JPH04310545A - 高密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

高密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物

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JPH04310545A
JPH04310545A JP3071006A JP7100691A JPH04310545A JP H04310545 A JPH04310545 A JP H04310545A JP 3071006 A JP3071006 A JP 3071006A JP 7100691 A JP7100691 A JP 7100691A JP H04310545 A JPH04310545 A JP H04310545A
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JP
Japan
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resin composition
optical fiber
curable resin
ultraviolet curable
coating
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Pending
Application number
JP3071006A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
伊藤 廣行
Kazuo Murakami
和夫 村上
Hitomi Mori
ひとみ 森
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度光ケーブルの光フ
ァイバに被覆される第二次被覆材及びテープ材に用いら
れる紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】通信用光ファイバケーブルに用いられて
いるガラスファイバは、脆く損傷し易いので、保護、補
強等のために紫外線硬化型樹脂が被覆されている。すな
わち、母材(プリフォーム)の熱溶融紡糸直後に軟らか
い紫外線硬化型樹脂を被覆(一次被覆)することによっ
て、光ファイバ表面を保護し、次に硬い紫外線硬化型樹
脂を被覆(二次被覆)することによって、外圧から光フ
ァイバを保護している。又、一次被覆及び二次被覆を施
した光ファイバを四、五本束ねて紫外線硬化型樹脂で固
めた構造(テープ構造)にし、外圧から光ファイバを保
護し、また取扱を容易にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されている光
ファイバは、径が250μmφ以上であり、光ケーブル
の高密度化に伴って、径が180μmφ以下の光ファイ
バが要求されている。ガラスファイバの径は一定である
から、被覆材の厚さを薄くする必要がある。ところが、
従来光ファイバに被覆されている紫外線硬化型樹脂を薄
く被覆すると、被膜の引張弾性率が小さいため、外圧か
ら光ファイバを保護することができず、伝送損失が増加
するという問題がある。また、従来の紫外線硬化型樹脂
の組成比を変更して、被膜の引張弾性率を大きくした樹
脂は、被膜の引張破壊伸びが小さく、この樹脂を被覆し
た光ファイバは大きく曲げると、樹脂が破壊し、光ファ
イバが折れるという問題がある。また、被覆が薄いため
、二次被覆材の硬化のときの過剰の紫外線が既に硬化し
た一次被覆材に達し、一次被覆材を光劣化させるという
問題がある。同様にテープ材の硬化のとき、既に硬化し
た下部層の二次被覆材及び一次被覆材を光劣化させると
いう問題がある。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、光ファ
イバに加わる外圧による伝送損失を防ぎ、折り曲げても
光ファイバが破壊しない硬化物を形成できる紫外線硬化
型樹脂組成物を提供することにあり、更に本発明が解決
しようとする課題は、過剰に紫外線が照射されても、被
覆済みの下部硬化層の光劣化を防止することができる紫
外線硬化型樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)(a)水酸基を有し、重合性ビニ
ル基を有しない分子量500以下の化合物、(b)水酸
基を有するビニルモノマー及び(c)ポリイソシアネー
トを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン、(
2)1分子中に1個の重合性ビニル基を有する化合物及
び(3)光重合開始剤を含有し、その硬化物の引張弾性
率が100kgf/mm2以上であり、かつ300kg
f/mm2以下であることを特徴とする高密度光ファイ
バ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0006】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、その
硬化物の引張破壊強さが充分あるので、第二次被覆材及
びテープ材に用いられ、また、過剰の紫外線が照射され
たとき、その紫外線を吸収し、既に硬化した下部層の樹
脂の光劣化を防ぐ第二次被覆材及びテープ材に用いられ
る。
【0007】以下において、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明で使用する(1)(a)水酸基を有
し、重合性ビニル基を有しない分子量500以下の化合
物としては、水酸基を有する脂肪族飽和炭化水素、脂環
式炭化水素及び芳香族炭化水素が挙げられ、例えば、メ
チレングリコール、エチレングリコール、トリメチレン
グリコール、1,2−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジオ
ール、1,2,4−ブタントリオール、3−メチル−1
,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカ
ンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、オ
ルトフェニレンジオール、メタフェニレンジオール、パ
ラフェニレンジオール、ナフチレンジオール、1,2−
シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、4,4’−メチレンビスシク
ロヘキサノール、4,4’−メチレンビスフェノール及
び2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン
等が挙げられる。
【0009】これらの水酸基を有し、重合性ビニル基を
有しない分子量500以下の化合物は、単独で用いても
良いし、二種類以上を組み合わせても良い。
【0010】本発明で使用する水酸基を有するビニルモ
ノマーとしては、例えば、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシブチルアクリレート、フェノキシヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ブトキシヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ペンタエリスリトールアクリレート、ジペンタエ
リスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、トリ
メチロールプロパンジアクリレート、ジプロピレングリ
コールモノアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモ
ノアクリレート、グリセリンジアクリレート、カプロラ
クトン変性2−ヒドロキシエチルアクリレート、ステア
リン酸変性ペンタエリスリトールジアクリレート、ポリ
エチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノアクリルート、ポリテトラメチレングリ
コールモノアクリレート、プロピレンオキサイドとエチ
レンオキサイドの共重合体のモノアクリルート、テトラ
ヒドロフランとプロピレンオキサイドの共重合体のモノ
アクリレート、テトラヒドロフランとエチレンオキサイ
ドの共重合体のモノアクリレート、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加体のモノアクリレート及びビス
フェノールAのプロピレンオキサイド付加体のモノアク
リレート等が挙げられる。
【0011】これらの水酸基を有するビニルモノマーは
、単独で用いても良いし、二種類以上を組み合わせても
良い。
【0012】本発明で使用するポリイソシアネート化合
物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチル
キシリレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート及びリジンジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0013】これらのポリイソシアネート化合物は、単
独で用いても良いし、二種類以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0014】本発明で使用する重合性不飽和ポリウレタ
ンは、例えば、以下の製造方法に従って製造することが
できる。
【0015】(製法1)水酸基を有し、重合性ビニル基
を有しない分子量が500以下の化合物とポリイソシア
ネートとを反応させて得られる重合体の官能基に、水酸
基を有するビニルモノマーを反応させる方法。
【0016】(製法2)ポリイソシアネートと水酸基を
有するビニルモノマーを反応させることにより得られる
付加体の官能基に、水酸基を有し、重合性ビニル基を有
しない分子量が500以下の化合物を反応させる方法。
【0017】(製法3)水酸基を有し、重合性ビニル基
を有しない分子量が500以下の化合物とポリイソシア
ネートと水酸基を有するビニルモノマーとを同時に反応
させる方法。
【0018】上記の重合性不飽和ポリウレタンの使用割
合は、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物の30〜90重
量%の範囲が好ましい。
【0019】本発明で使用する1分子中に1個の重合性
ビニル基を有する化合物は、硬化物に引張破壊伸び及び
引張破壊強さを与えるものである。1分子中に1個の重
合性ビニル基を有する化合物としては、例えば、N−ビ
ニルカプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドン、ア
クリロイルモルホリン、N−ビニルイミダゾール、ビニ
ル−p−t−ブチルベンゾエート、シクロヘキシルアク
リレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタ
ニルアクリレート及びジシクロペンテニルアクリレート
等が挙げられる。特にN−ビニルカプロラクタム、N−
ビニル−2−ピロリドン、アクリロイルモルホリン及び
N−ビニルイミダゾールは、硬化物に充分な引張破壊伸
び及び引張破壊強さを与え、更に硬化を速くするため、
使用することが特に好ましい。
【0020】これらの1分子中に1個の重合性ビニル基
を有する化合物は単独で用いても良いし、二種類以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0021】1分子中に1個の重合性ビニル基を有する
化合物の使用割合は、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物
の3〜40重量%の範囲が好ましい。
【0022】1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有
する化合物は、硬化物の引張弾性率を大きくするため、
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物に添加することが好ま
しいが、反面、硬化物の引張破壊伸びを小さくするため
、その使用量は限定される。
【0023】1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有
する化合物としては、例えば、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、エチレングリコールジアクリレート
、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリオキシエチルアクリレート、ト
リシクロデカンジメタノールジアクリレート、ジシクロ
ペンタジエンジアクリレート、トリシクロデカニルジア
クリレート、トリメチロールプロパントリオキシプロピ
ルアクリレート、トリス−2−ヒドロキシエチルイソシ
アヌレートトリアクリレート及びトリス−2−ヒドロキ
シエチルイソシアヌレートジアクリレート等を挙げるこ
とができる。
【0024】これらの1分子中に2個以上の重合性ビニ
ル基を有する化合物は、単独で用いても良いし、二種類
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】1分子中に2個以上の重合性ビニル基を有
する化合物を使用する場合の使用割合は、本発明の紫外
線硬化型樹脂組成物の40重量%以下の範囲が好ましい
【0026】光重合開始剤としては、分子が開裂してラ
ジカルを発生するものや芳香族ケトンと水素供与体の組
合せのように複合して用いられるものがある。前者に属
する例としては、例えば、ベンゾイルエチルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン
−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキシド、1−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブ
タノン−1等を挙げることができる。後者の例の芳香族
ケトンの例としては、例えば、ベンゾフェノン、4−フ
ェニルベンゾフェノン、イソフタロフェノン、4−ベン
ゾイル−4’−メチル−ジフェニルスルフイド、2,4
−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサ
ントン及び2−クロロチオキサントン等が挙げられ、こ
れと組合せる水素供与体としては、例えば、メルカプト
化合物及びアミン化合物等が挙げられるが、一般にアミ
ン系化合物が好ましい。
【0027】アミン系化合物としては、例えば、トリエ
チルアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート
、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソ
アミル、N,N−ジメチルベンジルアミン及び4,4’
−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられ
る。
【0028】上記の光重合開始剤のなかで、紫外線領域
での最大吸光係数(波長200〜400nmの電磁波の
吸光係数の最大値)が500以上であると、過剰に紫外
線が照射されても、照射された紫外線の大部分は本発明
の紫外線硬化型樹脂に吸収され、下部層の光ファイバ被
覆用紫外線硬化型に到達しないため、既に硬化した下部
層の樹脂を光劣化させることはない。光重合開始剤の使
用割合を大きくすることによっても、同様の効果が得ら
れる。但し、余りに多くの光重合開始剤を使用すると、
硬化物の未硬化部分の割合が多くなるため、被覆材とし
ての信頼性が低下する。紫外線領域での最大吸光係数が
500以上である光重合開始剤としては、例えば、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キシド(最大吸光係数606、製品名「ルシリン  T
PO」BASF社製)、2−メチル−1−[4−(メチ
ルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1(
最大吸光係数18600、製品名「イルガキュア  9
07」チバ−ガイギー社製)及び2−ベンジル−2−ジ
メチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタ
ノン−1(最大吸光係数8340、製品名「イルガキュ
ア  369」チバ−ガイギー社製)等が挙げられる。
【0029】これらの光重合開始剤は単独で用いても良
いし、二種類以上組合せて用いても良い。
【0030】光重合開始剤の使用割合は、本発明の紫外
線硬化型樹脂組成物の0.1〜10重量%の範囲が好ま
しい。
【0031】また、その他の添加剤として、熱重合禁止
剤、酸化防止剤、可塑剤及びシランカップリング剤等を
各種特性を改良する目的で配合することもできる。
【0032】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
【0033】まず、本発明の重合性不飽和ポリウレタン
の合成例を示す。
【0034】(合成例1)1,6−ヘキサンジオール1
モルとトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート2モ
ルを窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管のついた反応容
器に仕込み、70℃で2時間反応させた。次に、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート2モル、重合禁止剤とし
て微量のt−ブチルハイドロキノン及び触媒として微量
のジブチル錫ジラウレートを徐々に加え、さらに60℃
で5時間反応させて、重合性不飽和ポリウレタン(A)
を得た。
【0035】(合成例2)1,6−ヘキサンジオール2
モルとトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート3モ
ルを窒素ガス導入管、撹拌機及び冷却管のついた反応容
器に仕込み、70℃で2時間反応させた。次に、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート2モル、重合禁止剤とし
て微量のt−ブチルハイドロキノン及び触媒として微量
のジブチル錫ジラウレートを徐々に加え、さらに60℃
で5時間反応させて、重合性不飽和ポリウレタン(B)
を得た。
【0036】(合成例3)ポリテトラメチレングリコー
ル(数平均分子量:850)1モルと2,4−トリレン
ジイソシアネート2モルを窒素ガス導入管、撹拌機及び
冷却管のついた反応容器に仕込み、70℃で2時間反応
させた。 次に、2−ヒドロキシプロピルアクリレート2モル、重
合禁止剤として微量のt−ブチルハイドロキノン及び触
媒として微量のジブチル錫ジラウレートを徐々に加え、
さらに60℃で5時間反応させて、重合性不飽和ポリウ
レタン(C)を得た。
【0037】以下に、本発明の高密度光ファイバ被覆用
紫外線硬化型樹脂組成物の実施例及び比較例を示す。
【0038】(実施例1)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)75重量部、N−ビニル−2−ピロ
リドン20重量部及び「イルガキュア  369」(チ
バ−ガイギー社製2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1)1重
量部を60℃で1時間混合溶解して、粘度98ポイズ(
25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0039】(実施例2)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)50重量部、「ファンクリルFA−
731A」(日立化成社製トリス−2−ヒドロキシエチ
ルイソシアヌレートトリアクリレート)30重量部、N
−ビニル−2−ピロリドン15重量部及び「イルガキュ
ア  369」1重量部を60℃で1時間混合溶解して
、粘度52ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹脂組
成物を得た。
【0040】(実施例3)合成例2で得た重合性不飽和
ポリウレタン(B)60重量部、「ファンクリルFA−
731A」20重量部、N−ビニル−2−ピロリドン1
5重量部及び「イルガキュア  369」1重量部を6
0℃で1時間混合溶解して、粘度260ポイズ(25℃
)の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0041】(比較例4)合成例1で得た重合性不飽和
ポリウレタン(A)75重量部、N−ビニル−2−ピロ
リドン20重量部及び「イルガキュア  651」(製
品名チバ−ガイギー社製ベンジルジメチルケタール、最
大吸光係数261)1重量部を60℃で1時間混合溶解
して、粘度80ポイズ(25℃)の液状紫外線硬化型樹
脂組成物を得た。
【0042】(比較例1)合成例3で得た重合性不飽和
ポリウレタン(C)60重量部、「ファンクリルFA−
731A」20重量部、N−ビニル−2−ピロリドン1
5重量部及び「イルガキュア  369」1重量部を6
0℃で1時間混合溶解して、粘度59ポイズ(25℃)
の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0043】(比較例2)合成例3で得た重合性不飽和
ポリウレタン(C)20重量部、「ファンクリルFA−
731A」60重量部、N−ビニル−2−ピロリドン1
5重量部及び「イルガキュア  369」1重量部を6
0℃で1時間混合溶解して、粘度10ポイズ(25℃)
の液状紫外線硬化型樹脂組成物を得た。
【0044】実施例1〜4及び比較例1及び2で得た高
密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物の物性を
第1表に示した。組成欄に示した数字は配合量であり、
配合量は重量部で示した。
【0045】次に、実施例1〜4及び比較例1及び2で
得た高密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物を
用いて、以下の測定を行ない、その結果を第1表の物性
欄に示した。
【0046】(引張割線弾性率の測定)各組成物をガラ
ス板上に膜厚50±10μmで塗布し、メタルハライド
ランプ(ランプ出力2kW)を用いて、窒素雰囲気下で
紫外線を200mJ/cm2照射し、フイルム状の試料
を作製した。 このフイルム状の試料より、2号形試験片を打ち抜き、
JIS  K7113に従って引張割線弾性率を測定し
た。ただし、引張速度は4%歪/分であり、引張割線弾
性率は2.5%歪での引張応力より算出した。
【0047】(引張破壊伸びの測定)「引張割線弾性率
の測定」に記載した方法で得た2号形試験片に対して、
JIS  K7113に従って引張破壊伸びを測定した
。ただし、引張速度は50mm/分であり、つかみ具間
隔は80mmであり、標線間隔は25mmである。
【0048】
【表1】
【0049】
【作用】第1表に示した結果から、実施例1〜4の各紫
外線硬化型樹脂組成物は、その硬化物の引張弾性率が適
度であり、引張破壊伸びも充分であることより、高密度
光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物として極めて
優れていることが理解できる。本発明の重合性不飽和ポ
リウレタンを含まない比較例1の紫外線硬化型樹脂組成
物は、その硬化物の引張弾性率が小さいため、高密度光
ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物として適度でな
いことが理解できる。同様に、本発明の重合性不飽和ポ
リウレタンを含まない比較例2の紫外線硬化型樹脂組成
物は、その硬化物の引張弾性率が適当であるが、引張破
壊伸びが小さいため、高密度光ファイバ被覆用紫外線硬
化型樹脂組成物として適度でないことが理解できる。
【0050】なお、紫外線領域に於ける最大分子吸光係
数が500以下である光重合開始剤のみを含む実施例4
の紫外線硬化型樹脂組成物は、その被覆が薄いため、硬
化のとき、過剰の紫外線が照射された場合、過剰の紫外
線が既に硬化した該被覆材の下部層被覆材にまで達し、
下部層被覆材を光劣化させる傾向にあるので、実施例1
〜3の各紫外線硬化型樹脂組成物に比べて、やや好まし
くない。
【0051】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、充
分大きい引張弾性率及び充分大きな引張破壊伸びを有す
るため、高密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成
物として極めて優れている。更に、請求項2に記載の紫
外線硬化型樹脂組成物は、過剰の紫外線が照射されても
、既に硬化した下部層の被覆材の光劣化を防ぐため、高
密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物として極
めて優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (1)(a)水酸基を有し、重合性ビ
    ニル基を有しない分子量500以下の化合物、(b)水
    酸基を有するビニルモノマー及び(c)ポリイソシアネ
    ートを反応させて得られる重合性不飽和ポリウレタン、
    (2)1分子中に1個の重合性ビニル基を有する化合物
    及び(3)光重合開始剤を含有し、その硬化物の引張弾
    性率が100kgf/mm2以上であり、かつ300k
    gf/mm2以下であることを特徴とする高密度光ファ
    イバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  紫外線領域に於ける最大分子吸光係数
    が500以上である光重合開始剤を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の高密度光ファイバ被覆用紫外線硬化型
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】  光重合開始剤が2−メチル−1−{4
    −(メチルチオ)フェニル}−2−モルホリノプロパノ
    ン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4
    −モルフホリノフェニル)−ブタノン−1及び2,4,
    6−トリメチル−ベンゾイルジフェニルホスフィンオキ
    サイドからなる群より選ばれる請求項2記載の高密度光
    ファイバ被覆用紫外線硬化型樹脂組成物。
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