JPH04305469A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

Info

Publication number
JPH04305469A
JPH04305469A JP3070191A JP7019191A JPH04305469A JP H04305469 A JPH04305469 A JP H04305469A JP 3070191 A JP3070191 A JP 3070191A JP 7019191 A JP7019191 A JP 7019191A JP H04305469 A JPH04305469 A JP H04305469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
voltage
recording paper
time
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3070191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Arai
義博 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP3070191A priority Critical patent/JPH04305469A/ja
Publication of JPH04305469A publication Critical patent/JPH04305469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置等のプロッタとして用いられる感熱記録装置に関し、
特に感熱記録における印画タイミングと感熱記録紙搬送
タイミングとの制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばファクシミリ装置、ワード
プロセッサ等のプロッタとして感熱記録装置が多用され
ている。この感熱記録装置は、感熱記録ヘッド(サーマ
ルヘッド)上に、一列に並んだ発熱体素子群に所定の電
流を流すことによりジュール熱を発生させ、この熱によ
り感熱記録紙に1ライン分の印画を行い、その後、該感
熱記録紙を1ライン分移動させて次のラインの印画を行
っている。感熱記録紙の移動にはステッピングモータに
より駆動される圧接ローラが用いられ、減速装置を介し
てステッピングモータの回転量が圧接ローラに伝達され
る。
【0003】図14はこの種の従来の感熱記録装置によ
る感熱記録紙の移動量を示す特性図であり、図中実線は
ステッピングモータの回転量を減速比倍した値すなわち
目標とする感熱記録紙の移動量、また図中破線は圧接ロ
ーラの回転量すなわち実際の感熱記録紙の移動量を示す
。同図(b)においては、ステッピングモータと圧接ロ
ーラとの回転状況に大きな差があり、ステッピングモー
タの回転が圧接ローラに同期して伝達していない。この
ような場合には、圧接ローラの回転特性と印画タイミン
グとの同期がとれず、印字ムラ等を生じ、画質上問題と
なる。
【0004】そこで、特開平2−50866号公報には
、ウォームとウォームホイールを用いた単純な減速装置
により、ステッピングモータの回転特性を圧接ローラに
忠実にタイミングよく伝達する感熱記録装置が提案され
ている。この感熱記録装置における圧接ローラの回転特
性は図14(a)のように示される。同図(a)におい
て、階段状に示されるステッピングモータによる1ライ
ン分ずつの回転量が、そのまま圧接ローラの回転量にな
っている。このため、感熱記録紙の送りムラが減少し、
画質の向上が図れる。
【0005】図15はこの種の従来の感熱記録装置にお
ける印画時期を示すタイミングチャートであり、同図(
a)はステッピングモータの制御信号を示し、同図(b
)は感熱記録を行うためにサーマルヘッドに与えられる
ストローブ信号を示し、同図(c)はステッピングモー
タの回転量と、圧接ローラの回転量、および印画時期を
示す。なお、図15図(c)は前記の図14(a)に相
当する。
【0006】図15(a)に示すように、ステッピング
モータは、1相励磁パターンの制御信号すなわちA相、
B相、反転A相、反転B相の各4相をon−offスイ
ッチにより印加して駆動される。また、同図(b)に示
すように、印加電圧であるストローブ信号は、感熱記録
を行うサーマルヘッド上に一列に並んだ発熱体素子を4
分割し、分割された各発熱体素子群に対しストローブ信
号STB1〜4として与えられる。ストローブ信号ST
B1〜4は所定周期で切り換えられ、ストローブ信号の
与えられた発熱体素子群の中の発熱体素子が個別にon
−off制御される。このon−off制御により発熱
体素子に電流が流され、該電流によってジュール熱を発
生させ、この熱により感熱記録紙に4分割された1ライ
ン分の印画が行われる。そして、同図(c)に示すよう
に、感熱記録紙を1ライン分ずつ移動させながら、1ラ
イン目、2ライン目、3ライン目、…、のように順次印
画される。
【0007】ここで、サーマルヘッドの発熱体素子に印
加されるストローブ信号は、直流電源から直接供給され
る。この直流電源の電圧は、前記ステッピングモータの
間欠駆動等により変動することがある。このため、電源
電圧のHigh、Lowに応じて発熱体素子の発熱量が
変動する。そこで、直流電源の電圧を逐次検知し、サン
プリング時間Δt間のエネルギー(発熱量)を演算し、
このエネルギーを積分することにより全発熱量を算出し
、積分結果(全発熱量)による温度上昇が記録紙の発色
レベルに達するように、前記ストローブ信号のパルス幅
を制御するものがある。
【0008】このように、ストローブ信号のパルス幅を
制御する従来の感熱記録装置は、例えば特願平2−16
5589号に記載されており、この装置における動作タ
イミングは図18のように示される。同図(a)に示す
ように、電源電圧がHighレベルのときのストローブ
信号すなわち前記ストローブ信号STB1〜4のパルス
幅は短く、またLowレベルのときのパルス幅は長くな
っている。こうして、発熱体素子の全発熱量が一定の安
定印字スレッシュレベルになるように制御されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15に示
した従来の感熱記録装置にあっては、ステッピングモー
タの制御信号と印画タイミングとの同期をとりやすいと
いう利点より、ステッピングモータの移動開始時期(制
御信号の立上り時期)とサーマルヘッドの印字開始時期
(ストローブ信号STB1の立上り時期)とを同一にし
ていた。すなわち、図16に示すように、記録速度とな
るI/Oスピード、例えば10ms、20ms、…、等
のファクシミリG3規格で定められたスピード時間Tに
おいて、前記ステッピングモータの制御信号が制御され
、サーマルヘッドのストローブ信号STB1〜STB4
は、所定周期でSTB1から順次onになる。このとき
、サーマルヘッド上にあるサーミスタ等により、サーマ
ルヘッドの温度を検知し、感熱記録紙が規定の発色を得
るために必要なジュール熱をSTB1〜STB4の時間
tSTB で制御する。
【0010】ここで、1ラインの印画が終わるのに必要
な時間は、4×tSTB +3×taで計算することが
できる。また、上記I/Oスピードである時間Tが定め
られていることから、印画off時間tb はT−(4
×tSTB +3×ta )で計算することができる。 しかしながら、このような従来技術においては、図17
(a)に示すように、1ラインの第2分割部分に印加さ
れるストローブ信号STB2が、圧接ローラの回転量の
最も大きい時期、すなわち感熱記録紙の移動量が最も大
きい時期に印加される。この結果、移動量のづれ、スト
ローブ信号のパルス幅の変化等の要因により、同図(b
)に示すように、STB2による印字位置がSTB1、
STB3、STB4による印字位置に比較し、印字方向
で前後にずれ、印字画像に白すじ等の画像のみだれを生
じるという不具合があった。
【0011】一方、図18に示したストローブ信号のパ
ルス幅を制御する従来の感熱記録装置にあっても、電源
電圧の変動によるストローブパルス幅の変動が、ステッ
ピングモータの移動量と関係し、印字位置による白すじ
、黒すじが発生する。すなわち、同図(a)において、
サーマルヘッドの電源電圧が、印字する黒字率や、他の
制御部の負荷変動ならび自動車バッテリを電源電圧とし
て用いた場合などにより、High電圧からLow電圧
へ、またはLow電圧からHigh電圧へ急激に変動す
る。このような電圧変動に対して上記従来技術において
は、Δtのサンプリングで検出した電圧よりΔtでのエ
ネルギーを算出し、積分を行う、この積分結果が安定し
た発色を得るレベルに達すると、例えば第1ストローブ
信号を終了し、次の第2ストローブ信号に移る。仮に、
電圧変動がライン毎に生じるものとすると、1、3ライ
ン目のストローブ信号のパルス幅に対して2ライン目の
ストローブ信号のパルス幅が長くなる。これにより、2
ライン目において、ストローブ信号の第1番目から第4
番目の印加時間が後にずれていることがわかる。
【0012】上記の制御で行われた各ストローブ信号の
on−off時間と記録紙の移動量を示したものが同図
(b)である。図において、第1および第3ライン目の
印画時期は、ステッピングモータの移動開始から前詰め
に位置し、移動量が急な時期にストローブ信号1〜4が
印加されている。これに対し、第2ライン目の印画時期
は、第1と第2ストローブ信号は移動量が急な時期に印
加されるが、第3と第4ストローブ信号は移動量の少な
い安定した時期に印加される。
【0013】上記のタイミングで、記録紙に全黒を印字
したものが同図(c)に示される。第1と第4ストロー
ブ信号はほぼ一定の移動位置で印加されるため、各ライ
ンが均一に並んでいる。しかし、第2と第3ストローブ
信号は、まず1ライン目と2ライン目の間に白すじが生
じてしまう。また、2ライン目と3ライン目の間では、
2度書きと同じように黒すじが生じてしまうという不具
合が生じていた。
【0014】このように、従来技術にあっては、発熱体
素子群に電流を流す印画タイミングと圧接ローラの回転
特性とのマッチングが画質上重要な問題となってくる。 そこで、請求項1、2、4いずれかに記載の発明は、記
録紙搬送における最も急な移動時期を避け、移動量が安
定した時期に感熱記録を行うことにより、白すじ黒すじ
の発生を防止し画質を向上できる感熱記録装置を提供す
ることを目的としている。
【0015】また、請求項3記載の発明は、1ライン印
画時期を分割して所定周期毎に割込みをかけ、各ストロ
ーブ信号の印加開始時期を電源電圧の変動に無関係に一
定とすることにより、白すじ黒すじの発生を防止し画質
を向上できる感熱記録装置を提供することを目的として
いる。また、請求項5記載の発明は、1ライン分の記録
紙搬送を時間に対して分割し、分割された記録紙搬送に
同期してストローブ信号を印加することにより、白すじ
黒すじの発生を防止し画質を向上できる感熱記録装置を
提供することを目的としている。
【0016】また、請求項6記載の発明は、1ライン分
の記録紙搬送を時間に対して分割し、各ストローブ信号
のon−offに同期して記録紙を分割搬送することに
より、白すじ黒すじの発生を防止し画質を向上できる感
熱記録装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、複数の発熱体素子が直線状
に配列されたサーマルヘッドと、このサーマルヘッドに
感熱記録紙を圧接させながら、該感熱記録紙を所定の記
録速度に基づいて1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、
前記1ラインを所定数に分割し、該分割されたライン部
分毎に電圧を印加して前記発光体素子を前記感熱記録紙
の発色レベルまで発熱させる電圧印加手段と、この電圧
を印加する1ライン内のライン部分を所定周期で順次切
り換えるライン部分切換手段と、を備えた感熱記録装置
において、前記搬送手段による1ライン分の搬送に要す
る移動時間を算出する移動時間算出手段と、前記ライン
部分の切換周期に基づいて1ラインの電圧印加に要する
電圧印加時間を算出する電圧印加時間算出手段と、前記
移動時間と電圧印加時間との差時間を算出する差時間算
出手段と、前記1ライン分の移動開始から該差時間が経
過した後に電圧印加を開始させ、1ラインにおける移動
終了時期と電圧印加終了時期を一致させる印加時期制御
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、搬送手段を駆動するステッピングモー
タと、このステッピングモータに流れる電流を検出する
電流検出回路と、この電流値を時間について微分し該電
流値の変化量を検出する微分回路と、この微分値と所定
のスレッシュレベルとを比較して前記電流値の増加時期
を検出する比較回路と、この増加時期を検出してから分
割されたライン部分毎の電圧印加を開始させる印加開始
時期制御手段と、を備えたことを特徴とするものである
【0019】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、複数の発熱体素子が直線状に配列され
たサーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙
を圧接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基
づいて1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ライ
ンを所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧
を印加する電圧印加手段と、この1ライン部分に印加さ
れる電圧を逐次検知してサンプリングする逐次電圧検知
部と、この検知電圧により前記発熱体素子がサンプリン
グ時間内に発生する発熱量を演算する演算部と、この発
熱量を時間について積分し前記発熱体素子が発生する全
熱量を算出する積分器と、この全熱量が前記感熱記録紙
を発色させるに充分な熱量に達することにより電圧を印
加する1ライン内のライン部分を順次切り換えるライン
部分切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記
ライン部分切換手段により切り換えられたライン部分へ
の電圧印加開始を所定周期で行う印加時期制御手段を備
えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項4記載の発明は、上記目的を
達成するために、1ラインの移動開始から所定時間経過
後に前記1ラインに対しての電圧印加を開始する印加開
始時期制御手段を備えたことを特徴とする。また、請求
項5記載の発明は、上記目的を達成するために、1ライ
ンの分割数に合わせて搬送手段による1ライン分の搬送
量を分割し、所定周期で感熱記録紙を分割搬送する分割
搬送制御手段と、この分割搬送における搬送開始時期に
合わせてライン部分切換手段により切り換えられたライ
ン部分に順次電圧を印加させる印加開始時期制御手段と
、を備えたことを特徴とする。
【0021】また、請求項6記載の発明は、上記目的を
達成するために、1ラインの分割数に合わせて搬送手段
による1ライン分の搬送量を分割し、ライン部分切換手
段によって切り換えられたライン部分への電圧印加時期
に合わせて感熱記録紙を分割搬送する分割搬送制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0022】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、移動時間算出手段により搬送手段による1ライン分
の搬送に要する移動時間を算出し、電圧印加時間算出手
段によりライン部分の切換周期に基づいて1ラインの電
圧印加に要する電圧印加時間を算出し、差時間算出手段
により前記移動時間と電圧印加時間との差時間を算出す
る。そして、印加時期制御手段により前記1ライン分の
移動開始から該差時間が経過した後に電圧印加を開始さ
せ、1ラインにおける移動終了時期と電圧印加終了時期
を一致させる。
【0023】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、ステッピングモータにより搬送手段を駆
動し、電流検出回路によりステッピングモータに流れる
電流を検出する。次いで、微分回路により電流値を時間
について微分し該電流値の変化量を検出し、比較回路に
より微分値と所定のスレッシュレベルとを比較して前記
電流値の増加時期を検出する。そして、この増加時期を
検出してから印加開始時期制御手段により分割されたラ
イン部分毎の電圧印加を開始させる。
【0024】また、上記構成を有する請求項3記載の発
明においては、ライン部分切換手段により切り換えられ
たライン部分への電圧印加開始を印加時期制御手段によ
り所定周期で行う。また、上記構成を有する請求項4記
載の発明においては、1ラインの移動開始から所定時間
経過後に印加開始時期制御手段により1ラインに対して
の電圧印加を開始する。
【0025】また、上記構成を有する請求項5記載の発
明においては、分割搬送制御手段により1ラインの分割
数に合わせて搬送手段による1ライン分の搬送量を分割
し、所定周期で感熱記録紙を分割搬送する。そして、ラ
イン部分切換手段により切り換えられたライン部分に、
印加開始時期制御手段により前記分割搬送における搬送
開始時期に合わせて順次電圧を印加する。
【0026】また、上記構成を有する請求項6記載の発
明においては、分割搬送制御手段によって1ラインの分
割数に合わせて搬送手段による1ライン分の搬送量を分
割し、ライン部分切換手段によって切り換えられたライ
ン部分への電圧印加時期に合わせて感熱記録紙を分割搬
送する。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 図1は請求項1または2記載の発明の一実施例に係る感
熱記録装置を用いたファクシミリ装置を示す図である。 図において、10はファクシミリ装置、11は感熱記録
装置としてのプロッタで、複数の発熱体素子が直線状に
配列されたサーマルヘッドを有しており、該サーマルヘ
ッドにより画情報を感熱記録紙に記録する。12は搬送
系制御部で、前記ステッピングモータ、圧接ローラ等の
搬送手段をして、前記サーマルヘッドに感熱記録紙を圧
接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
て1ライン分ずつ搬送させる。
【0028】13はスキャナで、原稿画像を読み取って
画情報を取り出す。14は符号化復号化部で、送信する
画情報の符号化および受信した画情報の復号化を行う。 15は網制御装置で、回線の接続、発信先電話番号であ
る選択信号の送出、着信の検出など、所定の発着動作を
行う。16はモデムで、画情報を変復調して伝送すると
共に、伝送制御手順における各種手順信号を伝送する。 17は通信制御部で、網制御装置15とモデム16とを
制御してファクシミリ通信を実行する。18は操作表示
部で、装置の動作状態を表示すると共に、オペレータが
各種操作を行う。19はシステム制御部で、マイクロコ
ンピュータおよび各種電子回路を備え、ファクシミリ装
置内の各部を制御する。
【0029】20は印字パルス制御回路で、システム制
御部19のマイクロコンピュータ内に設けられており、
電圧印加手段として前記1ラインを所定数に分割し、該
分割されたライン部分毎に電圧(ストローブ信号)を印
加して前記発熱体素子を前記感熱記録紙の発色レベルま
で発熱させ、またライン部分切換手段として該ストロー
ブ信号を印加する1ライン内のライン部分を所定周期で
順次切り換える。
【0030】さらに、印字パルス制御回路20には、請
求項1記載の発明に係る移動時間算出手段と、電圧印加
時間算出手段と、差時間算出手段と、印加時期制御手段
とが備えられている。本実施例においては、まず移動時
間算出手段によって、前記搬送手段による1ライン分の
搬送に要する移動時間すなわち図16にて示した時間T
を算出し、電圧印加時間算出手段によって、前記ライン
部分の切換周期すなわち図16にて示した時間(tST
B +ta)に基づいて、1ラインのストローブ信号印
加に要する電圧印加時間すなわち(4×tSTB +3
×ta)を算出する。そして、差時間算出手段によって
、前記移動時間Tと電圧印加時間(4×tSTB +3
×ta)との差時間tb =T−(4×tSTB +3
×ta )を算出する。さらに、印加時期制御手段によ
って、前記1ライン分の移動開始から該差時間tb が
経過した後にストローブ信号印加を開始させ、図2(a
)に示すように、1ラインにおける移動終了時期とスト
ローブ信号印加終了時期を一致させる。
【0031】このように、本実施例においては、従来I
/Oスピード時間Tに対し、前詰めであったストローブ
信号STB1〜4のoff時間tb を計算し、off
時間tb を先にもってくることにより、ストローブ信
号STB1〜4を後詰めにしたものである。本実施例に
よれば、ストローブ信号STB1〜4を後詰めにするこ
とによって、図2(b)に示すように、1ライン分の移
動がほぼ終了し移動量の少ない、安定した時期に各ライ
ンを印字でき、感熱記録紙が移動量を最大としている時
期を避けることができる。このため、白すじ黒すじによ
る画像ムラを防止でき、画質を向上することができる。
【0032】次に、請求項2記載の発明に係る構成を説
明する。図3は請求項2記載の発明の一実施例に係る感
熱記録装置の主要構成部分を示す図である。なお、本実
施例において上述例と同一の構成については、同一符号
を付してその具体的な説明を省略する。図において、ス
テッピングモータ30の1相は、モータ内コイルMTR
と、逆起電力防止ダイオードDIと、on−offを行
うトランジスタTrより構成される。トランジスタTr
は、ステッピングモータ制御信号So (例えば、図1
5の制御信号A)によりon−offスイッチングを行
い、モータ内コイルMTRの一端を電源Vccとして、
電流iをグランドに流すことによりステッピングモータ
30を駆動する。
【0033】本実施例では、ステッピングモータ30と
電源Vccの間に、電流検出回路31を設け、この電流
検出回路31によりステッピングモータ30に流れる電
流iを検出し、検出信号S1 を出力する。この関係は
図4に示され、検出信号S1 は微分回路32に入力さ
れる。 微分回路32は、検出信号S1 を時間について微分し
、該検出信号S1 の変化量を検出する。この変化量は
微分信号S2 として比較回路33に入力される。比較
回路33は、微分信号S2 とスレッシュレベルVo 
と比較し、S2 >Vo の時パルスをHighにして
、ストローブスタート信号S3 を出力する。このスト
ローブスタート信号S3 により検出信号S1 すなわ
ち電流iの増加時期が検出される。
【0034】印字パルス制御回路20は、印加開始時期
制御手段として、前記ストローブスタート信号S3 の
立ち下がりをSTB1の立ち上がりとし、ライン部分毎
に順次電圧を印加する。前記実施例においては、印画時
期を後詰めにすることにより、移動量の大きい時期にS
TB信号が印加されることを避けたが、本実施例におい
ては、ステッピングモータ30に流れる電流iを監視す
ることにより、電流増加時期に対応した移動量の大きい
時期を検出し、この時期を避けるものである。
【0035】すなわち、図4に示す移動量と、ステッピ
ングモータ制御信号So と、電流検出信号S1 との
関係からわかるように、ステッピングモータ制御信号S
o がonし、電流検出信号S1 が増加するのと同じ
くして移動量が増加している。本実施例では、この時期
を電流値により検出し、この移動量増加時期が終了後す
なわち移動量が安定している時期にストローブ信号ST
B1〜4の印加を開始するものである。
【0036】このように、本実施例においては、ステッ
ピングモータ30の電流iを検出して搬送系の移動量が
最大となる時期を監視し、移動量が少なくなり安定した
時期から記録を開始しているので、環境やバラツキがあ
っても感熱記録紙が移動量を最大としている時期を避け
ることができ、白すじ黒すじによる画像ムラを防止でき
、画質を向上することができる。
【0037】続いて、請求項3〜6いずれかに記載の発
明に係る実施例を説明する。図5は請求項3〜6いずれ
かに記載の発明の一実施例に係る感熱記録装置を用いた
ファクシミリ装置を示す図である。なお、本実施例にお
いて上述例と同一の構成については、同一符号を付して
その具体的な説明を省略する。図において、40は電源
部で、装置全体へ電力を供給する電池電源41を有し、
プロッタ11に対して直接電源電圧を供給し、プロッタ
以外の各部に対しては、安定化電源42により定電圧化
された電圧を供給する。なお、本実施例では電池電源4
1を用いているが、直流電源であればよく、その種類は
問わない。43は逐次電圧検知部で、印字中の電池電源
41の電圧を逐次検知してサンプリングする。
【0038】システム制御部19には印字パルス制御回
路20が内蔵されており、この印字パルス制御回路20
はエネルギー演算部44、積分器45、パルス幅制御部
46を有している。エネルギー演算部44は、逐次検知
した電池電源41の電圧を基にサンプリング時間Δtで
の発熱エネルギー(発熱量)を演算する。積分器45は
、発熱エネルギーを時間について積分し、前記発熱体素
子が発生する全エネルギー(全熱量)を算出する。パル
ス幅制御部46は、積分器45の演算結果が感熱記録紙
を発色温度まで加熱するに必要な発熱体素子の温度上昇
となるように、ストローブ信号のパルス幅を制御する。 さらに、ライン部分切換手段としての印字パルス制御回
路20は、積分器45によって演算された全エネルギー
が前記感熱記録紙を発色させるに充分なエネルギーに達
すると、前記ストローブ信号を印加する1ライン内のラ
イン部分を順次切り換える。
【0039】ここで、請求項3記載の発明に係る実施例
において、印字パルス制御回路20は、印加時期制御手
段として、順次切り換えられるライン部分へのストロー
ブ信号印加開始を行わせる。次に、図6と図7を参照し
て請求項3記載の発明に係る実施例の動作を説明する。 図6は請求項3記載の発明に係る実施例の動作を示すタ
イミングチャートであり、同図(a)は電源電圧の変動
に対するストローブ信号のパルス幅の変化およびその印
加周期を示し、同図(b)は感熱記録紙の移動量に対す
る各ラインの印画時期を示す。また、図7はそのフロー
チャートである。なお、図6(a)に示すように、前記
図18(a)と同様に電源電圧は、HighレベルとL
owレベルに変動するものとする。
【0040】図7において、まず、印字パルス制御回路
20は、1ライン印字時間の1/4の時間毎に所定周期
で割込みを行い(ステップS401)、割込みが有ると
(ステップS402)、1ラインにおける第1のストロ
ーブ処理を開始する。逐次電圧検知部43は、電池電源
41の電圧をA/Dコンバータによりサンプリングして
、電圧を検出する(ステップS403)。この検出さた
電圧を基に、エネルギー演算部44は、発熱体素子のエ
ネルギーを算出する(ステップS404)。積分器45
は、この算出エネルギーをストローブ信号の印加開始か
ら積分し(ステップS405)、パルス幅制御部46に
おいて、該積分値が安定した発色を行うためのスレッシ
ュレベルまで達したかを判断し(ステップS406)、
積分値が安定印字スレッシュレベルに達するまでステッ
プS403〜406の処理を繰り返す。
【0041】ステップS406において、積分値が安定
印字スレッシュレベルに達することにより1ストローブ
処理が終了したら、1ライン分の全てのストローブ処理
が終了したかどうかを判断し(ステップS408)、未
了の場合は次の割込みが有るまでステップS402にて
待機し、所定周期で発生する割り込みタイミングに従っ
て順次第2、第3、第4のストローブ処理を行う(ステ
ップS407)。ステップS408の判断で1ライン分
終了していれば処理を終了し、次のラインに対して本処
理を再開する。
【0042】このように、本実施例においては、図6(
b)に示すように、電源電圧の変動に拘らず各ストロー
ブ信号は常に記録紙移動量の同じ位置から印加開始され
、白すじ黒すじによる画質ムラを防止し画質を向上する
ことができる。次に、請求項4記載の発明に係る実施例
を説明する。図5に示す本実施例において、印字パルス
制御回路20は、印加開始時期制御手段として、1ライ
ンの移動開始から所定時間経過後に前記1ラインに対し
てのストローブ信号印加を開始するものである。
【0043】以下、図8と図9を参照して請求項4記載
の発明に係る実施例の動作を説明する。図8は請求項4
記載の発明に係る実施例の動作を示すタイミングチャー
トであり、同図(a)は電源電圧の変動に対するストロ
ーブ信号のパルス幅の変化およびその印加開始時期を示
し、同図(b)は感熱記録紙の移動量に対する各ライン
の印画時期を示す。また、図9はそのフローチャートで
ある。
【0044】図9において、まず、印字パルス制御回路
20は、図8(b)の記録紙移動量の大きな時期すなわ
ち移動開始から時間tが経過するまでの時期を避け、時
間t経過を待った後(ステップS501)、第1ストロ
ーブ処理を開始する。ストローブ処理において、逐次電
圧検知部43は、電池電源41の電圧をA/Dコンバー
タによりサンプリングして、電圧を検出する(ステップ
S502)。この検出さた電圧を基に、エネルギー演算
部44は、発熱体素子のエネルギーを算出する(ステッ
プS503)。積分器45は、この算出エネルギーをス
トローブ信号の印加開始から積分し(ステップS504
)、パルス幅制御部46において、該積分値が安定した
発色を行うためのスレッシュレベルまで達したかを判断
し(ステップS505)、積分値が安定印字スレッシュ
レベルに達するまでステップS502〜505の処理を
繰り返す。
【0045】ステップS505において、積分値が安定
印字スレッシュレベルに達することにより1ストローブ
処理が終了したら、1ライン分の全てのストローブ処理
が終了したかどうかを判断し(ステップS507)、未
了の場合はステップS502に戻り、直ちに第2、第3
、第4のストローブ処理を行う(ステップS506)。 ステップS507の判断で1ライン分終了していれば処
理を終了し、次のラインに対して本処理を再開する。
【0046】このように、本実施例においては、図8(
b)に示すように、1ラインの移動開始からt時間経過
するまで待って、記録紙移動量の急激な時期を避け安定
した時期に各ストローブ信号を印加することにより、白
すじ黒すじによる画像ムラを防止でき、画質を向上する
ことができる。次に、請求項5記載の発明に係る実施例
を説明する。図5に示す本実施例において、搬送系制御
部12は、分割搬送制御手段として、前記1ラインの分
割数すなわちストローブ信号数4に合わせて、ステッピ
ングモータ30による1ライン分の搬送量を4分割し、
所定周期で感熱記録紙を分割搬送する。また、印字パル
ス制御回路20は、印加開始時期制御手段として、前記
分割搬送における搬送開始時期に合わせて、前記分割さ
れたライン部分に順次ストローブ信号を印加させる。
【0047】以下、図10と図11を参照して請求項5
記載の発明に係る実施例の動作を説明する。図10は請
求項5記載の発明に係る実施例の動作を示すタイミング
チャートであり、同図(a)はステッピングモータの制
御信号の印加タイミングとストローブ信号の印加タイミ
ングを示し、同図(b)は感熱記録紙の移動量に対する
各ラインの印画時期を示す。また、図11はそのフロー
チャートである。
【0048】図10(a)に示すように、本実施例のス
テッピングモータ30は2相ステッピングモータであり
、ステッピングモータ30による記録紙の移動量を1ラ
イン毎の移動量とせず、ギヤ比等をかえることにより、
4回に分けて1ライン分を移動するものである。このた
めに、1ライン分の分割移動に際して、A相、B相、反
転A相、反転B相の4つの制御信号がそれぞれ出力され
ている。そして、これらの各制御信号出力タイミングに
合わせて、各ストローブ信号を印加する。
【0049】図11において、まず、搬送系制御部12
から出力されるステッピングモータ30の制御信号を待
機し(ステップS601)、出力が有ると、印字パルス
制御回路20は、この制御信号に同期させて第1ストロ
ーブ処理を開始する。ストローブ処理において、逐次電
圧検知部43は、電池電源41の電圧をA/Dコンバー
タによりサンプリングして、電圧を検出する(ステップ
S602)。この検出さた電圧を基に、エネルギー演算
部44は、発熱体素子のエネルギーを算出する(ステッ
プS603)。積分器45は、この算出エネルギーをス
トローブ信号の印加開始から積分し(ステップS604
)、パルス幅制御部46において、該積分値が安定した
発色を行うためのスレッシュレベルまで達したかを判断
し(ステップS605)、積分値が安定印字スレッシュ
レベルに達するまでステップS602〜605の処理を
繰り返す。
【0050】ステップS605において、積分値が安定
印字スレッシュレベルに達することにより1ストローブ
処理が終了したら、1ライン分の全てのストローブ処理
が終了したかどうかを判断し(ステップS607)、未
了の場合はステップS601に戻り、次のモータ制御信
号を待機して順次第2、第3、第4のストローブ処理を
行う(ステップS606)。ステップS607の判断で
1ライン分終了していれば処理を終了し、次のラインに
対して本処理を再開する。
【0051】このように、本実施例においては、図10
(b)に示すように、1ライン分の移動量を4分割した
分割搬送毎に各ストローブ信号が印加されるので、4分
割されたライン部分での移動量が等しくなり、各ライン
部分に均一な記録を行うことができる。このため、白す
じ黒すじによる画像ムラを防止でき、画質を向上するこ
とができる。次に、請求項6記載の発明に係る実施例を
説明する。図5に示す本実施例において、搬送系制御部
12は、分割搬送制御手段として、前記1ラインの分割
数すなわちストローブ信号数4に合わせて、ステッピン
グモータ30による1ライン分の搬送量を4分割し、各
ストローブ信号の印加タイミングに合わせて記録紙を分
割搬送させる。
【0052】以下、図12と図13を参照して請求項6
記載の発明に係る実施例の動作を説明する。図12は請
求項6記載の発明に係る実施例の動作を示すタイミング
チャートであり、同図(a)は各ストローブ信号の印加
開始時期とステッピングモータの制御信号の印加タイミ
ングとを示し、同図(b)は各ラインの印画時期に対応
した記録紙の移動量を示す。また、図13はそのフロー
チャートである。
【0053】図13において、まず、第1ストローブ信
号を印加して第1ストローブ処理を行う。ストローブ処
理において、逐次電圧検知部43は、電池電源41の電
圧をA/Dコンバータによりサンプリングして、電圧を
検出する(ステップS701)。この検出さた電圧を基
に、エネルギー演算部44は、発熱体素子のエネルギー
を算出する(ステップS702)。積分器45は、この
算出エネルギーをストローブ信号の印加開始から積分し
(ステップS703)、パルス幅制御部46において、
該積分値が安定した発色を行うためのスレッシュレベル
まで達したかを判断し(ステップS704)、積分値が
安定印字スレッシュレベルに達するまでステップS70
1〜704の処理を繰り返す。
【0054】ステップS704において、積分値が安定
印字スレッシュレベルに達することにより1ストローブ
処理が終了したら、ステッピングモータの次の制御信号
を出力して記録紙を1ライン分の1/4移動する(ステ
ップS705)。次いで、1ライン分の全てのストロー
ブ処理が終了したかどうかを判断し(ステップS707
)、未了の場合はステップS701に戻り、順次第2、
第3、第4のストローブ処理を行う(ステップS706
)。ステップS707の判断で1ライン分終了していれ
ば処理を終了し、次のラインに対して本処理を再開する
【0055】なお、1ライン毎の記録速度は、前述した
ようにI/Oスピード時間Tにより規定されており、第
1ストローブ信号は1ライン記録時期に前詰めで印加さ
れるものとする。また、本実施例においては、図12(
a)に示すように、第1ストローブ信号の印加が終了し
てからステッピングモータを1/4回転させるようにな
っているが、第1ストローブ信号の印加開始と同時にス
テッピングモータを回転させてもよい。
【0056】このように、本実施例においては、図10
(b)に示すように、ストローブ信号の印加タイミング
に合わせて記録紙を分割搬送することにより、4分割さ
れたライン部分での移動量が等しくなり、各ライン部分
に均一な記録を行うことができる。このため、白すじ黒
すじによる画像ムラを防止でき、画質を向上することが
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る感熱記録装置によれば、あらかじめ決められて
いる1ラインの搬送周期内において1ラインに要する記
録時期を後詰めにしているので、感熱記録紙が移動量を
最大としている時期を避けることができる。このため、
白すじ黒すじによる画像ムラを防止でき、画質を向上す
ることができる。
【0058】また、請求項2記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、ステッピングモータに流れる電流を検出
して搬送系の移動量が最大となる時期を監視し、移動量
が少なくなり安定した時期から記録を開始するので、環
境やバラツキがあっても感熱記録紙が移動量を最大とし
ている時期を避けることができ、白すじ黒すじによる画
像ムラを防止でき、画質を向上することができる。
【0059】また、請求項3記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、ライン部分での発熱量を監視して、ライ
ン部分に印加する電圧のパルス幅を可変するものにおい
て、ライン部分への電圧印加開始を所定周期で行うこと
により、各ライン部分での記録は常に記録紙移動量の同
じ位置から開始され、白すじ黒すじによる画質ムラを防
止し画質を向上することができる。
【0060】また、請求項4記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、ライン部分での発熱量を監視して、ライ
ン部分に印加する電圧のパルス幅を可変するものにおい
て、1ラインの移動開始から所定時間経過後に電圧印加
を開始することにより、記録紙移動量の急激な時期を避
け安定した時期に電圧を印加することができ、白すじ黒
すじによる画像ムラを防止でき、画質を向上することが
できる。
【0061】また、請求項5記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、ライン部分での発熱量を監視して、ライ
ン部分に印加する電圧のパルス幅を可変するものにおい
て、1ライン分の移動量を分割した分割搬送毎に各ライ
ン部分に電圧が印加されるので、記録紙移動量が各ライ
ン部分で等しくなり、各ライン部分に均一な記録を行う
ことができる。このため、白すじ黒すじによる画像ムラ
を防止でき、画質を向上することができる。
【0062】また、請求項6記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、ライン部分での発熱量を監視して、ライ
ン部分に印加する電圧のパルス幅を可変するものにおい
て、電圧の印加タイミングに合わせて記録紙を分割搬送
することにより、各ライン部分での記録紙移動量が等し
くなり、各ライン部分に均一な記録を行うことができる
。このため、白すじ黒すじによる画像ムラを防止でき、
画質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2記載の発明の一実施例に係る
感熱記録装置を用いたファクシミリ装置を示す図である
【図2】図1に示す実施例の動作を示すタイミングチャ
ートであり、同図(a)は1ラインにおけるストローブ
信号STB1〜4の印加タイミングを示し、同図(b)
は記録紙の移動位置に対する各ラインの印画時期を示す
【図3】請求項2記載の発明の一実施例に係る感熱記録
装置の主要構成部分を示す図である。
【図4】図3に示す実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】請求項3〜6いずれかに記載の発明の一実施例
に係る感熱記録装置を用いたファクシミリ装置を示す図
である。
【図6】請求項3記載の発明に係る実施例の動作を示す
タイミングチャートであり、同図(a)は電源電圧の変
動に対するストローブ信号のパルス幅の変化およびその
印加周期を示し、同図(b)は感熱記録紙の移動量に対
する各ラインの印画時期を示す。
【図7】請求項3記載の発明に係る実施例の動作を示す
フローチャートである。
【図8】請求項4記載の発明に係る実施例の動作を示す
タイミングチャートであり、同図(a)は電源電圧の変
動に対するストローブ信号のパルス幅の変化およびその
印加開始時期を示し、同図(b)は感熱記録紙の移動量
に対する各ラインの印画時期を示す。
【図9】請求項4記載の発明に係る実施例の動作を示す
フローチャートである。
【図10】請求項5記載の発明に係る実施例の動作を示
すタイミングチャートであり、同図(a)はステッピン
グモータの制御信号の印加タイミングとストローブ信号
の印加タイミングを示し、同図(b)は感熱記録紙の移
動量に対する各ラインの印画時期を示す。
【図11】請求項5記載の発明に係る実施例の動作を示
すフローチャートである。
【図12】請求項6記載の発明に係る実施例の動作を示
すタイミングチャートであり、同図(a)は各ストロー
ブ信号の印加開始時期とステッピングモータの制御信号
の印加タイミングとを示し、同図(b)は各ラインの印
字時期に対応した記録紙の移動量を示す。
【図13】請求項6記載の発明に係る実施例の動作を示
すフローチャートである。
【図14】従来の感熱記録装置による感熱記録紙の移動
量を示す特性図であり、同図(a)はステッピングモー
タと圧接ローラとの回転量が同期している場合の特性図
、同図(b)は同期していない場合の特性図である。
【図15】従来の感熱記録装置における印画時期を示す
タイミングチャートであり、同図(a)はステッピング
モータの制御信号を示し、同図(b)は感熱記録を行う
ためにサーマルヘッドに与えられるストローブ信号を示
し、同図(c)はステッピングモータの回転量と、圧接
ローラの回転量、および印画時期を示す。
【図16】1ライン分の記録時間におけるストローブ信
号の印加タイミングを示すタイミングチャートである。
【図17】ストローブ信号STB2による印字ラインの
位置ずれを示す図であり、同図(a)はストローブ信号
STB2印加時の移動量を示し、同図(b)はストロー
ブ信号STB1〜4による各ラインの印字位置を示す。
【図18】ストローブ信号幅を制御する従来の感熱記録
装置の動作を示すタイミングチャートであり、同図(a
)は電源電圧の変動に対するストローブ信号幅の変化を
示し、同図(b)は感熱記録紙の移動量に対するストロ
ーブ信号の印加時期を示し、同図(c)は感熱記録紙の
印字位置を示す。
【符号の説明】
11    プロッタ(感熱記録装置)12    搬
送系制御部 20    印字パルス制御回路 30    ステッピングモータ 31    電流検出回路 32    微分回路 33    比較回路 43    逐次電圧検知部 44    エネルギー演算部 45    積分器 46    パルス幅制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加して前記発光体素子を前記感熱記録紙の発色レベルま
    で発熱させる電圧印加手段と、この電圧を印加する1ラ
    イン内のライン部分を所定周期で順次切り換えるライン
    部分切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記
    搬送手段による1ライン分の搬送に要する移動時間を算
    出する移動時間算出手段と、前記ライン部分の切換周期
    に基づいて1ラインの電圧印加に要する電圧印加時間を
    算出する電圧印加時間算出手段と、前記移動時間と電圧
    印加時間との差時間を算出する差時間算出手段と、前記
    1ライン分の移動開始から該差時間が経過した後に電圧
    印加を開始させ、1ラインにおける移動終了時期と電圧
    印加終了時期を一致させる印加時期制御手段と、を備え
    たことを特徴とする感熱記録装置。
  2. 【請求項2】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加して前記発光体素子を前記感熱記録紙の発色レベルま
    で発熱させる電圧印加手段と、この電圧を印加する1ラ
    イン内のライン部分を所定周期で順次切り換えるライン
    部分切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記
    搬送手段を駆動するステッピングモータと、このステッ
    ピングモータに流れる電流を検出する電流検出回路と、
    この電流値を時間について微分し該電流値の変化量を検
    出する微分回路と、この微分値と所定のスレッシュレベ
    ルとを比較して前記電流値の増加時期を検出する比較回
    路と、この増加時期を検出してから前記分割されたライ
    ン部分毎の電圧印加を開始させる印加開始時期制御手段
    と、を備えたことを特徴とする感熱記録装置。
  3. 【請求項3】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加する電圧印加手段と、この1ライン部分に印加される
    電圧を逐次検知してサンプリングする逐次電圧検知部と
    、この検知電圧により前記発熱体素子がサンプリング時
    間内に発生する発熱量を演算する演算部と、この発熱量
    を時間について積分し前記発熱体素子が発生する全熱量
    を算出する積分器と、この全熱量が前記感熱記録紙を発
    色させるに充分な熱量に達することにより電圧を印加す
    る1ライン内のライン部分を順次切り換えるライン部分
    切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記ライ
    ン部分切換手段により切り換えられたライン部分への電
    圧印加開始を所定周期で行う印加時期制御手段を備えた
    ことを特徴とする感熱記録装置。
  4. 【請求項4】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加する電圧印加手段と、この1ライン部分に印加される
    電圧を逐次検知してサンプリングする逐次電圧検知部と
    、この検知電圧により前記発熱体素子がサンプリング時
    間内に発生する発熱量を演算する演算部と、この発熱量
    を時間について積分し前記発熱体素子が発生する全熱量
    を算出する積分器と、この全熱量が前記感熱記録紙を発
    色させるに充分な熱量に達することにより電圧を印加す
    る1ライン内のライン部分を順次切り換えるライン部分
    切換手段と、を備えた感熱記録装置において、1ライン
    の移動開始から所定時間経過後に前記1ラインに対して
    の電圧印加を開始する印加開始時期制御手段を備えたこ
    とを特徴とする感熱記録装置。
  5. 【請求項5】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加する電圧印加手段と、この1ライン部分に印加される
    電圧を逐次検知してサンプリングする逐次電圧検知部と
    、この検知電圧により前記発熱体素子がサンプリング時
    間内に発生する発熱量を演算する演算部と、この発熱量
    を時間について積分し前記発熱体素子が発生する全熱量
    を算出する積分器と、この全熱量が前記感熱記録紙を発
    色させるに充分な熱量に達することにより電圧を印加す
    る1ライン内のライン部分を順次切り換えるライン部分
    切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記1ラ
    インの分割数に合わせて前記搬送手段による1ライン分
    の搬送量を分割し、所定周期で感熱記録紙を分割搬送す
    る分割搬送制御手段と、この分割搬送における搬送開始
    時期に合わせて前記ライン部分切換手段により切り換え
    られたライン部分に順次電圧を印加させる印加開始時期
    制御手段と、を備えたことを特徴とする感熱記録装置。
  6. 【請求項6】複数の発熱体素子が直線状に配列されたサ
    ーマルヘッドと、このサーマルヘッドに感熱記録紙を圧
    接させながら、該感熱記録紙を所定の記録速度に基づい
    て1ライン分ずつ搬送する搬送手段と、前記1ラインを
    所定数に分割し、該分割されたライン部分毎に電圧を印
    加する電圧印加手段と、この1ライン部分に印加される
    電圧を逐次検知してサンプリングする逐次電圧検知部と
    、この検知電圧により前記発熱体素子がサンプリング時
    間内に発生する発熱量を演算する演算部と、この発熱量
    を時間について積分し前記発熱体素子が発生する全熱量
    を算出する積分器と、この全熱量が前記感熱記録紙を発
    色させるに充分な熱量に達することにより電圧を印加す
    る1ライン内のライン部分を順次切り換えるライン部分
    切換手段と、を備えた感熱記録装置において、前記1ラ
    インの分割数に合わせて前記搬送手段による1ライン分
    の搬送量を分割し、前記ライン部分切換手段によって切
    り換えられたライン部分への電圧印加時期に合わせて感
    熱記録紙を分割搬送する分割搬送制御手段を備えたこと
    を特徴とする感熱記録装置。
JP3070191A 1991-04-03 1991-04-03 感熱記録装置 Pending JPH04305469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3070191A JPH04305469A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 感熱記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3070191A JPH04305469A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 感熱記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04305469A true JPH04305469A (ja) 1992-10-28

Family

ID=13424388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3070191A Pending JPH04305469A (ja) 1991-04-03 1991-04-03 感熱記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04305469A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019171A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Tohoku Ricoh Co Ltd サーマルプリンタ
WO2007135785A1 (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Citizen Holdings Co., Ltd. サーマルプリンタおよびサーマルプリンタの駆動方法
JP2009119765A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Yokogawa Electric Corp サーマルプリンタ
JP2009148948A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Fujitsu Component Ltd サーマルプリンタ及びその制御方法
JP2010208346A (ja) * 2010-06-28 2010-09-24 Ai Solutions Corp サーマルプリンタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019171A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Tohoku Ricoh Co Ltd サーマルプリンタ
JP4600898B2 (ja) * 2000-06-30 2010-12-22 Aiソリューションズ株式会社 サーマルプリンタ
WO2007135785A1 (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Citizen Holdings Co., Ltd. サーマルプリンタおよびサーマルプリンタの駆動方法
JP2009119765A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Yokogawa Electric Corp サーマルプリンタ
JP2009148948A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Fujitsu Component Ltd サーマルプリンタ及びその制御方法
JP2010208346A (ja) * 2010-06-28 2010-09-24 Ai Solutions Corp サーマルプリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0180911A1 (en) Control method and apparatus for a color printer
KR101422967B1 (ko) 서멀 프린터 및 그 통전 제어 방법
JPH04305469A (ja) 感熱記録装置
US4896167A (en) Image recording apparatus
US6518992B1 (en) Thermal line printer and a method of driving the same
JP2011126140A (ja) サーマルプリンタ及びプログラム
JPH10250130A (ja) サーマルラインプリンタの印字制御装置、サーマルラインプリンタの印字制御方法、及び印字装置
JP2005231180A (ja) ラインサーマルプリンタ
JPS6072746A (ja) 文字サイズ可変印字装置
JPH0278570A (ja) インクジェット記録装置
EP1127697A2 (en) Current supply control method for line thermal head
JP2002347265A (ja) 印刷装置
US7513585B2 (en) Printhead, printhead cartridge, printing apparatus, and element substrate of printhead
JPS5814783A (ja) 感熱記録装置の温度制御方式
JP2001310494A (ja) ラインサーマルプリンタ
JPS61177258A (ja) 感熱転写形プリンタ
JP2003200561A (ja) ヒータ駆動電流検知方法およびインクジェット印字装置
KR100212322B1 (ko) 잉크젯 프린터의 헤드 온도 조절 장치
JPH05147278A (ja) シリアルプリンタ
JP2008036819A (ja) サーマルプリンタ
JPH04358855A (ja) サーマルヘッドの温度制御方式
JPH10138572A (ja) サーマル印刷装置
JPS63262257A (ja) 記録ヘツドの駆動制御機構
JPH02251469A (ja) ラインサーマルヘッドプリンタにおける紙送り装置
JPS63280662A (ja) サ−マルヘッドの駆動制御回路