JPH04305452A - 表面に凹部を有する化粧材及びその製造方法 - Google Patents

表面に凹部を有する化粧材及びその製造方法

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JPH04305452A
JPH04305452A JP9803691A JP9803691A JPH04305452A JP H04305452 A JPH04305452 A JP H04305452A JP 9803691 A JP9803691 A JP 9803691A JP 9803691 A JP9803691 A JP 9803691A JP H04305452 A JPH04305452 A JP H04305452A
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JP9803691A
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Sachiko Shima
島 幸子
Katsuhiro Fukuda
福田 克宏
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家具,壁面,
床面等の表面の化粧用に利用される化粧材に関するもの
であり、表面に装飾用の凹部を有する化粧材及び該化粧
材の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】表面材として利用される化粧材は、その
表面に凹部が形成されていることによって立体感に対す
る特性がもたらされており、例えば、 1) 化粧材用基材の表面に撥液性物質を含有する印刷
インキによって、例えば、木目の導管模様に相当するよ
うな柄模様層を形成した後、該柄模様層面の全面を被覆
するようにしてトップコート層用のコーティング剤を塗
工し、撥液性物質を含有する印刷インキによる柄模様層
上に付着するコーティング剤を弾撥させることにより、
柄模様層と対応するトップコート層の表面が凹部とされ
ている化粧材を得る方法、 2) マットインキによるトップコート層を形成する方
法、 3) ワイピングシートを利用する方法等による表面に
凹部を有する化粧材の製法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した表面に凹部を
有する化粧材は、そのいずれもが、化粧材の表面に形成
されている凹部に基づく凹凸感がシャープでなく、例え
ば、天然木の木目の導管と比較した場合に、立体感が十
分に現出され得ないという欠点を有する。
【0004】これに対して、本発明は、表面に形成され
ている凹部がシャープであることにより、凹部に基づく
凹凸感が極めて鮮明であり、意匠性において優れた特性
を有する化粧材とその製造方法とを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1の発明の表面に凹
部を有する化粧材は、表面に凹部を有する化粧材用基材
と、前記凹部内に充填されている撥液性の樹脂層と、化
粧材用基材の表面の凹部以外の部分の表面を被覆するよ
うにして形成されている透明または着色透明性の塗料層
とを有するもので、撥液性の樹脂層の表面が露呈された
状態とされ、該部分が化粧材用基材の表面の凹部以外の
部分の表面を被覆するようにして形成されている透明ま
たは着色透明性の塗料層から陥没していることによって
、化粧材の表面が凹部とされている構成からなる。
【0006】本第2の発明の表面に凹部を有する化粧材
は、本第1の発明の表面に凹部を有する化粧材の構成に
おいて、化粧材用基材の凹部以外の部分の表面を被覆す
るようにして形成されている透明または着色透明性の塗
料層が、電離放射線硬化性塗料によって形成されている
【0007】本第3の発明の表面に凹部を有する化粧材
の製造方法は、表面に凹部を有する化粧材用基材の凹部
に撥液性の樹脂を充填する工程と、化粧材用基材の全表
面に透明または着色透明性の塗料をコーティングし、前
記凹部内に充填されている撥液性の樹脂層による撥液性
能によって該樹脂層の表面に付着する塗料のみを弾撥さ
せる工程と、化粧材用基材の表面に付着している塗料を
固化させる工程とによって、化粧材用基材の凹部に充填
されている撥液性の樹脂層が存在する部分の表面が凹部
とされている化粧材を得る工程からなる。
【0008】前記構成による本発明の化粧材及びその製
造方法において、化粧材用基材には、例えば、ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニ
リデン,ポリビニルアルコール,ポリエチレンテレフタ
レート,ポリカーボネート,ナイロン,ポリスチレン,
エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・ビニルアル
コール共重合体,アイオノマー等によるプラスチックシ
ートが利用される。
【0009】化粧材用基材には、例えば、木目,石目,
天然皮革の表面柄,抽象柄等を表現する印刷が付されて
おり、その表面にエンボスによる凹部の賦形がなされて
いるものが利用される。
【0010】なお、化粧材用基材は、前述の印刷面に対
して凹部が直接形成されているものであっても、あるい
は、印刷が付されているプラスチックシートの印刷面に
対して別製のプラスチックフィルムを熱接着によって積
層すると共に、積層されたプラスチックフィルムの表面
にエンボスによる賦形を行なうことによって得られる所
謂ダブリングエンボスによる積層シートであっても良い
が、特に、表面に印刷が付されているポリ塩化ビニルシ
ートに対して別製のポリ塩化ビニルフィルムをダブリン
グエンボスすることによって得られる積層シートを化粧
材用基材として利用することが、奥行き感,肉持ち感の
良好な化粧材が得られ、意匠性に極めて優れた特性が奏
される点で最も好ましい。
【0011】なお、化粧材用基材の表面に凹部を賦形す
るエンボス工程においては、凸部を有するエンボス版に
よる押圧工程に続いて、エンボス版によって形成された
凹部の縁辺のバリを押し潰すためのフラット化処理を、
例えば、鏡面または艶消し面での押圧によって行なうの
が好ましい。
【0012】化粧材用基材の表面における凹部内に充填
されている撥液性の樹脂層の形成には、化粧材用基材の
表面に対して、撥液性物質を含有するインキや塗料、例
えば、シリコーン,弗素系化合物,ワックス等を主成分
とするインキや塗料を、ワイピング法やバレープリント
法にて適用する方法が利用される。
【0013】撥液性物質として使用されるシリコーンの
具体例は、珪素原子に、アミノ基,メルカプト基,メチ
ル基,プロピル基,フェニル基,アルコキシ基,アセト
キシ基,ヒドロキシ基,ハロゲン原子,金属等が任意に
結合している直線状,分岐鎖状,または環状構造をなす
高分子〜低分子化合物である。
【0014】なお、撥液性物質を含有するインキや塗料
のビヒクル成分が、電子線硬化性あるいは紫外線硬化性
樹脂の場合には、ワイピング工程に続いて所定の電子線
あるいは紫外線の照射処理がなされ、また、撥液性物質
を含有するインキや塗料のビヒクル成分が、熱硬化性樹
脂の場合には、熱硬化処理が施される。
【0015】凹部内に充填される撥液性の樹脂層は、化
粧材用基材の凹部以外の部分の表面を被覆するようにし
て形成されている透明または着色透明性の塗料層を形成
する際の塗料に対しての撥液性能を呈するもので、この
樹脂層の幅が200μ未満になると撥液性能が不十分に
なり、また、700μを超すと透明または着色透明性の
塗料層を形成する際に利用される塗料の弾き残りによる
タマリが発生する。
【0016】したがって、化粧材用基材の凹部は、該凹
部内に充填される撥液性の樹脂層の表面の幅が、200
〜700μ、好ましくは300〜500μに程度に形成
され得るような開口面積を有することが必要である。
【0017】化粧材用基材の凹部以外の部分の表面を被
覆するようにして形成されている透明または着色透明性
の塗料層は所謂トップコート層であって、電離放射線硬
化性樹脂,熱硬化性樹脂,または熱可塑性樹脂を皮膜形
成成分とする塗料を、例えば、ロールコート,カーテン
フローコート,ワイヤーバーコート,リバースコート,
グラビアコート,グラビアリバースコート,エアナイフ
コート,キスコート,ブレードコート,スムーズコート
,コンマコート等にて塗工,固化させることによって形
成される。
【0018】なお、このトップコート層をなす透明また
は着色透明性の塗料層は、該塗料層の厚さが、化粧材の
表面に形成される凹部のシャープ性の向上に繋るもので
あることから、できるだけ厚く形成されていることが好
ましく、化粧材用基材への溶剤の浸潤を少なくし得る電
離放射線硬化性樹脂による塗料層が最も好ましい。
【0019】所謂トップコート層としての透明または着
色透明性の塗料層に利用される電離放射線硬化性樹脂,
熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂のそれぞれについて、以下
に説明する。
【0020】(1) 電離放射線硬化性樹脂例えば、分
子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/ 又は単量体等による混
合樹脂組成物によって得られる。
【0021】なお、前記プレポリマーやオリゴマーの具
体例としては、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールと
の縮合物等による不飽和ポリエステル類をはじめ、ポリ
エステルメタクリレート,ポリエーテルメタクリレート
,ポリオールメタクリレート,メラミンメタクリレート
等によるメタクリレート類、ポリエステルアクリレート
,エポキシアクリレート,ウレタンアクリレート,ポリ
エーテルアクリレート,ポリオールアクリレート,メラ
ミンアクリレート等によるアクリレート類等が利用され
る。
【0022】さらに、単量体の具体例としては、スチレ
ン,α・メチルスチレン等によるスチレン系単量体、ア
クリル酸メチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル,ア
クリル酸メトキシエチル,アクリル酸ブトキシエチル,
アクリル酸ブチル,アクリル酸メトキシブチル,アクリ
ル酸フェニル等によるアクリル酸エステル類、メタクリ
ル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピ
ル,メタクリル酸メトキシエチル,メタクリル酸エトキ
シメチル,メタクリル酸フェニル等によるメタクリル酸
エステル類、アクリル酸−2−(N,N −ジエチルア
ミノ)エチル,メタクリル酸−2−(N,N −ジメチ
ルアミノ)エチル,アクリル酸−2−(N,N −ジベ
ンジルアミノ)エチル,メタクリル酸−2−(N,N 
−ジメチルアミノ)メチル,アクリル酸−2−(N,N
 −ジエチルアミノ)プロピル等による不飽和酸の置換
アミノアルコールエステル類、アクリルアミド,メタク
リルアミド等による不飽和カルボン酸アミド、エチレン
グリコールジアクリレート,プロピレングリコールジア
クリレート,ネオペンチルグリコールジアクリレート,
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート,ジエチレン
グリコールジアクリレート,トリエチレングリコールジ
アクリレート等のジアクリレート化合物、ジプロピレン
グリコールジアクリレート,エチレングリコールアクリ
レート,プロピレングリコールジメタクリレート,ジエ
チレングリコールジメタクリレート等による多官能性化
合物、トリメチロールプロパントリチオグリコレート,
トリメチロールプロパントリチオプロピレート,ペンタ
エリスリトールテトラチオグリコール等による分子中に
2個以上のチオール基を有するポリチオール化合物等が
利用される。なお、電離放射線硬化型樹脂による塗料は
、該塗料の塗工適性を考慮して、通常、前述のプレポリ
マー又はオリゴマーの5〜95重量%と、単量体及び/
又はポリチオール化合物の95〜5重量%との混合組成
物が利用される。
【0023】また、電離放射線硬化型樹脂による塗料中
には、該塗料が紫外線の照射によって硬化される場合に
は、例えば、アセトフェノン類,ベンゾフェノン類,ミ
ヒラーベンゾイルベンゾエート,α・アミロキシムエス
テル,テトラメチルメウラムモノサルファイド,チオキ
サントン類等による光重合開始剤と、必要に応じて添加
される光増感剤、例えば、n−ブチルアミン,トリエチ
ルアミン,トリ−n−ブチルホスフィン等による光増感
剤とが含有されることは勿論である。
【0024】塗料の硬化は、例えば、超高圧水銀灯,高
圧水銀灯,低圧水銀灯,カーボンアーク,ブラックライ
トランプ,メタルハライドランプ等による光源の紫外線
照射によるか、あるいは、コックロフトワルトン型,ハ
ンデグラフ型,共振変圧器型,絶縁コア変圧器型,直線
型,ダイナミトロン型,高周波型等の各種の電子線加速
器による100 〜1000KeV 、好ましくは、1
00 〜300 KeV のエネルギーの電子線の照射
によってなされる。
【0025】(2) 熱硬化性樹脂 例えば、メラミン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,フェ
ノール樹脂,尿素樹脂,グアナミン樹脂,不飽和ポリエ
ステル樹脂,ポリウレタン樹脂,エポシシ樹脂,アミノ
アルキッド樹脂,メラミン・尿素共重合樹脂,珪素樹脂
,ポリシロキサン樹脂等の熱硬化型樹脂等が利用され、
塗料中には必要に応じて、架橋剤,重合開始剤,重合促
進剤,溶剤,粘度調整剤等の添加剤が添加される。
【0026】硬化剤としては、不飽和ポリエステル系樹
脂・・・・イソシアネート系化合物,メチルエチルケト
ンパーオキサイド等の過酸化物,アゾビスイソブチロニ
トリル等のラジカル重合開始剤ポリウレタン系樹脂・・
・・イソシアネート系化合物エポキシ樹脂・・・・アミ
ン等の組み合わせが好適に利用される。
【0027】なお、イソシアネート系化合物としては、
2価以上の脂肪族または芳香族イソシアネートが利用さ
れるが、熱変色防止性及び耐候性の点から脂肪族イソシ
アネートが望ましく、例えば、トリレンジイソシアネー
ト,キシレンジイソシアネート,4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネ
ート,リジンジイソシアネート等が利用される。
【0028】(3) 熱可塑性樹脂 例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリ塩化ビニリデン,ポリビニルアルコール,ポリ
エチレンテレフタレート,ポリカーボネート,ナイロン
,ポリスチレン,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチ
レン・ビニルアルコール共重合体,アイオノマー等が利
用される。
【0029】なお、透明または着色透明性の塗料層の形
成に利用される塗料の好ましい具体例は、1) ポリエ
ステルポリオールまたはポリエーテルポリオールとイソ
シアネートとの反応によってポリウレタン樹脂を生成す
る二液硬化型インキ、 2) エポキシ樹脂とポリアミド,ポリアミンあるいは
酸無水物との反応によってエポキシ型樹脂を生成するエ
ポキシ系硬化型インキ、 3) 不飽和ポリエステルとスチレンモノマーとの混合
物にパーオキサイド等の重合開始剤とナフテン酸コバル
ト等の重合触媒とを添加してある熱硬化型インキ、4)
 メラミン樹脂または尿素樹脂とアルキッド樹脂とにパ
ラトルエンスルホン酸を添加した熱硬化型インキ、5)
 エポキシアクリレートまたはウレタンアクリレートに
ベンゾフェノンおよびベンゾインエーテル等の光増感剤
を添加した電子線または紫外線硬化型インキ、等である
【0030】
【実施例】以下、本発明の表面に凹部を有する化粧材及
びその製造方法の具体的な構成を、製造実施例に基づい
て説明する。
【0031】実施例1 [図1]において、オーク材の木肌部の最も明るい色に
類似する黄色を帯びた茶色系統に着色されている厚さ0
.09mmのポリ塩化ビニルフィルム「理研ビニル (
株) ;W−500」1に、グラビア印刷法により、オ
ーク柄の木目模様の印刷層M,M・・・・を付した。な
お、オーク柄の木目模様の印刷層M,M・・・・の印刷
は、印圧・・・・1t以下(線圧)、ゴムロールの硬度
・・・・80度、使用インキ・・・・塩化ビニル樹脂系
インキ「化×;昭和インク製」で行なった。
【0032】次いで、前述のポリ塩化ビニルフィルム1
のオーク柄の木目模様の印刷層M,M・・・・面と、厚
さ0.06mmの別製の透明なポリ塩化ビニルフィルム
「理研ビニル (株) ;W−500」2とを積層する
と共に、ポリ塩化ビニルフィルム2の表面に対してエン
ボスによる凹部を形成し、すなわち、ダブリングエンボ
ス法によって、符号3で表示される化粧材用基材を得た
。なお、前述のダブリングエンボスは、オーク材の板の
表面から電鋳法によって導管模様を写し取ったエンボス
板を利用し、温度・・・・150℃,線圧・・・・1t
,速度・・・・10m/min.で行なった。
【0033】さらに、黒色系統のワイピングインキ「諸
星インキ (株);ワイピングインキ」100重量部と
ワイピングインキ硬化剤10重量部と撥液性物質「GB
−S;昭和インク (株) 」10重量部とからなる黒
色系統のインキを、先のエンボスによる凹部を有する化
粧材用基材3の表面の全面にコートした後、ドクターブ
レードとワイピングペーパーとによる処理を続けて施し
、凹部以外の平坦部に付着しているインキを除去し、化
粧材用基材の表面の凹部内に付着しているインキのみを
残留させた。
【0034】なお、撥液性物質は、離型性シリコン樹脂
からなる主成分と酢酸エチル/トルエン(1:1)の混
合溶剤とからなるものを、また、ワイピングインキは、
アクリル系樹脂/塩・酢ビ系樹脂による塗料に顔料を混
入することによって調整されている粘度(岩田式,25
℃)12秒のものを利用した。また、ドクターブレード
は、厚さ約3mmのものを利用し、ドクターブレードに
よるワイピング処理は、シートに対してドクターブレー
ドを常時90度に保持するようにして行なった。
【0035】しかる後に、化粧材用基材3の表面を、6
0℃にて30秒間保持し、凹部内に残留させてある撥液
性物質を含有するワイピングインキを硬化させることに
より、撥液性の樹脂層4,4・・・・を形成した。
【0036】続いて、粘度100cps/25℃の紫外
線硬化性樹脂「セイカビーム;大日精化工業」による塗
料を、前記化粧材用基材3の全表面に対してコンマコー
ト方式により、厚さ60μに塗工し、さらに、160W
/cmの高圧水銀灯による紫外線の照射をコンベア速度
10m/min.で行なうことにより、表面が符号5で
表示される透明な塗料層で被覆されている本発明の目的
製品である化粧材6を得た。
【0037】得られた化粧材6には、オーク材の板の表
面の導管模様に相当する形状の凹部7,7・・・・が形
成されており、化粧材6には、これらの凹部7,7・・
・・に基づく鮮明な凹凸感が表現された。
【0038】
【発明の作用,効果】本発明の化粧材は、表面に凹部を
有する化粧材用基材と、前記凹部内に充填されている撥
液性の樹脂層と、化粧材用基材の凹部以外の部分の表面
を被覆するようにして形成されている透明または着色透
明性の塗料層とを有するもので、化粧材の表面が、化粧
材用基材の凹部内に充填されている撥液性の樹脂層と、
化粧材用基材の凹部以外の部分の表面を被覆するように
して形成されている透明または着色透明性の塗料層とに
よって形成されており、化粧材用基材の凹部内に充填さ
れている撥液性の樹脂層が、該樹脂層の周辺部を形成し
ている透明または着色透明性の塗料層からなる所謂トッ
プコート層から陥没した状態で形成されている。
【0039】したがって、本発明の化粧材は、化粧材の
表面に形成されている凹部に基づく凹凸感がシャープで
、意匠性において優れた作用を奏し、高品質感が得られ
る。
【0040】また、本発明の化粧材の製造方法は、表面
に凹部を有する化粧材用基材の凹部に撥液性の樹脂を充
填した後、化粧材用基材の全表面に対して透明または着
色透明性の塗料をコーティングし、前記凹部内に充填さ
れている撥液性の樹脂層による撥液性能によって、該樹
脂層の表面に付着する塗料を弾撥させ、この部分が透明
または着色透明性の塗料層から陥没状態とされている化
粧材を得るものであって、撥液性の樹脂層の露呈部分を
なす凹部に基づく凹凸感が、極めて鮮明に表現されてい
る化粧材が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の1実施例品を模型的に示す切
断端面図である。
【符号の説明】
3  表面に凹部を有する化粧材用基材4  化粧材用
基材3の表面の凹部内に充填されている撥液性の樹脂層 5  化粧材用基材3の表面の凹部以外の部分の表面を
被覆するようにして形成されている透明または着色透明
性の塗料層 6  表面に凹部を有する化粧材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    表面に凹部を有する化粧材用基材
    と、前記凹部内に充填されている撥液性の樹脂層と、化
    粧材用基材の表面の凹部以外の部分の表面を被覆するよ
    うにして形成されている透明または着色透明性の塗料層
    とを有し、化粧材用基材の表面の凹部内に充填されてい
    る撥液性の樹脂層の表面が露呈し、該撥液性の樹脂層が
    透明または着色透明性の塗料層に対して陥没しているこ
    とに基づく凹部が形成されているを特徴とする表面に凹
    部を有する化粧材。
  2. 【請求項2】    化粧材用基材の凹部以外の部分の
    表面を被覆するようにして形成されている透明または着
    色透明性の塗料層が、電離放射線硬化性塗料による塗料
    層からなる請求項1記載の表面に凹部を有する化粧材。
  3. 【請求項3】    表面に凹部を有する化粧材用基材
    の凹部に撥液性の樹脂を充填した後、化粧材用基材の全
    表面に透明または着色透明性の塗料をコーティングし、
    前記凹部内に充填されている撥液性の樹脂層による撥液
    性能によって、該樹脂層の表面に付着する塗料を弾撥さ
    せ、次いで、塗料を固化させることを特徴とする表面に
    凹部を有する化粧材の製造方法。
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