JPH04310235A - 蛋白質吸着材 - Google Patents

蛋白質吸着材

Info

Publication number
JPH04310235A
JPH04310235A JP7529091A JP7529091A JPH04310235A JP H04310235 A JPH04310235 A JP H04310235A JP 7529091 A JP7529091 A JP 7529091A JP 7529091 A JP7529091 A JP 7529091A JP H04310235 A JPH04310235 A JP H04310235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
base material
silver
solution
metals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7529091A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yaguchi
和彦 矢口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji-Davison Chemical Ltd
Original Assignee
Fuji-Davison Chemical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji-Davison Chemical Ltd filed Critical Fuji-Davison Chemical Ltd
Priority to JP7529091A priority Critical patent/JPH04310235A/ja
Publication of JPH04310235A publication Critical patent/JPH04310235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば溶液中に存在す
る蛋白質を吸着する蛋白質吸着材に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、銀、銅などの金
属に抗菌作用があることは古くから知られており、近年
、これらの抗菌性金属を利用した抗菌剤が種々提案され
ている。この抗菌剤の形態としては、抗菌性金属を粉末
状或いは繊維状などに成形し、単体として用いるほか、
例えばイオン交換によって抗菌性金属をゼオライトに担
持させたものが知られている(特開昭63ー26580
9号公報参照)。
【0003】本願発明者らは、この様な抗菌性金属の性
質、抗菌性金属を担持させた材料の性質或いはその利用
方法について、各種の研究を行なった。その結果、ある
種の金属を特定の基材に担持させたものは、蛋白質を吸
着する性質を有していることを見いだして、本発明を完
成したものである。
【0004】この蛋白質を吸着する性質とは、例えば溶
液中に存在する卵製アルブミン等の蛋白質を、溶液中か
ら選択的に基材等に付着させて析出させて除去するもの
であり、従来は、主としてポリフェノール類,ベントナ
イト,活性炭,イオン交換樹脂などによる吸着材が用い
られていた。
【0005】ところが、この様な材料では、吸着除去後
の溶液に炭素臭や樹脂臭がつくことが多く、その割には
蛋白質の除去を十分に行なうことができなかった。更に
、製造に手間がかかり製造費用も高いという問題があっ
た。また、吸着材の種類も多くなく、蛋白質の種類や蛋
白質が含まれる溶媒の種類によっては、好適に使用でき
ない場合があり、適用範囲が限定されることがあった。
【0006】本願は、上記課題を解決し、吸着材の種類
を増加させて、種々な場合に好適に使用できる蛋白材吸
着材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1の発明は、シリカ基材に、銀,金及び銅のう
ち少なくとも一種の金属を担持したことを特徴とする蛋
白質吸着材を要旨とする。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1のシリ
カ基材が、微粉末シリカである蛋白質吸着材を要旨とす
る。更に、請求項3の発明は、請求項1の銀の担持量が
、上記シリカ基材の0.1〜15重量%である蛋白質吸
着材を要旨とする。
【0009】ここで、シリカの基材としては、微粉末シ
リカやシート状に形成されたシリカを使用することがで
きる。或いは、紙等の繊維からなるシートに、上記金属
を担持したシリカを含ませてもよい。
【0010】また担持する金属としては、銀が蛋白質を
吸着する能力が大きく好適である。上記微粉末シリカと
しては、特に限定されず、通常市販されているものが使
用できるが、その好適な物性値を例示すると次の通りで
ある。即ち、表面積が50〜1000m2/g、細孔容
積が0.2〜3.0ml/gであり、また、平均細孔径
が10〜1000Åのものである。また、微粉末シリカ
の粒径も特に限定されないが、通常、1〜100μm程
度である。
【0011】微粉末シリカへの金属の担持量は、通常、
0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%で
ある。この金属の担持量があまり少ない場合には、蛋白
質を吸着する能力が十分でなく、また、あまり多い場合
には、シリカとの結合力が弱く、担持した金属の一部が
流出する恐れがある。
【0012】微粉末シリカへの金属の担持方法としては
、通常、金属の塩の水溶液中にシリカを攪拌して浸漬し
、次いでこれを分離し、必要に応じて水洗いした後乾燥
することにより行うことができる。
【0013】ここで用いる金属塩としては、例えば、硝
酸塩,硫酸塩,塩酸塩,リン酸塩などの無機酸塩、また
は、酢酸塩,ナフテン酸塩,蓚酸塩などの有機酸塩が挙
げられる。また、金属塩水溶液の濃度としては、通常、
0.1〜20重量%程度である。尚、担持する金属は、
水溶性化合物であれば、必ずしも塩の形態でなくてもよ
い。
【0014】上記浸漬処理は、通常10〜100℃、望
ましくは20〜80℃の温度で、1時間以上、望ましく
は5時間以上行われる。また、乾燥は、常法により実施
することができ、例えば100〜200℃の温度で1〜
20時間実施する。
【0015】
【作用】本発明の蛋白質吸着材は、シリカ基材に、銀,
金及び銅の金属うち少なくとも一種を担持したものであ
るので、例えば溶液中の蛋白質を好適に吸着する機能を
有する。そして、シリカ基材が微粉末シリカである場合
には、上記金属を良好に担持することが可能であり、こ
の金属を担持した微粉末シリカを用い、例えば微粉末シ
リカを繊維やシート等に添加することによって、利用し
易い形状に加工することが容易となる。
【0016】
【実施例】以下本発明を、実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例の記述内容に限定されるものではない。
【0017】a)まず、銀を担持した微粉末シリカの製
造方法について説明する。脱イオン交換水450ml中
に、硝酸銀を3.9398g(シリカに対してAgとし
て5重量%)を添加し、次いで、これに微粉末シリカ(
富士デヴィソン化学社製,商品名:サイロピート#A)
[表面積6700m2/g,細孔容積1.4ml/g,
平均細孔84Å]を50g混合し、60℃の温度で約2
0時間攪拌することにより、銀をシリカに担持させた。
【0018】続いて、この混合物よりシリカを濾過して
分離し、これをイオン交換水で十分に洗浄した後、18
0℃の温度で12時間乾燥を行ない、銀を担持した微粉
末シリカを得た。
【0019】b)次に、この微粉末シリカをシートに形
成する方法を説明する。パルプ(NBKP)を約40重
量%、上記微粉末シリカを約60重量%、他に紙の定着
剤として、カチオン系の界面活性剤のカメイン(商品名
)を0.5重量%、アニオン系の界面活性剤のK2(商
品名)を0.1重量%を用い、その材料をシートマシン
(熊谷理機工業(株)製)に入れて成形した。
【0020】それによって、厚さ1mmの繊維状のシー
トを得たが、このシートを110mφの円形に切り取っ
て実験用シートとした。c)次に、上記シートを使用し
て行った蛋白質の吸着実験について説明する。
【0021】(実験例)まず、吸着される蛋白質の材料
として、10V/Vエタノール溶液を用いて、卵製アル
ブミンの濃度150ppmの溶液を調製し、この溶液2
00mlを自然濾過して、実験用溶液とした。
【0022】そして、予めこの実験用溶液に対して、下
記表1に示す様な各種の波長の紫外線(UV)の吸光度
を、UV測定器を用いて測定した。その後、上記実験用
シートを用いて、この実験用溶液を3回濾過し、濾過前
と同様にして濾過後のUVの吸光度を測定した。その結
果を下記表1に示す。また、比較例として、濾紙(5C
)や濾紙(QR−100)を用い、上記と同様にして、
UVの吸光度の変化を測定した。その結果を同じく下記
表1に示す。
【0023】尚、この表1において、280nmは、ト
リプトファン,チロシン,フェニルアラニン残基の芳香
族アミノ酸残基に基づく吸収を示す波長である。260
nmは、核酸,ヌクレオチド類に基づく吸収を示す波長
である。215nmと225nmとの吸光度の差は、蛋
白質のペプチド結合に由来するものである。224nm
〜233.3nmは、蛋白質とほぼ当量の核酸の共存下
でも蛋白質の定量が可能な波長である。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1から明らかな様に、本実施例の銀
を担持した微粉末シリカをシートに含ませたものは、卵
製アルブミンの吸着能力が優れている。つまり、本実施
例のシートを用いた実験では、卵製アルブミン溶液に対
して、上記6種の波長のUVの吸光度がすべて低下して
おり、溶液中の蛋白質がシリカに担持された銀によって
好適に吸着されたことが明らかである。
【0026】これに対して、比較例の濾紙を用いたもの
では、卵製アルブミン溶液を濾過した後において、吸光
度の低下が見られないので、蛋白質の吸着が行われない
と見なすことができる。
【0027】この様に、本実施例の銀を担持したシリカ
は、蛋白質を吸着する能力が高いので、例えば日本酒,
ビール,酢,ミリン等のオリ下げ等の用途に好適に適用
できるものである。
【0028】尚、銀を担持したシリカ以外にも、例えば
ゼオライト,活性炭,アルミナ,セルロース,イオン交
換樹脂等に銀や金或は銅を吸着させたものでも、同様に
蛋白質の吸着材として使用可能であると考えられる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、シリ
カ基材に、銀,金及び銅の金属うち少なくとも一種を担
持したものであるので、例えば溶液中の蛋白質を好適に
吸着することができ、炭素臭や樹脂臭がつくこともない
。そして、シリカ基材が微粉末シリカである場合には、
上記金属を良好に担持することができ、しかも、この金
属を担持した微粉末シリカを繊維やシート等に添加する
ことによって、利用し易い形状に加工することが容易と
なり、その費用も少なくて済む。
【0030】また、このシリカ基材に上記金属を担持し
たものは、使用する蛋白質や溶液の種類の限定が少ない
ので、多くの種類の溶液の様々な蛋白質の吸着に利用で
きるという利点がある。従って、本発明を各種の用途に
簡単に適用できるという顕著な効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリカ基材に、銀,金及び銅のうち少
    なくとも一種の金属を担持したことを特徴とする蛋白質
    吸着材。
  2. 【請求項2】  上記請求項1のシリカ基材が、微粉末
    シリカである蛋白質吸着材。
  3. 【請求項3】  上記請求項1の金属の担持量が、上記
    シリカ基材の0.1〜15重量%である蛋白質吸着材。
JP7529091A 1991-04-08 1991-04-08 蛋白質吸着材 Pending JPH04310235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7529091A JPH04310235A (ja) 1991-04-08 1991-04-08 蛋白質吸着材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7529091A JPH04310235A (ja) 1991-04-08 1991-04-08 蛋白質吸着材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04310235A true JPH04310235A (ja) 1992-11-02

Family

ID=13571961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7529091A Pending JPH04310235A (ja) 1991-04-08 1991-04-08 蛋白質吸着材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04310235A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239661A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Pentax Corp 吸着剤、吸着剤の製造方法、吸着装置および吸着装置の製造方法
CN104549132A (zh) * 2014-12-04 2015-04-29 常州大学 一种炭载铁纳米二氧化硅复合材料制备方法
JP2016504263A (ja) * 2013-01-08 2016-02-12 ケイエムティーアール カンパニー,リミテッド スーパーオキシド生成組成物の製造方法及びこの方法によって製造されたスーパーオキシド生成組成物
CN116837466A (zh) * 2023-08-31 2023-10-03 合肥晶合集成电路股份有限公司 磷酸蚀刻液回收方法及蚀刻方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239661A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Pentax Corp 吸着剤、吸着剤の製造方法、吸着装置および吸着装置の製造方法
JP2016504263A (ja) * 2013-01-08 2016-02-12 ケイエムティーアール カンパニー,リミテッド スーパーオキシド生成組成物の製造方法及びこの方法によって製造されたスーパーオキシド生成組成物
CN104549132A (zh) * 2014-12-04 2015-04-29 常州大学 一种炭载铁纳米二氧化硅复合材料制备方法
CN116837466A (zh) * 2023-08-31 2023-10-03 合肥晶合集成电路股份有限公司 磷酸蚀刻液回收方法及蚀刻方法
CN116837466B (zh) * 2023-08-31 2023-12-08 合肥晶合集成电路股份有限公司 磷酸蚀刻液回收方法及蚀刻方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3115316B2 (ja) 陽電荷変性濾材およびその用途
EP0806474B1 (en) Method of stabilizing beverages
JP2007167495A (ja) アルデヒド含有空気の浄化剤およびその製造方法
JP2008080332A (ja) 低い飲料可溶性鉄含有量の吸着剤を作製するための方法およびこれらを使用する方法、ならびにこれらによって作製された組成物
CA1265412A (en) Insoluble compositions for removing mercury from a liquid medium
KR100516885B1 (ko) 제올라이트와 키토산이 화학적으로 결합된 다공성혼성체의 제조방법 및 이에 의해 제조된 다공성 혼성체
JP2002502684A (ja) 表面処理キセロゲルを用いたイオン分離
JP3439523B2 (ja) 水不溶性タンニン製剤とその製造方法
JPH01201019A (ja) シランの精製方法
JPH04310235A (ja) 蛋白質吸着材
CN110813252B (zh) 多孔矿物粘土负载聚丙烯酰胺的液相吸附材料及其应用
TW200817504A (en) Beer clarification aid based on silica xerogel with high filterability
JP2004351336A (ja) Dnaハイブリッド及びdnaハイブリッドを用いた環境浄化システム
WO2009094299A1 (en) Freshwater diatomaceous earth products containing reduced soluble metal levels, processes for reducing soluble metal levels in freshwater diatomaceous earth products, and methods of using the same
WO2008136741A1 (en) Lowering of the content of certain substances in a beverage
JP3455000B2 (ja) 脱臭用吸着剤の製造方法
JPH08690B2 (ja) 安定化された合成ゼオライト及びその製造法
JPS5930711A (ja) モノシランの精製法
JPH04292412A (ja) 改質された合成ゼオライト及びその製造法
JPH0947654A (ja) ポリフェノール吸着剤
JP4617423B2 (ja) 吸着機能を有する繊維の製造方法及びこの繊維を用いた吸着材料
RU2257951C1 (ru) Способ получения сорбента
Mustafa Fabrication of Glycine-Chitosan/TiO2 film from water
JPWO2020054134A1 (ja) 有機無機複合材料
US3870543A (en) Method of bonding hydroxyquinoline to an inorganic material