JPH0430659B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テープレコーダ等の情報記録再生装
置におけるオートストツプ若しくはオートリバー
ス等の制御を行なうために、磁気テープの停止を
検出するテープ停止検出装置に関するものであ
る。

〔従来技術の説明〕

従来よりテープレコーダ等では、オートストツ
プ、オートリバース若しくはアンダムアクセス等
の駆動制御を行なうために、磁気テープの走行が
停止したことを検出するテープ停止検出装置が用
いられている。この従来のテープ停止検出装置は
磁気テープの巻き取り若しくは供給する軸の一方
に、軸の回転数に応じたパルス信号を出力するパ
ルス発生手段を設け、このパルス信号の周期によ
り停止検出回路で磁気テープの停止を判別するも
のであつた。この停止検出回路は、例えば、パル
ス信号によつてリセツトされるカウンタにクロツ
ク信号を与え、予め定めた数のクロツク信号を計
数すると、すなわち予め定めた周期以上に長い周
期のパルス信号が入力されると、テープ停止と判
別して駆動制御回路にテープ停止信号を与えるよ
うな構成となつている。

ところで、磁気テープが一方の軸に巻き取られ
たテープ終端では、巻き取り側の軸の巻き径は大
きく、供給側の軸の巻き径は小となる。よつて、
一方の軸に設けられたパルス発生手段は、磁気テ
ープの走行方向により、テープ終端の際に出力さ
れるパルス信号の周期は大きく相違する。このた
めに、停止検出回路では、パルス発生手段が設け
られた軸がテープ巻き取り側となる再生モードで
出力されるパルス信号の周期を基準としてテープ
停止の判別をしなければならなかつた。

したがつて、テープ停止から停止検出回路でテ
ープ停止信号が出力されるまでの期間が長くなり
（従来装置では判定のために３秒間必要としてい
た。）、駆動制御の切り替えが遅くなり、またその
間テープ走行機構に負荷が加わるという欠点があ
つた。

〔発明の概要〕

本発明は、上記のテープ停止検出装置をより一
層改善すべくなされたもので、磁気テープを巻き
取る軸と、供給する軸との両軸に、軸の回転数に
応じた周期のパルス信号を出力するパルス発生手
段をそれぞれ設け、このそれぞれのパルス発生手
段より出力されるパルス信号の周期の短かい一方
のパルス信号を信号選択回路で選択し、この周期
の短かい一方のパルス信号を停止検出回路に入力
するように構成して、短い判定時間でテープ停止
の判別を行なうことができるようにしたテープ停
止検出装置を提供することを目的とする。

〔実施例の説明〕

以下、本発明の実施例について、第１図ないし
第４図を参照して説明する。第１図は、本発明の
テープ停止検出装置の一実施例のブロツク回路図
であり、第２図Ａは、磁気テープが図中左の軸か
ら右の軸に巻き取られたテープ終端時の概略図で
あり、第２図Ｂは、第２図Ａにおける左の軸と右
の軸とにそれぞれ設けられたパルス発生手段から
出力されるパルス信号を示す図であり、第３図Ａ
は、磁気テープが図中右の軸から左の軸に巻き取
られたテープ終端時の概略図であり、第３図Ｂ
は、第３図Ａにおける左の軸と右の軸とにそれぞ
れ設けられたパルス発生手段から出力されるパル
ス信号を示す図であり、第４図は、第３図Ａのご
とく図中左の軸にすべて巻き取つた状態から、磁
気テープを左の軸から右の軸にすべて巻き取つた
ときの左の軸と右の軸とにそれぞれ設けられたパ
ルス発生手段から出力されるパルス信号の変化を
示す図である。

図中、テープ停止検出装置１は、左右一対のリ
ル軸に連動する回転板２_R，２_Lが設けられ、この
回転板２_R，２_Lには適宜にスリツト３_R，３_Lが形
成され、さらに回転板２_R，２_Lを挾んでフオトダ
イオード４_R，４_Lとフオトトランジスタ５_R，５_L
が配設されてパルス発生手段６_R，６_Lが構成され
ている。なお、左右一対のリール軸は、磁気テー
プ７の走行方向により巻き取り軸若しくは供給軸
となる。

両パルス発生手段６_R，６_Lから出力されるパル
ス信号は、第２図および第３図に示すごとく、磁
気テープ７が軸に巻かれている巻数によつて大き
く相違する。この両パルス信号を信号選択回路８
に与え、周期の短かい一方のパルス信号を選択す
る。第２図においては、左の軸に設けられたパル
ス発生手段６_Lのパルス信号が選択され、第３図
においては、右の軸に設けられたパルス発生手段
６_Rのパルス信号が選択される。第４図にあつて
は、磁気テープ７の走行の前半Ｔでは右の軸に設
けられたパルス発生手段６_Rのパルス信号が選択
され、後半T′では左の軸に設けられたパルス発
生手段６_Lのパルス信号が選択される。

ここで、信号選択回路８の構成の一例を簡単に
説明すれば、それぞれのパルス信号の周波数を直
流電圧に変換し、この２つの電圧を比較器で比較
して、周期の短かいパルス信号が与えられる一方
のゲートを導通するように構成したものである。

この信号選択回路８で選択された周期の短かい
一方のパルス信号を停止検出回路９に与え、この
停止検出回路９よりテープ停止信号を駆動制御回
路１０に与える。なお、停止検出回路９および駆
動制御回路１０は、従来のこの種装置と同様の構
成である。

したがつて、停止検出回路９に与えられるパル
ス信号の周期は、磁気テープ７が左の軸と右の軸
に同等に巻かれた再生モードにおける出力が最大
である。よつて、このときのパルス信号の周期を
基準としてテープ停止の判別をすればよく、テー
プ停止を判別するのに必要な期間を従来のテープ
停止検出装置の略半分とすることができる。

なお、録画・再生モードと早送り・巻き戻しモ
ードでは磁気テープ７の走行速度が異なり、パル
ス発生手段６，６′から出力されるパルス信号の
周期も相違する。そこで、駆動制御回路１０で設
定される動作モードに合わせて停止検出回路９で
テープ停止の判別のための期間を切り替えれば、
早送り・巻き戻しモードでより迅速にテープ停止
を検出することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、上記構成になるテープ停
止検出装置によれば、磁気テープを巻き取る軸
と、供給する軸との両軸に、パルス発生手段をそ
れぞれ設け、このパルス発生手段より出力される
パルス信号の周期の短かい一方のパルス信号を信
号選択回路で選択して停止検出回路に入力するよ
う構成したので、テープ停止を判別するに必要な
期間を短かくすることができ、テープ停止で迅速
に駆動制御を切り替えることができ、また、テー
プ走行機構に与える負荷を軽減することができる
等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のテープ停止検出装置の一実
施例のブロツク回路図であり、第２図Ａは、磁気
テープが図中左の軸から右の軸に巻き取られたテ
ープ終端時の概略図であり、第２図Ｂは、第２図
Ａにおける左の軸と右の軸とにそれぞれ設けられ
たパルス発生手段から出力されるパルス信号を示
す図であり、第３図Ａは、磁気テープが図中右の
軸から左の軸に巻き取られたテープ終端時の概略
図であり、第３図Ｂは、第３図Ａにおける左の軸
と右の軸とにそれぞれ設けられたパルス発生手段
から出力されるパルス信号を示す図であり、第４
図は、第３図Ａのごとく図中左の軸にすべて巻き
取つた状態から、磁気テープを左の軸から右の軸
にすべて巻き取つたときの左の軸と右の軸とにそ
れぞれ設けられたパルス発生手段から出力される
パルス信号の変化を示す図である。 図中、１……テープ停止検出装置、６_R，６_L…
…パルス発生手段、８……信号選択回路、９……
停止検出回路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気テープを巻き取る軸と、供給する軸との
   両軸に、軸の回転数に応じた周期のパルス信号を
   出力するパルス発生手段をそれぞれ設け、このそ
   れぞれのパルス発生手段より出力されるパルス信
   号の周期の短かい一方のパルス信号を信号選択回
   路で選択し、この周期の短かい一方のパルス信号
   を停止検出回路に入力するように構成したことを
   特徴とするテープ停止検出装置。