JPH04308011A - 流動床を用いたタングステン粉末の製造方法 - Google Patents

流動床を用いたタングステン粉末の製造方法

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JPH04308011A
JPH04308011A JP3255989A JP25598991A JPH04308011A JP H04308011 A JPH04308011 A JP H04308011A JP 3255989 A JP3255989 A JP 3255989A JP 25598991 A JP25598991 A JP 25598991A JP H04308011 A JPH04308011 A JP H04308011A
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tungsten
temperature
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JP3255989A
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William A Buerkel
ウィリアム・アダム・ビュアケル
Scott R Wightman
スコット・アール・ウィトマン
Dandridge S Tomalin
ダンドリッジ・セール・トマリン
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Original Assignee
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    • C01G41/02Oxides; Hydroxides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F9/00Making metallic powder or suspensions thereof
    • B22F9/16Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes
    • B22F9/18Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds
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    • B22F9/22Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from solid metal compounds using gaseous reductors
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    • C22B34/30Obtaining chromium, molybdenum or tungsten
    • C22B34/36Obtaining tungsten
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    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
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    • C01P2004/60Particles characterised by their size
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タングステン金属粉
末の製造方法、特に流動床を用いて酸化タングステン粒
子から粒度のそろったタングステン金属粉末を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タングステンとその合金は、ランプフィ
ラメント、他の電気要素、電気計器を含めた種々の高温
構造要素に広く使用されている。タングステンは、強度
、耐高温性、そして特に高温での耐酸化性および耐食性
が必要とされる構造部品を製造するために、他の金属と
の合金化元素としても使用されている。またタングステ
ンは、炭化タングステンを製造するための原料でもある
。炭化タングステンは、きわめて硬く、研削、切断およ
び井戸掘工具などの工具や、硬さが必要とされる他の用
途に使用されている。
【0003】タングステン金属粉末は、上述した製品す
べてに適当な原料である。タングステン金属粉末は、純
度が高くなければならず、そして粒度(パーティクルサ
イズ)が実質的に均一であるのが好ましい。高純度は現
在の方法でも簡単に得られるが、粒度の均一性はいつも
達成できるわけではない。粒度分布が広いと、多くの物
品および製品への製造が複雑になる。タングステン金属
粉末を工業的に製造するには、たいていの場合、2工程
方法で製造する。すなわち、(1)回転式管形炉で、パ
ラタングステン酸アンモニウム(APT)を粒子形態の
酸化タングステンに変換し、(2)静止式管形炉で、長
方形ボートに入れた酸化物粒子を還元してタングステン
金属粉末にする。第1工程で得られる酸化タングステン
粒子は、炉の条件を精密に制御しても、化学的に不均一
で、粒度にばらつきがある。第2工程で得られるタング
ステン金属粉末も、同様に粒度が均一でない。これは、
出発酸化物にばらつきがあり、また粒子床の温度および
水素/水含量比にもばらつきがあるからである。したが
って、この方法で、粒度分布の狭い均一な製品を得るこ
とは不可能である。製造したままのタングステン金属粉
末の粒度分布はロットごとに異なるので、種々のロット
の粉末を混ぜるでけで、粒度分布の広い均一な製品が得
られる。
【0004】別の工業的なタングステン製造方法では、
単一工程でAPTをタングステン金属に変換する回転法
を使用する。この方法では、APT供給速度を連続的か
つ正確に制御する必要がある。製品の品質もAPT供給
速度に依存する。生産量は所望の粒度によって決まる。 代表的な回転式炉の生産量は、細かい粒子の場合の20
kg/時から粗い粒子の場合の70〜80kg/時まで
変動する。実際、単一工程の回転還元法は、前述の方法
と同程度の工程制御を必要とし、最初の方法よりわずか
に経済的であるにすぎない。他方、粒度分布は、通常、
前述の方法の場合より広くなる。
【0005】他の方法が文献には報告されているが、普
及にはいたっていない。たとえば、米国特許第3,32
4,007号に、流動床を用いて、六ふっかタングステ
ンからタングステン金属粉末を製造する方法が記載され
ている。
【0006】流動床技術によりタングステン金属粉末を
製造するこれまでの試みで得られる粒度分布は、静止お
よび回転式炉で得られるのより、極めて広い(したがっ
てその分望ましくない)ものであった。
【0007】
【発明の概要】この発明は、流動床を用いて、酸化タン
グステンの粒子からタングステン金属を製造する方法を
提供し、この方法では、酸化タングステンを流動床反応
領域で水素と水の混合物の存在下で還元し、上記反応領
域への水の添加量を、酸化タングステン粒子のタングス
テン金属への所望のレベルの還元を達成するのに十分な
水を上記反応領域に保つのに十分な量とする。さらに詳
しくは、この発明は、流動床を用いてタングステン金属
粉末を製造するにあたり、(a)WOx (ここでxは
2.5以上)の粒子を水素および水蒸気と、流動床条件
下で約650〜約1000°Cの範囲の第1温度および
反応: WO2   +  2H2   →  W  +  2
H2 Oの平衡分圧以上の水分圧にて接触させ、これに
より上記WOx 粒子を還元してほぼWO2 粒子とし
、実質的にタングステン金属粉末を形成せず、(b)流
動床を実質的に上記第1温度以上かつ約1000°C以
下の第2温度に保ちながら、流動床中の水の分圧を上記
WO2 粒子のタングステン金属への還元を行うのに十
分なレベルに下げる、工程を含む粒度分布の良好なタン
グステン金属粉末の製造方法である。
【0008】酸化タングステンWOx の粒子は、パラ
タングステン酸アンモニウムの粒子を加熱して製造する
【0009】
【具体的な構成】上述したように、この発明は、酸化タ
ングステンWOx (ここでxは2.5以上、好ましく
は2.5〜3である)の流動床での還元により粒度のと
とのったタングステン金属粒子を製造する方法に関する
。 流動床内の水含量が、還元反応の最初の部分の間の平衡
な水含量に等しいかそれより大きくなるように、水を添
加する。
【0010】出発材料、すなわち酸化タングステンWO
x (ここでxは2.5〜3である)をパラタングステ
ン酸アンモニウム(APT)から製造し、その後同じ反
応器でタングステン酸化物をタングステン金属粉末に還
元することができる。この方法を、図1を参照して詳し
く説明する。
【0011】パラタングステン酸アンモニウム(APT
)粉末を縦形反応器10に入れる。縦形反応器10は、
加熱用ジャケット14で囲んだ直立円筒形反応部分12
と、この主反応部分12の上にあり、それよりわずかに
直径の大きい直立円筒形の上方自由空間部分16とを含
む。反応器10には、反応部分12の下端付近に有孔ガ
ス分配プレート18が設けられている。APTを反応器
の有孔プレート18の上に入れる。この結果、プレート
18上に支持されたAPTの床20が形成される。 後述するように、この床は、流動化速度以上の速度でガ
スを流し始めると、流動床となる。反応部分12内の流
動床20より上は領域22で、この領域22内の固体粒
子密度は流動床20内のそれよりはるかに小さい。
【0012】不活性流動化ガス、好ましくは窒素を、流
動用ガス入口導管30から、ガス分配プレート18より
下側で反応器10に、流動化を起こすのに十分な速度で
供給する。窒素ガスの温度は、APTの分解を起こすの
に十分で、通常約600〜約900°C、好ましくは約
750°Cである。粒子がその温度に達してから、その
温度を、APTの組成を酸化タングステンWOx に変
えるのに十分な時間維持する。ここで、xは2.5〜3
.0で、タングステンの平均酸化状態が2.5〜3.0
であることを示す。
【0013】APTのWOx への分解が実質的に完了
したところで、窒素流を停止し、水素ガスと水蒸気と(
所望に応じて、窒素と)の混合物を流し始める。(所望
に応じて窒素を混合した)水素ガスを流動用ガス入口導
管30を介して、床20のWOx 粒子を流動させるの
に十分な速度で導入する。水を水入口導管32を介して
供給する。水素ガスと水を予め混合し、混合物導管34
を通して反応器10に送る。窒素から水素または水素−
窒素混合ガスへの切換は、所望に応じて、急に切り換え
ても、徐々に切り換えてもよい。
【0014】還元の第1相の間流動床20内に維持する
温度−−第1温度T1という−−は、出発酸化タングス
テンまたは酸化タングステン混合物WOx を還元して
二酸化タングステンWO2 にするのに十分な温度であ
る。 この第1温度は約650〜約1000°Cの範囲にある
【0015】平均粒径(球相当直径によりミクロンμm
単位で測定)は、この第1相の間の流動床の温度により
大きく変わる。反応温度が高いと、平均粒径が大きくな
る。このデータを表1に示す。
【0016】
【表1】                          
         表1        累積量(%)
            球相当直径(μm)    
                         
       800℃    850℃    90
0℃            0          
    0.5      0.5      0.5
          10             
 1.1      1.6      2.4   
       25              1.
4      2.2      4.0      
    50              1.8  
    3.0      5.8         
 75              2.3     
 4.5      7.5          90
              3.3      6.
5    10.2        100     
       10        14      
  17表1は、800°Cから900°Cまでの種々
の還元温度でのタングステン粒子の球相当直径とその「
累積量%」とを示す。なお、用語累積量%は、表示還元
温度での表示粒径以下の球相当直径を有する粒子の合計
の重量%を示す。表1のすべての操作は、この発明にし
たがって水を加えて行った。
【0017】表1で注目するのは、累積量50%に相当
する平均粒径である。
【0018】出発タングステン酸化物WOx のほぼす
べてを二酸化タングステンWO2 に還元し、それ以上
の還元が起こらないように、還元を制御するのが重要で
ある。このことを達成するために、反応の第1相の間に
水入口導管32を通して水蒸気として供給する水の添加
量を、式(1)で与えられる平衡水分圧に等しいかそれ
より大きい(通常ほんのわずかだけ大きい)、実際の水
分圧を与えるように制御しなければならない。
【0019】(1)          Kp =PH
2O /PH2式1の平衡定数Kp は、次式: WO2   +  2H2   →  W  +  2
H2 Oにしたがって、酸化タングステンWO2 を金
属タングステンに還元する際の平衡定数である。平衡定
数Kp は、式(2)で示すように、温度の上昇ととも
に増加する。
【0020】         (2)          1/T×
104 +1.6log Kp +7.3ここで、Tは
ケルビン度(K)である。
【0021】ここで注目している温度範囲(約650〜
1000°C)において、水の平衡分圧は、650°C
での水素分圧×0.01未満から1000°Cでの水素
分圧×約0.12までの範囲となる。WOx のWO2
への制御された還元を優先させるためには、酸化タング
ステン流動床20内の水蒸気の実際の分圧は、その平衡
値に等しいかそれより大きくなければならない。もしも
水蒸気の実際の分圧が平衡値より下がるのを許すと、W
Ox の金属タングステンへの直接の還元が優先し、こ
の結果、粒度分布が過度に広くなる。
【0022】平衡に達するまで、酸化タングステン流動
床20の温度をこの第1温度T1に維持しなければなら
ない。平衡に達したかどうかは、反応器10からの排出
ガスおよび蒸気を連続的にまたは所定の間隔で定期的に
分析することによって、判定することができる。流出物
中の水蒸気の割合(%)が供給ガス中と同じになったら
、平衡に達しており、反応器10に装入した酸化タング
ステンのほぼすべてがWO2 として存在する。
【0023】流出ガスを反応器10の頂部から、ガス出
口導管36を通して引き抜く。この出口導管36は、逆
流ガスおよび排ガス用の2つの枝管38および40を有
する。排ガス導管40内の流出物の水蒸気含量を、連続
的または定期的に分析して、反応の進行を監視すること
ができる。枝管38および40には、出口導管36から
の分岐点付近に、弁42および44をそれぞれ設ける。
【0024】所望に応じて、系の任意の位置で温度およ
び圧力をモニターすることができ、この目的に適当な測
定手段(図示せず)を設けることができる。
【0025】第1相の反応が平衡に達したら、第2相の
反応、すなわち二酸化タングステンWO2 のタングス
テン金属W粉末への還元を始めることができる。第2相
の間、添加水蒸気の流れを徐々に削減しても、急に遮断
してもよく、供給物中の水蒸気の分圧が平衡値Kp よ
り低くなるようにし、こうして二酸化タングステンWO
2 をタングステン金属Wへ還元する。この第2相の間
ずっと水素の流れを継続する。ガス速度は流動床状態を
維持するのに十分である。この第2相の間の反応温度、
すなわち第2温度T2は、第1相の間の第1温度T1と
比べて、低くても、ほぼ等しくても、高くてもよく、通
常約650〜1000°Cの範囲にある。T2がT1に
ほぼ等しいのが好ましい。第2相の反応の進行は、流出
ガスの露点を連続的にまたは定期的に測定することによ
り、モニターすることができる。約−10°C以下の露
点は、流出物中に水蒸気が実質的に存在しないことを示
唆し、したがってWO2 から金属タングステンへの還
元が本質的に完了していることを示す。
【0026】還元が完了に近い、たとえば、約95%以
上の完了度であるとき(この数字は近似値であり、臨界
値ではない)、反応の完了を促進するために、流動床2
0の温度をわずかに上げる、たとえば、約50°Cだけ
上げることができる。ただし、1000°Cの最高温度
を越えてはならない。この時点では、すでに所望の狭い
粒度分布が達成されており、T2より高く温度をわずか
に上げても粒度分布に悪影響を与えない。
【0027】反応器10内のガス速度は、第1相および
第2相両方の反応中つねに、流動化速度以上の速度に維
持しなければならない。ガス速度を約150〜約225
フィート/分(またはそれ以上)とするのが適当である
ことを確かめた。
【0028】反応器流出物中に微粉が混入するのを、反
応器10の上方部分に、好ましくは図示のように円筒形
の、微細な多孔質金属フィルタ46を用いて防止する。 これらのフィルタの目づまりを防止するために、逆流ガ
ス導管38を通して逆流ガスを定期的に反応器10に導
入して、フィルタを清浄する。この目的に、所定の時間
間隔で切り替わるガス流配置を使用するのがよい。
【0029】つぎに、実施例を挙げて、この発明を具体
的に示す。
【0030】
【実施例】以下の実施例は、ほぼ図1に示した通りの反
応系を用いて行った。反応器への熱は流動床炉によって
供給した。炉は、高純度粉末アルミナの流動床を含む電
気ヒーター加熱ジャケットとした。熱を、反応器壁を通
してアルミナ流動床から反応器中の酸化タングステンの
流動床に伝えた。熱電対をガス分配プレート18の上方
1、3および6インチに配置し、反応器10内の温度を
モニターした。これらの熱電対の1つからの信号を用い
て反応器温度を制御した。下記の実施例に記載したすべ
ての実験操作(ラン)はバッチ式に行った。すなわち、
各操作の開始前に、粉末固体APT前駆物質を反応器に
装入し、WOx に分解した。そして、各操作の最後に
、冷却したタングステン金属粉末を反応器から生成物と
して取り出した。他方、流動化ガスの供給および排ガス
の取り出しは、反応過程全体にわたって連続的に行った
。 水蒸気は下記の実施例に記載の通りに供給した。 例1           パラタングステン酸アンモニウム
を窒素で高温で分解することにより調製した酸化タング
ステンWOx を出発材料として使用した。反応器を外
部から加熱しながら、水素と水蒸気の混合物を反応器1
0に上向きに、225フィート/分のガス速度で通した
。湿潤水素供給ガスの分圧比PH2O /PH2(水分
圧対水素分圧の比)は0.064であった。供給物中の
この分圧比を保ちながら、反応器内の流動床およびその
上の自由空間を約650°Cの初期温度から800°C
の目標還元温度まで加熱した。800°Cの温度に達し
た後しばらくの間、上記水対水素分圧比を維持した。つ
ぎに、水蒸気の流れを止め、乾燥水素流を流し続け、こ
の間、流動床および上方自由空間両方に800°Cの反
応器温度をまだ維持した。水素ガスを流した合計時間は
340分であった。この後、反応器およびその内容物を
、窒素流により周囲温度まで冷却した。冷却したタング
ステン金属を回収した。この実施例で生成したタングス
テン金属は、平均粒度Dp =1.8μmであった。(
Dp は全粒子重量の50%がそれより小さい直径の粒
子からなり、残りの50%がそれより大きい直径の粒子
からなる寸法を示す。)さらに、図2の曲線1で示され
るような、きわめて狭い粒度分布が達成された。この曲
線1からわかるように、累積量90%のときの相当粒径
は約3.8μmで、累積量10%のときの相当粒径は約
1.0μmであった。 例2(比較例) 乾燥水素を、酸化タングステンWOx の床に、225
フィート/分のガス速度で合計80分間流した。この間
、反応器を約650°Cの初期温度から約1000°C
の目標還元温度まで加熱し、還元反応の大部分の間この
目標還元温度に維持した。得られたタングステン金属粉
末は、平均粒径Dp =2.7μmであった。例1の生
成物とは対照的に、この比較の例2の生成物は粒度分布
がきわめて広かった。累積量10%に対応する球相当直
径は0.4μmより小さかった。累積量90%に対応す
る球相当直径は約6.8μmであった。この比較の例2
で得たタングステン粒子の粒度分布を、図2に曲線2と
して示す。 例3(比較例) さらに比較として、従来の静止式管形炉で製造したタン
グステン金属粉末の粒度分布を測定した。この粒度分布
を図2に曲線3として示す。平均粒径Dp は約2.0
μmであった。この静止式炉の生成物の粒度分布は、例
1の生成物のそれよりわずかに広く、比較の例2のそれ
よりはるかに狭い、ことがわかる。 例4           本例での出発材料は、反応器10
内でAPTを窒素で約650°Cの温度で分解して得た
酸化タングステンWOx とした。流動化ガスを反応器
内のWOx 粒子の床に、150フィート/分のガス速
度で上向きに流した。流動化ガスは最初は窒素で、ガス
供給物を純粋な窒素から段階的に、窒素50容量%と水
素および水蒸気の合計50容量%との混合物に変えてい
った。その間、反応器(流動床および上方自由空間両方
)内の温度を、約650°Cの初期温度から約850°
Cの目標還元温度まで上昇させた。本例では、供給物中
の水を、例1の場合のように正確には測定しなかったが
、少なくとも850°Cの目標還元温度に達するまでは
、平衡水分圧をこえる水分圧を維持するのに十分であっ
た。この目標還元温度に達したら、窒素および水蒸気を
止め、供給ガスを100%乾燥水素とした。水素ガスを
流した合計時間は90分であった。水素供給終了後に、
生成物のタングステン金属粒子を、窒素流中で周囲温度
まで冷却した。 本例の生成物のタングステン金属粉末は、平均粒径3.
0μmであった。その上、得られる微粉が最小量であっ
た。粒度分布は、供給物に水蒸気を使用しない場合(た
とえば比較の例2)より明らかに狭かったが、本例の生
成物は、全体としては粗い粉末であったが、従来の還元
粉末よりピークの大きい分布をもっていた。
【0031】この発明の方法には、従来の方法および平
衡分圧より高い水分圧を維持するのに十分な添加量の水
蒸気を供給ガスに使用しない流動床方法いずれに対して
も、多数の利点がある。回転式管形炉の生成物と比較し
て、プロセス制御が良好であり、還元する粉末の床内で
のガスの混合が良好であり、そして粒度がより均一であ
る(すなわち、粒度分布が狭い)。水を添加しない流動
床と比較して、粒度がはるかに均一である。
【0032】以上、この発明をその特定の実施態様につ
いて説明したが、以上の説明はこの発明を具体的に説明
するものであって、限定するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化タングステン粒子をタングステン金属粉末
にバッチ式に転換する装置の概略線図である。
【図2】静止式還元および水制御ありまたはなしの流動
床還元により得られるタングステン金属粒子の粒度分布
を示すグラフである。
【符号の説明】
10  反応器 12  直立反応部分 14  加熱ジャケット 16  自由空間 18  ガス分配プレート 20  流動床 30  入口導管 32  水入口導管 36  ガス出口導管 38  逆流ガス導管 40  排ガス導管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動床を用いてタングステン金属粉末を製
    造するにあたり、(a)WOx (ここでxは2.5以
    上)の粒子を水素および水蒸気と、流動床条件下で約6
    50〜約1000°Cの範囲の第1温度および反応:W
    O2   +  2H2   →  W  +  2H
    2 Oの平衡分圧以上の水分圧にて接触させ、これによ
    り上記WOx 粒子を還元してほぼWO2 粒子とし、
    実質的にタングステン金属粉末を形成せず、(b)流動
    床を実質的に上記第1温度に比べて低いか、ほぼ等しい
    か、高く、かつ約1000°C以下の第2温度に保ちな
    がら、流動床中の水の分圧を上記WO2 粒子のタング
    ステン金属への還元を行うのに十分なレベルに下げる、
    工程を含む粒度分布の良好なタングステン金属粉末の製
    造方法。
  2. 【請求項2】上記第1温度が約800〜約1000°C
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】流動床でのガス速度が約150フィート/
    分以上である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】上記第2温度が第1温度より高い請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】上記第2温度が上記第1温度より低い請求
    項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法により製造した粒度
    分布の制御されたタングステン粒子。
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