JPH043087Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、任意の場所に設置でき、少なくとも
２台の自動車を駐車させることができる駐車装置
に関するものである。

［従来の技術］ 従来から２台の車体を地面に駐車できるように
した駐車装置は公知であるが、基礎工事を必要と
し、又２本の柱が立つので邪魔になり、美観を損
ねる。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の課題は、従来の欠点を解消し基礎工事
も不要で、支柱を立てることもなく、特に昇降駐
車台を支持する左右のＸ形杆を同調させて円滑に
昇降できる駐車装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の手段は、大地に安定する駐車台或いは
支持枠と、その上に昇降する少なくとも１枚の昇
降駐車台とを備え、駐車台或いは支持枠の左右両
側に設けた２本一対のＸ形杆は中間部を互いに枢
軸により枢着し、一方の杆の下端は駐車台或いは
支持枠にピン止めし、上端には昇降駐車台に形成
した案内レール上に接する突起を設け、他方の杆
の上端は昇降駐車台にピン止めし、下端には駐車
台或いは支持枠に形成した案内レール上に接する
突起を設け、駐車台或いは支持枠の左右両側端に
複数個の溝車を配設し、この溝車に１本の無端ロ
ープ又はチエンをけさ懸けに懸架すると共に、駐
車台或いは案内レールに接する前記突起を無端ロ
ープ又はチエンに結合させＸ形杆を上下動させる
流体シリンダー本体の基端を駐車台或いは支持枠
に枢着し、先端のロツドを昇降駐車台に枢着した
ことである。

［実施例］ 図示実施例において、１は駐車台、２は昇降駐
車台で、駐車台１の代わりに支持枠でも良い。

駐車台１の場合前部は傾斜面１ａとなし、設置
面との間に高い段差が生じないようにしてある。

昇降駐車台２の前部は駐車台１の傾斜面１ａ上
に位置する傾斜面板２ａを連設し、車体Ａが安定
して駐車できる長さと幅とを有し、２台の車体を
駐車させる必要がないときは昇降駐車台２の上に
１台駐車させる。３は昇降駐車台２を昇降運動さ
せる一対のＸ形杆で駐車台１と昇降駐車台２の左
右両側に位置し、各Ｘ形杆３は２本の杆３ａ，３
ｂの中間を枢軸４により枢着して構成され、一方
の杆３ａの下端は駐車台１にピン５により枢着
し、他方の杆３ｂの上端は昇降駐車台２にピン６
によつて枢着してあり、杆３ａの上端には昇降駐
車台２に設けた案内レール８上にのる突起１０を
突設してある。１１はＸ形杆３を作動させる動力
機構たる多段油圧シリンダーで駐車台１とＸ形杆
３の１本に取付け、油圧装置（図は省略）により
動かして昇降駐車台２をせり上げ下降させる。

本考案においては各Ｘ形杆３を同調作動させて
左右がせるのを防ぐため第２図に示すように駐車
台１の左右に合計４個の溝車１２を配装し、これ
に１本の無端ロープ１３をけさ懸けに懸架し、左
右のＸ形杆３，３の一方の杆３ｂ，３ｂに設け、
駐車台１に形成した案内レール７に接する突起
９，９にロープ１３の途中を結着したものであ
る。かくしてＸ形杆の昇降動作によりロープ１３
を介して左右のＸ形杆が同調して作動する。

１４は昇降駐車台２が第３図のようにせり上が
つているときにＸ形杆が動くのを防ぐための安全
シリンダーを示す。

［作用］ 多段油圧シリンダーを作動させると、昇降駐車
台はせり上がる。その際左右のＸ形杆はロープに
より同調して動作する。多段油圧シリンダーを収
縮させると昇降駐車台は下降し、元の位置に戻
る。

［効果］ 本考案によれば、柱を用いず、体裁の良い上下
に駐車可能な駐車装置が得られ、左右のＸ形杆は
ロープにより同調するので昇降駐車台は円滑に上
下運動を行う。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る駐車装置の一実施例を示し
たもので、第１図は側面図、第２図は平面図、第
３図は昇降駐車台をせり上げた正面図、第４図は
側面図である。 １……駐車台、２……昇降駐車台、３……Ｘ形
杆、Ａ……車体、７，８……案内レール、９，１
０……突起、１１……多段油圧シリンダー、１２
……溝車、１３……無端ロープ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)４要素の結合から成り立つ駐車
   装
   置。 (イ) 大地に安定する駐車台或いは支持枠と、その
   上に昇降する少なくとも１枚の昇降駐車台とを
   備えていること、 (ロ) 駐車台或いは支持枠の左右両側に設けた２本
   一対のＸ形杆は中間部を互いに枢軸により枢着
   し、一方の杆の下端は駐車台或いは支持枠にピ
   ン止めし、上端には昇降駐車台に形成した案内
   レール上に接する突起を設け、他方の杆の上端
   は昇降駐車台にピン止めし、下端には駐車台或
   いは支持枠に形成した案内レール上に接する突
   起を設けたこと、 (ハ) 駐車台或いは支持枠の左右両側端に複数個の
   溝車を配設し、この溝車に１本の無端ロープ又
   はチエンをけさ懸けに懸架すると共に、駐車台
   或いは支持枠の案内レールに接する前記突起を
   無端ロープ又はチエンに結合させたこと、 (ニ) Ｘ形杆を上下動させる流体シリンダー本体の
   基端を駐車台或いは支持枠に枢着し、先端のロ
   ツドを昇降駐車台に枢着したこと。