JPH04307912A - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
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- JPH04307912A JPH04307912A JP9982691A JP9982691A JPH04307912A JP H04307912 A JPH04307912 A JP H04307912A JP 9982691 A JP9982691 A JP 9982691A JP 9982691 A JP9982691 A JP 9982691A JP H04307912 A JPH04307912 A JP H04307912A
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Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電解コンデンサの改良
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンデンサとして図4に
示す形状のものが知られている。
示す形状のものが知られている。
【0003】一般にコンデンサは、2枚の電極と、その
間に介在される誘電体とによって構成され、その容量C
は、次の式で表わされ、電極面積Aと、誘電体の誘電率
εに比例し、電極間距離tに反比例する。 C=ε・A/t 例えば、スピーカシステムのネットワーク回路に使用す
る場合、ネットワーク回路は、スピーカキャビネットの
内部に取り付けられる。スピーカキャビネット内部は、
スピーカの振動板が振動することによって、空気の波動
が生じ、それにともない大きな震動を生じる。そのため
、スピーカキャビネットに取り付けられているネットワ
ーク回路も震動し、その震動がコンデンサにも伝わり、
コンデンサも震動する。先ず、ネットワーク回路に接続
されているリード線端子が震動し、そのリード線端子と
接続されている電極にも震動が伝わる。コンデンサは、
前述のように2枚の電極を備えているため、電極が震動
すると、それらの電極間距離tが、若干ではあるが変化
する。上記の通り、電極間距離tが大きくなると、容量
Cが小さくなり、tが小さくなると容量Cが大きくなる
。このtの大小により図5に示すように、音響特性にも
影響を及ぼす。
間に介在される誘電体とによって構成され、その容量C
は、次の式で表わされ、電極面積Aと、誘電体の誘電率
εに比例し、電極間距離tに反比例する。 C=ε・A/t 例えば、スピーカシステムのネットワーク回路に使用す
る場合、ネットワーク回路は、スピーカキャビネットの
内部に取り付けられる。スピーカキャビネット内部は、
スピーカの振動板が振動することによって、空気の波動
が生じ、それにともない大きな震動を生じる。そのため
、スピーカキャビネットに取り付けられているネットワ
ーク回路も震動し、その震動がコンデンサにも伝わり、
コンデンサも震動する。先ず、ネットワーク回路に接続
されているリード線端子が震動し、そのリード線端子と
接続されている電極にも震動が伝わる。コンデンサは、
前述のように2枚の電極を備えているため、電極が震動
すると、それらの電極間距離tが、若干ではあるが変化
する。上記の通り、電極間距離tが大きくなると、容量
Cが小さくなり、tが小さくなると容量Cが大きくなる
。このtの大小により図5に示すように、音響特性にも
影響を及ぼす。
【0004】図5は、スピーカシステムの再生帯域の高
音域を補うトゥイーターにコンデンサを直列に接続した
場合の周波数−出力音圧特性であるが、図のように電極
間距離が小さくなると、下部の傾斜が緩やかになる。逆
に電極間距離が大きくなると、傾斜が急になる。このよ
うに変化が生ずると、低音域を再生するウーファーとの
つながり方も変わってしまい、音も変化する。このため
、スピーカシステムにおいて設計する上では、コンデン
サの震動による特性のずれを抑えるべく、リード線端子
、電極板あるいは、それらを包み込んでいるケースに内
部損失の大きい材料または構造が必要である。
音域を補うトゥイーターにコンデンサを直列に接続した
場合の周波数−出力音圧特性であるが、図のように電極
間距離が小さくなると、下部の傾斜が緩やかになる。逆
に電極間距離が大きくなると、傾斜が急になる。このよ
うに変化が生ずると、低音域を再生するウーファーとの
つながり方も変わってしまい、音も変化する。このため
、スピーカシステムにおいて設計する上では、コンデン
サの震動による特性のずれを抑えるべく、リード線端子
、電極板あるいは、それらを包み込んでいるケースに内
部損失の大きい材料または構造が必要である。
【0005】通常、アルミニウム電解コンデンサの陽極
原箔には50〜100μm純度99.99%以上の高純
度Al箔を使用し、陰極箔には15〜65μm純度99
%以上のAl箔を使用する。
原箔には50〜100μm純度99.99%以上の高純
度Al箔を使用し、陰極箔には15〜65μm純度99
%以上のAl箔を使用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のAl電解コンデ
ンサは、以上のように構成されているので、コンデンサ
の不要振動を抑えるには、固定方法を強固にしたり、損
失の大きい材料を貼り付けたり、塗布したりすることも
考えられるが、作業性の悪化、効果のバラツキによる品
質の不安定さを招き、性能を発揮できない問題点がある
。
ンサは、以上のように構成されているので、コンデンサ
の不要振動を抑えるには、固定方法を強固にしたり、損
失の大きい材料を貼り付けたり、塗布したりすることも
考えられるが、作業性の悪化、効果のバラツキによる品
質の不安定さを招き、性能を発揮できない問題点がある
。
【0007】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、誘電率を低下させることなく、内部損失
の大きい電極用箔及びまたはケースを用いて、性能が優
れ、作業性も従来と変わらず、しかも安価で高品質なA
l電解コンデンサを提供することを目的とする。
されたもので、誘電率を低下させることなく、内部損失
の大きい電極用箔及びまたはケースを用いて、性能が優
れ、作業性も従来と変わらず、しかも安価で高品質なA
l電解コンデンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電解コン
デンサは、上記目的を達成するために電極箔を防振性A
l合金(Al−Si系またはAl−Ni系合金)からな
る材料で形成するとともに、そのケースも同様の防振性
Al合金からなる材料で形成したものである。
デンサは、上記目的を達成するために電極箔を防振性A
l合金(Al−Si系またはAl−Ni系合金)からな
る材料で形成するとともに、そのケースも同様の防振性
Al合金からなる材料で形成したものである。
【0009】
【作用】この発明におけるAl電解コンデンサは、その
電極箔およびケースに防振性Al合金(Al−Si系ま
たはAl−Ni系合金)よりなる材料を用いることによ
り、誘電率を低下させることなく、内部損失を増大させ
るので、電極が震動し、tが変化する以前に震動を減衰
させ、容量の変化が抑えられる。
電極箔およびケースに防振性Al合金(Al−Si系ま
たはAl−Ni系合金)よりなる材料を用いることによ
り、誘電率を低下させることなく、内部損失を増大させ
るので、電極が震動し、tが変化する以前に震動を減衰
させ、容量の変化が抑えられる。
【0010】
【実施例】図1は、Al電解コンデンサの縦断面図であ
り、図中2はリード線端子、3は封口ゴムで、コンデン
サ内部を密封するためのものである。4は電極を包み込
んだ素子、5はケース、6はケースを覆うスリーブであ
る。
り、図中2はリード線端子、3は封口ゴムで、コンデン
サ内部を密封するためのものである。4は電極を包み込
んだ素子、5はケース、6はケースを覆うスリーブであ
る。
【0011】Alに電解液中(硼酸)で陽極として直流
電流を印加すると、表面に電圧に比例した厚さの酸化皮
膜が生成する。この皮膜は、その皮膜が生成しているA
lを陽極とした場合は、絶縁体になるが、正負が逆にな
ると、絶縁性がほとんど無くなるという半導体に似た性
質を持っている。このため電解コンデンサには、極性が
生じる。このように電解コンデンサは有極性であるが、
実は陰極箔にも空気中にある間に大気中の酸素と反応し
、極く小さい耐電圧(2V位)の自然空気酸化皮膜が生
成している。その結果、電解コンデンサの構成は、図3
のようになり、陽極酸化皮膜によるC+と自然酸化皮膜
によるC−との直列コンデンサとなる。
電流を印加すると、表面に電圧に比例した厚さの酸化皮
膜が生成する。この皮膜は、その皮膜が生成しているA
lを陽極とした場合は、絶縁体になるが、正負が逆にな
ると、絶縁性がほとんど無くなるという半導体に似た性
質を持っている。このため電解コンデンサには、極性が
生じる。このように電解コンデンサは有極性であるが、
実は陰極箔にも空気中にある間に大気中の酸素と反応し
、極く小さい耐電圧(2V位)の自然空気酸化皮膜が生
成している。その結果、電解コンデンサの構成は、図3
のようになり、陽極酸化皮膜によるC+と自然酸化皮膜
によるC−との直列コンデンサとなる。
【0012】図3はコンデンサの様式図である。図にお
いて、7は陰極用アルミ箔、8は陽極用アルミ箔、9は
電解液の含浸されたセパレータ紙、11は陽極酸化皮膜
、12は自然空気酸化皮膜である。
いて、7は陰極用アルミ箔、8は陽極用アルミ箔、9は
電解液の含浸されたセパレータ紙、11は陽極酸化皮膜
、12は自然空気酸化皮膜である。
【0013】以下この発明の一実施例を図について説明
する。図1におけるケース5に、図2における陰極用A
l箔7及び陽極用Al箔8に本発明に係る防振性Al合
金(Al−Si系合金またはAl−Ni系合金)を用い
た。
する。図1におけるケース5に、図2における陰極用A
l箔7及び陽極用Al箔8に本発明に係る防振性Al合
金(Al−Si系合金またはAl−Ni系合金)を用い
た。
【0014】次に本発明の各実施例の組成を示す。実施
例1及び2はAl−Si系合金、実施例3及び4はAl
−Ni系合金である。
例1及び2はAl−Si系合金、実施例3及び4はAl
−Ni系合金である。
【0015】
【表1】
【0016】MM*:ミッシュメタル
(組成:La35%、Ce43%、Na15%、Pr4
%、Sm1%、他2%)
%、Sm1%、他2%)
【0017】一般にAl合金の中で減衰を生ずるメカニ
ズムとして、第2相粒子と、マトリックスの境界、結晶
粒界及び粒界での粘性流動並びに転位、空孔及び積層欠
陥等の結晶中の微小欠陥による振動エネルギーの吸収が
考えられる。減衰能Q−1は、外部から与えられた振動
エネルギーを熱エネルギーに変換する尺度を示し、Eは
振動の1サイクルの最初において振動系の有する振動エ
ネルギー、△Eは振動の1サイクル中に熱エネルギーに
変換するエネルギーである。
ズムとして、第2相粒子と、マトリックスの境界、結晶
粒界及び粒界での粘性流動並びに転位、空孔及び積層欠
陥等の結晶中の微小欠陥による振動エネルギーの吸収が
考えられる。減衰能Q−1は、外部から与えられた振動
エネルギーを熱エネルギーに変換する尺度を示し、Eは
振動の1サイクルの最初において振動系の有する振動エ
ネルギー、△Eは振動の1サイクル中に熱エネルギーに
変換するエネルギーである。
【0018】
【数1】
【0019】本発明のAl−Si系合金は、Al中にS
iを添加すると、マトリックスであるAl中にSi粒子
が析出し、共晶結晶を形成する。そして第2相であるS
i粒子の界面が振動を吸収して減衰能Q−1を向上させ
る。Fe、Zr、V、Ti及び希土類元素は、結晶を微
細化して粒界を増加させるはたらきがあり、Na、Sr
はSi粒子を微細化するはたらきがある。また前記実施
例2のようにSnを含有させると、結晶粒界に微細に析
出し、粒界の粘性を増大させ、減衰能を向上させる。請
求項4、請求項5で規定した組成について説明する。
iを添加すると、マトリックスであるAl中にSi粒子
が析出し、共晶結晶を形成する。そして第2相であるS
i粒子の界面が振動を吸収して減衰能Q−1を向上させ
る。Fe、Zr、V、Ti及び希土類元素は、結晶を微
細化して粒界を増加させるはたらきがあり、Na、Sr
はSi粒子を微細化するはたらきがある。また前記実施
例2のようにSnを含有させると、結晶粒界に微細に析
出し、粒界の粘性を増大させ、減衰能を向上させる。請
求項4、請求項5で規定した組成について説明する。
【0020】Siは8〜20Wt%、好ましくは9〜1
8Wt%である。8%未満では形成される粒子が少ない
ため十分な減衰能が得られない。また20%を超えると
粗大なSi粒子生成のため、減衰能が向上しない。
8Wt%である。8%未満では形成される粒子が少ない
ため十分な減衰能が得られない。また20%を超えると
粗大なSi粒子生成のため、減衰能が向上しない。
【0021】Fe、Zr、V、Tiのうち少なくとも1
種以上は0.05〜0.8Wt%、好ましくは0.06
〜0.6Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また0.8Wt%を超えると
粗大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損
う。 希土類元素は0.05〜2Wt%、好ましくは0.06
〜1.5Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また、2Wt%を超えると粗
大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損な
う。
種以上は0.05〜0.8Wt%、好ましくは0.06
〜0.6Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また0.8Wt%を超えると
粗大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損
う。 希土類元素は0.05〜2Wt%、好ましくは0.06
〜1.5Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また、2Wt%を超えると粗
大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損な
う。
【0022】Na、Srのうち1種以上は0.1Wt%
以下、好ましくは0.05Wt%以下である。0.1W
t%を超えると微細化効果が見られない。又鋳造性を損
う。
以下、好ましくは0.05Wt%以下である。0.1W
t%を超えると微細化効果が見られない。又鋳造性を損
う。
【0023】Snは0.005〜0.1Wt%、好まし
くは0.008〜0.08%である。0.005Wt%
未満では粒界の粘性を増大させるのに十分でない。0.
1Wt%を超えるとミクロ偏析を増大させ、減衰能を改
善しない上に機械的性質及び耐蝕性も劣化させる。
くは0.008〜0.08%である。0.005Wt%
未満では粒界の粘性を増大させるのに十分でない。0.
1Wt%を超えるとミクロ偏析を増大させ、減衰能を改
善しない上に機械的性質及び耐蝕性も劣化させる。
【0024】また、本発明のAl−Si系合金において
は、その結晶組織について第2相粒子(Si粒子)の平
均粒径が10μm以下であることが必要であり、10μ
m以下とすることにより、第2相粒子の界面を増大させ
、大きい減衰能を得ることができる。上記平均粒子径が
7μm以下であることが好ましく、5μm以下であるこ
とがより好ましい。
は、その結晶組織について第2相粒子(Si粒子)の平
均粒径が10μm以下であることが必要であり、10μ
m以下とすることにより、第2相粒子の界面を増大させ
、大きい減衰能を得ることができる。上記平均粒子径が
7μm以下であることが好ましく、5μm以下であるこ
とがより好ましい。
【0025】また、本発明のAl−Ni系合金において
は、Al中にNiを添加すると、マトリックスであるA
l中にNi粒子が析出し、共晶組織を形成する。そして
第2相であるAl3Ni粒子の界面が振動を吸収し、減
衰能Q−1を向上させる。
は、Al中にNiを添加すると、マトリックスであるA
l中にNi粒子が析出し、共晶組織を形成する。そして
第2相であるAl3Ni粒子の界面が振動を吸収し、減
衰能Q−1を向上させる。
【0026】また、前記実施例4のようにSnを含有さ
せると、結晶粒界に微細に析出し、粒界の粘性を増大さ
せ、減衰能Q−1を向上させる。次に請求項2、請求項
3で規定した組成につき説明する。
せると、結晶粒界に微細に析出し、粒界の粘性を増大さ
せ、減衰能Q−1を向上させる。次に請求項2、請求項
3で規定した組成につき説明する。
【0027】Niは4〜10Wt%、好ましくは4.5
〜8Wt%である。4Wt%未満では、形成される粒子
が少ないため、十分な減衰能が得られない。また、10
Wt%以上では、粗大な粒子生成のため、減衰能が向上
せず、機械的性質に劣る。
〜8Wt%である。4Wt%未満では、形成される粒子
が少ないため、十分な減衰能が得られない。また、10
Wt%以上では、粗大な粒子生成のため、減衰能が向上
せず、機械的性質に劣る。
【0028】Fe、Zr、V、Tiのうち少なくとも1
種以上は0.05〜0.8Wt%、好ましくは0.06
〜0.6Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また0.8Wt%を超えると
粗大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損
う。 希土類元素は0.05〜2Wt%、好ましくは0.06
〜1.5Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また、2Wt%を超えると粗
大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損な
う。
種以上は0.05〜0.8Wt%、好ましくは0.06
〜0.6Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また0.8Wt%を超えると
粗大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損
う。 希土類元素は0.05〜2Wt%、好ましくは0.06
〜1.5Wt%である。0.05Wt%未満では結晶の
微細化効果が十分でない。また、2Wt%を超えると粗
大な金属化合物を生成して減衰能及び機械的性質を損な
う。
【0029】Snは0.005〜0.1Wt%、好まし
くは0.008〜0.08%である。0.005Wt%
未満では粒界の粘性を増大させるのに十分でない。0.
1Wt%を超えるとミクロ偏析を増大させ、減衰能を改
善しない上に機械的性質及び耐蝕性を劣化させる。
くは0.008〜0.08%である。0.005Wt%
未満では粒界の粘性を増大させるのに十分でない。0.
1Wt%を超えるとミクロ偏析を増大させ、減衰能を改
善しない上に機械的性質及び耐蝕性を劣化させる。
【0030】また、本発明のAl−Ni系合金において
は、その結晶組織について第2相粒子(Al−Ni粒子
)の平均粒径が10μm以下であることが必要であり、
10μm以下とすることにより、第2相粒子の界面を増
大させ、大きい減衰能を得ることができる。上記平均粒
径が7μm以下であることが好ましく、5μm以下であ
ることがより好ましい。次に本発明の実施例と比較例を
対比して示す。
は、その結晶組織について第2相粒子(Al−Ni粒子
)の平均粒径が10μm以下であることが必要であり、
10μm以下とすることにより、第2相粒子の界面を増
大させ、大きい減衰能を得ることができる。上記平均粒
径が7μm以下であることが好ましく、5μm以下であ
ることがより好ましい。次に本発明の実施例と比較例を
対比して示す。
【0031】
【表2】
【0032】上記から明らかなように、減衰能Q−1は
本発明のAl−Si系合金、Al−Ni系合金ともAl
(99.5Wt%)と比較して1桁大きく、また弾性率
および密度は、ほぼ同じ範囲であり、電気伝導率も純A
lと同程度であり、従来の性能を低下させることなく、
内部損失を従来構成より著しく向上させることができる
ので、スピーカシステムのネットワーク回路に用いるA
l電解コンデンサの材料として極めて良好である。
本発明のAl−Si系合金、Al−Ni系合金ともAl
(99.5Wt%)と比較して1桁大きく、また弾性率
および密度は、ほぼ同じ範囲であり、電気伝導率も純A
lと同程度であり、従来の性能を低下させることなく、
内部損失を従来構成より著しく向上させることができる
ので、スピーカシステムのネットワーク回路に用いるA
l電解コンデンサの材料として極めて良好である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、Al
電解コンデンサの材料として、実施例1〜4に示したよ
うに、防振性Al−Si系合金、Al−Ni系合金を用
いて構成したから、従来性能を維持しながら防振効果を
大とし、従来と変わらない作業で不要振動の少ない高品
質のものが安定して安価に得られる効果がある。更に、
熱伝導度も向上するため、回路内で発生した熱エネルギ
ーを効果的に放熱へ導くこともできる。
電解コンデンサの材料として、実施例1〜4に示したよ
うに、防振性Al−Si系合金、Al−Ni系合金を用
いて構成したから、従来性能を維持しながら防振効果を
大とし、従来と変わらない作業で不要振動の少ない高品
質のものが安定して安価に得られる効果がある。更に、
熱伝導度も向上するため、回路内で発生した熱エネルギ
ーを効果的に放熱へ導くこともできる。
【図1】Al電解コンデンサの縦断面図。
【図2】Al電解コンデンサの素子4の分解図。
【図3】Al電解コンデンサの模式図。
【図4】Al電解コンデンサの外観図。
【図5】周波数−出力音圧特性グラフ。
1 電解コンデンサ
5 ケース
7 陰極用アルミ箔
8 陽極用アルミ箔
Claims (5)
- 【請求項1】 電極用アルミ箔及びケースの少なくと
も一方に防振性アルミニウム合金を用いたことを特徴と
する電解コンデンサ。 - 【請求項2】 防振性アルミニウム合金が(1)
Ni 4〜10Wt% (2) i) Fe、Zr、V及びTiからなる群
から選ばれた少なくとも1種の元素 合計0.0
5〜0.8Wt%及びまたは、 ii) 希土類元素の少なくとも1種合計0.05〜
2Wt% (3) Alおよび不可避不純物 残部からなり、
第2相粒子の平均粒子径が10μm以下であることを特
徴とする請求項1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項3】 防振性アルミニウム合金が(1)
Ni 4〜10Wt% (2) i) Fe、Zr、V及びTiからなる群
から選ばれた少なくとも1種の元素 合計0.0
5〜0.8Wt%及びまたは、 ii) 希土類元素の少なくとも1種合計0.05〜
2Wt% (3) Sn 0.005〜0.1Wt%(4)
Alおよび不可避不純物 残部からなり、第2相粒
子の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする
請求項1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項4】(1) Si 8〜20Wt%(2)
Fe、Zr、V及びTiからなる群から選ばれた少なく
とも1種の元素 合計0.05〜0.8Wt%及びま
たは、 ii) 希土類元素の少なくとも1種合計0.05〜
2Wt% (3) Na及びまたはSr合計0.1Wt%以下(
4) Alおよび不可避不純物 残部からなり、第
2相粒子の平均粒子径が10μm以下であることを特徴
とする請求項1記載の電解コンデンサ。 - 【請求項5】 防振性アルミニウム合金が(1)
Si 8〜20Wt% (2) i) Fe、Zr、V及びTiからなる群
から選ばれた少なくとも1種の元素 合計0.0
5〜0.8Wt%及びまたは、 ii) 希土類元素の少なくとも1種合計0.05〜
2Wt% (3) Sn 0.005〜0.1Wt%(4)
Na及びまたはSr合計0.1Wt%以下(5)
Alおよび不可避不純物 残部からなり、第2相粒子
の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする請
求項1記載の電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9982691A JPH04307912A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9982691A JPH04307912A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04307912A true JPH04307912A (ja) | 1992-10-30 |
Family
ID=14257630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9982691A Pending JPH04307912A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04307912A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2251879A1 (de) | 2009-05-13 | 2010-11-17 | Robert Bosch GmbH | Dämpfungselement für ein elektrisches oder elektronisches Bauteil |
WO2011114680A1 (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-22 | パナソニック株式会社 | 電極箔およびそれを用いたコンデンサ |
JP2011249488A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Panasonic Corp | 電極箔とこの電極箔を用いたコンデンサおよび電極箔の製造方法 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP9982691A patent/JPH04307912A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2251879A1 (de) | 2009-05-13 | 2010-11-17 | Robert Bosch GmbH | Dämpfungselement für ein elektrisches oder elektronisches Bauteil |
DE102009003079A1 (de) | 2009-05-13 | 2010-11-18 | Robert Bosch Gmbh | Dämpfungselement für ein elektrisches oder elektronisches Bauteil |
WO2011114680A1 (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-22 | パナソニック株式会社 | 電極箔およびそれを用いたコンデンサ |
CN102640241A (zh) * | 2010-03-16 | 2012-08-15 | 松下电器产业株式会社 | 电极箔及使用其的电容器 |
US9001497B2 (en) | 2010-03-16 | 2015-04-07 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Electrode foil and capacitor using same |
EP2469549A4 (en) * | 2010-03-16 | 2015-05-27 | Panasonic Ip Man Co Ltd | ELECTRODE FILM AND CONDENSER THEREWITH |
CN102640241B (zh) * | 2010-03-16 | 2015-09-30 | 松下知识产权经营株式会社 | 电极箔及使用其的电容器 |
JP2011249488A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Panasonic Corp | 電極箔とこの電極箔を用いたコンデンサおよび電極箔の製造方法 |
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