JPH04306090A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH04306090A
JPH04306090A JP3094932A JP9493291A JPH04306090A JP H04306090 A JPH04306090 A JP H04306090A JP 3094932 A JP3094932 A JP 3094932A JP 9493291 A JP9493291 A JP 9493291A JP H04306090 A JPH04306090 A JP H04306090A
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signal
speed
circuit
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Application number
JP3094932A
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English (en)
Inventor
Takayasu Ito
隆康 伊藤
Nobuo Azuma
信雄 東
Masakazu Hamaguchi
濱口 昌和
Takashi Furuhata
降旗 隆
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリを備えて可変速
再生を良好に行う磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録再生装置では、たとえば
特開昭63−110881号公報、特開昭63−128
882号公報に記載のように、高速サーチ時のテープ速
度を所定値に特定して、フィールドメモリを充分に大き
なレベルで再生された1フィールド分の全体像のデータ
で満たし、良好なサーチ画面を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、高速サーチ時のテープ速度を特定の所定値に
限定して高速サーチを実現しており、そのサーチ速度の
設定は、例えば、位相同期ループ(PLL)等を用いな
ければならず、実現回路が複雑になってしまうという難
点があった。また、任意のテープ速度にサーチ速度を設
定できず、サーチ速度が限定されてしまうという難点も
あった。
【0004】本発明の目的は、かかる問題を解消し、サ
ーチ速度を任意の整数倍でない速度に設定でき、しかも
、その設定を比較的簡単な回路構成で実現できるように
した磁気記録再生装置を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、各種再生モー
ドのモード移行過渡時のノイズによる画面上の見苦しさ
を失くすことができるようにした磁気記録再生装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、高速サーチ時のキャプスタンモータの位
相制御に用いる基準信号を、記録時の位相制御に用いる
基準信号とその周波数をわずかに異ならせる。このよう
にして、これら基準信号間の差周波数に応じたビート周
期で再生エンベロープが最大となる記録トラックの位置
が移動していくことになり、フィールドメモリを充分に
大きなレベルで再生された1フィールド分の全体像で満
たすことができる。
【0007】また、上記他の目的を達成するために、本
発明は、各種再生モードのモード移行過渡時では、メモ
リへの書込みを禁止する。これにより、テープ走行速度
が安定するまでの期間では、移行前の画面をスチル画と
して表示する。
【0008】
【作用】以上の方法では、映像信号の記録時に、その基
準信号と所定の位相関係を持つコントロール信号をコン
トロールトラックに記録する。再生時には、このコント
ロール信号を再生し、再生時の基準信号(記録時と同一
周波数)と所定の位相関係となるようにキヤプスタンモ
ータを位相制御し、キャプスタンモータの回転数に比例
して発生する周波数発電機信号の周期が所定値となるよ
うにキャプスタンモータを制御する。その結果、記録さ
れたトラックを磁気ヘッドが正確にトレースするように
再生時のテープ走行速度が制御される。
【0009】更に、高速サーチ時には、上記周波数発電
機信号をN分周して速度制御信号を形成し、また、再生
コントロール信号も同様にN分周し、高速サーチ時の基
準信号とから位相制御信号を形成する。これら速度制御
信号と位相制御信号とが加算されてキャプスタンモータ
の制御信号となり、これにより、N倍速の高速サーチが
可能となる。この高速サーチ時の基準信号の周波数は記
録時の基準信号の周波数からわずかに異ならされ、これ
により、再生コントロール信号のN分周出力信号の周波
数が高速サーチ時のこの基準信号の周波数と同一になる
ようにキヤプスタンモータが制御される。この結果、こ
れら基準信号の差周波数Δfに応じた所定のビート周期
で再生エンベロープが最大となる記録トラックの位置が
移動していくことになり、フィールドメモリを充分に大
きなレベルで再生された1フィールド分の全体像で満た
すことができ、任意の整数倍でないサーチ速度で良好な
サーチ画面を得ることができる。
【0010】また、このように記録時と高速サーチ時の
基準信号の周波数をわずかに異ならせることにより、比
較的簡単な構成の回路で任意の整数倍でないサーチ速度
を実現できる。
【0011】さらに、上記他の目的を達成する方法では
、各種再生モードのモード移行過渡時では、モード移行
開始からモード移行が完了してテープ速度が安定するま
での期間、メモリへの書込みを禁止する。これにより、
テープ走行速度が安定するまでの期間では、メモリに記
憶された移行前の最終画面のデータが更新されないので
、この最終画面がスチル画として表示される。したがっ
て、各種再生モードのモード移行過渡時に増加するノイ
ズによる画面上の見苦しさが除かれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明する
。ここでは、次世代のTVシステム用機器として開発さ
れたハイビジョンVTRを例とする。
【0013】これに記録されるハイビジヨン映像信号の
帯域は約20MHzであり、このような広帯域の映像信
号を記録する方法としては、多セグメント記録方式と呼
ばれる方法が知られている。これは、回転ヘッドと磁気
テープとの相対速度を大きくして記録波長を長くし、従
来の磁気記録技術で広帯域信号の記録再生を実現するも
のであり、1フィールドの映像信号を複数セグメントに
分割し、1トラツクに1セグメントずつ記録するもので
ある。再生時には、再生された複数セグメントの映像信
号を1フィールドの映像信号に合成するために、フィー
ルドメモリが用いられている。以下に説明する本発明の
第1の実施例では、4セグメント記録方式で記録を行な
うものとする。
【0014】まず、第1の実施例での記録時のサーボシ
ステムのブロック図を図2に示す。但し、同図において
、1は磁気テープ、2は回転ドラム、3a、3bは磁気
ヘッド、4はタックマグネット、5はタックヘッド、6
はドラム、7はDFG(ドラム周波数発電機)センサ、
8はドラムサーボ回路、9は記録信号処理回路、10は
映像信号の入力端子、11はキャプスタン、12はキャ
プスタンモータ、13はCFG(キャプスタン周波数発
電機)センサ、14はキャプスタンサーボ回路、15は
基準信号(以下、REF信号という)形成回路、16は
コントロールヘッド(以下、CTLヘッドという)、1
7は位相制御回路、18は加算器、19は速度制御回路
、20はシステムコントローラ(以下、シスコンという
)である。
【0015】図2において、磁気テープ1はキャプスタ
ン11とピンチローラ(図示せず)とに挾まれ、キャプ
スタンモータ12がキャプスタンサーボ回路14により
定速回転駆動されることにより、一定速度で走行する。 このキャプスタンサーボ回路14は、CFGセンサ13
から発生されるCFG信号の周期が所定値になるように
キヤプスタンモータ12を速度制御する速度制御回路1
9と、このCFG信号に周期が比例した信号と基準信号
形成回路15からのREF信号とが所定位相関係になる
ようにキヤプスタンモータ12を位相制御する位相制御
回路17と、これらからの制御信号を加算してキヤプス
タンモータ12に供給する加算器18とで構成される。 基準信号形成回路15はこのREF信号と同一周波数(
たとえば、30Hz)のコントロール信号(以下、CT
L信号という)を形成し、CTLヘッド16に供給して
磁気テープ1上に記録させる。
【0016】一方、磁気テープ1は回転ドラム2に18
0度強巻回されて走行する。この回転ドラム2上には互
いに180度の角度間隔でアジマス角が異なる2つの磁
気ヘッド3a、3bが取付けられており、ドラムサーボ
回路8によつて駆動されるドラムモータ6により、所定
回転速度(ここでは、4セグメント記録方式であること
により、30×60×4=7200rpm)で回転駆動
される。このドラムサーボ回路8は、DFGセンサ7か
ら発生されるDFG信号の周期が所定値になるようにド
ラムモータ6を速度制御する速度制御回路と、回転ドラ
ム2に取付けられた1つ(あるいは、2つ)のタックマ
グネット4をタックヘッド5で検出して得られる信号(
以下、DTP信号という)と基準信号形成回路15から
出力されるREF信号が所定位相関係になるようにドラ
ムモータ6を位相制御する位相制御回路とで構成される
【0017】なお、基準信号形成回路15は入力端子1
0から入力される映像信号の例えば垂直同期信号からR
EF信号を形成する。また、ドラムモータ6、キャプス
タンモータ12の回転開始、停止はシスコン20によつ
て制御される。
【0018】以上の記録動作により、入力端子10から
入力された映像信号は、図3に示すように、各フイール
ドが4つのセグメントに分割され、1記録トラツクに1
セグメント分ずつ記録される。但し、図3において、第
1フィールドのセグメントを第1〜第4セグメント、第
2フィールドのセグメントを第5〜第8セグメントとい
うことにする。
【0019】図4は磁気テープ1に形成された4セグメ
ント記録方式での記録トラックパターンを示す。但し、
同図において、21は磁気ヘッド3a(あるいは、3b
)により磁気テープ1上に記録されたトラックであり、
各トラックの右側に○印で付した番号はトラック番号を
示す。各トラックは水平走査線(以下、ラインという)
に区分され、各ライン内に付した番号は元の映像信号の
各フィールドのライン番号を表わしている。ハイビジョ
ン信号では、2フイールド(1フレーム)のライン数は
1125本であり、第1フィールドと第2フィールドの
ラインの合計は1125となる。また、映像信号を単に
1フイールド毎に4セグメントに区分するのではなく、
さらに、1フイールド毎に各ラインを1フイールド分の
4セグメントにわたつて分配して記録するシャフリング
方式も採用されている。たとえば、第1トラツクでは、
1,5,9,……,561の3つおきのラインが記録さ
れる。このように記録することにより、1トラックを再
生するだけで1フィールドの画像の内容が判別できる。
【0020】次に、第1の実施例での再生時の各モータ
の制御について、再生時のサーボシステムを示す図5に
より説明する。但し、同図において、22a、22bは
それぞれ磁気ヘッド3a、3bからの再生信号の増幅器
、23は増幅器22a,22bからの再生信号を合成す
るスイッチ回路、24はスイッチ回路23で合成された
再生信号のエンベロープ検波を行なう検波回路、25は
再生信号処理回路、26はメモリコントローラ、27は
フィールドメモリ、28は再生映像信号の出力端子であ
り、図2に対応する部分には同一符号をつけている。
【0021】図5において、再生時のドラムモータ6の
制御は記録時と同様である。磁気ヘッド3a、3bから
の再生信号を合成して連続した再生信号を得るために、
ドラムサーボ回路8でタックヘッド5からのDTP信号
から形成したヘッド切換信号SWにより、スイツチ回路
23が増幅器22a,22bからの再生信号を交互に選
択する。
【0022】一方、磁気テープ1は、記録時と同様に、
キャプスタン11とピンチローラに挾まれ、キャプスタ
ンモータ12がキャプスタンサーボ回路14により定速
回転駆動されることにより、一定速度で走行する。キャ
プスタンサーボ回路14は、基準信号形成回路15から
のREF´信号またはREF信号とCTLヘッド16に
より再生されるCTL信号とが所定位相関係になるよう
に、キヤンプスタンモータ12を位相制御する。ここで
、通常再生時にはREF信号が用いられ、高速サーチ時
にはREF´信号が用いられる。REF信号とREF´
信号との周波数はわずかに異なつている。
【0023】通常再生時、上記スイッチ回路23からの
連続した再生FM信号は、再生信号処理回路25に供給
されて復調された映像信号となる。この映像信号からバ
ースト信号や水平同期信号等が分離されてメモリコント
ローラ26に供給される。また、スイッチ回路23から
の連続した再生FM信号はエンベロープ検波回路24に
供給され、ドロップアウト等の再生エンベロープレベル
が小さい部分が検出されてこれを示すレベル検出信号が
出力され、メモリコントローラ26に供給される。メモ
リコントローラ26は、上記の水平同期信号と基準クロ
ックとからメモリ27の書込み、読出しアドレスを設定
し、再生信号処理回路25でA/D変換された再生映像
信号をメモリ27に書き込む。このアドレス設定を、所
定の書込み、読出しタイミング及び所定の順序で行うこ
とにより、回転ドラム2の回転ムラ等に起因する復調映
像信号の時間軸変動を補正する時間軸補正処理、上記シ
ャフリング逆変換処理が行なわれる。また、再生エンベ
ロープのレベルが小さい部分ではメモリ27への書込み
が行なわれず、例えば、1フィールド前の既に書き込ま
れているデータのままとする。このメモリ27に書込ま
れたデータを読出すことによつて再生映像信号が得られ
、出力端子28から出力される。
【0024】次に、高速サーチについて説明する。ここ
では、+4倍速の高速サーチとし、磁気テープ1の走行
速度を通常時の4倍としたときの磁気ヘッド3a、3b
の走査軌跡を図6に示す。但し、同図において、図4と
同一部分には同一符号を付しており、また、29、30
はそれぞれ磁気ヘッド3a、3bの走査軌跡を示す。
【0025】図6において、29を磁気ヘッド3aの走
査軌跡とし、また、第1トラックは磁気ヘッド3aで記
録されたもの、第2トラックは磁気ヘッド3bで記録さ
れたものとすると、アジマス効果により、再生ヘッド軌
跡29の斜線を施した部分だけが磁気ヘツド3aにより
再生され、再生ヘッド軌跡30の斜線を施した部分だけ
が磁気ヘツド3bにより再生される。このとき、図5に
おけるメモリ27には磁気ヘッド3a、3bで再生され
た信号の図6の斜線部分の所定レベル以上の部分が記憶
される。このように、単に磁気テープ1の走行速度の通
常の4倍にしただけの+4倍速高速サーチでは、第1、
第3、第6、第8のトラックの1部分しか再生されず、
第1、第2フィールドの全体像が再現できない。
【0026】そこで、この実施例では、上記の4倍速高
速サーチのサーチ速度を微調してこの問題を失くすよう
にしているが、この微調方法を図7を用いて説明する。
【0027】図7は横軸に時間、縦軸にテープ移動距離
をとり、夫々再生されるトラック番号(図4の○で囲ん
だ番号)で示したものである。例えば、1、2、3、…
と水平にトラックを再生するということは、図4のトラ
ツクを順番に再生する通常再生時のヘッド走査軌跡にな
る。すなわち、通常再生では、テープ移動距離をゼロと
している。
【0028】そこで、+4倍速高速サーチ時の再生ヘッ
ド軌跡は破線で示すようになる。上述の微調方法の1つ
として、1フレーム再生時間(33.33msec)後
に、例えば、第1トラックの最大レベルを得た位置が最
小レベルになるように微調する。このときの再生ヘッド
軌跡を実線61〜68で示す。この時、斜線を施した部
分だけが再生される。また、再生ヘッド軌跡61に対応
した1フレーム期間での走査軌跡を図8に、このときの
再生エンベロープ波形とこのとき再生されるトラック番
号を図9に示す。
【0029】ここで、再生ヘッド軌跡61を延長すると
、再生ヘッド軌跡62に等しくなる。以下、再生ヘッド
軌跡63、64、…、68と続くことになる。また、図
7の(a)と(b)で示す再生トラック位置は同じもの
であり、以下、この周期(8フレーム再生時間周期)で
再生エンベロープ波形が繰り返すことになる。これは、
図8から明らかなように、上記微調方法が1フレーム再
生時間で横切るトラック数が、上記の単に磁気テープ1
の走行速度を通常の4倍とする4倍速高速サーチの場合
よりも、1トラック少ないことによるものである。 この場合、8トラックを再生して1フレームが完結する
ために、8フレーム再生時間で再生エンベロープ波形が
繰り返すことになる。このようにサーチ速度を微調する
ことにより、例えば、第1トラックについて見ると、重
複することなくトラック全体が再生されるということに
なる。
【0030】かかる微調により、上記の+4倍速高速サ
ーチでは、サーチ速度は、1フレーム期間に4×8−1
=31トラツク横切るから、通常再生時での4×31/
32=+3.875倍速であり、図8,図9により、各
フレームの同じ番号のトラック(例えば、第1トラック
)で再生レベルが最大になる位置が1フレーム分のトラ
ツク毎に徐々にずれていき、1フレーム再生時間後には
、最大レベルだった位置が最小レベル位置となることが
わかる。ここで、上記のようにサーチ速度を微調したN
倍速高速サーチでの磁気テープ1の走行速度Vt は、
通常再生での走行速度をVn,記録時のREF信号(図
2)の周波数をfR ,この周波数fR と図5でのR
EF´信号の周波数との差をΔfとすると、Vt={N
×(fR−Δf)/fR}×Vn……(1)(但し、Δ
f≠0、かつΔfは|Δf|<|fR|の実数) で表わされ、この式(1)から、上記の微調された4倍
速高速サーチのサーチ速度を得るためには、位相制御の
REF´信号の周波数は、N=4であつて記録時のRE
F信号の周波数fR を30Hzとすると、Vt/Vn
=3.875であるから、29.0625Hzとすれば
よい(Δf=0.395Hz)。ここで、|Δf|<0
.395であれば、例えば、第1トラックについて見る
と、重複する部分が多くなり、その再生エンベロープ波
形の繰り返し周期が8フレーム再生時間より長くなる。 |Δf|>0.395であれば、例えば、第1トラック
について見ると、重複する部分が少なくなり、その再生
エンベロープ波形の繰り返し周期が、8フレーム再生時
間より短くなる。|Δf|=0.395であれば、先に
説明したように、例えば、第1トラックについて見ると
、その再生エンベロープ波形の最大レベル位置が1フレ
ーム再生時間後に最小レベルになって再生され、その再
生エンベロープ波形の繰り返し周期が8フレーム再生時
間に等しくなる。実際には、この(30±0.395)
Hz近傍の周波数を入力し、ほぼ所定のテープ速度の微
調が可能である。
【0031】以上の動作をなす図5のキャプスタンサー
ボ回路14の一具体例を図1に示す。但し、同図におい
て、32はCFG信号の入力端子、33は再生CTL信
号の入力端子、34、35は増幅器、36、37はN分
周回路、38〜40はスイッチ回路、41はサンプリン
グホールド回路、42は台形波形成回路、43はキャプ
スタンモータ制御信号の出力端子であり、図5に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0032】図1において、通常再生時には、スイッチ
回路38〜40はPB側に閉じている。速度制御回路1
9にはCFG信号そのものが入力され、その周期を所定
値とするような速度制御信号を出力する。速度制御回路
19は、具体的には、例えば周波数−電圧変換回路で構
成される。一方、位相制御回路17には再生時のREF
信号と再生CTL信号そのものが入力される。この位相
制御回路17は台形波形成回路42とサンプリングホー
ルド回路41で構成される。入力されたREF信号は台
形波形成回路42に供給されて台形波信号が形成され、
この台形波信号がサンプリングホールド回路41に供給
される。これと同時に、再生CTL信号がサンプリング
ホールド回路41に供給され、上記台形波信号の斜辺部
分が再生CTL信号から形成されたサンプリングパルス
によつてサンプルホールドされる。このサンプルホール
ド出力は上記REF信号と再生CTL信号の位相差を電
圧変換した位相制御信号になる。この位相制御信号と上
記速度制御信号とは加算器18で加算され、出力端子4
3からキャプスタンモータ制御信号としてキヤプスタン
モータ12(図5)に供給される。
【0033】次に、N倍速の高速サーチ時には、スイッ
チ回路38〜40はサーチ側に閉じている。速度制御回
路19には入力端子32からのCFG信号が分周器36
でN分周された信号が供給され、キャプスタンモータ1
2を通常再生時のN倍で回転させる速度制御信号が形成
される。一方、位相制御回路17には高速サーチ時のR
EF´信号と入力端子33からの再生CTL信号が分周
器37でN分周された信号とが供給される。以下、通常
再生時と同様に、高速サーチ時のREF´信号から形成
した台形波の斜辺部分が再生CTL信号のN分周出力よ
り形成したサンプリングパルスでサンプルホールドされ
る。そのサンプルホールド出力は、上述と同様に、高速
サーチREF´信号とN分周CTL信号の位相差を電圧
変換した位相制御信号になる。この位相制御信号と上記
の速度制御信号とは加算器18で加算され、出力端子4
3から高速サーチ時のキャプスタンモータ制御信号とし
てキヤプスタンモータ12に供給される。したがって、
キャプスタンモータ12の回転速度、すなわちテープ速
度Vtは、上記(1)で与えられるように制御される。
【0034】このように速度制御回路19の出力信号と
位相制御回路17の出力信号を加算してキャプスタンモ
ータ12を制御することにより、テープ速度のドリフト
を抑制し、REF,REF´信号間の差周波数に応じた
ビート周期で確実に再生エンベロープが最大となる記録
トラックの位置を移動させることができるので、メモリ
27を充分に大きなレベルで再生された1フィールド分
の全体像で満たすことができる。
【0035】なお、位相制御回路17をアナログ回路で
構成した例について説明したが、REF信号と再生CT
L信号間の位相差を基準クロックで計数して検出し、位
相制御信号を形成するディジタル回路で構成してもよい
【0036】以上、ハイビジョン信号を1チャンネル4
セグメント記録方式で記録再生するようにしたVTRに
ついて述べたが、広帯域の映像信号を記録する手段とし
て多チャンネル記録方式もある。これは、入力信号を複
数のチャンネルに分割して1チャンネルあたりの信号帯
域幅を小さくし、従来の磁気記録技術で上記広帯域の信
号の記録再生を実現するものである。また、これらを組
み合わせて、多チャンネル多セグメント記録方式で上記
広帯域の信号の記録再生を実現することも可能である。 例えば、2チャンネル2セグメント記録方式でも実現可
能である。これらの方法でも、再生時には、再生された
映像信号を1フィールドの信号に合成するためにメモリ
を備えている。この場合の高速サーチでも、キャプスタ
ンサーボ回路14に入力する基準信号の周波数を記録時
とわずかに異ならせることにより、同様な効果が得られ
る。
【0037】次に、セグメント記録方式でないVTR(
VHS方式、β方式等)に適用した本発明の第2の実施
例について説明する。かかるVTRでは、1フィールド
の映像信号は1本のトラックに記録される。この記録時
および再生時の各モータの制御は、上述の図2あるいは
図5で説明したと回転数が異なるだけで、制御方法は同
様である。このVTRにおいても、可変速再生、ピクチ
ャー・イン・ピクチャー等の機能アップにメモリを備え
たものがある。以下、かかるVTRに適用した本発明の
第2の実施例における高速サーチについて図10により
説明する。
【0038】図10は+4倍速高速サーチ時の再生ヘッ
ド軌跡を示したものであり、44,45は磁気ヘッド3
a、3bの走査軌跡である。各トラックの右側に付した
番号はトラック番号である。ここでは、44が磁気ヘッ
ド3aの,45が磁気ヘツド3bの走査軌跡とし、1つ
おきの第1,第3,第5……トラックが磁気ヘッド3a
で記録され、他の1つおきの第2,第4,第6……トラ
ックは磁気ヘッド3bで記録されたものとする。したが
って、アジマス効果により、再生ヘッド軌跡44,45
の斜線を施した部分だけが再生されることになる。この
場合の各磁気ヘツド3a,3bの再生エンベロープ波形
を図11の46,47として示す。
【0039】図10,図11から明らかなように、+4
倍速高速サーチでは、再生エンベロープ波形46の最大
レベルの位置が再生エンベロープ波形47の最小レベル
が得られる位置になっている。この両者の再生エンベロ
ープ波形46、47により、メモリ27(図5)に充分
に大きなレベルで再生された1フィールド分の全体像で
満たすことは可能である。
【0040】図12は+5倍速高速サーチ時の再生ヘツ
ドの軌跡を示したものであり、48,49は磁気ヘツド
3a,3bの走査軌跡であり、その他の部分については
図10と同様である。また、図13は磁気ヘツド3a,
3bの再生エンベロープ波形を示す。
【0041】かかる+5倍速高速サーチでは、図13に
おいて、再生エンベロープ波形50,51で最大レベル
、最小レベルが得られる位置が一致している。このため
に、最小レベルの位置は、ノイズになってしまい、メモ
リ27を1フィールド分の全体像で満たすことができな
い。
【0042】そこで、この実施例では、高速サーチ時の
REF信号の周波数を記録時のREF信号の周波数とわ
ずかに異ならせる。このようにして、先の実施例と同様
に、再生エンベロープ波形の最大レベルを得る位置を徐
々にずらすことができ、メモリ27を充分に大きなレベ
ルで再生された1フィールド分の全体像で満たすことが
できる。
【0043】次に、通常再生モードと高速サーチモード
のモード間移行の過渡時のメモリ制御について説明する
【0044】このモード移行の過渡時には、テープ速度
が安定していないため、磁気ヘッドにより再生される信
号が規則的でない。そこで、この過渡時にはメモリ27
への書込みを禁止し、テープ速度が安定した後、その書
込みを再開する。このときのメモリ制御信号のタイミン
グチャートを図14に示す。
【0045】同図(a)はVTRの操作モード、テープ
走行モードを示す図、同図(b)、(c)はミュート信
号、メモリ書込み制御信号(以下、フリーズ信号という
)を示す図である。
【0046】まず、ストップモードから通常再生モード
に移行するときには、通常再生モードのドラムモータ、
キャプスタンモータの回転数が安定する(各サーボ回路
がロックインする)まで、ミュート信号により、TV画
面上には再生画像を表示しない。そして、各サーボ回路
がロックインした後にミュート信号を解除し、再生画像
を表示する。
【0047】次に、通常再生モードから高速サーチ(F
Fサーチ、REVサーチ)モードに移行するときには、
その操作ボタンが押されると同時にメモリの書込みを禁
止し(図14(c)に示すフリーズ信号の低レベル期間
)、テープ速度が安定した後、メモリ27の書込みを再
開する。これにより、TV画面上では、高速サーチのボ
タンが押された瞬間にスチル画像が表わされ、サーチ速
度が安定した後、サーチ画面が表示される。
【0048】一方、高速サーチモードから通常再生モー
ドに移行するときには、高速サーチが解除されると同時
にメモリ27の書込みを禁止し、テープ速度が安定した
後(すなわち、キャプスタンサーボ回路がロックインし
た後)、メモリ27の書込みを再開する。これにより、
TV画面上では、高速サーチ解除のボタンが押された瞬
間にサーチ画面のスチル画像になり、再生速度が安定し
た後、再生画面が表示される。
【0049】以上のように、通常再生モードと高速サー
チモードとの間のモード移行時のテープ速度が安定しな
い期間では、フリーズ信号によりメモリへの書込みを禁
止し、移行前の画面のスチル画を画面に表示する。これ
により、過渡時のノイズによる見苦しさを改善できる効
果がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録時と高速サーチ時の基準信号間の差周波数に応じた
ビート周期で、確実に、再生エンベロープが最大となる
記録トラックの位置を徐々に移動させることができるの
で、メモリを充分に大きなレベルで再生された1フィー
ルド分の全体像で満たすことができ、任意の整数倍でな
いサーチ速度で良好なサーチ画面を得ることができる。
【0051】また、記録時と高速サーチ時の基準信号を
わずかに異ならせてキャプスタンモータの位相制御回路
に入力することにより、任意の整数倍でないサーチ速度
を実現できるので、その実現回路が比較的簡単にできる
【0052】さらに、通常再生モードと高速サーチモー
ドのモード移行時のテープ速度が安定しない期間では、
フリーズ信号によりメモリへの書込みを禁止し、移行前
の画面のスチル画を画面に表示するので、過渡時のノイ
ズによる見苦しさを改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録再生装置の第1の実施例
におけるキヤプスタンサーボ回路の具体例を示すのブロ
ック図である。
【図2】第1の実施例の記録時のサーボシステムを示す
ブロック図である。
【図3】4セグメント記録方式の概念図である。
【図4】シャフリング記録方式でを用いた4セグメント
記録方式による磁気テープ上の記録トラックパターン図
である。
【図5】第1の実施例の再生時のサーボシステムを示す
ブロック図である。
【図6】第4に示した記録トラツクに対する+4倍速高
速サーチでの再生ヘッド軌跡を示す図である。
【図7】第1の実施例における+4倍速高速サーチ時の
再生ヘッド軌跡を示す図である。
【図8】図7での1フレーム期間の再生ヘツド軌跡を示
す図である。
【図9】図8にした再生ヘツド軌跡に対する各トラツク
と再生エンベロープとの関係を示す図である。
【図10】セグメント記録方式を用いないVTRでの+
4倍速高速サーチ時の再生ヘッド軌跡を示す図である。
【図11】図10に示した再生ヘツド軌跡に対する各磁
気ヘツドの再生エンベロープを示す図である。
【図12】セグメント記録方式を用いないVTRでの+
5倍速高速サーチ時の再生ヘツド軌跡を示す図である。
【図13】図12に示した再生ヘツド軌跡に対する各磁
気ヘツドの再生エンベロープを示す図である。
【図14】各種再生モード間移行時のメモリ制御信号の
タイミングチャートである。
【符号の説明】
11  キャプスタン 12  キャプスタンモータ 13  CFGセンサ 14  キャプスタンサーボ回路 15  基準信号形成回路 16  CTLヘッド 17  位相制御回路 18  加算器 19  速度制御回路 34、35  増幅器 36、37  N分周回路 38〜40  スイッチ回路 41  サンプリングホールド回路 42  台形波形成回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  情報信号を回転磁気ヘッドで、磁気テ
    ープ上の斜めのトラックに記録再生する磁気記録再生装
    置において、前記磁気テープを所定速度で走行させるキ
    ャプスタンモータと、前記キャプスタンモータの回転数
    に比例した信号から速度制御信号を形成する速度制御回
    路と、少なくとも2つ以上の周波数の異なる基準信号を
    出力する基準信号形成回路と、前記基準信号形成回路の
    出力信号を選択するスイッチ回路と、前記磁気テープの
    走行位相を表わす信号と前記スイッチ回路の出力信号と
    の位相差を検出して位相制御信号を形成する位相制御回
    路と、前記速度制御回路からの速度制御信号と前記位相
    制御回路からの位相制御信号とを加算し、前記キャプス
    タンモータに制御信号として供給する加算器と、前記磁
    気テープの走行モードに応じて前記スイッチ回路の選択
    信号を切換えるシステムコントローラと、前記磁気ヘッ
    ドの出力信号から再生信号を形成する再生信号処理回路
    と、前記磁気ヘッドの出力信号のレベルを検出するエン
    ベロープ検波回路と、前記再生信号処理回路の出力再生
    信号から分離した所定の信号と前記エンベロープ検波回
    路の出力信号とから書込み、読出し制御信号を形成する
    メモリコントローラと、前記メモリコントローラからの
    制御信号により制御され、前記再生信号処理回路の出力
    再生信号を記憶するメモリとを備えて成ることを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】  請求項1において、映像信号を1垂直
    走査期間毎にn(但し、nは2以上の整数)個のセグメ
    ントに分割し、順次回転磁気ヘッドにより、磁気テープ
    上の斜めのトラックに1セグメントずつ記録再生するこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】  請求項1または2において、前記キヤ
    プスタンサーボ回路は、前記キャプスタンモータの回転
    速度を切り換えて2種類以上の再生モードを可能とし、
    各再生モードでの前記キヤプスタンモータの回転速度が
    安定したときに所定信号を出力するものであつて、前記
    システムコントローラは、前記キャプスタンサーボ回路
    が出力する前記所定信号と前記キャプスタンモータが1
    つの回転速度モードから他の回転速度モードに移行する
    ときのその移行開始信号とから、前記メモリの書込み禁
    止、解除の制御信号を形成し、前記モードの移行時、前
    記メモリへの書込みを禁止するようにしたことを特徴と
    する磁気記録再生装置。
JP3094932A 1991-04-02 1991-04-02 磁気記録再生装置 Pending JPH04306090A (ja)

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