JPH0430881B2 - - Google Patents
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- JPH0430881B2 JPH0430881B2 JP20659884A JP20659884A JPH0430881B2 JP H0430881 B2 JPH0430881 B2 JP H0430881B2 JP 20659884 A JP20659884 A JP 20659884A JP 20659884 A JP20659884 A JP 20659884A JP H0430881 B2 JPH0430881 B2 JP H0430881B2
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Landscapes
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、水溶性の接着剤を用いて複数枚のベ
ニヤ単板を接着し、合板等を製造するベニヤ単板
の接着方法及び装置に関する。
ニヤ単板を接着し、合板等を製造するベニヤ単板
の接着方法及び装置に関する。
(従来技術)
従来、複数枚のベニヤ単板(以下単に単板と称
す)の所望位置に接着剤を介在せしめて表裏面か
ら圧締すると共に、前記接着剤を加熱し、硬化せ
しめて接着を行ない、合板等を製造するに際して
は、例えば尿素樹脂・メラミン樹脂・フエノール
樹脂或はそれらの共縮合樹脂・混合樹脂等を主体
とし、必要に応じて水・増量剤・硬化剤等を適量
添加して成る水溶性の接着剤が多用されているこ
とは公知の通りであり、また前記樹脂類の硬化反
応は、例えば尿素樹脂では100℃前後、フエノー
ル樹脂では130℃前後等と、いずれも高温下で有
効且つ急速に促進されることから、通常、接着剤
の加熱温度は、常態に於ける水の沸点以上の温度
に設定され、圧締・加熱時間の短縮化が図られて
いる。
す)の所望位置に接着剤を介在せしめて表裏面か
ら圧締すると共に、前記接着剤を加熱し、硬化せ
しめて接着を行ない、合板等を製造するに際して
は、例えば尿素樹脂・メラミン樹脂・フエノール
樹脂或はそれらの共縮合樹脂・混合樹脂等を主体
とし、必要に応じて水・増量剤・硬化剤等を適量
添加して成る水溶性の接着剤が多用されているこ
とは公知の通りであり、また前記樹脂類の硬化反
応は、例えば尿素樹脂では100℃前後、フエノー
ル樹脂では130℃前後等と、いずれも高温下で有
効且つ急速に促進されることから、通常、接着剤
の加熱温度は、常態に於ける水の沸点以上の温度
に設定され、圧締・加熱時間の短縮化が図られて
いる。
一方、単板を表裏面から圧締した状態で接着剤
を加熱し、硬化せしめて接着を行なうには、単板
の表裏面を熱盤によつて圧締する所謂ホツトプレ
ス方式が最も簡便で普及率が高いが、単板の表裏
面を定盤等によつて圧締すると共に、高周波電流
等を印加して加熱するようにした所謂高周波プレ
ス方式等も公知であり、またいずれか一方の両側
へ更に無端ベルトを介在せしめて、挿入及び取出
しの容易化を図つた方式も散見するが、いずれの
方式に於ても、圧締時に於ける単板の周囲は外部
と開放状態にある。
を加熱し、硬化せしめて接着を行なうには、単板
の表裏面を熱盤によつて圧締する所謂ホツトプレ
ス方式が最も簡便で普及率が高いが、単板の表裏
面を定盤等によつて圧締すると共に、高周波電流
等を印加して加熱するようにした所謂高周波プレ
ス方式等も公知であり、またいずれか一方の両側
へ更に無端ベルトを介在せしめて、挿入及び取出
しの容易化を図つた方式も散見するが、いずれの
方式に於ても、圧締時に於ける単板の周囲は外部
と開放状態にある。
(発明が解決しようとする問題点)
ところが、前述の如き公知の圧締・加熱方式に
より、水溶性の接着剤を常態に於ける水の沸点以
上の温度で加熱して、単板の接着を行なつた場合
には、接着剤の硬化に著しく悪影響が及ぼされる
ことが本発明の開発過程で判明した。即ち、加熱
に伴つて接着剤の温度が100℃付近まで上昇して
水分が沸騰蒸発すると、接着剤に発泡が生じるこ
とになるが、前述の如く単板の周囲は外部と開放
状態にあるので、発生した蒸気は導管等を介して
常に外部へ徐々に漏れ、単板内部と外気の間には
常時圧力差が生じる状態となつて、前記発泡は接
着剤の硬化反応中も継続される結果、接着剤が必
要以上に単板内部へ浸透すると共に、接着面に残
存した接着剤が薄いカルメラ状に硬化して、元来
有するべき強度が十分に発揮されるに至らない点
である。
より、水溶性の接着剤を常態に於ける水の沸点以
上の温度で加熱して、単板の接着を行なつた場合
には、接着剤の硬化に著しく悪影響が及ぼされる
ことが本発明の開発過程で判明した。即ち、加熱
に伴つて接着剤の温度が100℃付近まで上昇して
水分が沸騰蒸発すると、接着剤に発泡が生じるこ
とになるが、前述の如く単板の周囲は外部と開放
状態にあるので、発生した蒸気は導管等を介して
常に外部へ徐々に漏れ、単板内部と外気の間には
常時圧力差が生じる状態となつて、前記発泡は接
着剤の硬化反応中も継続される結果、接着剤が必
要以上に単板内部へ浸透すると共に、接着面に残
存した接着剤が薄いカルメラ状に硬化して、元来
有するべき強度が十分に発揮されるに至らない点
である。
無論、接着剤の加熱温度を、常態に於ける水の
沸点以下の温度に制限することによつて、接着剤
の発泡を回避することが可能ではあるが、その場
合には、圧締・加熱に要する時間が著しく長期化
するのみならず、接着剤によつては有効な硬化反
応が成されないまま硬化して接着強度に支障が生
じるので実用的ではない。
沸点以下の温度に制限することによつて、接着剤
の発泡を回避することが可能ではあるが、その場
合には、圧締・加熱に要する時間が著しく長期化
するのみならず、接着剤によつては有効な硬化反
応が成されないまま硬化して接着強度に支障が生
じるので実用的ではない。
そこで結局、従来に於ては接着剤の使用量が過
剰傾向にあり、また蒸気漏れに伴つて接着剤の温
度上昇が緩慢化して圧締・加熱時間も長期化する
傾向にある。
剰傾向にあり、また蒸気漏れに伴つて接着剤の温
度上昇が緩慢化して圧締・加熱時間も長期化する
傾向にある。
(問題点を解決する為の手段)
本発明の第1番目の発表は、前記従来の方式に
よる問題点を解決する為に開発した単板の接着方
法であつて、所望位置に水溶性の接着剤を介在せ
しめて積層した複数枚の単板を表裏面から圧締し
た状態で、常態に於ける水の沸点以上の温度で接
着剤を加熱し、硬化せしめて接着を行なうに際
し、単板の周囲近傍の気密状に閉塞するよう構成
したものであり、また本発明の第2番目の発明
は、第1番目の発明を効果的に実施し得るよう、
常態に於ける水の沸点以上の温度に加熱される複
数枚の熱盤を離接自在に並設すると共に、圧締す
べき単板の表裏面に当接するいずれか一方の熱盤
の単板周囲近傍に該当する位置に、弾性を有する
適宜形状の気密部材を埋設し、また他方の熱盤の
前記気密部材に対向する位置には、剛性を有する
適宜形状の閉塞部材を気密部材へ圧接可能に凸設
して構成した単板の接着装置である。
よる問題点を解決する為に開発した単板の接着方
法であつて、所望位置に水溶性の接着剤を介在せ
しめて積層した複数枚の単板を表裏面から圧締し
た状態で、常態に於ける水の沸点以上の温度で接
着剤を加熱し、硬化せしめて接着を行なうに際
し、単板の周囲近傍の気密状に閉塞するよう構成
したものであり、また本発明の第2番目の発明
は、第1番目の発明を効果的に実施し得るよう、
常態に於ける水の沸点以上の温度に加熱される複
数枚の熱盤を離接自在に並設すると共に、圧締す
べき単板の表裏面に当接するいずれか一方の熱盤
の単板周囲近傍に該当する位置に、弾性を有する
適宜形状の気密部材を埋設し、また他方の熱盤の
前記気密部材に対向する位置には、剛性を有する
適宜形状の閉塞部材を気密部材へ圧接可能に凸設
して構成した単板の接着装置である。
(発明の作用)
前記の如く構成した第1番目の発明及び第2番
目の発明によれば、加熱に伴つて接着剤の温度が
100℃付近まで上昇した初期に於ては、水分の沸
騰蒸発に伴つて接着剤に若干の発泡が生じるもの
の、単板の周囲近傍が気密状に閉塞されているの
で、単板周囲の圧力と単板内部の圧力とが徐々に
上昇・均衡化する結果、接着剤は発泡は抑制され
つつ硬化することになる。
目の発明によれば、加熱に伴つて接着剤の温度が
100℃付近まで上昇した初期に於ては、水分の沸
騰蒸発に伴つて接着剤に若干の発泡が生じるもの
の、単板の周囲近傍が気密状に閉塞されているの
で、単板周囲の圧力と単板内部の圧力とが徐々に
上昇・均衡化する結果、接着剤は発泡は抑制され
つつ硬化することになる。
(発明の効果)
前記の如き作用を得て、接着剤が発泡を抑制さ
れつつ硬化する結果、接着剤の接着強度が従来に
比べて著しく向上すると共に、圧力の均衡化に伴
つて接着剤の温度上昇も促進され、圧締・加熱時
間が短縮化し得る傾向となる。
れつつ硬化する結果、接着剤の接着強度が従来に
比べて著しく向上すると共に、圧力の均衡化に伴
つて接着剤の温度上昇も促進され、圧締・加熱時
間が短縮化し得る傾向となる。
(実施例)
以下本発明を図面に例示した実施の一例に基づ
いて更に詳述する。
いて更に詳述する。
第1図は本発明の第2番目の発明に係る装置を
説明する為の一部破断側面説明図である。
説明する為の一部破断側面説明図である。
図中1及び2は、例えば加熱蒸気・加熱油・電
熱器等の適宜の熱源により、常態に於ける水の沸
点以上の温度に加熱される熱盤であつて、図示は
省略したが、例えば流体シリンダー等から成る作
動機構によつて相互に離接せしめられるよう並設
されており、所望位置に接着剤を介在せしめて積
層した複数枚の単板3を表裏面から圧締すると共
に、該単板3を介して接着剤を加熱して硬化せし
める。
熱器等の適宜の熱源により、常態に於ける水の沸
点以上の温度に加熱される熱盤であつて、図示は
省略したが、例えば流体シリンダー等から成る作
動機構によつて相互に離接せしめられるよう並設
されており、所望位置に接着剤を介在せしめて積
層した複数枚の単板3を表裏面から圧締すると共
に、該単板3を介して接着剤を加熱して硬化せし
める。
4は、例えばシリコンゴム・フツ素ゴム等から
成り、下側の熱盤2の単板周囲近傍に該当する位
置に埋設された弾性を有する気密部材であり、ま
た5は、例えば金属・硬質合成樹脂等から成り、
上側の熱盤1の気密部材4と対向する位置に、気
密部材4へ圧接可能に凸設された剛性を有する閉
塞部材であつて、両者は単板3の圧締時に於て相
互に圧接せしめられ、該単板3の周囲近傍を気密
状に閉塞する。
成り、下側の熱盤2の単板周囲近傍に該当する位
置に埋設された弾性を有する気密部材であり、ま
た5は、例えば金属・硬質合成樹脂等から成り、
上側の熱盤1の気密部材4と対向する位置に、気
密部材4へ圧接可能に凸設された剛性を有する閉
塞部材であつて、両者は単板3の圧締時に於て相
互に圧接せしめられ、該単板3の周囲近傍を気密
状に閉塞する。
本発明の第1番目の発明に係る単板の接着方法
は、例えば前記の如き構成で成る装置を用いて実
施するもので、第2図に例示する如く、熱盤1・
2の間に、所望位置に水溶性の接着剤を介在せし
めて積層した複数枚の単板3を挿入して、表裏面
から圧締及び加熱すると、加熱に伴つて接着剤の
温度が100℃付近まで上昇した初期に於ては、水
分の沸騰蒸発に伴つて接着剤に若干の発泡が生じ
るものの、単板3の周囲近傍が気密部材4と閉塞
部材5によつて気密状に閉塞されているので、単
板周囲の圧力と単板内部の圧力とが徐々に上昇し
て均衡化する結果、接着剤は発泡を抑制されつつ
硬化することになり、接着剤の接着強度が従来に
比べて著しく向上すると共に、圧力の上昇・均衡
化に伴つて接着剤の温度上昇も促進され、圧締・
加熱時間が短縮化し得る傾向となる。
は、例えば前記の如き構成で成る装置を用いて実
施するもので、第2図に例示する如く、熱盤1・
2の間に、所望位置に水溶性の接着剤を介在せし
めて積層した複数枚の単板3を挿入して、表裏面
から圧締及び加熱すると、加熱に伴つて接着剤の
温度が100℃付近まで上昇した初期に於ては、水
分の沸騰蒸発に伴つて接着剤に若干の発泡が生じ
るものの、単板3の周囲近傍が気密部材4と閉塞
部材5によつて気密状に閉塞されているので、単
板周囲の圧力と単板内部の圧力とが徐々に上昇し
て均衡化する結果、接着剤は発泡を抑制されつつ
硬化することになり、接着剤の接着強度が従来に
比べて著しく向上すると共に、圧力の上昇・均衡
化に伴つて接着剤の温度上昇も促進され、圧締・
加熱時間が短縮化し得る傾向となる。
因に、メラミン・ユリア共縮合樹脂を主体と
し、水・増量剤等の一般的な配合割合で添加した
常用の合板用水溶性接着剤を、通常の塗布量(30
g/尺平方)づつ塗布した従来の接着方式による
合板と、本発明に係る単板の接着方法による合板
とを製造し、煮沸繰返し試験試験を行なつて比較
したところ、後者の接着力は前者の接着力と比べ
て平均十数%向上した。そこで、接着剤の塗布量
を約4%節約した本発明に係る単板の接着方法に
よる合板、圧締・加熱時間を約6%短縮した本発
明に係る単板の接着方法による合板とを製造し
て、従来の接着方式による合板と比較したとこ
ろ、いずれも従来を凌ぐ接着力を得ることができ
た。また更に他の実験では、比較的高含水率の単
板を対象とし、同一の塗布量及び圧締・加熱時間
で合板を製造して比較したところ、この場合も従
来を凌ぐ接着力を得ることができた。
し、水・増量剤等の一般的な配合割合で添加した
常用の合板用水溶性接着剤を、通常の塗布量(30
g/尺平方)づつ塗布した従来の接着方式による
合板と、本発明に係る単板の接着方法による合板
とを製造し、煮沸繰返し試験試験を行なつて比較
したところ、後者の接着力は前者の接着力と比べ
て平均十数%向上した。そこで、接着剤の塗布量
を約4%節約した本発明に係る単板の接着方法に
よる合板、圧締・加熱時間を約6%短縮した本発
明に係る単板の接着方法による合板とを製造し
て、従来の接着方式による合板と比較したとこ
ろ、いずれも従来を凌ぐ接着力を得ることができ
た。また更に他の実験では、比較的高含水率の単
板を対象とし、同一の塗布量及び圧締・加熱時間
で合板を製造して比較したところ、この場合も従
来を凌ぐ接着力を得ることができた。
尚、単板の表裏面から圧締した状態で接着剤を
加熱する手段としては、前記第2番目の発明に係
る装置の如く、適宜の熱源によつて加熱される熱
盤を用いるのが至便であり、既存のホツトプレス
に改良を加えて適用が可能であるが、例えば図示
は省略したが、単板の表裏面を定盤によつて圧締
すると共に、高周波電流発振器等を用いて高周波
電流等を印加し、接着剤を加熱するようにした手
段は、単板の積層厚さが比較的厚い場合、或は成
型合板の製造等に好適であり、要は単板を表裏面
から圧締した状態で接着剤を加熱することができ
る手段であれば、如何様な手段であつても差支え
なく、更にいずれにせよ、単板の表裏面に密着す
る熱盤・定盤等の部材は、必ずしもその表面は平
滑である必要はなく、実質的に気密性を有してい
れば、例えば圧締力の均一化・分散化を図るべ
く、微細な凹凸が形勢されていても、或は任意形
状に湾曲していても差支えない。
加熱する手段としては、前記第2番目の発明に係
る装置の如く、適宜の熱源によつて加熱される熱
盤を用いるのが至便であり、既存のホツトプレス
に改良を加えて適用が可能であるが、例えば図示
は省略したが、単板の表裏面を定盤によつて圧締
すると共に、高周波電流発振器等を用いて高周波
電流等を印加し、接着剤を加熱するようにした手
段は、単板の積層厚さが比較的厚い場合、或は成
型合板の製造等に好適であり、要は単板を表裏面
から圧締した状態で接着剤を加熱することができ
る手段であれば、如何様な手段であつても差支え
なく、更にいずれにせよ、単板の表裏面に密着す
る熱盤・定盤等の部材は、必ずしもその表面は平
滑である必要はなく、実質的に気密性を有してい
れば、例えば圧締力の均一化・分散化を図るべ
く、微細な凹凸が形勢されていても、或は任意形
状に湾曲していても差支えない。
また単板の周囲近傍を気密状に閉塞する手段と
しては、前記第2番目の発明に係る装置の如く、
単板の一方の面に密着する部材に、弾性を有する
気密部材を埋設すると共に、単板の他方の面に接
着する部材に、剛性を有する閉塞部材を凸設し
て、閉塞を行なうようにすれば、単に弾性を有す
る気密部材の存在によつて、当初の単板の積層厚
さの不均一性に体する適応や、或は圧締に伴う単
板の厚さ減りに対する追従等が可能化するのみな
らず、剛性を有する閉塞部材の凸設により、単板
の積層厚さや内部圧力に左右されない安定的で確
実な閉塞が可能化し好便であるが、例えば比較的
低温で加熱する場合、或は単板の積層厚さが比較
的薄い場合等に於ては、例えば第3図に例示する
如く、単板3の一方の面に密着する熱盤1aに、
弾性を有する適宜形状の気密部材6を、単板3の
他方の面に密着する熱盤2aへ圧接可能に凸設す
るようにしても実用的に支障なく、或は単板の寸
法・形状を頻繁に変更する場合等は、画単板の寸
法・形状に適応する寸法・形状の弾性を有する気
密部材を所要数用意し、例えば第4図に例示する
如く、熱盤1b・2bの間の単板3の周辺近傍に
該当する位置に、寸法・形状が合致する気密部材
7を単に介在せしめるようすれば至便であり、無
論、弾性を有しない部材を用いた閉塞であつて
も、要は実質的に単板の周囲近傍を気密状に閉塞
できる手段であれば、如何様な手段であつても差
支えなく、更にいずれにしても、閉塞は単板の周
囲の可及的近傍で行なうのが望ましい。
しては、前記第2番目の発明に係る装置の如く、
単板の一方の面に密着する部材に、弾性を有する
気密部材を埋設すると共に、単板の他方の面に接
着する部材に、剛性を有する閉塞部材を凸設し
て、閉塞を行なうようにすれば、単に弾性を有す
る気密部材の存在によつて、当初の単板の積層厚
さの不均一性に体する適応や、或は圧締に伴う単
板の厚さ減りに対する追従等が可能化するのみな
らず、剛性を有する閉塞部材の凸設により、単板
の積層厚さや内部圧力に左右されない安定的で確
実な閉塞が可能化し好便であるが、例えば比較的
低温で加熱する場合、或は単板の積層厚さが比較
的薄い場合等に於ては、例えば第3図に例示する
如く、単板3の一方の面に密着する熱盤1aに、
弾性を有する適宜形状の気密部材6を、単板3の
他方の面に密着する熱盤2aへ圧接可能に凸設す
るようにしても実用的に支障なく、或は単板の寸
法・形状を頻繁に変更する場合等は、画単板の寸
法・形状に適応する寸法・形状の弾性を有する気
密部材を所要数用意し、例えば第4図に例示する
如く、熱盤1b・2bの間の単板3の周辺近傍に
該当する位置に、寸法・形状が合致する気密部材
7を単に介在せしめるようすれば至便であり、無
論、弾性を有しない部材を用いた閉塞であつて
も、要は実質的に単板の周囲近傍を気密状に閉塞
できる手段であれば、如何様な手段であつても差
支えなく、更にいずれにしても、閉塞は単板の周
囲の可及的近傍で行なうのが望ましい。
勿論、圧締する複数枚の単板に接着剤を介在せ
しめるに際しては、各単板間の全てに介在せしめ
る必要はなく、接着剤の介在を一部省略して、複
数枚の合板を一度に製造するような形態で実施す
ることも可能であり、或は必要に応じては、例え
ば着色剤・塗料等の接着以外の用途の材料を、接
着剤の他に介在せしめるようにしても差支えな
い。
しめるに際しては、各単板間の全てに介在せしめ
る必要はなく、接着剤の介在を一部省略して、複
数枚の合板を一度に製造するような形態で実施す
ることも可能であり、或は必要に応じては、例え
ば着色剤・塗料等の接着以外の用途の材料を、接
着剤の他に介在せしめるようにしても差支えな
い。
また圧締・加熱並びに閉塞を夫々開始或は解除
するに際しては、必ずしも略同時に行なう必要は
なく、単板の積層厚さ・接着剤の硬化性状等の各
種条件に応じては、それらの間に適宜の時間差を
設けるようにしても差支えない。
するに際しては、必ずしも略同時に行なう必要は
なく、単板の積層厚さ・接着剤の硬化性状等の各
種条件に応じては、それらの間に適宜の時間差を
設けるようにしても差支えない。
以上明らかな如く、第1番目の発明に係る単板
の接着方法は、種々の形態で実施することが可能
であるが、いずれにしても、その実施効果は極め
て多大であり、接着コストの低減・生産性の向上
等に貢献するものである。
の接着方法は、種々の形態で実施することが可能
であるが、いずれにしても、その実施効果は極め
て多大であり、接着コストの低減・生産性の向上
等に貢献するものである。
また前記説明からも明らかなように、本発明の
第2番目の発明に係る装置は、本発明の第1番目
の発明に係る単板の接着方法を効果的に実施し得
る装置であり、またその形態は前記実施例の如き
形態に限らず、例えば熱盤を三段以上並設して、
多数枚の合板を一度に製造するような形態で実施
することも可能であり、或は複数枚の熱盤を横向
きに並設して、横型プレス状の形態で実施するこ
とも可能である。
第2番目の発明に係る装置は、本発明の第1番目
の発明に係る単板の接着方法を効果的に実施し得
る装置であり、またその形態は前記実施例の如き
形態に限らず、例えば熱盤を三段以上並設して、
多数枚の合板を一度に製造するような形態で実施
することも可能であり、或は複数枚の熱盤を横向
きに並設して、横型プレス状の形態で実施するこ
とも可能である。
尚、気密部材は、例えばシリコンゴム・フツ素
ゴム等の如く、耐熱性を有する素材が好適であ
り、また竪型プレス状の形態で実施する場合は、
前記実施例に例示する如く、熱盤の上面へ同一平
面上となるよう埋設すれば、単板の挿入及い取り
出しの容易化が図れ好都合である。
ゴム等の如く、耐熱性を有する素材が好適であ
り、また竪型プレス状の形態で実施する場合は、
前記実施例に例示する如く、熱盤の上面へ同一平
面上となるよう埋設すれば、単板の挿入及い取り
出しの容易化が図れ好都合である。
また閉塞部材も、例えば金属・硬質合成樹脂等
の如く、耐熱性を有する素材が好適であり、また
先端を尖鋭にすれば気密部材へのなじみ性が向上
するので好ましく、更にネジ止め等の手段を用い
て、交換容易に備えるようにすれば至便である。
の如く、耐熱性を有する素材が好適であり、また
先端を尖鋭にすれば気密部材へのなじみ性が向上
するので好ましく、更にネジ止め等の手段を用い
て、交換容易に備えるようにすれば至便である。
図面は本発明を説明する為のものであつて、第
1図は本発明の第2番目の発明に係る装置を説明
する為の一部破断側面説明図、第2図は第1図に
例示した装置の作動状態を説明する為の一部破断
側面説明図、第3図及び第4図は本発明の第1番
目の発明に係る単板の接着方法の他の実施例を説
明する為の一部破断側面説明図である。 1,1a,1b,2,2a,2b……熱盤、3
……単板、4,6,7……気密部材、5……閉塞
部材。
1図は本発明の第2番目の発明に係る装置を説明
する為の一部破断側面説明図、第2図は第1図に
例示した装置の作動状態を説明する為の一部破断
側面説明図、第3図及び第4図は本発明の第1番
目の発明に係る単板の接着方法の他の実施例を説
明する為の一部破断側面説明図である。 1,1a,1b,2,2a,2b……熱盤、3
……単板、4,6,7……気密部材、5……閉塞
部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 所望位置に水溶性の接着剤を介在せしめて積
層した複数枚のベニヤ単板を表裏面から圧締した
状態、常態に於ける水の沸点以上の温度で接着剤
を加熱し、硬化せしめて接着を行なうに際し、前
記ベニヤ単板の周囲近傍を気密状に閉塞すること
によつて、接着剤の発泡を抑制しつつ硬化せしめ
るようにしたことを特徴とするベニヤ単板の接着
方法。 2 所望位置に水溶性の接着剤を介在せしめて積
層した複数枚のベニヤ単板を表裏面から圧締及び
加熱すべく、常態に於ける水の沸点以上の温度に
加熱される複数枚の熱盤を接着自在に並設すると
共に、ベニヤ単板の圧締時に周囲近傍を気密状に
閉塞すべく、ベニヤ単板の表裏面に当接するいず
れか一方の熱盤の単板周囲近傍に該当する位置
に、弾性を有する適宜形状の気密部材を埋設し、
また他方の熱盤の前記気密部材と対向する位置に
は、剛性を有する適宜形状の閉塞部材を気密部材
へ圧接可能に凸設して成り、接着剤の発泡を抑制
しつつ硬化せしめ得るようにしたことを特徴とす
るベニヤ単板の接着装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659884A JPS6184202A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | ベニヤ単板の接着方法及び装置 |
US06/782,367 US4675066A (en) | 1984-10-02 | 1985-10-01 | Method of bonding veneer sheets and apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659884A JPS6184202A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | ベニヤ単板の接着方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6184202A JPS6184202A (ja) | 1986-04-28 |
JPH0430881B2 true JPH0430881B2 (ja) | 1992-05-25 |
Family
ID=16526043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20659884A Granted JPS6184202A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | ベニヤ単板の接着方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6184202A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09155806A (ja) * | 1995-12-12 | 1997-06-17 | Eidai Co Ltd | 木質複合板の製造方法 |
JP6846582B1 (ja) * | 2020-06-26 | 2021-03-24 | リッチコミュニケーションズ株式会社 | 被着体接着ガラスの製造装置及び製造方法 |
-
1984
- 1984-10-02 JP JP20659884A patent/JPS6184202A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6184202A (ja) | 1986-04-28 |
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