JPH04308098A - 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法 - Google Patents

電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04308098A
JPH04308098A JP9809591A JP9809591A JPH04308098A JP H04308098 A JPH04308098 A JP H04308098A JP 9809591 A JP9809591 A JP 9809591A JP 9809591 A JP9809591 A JP 9809591A JP H04308098 A JPH04308098 A JP H04308098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chromium
layer
steel sheet
coating
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9809591A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Furuta
彰彦 古田
Takatoshi Ono
小野 隆俊
Katsunori Imai
克徳 今井
Toyofumi Watanabe
豊文 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP9809591A priority Critical patent/JPH04308098A/ja
Publication of JPH04308098A publication Critical patent/JPH04308098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、絶縁性、打ち抜き性
、耐熱性、耐食性および塗料密着性に優れた、電解処理
絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板は、モータやトランス等の電気
機器用鉄芯材として広く使用されている。このような鉄
芯材として使用される電磁鋼板の表面上には、通常、渦
電流損失を低減するために、絶縁被膜が形成されている
。この絶縁被膜には、絶縁性は勿論、打ち抜き性、耐熱
性、耐食性および塗料密着性に優れていることが要求さ
れている。
【0003】電磁鋼板の絶縁被膜は、無機系被膜、無機
・有機系被膜、および、有機系被膜に大別され、これら
の絶縁被膜に関して、従来から多くの提案がなされてい
るが、上述した性能をすべて満足し得るものはない。
【0004】無機系絶縁被膜は、リン酸塩化合物、クロ
ム酸塩化合物および酸化物ゾルの少なくとも1つを含有
する処理液を、電磁鋼板の表面上に塗布し、次いで、3
00 〜600 ℃の比較的高い温度によって焼き付け
ることにより形成される。
【0005】無機・有機系絶縁被膜は、リン酸塩化合物
、クロム酸塩化合物および酸化物ゾルの少なくとも1つ
からなる無機系水溶液と、水性有機樹脂との混合処理液
を、電磁鋼板の表面上に塗布し次いでこれを焼き付ける
ことにより形成され、打ち抜き性に優れた絶縁被膜とし
て、広く実用化されている。
【0006】有機系被膜は、有機系塗料を、電磁鋼板の
表面状上に塗布し次いでこれを焼き付けることにより形
成され、長期間にわたる高い層間絶縁抵抗を必要とする
大型発電機等において、鉄芯加工の前後に、いわゆるワ
ニス処理として形成される場合が多い。場合によっては
、上述した無機系被膜や無機・有機系被膜が形成された
電磁鋼板の前記被膜を、グラインダー等で研削して除去
した後に、この有機系被膜を形成することもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】無機系絶縁被膜は、耐
熱性および溶接性に優れてはいるが、硬くそして脆いた
めに、打ち抜き性に劣っている。従って、特に、被膜が
厚い場合には、打ち抜き加工時に、被膜が鋼板の表面か
ら剥離または破損する。そして、このような剥離または
破損によって生じた被膜粉が、打ち抜き金型のポンチと
タイスとの間に詰まる結果、ばりが発生する。
【0008】無機・有機系絶縁被膜は、上述した無機系
絶縁被膜の欠点を解決し、打ち抜き性が優れている。し
かしながら、その反面、有機樹脂が含有されていること
により、耐熱性および溶接性の低下が避けられない。鉄
芯用の電磁鋼板に対しては、鉄芯としての成形加工時ま
たは成形加工後に、発生した加工歪みを除去して磁気特
性を向上させるための歪み取り焼鈍が施される場合が多
い。このような歪み取り焼鈍のために、電磁鋼板は、約
700 〜800 ℃の温度で加熱される。このとき、
無機・有機系絶縁被膜は、上述したように、耐熱性が低
いので、被膜中の有機樹脂が熱分解し、その一部がガス
化する。 その結果、被膜がポーラスになり、その絶縁性、密着性
および耐食性が大きく低下する。また、溶接時において
も、溶接熱によって、上記と同様に、被膜中の有機樹脂
が熱分解し、その一部がガス化する結果、溶接ビード部
にブローホールが生じて、溶接強度が低下する。
【0009】有機系被膜には、鋼板の表面に対する被膜
の密着性が悪く、従って、塗布前の鋼板表面の清浄性に
起因した塗布ムラやハジキが生じやすい問題がある。
【0010】一方、上述した絶縁被膜の形成は、従来、
処理液を電磁鋼板の表面上に塗布し次いで焼き付けるこ
とからなる、いわゆる塗布・焼き付け法によって、行わ
れている。しかしながら、従来の塗布・焼き付け法には
、実操業上、次のような、多くの問題がある。即ち、高
速で走行する電磁鋼ストリップに連続的に処理液を塗布
する手段として、通常、絞りロールや3ロールコータが
使用されているが、鋼ストリップの表面上に、その長手
方向および幅方向に均一な厚さの薄い塗膜を形成するた
めには、上記ロールと鋼ストリップまたは上記ロール間
のニップ厚や、ロールの周速比等の条件の、微妙な調整
を必要とする。従って、鋼ストリップの幅や板厚が変わ
る度に、上記条件を設定しなければならず、そのために
多くの時間を要する。
【0011】また、連続的な処理液の塗布により、上記
ロールが摩耗して、ロールの表面形状や品質が変動する
結果、鋼ストリップに対する処理液の塗布量や塗膜の外
観が変動する。従って、定期的なロール交換が必要にな
り、そのために、多大の労力を必要とする。
【0012】更に、鋼ストリップの表面上に塗布された
処理液が、ロールと鋼板またはロール間において発泡し
て、塗膜に泡が巻き込まれる。その結果、塗膜の焼き付
け時に、塗膜中の水分が急速に蒸発して塗膜に微小なピ
ンホールが生じ、耐食性の低下等の品質欠陥が生ずる。
【0013】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、絶縁性、打ち抜き性、耐熱性、耐食性および
塗料密着性に優れた絶縁被膜を有する、その製造が容易
で且つ安価な電磁鋼板およびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、電磁鋼
板の少なくとも1つ表面上に、所定量の下層としての金
属クロム層と、所定量の上層としてのクロム水和酸化物
および/またはクロム酸化物層とからなる絶縁皮膜を、
陰極電解処理によって形成すれば、絶縁性、打ち抜き性
、耐熱性、耐食性および塗料密着性に優れた絶縁被膜を
有する電磁鋼板を、容易に且つ安価に製造し得ることを
知見した。
【0015】この発明は、上述した知見に基いてなされ
たものであって、この発明は、電磁鋼板の少なくとも1
つの表面上に形成された、下層としての金属クロム層と
、前記金属クロム層の上に形成された、上層としてのク
ロム水和酸化物および/またはクロム酸化物層とからな
り、前記下層としての金属クロム層の量は、3〜200
mg/m2 の範囲内であり、そして、前記上層として
のクロム水和酸化物および/またはクロム酸化物層の量
は、クロム換算で5〜100 mg/m2 の範囲内で
あることに特徴を有するものである。
【0016】
【作用】この発明において、電磁鋼板の少なくとも1つ
の表面上に形成された、下層としての金属クロム層は、
優れた耐熱性を有し、且つ、鋼板、および、上層として
のクロム水和酸化物および/またはクロム酸化物層との
、強固な密着力を有している。従来、耐熱性が良好であ
るとされている無機系絶縁被膜であっても、歪み取り焼
鈍のために、約700 〜800 ℃の温度で加熱され
ると、被膜と鋼板との間の熱膨張差により、被膜がせん
断されて鋼板の表面から剥離する。従って、絶縁性およ
び耐食性が少なからず低下する。
【0017】これに対し、本発明における、下層として
の金属クロム層は、優れた耐熱性および強固な密着力を
有しているので、歪み取り焼鈍等の加熱処理が施された
後においても、上記性能が低下することはなく、従来の
無機系絶縁被膜のように、被膜が鋼板の表面から剥離し
て絶縁性および耐食性が低下するようなことは生じない
。むしろ、歪み取り焼鈍等の加熱時に、金属クロム層の
一部が鋼板中に拡散するので、鋼板の耐食性を向上させ
る作用が生ずる。このように、金属クロム層は、歪み取
り焼鈍等の加熱時における性能の劣化を防止する作用を
有している。
【0018】金属クロム層の量は、3〜200 mg/
m2 の範囲内に限定すべきである。金属クロム層の量
が3mg/m2 未満では、上記作用に所望の効果が得
られない。一方、金属クロム層の量が200 mg/m
2 を超えると、打ち抜き性が低下する。
【0019】クロム水和酸化物および/またはクロム酸
化物は、非電気伝導性を有しているので、電磁鋼板に、
高い絶縁性および耐食性を付与する。従って、歪み取り
焼鈍等の加熱処理が施され、被膜中のクロム水和酸化物
の大部分がクロム酸化物に変質しても、被膜の絶縁性お
よび耐食性が劣化することはない。また、クロム水和酸
化物は、優れた塗料密着性を有しているので、電磁鋼板
の表面上に、ワニス処理を始め、種々の塗装を施した場
合に、優れた塗料密着性を発揮する。
【0020】クロム水和酸化物および/またはクロム酸
化物の含有量は、クロム換算で5〜100mg/m2の
範囲内とすべきである。クロム水和酸化物および/また
はクロム酸化物の含有量が、クロム換算で5mg/m2
未満では、十分な絶縁性、耐食性および塗料密着性が得
られない。一方、その含有量が、クロム換算で100m
g/m2を超えると、歪み取り焼鈍等の加熱処理によっ
て、クロム水和酸化物が脱水しクロム酸化物に変質する
際の体積収縮時に、破壊が生じやすくなる。
【0021】次ぎに、この発明の電磁鋼板の製造方法に
ついて述べる。電磁鋼板の少なくとも1つの表面上に形
成される上述した絶縁被膜は、無水クロム酸およびクロ
ム酸塩群の少なくとも1つと、硫酸、硫酸塩および弗化
物の少なくとも1つを含有する電解処理液中において、
電磁鋼板に対し、陰極電解処理を施すことにより形成さ
れる。
【0022】上述した電解処理が施される電磁鋼板の表
面は、清浄であることが望ましく、必要に応じ、アルカ
リ水溶液または酸水溶液によって、予め電磁鋼板を、ス
プレー洗浄または電解洗浄する。
【0023】電解処理液の組成としては、主剤としての
無水クロム酸およびクロム酸塩群、即ち、無水クロム酸
、クロム酸アンモニウム、重クロム酸アンモニウム、ク
ロム酸ナトリウム、重クロム酸ナトリウム等の少なくと
も1つと、助剤としての硫酸、硫酸塩および弗化物の少
なくとも1つとを含有していれば、特に限定されるもの
ではない。
【0024】陰極電解条件は、通常のクロメート被膜の
形成のための、鋼板を陰極とする電解条件でよい。なお
、陰極電解処理の前後に、クロム水和酸化物および/ま
たはクロム酸化物の量を調整するために、電磁鋼板に対
し、鋼板を陽極とする陽極電解処理を施してもよい。
【0025】上述した組成の電解液中において電解すれ
ば、幅広い条件範囲で、鋼板の表面上に、下層としての
金属クロム層と、上層としてのクロム水和酸化物および
/またはクロム酸化物とからなる絶縁被膜が形成される
。従って、電解条件は、特に限定されるものではないが
、電解処理液の温度を40〜60℃の範囲内に、陰極電
流密度を5 〜120A/dm2の範囲内に、そして、
陽極電解処理を施す場合の陽極電流密度を0.1 〜2
0A/dm2 の範囲内にすることが好ましい。
【0026】次に、この発明を、実施例により、比較例
と対比しながら更に詳述する。
【実施例】Siを0.4 wt.%含有する厚さ0.5
mm の電磁鋼板を、公知の方法により脱脂し次いで酸
洗して、その両表面を清浄にした。次いで、以下に示す
(A) 〜(D) の処理条件により陰極電解処理を施
して、電磁鋼板の両表面上に絶縁被膜を形成し、かくし
て、本発明鋼板No. 1〜4を調製した。
【0027】(A) 処理 電解処理液:  無水クロム酸        :18
0g/l硫酸ナトリウム      :  1g/lケ
イフッ化ナトリウム:  5g/l (処理温度  :
  45℃ 処理方法  :  鋼板を陰極として、100A/dm
2の電流密度で1.0 秒間電解した後、直ちに、水洗
しそして乾燥した。
【0028】(B) 処理 電解処理液:  無水クロム酸        :10
0g/l硫酸                : 1
g/l処理温度  :  45℃ 処理方法  :  鋼板を陰極として、50A/dm2
 の電流密度で1.4 秒間電解した後、直ちに、水洗
しそして乾燥した。
【0029】(C) 処理 電解処理液:  無水クロム酸        :50
 g/lフッ化アンモニウム  : 2g/l 処理温度  :  50℃ 処理方法  :  鋼板を陰極として、50A/dm2
 の電流密度で1.0 秒間電解した後、直ちに、水洗
しそして乾燥した。
【0030】(D) 処理 電解処理液:  重クロム酸ナトリウム(2水塩) :
30g/l硫酸ナトリウム             
 :50g/l処理温度  :  40℃ 処理方法  :  鋼板を陰極として、10A/dm2
 の電流密度で1.0 秒間電解した後、直ちに、水洗
しそして乾燥した。
【0031】比較のために、上述した電磁鋼板に対し、
下記、EおよびFによる処理を施して、比較鋼板No.
 1および2を調製した。 (E) 処理 塗布液    :  第一リン酸マグネシウム:150
 g/l重クロム酸カルシウム  : 20 g/l2
0% シリカゾル        : 25 g/lホ
ウ酸                : 15 g/
l処理方法  :  電磁鋼板の表面上に、上記塗布液
を、3ロールコータによって塗布し、次いで、これを、
焼き付け炉内において、到達板温450 ℃により焼き
付け処理を施して、0.3 μm の厚さの無機系絶縁
被膜を形成した。
【0032】(F) 処理 塗布液    :  重クロム酸マグネシウム:130
 g/lホウ酸                : 
25 g/lエチレングリコール    : 25 g
/lアクリル系樹脂エマルジョン:30 g/l(固形
分として)処理方法  :  電磁鋼板の表面上に、上
記塗布液を、3ロールコータによって塗布し、次いで、
これを、焼き付け炉内において、到達板温290 ℃に
より焼き付け処理を施して、0.3 μm の厚さの無
機・有機系絶縁被膜を形成した。
【0033】このようにして調製した本発明鋼板および
比較鋼板の各々の、絶縁被膜中の金属クロム層、クロム
水和酸化物および/または酸化物層の各々の量を、蛍光
X線分析装置(FX)またはX線マイクロアナライザー
(EPMA)による定量分析によって調べた。更に、本
発明鋼板および比較鋼板の各々の、打ち抜き性、溶接性
、塗料密着性、および、歪み取り焼鈍前後の層間絶縁抵
抗値ならびに耐食性を以下に述べる方法によって調べた
。なお、歪み取り焼鈍は、試験片を、窒素雰囲気中にお
いて750 ℃の温度で、2時間加熱することにより行
った。
【0034】(1) 打ち抜き性 試験片を、下記条件で連続打ち抜きしたときの、ブラン
クのかえり高さを調べ、それによって評価した。 打ち抜き形状:直径10mmの丸型、 打ち抜き回数:20万回、 金型の材質  :SKD−11、 打ち抜き油  :使用。
【0035】(2) 溶接性 積層した複数枚の電磁鋼板を、下記条件でTIG溶接し
たときの、ビード部にブローホールが発生しない最大溶
接速度によって評価した。 コア締め付け圧:60Kg/cm2 溶接電流      :100A
【0036】(3) 塗料密着性 試験片の表面上に、エポキシ系塗料による30μm の
厚さのカチオン電着塗装を施し、次いで、これを沸水中
に2時間浸漬し、このような処理の施された試験片に対
しゴバン目テープテストを施したときの、塗膜の剥離面
積を調べ、これによって評価した。
【0037】(4) 層間絶縁抵抗値 JIS C 2550  第2法に基づいて調べた。 (5) 耐食性 試験片を、温度50℃、相対湿度80% の恒温恒湿の
試験槽内に20日間放置した後の、試験片の発錆面積(
%) を調べ、これによって評価した。
【0038】表1に、上記本発明鋼板および比較鋼板の
各々の絶縁被膜の組成、および、上述した、打ち抜き性
、溶接性、塗料密着性、歪み取り焼鈍前後の層間絶縁抵
抗値および耐食性の調査結果を示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、従来の塗布・焼
き付け法による無機系絶縁被膜を有する比較鋼板No.
 1は、打ち抜き性、塗料密着性、および、歪み取り焼
鈍後の層間絶縁抵抗値並びに耐食性が、何れも悪かった
。また、従来の塗布・焼き付け法による無機・有機系絶
縁被膜を有する比較鋼板No. 2は、溶接性、塗料密
着性、および、歪み取り焼鈍後の層間絶縁抵抗値並びに
耐食性が、何れも悪かった。
【0041】これに対し、本発明鋼板No. 1〜4は
、打ち抜き性、溶接性、塗料密着性、歪み取り焼鈍前後
の層間絶縁抵抗値および耐食性の何れにおいても優れて
おり、絶縁被膜の厚さは、鋼板の幅および長さ方向にわ
たり均一であった。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
絶縁性、打ち抜き性、耐熱性、耐食性および塗料密着性
に優れた絶縁被膜を有する電磁鋼板を、容易に且つ安価
に製造することができ、鋼板に歪み取り焼鈍等の加熱処
理が施されても、その熱によって、絶縁性、耐食性、塗
料密着性等が低下することはない。更に、高速で走行す
る電磁鋼ストリップに対する絶縁被膜の形成のために、
従来の絞りロールや3ロールコータを使用した塗布・焼
き付け法のように、摩耗による定期的なロール交換の必
要がなく、その長手方向および幅方向に均一な厚さの薄
い絶縁被膜を、容易に且つ短時間にそして経済的に形成
することができる等、多くの、工業上有用な効果がもた
らされる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電磁鋼板の少なくとも1つの表面上に
    、下層としての金属クロム層と、上層としてのクロム水
    和酸化物および/またはクロム酸化物層とからなる絶縁
    被膜が形成されており、前記下層としての金属クロム層
    の量は、3〜200 mg/m2 の範囲内であり、そ
    して、前記上層としてのクロム水和酸化物および/また
    はクロム酸化物層の量は、クロム換算で5〜100 m
    g/m2 の範囲内であることを特徴とする、電解処理
    絶縁被膜を有する電磁鋼板。
  2. 【請求項2】  無水クロム酸およびクロム酸塩群の少
    なくとも1つと、硫酸、硫酸塩および弗化物のうちの少
    なくとも1つとを含有する電解処理液中において、電磁
    鋼板に陰極電解処理を施して、前記電磁鋼板の少なくと
    も1つの表面上に、3〜200 mg/m2 の範囲内
    の量の下層としての金属クロム層と、クロム換算で5〜
    100 mg/m2 の範囲内の量の上層としてのクロ
    ム水和酸化物および/またはクロム酸化物層とからなる
    絶縁被膜を形成することを特徴とする、電解処理絶縁被
    膜を有する電磁鋼板の製造方法。
JP9809591A 1991-04-03 1991-04-03 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法 Pending JPH04308098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9809591A JPH04308098A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9809591A JPH04308098A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04308098A true JPH04308098A (ja) 1992-10-30

Family

ID=14210785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9809591A Pending JPH04308098A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04308098A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019538A1 (fr) * 1997-10-14 1999-04-22 Nippon Steel Corporation Procede de formation d'un revetement isolant sur une feuille d'acier magnetique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019538A1 (fr) * 1997-10-14 1999-04-22 Nippon Steel Corporation Procede de formation d'un revetement isolant sur une feuille d'acier magnetique
US6322688B1 (en) 1997-10-14 2001-11-27 Nippon Steel Corporation Method of forming an insulating film on a magnetic steel sheet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3045612B2 (ja) 高耐食性ニッケルめっき鋼帯およびその製造法
WO2011052797A1 (ja) 熱間プレス部材およびその製造方法
JP2012233247A (ja) 熱間プレス用鋼板およびそれを用いた熱間プレス部材の製造方法
JP6512412B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
GB2167324A (en) Grain-oriented electrical steel sheet having a low watt loss and method for producing same
KR102313040B1 (ko) 캔용 강판 및 그 제조 방법
KR100295088B1 (ko) 우수한 펀칭성을 갖는 무방향성 전자강판 및 그 제조방법
JP2697351B2 (ja) 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法
JPS62161915A (ja) 超低鉄損の方向性電磁鋼板の製造方法
KR960006448B1 (ko) 저철손 방향성 전자강판의 제조방법
JPH04308098A (ja) 電解処理絶縁被膜を有する電磁鋼板およびその製造方法
JP6687919B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
JP2703604B2 (ja) 磁気特性の良好な方向性けい素鋼板の製造方法
JPH0488121A (ja) 特性値のばらつきが小さい低鉄損方向性電磁鋼板の製造方法
JP2697350B2 (ja) 絶縁性、打ち抜き性、耐熱性および耐食性に優れた電磁鋼板およびその製造方法
US4842958A (en) Chromate surface treated steel sheet
JPS61284529A (ja) 鉄損の極めて低い方向性電磁鋼板の製造方法
JPS61210125A (ja) 磁気特性の極めてすぐれた方向性電磁鋼板の製造法
JPH11236682A (ja) 超低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法
JP2752682B2 (ja) 磁気特性の優れた方向性けい素鋼板の製造方法
KR102098475B1 (ko) 내식성, 도장성이 우수한 표면처리된 Zn-Ni 합금 전기도금강판의 제조방법
JPH0585619B2 (ja)
JP2004307951A (ja) 粗面化鋼板
JPH11181576A (ja) 被膜密着性がよく鉄損値が極めて低い方向性電磁鋼板 およびその製造方法
JPH03221273A (ja) アルミニウム積層鋼板の製造法