JPH04310419A - 空気切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，自動車用空調装置にお
ける内気と外気との切換えが容易で，異音発生がなく，
構造が簡単な，空気切換装置に関する。

【０００２】

【従来技術】従来，車両，特にディーゼル車の低速時又
はアイドリング時においては，エンジンの回転数が少な
くなると，エンジン冷却水は循環用ヒータコアで充分に
放熱されない。そのため，かかる状態で，暖房装置用の
ファンを作動させても，冷たい外気を充分にヒータで加
熱することができない。そこで，図６，図７に示すごと
く，自動車用空調装置の内気吸入口２１において，ダン
パ９の一部に開口部９０を設け，該開口部９０に，暖か
い内気の一部を吸入するためのサブ・ダンパ９２を配設
する試みがなされている。ところで，自動車用空調装置
は，一般に，図６に示すごとく，送風機５と，該送風機
５に連結された通風ダクト６，内気及び外気の切換用の
空気切換装置２０を有する。

【０００３】該空気切換装置２０は，図６に示すごとく
，切換ケース２と，その側方に設けた内気吸入口２１，
２３と，上方に設けた外気吸入口２２を有する。そして
，該内気吸入口２１は，内気及び外気の切換用のダンパ
９を有する。また，該ダンパ９は，上記図７に示すごと
く，シャフト支持部９１，９１に回動可能に装着したサ
ブ・ダンパ９２を有する。そして，ファン５２を作動さ
せると，上記切換えケース２内は，負圧状態になり，該
サブ・ダンパ９２が開放状態になり，内気が入ってくる
。一方，上記内気吸入口２３は，図６に示すごとく，切
換えケース内に回動可能に設けた内気及び外気の切換用
のダンパ８を有する。そして，上記ダンパ８及びダンパ
９は，これを作動させるためのリンク機構としてのレバ
ー３３，三方レバー３５に，連結棒１３，３２，３６を
介して連結されている。また，該レバー３３はコントロ
ールワイヤー３１に連結されている。

【０００４】また，上記送風機５は，図６に示すごとく
，空気吐出孔５０より上記通風ダクト６に連通されてい
る。該通風ダクト６は，冷媒蒸発器６１と，エア混合用
ダンパ６２と，ヒータ６３と，ディフロスタ吹出口６４
と，ベンチレション吹出口６５と，ヒータ吹出口６６と
を有する。そして，上記ディフロスタ吹出口６４，ベン
チレション吹出口６５，ヒータ吹出口６６は，それぞれ
各吹出口開閉用のダンパ６４１，６５１，６６１を有す
る。上記ダンパ８，９は，図６に示すごとく，コントロ
ールワイヤ３１の駆動により，次のように開閉作動する
。

【０００５】即ち，まず，内気吸入状態とする際には，
コントロールワイヤ３１をＢ方向へ押す。これにより，
レバー３３が回動軸３３１を中点として，矢印方向へ回
動する。次に，該レバー３３の他端のピン３３２が，上
記三方レバー３５の第１レバー３５１を上方へ引き上げ
，これにより，上記三方レバー３５が矢印方向へ回動す
る。これに伴って，該三方レバー３５の第２レバー３５
２が矢印方向へ回動し，連結棒３６が下方へ引き寄せら
れる。そして，第２プレート３７が，回動軸３７１を軸
として，矢印方向へ回動する。これにより，上記第２プ
レート３７の他端に連結された上記ダンパ８は，Ｃ方向
へ移動し，内気吸入状態となる。

【０００６】一方，上記三方レバー３５の回動により，
該三方レバー３５の第３レバー３５３に連結された連結
棒１３が矢印方向へ引き寄せられる。これにより，プレ
ート１４が回動軸１４１を軸として，上方へ回動する。 そのため，該プレート１４に連結された上記ダンパ９は
矢印方向へ移動し，内気吸入状態となる（後述の図４参
照）。そのため，上記開放状態にあった外気吸入口２２
は閉止される。これにより，外気吸入状態から内気吸入
状態になる。一方，上記内気吸入状態より外気吸入状態
にするに当たっては，上記コントロールワイヤ３１をＢ
方向とは逆方向へ引っ張ることにより，上記作動とは逆
の作動により，上記ダンパ８，９が内気吸入口２１を閉
止する。

【０００７】

【解決しようとする課題】しかしながら，上記従来例に
は，次の問題点がある。即ち，上記ダンパ９には，図７
に示すごとく，その開口部９０に，サブ・ダンパ９２を
有している。それ故，該ダンパ９の開閉に当たって，該
サブ・ダンパ９２が揺動開閉して，ビビリ音やガタガタ
等の異音を発生することがある。また，上記外気吸入状
態においても，内気の一部を吸入するために，上記サブ
ダンパ９２が開閉して，上記ビビリ音やガタガタの異音
を発生することがある。そのため，快適なドライブを楽
しんでいる乗車員は，上記異音により不快感を感じるこ
とになる。また，上記サブ・ダンパ９２の取り付けによ
り，空気切換装置の構造が複雑になりコスト高となる。 本発明は，かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので
，内気と外気との切換えが容易，かつ構造が簡単で，異
音を発生することがない，空気切換装置を提供しようと
するものである。

【０００８】

【課題の解決手段】本発明は，内気吸入口及び外気吸入
口を有する切換えケースと，該切換えケース内に回動可
能に設けた内気及び外気の切換用のダンパと該ダンパに
一体的に取り付けられたプレートと，該プレートを駆動
する連結棒とを有する空気切換装置において，該連結棒
には，上記ダンパを閉止する方向へ付勢する弾性部材を
配設したことを特徴とする空気切換装置にある。本発明
において最も注目すべきことは，上記連結棒には，上記
ダンパを閉止する方向に，付勢する弾性部材を配設した
ことにある。

【０００９】上記弾性部材としては，例えば弾性バネ材
からなる圧縮コイルバネ，引張りコイルバネがある。そ
して，該連結棒に，上記弾性部材を配設するに当たって
は，例えば，該連結棒にストッパー及びダンパ把持用の
クランプを配設し，この両者間に介設する。また，上記
ストッパーは，上記連結棒に螺合固定し，該連結棒の移
動により，上記弾性部材の付勢力を調整できるよう，配
設することができる。また，上記連結棒は，例えばコン
トロールワイヤー，三方レバー，プレート等のクリンク
機構に連結して駆動させる。また，上記クリンク機構に
代えて，負圧アクチェータ，サーボモータを用いて連結
棒を駆動させることもできる。

【００１０】

【作用及び効果】本発明の空気切換装置においては，連
結棒にダンパを閉止する方向に付勢する弾性部材を配設
してある。上記弾性部材は，まず外気吸入状態において
は，常時，ダンパを閉止する方向へ付勢している（図１
参照）。ところが，送風用のモータを駆動し始めると，
切換えケースが負圧状態となる。そこで，上記ダンパは
，上記弾性部材の付勢力に抗して吸引され，開放方向に
移動する。そして，ダンパが開放状態になることにより
，外気吸入状態において，内気の一部を吸入する状態に
なる（図２参照）。しかし，従来の空気切換装置のごと
く，上記ダンパは，サブ・ダンパを有していないため，
内気の一部吸入状態において，異音を発生することがな
い。

【００１１】また，従来のごとくサブダンパを有しない
ので，空気切換装置の構造が簡単となり，内気と外気と
の切り換えが容易となる。一方，内気吸入状態において
は，ダンパは従来と同様にコントロールワイヤーにより
開放状態に保持されている。そのため，車速により外気
の圧力が高くなっても，上記ダンパは弾性部材の付勢力
に関係のない状態にある（図４参照）。そのため，上記
ダンパは，外気吸入口を閉止した状態を保つことができ
る。上記のごとく，本発明によれば，内気と外気との切
換えが容易で，かつ構造が簡単で，異音を発生すること
がない，空気切換装置を提供することができる。

【００１２】

【実施例】本発明の実施例にかかる空気切換装置につき
，図１〜図４を用いて説明する。即ち，本例の空気切換
装置は，図１に示すごとく，内気吸入口２１及び外気吸
入口２２を有する切換えケース２と，該切換えケース２
内における上記内気吸入口２１に回動可能に設けた内気
及び外気の切換用のダンパ１５と，該ダンパ１５に一体
的に取り付けられたプレート１４と，該プレート１４を
駆動する連結棒１３とを有する。

【００１３】ここで注目すべきことは，上記連結棒１３
には，図１，図２，図４に示すごとく，上記ダンパ１５
を閉止する方向（矢印Ｙ）へ付勢する，弾性部材として
の圧縮コイルバネ１を配設したことである。上記圧縮コ
イルバネ１は，バネ鋼からなるスプリングコイルバネに
より構成する。該圧縮コイルバネ１は，図２，図３に示
すごとく，連結棒１３の周囲において，これに設けたス
トッパー１１と，上記プレート１４に設けたクランプ１
２との間に，配設する。

【００１４】また，上記連結棒１３は，ステンレス鋼か
らなる丸棒により構成する。また，上記ストッパー１１
は，環状のツバ形状を有する。また，該ストッパー１１
は，その内側の環部に雌ネジ部（図示略）を有する。ま
た，上記連結棒１３は，一端部より略３分の１の中央部
側の部分に，上記ストッパー１１の雌ネジ部に螺合する
雄ネジ部（図示略）を有する。また，連結棒１３は，ダ
ンパー側に係止端１３１を有する。

【００１５】また，上記プレート１４の一端部には，図
３に示すごとく，ツメ部１２１を有するクランプ１２を
取り付け固定する。該クランプ１２は，上記ツメ部１２
１をプレート１４の一端部に回動可能に取り付ける。そ
して，該プレート１４の他端部１４１には，ダンパ１５
の係止部１５１を取り付け固定する。そこで，上記連結
棒１３は，クランプ１２に対して，ダンパ側から挿入し
，その先端を三方レバー３５の第３レバー３５３に連結
する。次に，上記ストッパー１１の雌ネジ部を，上記連
結棒１３の雄ネジ部に螺合固定する。また，上記切換え
ケース２は，図１，図４に示すごとく，その一側方側に
上記ダンパ１５を設けた内気吸入口２１と，他方側にダ
ンパ８を設けた内気吸入口２３とを，また上方側に外気
吸入口２２を有する。その他は，従来の空気切換装置（
図５，図６）と同じである。なお，上記コントロールワ
イヤー３１に代えて，負圧アクチェータ，サーボモータ
を用いて，レバー３３，三方レバー３５等のリンク機構
を作動させることもできる。また，上記圧縮コイルバネ
１は，引張りコイルバネとすることもできる。

【００１６】次に，作用効果につき説明する。本例の空
気切換装置においては，上述のごとく，ダンパ１５を閉
止する方向に付勢する圧縮コイルバネ１を配設してある
。そのため，上記ダンパ１５の開閉に当たっては，上記
圧縮コイルバネ１が次のように作動する。即ち，上記圧
縮コイルバネ１は，その付勢力により，まず外気吸入状
態においては，図１に示すごとく，常時ダンパ１５を閉
止している。ところが，送風用のモータ５１により，フ
ァン５２が回転すると，切換えケース２内が負圧状態と
なる。

【００１７】そこで，上記ダンパ１５は，図２に示すご
とく，上記圧縮コイルバネ１の付勢力に抗して開放方向
Ｚに回動する。そして，ダンパ１５が開放状態になる。 これにより，外気吸入状態において，図２に示すごとく
，内気の一部を吸入する状態になる。しかし，従来の空
気切換装置のごとく，上記ダンパ１５は，サブ・ダンパ
（図７の符号９２）を有していないため，内気の一部吸
入状態において，上記異音を発生することがない。また
，空気切換装置の構造が簡単となり，内気と外気との切
り換えが容易となる。

【００１８】一方，図４は，内気吸入状態の空気切換装
置を示すものである。この内気吸入状態にするには，従
来と同様コントロールワイヤー３１を押す。これにより
，三方レバー３５が回動して連結棒１３，３６が引張ら
れ，ダンパ１５，８が上方へ回動する。そのため，内気
が入ってくる。そして，この内気吸入状態においては，
ダンパ１５は，従来と同様にコントロールワイヤー３１
により押されて開放状態にある。そのため，車速により
外気２２１の圧力が高くなっても，図４に示すごとく，
上記ダンパ１５は圧縮コイルバネ１の付勢力の方向に関
係のない状態にある。そのため，上記ダンパ１５は，外
気吸入口を閉止した状態を，そのまま保つことができる
。上記ストッパー１１は，上記連結棒１３に螺合固定し
てあるため，該ストッパー１１の移動により，上記圧縮
コイルバネ１の付勢力を容易に調整できる。その他，従
来と同様の作用効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例にかかる空気切換装置の断面図。

【図２】実施例にかかる空気切換装置のダンパ部分の要
部拡大図。

【図３】図２のＡ−Ａ矢視図。

【図４】実施例にかかる空気切換装置の内気吸入状態を
示す側面図。

【図５】従来例にかかる自動車用空調装置の全体説明図
。

【図６】従来例にかかる空気切換装置の断面図。

【図７】従来例におけるサブ・ダンパの取付状態を示す
斜視図。

【符号の説明】

１．．．圧縮コイルバネ， １１．．．ストッパー， １２．．．クランプ， １３．．．連結棒， １４．．．プレート， １５．．．ダンパ， ２．．．切換えケース， ２１．．．内気吸入口， ２２．．．外気吸入口，

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　内気吸入口及び外気吸入口を有する切
   換えケースと，該切換えケース内に回動可能に設けた内
   気及び外気の切換用のダンパと，該ダンパに一体的に取
   り付けられたプレートと，該プレートを駆動する連結棒
   とを有する空気切換装置において，該連結棒には，上記
   ダンパを閉止する方向へ付勢する弾性部材を配設したこ
   とを特徴とする空気切換装置。