JPH0430777B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は多機能つまりマルチ・モード複写装置
に関し、特にこの型式の装置に使用される全幅画
像読取り／書込みバーに関する。

従来の技術とその問題点 ゼログラフイ型の複写機のような一般の複写装
置は、単一モード装置のカテゴリーに分類される
もので、この単一モード装置のカテゴリーに属す
る型の装置に共通なことは、原稿からコピーを作
成するための単一機能しか有していない点であ
る。また、この型の装置には多くの設計仕様があ
り、例えば各種のスピードで動作し、あるいは原
稿取扱い装置のような多種多様の補助装置を有す
るものがあるが、その機能からすれば、依然とし
て単一モード装置であることに変りはない。

最近になつて、多機能装置、すなわち通常の複
写機能に加えもしくはそれに代えて、原稿画像を
読取つてそれを電気的画像信号すなわち画素に変
換し、この画像信号をメモリに記憶し、かつ、適
切な通信路等を介して遠隔地に送出できるように
した複写装置または複写機が注目されている。更
に、追加または代替えモードとしては、前述の読
取りモードにおいては、メモリ、データ通信路等
を含む適切な信号源から入力された画像信号すな
わち画素に従つて画像形成部材上に画像を書込む
ことができるものがある。しかし、これらの追加
動作機能すなわち動作モードの１つまたは両方を
組み合せた装置を提供することは、この型の装置
として価格および複雑性がかなり増大するため、
市場性の点において若干の問題があつた。例え
ば、ある種の画像書込み装置には、高い強度の光
ビームが必要であり、これには通常、比較的高価
なレーザを用いなければならない。更に、より精
巧な光学装置、すなわち、通常のレンズや鏡に加
えて、画像形成部材を走査するための回転多面鏡
（ポリゴン）のような装置、および画像信号すな
わち画素の入力の内容に応じて光ビームを変調す
るための音響−光学タイプの変調器のように変調
器が必要となる。さらに、これと関連して、複写
装置または複写機と時間的に同期して書込み機構
を動作させるための、複雑で高価な電子回路が必
要であり、しかもこれには多くの場合、比較的高
価なメモリを多数使用しなければならない。

発明の要約 本発明は、従来技術における上述の問題点を解
決することに指向して、構成簡易で低価格な多機
能複写装置であり、原稿を読取りその画像を電気
信号すなわち画素に変換、または、画像信号入力
に応じて複写画像を書込むことのできる新規にし
て有用性の高い画像読取り／書込み可能なマル
チ・モード装置を提供することを目的とするもの
であり、そのための技術手段として、原稿を読取
り、電気信号すなわち画素に変換する観察ステー
シヨンと、画像信号入力に応じて画素を書込むこ
とのできる画像形成部材と、全体として矩形の基
板であつて、その基板の長さは装置の観察ステー
シヨンおよび画像形成部材に対し十分な値である
基板と、前記基板上の複数の発光および光検出走
査素子であつて、その走査素子が、画像読取り時
に装置の観察ステーシヨンの原稿を走査するため
に、または、画像書込み時に装置の画像形成部材
を走査するために、前記基板の長さ方向にそつ
て、少くとも一本の直線状の走査素子アレーを提
供するように、前記基板上に配置されていて、前
記走査素子アレーの長さ方向寸法は、装置の観察
ステーシヨンおよび画像形成部材の対応する寸法
に少くとも等しいような走査素子と、および、装
置の観察ステーシヨンの原稿を読取るために、ま
たは、装置の画像形成部材上に画像を書込むため
に前記素子を選択的に駆動させるための制御装置
とを含むことを特徴とする。

次に、添付の図面を参照して本発明を説明す
る。

発明の実施態様 第１図および第２図を参照すると、符号１０で
示される本発明の二重機能画像読取り／書込みバ
ーは、多機能複写機すなわち複写装置１２と関連
して示されている。明らかなように、複写装置１
２は、読取りモードでは、観察プラテン１６上に
置かれた原稿１１を走査して原稿画像を電気信号
すなわち画素に変換するように動作し、また書込
みモードでは、画像コピーすなわち複写を作成す
るために、画像信号入力に応じて画像形成部材を
露光するように作動する。複写装置１２はゼログ
ラフイを基礎とする装置で、この装置では画像形
成部材２０は、適切な筐体または容器（図示せ
ず）内に、回転するように支持されたドラムの形
の光レセプタ２２を備えている。ドラム２２は適
切な駆動モータ（図示せず）によつて、複写装置
１２の動作中、実線の矢印で示す方向に回転させ
られる。適切なコロナ放電装置すなわちコロトロ
ン２４が光レセプタに作用するような関係に置か
れていて、ここでコロトロン２４は、露光に先立
つて、光レセプタドラム２２上に一様な静電荷を
与える。

光レセプタ２２は、以下に詳述するようにコロ
トロン２４の（回転に対して）下方にある露光ス
テーシヨン２５で露光される。このような露光は
光レセプタ２２の表面上に静電潜像をつくるもの
である。露光に続いて、光レセプタ２２上の静電
潜像は、ここでは、磁気ブラシ現像ロール２７で
示される適切な現像装置２６によつて現像され
る。磁気ブラシ現像ロール２７は適切な現像装置
筐体に回転できるように置かれ、この装置の下方
部分は現像剤の供給用の保管器すなわち貯蔵器２
９を形成している。ここでは供給ロール３１で示
されている適切な現像剤供給装置は、貯蔵器２９
から現像剤を引き出し、現像ロール２７上にこれ
を供給し、現像ロール２７内部の適切な磁石（図
示せず）によつて生成される磁力は現像剤の少く
とも一部を現像ロール２７の外側表面上に引きつ
け、保持するように働く。ゼログラフイ関係の専
門技術者には自明なことであるが、現像剤は、比
較的大きい担体粒子と比較的小さいトナーまたは
インク粒子とを含み、このトナーは静電力によつ
て比較的大きい担体粒子上に運ばれる。現像剤が
光レセプタ２２と協働関係に置かれると、光レセ
プタ２２上の静電潜像を可視状態にするため、ト
ナーは、静電力に比例して、現像ロール２７か
ら、光レセプタ上の静電潜像へと引きつけられ
る。

静電潜像の現像に続いて、現像された画像は、
光レセプタ２２によつて転写ステーシヨン３３に
運ばれ、現像された画像は、光レセプタ２２から
適当な複写用材料に転写される。この複写用材料
はここでは、適切な複写紙供給装置３６によつて
供給される複写紙シート３４として示されてお
り、この複写紙シート３４は光レセプタ２２上の
現像された画像が転写ステーシヨン３３に到着す
る時点に時間的に同期して送り出される。転写を
容易にするために、転写ステーシヨン３３には光
レセプタに対向して転写コロトロン３５が配置さ
れる。現像されたトナー画像を有する複写紙３４
は、適切な溶着すなわち定着装置（図示せず）に
運ばれ、そこでトナー画像が複写紙３４に定着さ
れる。転写ステーシヨンの（回転方向に関して）
下方にある清掃ステーシヨン３８は、次の画像を
作る前に、光レセプタ２２上に残存する現像剤を
全て除去する。ここに示した例としての複写機で
は、この目的のために、清掃ブラシ３９が清掃ス
テーシヨン３８に設けられている。

画像読取り／書込みバー１０は、細長い、全体
として矩形のベースすなわち基板４０を備え、こ
の基板は、直線状の列４１に配置された、例えば
発光ダイオード４２（ここではLEDとする）の
ような、個々の素子のアレーを有している。望ま
しくは、基板４０の交叉走査方向（Ｘ方向）の長
さは、LED４２の列４１の長さが光レセプタ２
２の実質的な巾にほぼ等しくなるようなものであ
る。LED４２は、望ましくは、一体構造を成す
ように基板４０上にLED制御装置７５（第３図
に示す）と共に集積、製造され、ここで基板４０
の単位長さ当りのLED４２の数は、得られる画
像分解能を決定するものである。

屈折率に傾きをもたせた光フアイバすなわちフ
アイバレンズ４６の線状レンズアレー４５は、読
取り／書込みバー１０上の各LED４２に対して、
それぞれ一個の光フアイバ４６が在るように設置
される。線状レンズアレー４５は、読取り／書込
みバー１０およびLED４２の表面に対して所期
の空間的関係で設置され、ここで、レンズアレー
４５を構成する光フアイバ４６は、それぞれの関
連するLED４２と光学的に整列されている。こ
こで引用したタイプの光フアイバは、日本では登
録商標セルフオツク（SELFOC）として、日本
板硝子株式会社が製造している。読取り／書込み
バー１０とレンズアレー４５の間の所期の空間的
関係を確実にするために、適切なフレーム素子４
８を用いて読取り／書込みバー１０とレンズアレ
ー４５を堅固に結合して、結合された読取り／書
込みバー・レンズアレー構造５０が形成される。
読取り／書込みバー・レンズアレー構造５０が、
明らかなように読取りおよび書き込み位置の間を
選択的に動けるようにするため、読取り／書込み
バー・レンズアレー構造５０は、光レセプタ２２
と、隣接する原稿支持プラテン１６内のスリツト
状の原稿走査開校６０の間に、ピン５１によつ
て、回転動作ができるように支持される。少なく
とも一個のトーシヨン・スプリング５４が、読取
り／書込みバー・レンズアレー構造５０を、ある
位置（ここでは画像読取り位置で示されている）
にバイアスをかけるように働く。適切な駆動装置
例えば、ソレノイド５６が読取り／書込みバー・
レンズアレー構造５０に結合されており、ソレノ
イド５６は、付勢されると、約90°の弧を画いて
構造５０を回転させ、読取り／書込みバー・レン
ズアレー構造５０を第２書き込み位置に移動させ
る。調整可能な停止装置５７，５８は、構造５０
の回転を制限し、読取りモードおよび書込みモー
ドでの最適動作を得るように、走査開口６０およ
び露光ステーシヨン２５に関して、構造５０の位
置を適切な軸合せをして前もつて調整できるよう
にしている。

プラテン１６は、走査すべき原稿１１を支持す
るための比較的平坦なすなわち平面な表面を形成
し、ここで走査はプラテン１６内のスリツト状の
走査開口６０を通して実行される。走査開口６０
の長さ方向軸は、読取り／書込みバー１０の走査
方向に平行な方向（つまり、Ｘ方向）に延びてい
て、開口６０の長さ方向寸法は、LED列４１の
長さに等しいか僅かに大きく、一方、走査軸（Ｙ
方向）にそつた開口６０の寸法は、読取り／書込
みバー１０によつて、少くとも原稿の一行が、一
時に観察できるのに十分なものである。開口６０
およびその上の原稿１１の部分に照明を当てるた
めに、少くとも一個のランプ５２をプラテン１６
および走査開口６０の下に、および装置の光路の
一方の側に隣接して設置する。ランプ５２からの
光を開口６０に集中させるために反射装置５３を
備えてもよい。

プラテン１６および走査開口６０を横断して、
走査すべき原稿１１を進めるために、ここでは定
速送りCVT原稿供給ロール７０として示される
適切な供給装置が設けられる。プラテン１６と供
給ロール７０との間に、ニツプ部が形成され、そ
のニツプ部を介して原稿が送られる。望ましく開
口６０の一端に隣接して設置される原稿供給ロー
ル７０は、例えばステツプモータ７２のような適
切なモータで駆動される。

第３図を特に参照すると、LED制御装置７５
は、原稿１１の読取りまたは光レセプタ２２上へ
の画像書込みに適切なように、LED４２を選択
的に作動させるためにマトリツクス方式を備えて
いる。これに従つて、LED４２は各々等しい
LEDの数を有するグループ７７−１，７７−２，
……７７−ｎに分けられて、ここでグループ制御
スイツチ７８−１，７８−２，……７８−ｎは
各々のLEDグループの選択的動作を可能にする
ために、７９−１，７９−２，……７９−ｎの線
に備えられる。LED制御スイツチ８０−１，８
０−２，……８０−ｎは、各LEDグループ７７
−１，７７−２，……７７−ｎのそれぞれに含ま
れるLED４２の数と、制御スイツチ８０−１，
８０−２，……８０−ｎとの数が等しいように設
置される。LED制御スイツチ８０−１，８０−
２，……８０−ｎは、線８２−１，８２−２，…
…８２−ｎを介して各々のLEDグループ７７−
１，７７−２，……７７−ｎのLED４２に結合
される。

LED制御シフトレジスタ８５は、その連続す
る出力ゲートが制御線８６−１，８６−２，……
８６−ｎを介してLED制御ゲート８０−１，８
０−２，……８０−ｎに結合されていて、クロツ
ク９４からのクロツク信号θに応じて、時間に従
つて、LED制御ゲートの起動を制御する。LED
グループ制御シフトレジスタ９５は、制御線９６
−１，９６−２，……９６−ｎによつてLEDグ
ループ制御スイツチ７８−１，７８−２，……７
８−ｎのゲートに結合される一連の出力ゲートを
有していて、ここでシフトレジスタ９５から出力
される制御信号は、LEDグループ制御スイツチ
７８−１，７８−２，……７８−ｎが個々の
LEDグループ７７−１，７７−２，……７７−
ｎと時間に関して連続的に結合するよう作動する
ために用いられる。LEDグループ制御シフトレ
ジスタ９５は個々のLED制御スイツチ８０−１，
８０−２，……８０−ｎの起動を制御するために
使用されるクロツク信号θ₁から分岐したクロツク
信号θ₂によつて駆動される。クロツク信号θ₂は、
クロツク信号θ₁がｎ回路９９によつて割られるこ
とによつて得られる。すなわち、クロツクパルス
θ₁とθ₂の比およびｎ回路９９による割り数の設定
は、各LEDグループ７７−１，７７−２，……
７７−ｎ内のLED４２の数に比例するものであ
る。

ここではスイツチ１００として示してある適切
なマルチセクシヨンモード選択器が、操作者また
は使用者が希望する動作モード、即ち読取りモー
ドまたは書込みモードを選択できるように備えら
れている。選択スイツチ１００のセクシヨン１０
０−１は、各々、線１０２，１０３，１０４を介
して原稿供給モータ７２、ランプ５２、および複
写装置１２の制御を、そしてOR機能ゲート１０
６を介してクロツク９４の駆動制御を行う。更
に、選択スイツチのセクシヨン１００−１は線１
１０を介してソレノイド５６の動作を制御する。
選択スイツチのセクシヨン１００−２は、読取り
モードまたは書込みモードの選択に従つて、画像
信号出力線１１２または電圧源１１５に、LED
制御装置７５の一方の側を選択的に結合する。選
択スイツチのセクシヨン１００−３は、接地また
は、ここでは番号１２０で示してある適切なビデ
オ画像信号源に、LED制御装置７５の他方の側
を選択的に結合する。当業者には明らかなよう
に、画像信号出力線１１２は、メモリ、通信路等
の適切な画像装置に結合できる。同様に、画像信
号源１２０は、メモリ、通信路、画像読取り装置
等を含んでいてもよい。

動 作 第１図から第４図を参照すると、ここでは読取
りモードの動作が望ましく、選択スイツチ１００
は、図中に実線で示した位置に設定されている。
この動作モードでは、LED４２は、電気信号す
なわち画素を出力するための光検出装置として働
き、ここでこの出力の電位は、観察される画像部
分の灰色レベルを反映している。この設定状態で
は、選択スイツチのセクシヨン１００−１におい
て、原稿供給モータ７２を、画像信号に対する要
求に応じて、走査すべき原稿１１を走査開口６０
を横切つて移動するように、動作できるようにす
る。明らかに、走査すべき原稿１１は、原稿供給
ロール７０とプラテン１６とで形成するはさみ口
に予め挿入されている。プラテン５２は、走査サ
イクル中、選択スイツチのセクシヨン１００−１
によつて走査開口６０およびその上の原稿１１の
一部分を照明可能にされる。クロツク９４は、読
取り／書込みバー１０を動作可能にする。選択ス
イツチのセクシヨン１００−２と１００−３は
LED制御装置７５を画像信号出力線１１２と接
地の間に接続する。

明らかなように、複合読取り／書込みバー・レ
ンズアレー構造５０は、通常、実線で示す位置に
置かれ、バネ５４は読取り／書込みバー１０上の
LED４２の列４１がレンズアレー４５によつて
走査開口６０およびその上の原稿部分に焦点を合
わせられるように、構造５０を停止装置５７に押
しつけるように保持する。

原稿供給ロール７０とプラテン１６で形成され
るニツプ部に、走査すべき原稿を挿入した後の、
画像信号に対する要求に応じて、クロツク９４か
らのクロツク信号θ₁は読取り／書込みバー１０を
動作させ、原稿が原稿供給ロール７０によつて走
査開口６０を通過して動かされる時に、原稿１１
を行単位で走査させる。ここで、クロツクパルス
θ₁は読取り／書込みバーの個々のLED４２を出力
線１１２に次々と結合するために、LED制御シ
フトレジスタ８５およびLEDグループ制御シフ
トレジスタ９５を駆動し、走査線に対して連続し
て各LED４２をサンプリングするために、シフ
トレジスタ９５がLEDグループ７７−１，７７
−２，……７７−ｎを次々に駆動する毎に、シフ
トレジスタ８５はそれに同期して個々のLED制
御スイツチ８０−１，８０−２，……８０−ｎを
次々と繰返し駆動する。上記のプロセスは、原稿
全体の走査が終つて、選択スイツチ１００が非動
作位置すなわちニユートラル位置に設定される
迄、原稿１１の各行が走査開口６０を通過して移
動するたびに、繰返し実行される。

次に、書込みモードで動作させたい場合には、
選択スイツチ１００は、点線で示した位置に動か
される。この動作モードでは、LED４２は、個
個に制御された発光装置が、画像信号入力に応じ
て光レセプタ２２を行単位で選択的に露光するよ
うに働く。この位置においては、選択スイツチの
セクシヨン１００−１は複写装置１２とクロツク
９４を駆動し、クロツク９４は既に説明した方法
で読取り／書込みバー１０を作動させる。同時
に、スイツチセクシヨン１００−１は、ソレノイ
ド５６を駆動し、読取り／書込みバー・レンズア
レー構造５０を約90度の弧を画いて、点線で示し
た位置に移動させ、ここで、読取り／書込みバー
上のLED４２の列４１は露光ステーシヨン２５
の複写装置の光レセプタ２２上に焦点を結ぶよう
にされる。選択スイツチのセクシヨン１００−２
および１００−３はLED制御装置７５を電圧源
１１５と画像信号源１２０の間に接続する。

画像信号源１２０からのビデオ信号入力時に、
複写装置１２および読取り／書込みバー１０が駆
動されて、LED４２は、光レセプタ２２上に静
電潜像を形成するために画像信号源１２０からの
画像信号出力に従つて、帯電された光レセプタ２
２を選択的に露光する。光レセプタ２２上に形成
された画像は現像装置２６で現像され、転写ステ
ーシヨン３３で複写紙３４に転写される。このモ
ードでは、画像信号源からの画像信号は、LED
グループ制御スイツチ７８−１，７８−２，……
７８−ｎによつて定められたLEDグループ単位
を基礎にして、LED制御スイツチ８０−１，８
０−２，……８０−ｎを介し、読取り／書込みバ
ー１０上の個々のLED４２に次々と印加される。
信号源１２０の画像信号出力の画像信号内容に応
じて個々のLED４２が選択的に起動されること
により、光レセプタ２２に記録されるのと同様に
静電潜像が生成される。

第５図および第６図の実施例 第５図および第６図に示す実施例では、同一部
分は同一番号で示してあるが、ここで読取り／書
込みバー・レンズアレー構造５０は、読取り／書
込みステーシヨン１３１において、光レセプタ２
２上に現像された画像を読取るか、光レセプタ２
２上に画像を書き込むかするための位置に固定さ
れている。このため、既に示した実施例の回転可
能な搭載機構およびソレノイド５６は省略してあ
る。

本実施例では、複写装置１２は、露光ステーシ
ヨン２５に対向し、光レセプタ２２に関して所期
の空間的関係で往復運動をするたに支持された透
明プラテン１３０を有する原稿走査部１２９を備
えている。プラテン１３０およびその上の原稿１
１を露光ステーシヨン２５を通過させて移動する
ために、適切な駆動機構（図示せず）が設けられ
ている。協働する反射装置１３５を備えた一対の
ランプ１３３は、プラテン１３０およびその上に
置かれた原稿１１の線状部分に照明を光てるよう
に働く。レンズ１４０によつてランプ対１３３に
照出された原稿領域は、原稿露光ステーシヨン２
５の光レセプタ２２上に焦点を結ぶ。

一対の画像読取りランプ１４１は、現像装置２
６の下方にある光レセプタ２２に隣接して、更
に、レンズアレー４５で形成される光路の両側に
隣接して設置される。ランプ１４１は付勢される
と、光レセプタ２２および、明らかに読取り／書
込みステーシヨン１３１でその上に現像された画
像に照明を当てる。光レセプタ２２上に現像され
た画像が、現像装置２６および清掃ブラシ３９に
スムーズに通過するために、現像装置２６および
清掃ブラシ３９は、書込みモード中は駆動しない
ようなされる。このために、現像装置２６および
清掃ブラシ３９は光レセプタ２２とともに駆動し
たり、または駆動しないように、するために、回
転運動可能に支持される。ソレノイド１４４，１
４５は付勢されると、各々現像装置２６と清掃ブ
ラシ３９を、第５図に点線で示す非駆動位置に移
動させるように働く。復帰スプリング１４４′，
１４５′は、各々現像装置２６および清掃ブラシ
３９を光レセプタ２２と動作関係に置くように付
勢し、この動作を制限するために適切な停止装置
（図示せず）が設置される。

第６図に関しては、選択スイツチのセクシヨン
１００−１は、読取りモードおよび書込みモード
において、OR機能ゲート１０５を介して、複写
装置１２を制御する。画像読取りモード中はクロ
ツク９４、プラテン走査部１２９およびランプ１
３３，１４１の駆動を制御するために、また、明
らかなように画像書込みモード中は、コロトロン
２４，３５と複写紙供給装置３６を駆動しないよ
うにし、クロツク９４とソレノイド１４４，１４
５を起動するために、適切な制御装置１５０が備
えられている。制御線２００は制御装置１５０と
複写装置１２の同期をとるように働く。

第５図および第６図の実施例の動作 第５図および第６図の実施例では、読取りモー
ドでの動作に対して、選択スイツチ１００は既に
説明したように読取り位置に設定される。この位
置では、選択スイツチのセクシヨン１００−１は
複写装置１２および制御装置１５０を駆動する。
制御装置１５０、露光ランプ１３３を備えた走査
セクシヨン１２９を、プラテン１３０上の原稿１
１を走査するために起動する。ランプ１３３の照
明を受けた原稿の線状部分からの反射画像光線
は、動いている光レセプタ２２を線単位で露光
し、光レセプタ２２上に原稿１１の静電潜像を作
るためにレンズ１４０を通過する。光レセプタ２
２は、画像作成に先立つて、予めコロトロン２４
によつて一様に電荷を与えられているものとす
る。

光レセプタ２２上に形成された静電潜像はこの
後、現像２６で現像される。現像された画像が読
取り／書込みステーシヨン１３１を通る時に、読
取り／書込みバー１０は、光レセプタ２２および
この上に現像された画像を走査するように動作さ
せられる。同時に、ランプ１４１は、読取り／書
込みステーシヨン１３１の光レセプタおよび現像
された画像に照明を当てるように駆動される。光
レセプタ２２および現像された画像に当たる光は
光レセプタ２２のトナーのついていない部分で反
射され、一方トナーで被われた光レセプタ２２の
領域では光は吸収される。反射光はレンズアレー
４５で集められ、読取り／書込みバー１０の
LED４２の列４１上に焦点を結び、ここで、反
射光は、既に説明したように個々のLEDが次々
にLED制御装置７５によつてサンプリングされ
る時に、画像信号すなわち画素に変換される。結
果として得られる画像信号は、画像信号出力線１
１２および画像装置に出力される。現像された画
像は、転写ステーシヨン３３の複写紙供給装置３
６によつて送られた複写紙３４のシートに、読取
り／書込みステーシヨン１３１から転写される。
この後、光レセプタ２２は既述の方法で清掃ステ
ーシヨン３８で清掃ブラシ３９によつて清掃され
る。または、転写を省略し、現像された画像全体
を光レセプタ２２から清掃ブラシ３９で除去して
もよい。

書込みモードの動作については、選択器１００
は書込み位置に設定され、選択セクシヨン１００
−１は複写装置１２および制御装置１５０を付勢
する。選択スイツチのセクシヨン１００−２およ
び１００−３はLED制御装置７５を既述の方法
で電圧源１１５と画像信号源１２０の間に接続す
る。

この動作モードでは、光レセプタ２２の２回の
回転サイクルが（ここでは、基準点とし清掃ステ
ーシヨン３８とコロトロン２４の間の点を使用し
ている）作成される各々の複写毎に実行される。
光レセプタ２２の第１回転サイクル中に、光レセ
プタ２２はコロトロン２４によつて帯電され、読
取り／書込みステーシヨン１３１において読取
り／書込みバー１０によつて露光され、一方現像
装置２６、転写コロトロン３５、複写紙供給装置
３６、および清掃ブラシ３９は非駆動状態であ
る。この目的のために、制御装置１５０はソレノ
イド１４４，１４５を起動して、現像装置２６お
よび清掃ブラシ３９を、光レセプタ２２との動作
関係から外し、転写コロトロン３５および複写紙
供給装置３６を駆動しないようにする。

光レセプタ２２の第２回転サイクル中は、光レ
セプタ２２上の静電潜像は現像装置２６によつて
現像され、転写ステーシヨン３３で複写紙３４に
転写され、光レセプタはブラシ３９で清掃され、
一方コロトロン２４および読取り／書込みバー１
０は動作しない。このサイクル中に、制御装置１
５０はソレノイド１４４，１４５を非駆動状態に
し、現像装置２６および清掃ブラシ３９を光レセ
プタ２２と動作関係に戻し、転写コロトロン３５
および複写紙供給装置３６を転写ステーシヨン３
３の複写紙３４が光レセプタ２２上の現像された
画像を記録するような関係にする。

第１回転サイクル中に、予め帯電された光レセ
プタ２２が読取り／書込みステーシヨン１３１を
通つて移動すると、読取り／書込みステーシヨン
１３１を通つて移動すると、読取り／書込みバー
１０のLED４２の列４１は、行単位に光レセプ
タ２２を露光し、この上に静電潜像を作成するた
めに、画像信号源１２０の画像信号出力に応じ
て、選択的に付勢される。静電潜像はここでは非
駆動状態である転写ステーシヨン３３および清掃
ステーシヨン３８の各々、およびコロトロン２４
を通過して現像装置２６に運ばれそこで現像され
る。この後、現像された画像は、読取り／書込み
ステーシヨン１３１（この時点では読取り／書込
みバーは非駆動状態である）を通して転写ステー
シヨン３３に運ばれ、ここで現像された画像は、
複写紙供給装置３６によつて送られた複写紙３４
へ転写される。転写に続いて、光レセプタ２２は
清掃ブラシ３９で清掃される。

第５図および第６図の実施例に示した複写装置
１２の二重モード（即ち、読取り／書込み）動作
を検討したが、複写装置１２は、ゼログラフイ複
写機に代表的な方法で、第３のすなわち複写モー
ドで独立して作動することも出来るものである。
このモードでは、読取り／書込みバー１０は使用
されないこともある。代わりに、複写すべき原稿
１０はプラテン１３０の上に置かれ、プラテン走
査部１２９が、原稿を走査して既に帯電している
光レセプタ２２上の原稿の静電潜像を作るよう
に、複写装置１２の動作と関連して駆動される。
光レセプタ２２上の潜像は、この後、現像装置２
６で現像され、転写ステーシヨン３３で複写紙３
４に転写される転写に続いて、光レセプタ２２は
清掃ステーシヨン３８で清掃される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による多機能複写装置すなわ
ち、画像読取り／書込み可能なマルチ・モード装
置の一実施例の全体構成を示す斜視図、第２図
は、第１図のマルチ・モード装置の部分拡大図、
第３図は、第１図に示したマルチ・モード装置に
おける制御装置のための論理図、第４図は、第１
図に示したマルチ・モード装置の読取り／書込み
バーの動作タイミング図、第５図は本発明による
多機能複写装置、すなわち、読取り／書込み可能
なマルチ・モード装置の他の実施例の概略図、お
よび第６図は、第５図に示すマルチ・モード装置
のための制御装置の論理図である。 符号の説明、１０……読取り／書込みバー、１
１……原稿、１２……複写装置、１６……観察プ
ラテン、２０……画像作成部材、２５……露光ス
テーシヨン、２６……現像装置、３３……転写ス
テーシヨン、４０……基板、４２……LED、４
５……線状配列レンズ、７５……LED制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文書原稿の読取り及び当該文書原稿の画像信
   号への変換又は入力画像信号に応じての複写画像
   の書込みが可能なマルチ・モード装置であつて： (a) 読取り対象の文書原稿を支持するプラテン、 (b) 入力された画像信号に応じて上面に複写画像
   を形成する画像形成部材、 (c) 前記画像形成部材上に形成された画像を現像
   して目視可能とする現像手段、 (d) 複数の二重機能画像読取り／書込み要素を具
   備し、前記画像読取り／書込み要素は少なくと
   も１個の縦方向に延びる線状アレーを形成する
   ように配列されており、１個の線のほぼ全幅に
   わたつて一時に走査することを可能にする組合
   せ画像読取り／書込みバー、及び、 (e) 前記画像読取り／書込みバーを支持し、該画
   像読取り／書込みバーを読取り位置と書込み位
   置とに選択的に配置する手段を有し、該読取り
   位置では前記画像読取り／書込要素が前記プラ
   テン上の前記文書原稿を走査し、該書込み位置
   では前記画像読取り／書込み要素が前記画像形
   成部材を走査し、前記画像読取り／書込みバー
   は、入力画像信号に応じて前記書込み位置に配
   置された状態で前記画像形成部材に前記複写画
   像を書き込むようにされ、さらに、 (f) 前記画像読取り／書込みバーを画像信号への
   変換指定に応答して前記読取り位置に配置し、
   画像複写の指定に応答して前記書込み位置に配
   置する制御手段 を有することを特徴とする画像読取り／書込み可
   能なマルチ・モード装置。 ２ 前記画像読取り／書込み要素を前記プラテン
   上及び前記画像形成要素上に焦点合わせさせるた
   めのレンズ・アレーであつて、前記レンズ・アレ
   ーは少なくとも１個の線状アレーに配列された複
   数個のレンズ手段を含み、前記各レンズ手段の数
   は前記画像読取り／書込み要素の数と等しく、そ
   れにより前記画像読取り／書込み要素のそれぞれ
   に対して１個のレンズ手段を与えるようにすると
   ともに、 前記レンズ・アレーを所定の前記画像読取り／
   書込み要素と協働関係位置に置くための手段を設
   けたこと、を特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の画像読取り／書込み可能なマルチ・モード装
   置。 ３ 前記制御手段が前記画像読取り／書込み要素
   を個々に作動させるためのマトリツクス・スイツ
   チを具備する特許請求の範囲第１項記載の画像読
   取り／書込み可能なマルチ・モード装置。 ４ 前記画像読取り／書込み要素がそれぞれＮ個
   の要素より成るＭ個のグループに配列され、前記
   マトリツクス・スイツチ手段がＮ個の第１スイツ
   チにより前記Ｎ個の要素の作動をそれぞれ制御
   し、Ｍ個の第２スイツチにより前記Ｍ個のグルー
   プの作動をそれぞれ制御するようにした特許請求
   の範囲第１項記載の画像読取り／書込み可能なマ
   ルチ・モード装置。 ５ 前記画像読取り／書込み要素が発光ダイオー
   ドを含んで成る特許請求の範囲第１項記載による
   画像読取り／書込み可能なマルチ・モード装置。