JPH04306769A - 会話システム - Google Patents
会話システムInfo
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- JPH04306769A JPH04306769A JP3096195A JP9619591A JPH04306769A JP H04306769 A JPH04306769 A JP H04306769A JP 3096195 A JP3096195 A JP 3096195A JP 9619591 A JP9619591 A JP 9619591A JP H04306769 A JPH04306769 A JP H04306769A
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
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- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 11
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 7
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
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- 238000003058 natural language processing Methods 0.000 description 1
- 101150028395 perC gene Proteins 0.000 description 1
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- Document Processing Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機システムに対し
て自然言語により指示を与えることで所望する動作を計
算機システムに行わせることができる会話システムに関
するものである。
て自然言語により指示を与えることで所望する動作を計
算機システムに行わせることができる会話システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、各種の情報を処理するための情報
処理システムとして計算機システムを利用したものが開
発され、各種の産業分野において広く用いられている。
処理システムとして計算機システムを利用したものが開
発され、各種の産業分野において広く用いられている。
【0003】このような情報処理システムでは、計算機
システムが情報処理のための動作制御を行っており、利
用者たる操作者が計算機システムに対してコマンドなど
を入力することにより、情報処理システムに所望する処
理を行わせるような構成になっている。
システムが情報処理のための動作制御を行っており、利
用者たる操作者が計算機システムに対してコマンドなど
を入力することにより、情報処理システムに所望する処
理を行わせるような構成になっている。
【0004】この場合、操作者により入力されるコマン
ドは、通常、タブレット、マウス、ライトペンなどのポ
インティングデバイスやキーボードなどの操作により入
力される。
ドは、通常、タブレット、マウス、ライトペンなどのポ
インティングデバイスやキーボードなどの操作により入
力される。
【0005】例えば、コマンド入力にポインティングデ
バイスを用いた場合は、選択すべき複数のコマンドがC
RTなどの表示画面に表示され、操作者は、表示画面上
に表示され各コマンドの中から所望するものを選択する
ことで順次処理を進めるようにしている。
バイスを用いた場合は、選択すべき複数のコマンドがC
RTなどの表示画面に表示され、操作者は、表示画面上
に表示され各コマンドの中から所望するものを選択する
ことで順次処理を進めるようにしている。
【0006】ところで、最近になって処理すべき情報は
、ますます複雑化する傾向にあり、これにともない使用
される入力コマンドの種類も多くなる傾向にある。この
ため表示画面上に一度に表示されるコマンドの数を多く
したり、階層的に表示するなど各種の手法を採用するこ
とで多くのコマンドの取り扱いし易くするような工夫が
いろいろい考えられている。
、ますます複雑化する傾向にあり、これにともない使用
される入力コマンドの種類も多くなる傾向にある。この
ため表示画面上に一度に表示されるコマンドの数を多く
したり、階層的に表示するなど各種の手法を採用するこ
とで多くのコマンドの取り扱いし易くするような工夫が
いろいろい考えられている。
【0007】ところが、これらの対処方は、いずれも多
くのコマンドの中から、所望するコマンドを探し出すも
のであり、操作上の負担を操作者に強いいる結果となっ
ている。
くのコマンドの中から、所望するコマンドを探し出すも
のであり、操作上の負担を操作者に強いいる結果となっ
ている。
【0008】一方、コマンド入力にキーボードを用いた
場合は、あらかじめコマンドごとに特定の形式が決めら
れており、この形式にしたがってコマンドを入力するこ
とが求められる。そして、この形式は、システム毎に異
なっているのが通常であるため、異なるシステムを使用
する操作者にあっては、類似のコマンドであるにも拘ら
ず、異なる形式をシステム毎に記憶しておかなければな
らなくなるなど操作が極めて繁雑になり誤操作を招きや
すくなる。
場合は、あらかじめコマンドごとに特定の形式が決めら
れており、この形式にしたがってコマンドを入力するこ
とが求められる。そして、この形式は、システム毎に異
なっているのが通常であるため、異なるシステムを使用
する操作者にあっては、類似のコマンドであるにも拘ら
ず、異なる形式をシステム毎に記憶しておかなければな
らなくなるなど操作が極めて繁雑になり誤操作を招きや
すくなる。
【0009】このような理由から、最近になってポイン
ティングデバイスやキーボードなどによるコマンド入力
や固定的にあらかじめ定められたフォーマットに従うコ
マンド入力に代えて、自然言語を入力することにより所
与の情報処理システムに所望する処理を行わせる試みが
実用化されている。
ティングデバイスやキーボードなどによるコマンド入力
や固定的にあらかじめ定められたフォーマットに従うコ
マンド入力に代えて、自然言語を入力することにより所
与の情報処理システムに所望する処理を行わせる試みが
実用化されている。
【0010】自然言語を入力手段とする、いわゆる会話
システムでは、自然言語による多様な表現と曖昧な表現
を取り扱えることにその特徴を有している。つまり、操
作者が自然言語で入力した文は、計算機により自動的に
所与のコマンド形式に変換されて実行されるようになる
ため、情報処理活動に本来関わりないコマンド形式まで
を操作者が覚えなければならないというような不都合を
取り除く効果がある。しかし、その一方で、自然言語で
入力される文の意味内容は、それまで行われた会話の状
況によって変化することがあるため、その状況に応じて
解釈を求める必要がある。すなわち、これは自然言語で
入力された文と所与のコマンドとを、あらかじめ1対1
で対応づけしておくことができないことを意味している
。
システムでは、自然言語による多様な表現と曖昧な表現
を取り扱えることにその特徴を有している。つまり、操
作者が自然言語で入力した文は、計算機により自動的に
所与のコマンド形式に変換されて実行されるようになる
ため、情報処理活動に本来関わりないコマンド形式まで
を操作者が覚えなければならないというような不都合を
取り除く効果がある。しかし、その一方で、自然言語で
入力される文の意味内容は、それまで行われた会話の状
況によって変化することがあるため、その状況に応じて
解釈を求める必要がある。すなわち、これは自然言語で
入力された文と所与のコマンドとを、あらかじめ1対1
で対応づけしておくことができないことを意味している
。
【0011】例えば、物理的な対象物の配置設計を計算
機によって行うCADシステムにおいては、次のような
場合が考えられる。いま、自然言語で入力される文とし
て、 (a)「机を左に移動しろ。」 (b)「椅子も。」 が入力された場合を考えると、(a)の文は、CADシ
ステムの表示画面中に存在する“机”を左に移動するこ
とを意味し、(b)の文は、(a)の文の直後に入力さ
れたことから、表示画面中に存在する“椅子”も“机”
と一緒に左に移動するということを意味している。とこ
ろが、表示画面中に“椅子”という名詞で指示できる対
象物が2つ以上存在したとすると、これらの“椅子”の
いずれであるかを決定しなければならない。
機によって行うCADシステムにおいては、次のような
場合が考えられる。いま、自然言語で入力される文とし
て、 (a)「机を左に移動しろ。」 (b)「椅子も。」 が入力された場合を考えると、(a)の文は、CADシ
ステムの表示画面中に存在する“机”を左に移動するこ
とを意味し、(b)の文は、(a)の文の直後に入力さ
れたことから、表示画面中に存在する“椅子”も“机”
と一緒に左に移動するということを意味している。とこ
ろが、表示画面中に“椅子”という名詞で指示できる対
象物が2つ以上存在したとすると、これらの“椅子”の
いずれであるかを決定しなければならない。
【0012】そこで、このように名詞で指示できる対象
物が複数存在する場合には、どの“椅子”であるかを操
作者に問い合わせをし、操作者がこれに答える形で指示
する対象物を特定することが考えられている。しかし、
この方法では、指示できる対象物が複数存在する度に問
い合わせがなされるため、操作者が所望する操作を完遂
するのに、多くの文の入力、あるいはポインティングデ
バイスの操作を行わなければならなず、依然として操作
が繁雑になる欠点があった。
物が複数存在する場合には、どの“椅子”であるかを操
作者に問い合わせをし、操作者がこれに答える形で指示
する対象物を特定することが考えられている。しかし、
この方法では、指示できる対象物が複数存在する度に問
い合わせがなされるため、操作者が所望する操作を完遂
するのに、多くの文の入力、あるいはポインティングデ
バイスの操作を行わなければならなず、依然として操作
が繁雑になる欠点があった。
【0013】一方、従来、文献(“The Repr
esentation and Use of
Focus in a System fo
r Understanding Dialogs
”,B.J.Grosz,Proc ofIJCAI
”77)に開示されているように、あらかじめ知識ベー
スに組み込まれた対象物の知識を用いて複数の対象物か
ら1つの対象物を決定するようにした方法も考えられて
いる。すなわち、この方法は、知識ベース中に、同時あ
るいは直前直後に指示され得る対象を“対象物のまとま
り”として記憶しておき、例えば、ある文で名詞Aによ
り対象物aが指示され、次の文で名詞Bが用いられたよ
うな場合、対象物aが属する“対象物のまとまり”の中
の対象物から名詞Bの指示する対象物を探し出すように
したものである。
esentation and Use of
Focus in a System fo
r Understanding Dialogs
”,B.J.Grosz,Proc ofIJCAI
”77)に開示されているように、あらかじめ知識ベー
スに組み込まれた対象物の知識を用いて複数の対象物か
ら1つの対象物を決定するようにした方法も考えられて
いる。すなわち、この方法は、知識ベース中に、同時あ
るいは直前直後に指示され得る対象を“対象物のまとま
り”として記憶しておき、例えば、ある文で名詞Aによ
り対象物aが指示され、次の文で名詞Bが用いられたよ
うな場合、対象物aが属する“対象物のまとまり”の中
の対象物から名詞Bの指示する対象物を探し出すように
したものである。
【0014】しかし、このような方法にあっては、あら
かじめ知識ベース中に“対象物のまとまり”を定義して
おかなければならず、このことは、知識ベースを人間が
構成する際して、これと同時あるいは直前直後に指示さ
れ得るものをあらかじめ考慮しなければならず、知識ベ
ースの構築が非常に難しいものになる問題点があった。
かじめ知識ベース中に“対象物のまとまり”を定義して
おかなければならず、このことは、知識ベースを人間が
構成する際して、これと同時あるいは直前直後に指示さ
れ得るものをあらかじめ考慮しなければならず、知識ベ
ースの構築が非常に難しいものになる問題点があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の自然
言語文を入力する、いわゆる会話システムでは、指示で
きる対象物が複数存在する場合に、操作者が所望する対
象物を特定するまでに多大の手間を必要とし、操作上の
負担を操作者に強いいるようになり、また、知識ベース
に組み込まれた対象物の知識を用いて複数の対象物から
1つの対象物を決定するものでは、知識ベースを作成す
るのに、同時あるいは直前直後に指示され得る対象をす
べて考慮しなければならず、知識ベースの構築が非常に
難しいものになる問題点があった。
言語文を入力する、いわゆる会話システムでは、指示で
きる対象物が複数存在する場合に、操作者が所望する対
象物を特定するまでに多大の手間を必要とし、操作上の
負担を操作者に強いいるようになり、また、知識ベース
に組み込まれた対象物の知識を用いて複数の対象物から
1つの対象物を決定するものでは、知識ベースを作成す
るのに、同時あるいは直前直後に指示され得る対象をす
べて考慮しなければならず、知識ベースの構築が非常に
難しいものになる問題点があった。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、指示できる対象物が複数存在する場合も所望する対
象物の決定を簡単な操作で実現できる会話システムを提
供することを目的とする。
で、指示できる対象物が複数存在する場合も所望する対
象物の決定を簡単な操作で実現できる会話システムを提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、自然言語文を
入力する入力手段、この入力手段の入力文を格フレーム
表現に変換処理する格フレーム表現変換処理手段、この
格フレーム表現変換処理手段で変換処理された格フレー
ム表現を会話履歴として順次格納する会話履歴格納手段
、複数の対象物間の相対的な距離情報を記憶する距離情
報記憶手段、入力文の格フレーム表現中に明示される対
象物の設定を該対象物について兄弟関係にある対象物の
集合を用いて上記会話履歴格納手段に格納された格フレ
ーム表現を参照して特定するとともに上記距離情報記憶
手段の距離情報に基づいて上記会話履歴格納手段に格納
される最新の格フレーム表現に明示される対象物に最も
近いものに決定する表現補間手段、この表現補間手段に
より補間された出力を所定のコマンド形式に変換処理す
るコマンド変換手段、このコマンド変換手段からのコマ
ンドに基づいて表示画面を制御する出力手段により構成
している。
入力する入力手段、この入力手段の入力文を格フレーム
表現に変換処理する格フレーム表現変換処理手段、この
格フレーム表現変換処理手段で変換処理された格フレー
ム表現を会話履歴として順次格納する会話履歴格納手段
、複数の対象物間の相対的な距離情報を記憶する距離情
報記憶手段、入力文の格フレーム表現中に明示される対
象物の設定を該対象物について兄弟関係にある対象物の
集合を用いて上記会話履歴格納手段に格納された格フレ
ーム表現を参照して特定するとともに上記距離情報記憶
手段の距離情報に基づいて上記会話履歴格納手段に格納
される最新の格フレーム表現に明示される対象物に最も
近いものに決定する表現補間手段、この表現補間手段に
より補間された出力を所定のコマンド形式に変換処理す
るコマンド変換手段、このコマンド変換手段からのコマ
ンドに基づいて表示画面を制御する出力手段により構成
している。
【0018】
【作用】この結果、本発明によれば指示できる対象物が
複数存在する場合に、指示対象となる対象物の同定を対
象物の相対的な距離関係を用いて行うようになるので、
所望する対象物の決定を随時容易にしかも自動的に行う
ことができることになり、しかも、操作者は操作指示を
自然言語のみで行えるため、異なるシステムごとにコマ
ンド形式を記憶しなければならないという不都合を除く
ことができる。
複数存在する場合に、指示対象となる対象物の同定を対
象物の相対的な距離関係を用いて行うようになるので、
所望する対象物の決定を随時容易にしかも自動的に行う
ことができることになり、しかも、操作者は操作指示を
自然言語のみで行えるため、異なるシステムごとにコマ
ンド形式を記憶しなければならないという不都合を除く
ことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
る。
【0020】図1は、同実施例に関する会話システムの
概略的構成を示すものである。図において、1は自然言
語文の入力を可能にした入力部で、この入力部1は、キ
ーボード2、マウス3などを接続している。
概略的構成を示すものである。図において、1は自然言
語文の入力を可能にした入力部で、この入力部1は、キ
ーボード2、マウス3などを接続している。
【0021】入力部1には、形態素解析部4、構文解析
部5、意味解析部6を順に接続している。これら形態素
解析部4、構文解析部5、意味解析部6は、入力部1よ
り入力された自然言語文を、動詞に対応する述語と、そ
の動詞に係る格助詞に対応する格スロットから構成され
る格フレーム表現に変換処理するためのものである。こ
こで、格スロットは、対応する格助詞に前接する名詞が
かかる格スロットのフィラーとして設定される。また、
自然言語文の統語・意味的な解析は、従来より用いられ
ている方法が流用され、例えば、形態素解析部4での統
語的な解析としての形態素解析(入力文を単語ごとに分
割する処理)、構文解析部5での構文解析(文節間の依
存的構造を解析する処理)は、文献(「自然言語処理の
基礎技術」、野村浩郷、電子情報通信学会編)に示され
るような処理が用いられ、また、意味解析部6での意味
的な解析は、文献(「日本語情報処理」、長尾真、電子
通信学会編)に示されるような処理が用いられる。
部5、意味解析部6を順に接続している。これら形態素
解析部4、構文解析部5、意味解析部6は、入力部1よ
り入力された自然言語文を、動詞に対応する述語と、そ
の動詞に係る格助詞に対応する格スロットから構成され
る格フレーム表現に変換処理するためのものである。こ
こで、格スロットは、対応する格助詞に前接する名詞が
かかる格スロットのフィラーとして設定される。また、
自然言語文の統語・意味的な解析は、従来より用いられ
ている方法が流用され、例えば、形態素解析部4での統
語的な解析としての形態素解析(入力文を単語ごとに分
割する処理)、構文解析部5での構文解析(文節間の依
存的構造を解析する処理)は、文献(「自然言語処理の
基礎技術」、野村浩郷、電子情報通信学会編)に示され
るような処理が用いられ、また、意味解析部6での意味
的な解析は、文献(「日本語情報処理」、長尾真、電子
通信学会編)に示されるような処理が用いられる。
【0022】そして、これら形態素解析部4、構文解析
部5、意味解析部6で格フレーム表現に変換処理された
出力は、省略表現補間部7に送られる。
部5、意味解析部6で格フレーム表現に変換処理された
出力は、省略表現補間部7に送られる。
【0023】省略表現補間部7は、会話履歴9と相対距
離記憶10の内容を参考にして入力文に明示されていな
い情報の補間処理を行うものである。この場合、省略表
現補間部7は、補間処理の実行にあたり知識ベース12
中の知識を参照するようにしている。
離記憶10の内容を参考にして入力文に明示されていな
い情報の補間処理を行うものである。この場合、省略表
現補間部7は、補間処理の実行にあたり知識ベース12
中の知識を参照するようにしている。
【0024】省略表現補間部7で補間処理された格フレ
ーム表現の出力は、コマンド変換部8に送られる。この
コマンド変換部8は、補間処理された出力を、対象とす
る情報処理システムのコマンド形式に変換する処理を行
うものである。この場合、コマンド変換部8は、変換処
理の実行にあたり知識ベース12中の知識を参照するよ
うにしている。
ーム表現の出力は、コマンド変換部8に送られる。この
コマンド変換部8は、補間処理された出力を、対象とす
る情報処理システムのコマンド形式に変換する処理を行
うものである。この場合、コマンド変換部8は、変換処
理の実行にあたり知識ベース12中の知識を参照するよ
うにしている。
【0025】コマンド変換部8でコマンド変換された出
力は、タスク実行部13に送られる。このタスク実行部
13は、画像モデル14を参照しながら表示画面上の対
象物を実際に移動するもので、ここでは所与の情報処理
システムが採用される。
力は、タスク実行部13に送られる。このタスク実行部
13は、画像モデル14を参照しながら表示画面上の対
象物を実際に移動するもので、ここでは所与の情報処理
システムが採用される。
【0026】画像モデル14は、タスク実行に際して対
象となる対象物の画面表示上の絶対位置や大きさ、形状
の概要などを記憶しておき、入力文の意味内容とあわせ
てモデルを変更するようにしている。また、タスク実行
によって変化される対象物間の相対的な距離は、逐一相
対距離抽出部11によって抽出され、相対距離記憶10
に記憶されるようになっている。
象となる対象物の画面表示上の絶対位置や大きさ、形状
の概要などを記憶しておき、入力文の意味内容とあわせ
てモデルを変更するようにしている。また、タスク実行
によって変化される対象物間の相対的な距離は、逐一相
対距離抽出部11によって抽出され、相対距離記憶10
に記憶されるようになっている。
【0027】そして、タスク実行部13からの出力は、
出力部15に送られ、ディスプレイ16の表示画面上に
表示される。
出力部15に送られ、ディスプレイ16の表示画面上に
表示される。
【0028】図2は知識ベース12での知識の表現形式
を示したものである。この場合、知識ベース12での知
識は、複数のスロットから構成され、各スロットはスロ
ット名とスロット値らなっている。ここで、スロット名
1は、各スロットを区別するための名前、スロット値は
、スロットに設定されている値のことである。そして、
図3(a)は、クラス“机”を表すフレームを示し、“
机”は対象物を上位クラスとして持ち、インスタンスと
して“机1”を持つことを表している。ここで、“su
perC”は上位クラスをスロット値として設定するス
ロット名であり、“ins”はインスタンスをスロット
値として設定するスロットである。また、図3(b)は
、インスタンス“机1”を表すフレームを示している。 この場合、“机1”は“机”をクラスとして持ち、“テ
ーブルクロス1”を従属することを表している。また、
“cls”はそのインスタンスが属するクラス名を設定
するスロット、“with”は所属関係を表すスロット
名である。
を示したものである。この場合、知識ベース12での知
識は、複数のスロットから構成され、各スロットはスロ
ット名とスロット値らなっている。ここで、スロット名
1は、各スロットを区別するための名前、スロット値は
、スロットに設定されている値のことである。そして、
図3(a)は、クラス“机”を表すフレームを示し、“
机”は対象物を上位クラスとして持ち、インスタンスと
して“机1”を持つことを表している。ここで、“su
perC”は上位クラスをスロット値として設定するス
ロット名であり、“ins”はインスタンスをスロット
値として設定するスロットである。また、図3(b)は
、インスタンス“机1”を表すフレームを示している。 この場合、“机1”は“机”をクラスとして持ち、“テ
ーブルクロス1”を従属することを表している。また、
“cls”はそのインスタンスが属するクラス名を設定
するスロット、“with”は所属関係を表すスロット
名である。
【0029】図4は知識ベース12での知識として“移
動”の表現例を示している。この場合、対象スロット、
方向スロット、程度スロット、コマンド形式スロットを
、持ち、それぞれのスロット値が変数$x,$y,$z
で対応付けられている。すなわち、コマンドを取り出す
ときに、コマンド形式スロットのスロット値を取り出す
が、このときコマンド内の変数はそれぞれ他のスロット
のスロット値と対応づけられることを意味している。
動”の表現例を示している。この場合、対象スロット、
方向スロット、程度スロット、コマンド形式スロットを
、持ち、それぞれのスロット値が変数$x,$y,$z
で対応付けられている。すなわち、コマンドを取り出す
ときに、コマンド形式スロットのスロット値を取り出す
が、このときコマンド内の変数はそれぞれ他のスロット
のスロット値と対応づけられることを意味している。
【0030】これにより、知識ベース12内での知識表
現形式の概要を図示すると図13(a)(b)のように
表すことができる。
現形式の概要を図示すると図13(a)(b)のように
表すことができる。
【0031】次に、以上のように構成した実施例の動作
を説明する。
を説明する。
【0032】いま、入力部1より操作者による自然言語
が入力されると、この自然言語に基づいた文について、
形態素解析部4、構文解析部5、意味解析部6でそれぞ
れ形態解析、構文解析、意味解析が実行され、格フレー
ム表現に変換処理される。
が入力されると、この自然言語に基づいた文について、
形態素解析部4、構文解析部5、意味解析部6でそれぞ
れ形態解析、構文解析、意味解析が実行され、格フレー
ム表現に変換処理される。
【0033】この状態から、省略表現補間部7により入
力文の補間処理が実行される。
力文の補間処理が実行される。
【0034】図5は、省略表現補間部7での処理を示す
フローチャートである。この場合、省略表現補間部7は
、意味解析結果である格フレーム表現に基づいて省略情
報を補間するようになる。まず、入力される格フレーム
表現中に“動作”についての語が存在するか判定する(
ステップA1)。
フローチャートである。この場合、省略表現補間部7は
、意味解析結果である格フレーム表現に基づいて省略情
報を補間するようになる。まず、入力される格フレーム
表現中に“動作”についての語が存在するか判定する(
ステップA1)。
【0035】ここで、存在する場合は、処理対象の格フ
レーム表現に明示されている対象物のクラスをaとし(
ステップA2)、次いで、処理対象の格フレーム表現を
Fとする(ステップA3)。
レーム表現に明示されている対象物のクラスをaとし(
ステップA2)、次いで、処理対象の格フレーム表現を
Fとする(ステップA3)。
【0036】そして、会話履歴9を参考にして最も最近
入力された格フレーム表現中の対象物をbとする(ステ
ップA4)。この場合、会話履歴9は、一例として図8
に示すように、それまで入力されてきた操作者の入力文
の解析結果を格納している。この例では、後述する図1
1の(a)に示す入力文の処理し終えた直後の様子を表
しており、図12の(a)に対応する格フレーム表現が
格納される。ポインタPは直前の文の格フレーム表現を
指し示し、会話が進むごとに、各時点において処理され
た格フレーム表現を順次格納するとともに、ポインタP
もそれに対応して移動していく。したがって、ここでは
、ポインタPで指し示されている格フレーム表現におけ
る対象物bを取り出すようになる。
入力された格フレーム表現中の対象物をbとする(ステ
ップA4)。この場合、会話履歴9は、一例として図8
に示すように、それまで入力されてきた操作者の入力文
の解析結果を格納している。この例では、後述する図1
1の(a)に示す入力文の処理し終えた直後の様子を表
しており、図12の(a)に対応する格フレーム表現が
格納される。ポインタPは直前の文の格フレーム表現を
指し示し、会話が進むごとに、各時点において処理され
た格フレーム表現を順次格納するとともに、ポインタP
もそれに対応して移動していく。したがって、ここでは
、ポインタPで指し示されている格フレーム表現におけ
る対象物bを取り出すようになる。
【0037】次いで、ステップA8を実行する。このス
テップA8では、aに属するインスタンスを知識ベース
12より取り出すとともに、相対距離記憶10を参照し
て対象物bに最も近いインスタンスを求め、これをcと
する。この場合、相対距離記憶10は、タスク実行部1
3から対象物間の相対距離を抽出する相対距離抽出部1
1の出力に基づいて図7に示すように異なる対象物の中
心の間の相対距離を記憶している。図示例では、“机1
”と“椅子1”が100、“机1”と“椅子2”が60
0、“机1”と“椅子3”が700、“椅子1”と“椅
子2”が650、“椅子1”と“椅子3”が750、“
椅子2”と“椅子3”が50という距離にあることを示
している。ここで、距離の単位は表示ディスプレイ上の
横あるいは縦の画素を一単位とする。そして、ある入力
文が処理されて会話が進むごとに、表示画面は更新され
るが、各時点における相対距離は記憶している。 また、ポインタB1,E1は、それぞれ直前の入力文が
処理される直前における表示画面の相対距離を示すもの
で、一方、ポインタB2,E2は、それぞれ直前の入力
文が処理された直後における表示画面の相対距離を示す
ものである。したがって、ここでは、aに属するインス
タンスが複数存在する場合、そのいずれが正しい対象物
であるかをポインタB1とE1で指し示される相対距離
に基づいて求め、これを対象物bと最も距離が近いイン
スタンスcとする。
テップA8では、aに属するインスタンスを知識ベース
12より取り出すとともに、相対距離記憶10を参照し
て対象物bに最も近いインスタンスを求め、これをcと
する。この場合、相対距離記憶10は、タスク実行部1
3から対象物間の相対距離を抽出する相対距離抽出部1
1の出力に基づいて図7に示すように異なる対象物の中
心の間の相対距離を記憶している。図示例では、“机1
”と“椅子1”が100、“机1”と“椅子2”が60
0、“机1”と“椅子3”が700、“椅子1”と“椅
子2”が650、“椅子1”と“椅子3”が750、“
椅子2”と“椅子3”が50という距離にあることを示
している。ここで、距離の単位は表示ディスプレイ上の
横あるいは縦の画素を一単位とする。そして、ある入力
文が処理されて会話が進むごとに、表示画面は更新され
るが、各時点における相対距離は記憶している。 また、ポインタB1,E1は、それぞれ直前の入力文が
処理される直前における表示画面の相対距離を示すもの
で、一方、ポインタB2,E2は、それぞれ直前の入力
文が処理された直後における表示画面の相対距離を示す
ものである。したがって、ここでは、aに属するインス
タンスが複数存在する場合、そのいずれが正しい対象物
であるかをポインタB1とE1で指し示される相対距離
に基づいて求め、これを対象物bと最も距離が近いイン
スタンスcとする。
【0038】そして、Fの対象aをcで書き換え(ステ
ップA9)、Fを結果として(ステップA10)、コマ
ンド変換部8に出力するようになる。
ップA9)、Fを結果として(ステップA10)、コマ
ンド変換部8に出力するようになる。
【0039】一方、ステップA1で、入力の格フレーム
表現中に“動作”についての語が存在しないと判断され
た場合は、省略情報を補間するため、ステップA5が実
行される。ステップA5では、入力中に明示されている
対象物のクラスをaとし、知識ベース12を参照するこ
とにより、このクラスaと兄弟関係にあるすべての対象
物のクラスを見付け、これら対象物の集合をAとする。
表現中に“動作”についての語が存在しないと判断され
た場合は、省略情報を補間するため、ステップA5が実
行される。ステップA5では、入力中に明示されている
対象物のクラスをaとし、知識ベース12を参照するこ
とにより、このクラスaと兄弟関係にあるすべての対象
物のクラスを見付け、これら対象物の集合をAとする。
【0040】次に、会話履歴9を参照してフレーム表現
の最も最近に入力されたものを調べ、Aに属する対象物
が明示されているフレーム表現を探す。このフレーム表
現をFとし、またそこで参照されている対象物をbとし
(ステップA6)、さらに、フレーム表現F中のbをa
で置き換える(ステップA7)。
の最も最近に入力されたものを調べ、Aに属する対象物
が明示されているフレーム表現を探す。このフレーム表
現をFとし、またそこで参照されている対象物をbとし
(ステップA6)、さらに、フレーム表現F中のbをa
で置き換える(ステップA7)。
【0041】この状態から、上述したと同様にしてステ
ップA8に進み、aに属するインスタンスを知識ベース
12より取り出すとともに、相対距離記憶10を参照し
て対象物bに最も近いインスタンスを求め、これをcと
し、Fの対象aをcで書き換え(ステップA9)、Fを
結果として(ステップA10)、コマンド変換部8に出
力するようになる。
ップA8に進み、aに属するインスタンスを知識ベース
12より取り出すとともに、相対距離記憶10を参照し
て対象物bに最も近いインスタンスを求め、これをcと
し、Fの対象aをcで書き換え(ステップA9)、Fを
結果として(ステップA10)、コマンド変換部8に出
力するようになる。
【0042】図6は、コマンド変換部8での処理を示す
フローチャートである。コマンド変換部8は、省略表現
補間部7より出力される省略情報が補間された格フレー
ム表現を、タスク実行部13(情報処理システム)での
コマンドに変換する。この場合、格フレーム表現の格と
なっている動詞に対応する知識を知識ベース12から取
り出し、この知識をDとする(ステップB1)。次いで
、格スロットの値と対応する知識Eを取り出し(ステッ
プB21)、知識Dの対応するスロット値にEを設定す
る。このような動作を格フレーム表現のすべての格スロ
ットについて繰り返す(ステップB2)。これにより、
コマンド形式スロット中の変数にも適宜値が設定されて
いく。そして、最後にコマンド形式スロットのスロット
値を取り出し、これをコマンドとして出力するようにな
る(ステップB3)。
フローチャートである。コマンド変換部8は、省略表現
補間部7より出力される省略情報が補間された格フレー
ム表現を、タスク実行部13(情報処理システム)での
コマンドに変換する。この場合、格フレーム表現の格と
なっている動詞に対応する知識を知識ベース12から取
り出し、この知識をDとする(ステップB1)。次いで
、格スロットの値と対応する知識Eを取り出し(ステッ
プB21)、知識Dの対応するスロット値にEを設定す
る。このような動作を格フレーム表現のすべての格スロ
ットについて繰り返す(ステップB2)。これにより、
コマンド形式スロット中の変数にも適宜値が設定されて
いく。そして、最後にコマンド形式スロットのスロット
値を取り出し、これをコマンドとして出力するようにな
る(ステップB3)。
【0043】次に、以上の処理を実際の例に基づいて説
明する。
明する。
【0044】例えば、ディスプレイ16の表示画面上に
図10(a)に示すような状態が表示されているものと
し、この状態から、最初に図11の(a)に示す自然言
語文が入力されたとすると、この文は、形態素解析部4
、構文解析部5、意味解析部6により形態素解析、構文
解析、意味解析が行われ、図12の(a)に示すように
、入力文の動詞に対応する述語と、その動詞に係る格助
詞に対応する格スロットから構成される格フレーム表現
として出力される。
図10(a)に示すような状態が表示されているものと
し、この状態から、最初に図11の(a)に示す自然言
語文が入力されたとすると、この文は、形態素解析部4
、構文解析部5、意味解析部6により形態素解析、構文
解析、意味解析が行われ、図12の(a)に示すように
、入力文の動詞に対応する述語と、その動詞に係る格助
詞に対応する格スロットから構成される格フレーム表現
として出力される。
【0045】なお、ここでの形態素解析部4、構文解析
部5、意味解析部6での動作は、本発明の要旨でなく、
しかも、上述したように周知の技術なので、その説明は
省略する。
部5、意味解析部6での動作は、本発明の要旨でなく、
しかも、上述したように周知の技術なので、その説明は
省略する。
【0046】そして、この格フレーム表現で表される意
味表現を特定のシステムに対応するコマンド形式に変換
され、これをCADシステムなどの所与の情報処理シス
テムでの実際の実行処理が行われる。
味表現を特定のシステムに対応するコマンド形式に変換
され、これをCADシステムなどの所与の情報処理シス
テムでの実際の実行処理が行われる。
【0047】まず、格フレーム表現は、省略表現補間部
7に送られる。すると、上述した図5に示すフローチャ
ートにおいて、始めにステップA2が実行され、aに“
机”が設定される。次に、ステップA3とステップA4
を実行することにより、Fには図12の(a)で示す格
フレーム表現が設定される。一方、この時の入力文は最
初のものであるので、会話履歴9には何も設定されてお
らず、bは何も設定されない。
7に送られる。すると、上述した図5に示すフローチャ
ートにおいて、始めにステップA2が実行され、aに“
机”が設定される。次に、ステップA3とステップA4
を実行することにより、Fには図12の(a)で示す格
フレーム表現が設定される。一方、この時の入力文は最
初のものであるので、会話履歴9には何も設定されてお
らず、bは何も設定されない。
【0048】そして、ステップA8に進む。この場合、
知識ベース12中には、クラスa(=“机”)に属する
インスタンスが“机1”しか存在しないので、cには“
机1”が設定されることになる。また、ステップA9で
、この“机1”を図12の(a)で示す格フレーム表現
Fの対象“机”と置き換え、この結果をコマンド変換部
8に出力するようになる。
知識ベース12中には、クラスa(=“机”)に属する
インスタンスが“机1”しか存在しないので、cには“
机1”が設定されることになる。また、ステップA9で
、この“机1”を図12の(a)で示す格フレーム表現
Fの対象“机”と置き換え、この結果をコマンド変換部
8に出力するようになる。
【0049】コマンド変換部8では、上述した図6に示
すフローチャートにおいて、この時の格フレーム表現の
格となる動詞が“移動”であるので、知識ベース12よ
り知識“移動”(図4に図示)を取り出すようになる(
ステップB1)。そして、ステップB2で、格フレーム
表現のすべての格スロットについて、知識“移動”のス
ロットが順次設定される。すなわち、対象“机1”は対
象スロット、方向“左”は方向スロットへそれぞれ設定
される。この後、ステップB3で知識“移動”のコマン
ド形式スロットを取り出すと、図9の(a)なるコマン
ドが得られる。そして、このコマンドをタスク実行部1
3に引き渡すことにより、図10の(a)の表示画面は
、図10の(b)に示す状態に更新される。
すフローチャートにおいて、この時の格フレーム表現の
格となる動詞が“移動”であるので、知識ベース12よ
り知識“移動”(図4に図示)を取り出すようになる(
ステップB1)。そして、ステップB2で、格フレーム
表現のすべての格スロットについて、知識“移動”のス
ロットが順次設定される。すなわち、対象“机1”は対
象スロット、方向“左”は方向スロットへそれぞれ設定
される。この後、ステップB3で知識“移動”のコマン
ド形式スロットを取り出すと、図9の(a)なるコマン
ドが得られる。そして、このコマンドをタスク実行部1
3に引き渡すことにより、図10の(a)の表示画面は
、図10の(b)に示す状態に更新される。
【0050】次に、図11の(b)なる自然言語文が入
力されると、意味解析の結果は図12の(b)に示すよ
うな表現になり、これが、省略表現補間部7に入力され
る。この表現では動詞が省略されているため、会話履歴
9に格納されている格フレーム表現を調べて情報を補間
するようになる。この場合、明示されている名詞は“椅
子”であるので、ステップA5では、クラスaは“椅子
”となる。また、知識ベース12中で、対象物“椅子”
と兄弟関係にあるクラスの集合をAとしたとき、ここで
は、そのような対象物は“机”だけであるから、A={
“机”}となる。このAに属する対象物が明示されてい
る入力文は会話履歴9でポインタPが指し示す格フレー
ム表現であるから、これがFに設定される。
力されると、意味解析の結果は図12の(b)に示すよ
うな表現になり、これが、省略表現補間部7に入力され
る。この表現では動詞が省略されているため、会話履歴
9に格納されている格フレーム表現を調べて情報を補間
するようになる。この場合、明示されている名詞は“椅
子”であるので、ステップA5では、クラスaは“椅子
”となる。また、知識ベース12中で、対象物“椅子”
と兄弟関係にあるクラスの集合をAとしたとき、ここで
は、そのような対象物は“机”だけであるから、A={
“机”}となる。このAに属する対象物が明示されてい
る入力文は会話履歴9でポインタPが指し示す格フレー
ム表現であるから、これがFに設定される。
【0051】会話履歴9(図7)におけるポインタPが
指し示す格フレーム表現において、b=“机1”、a=
“椅子”として、ステップA7でbをaで置き換え、こ
れにより図14の(b)なる表現が得られる。
指し示す格フレーム表現において、b=“机1”、a=
“椅子”として、ステップA7でbをaで置き換え、こ
れにより図14の(b)なる表現が得られる。
【0052】次にステップA8で、aに属するインスタ
ンスが“椅子1”,“椅子2”,“椅子3”の3つある
ので、これらの内いずれが正しいか同定する必要がある
。相対距離記憶B1,E1が指し示す距離裡においてb
(=“机1”)と最も近いのは、この場合“椅子1”で
あるので、これをcとする。
ンスが“椅子1”,“椅子2”,“椅子3”の3つある
ので、これらの内いずれが正しいか同定する必要がある
。相対距離記憶B1,E1が指し示す距離裡においてb
(=“机1”)と最も近いのは、この場合“椅子1”で
あるので、これをcとする。
【0053】最後に、ステップA9で、格フレーム表現
Fの“机1”が“椅子1”に置き換えられ、コマンド変
換部8に出力される。
Fの“机1”が“椅子1”に置き換えられ、コマンド変
換部8に出力される。
【0054】コマンド変換部8では、上述した図6に示
すフローチャートにおいて、この時の格となる動詞は“
移動”であるので、知識ベース12より知識“移動”(
図4に図示)を取り出すようになる(ステップB1)。 そして、ステップB2で、格フレーム表現のすべての格
スロットについて、知識“移動”のスロットが順次設定
される。すなわち、対象“椅子1”は対象スロットへ、
方向“左”は方向スロットへそれぞれ設定される。この
後、ステップB3で知識“移動”のコマンド形式スロッ
トを取り出すと、図9の(b)なるコマンドが得られる
。このコマンドをタスク実行部13に引き渡すことによ
り、“椅子1”が移動され、図10の(b)の表示画面
は、図10の(c)に示す状態に更新できるようになる
。
すフローチャートにおいて、この時の格となる動詞は“
移動”であるので、知識ベース12より知識“移動”(
図4に図示)を取り出すようになる(ステップB1)。 そして、ステップB2で、格フレーム表現のすべての格
スロットについて、知識“移動”のスロットが順次設定
される。すなわち、対象“椅子1”は対象スロットへ、
方向“左”は方向スロットへそれぞれ設定される。この
後、ステップB3で知識“移動”のコマンド形式スロッ
トを取り出すと、図9の(b)なるコマンドが得られる
。このコマンドをタスク実行部13に引き渡すことによ
り、“椅子1”が移動され、図10の(b)の表示画面
は、図10の(c)に示す状態に更新できるようになる
。
【0055】なお、本発明は、上記実施例にのみ限定さ
れず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる
。例えば、上述した実施例では、対象物が直接名詞で指
示される場合について述べたが、助詞“は”で提示され
る話題などを利用して、その話題と距離的に最も近い対
象物を優先して同定するような処理を採用することも可
能である。また、“椅子も”の入力処理に際して、直前
の指示対象物と現時点での指示対象物との間の距離関係
から、空間的な焦点領域を定め、その焦点領域内の移動
可能な対象物を同時に移動するという処理を追加するこ
とも可能である。すなわち、直前の指示対象物が“机1
”で、現時点の指示対象物が“椅子1”である時、それ
ら両方と近い対象物を同時に移動することである。
れず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる
。例えば、上述した実施例では、対象物が直接名詞で指
示される場合について述べたが、助詞“は”で提示され
る話題などを利用して、その話題と距離的に最も近い対
象物を優先して同定するような処理を採用することも可
能である。また、“椅子も”の入力処理に際して、直前
の指示対象物と現時点での指示対象物との間の距離関係
から、空間的な焦点領域を定め、その焦点領域内の移動
可能な対象物を同時に移動するという処理を追加するこ
とも可能である。すなわち、直前の指示対象物が“机1
”で、現時点の指示対象物が“椅子1”である時、それ
ら両方と近い対象物を同時に移動することである。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば指示できる対象物が複数
存在する場合に、指示対象となる対象物の同定を対象物
の相対的な距離関係を用いて行うようになるので、所望
する対象物の決定を随時容易にしかも自動的に行うこと
ができる。しかも、操作者は操作指示を自然言語のみで
行えるため、異なるシステムごとにコマンド形式を記憶
しなければならないという不都合を除くことができるな
ど、円滑な会話システムを構成することが可能となる。
存在する場合に、指示対象となる対象物の同定を対象物
の相対的な距離関係を用いて行うようになるので、所望
する対象物の決定を随時容易にしかも自動的に行うこと
ができる。しかも、操作者は操作指示を自然言語のみで
行えるため、異なるシステムごとにコマンド形式を記憶
しなければならないという不都合を除くことができるな
ど、円滑な会話システムを構成することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例の概略的な構成を表す図。
【図2】知識ベース内の知識の表現形式を示した図。
【図3】知識ベース内の知識表現の具体例を示した図。
【図4】知識ベース内の知識表現の具体例を示した図。
【図5】省略表現補間部の処理を説明するためのフロー
チャート。
チャート。
【図6】コマンド変換部の処理を説明するためのフロー
チャート。
チャート。
【図7】相対距離記憶の一部を示した図。
【図8】会話履歴の一部を示した図。
【図9】図11に示す入力文に対応するコマンドを表す
図。
図。
【図10】本発明の実施例における表示画面の一例を表
す図。
す図。
【図11】入力文の一例を示す図。
【図12】図11の入力文を形態素解析、構文解析、意
味解析を行った格フレーム表現を表す図。
味解析を行った格フレーム表現を表す図。
【図13】知識ベース内の概要を示した図。
【図14】省略表現補間部で省略情報が補間された様子
を表す図。
を表す図。
1…入力部、2…キーボード、3…マウス、4…形態素
解析部、5…構文解析部、6…意味解析部、7…省略表
現補間部、8…コマンド変換部、9…会話履歴、10…
相対距離記憶、11…相対距離抽出部、12…知識ベー
ス、13…タスク実行部、14…画像モデル、15…出
力部、16…ディスプレイ。
解析部、5…構文解析部、6…意味解析部、7…省略表
現補間部、8…コマンド変換部、9…会話履歴、10…
相対距離記憶、11…相対距離抽出部、12…知識ベー
ス、13…タスク実行部、14…画像モデル、15…出
力部、16…ディスプレイ。
Claims (1)
- 【請求項1】 自然言語文を入力する入力手段と、こ
の入力手段の入力文を格フレーム表現に変換処理する格
フレーム表現変換処理手段と、この格フレーム表現変換
処理手段で変換処理された格フレーム表現を会話履歴と
して順次格納する会話履歴格納手段と、複数の対象物間
の相対的な距離情報を記憶する距離情報記憶手段と、入
力文の格フレーム表現中に明示される対象物の設定を該
対象物について兄弟関係にある対象物の集合を用いて上
記会話履歴格納手段に格納された格フレーム表現を参照
して特定するとともに上記距離情報記憶手段の距離情報
に基づいて上記会話履歴格納手段に格納される最新の格
フレーム表現に明示される対象物に最も近いものに決定
する表現補間手段と、この表現補間手段により補間され
た出力を所定のコマンド形式に変換処理するコマンド変
換手段と、このコマンド変換手段からのコマンドに基づ
いて表示画面を制御する出力手段とを具備したことを特
徴とする会話システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096195A JP2697775B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 会話システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096195A JP2697775B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 会話システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04306769A true JPH04306769A (ja) | 1992-10-29 |
JP2697775B2 JP2697775B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=14158515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3096195A Expired - Lifetime JP2697775B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 会話システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2697775B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017107276A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社デンソーアイティーラボラトリ | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
US10529333B2 (en) | 2017-10-03 | 2020-01-07 | Kabushiki Kaisha Square Enix | Command processing program, image command processing apparatus, and image command processing method |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62191967A (ja) * | 1986-02-19 | 1987-08-22 | Ricoh Co Ltd | 文脈処理装置 |
-
1991
- 1991-04-03 JP JP3096195A patent/JP2697775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62191967A (ja) * | 1986-02-19 | 1987-08-22 | Ricoh Co Ltd | 文脈処理装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017107276A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社デンソーアイティーラボラトリ | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
US10529333B2 (en) | 2017-10-03 | 2020-01-07 | Kabushiki Kaisha Square Enix | Command processing program, image command processing apparatus, and image command processing method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2697775B2 (ja) | 1998-01-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |