JPH04306889A - 電歪素子の製造方法 - Google Patents

電歪素子の製造方法

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JPH04306889A
JPH04306889A JP3070719A JP7071991A JPH04306889A JP H04306889 A JPH04306889 A JP H04306889A JP 3070719 A JP3070719 A JP 3070719A JP 7071991 A JP7071991 A JP 7071991A JP H04306889 A JPH04306889 A JP H04306889A
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JP
Japan
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surface area
ceramic
specific surface
temperature
ceramic powder
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Pending
Application number
JP3070719A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nakahara
中原 重樹
Mutsuo Nakajima
睦男 中島
Atsushi Hagimura
厚 萩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電歪縦効果を利用したセ
ラミックスアクチュエ−タ−特に一体型積層電歪素子の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一体型積層電歪素子としては、日本電気
( 株)のPb(Mg1/3 Nb2/3) 03 −
PbTi03 系が従来からよく知られている。この素
子に10Kv/cm の電界を印加した時の伸び率は、
8*10−2%と小さく、誘電率は5440と大きい(
日本電気株式会社  電子コンポ−ネント技術資料  
AEA−502  特開昭60−22938)。これは
磁器の化学組成に起因している。
【0003】そこで、本発明者らは伸びが大きく誘電率
が小さい一体型積層電歪素子を得るために、化学組成式
(I)で表される磁器組成物を用いることを提案した(
特開平1−200681)。この化学組成式(I)で表
される磁器は伸び率は大きいがその性能を得るために1
300℃程度の焼結温度を必要とした。このため積層型
素子の内部電極には白金電極を用いなければならなかっ
た。
【0004】一方、これまで内部電極として銀−パラジ
ウムを用いた圧電もしくは電歪セラミックス素子は数多
く存在する。しかしながら、化学組成式(I)のように
PbサイトにBaを置換した組成の場合、銀−パラジウ
ムを内部電極として用いていなかった(特開昭60−1
44984)。また、この化学組成式(I)で表される
磁器組成物は誘電率が大きいために大容量の電源が必要
になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】化学組成式(I)で表
される磁器組成物を用いた一体型積層電歪素子(以下P
BZT素子と略す。)の製造コストを低減させるために
は、内部電極として白金に代わって銀−パラジウム合金
が使用することが考えられる。そこで従来得られていた
伸び率を確保しつつ、銀−パラジウム合金を内部電極に
用いたPBZT素子の製造方法を提供することを目的と
する。さらに、従来の白金電極PBZT素子よりも低い
誘電率を持つPBZTを製造する方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、磁器組成物の粉末を1175℃以下の温度で焼
結して得られた銀−パラジウム電極PBZT素子は、伸
び率が大きく、誘電率が低いという特性を見いだし本発
明を完成した。即ち、本発明は、圧電もしくは電歪セラ
ミックスの薄膜又は薄板と銀−パラジウム内部電極が積
層された一体型積層電歪素子の製造方法において、その
セラミックスの化学組成が組成式(I)      (
Pbx Ba1−x )aMeb(Zry Ti1−y
 )cOd     (I)(ここで、x,y,a,b
,c,d の範囲が0.70≦x ≦0.80 0.45≦y ≦0.65 0.85≦a ≦1.15 0.001≦b ≦0.2 0.85≦c ≦1.15 であり、d は各元素の酸化状態により定まる数値であ
りMeはBi,Ta,W, Nd,Th,Y, La 
からなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素である
。)で示されるもので、その比表面積が3.5m2/g
以上でありかつ1175℃以下の温度で焼結することを
特徴とする一体型積層電歪素子の製造方法である。
【0007】本発明の磁器組成物を製造するための出発
原料としては、Pb、Ba、Zr、Ti、Me(Bi、
Ta、W、Nd、Th、Y、Laからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の金属)の化合物のうち加熱により各
々の酸化物になるものであれば良く、酸化物も含まれる
。そのような化合物としては各々の金属元素の酸化物、
水酸化物、塩化物、硫酸塩、炭酸塩、蓚酸塩、酢酸塩、
硝酸塩、リン酸塩、クエン酸塩等が例示される。
【0008】これらの原料は計量され所定の割合で混合
されるが、均一に混合される様に混合の前に解砕を行い
塊のない粉末状にする。混合物が不均一だと焼結体の組
成が不均一となって積層型素子としての性能を充分発揮
しなくなる。
【0009】混合にはホモミキサ−、アトライタ−等の
粉末の混合に常用されている装置を利用することも可能
であるが、解砕機能を併せ持つ装置、例えばボ−ルミル
などを用いることが好ましい。
【0010】次にこの原料粉末を仮焼する。仮焼によっ
てある程度密度を大きくするために20mm¢の金型成
形器を用い10〜20kg/cm2 の圧力で成形する
。 これは圧粉体密度を2.5〜4.0g/cm3 にする
ためである。圧粉体密度がこの範囲にあると焼結時に焼
き締まりが大きい。仮焼温度は600〜1000℃好ま
しくは800〜900℃で大気中で1時間〜10時間程
度仮焼することが望ましい。仮焼温度が600℃未満で
は密度が上がらず逆に1000℃を越えると密度が上が
り過ぎ焼結前の解砕が困難となり解砕しても比表面積が
上がらず1175℃以下の温度で焼結させることが出来
なくなる。またこの仮焼は大気中の他、窒素中、アルゴ
ンガス中等でも行うことができる。
【0011】仮焼した粉末の比表面積(以下SBETと
略す)が3.5m2/g以上であれば、そのまま用いて
次工程へ移行することができる。SBETが3.5m2
/g以下であればさらに解砕する。解砕機器にはボ−ル
ミル、CFミル、振動ミル、アトライタ−等を用いるこ
とができる。ここで述べたSBETとは窒素吸着法によ
るBET式比表面積測定法によって測定される値である
【0012】本発明のポイントの一つであるSBETの
範囲は3.5m2/g以上であり、好ましいSBETの
範囲は3.5m2/g〜10m2/gである。SBET
が3.5m2/g未満では1175℃以下で焼結させる
ことができない。 また10m2/gを越えると粉が小さくなりすぎて通常
の取扱が難しくなり、所定の性能を安定して得ることが
難しくなる。
【0013】次に解砕によってSBETが3.5m2/
g以上にされた粉を溶剤、分散剤などと共に混練する。 用いる溶剤としてパラキシレン、ノルマルブタノ−ルが
あげられる。用いる分散剤としてブチルフタレ−トグリ
コ−ル、ポリビニルブチラ−ルが挙げられる。これらの
中から、粉100gに対しパラキシレン10〜80g、
ノルマルブタノ−ル5〜40g、ブチルフタレ−トグリ
コ−ル0.5 〜5.0g、ポリビニルブチラ−ル1〜
30gの混合比でそれぞれ適当に混練する。更にドクタ
−ブレ−ド法によって、例えば30〜300μm の厚
みに成膜していわゆるグリ−ンシ−トと言われるものを
作成する。
【0014】これらのグリ−ンシ−トに電極用の銀−パ
ラジウムペ−ストをスクリ−ン印刷機で所定の形状に電
極を印刷塗布する。この電極付きグリ−ンシ−トを風乾
し、所定の枚数積層する。その後仮焼き温度よりも低い
温度、室温〜900℃、より好ましくは300〜550
℃で10〜100時間で脱脂処理する。脱脂された後焼
結する。焼結温度は1200℃以下好ましくは1175
℃以下1100℃を越える温度で行う。こうして得られ
た焼結体が即ちPBZT素子(化学組成式(I)で表さ
れる磁器組成物を用いた一体型積層電歪素子)である。
【0015】
【実施例】実施例1 出発原料を粉末状試薬にし、PbOを26.06g、B
aCO3 を8.523g、ZrO2 を11.178
g、TiO2 を5.93g、Bi2O3 を0.73
6gそれぞれ秤量し、さらに、ボ−ルミルで10時間解
砕混合した。得られた混合物を空気中で800℃で2時
間仮焼した。その後この仮焼物をボ−ルミルを用いて再
び解砕した。窒素吸着によるBET比表面積測定法によ
って解砕後の粉の比表面積を測定したところ3.6m2
/gであった。
【0016】解砕した粉52.42gをパラキシレン1
0g、ノルマルブタノ−ル5g、ポリビニルブチラ−ル
3gとともに混練した後、約100μm のグリーンシ
ートに成膜した。このグリ−ンシ−トに銀−パラジウム
ペ−スト(Ag/Pd=70/30)を塗布した後、風
乾した。これらを100枚積層した。これを500℃で
脱脂し、つぎに1170℃で焼結し積層型電歪素子を得
た。インピ−ダンスメ−タ−によって誘電率を測定した
ところ3200であった。また10Kv/cm の電界
を印加した時の伸び率は10.7*10−2%であった
【0017】実施例2〜4 解砕機器を変えた以外は実施例1と全く同様にして実験
を行った。使用した解砕機器、得られた粉のSBET、
焼結温度、誘電率伸び率を表1に示す。
【0018】
【表1】 比較例1〜3 解砕時間を変えた以外は実施例1と同様にして実験をお
こなった。得られた粉のSBET、焼結温度、誘電率、
伸び率を表2に示す。
【0019】比較例4 内部電極材料を白金ペ−ストにし、焼結温度を1320
℃にした以外は、比較例1と全く同様にして一体型積層
素子を得た。このものの誘電率、伸び率を表2に示す。
【0020】比較例5 焼結温度を1230℃にした以外は比較例1と全く同様
にして実験を行ったが銀−パラジウム電極部で剥離が生
じ一体型積層素子が得られなかった。
【0021】実施例5〜7 解砕時間を変えた以外は実施例1と同様にして実験を行
い、SBET1.0〜11m2/gの粉を得た。その粉
を原料にして得られた素子の伸び率とSBETと焼結温
度を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】上述の実施例からも明かな様に従来、P
bサイトにBaを置換したPBZT系のセラミックスは
内部電極として白金しか用いることができなかったがS
BETが3.5m2/g以上の粉を用いることによって
焼結温度を低下させ内部電極に銀−パラジウム合金が使
用できる様になった。これによって伸び率の大きく、誘
電率の低い素子を得ることができた。また、素子のコス
トを大幅に低減出来た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  圧電もしくは電歪セラミックスの薄膜
    又は薄板と銀−パラジウム内部電極が積層された一体型
    積層電歪素子の製造方法において、そのセラミックスの
    化学組成が組成式(I)       (Pbx Ba1−x )aMeb(Zr
    y Ti1−y )cOd     (I)(ここで、
    x,y,a,b,c,d の範囲が0.70≦x ≦0
    .80 0.45≦y ≦0.65 0.85≦a ≦1.15 0.001≦b ≦0.2 0.85≦c ≦1.15 であり、d は各元素の酸化状態により定まる数値であ
    りMeはBi,Ta,W, Nd,Th,Y, La 
    からなる群から選ばれた少なくとも1種類の元素である
    。)で示されるものであり、比表面積が3.5m2/g
    以上の粉末でありかつ1175℃以下の温度で焼結する
    ことを特徴とする一体型積層電歪素子の製造方法。
JP3070719A 1991-04-03 1991-04-03 電歪素子の製造方法 Pending JPH04306889A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128357A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kyocera Corp 圧電アクチュエータ、その製造方法及び印刷ヘッド
JP2006269982A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Tdk Corp 圧電素子の製造方法及び圧電素子
JP2012009879A (ja) * 2011-08-08 2012-01-12 Kyocera Corp 圧電アクチュエータ及び印刷ヘッド

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JP2006128357A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kyocera Corp 圧電アクチュエータ、その製造方法及び印刷ヘッド
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