JPH04306631A - マイクロフィルム検索・読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マイクロフィルムのカ
ートリッジを多数収納した収納棚から、目標画像を捜し
出してその画像をイメージセンサにより読出し、画像信
号として出力するようにしたマイクロフィルム検索・読
取装置に関するものである。

【０００２】

【発明の技術的背景】収納棚に収納した多数のマイクロ
フィルムのカートリッジから１つのカートリッジを選出
してこれに含まれる目標画像をイメージセンサで読出し
、この画像信号をデジタル信号として出力させるように
した装置が考えられている。例えばこの画像信号を用い
てＣＲＴやプリンタあるいはファクシミリに画像を出力
させたり、他のデータ処理装置の出力と組合せてプリン
トさせることにより希望の帳票や書類を出力させたりす
ることが考えられている。すなわちマイクロフィルムの
画像をデジタル信号化することにより、データ通信網を
利用して他のデジタル画像処理装置との協働化が可能に
なり、マイクロフィルムの有用性を高めることができる
のである。

【０００３】このような装置として、従来より回転棚式
のものが公知である。これは回転ドラムにその外周面か
ら着脱可能に多数のカートリッジを多段に収納しておき
、一定位置で上下動のみする取出し装置によって希望の
カートリッジを取出し、これをイメージセンサを有する
画像リーダに移送して画像を読取るものである。

【０００４】しかしこの場合にはカートリッジを回転ド
ラム、取出し装置、画像リーダの順に移すため、目標画
像を探し出すまでに要する時間（アクセス時間）が長く
なると共に、取出し装置が回転ドラムの外側にあるため
設置面積が大きくなるという問題があった。

【０００５】

【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、アクセス時間を短縮することができ、かつ
設置面積を小さくできるマイクロフィルム検索・読取装
置を提供することを目的とする。

【０００６】

【発明の構成】本発明によればこの目的は、多数のマイ
クロフィルムのカートリッジを収納した収納棚から目標
画像を含むカートリッジを選出し、このカートリッジか
ら目標画像をイメージセンサにより読出して画像信号を
出力するマイクロフィルム検索・読取装置において、多
数のカートリッジを縦向きに収納する縦置きの円筒型収
納棚と、マイクロフィルム走行駆動装置および画像リー
ダを内蔵し前記収納棚の内側に対向して移動するスキャ
ナと、カートリッジの収納位置を記憶するメモリ手段と
、目標画像を含むカートリッジの収納位置に前記スキャ
ナを相対移動させこのカートリッジを前記スキャナに取
込み目標画像を読取らせる制御手段とを備えることを特
徴とするマイクロフィルム検索・読取装置により達成さ
れる。

【０００７】ここに複数のスキャナを１つのキャリヤ上
に周方向に等間隔に搭載し、このキャリヤを収納棚の軸
方向に移動させ、また軸回りに回転させるように構成で
きる。スキャナは軸方向のみに移動し収納棚が回転する
ようにしてもよい。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の一実施例を用いたシステムの
概念図、図２はそのＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【０００９】図１において符号１０は円筒型収納棚であ
り、垂直な軸Ａ回りに回転可能であるこの収納棚１０に
は多数のカートリッジ１２を縦向きにして軸Ａを中心と
する円周上に並べたリングを上下方向に積み重ねるよう
にして収納するものである。カートリッジ１２には、マ
イクロフィルム１４（図２参照）が巻付けられたリール
１６が収納されている。

【００１０】図２において２０はスキャナである。この
スキャナ２０は収納棚１０内において収納棚１０の内面
に対向して上下方向に移動する。すなわちこのスキャナ
２０はガイドレール２２、２２によって上下動可能に保
持されたキャリヤ２４に、対称位置に一対搭載されてい
る。キャリヤ２４は、例えばこのガイドレール２２、２
２に送りねじ機構を設けこのガイドレール２２、２２を
回転させることにより、上下動される。また図示しない
ワイヤによって上下に移動させてもよい。

【００１１】スキャナ２０は図２に示すように構成され
る。すなわちある収納棚１０の内面に対向した時に、収
納棚１０側のカートリッジ１２に対向してカートリッジ
１２を取込む取込み空間２６と、この空間の下方に位置
する巻取りリール２８と、これら両者の間に配設された
画像リーダ３０と、取り込んだカートリッジ１２のリー
ル１６および巻取りリール２８を駆動しかつ適宜数のロ
ーラ３２を回転してフィルム１４を走らせるフィルム走
行駆動装置とを備える。

【００１２】画像リーダ３０は密閉式のリーダユニット
３４と、光源としてのＥＬ板３６とを備える。ＥＬ板３
６はフィルム１４に押圧・離隔可能であり、電磁プラン
ジャ（図示せず）などにより制御される。リーダユニッ
ト３４は、フィルム１４を挾んでＥＬ板３６に対向する
ガラス３８と、密閉ケース内に収納された投影レンズ４
０およびイメージセンサ４２を備えるものである。ここ
にレンズ４０はモータや圧電素子等により光軸方向に移
動され焦点合せ可能となっている。

【００１３】従ってスキャナ２０は、目標のカートリッ
ジ１２の前に運ばれると、カートリッジ１２を取込み空
間２６内に取込む。そしてフィルム走行装置によりリー
ル１６，２８およびローラ３２を回転させてフィルム１
４を走行させる。この時にはＥＬ板３６はフィルム１４
から離れている。目標とする画像が来るとＥＬ板３６は
フィルム１４をガラス板３８に押圧する。ＥＬ板３６が
面光源となって、フィルム１４の投影画像はガラス板３
８、レンズ４０を通してイメージセンサ４２に導かれる
。

【００１４】イメージセンサ４２は画像を走査して時系
列画像信号ａを出力する（図１参照）。この信号ａは画
像処理回路４４により二値化されデジタル信号とされて
制御手段５０に入力される。ここにイメージセンサ４２
は二次元のエリヤセンサが好ましいが、一次元のライン
センサをその長さ方向に直交する方向（副走査方向）に
移動させて画像を読取ってもよい。

【００１５】制御手段５０は小型コンピュータで形成さ
れ、図１に示すように、ＣＰＵ５２、入・出力インター
フェース５４，５６、制御プログラムを記憶するＲＯＭ
５８、制御中におけるデータ例えばオートフォーカスを
行う際のデータなどを記憶するＲＡＭ６０等を有する。 ６２はメモリ手段であって光ディスク、磁気ディスク、
磁気テープ、あるいは半導体メモリ等の記憶媒体で構成
され、収納棚１０内のカートリッジ１２の収納番地等の
データを記憶する。

【００１６】各カートリッジ１２の内容や収納番地等の
データはキーボード６４からＣＰＵ５２に入力され、メ
モリ手段６２に記憶される。目標の画像を検索する場合
には、例えばキーボード６４から目標画像のコード等を
入力する。ＣＰＵ５２はメモリ手段６２からこの目標画
像を含むカートリッジ１２のアドレスを探し出し、モー
タ等を作動させて収納棚１０を回転させると共にスキャ
ナ２０を上下動させて、このカートリッジ１２の前に移
動させる。そして収納棚１０からカートリッジ１２を排
出させ、スキャナ２０内の取込み空間２６に取込む。Ｃ
ＰＵ５２はこのスキャナ２０内の走行駆動装置によりリ
ール１４，２８を回転し目標画像がＥＬ板３６とガラス
板３８の間に入るように制御する。なおこの目標画像の
確認は、マイクロフィルム１４に予め記録してあるブリ
ップマーク（図示せず）などを別の光センサ（図示せず
）で読取ることにより可能である。

【００１７】ＣＰＵ５２は、目標画像がガラス板３８の
前に来るとＥＬ板３６をフィルム１４に押付けて発光さ
せる。目標画像の投影像はイメージセンサ４２に導かれ
る。イメージセンサ４２の画像信号ａは信号処理回路４
４において各受光素子の特性のバラツキ補正、シューデ
ィング補正、波形整形等種々の処理を受けた後、ＣＰＵ
５２に入力される。またオートフォーカス動作をする場
合には、この回路４４は例えば画像信号ａの所定空間周
波数成分をバンドパスフィルタで選択し、この成分の絶
対値を積分することによりコントラスト信号を求める。 ＣＰＵ５２はこのコントラスト信号が最大となる位置に
レンズ４０を制御する。なおオートフォーカス専用の他
の素子、例えば位相差検出方式などの素子を別途用意し
てオートフォーカスを行うようにしてもよいのは勿論で
ある。

【００１８】このようにして画像が読込まれると、ＣＰ
Ｕ５２はこのデータを種々の画像処理装置に出力する。 例えばこの画像をＣＲＴ６６やプリンタ６８に出力させ
たり、光ディスク装置７０などの他の外部メモリ手段に
記憶させたりする。またＬＡＮ（ローカル・エリヤ・ネ
ットワーク）等のデータ通信網７２を利用して遠隔地の
ファクシミリやＣＲＴ等に出力させることもできる。な
おＣＰＵ５２はこのデータ通信網７２を利用して外部の
画像処理装置からのデータを読込み、このシステム内で
外部からの画像データを利用することも可能になる。

【００１９】以上のようにして一方のスキャナ２０で目
標のカートリッジ１２の検索・読取りが行われている間
、キャリヤ２４は他方のスキャナ２０が次の目標カート
リッジ１２に対向する位置に移動し、これを取込む。 このように２つのスキャナ２０、２０は交互に目標カー
トリッジ１２の検索・読取りを行うから、アクセス時間
が非常に短くなる。

【００２０】なお、以上の実施例では全ての制御は制御
手段５０で行なうように説明した。しかし、各スキャナ
２０、２０ごとに別々のマイクロコンピュータ等で構成
される制御手段を設けておき、この制御手段により各ス
キャナ２０、２０の検索・読取り制御を独立に行うよう
にしてもよい。

【００２１】以上の実施例ではキャリヤ２４は上下方向
にのみ移動し、収納棚１０は回転するものとして説明し
たが、収納棚１０を固定してキャリヤ２４が上下動およ
び回転するようにしてもよい。この場合キャリヤ２４を
保持するガイドレール２２、２２を回転テーブル７４（
図１）に設け、このテーブル７４を回転させればよい。 また収納棚１０とキャリヤ２４を共に回転すれば、アク
セス時間は一層短縮できる。さらにキャリヤ２４を図１
に仮想線で示すように複数設けておき、各キャリヤ２４
が上下方向に分けた領域を分担するようにしてもよい。

【００２２】図３は第２の実施例を示す図１におけるＩ
Ｉ−ＩＩ線相当位置での断面図である。この実施例は２
つのスキャナ２０Ａ、２０Ａを高さを変えて組合せたも
のである。この実施例によればスキャナ２０Ａ、２０Ａ
を平面視重ねて配置でき、キャリヤ２４Ａの外径を小さ
くできるから、収納棚１０Ａも小径にして、全体の小型
化が可能になる。

【００２３】図４は第３の実施例の平面配置図、図５は
ここに用いるスキャナ２０Ｂの斜視図である。この実施
例では光源としてランプ３６Ａおよびコンデンサレンズ
３６Ｂを用いる一方、リーダユニット３４Ａの光軸をプ
リズム３４Ｂによって直角に曲げたものである。このた
め２組のスキャナ２０Ｂ、２０Ｂを接近させてキャリヤ
２４と収納棚１０の小径化を図ることができる。なおこ
の図４、５では前記図１、２と同一部分に同一符号を付
したので、その説明は繰り返さない。

【００２４】図６は第４の実施例の一部を示す斜視図で
ある。この実施例は直立する３本のガイドレール２２Ａ
、２２Ａ、２２Ａにそれぞれキャリヤ２４Ｄを別に上下
動可能に設け、各キャリヤ２４Ｄをそれぞれ１２０°の
範囲内で回動可能としたものである。すなわち各キャリ
ヤ２４Ｄに設けたスキャナ２０Ｃは、収納棚（図示せず
）の内側から１２０°の範囲を分担して取込み検索・読
取りを行うものである。図７は第５の実施例の一部側断
面図である。この実施例は収納棚１０の各段毎にキャリ
ヤ２４Ｅを設け、各キャリヤ２４Ｅを１本のガイドレー
ル２２Ｂに回転可能に保持したものである。従ってこの
実施例によればキャリヤ２４Ｅは上下動する必要がなく
、アクセス時間を一層短縮できる。なお目標のカートリ
ッジ１２が上下に隣り合う二つの段に近接して存在する
場合には、各段のキャリヤ２４Ｅ、２４Ｅが干渉するこ
とがあり得るが、この時には一方のキャリヤ２４Ｅがカ
ートリッジ１２を取込み終るまで他方のキャリヤ２４Ｅ
は待機する。

【００２５】

【発明の効果】本発明は以上のように、縦向きの円筒型
の収納棚に、多数のカートリッジを縦に収納し、この収
納棚の内側からスキャナにカートリッジを取込み、検索
・読取りするようにしたものであるから、カートリッジ
の移動は収納棚とスキャナとの間で行われるだけであり
目標画像を読出すのに要するアクセス時間が短縮できる
。また円筒状の収納棚の内側を有効に利用するから設置
面積が小さくなる（請求項１）。

【００２６】また複数のスキャナを周方向に等間隔に搭
載したキャリヤを、上下に移動させるようにすれば、１
つのスキャナの検索・読込み中に他のスキャナは他のカ
ートリッジにアクセスでき、アクセス時間をさらに短縮
できる（請求項２）。

【００２７】ここに収納棚を回転させ、スキャナは上下
動だけするようにしたり（請求項３）、収納棚を固定し
てスキャナだけが上下動および回転動するようにしても
よく（請求項４）、両者が共に回転するようにしてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を用いたシステムの概念図

【
図２】そのＩＩ−ＩＩ線断面図

【図３】第２の実施例を示す図１におけるＩＩ−ＩＩ線
相当位置での断面図

【図４】第３の実施例の平面配置図

【図５】これに用いるスキャナの斜視図

【図６】第４の
実施例の一部を示す斜視図

【図７】第５の実施例の一部
側断面図

【符号の説明】

１０、１０Ａ　　収納棚 １２　　カートリッジ １４　　マイクロフィルム ２０、２０Ａ〜Ｃ　　スキャナ ３０　　画像リーダ ５０　　制御手段 ５２　　メモリ手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　多数のマイクロフィルムのカートリッ
   ジを収納した収納棚から目標画像を含むカートリッジを
   選出し、このカートリッジから目標画像をイメージセン
   サにより読出して画像信号を出力するマイクロフィルム
   検索・読取装置において、多数のカートリッジを縦向き
   に収納する縦置きの円筒型収納棚と、マイクロフィルム
   走行駆動装置および画像リーダを内蔵し前記収納棚の内
   側に対向して移動するスキャナと、カートリッジの収納
   位置を記憶するメモリ手段と、目標画像を含むカートリ
   ッジの収納位置に前記スキャナを相対移動させこのカー
   トリッジを前記スキャナに取込み目標画像を読取らせる
   制御手段とを備えることを特徴とするマイクロフィルム
   検索・読取装置。
2. 【請求項２】　　前記収納棚の軸方向に移動するキャリ
   ヤを備え、前記キャリヤに複数の前記スキャナが周方向
   に等間隔に搭載されている請求項１のマイクロフィルム
   検索・読取装置。
3. 【請求項３】　　前記スキャナは前記収納棚の軸方向に
   移動し、前記収納棚は回転する請求項１または２のマイ
   クロフィルム検索・読取装置。
4. 【請求項４】　　前記スキャナは前記収納棚の軸回りに
   回転可能かつ軸方向へ移動可能である請求項１または２
   のマイクロフィルム検索・読取装置。