JPH04305418A - 押ボタンとその製造方法 - Google Patents

押ボタンとその製造方法

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JPH04305418A
JPH04305418A JP3037716A JP3771691A JPH04305418A JP H04305418 A JPH04305418 A JP H04305418A JP 3037716 A JP3037716 A JP 3037716A JP 3771691 A JP3771691 A JP 3771691A JP H04305418 A JPH04305418 A JP H04305418A
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JP
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button
control box
actuator
heat
sheet
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JP3037716A
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Masanori Narutomi
正徳 成富
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Taisei Purasu Co Ltd
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Taisei Purasu Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Push-Button Switches (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、押ボタンとその製造
方法に関する。更に詳しくは、各種民生機器、産業機械
、自動車などの制御機器への入出力に使われる制御操作
作用の押ボタンとその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】家庭用の各種民生機器、例えば電気洗濯機
は、種々の機能を有し、これらの機能を制御するため制
御パネルを有している。この制御パネルは、電源をON
,OFFするためのON,OFFスイッチ、動作時間な
どをセットするための時間スイッチ、動作指令のための
指令ボタン類が設けられている。水を使うのでこの制御
パネルは、防水性、防塵性、更にはプリント基板上の電
気回路の誤動作を防ぐために静電気の防止機能が要求さ
れる。また、屋外で使用されるトランシーバの押ボタン
なども同様な機能が要求される。一方、実開昭60−6
7241号、実開昭62−167323号に記載された
車両用操作盤は、操作盤スイッチ部分を有し、このスイ
ッチ部分のパネルを軟質材により一体成形した被覆膜で
カバーしたものが開示されている。
【0003】このカバーは、一体成形されて隙間がない
ので、雨、ほこり、ごみなどが制御回路部分に侵入する
のを防いでいる。また、生産工場内で使用される工業用
ロボット、工作機械などは、電子化が進み電子制御装置
が通常設けられている。これらの電子制御装置には、プ
ログラムの変更、データの入力などをするために各種ス
イッチ類からなる操作パネルが設けられている。生産工
場内は、一般的に環境が悪く、粉塵、油などが飛散し、
これが操作パネル内の電気回路、スイッチの接点などに
入り電気的な障害が発生することがある。
【0004】このため最近では、電気制御装置はスイッ
チなどの電子部品を実装したプリント基板を制御箱に納
め、この制御箱をパネルで覆い、このパネルの一部を開
口からスイッチを露出させ、更にパネル全体を合成樹脂
製の薄いシートでカバーして制御箱を密閉している。ス
イッチ動作させるときは、この平面状のカバー上部から
、前記パネルの開口のスイッチを駆動するフラット型の
操作パネルが知られている。このフラット型の操作パネ
ルは、水、粉塵、油などを防ぐという点では優れたもの
である。
【0005】このフラット型のパネルは、指で押して押
圧するスイッチ部分と、パネル部分との位置を明確にす
るために、シート表面に記号・文字などを印刷して区別
している。また、シート表面のスイッチ部分を多少凸型
にして他の部分と区別するもの、シート表面で指が接触
する部分の外周に小さな突起を設ける外周突起タイプな
ども知られている。
【0006】一方、制御パネル表面がフラット型ではな
いものも知られている。このタイプは、制御パネル表面
の記号・文字を印刷によらないで、押ボタンを2種類の
色の合成樹脂で、表示部分を製造するものも知られてい
る。音響機器、電話器、電子卓上計算機などは、比較的
小型の押ボタンを有している。この操作ボタンは、スイ
ッチ動作後の戻り力をシリコンゴムのスプリング力を利
用しているものがある(例えば、USP4,818,8
29号明細書、USP4,636,593号明細書等)
【0007】押ボタンの戻り力をシリコンゴムの弾性力
を利用するタイプの制御パネルは、押ボタンの製造工程
、シリコンゴムの製造工程、これらを組み立てる工程な
ど多段階の工程と、多くの部品が必要である。
【0008】フラットタイプの制御ボックスが金属フレ
ームの場合は、更にゴムシートをシートと金属フレーム
との間に介在させて、人間が指でスイッチを押したとき
の指の接触感覚を向上させている。操作ボタンを二種類
の色で製造した表示部は、簡単に消えることはないが、
多段階の加工工程、組立工程が必要となる。この発明は
、これらの問題点に着目したものであり、次の目的を達
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、製
造工程、組立工程数をきわめて少なくできる制御パネル
の押ボタンとその製造方法を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、タッチ感覚、クリ
ック感の良い制御パネルの押ボタンとその製造方法を提
供することにある。
【0011】この発明の目的は、容易に文字・記号が消
えることがない制御パネルの表示部を提供することにあ
る。
【0012】この発明の押ボタンは、操作時のクリック
感を良くなるように改良したものである。また、この押
ボタンの製造方法は、主に射出成形で加工でき、すなわ
ち製造工程数が少なくて済む効果がある。また、この発
明の押ボタン本体と他の部分とを熱融着させているので
、防水性、防塵性、耐衝撃性、静電気の防止性能が高い
などの効果がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0014】第1の手段は、各種機器を制御する制御回
路へ電気的記号を入出力するための制御パネルの押ボタ
ンにおいて、下記構成からなる押ボタンである。
【0015】a.指の駆動力により2位置間を選択的に
移動してスイッチング動作しかつABS樹脂からなるボ
タン本体と、 b.前記制御パネルの本体を構成し、ABS樹脂からな
る制御箱と、 c.前記ABS樹脂より硬度が低い熱可塑性ポリエステ
ルエラストマ樹脂からなりかつ前記ボタン本体に一体に
熱融着されかつ前記ボタン本体を弾性的に上下動可能に
支持するボタン支持体と、 d.前記ボタン支持体と、前記ボタン本体及び前記制御
箱との境界面が容易に剥離しないように前記ボタン支持
体と、前記ボタン本体及び前記制御箱とを構成する両高
分子が凝着した熱融着面。
【0016】第1の手段において、前記ボタン本体を支
持するために前記ボタン支持体に肉厚を薄く形成した断
面が台形の薄肉部を形成するとさらにクリック感が出て
良い。
【0017】第2の手段は、各種機器を制御する制御回
路へ電気的信号を入出力するための制御パネルの押ボタ
ンにおいて、下記構成からなる押ボタンである。
【0018】a.一面に指を接触させる面を有して前記
制御回路をカバーしかつスイッチング動作するための指
接触部を有しかつ熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂
からなるシートと、 b.前記制御パネルの本体を構成し、ABS樹脂からな
る制御箱と、 c.前記シートの樹脂より硬度が高い前記ABS樹脂又
は前記熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂からなりか
つ前記指の駆動により2位置間を選択的に移動してスイ
ッチング動作しかつ前記シートに一体に熱融着し前記シ
ートに支持されるアクチュエータと、 d.前記シートと前記アクチュエータ及び制御箱との境
界面が容易に剥離しないように前記シートと前記アクチ
ュエータおよび制御箱との間に両高分子が凝着し熱融着
した熱融着面。
【0019】前記第1の手段は次のように製造される。 すなわち予め成形された前記ボタン本体及び前記制御箱
、又はボタン支持体を射出成形金型内に入れ、この射出
成形金型に入れた前記ボタン本体及び前記制御箱、又は
ボタン支持体に、前記ボタン支持体、又は前記ボタン本
体及び前記制御箱の加熱溶融されたこれらの合成樹脂材
料を前記射出成形金型のキャビィティ部に射出し、前記
ボタン本体及び前記制御箱と、前記ボタン支持体とを前
記加熱溶融された合成樹脂自身の溶融熱で融着接合して
熱融着面を形成し、前記ボタン本体、前記制御箱及び前
記ボタン支持体を一体に成形して押ボタンを製造する。
【0020】前記第2の手段は次のように製造される。 すなわち前記アクチュエータ及び前記制御箱、又は前記
シートを射出成形金型内に入れ、前記アクチュエータ及
び前記制御箱、又は前記シートの加工熱溶融されたこれ
らの合成樹脂材料を前記射出成形金型内のキャビィ部に
射出し、前記アクチュエータ、前記制御箱及び前記シー
トとを前記合成樹脂自身の溶融熱で融着接合して熱融着
面を形成し、前記アクチュエータ、前記制御箱及び前記
シートを一体に成形して押ボタンは製造される。
【0021】
【実施例1】以下、この発明の第1実施例を図面にした
がって説明する。図1(a)は、卓上電話器1の平面図
である。卓上電話器1の電話器本体5の上面には、受話
器2、複数のダイヤル用のボタン3を備えている。ボタ
ン3は、直方体状の形状を有している。ボタン3上には
、記号・数字などからなる表示部4を有している。図1
(b)は、図1のb−b線切断断面図である。
【0022】ボタン3は、箱型の形状をしたボタン本体
9からなり内部は空洞で下端を開放している。このボタ
ン本体9は、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、PB
T樹脂、ポリプロピレン樹脂などの比較的硬い樹脂から
選択され作られるが、本実施例ではABS樹脂を用いて
いる。ボタン本体9の上表面は、指の接触部11であり
、接触部11を指で押すための面である。ボタン本体9
の内部は、アクチュエータ10が形成されている。この
アクチュエータ10は、ゴム弾性に優れた熱可塑性弾性
体の合成樹脂でできている。
【0023】この熱可塑性弾性体は、ポリエステルエラ
ストマ、ナイロンエラストマ、ポリウレタン系エラスト
マ、オレフィイン系エラストマ樹脂などから選択される
が、本実施例ではポリエステルエラストマを用いた。熱
可塑性弾性体は、後述するように押ボタンを押すときの
クリック感を向上させるという点から適度な弾性を必要
とする。また円筒状のアクチュエータ10の上方には、
文字、記号などの表示部、すなわち隆起部12が設けら
れている。接触部11は、比較的硬いプラスチックのた
め、硬い感覚の指の接触を望むユーザーに対しては、タ
ッチ感覚が良く効果的である。ボタン本体9とアクチュ
エータ10との間には、熱融着面8を持っている。
【0024】熱融着面8は、ボタン本体9の高分子とア
クチュエータ10の高分子が互いに分子が混合あるいは
化合して凝着している境界面である。したがって、この
熱融着面8は、強力な接合面を構成する。接合強度すな
わち引張強度は、アクチュエータ10を構成する熱可塑
性弾性体の引張強度より通常強い。ただし、接合強度は
、選択された材料の組み合わせ方によって相違するが、
本発明では本質的にこの接合面に熱融着面8を有してい
ることが特徴である。
【0025】アクチュエータ10の底面部には、押圧突
起13が設けられている。アクチュエータ10の外周は
、前記アクチュエータ10と同様のゴム弾性に優れた熱
可塑性弾性体の合成樹脂でできた薄肉部15を有し、こ
の薄肉部15は、アクチュエータ10と一体に成形され
連結されている。薄肉部15の断面は、肉厚部17より
高く台形状である。薄肉部15は、上から押すと変形し
やすいものである。すなわち、接触部11の上表面を指
で押すと、薄肉部15は下方にたわんでへこむ。薄肉部
15がへこむときの時間と加圧力の関係は、次のように
なっている。
【0026】所定の加圧力を接触部11に加えて行くと
、ある程度の位置以上へこむと急激に加圧力に対する薄
肉部15の反力は低下する。このときの指の感触は、ク
リック感と呼ばれているものである。加圧力のピーク値
は、人間の指にとって最適な値に決める必要がある。 この加圧力のピーク値は、薄肉部15の厚さ、形状によ
って決まる。肉厚部17の上面の外周は、電話器本体5
の下面に熱融着されている。すなわち、ボタン3、薄肉
部15、肉厚部17、電話器本体5が一体に成形されて
いる。したがって、一体成形されたこれらケース本体す
なわち制御箱とプリント板20と組み付けるだけの工程
で電話器本体5を組み立てられる利点がある。
【0027】一方、プリント板20上には、導電材料2
1が印刷、メッキなど通常プリント板上に電気回路を作
るとき用いられている周知の手段で作られている。プリ
ント板20上には、合成樹脂製またはゴム板からなる絶
縁板22が載せてある。絶縁板22は、接点回路21部
分のみ開口している。絶縁板22上には、導電材料で作
られ薄い板状の導電シート23が載せられている。導電
シート23は、内部に導電性の材料を含有するゴム材、
合成樹脂などで作られ、電気を通すための導電体である
【0028】以上のような構成で、ボタン本体9の接触
部11を押して行くと、薄肉部15が下方にたわみアク
チュエータ10が下降する。この下降により、アクチュ
エータ10の押圧突起13の下端面16が導電シート2
3を押す。導電シート23は、わずかにたわみ接点回路
21を電気的に導通させる。接触部11への押圧を止め
ると、薄肉部15は弾性変形しているので元の形状に復
元し、下端面16は上方の位置に戻る。
【0029】
【実施例2】図2(a),(b)は、制御パネルの一部
を示すものであり、第2実施例を示す。図2(a),(
b)に示すように各ボタン3ごとにマトリックス状の枠
組み25を設けた電話器の実施例である。枠組25は、
制御パネルのすなわち、電話器本体5(図示せず)と一
体に成形されている。枠組25の材質は、前記ボタン本
体9と同様の硬いプラスチック樹脂でできている。 この実施例の場合には、各ボタン3ごとにマトリックス
状の枠組25を設けたことによってボタン1つ1つが独
立したものとなる。
【0030】前記した第1の実施例の薄肉部15、肉厚
部17は、連続して一体で成形されている。肉厚部17
の外周部以外は固定されていないので、ボタン本体9を
押しても肉厚部17が移動、変形して充分なクリック感
が得られないことがある。この実施例はこの点を改良し
たものである。肉厚部17が枠組25に固定されている
ので、クリック感が良い。
【0031】また、この実施例は、枠組25を有してい
るのでデザイン上アクセントにもなり、かつ枠組25は
マトリックス状のフレーム構造であるから、製造工程で
の成形加工のひずみも少なくて済む。この例のプリント
板20上には、スイッチ26が設けてある。スイッチ2
6は、上端を押すと、電気的にON,OFFを行うもの
である。スイッチ26は、スプリングを内部に持ってお
り、そのスプリングのバネ力で元の位置に復元する周知
のスイッチ構造である。ボタン3を押すと、薄肉部15
は前記実施例と同様に変形し、クリック動作を行う。
【0032】
【実施例3】図3は第3の実施例を示す。この実施例は
、第2の実施例に設けたマトリックス状の枠組25を、
肉厚部17とプリント板20との間に設けたものである
。枠組25は、制御パネルの本体ケース(図示せず)と
一体に成形されている。枠組25の上部と肉厚部17と
の間は、前記同様に互いに熱融着させてあり、熱融着面
を形成している。本例では、枠組25が外部から見えな
いので、外見上制御パネルは前記実施例よりシンプルな
装いとなる。この第3実施例も制御パネル本体と一体に
ボタンが成形されているので組立工数が少ない。
【0033】
【実施例4】図4(a)は、第4の実施例を示すもので
あり、押ボタン部分のみの断面図である。電話器本体5
には、押ボタンの数だけ穴が明けてある。この穴に熱可
塑性弾性体からなる薄肉部28が熱融着されている。薄
肉部28の下端には、一体に押圧突起13を有している
。押圧突起13の先端には、導電材料29が設けてある
。導電材料29は、後述する実施例5と同様にプリント
板上の接点回路(図示せず)をON,OFFするもので
ある。ボタン本体27は、薄肉部28の上面に熱融着さ
れている。ボタン本体27を押すと、薄肉部28が下方
にたわみ、導電材料29が接点回路に接触し、回路を作
動させる。図4(b)は、ボタン本体27に隆起部12
を設け表示部を形成した変形例である。この実施例の場
合は、ボタン本体27に文字などを必要がない。この第
4実施例も押ボタンと電話器本体5とを一体に成形して
いるので、電話器の組立工数が少なくてすむ。
【0034】図4(c)に示すものは、薄肉部28がた
わみ易いように、かつクリック感が得られるように、薄
肉部28の断面をU字状に成形した変形例である。押圧
突起13及び薄肉部28は、同一材料で作られており、
薄肉部28の外周のみが電話器本体5の下面に熱融着さ
れている。図4(d)に示すものは、ボタン本体27及
び押圧突起13を薄肉部28と同一の合成樹脂材料で成
形した変形例である。
【0035】
【実施例5】図5(a)は、卓上電子計算機30の外観
を示す。図5(b)は、図5(a)のb−b断面図であ
り、第5の実施例を示す。本体ケース31は、液晶表示
部32、データ入力するための複数のボタン33などを
備えている。本体ケース31は、ボタン本体37と同様
の材質であり、比較的硬質の樹脂からなる。この本体ケ
ース31の下面には、一体成形した熱可塑性弾性体から
なる肉厚部34、薄肉部35が融着接合されている。本
体ケース31すなわち、ハウジングと肉厚部34との境
界面には、前記実施例と同様に熱融着面を有している。
【0036】薄肉部35の上端は、ボタン本体37の下
端面36と融着接合されている。ボタン33のボタン本
体37は、前記実施例と同様の材質の硬質の樹脂から作
られている。ボタン本体37の内部には、更に他の樹脂
が充鎮されていて、この樹脂でアクチュエータ38を構
成する。ボタン本体37とアクチュエータ38の樹脂の
色は、互いに色が相違している。各々の樹脂には、別の
顔料が混入されている。このため、ボタン本体37の表
面上に露出した部分は、文字・記号を示す表示部となる
【0037】アクチュエータ38の下端面には、導電材
料39が印刷、接着などの周知の手段で設けられている
。プリント板20上には、接点回路21が形成してある
ので、前記実施例と同様にボタン33を下方に駆動する
ことにより接続され電気的な回路を構成する。この第5
実施例も前記実施例と同様に押ボタンと本体ケース31
とが一体に成形されているので、基本的にはプリント板
20と組み付けるだけで良い。
【0038】
【実施例6】前記した実施例は、指が接触する部分すな
わちボタン本体9,37は、ABS樹脂で作り、このボ
タン本体9,37を薄肉部15,35で支持している。 薄肉部15は、ボタン本体9,37より柔らかい樹脂で
ある熱可塑性ポリエステルエラストマを用いている。以
下に示す第6の実施例は、前記実施例と逆に指が接触す
る部分を比較的軟らかいポリエステルエラストマ樹脂で
構成し、支持部材をABS樹脂で作ったものである。前
記した実施例と以下に示す実施例は、ABS樹脂とポリ
エステルエラストマ樹脂とを組み合わせて使うという点
で基本的には同一であるが、指を接触させる部分の樹脂
が軟らかくかつ平面的であるという点で相違する。
【0039】以下、図6の実施例を図面にしたがって説
明する。図6(a)は、制御パネルの表示部の一部を外
す外観図である。図6(b)は、図6(a)の制御パネ
ル面のb−b断面図である。図6(c)は、図6(b)
のc−c断面図である。モールドフレーム61は、制御
パネル本体を構成するフレームである。本実施例では、
ABS樹脂製の合成樹脂である。このモールドフレーム
61のスイッチ部分は、文字・記号などの表示部69を
有し、その表示部69のみが隆起した突起62がモール
ドフレーム61と一体に成形されている。
【0040】この表示部69の外周のモールドフレーム
61には、貫通した穴である開口部63が形成されてい
る(図6(c))。この開口部63の一部は、モールド
フレーム61と連結部64を介して連結されている。モ
ールドフレーム61の表示部69の下方には、円筒状の
アクチュエータ65が突出して設けられている。連結部
64は、モールドフレーム61の他の部分より肉厚が薄
く成形されているので、アクチュエータ65を上方から
押すと上下方向にたわみ易い。モールドフレーム61の
表面には、シート60が平面に一体に熱融着させて接合
されている。
【0041】シート60は、ゴム弾性に優れた熱可塑性
の合成樹脂である。モールドフレーム61の表面には、
シート60が熱融着するように射出成形で一体にカバー
されている。ただし、表示部69の突起62部分のみは
、シート60によりカバーされていない。モールドフレ
ーム61とシート60とは、色が違う顔料が混合されて
いる。シート60をモールドフレーム61に射出成形に
より一体に熱融着してカバーすると、突起62部分のみ
がシート60と同一表面になる。この表面の突起62は
、他の表面と色が相違するので、他の部分と識別され文
字・記号である表示部69となる。
【0042】アクチュエータ65の最下端には、押圧突
起67が設けてある。押圧突起67は、プリント基板2
0上に実装したスイッチ26を押してスイッチをON、
OFFする。すなわち、表示部69を押すと、アクチュ
エータ65は、連結部64により片持ち支持されている
のみで、かつシート60はたわみやすい弾性材料である
から、下方にたわみスイッチ26を押す。
【0043】
【実施例7】図7(a),(b),(c)は、第7の実
施例を示す。モールドフレーム61の必要なキーの位置
に円形の貫通した開口70が設けられている。モールド
フレーム61の表面には、シート60が一体に第6の実
施例と同様に融着させて、かつ成形されている。開口7
0上は、半球状のスイッチ71がシート60と一体に突
起するように成形されている。スイッチ突起71の下面
には、一体に円筒状のアクチュエータ72が形成してあ
る。アクチュエータ72の最下端は、スイッチ26に接
触している。
【0044】シート60は、弾力性のある熱可塑性エラ
ストマなのでスイッチ突起71の上面を押すと、アクチ
ュエータ72は開口70内を上下動する。このスイッチ
突起71の近傍には、表示部69が形成されている。こ
の表示部69は、前記第8実施例と同様の方法でモール
ドフレーム61に突起62を設けて成形したものである
。この第7実施例も同様に、押ボタンとモールドフレー
ム61とは一体に成形されているので、組立工数が少な
い。
【0045】
【実施例8】図8(a),(b),(c)は第8の実施
例を示す。モールドフレーム61に円筒状の開口81を
明けて、この開口81に別の工程で作ったアクチュエー
タ80を挿入したものである。更に、シート60には、
アクチュエータ80の上面を熱融着させたものである。 アクチュエータ80を弾性体のシール60に直接に熱融
着させたので、すなわち、モールドフレーム61と独立
させたのでアクチュエータ80が上下方向に移動しやす
い特徴がある。このアクチュエータ80は、前記モール
ドフレーム61を同一材質または別材質で同一金型で同
時に、または別々に周知の方法で作られる。
【0046】シート60は、モールドフレーム61とア
クチュエータ80とを挿入した同一金型で射出成形法で
作られる。図9(a),(b)は、第8の変形した例を
示す。アクチュエータ80の上面に表示部69を設けた
点は、図10の実施例と同一である。このアクチュエー
タ80の外周には、同心円上で波状の凹凸変形部91を
設けたものである。アクチュエータ80のたわみが比較
的大きく取れるので、上下方向の移動が大きく取れる。 この変形例は、図8の実施例に比べてクリック感が作れ
る効果がある。
【0047】
【実施例9】図10(a),(b)は、発光ダイオード
を用いた第9の実施例を示す。シード60は、モールド
フレーム61上に熱融着されている。この実施例のアク
チュエータ110は、透明樹脂製である。アクチュエー
タ110内には、発光ダイオード111がはめ込んであ
る。発光ダイオード111は、表示部69(図はON表
示)に沿って複数個設けてある。この発光ダイオード1
11の数は、文字の数、大きさによって選択する。文字
・記号部分は、球面上の突起を設けてレンズ112を構
成している。レンズ112は、発光ダイオード111の
光を有効に外部に発光させるものである。
【0048】同様に、図示しないが発光ダイオード11
1を前記した各実施例のアクチュエータ、モールドフレ
ーム61内に組み込んでこの実施例と同様に表示部を発
光させることは当業者にとって自明であり、その詳細は
開示しない。なお、この実施例では発光ダイオード11
1で文字・記号を見やすいように発光させた。発光方法
は、表示部69の部分の樹脂に蛍光顔料を混合して、夜
間でも見やすいようにする方法でも良い。
【0049】
【制御パネルの製造方法】以上、この発明の制御パネル
の押ボタンの9つの実施例を詳記したが、次にこの発明
の製造方法を説明する。実施例4を例にとり詳記する。 まず周知の射出成形法によりボタン本体9と卓上電話器
本体5をABS樹脂により成形する。ボタン本体9と卓
上電話器本体5の材質は、ABS樹脂を用いた。ABS
樹脂は、耐衝撃性、機械的強度、細かい部分の形状の成
形性が良い。更に、このABS樹脂には、軟質材である
熱可塑性弾性体が熱融着するものでなければならない。 このABS樹脂は、アクリルニトリル、ブタジェン、ス
チレンを共重合させて作られた公知の樹脂である。本実
施例の樹脂では、宇部サイコン株式会社製の「サイクラ
ックT」(登録商標)を用いた。
【0050】ボタン本体9および電話器本体5を射出成
形を行う。このとき使用するABS樹脂は、乾燥機で8
0〜85℃、2時間以上乾燥したものが望ましい。射出
成形機でのABS樹脂の樹脂温度は、220〜250℃
の範囲で設定する。射出成形樹脂圧は、700〜140
0Kg/cm2 の範囲内に設定する。金型温度は、望
ましくは65℃に設定する。ただし、成形品の形状によ
っては、温度を多少変えるほうが良い。ボタン本体9、
電話器本体5を射出成形した後、次の金型に入れる。図
11は、ボタン支持体部分、すなわち薄肉部分28を射
出成形する金型の例を示す断面図である。この例の金型
120は、スリープレート金型と呼ばれているものであ
り、射出成形でよく用いられる周知の金型構造である。 成形時には、図11の断面に示すように金型は閉じられ
ている。キャビティ部は、薄肉部28、押圧突起13で
あり、成形前は、これらの部分は空間である。この状態
で、この空間にスプルー121から加熱溶融した熱可塑
性弾性体であるポリエステルエラストマ樹脂を流入させ
る。
【0051】熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂は、
柔軟、ゴム弾性を持つ材料として知られているものであ
る。この製造例において使用するポリエステル系熱可塑
性エラストマは、硬質(ハード)セグメントと軟質(ソ
フト)セグメントを有するものである。この種のポリエ
ステル系熱可塑性エラストマとしては、芳香族ジカルボ
ン酸と短鎖グリコールから調製されるポリエステルセグ
メント(ハードセグメント)と、芳香族シカルボン酸と
ポリアルキレングリコール(長鎖グリコール)から調製
されるポリエーテルセグメント(ソフトセグメント)を
有するポリエーテルポリエーテル・エステル型のコポリ
マーがよく知られている。また、ソフトセグメントをポ
リカプロクトンを使用して調製したポリエステル・エス
テル型のコポリマーも知られている。
【0052】前記したポリエステル系熱可塑性エラスト
マの典型的なものは、テレフタル酸ジメチル、1.4−
ブタンジオール、ペリ(オキシテトラメチレン)グリコ
ールを出発原料として重縮合反応およびエステル交換反
応をさせることにより調製された下記一般式で示される
ものがある。
【0053】
【化1】 ただし、m,nは重合度を示す。
【0054】前記一般式で示されるポリエステル系熱可
塑性エラストマの使用により、硬度の高いABS樹脂か
ら構成される電話器本体15、ボタン本体27と、弾性
に富み軟質のポリエステル系熱可塑性エラストマから構
成される薄肉部28とが熱融着により強力に接合される
。この接合理由は定かでないが、これらの異質の成形体
部位の融着部において、前記ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマのハードセグメント、ソフトセグメント、OH
やCOOHなどの官能基が有効に作用し合う結果である
と考えられる。
【0055】前記ポリエステル系熱可塑性エラストマは
、ハードセグメントとソフトセグメントの比率により、
あるいは各セグメントの構成成分の種類によりその性質
がかわるものであるが、一般的な特徴は、耐屈曲性、耐
油性、耐摩耗性、耐熱性などに優れている。
【0056】前記ポリエステル系熱可塑性エラストマの
市販品としては、ペルプレン(P40H,P70B,P
150B,P150M 、東洋紡績株式会社製商品名)
、グリラックス(E−120,E−200,E−320
,E−500 、大日本インキ化学工業株式会社製商品
名)などがあり、本実施例ではこれらを単独で用いた。
【0057】流入されたポリエステルエラストマ樹脂は
、スプルー121からランナ122を通ってゲート12
3を通りキャビティ部を満たす。押圧突起部13、薄肉
部28の材料は、熱融着接合する前記熱可塑性弾性体か
ら選択する。この熱可塑性体に顔料を入れ、前記ボタン
本体の色と相違させ、表示部ができる限り鮮明に表示さ
れるように行のも良い。表示部の隆起部の部分のみ、ボ
タン本体27の表面から露出する。この露出した部分は
そのまま表示部を形成する。
【0058】加熱溶融した熱可塑性弾性体は、スプルー
121から(ノズル(図示せず))加圧されて注入され
る。熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂は、ランナ1
22、ゲート123を通ってキャビティ部134に流入
する。キャビティ部134に流入した熱可塑性ポリエス
テルエラストマは、それ自身の溶融熱の力でボタン本体
27及び電話器本体5の表面部分を一部溶かして、両者
は混合または凝着して熱融着面を作る。この成形が終了
すると、金型120は、固定側取付板124とランナス
トリッパプレート127との間の面126がガイドピン
125により案内され開く。同時にランナストリッパプ
レート127と型板130との間の面128が開く。更
に、型板130と可動受板132との間の分割面131
が開く。
【0059】この結果、ランナストリッパプレート12
7は、ランナ122を押し出し、金型120から外す。 同時に、型板130も可動受板132から離れる。この
とき、エジエクタピン135,135の先端は、一体成
形された電話器本体5、ボタン本体27及び薄肉部28
を可動コア132から押し出して金型120から外す。 以上のように、電話器5の成形と組立は、主にこの射出
成形の2〜3工程のみで完了する。他の実施例も実施例
4とほぼ同様に製造できるので、その記述は省略する。
【0060】なお、この製造方法は射出成形法であるが
、ボタン本体27とボタン支持体28を熱融着する方法
は他の公知の手段でもよい。例えば、超音波溶接法、押
出成形、ブロー成形、カレンダ成形、圧縮成形、トラン
スファ成形など熱の力で両者を融着するものであれば、
他の方法でもよい。前記押ボタンの製造方法は、最初に
電話器本体5のボタン本体27を成形し、これを金型1
20に入れて、ボタン支持体部分28を成形している。 しかし、前記説明からあきらかなように、この成形工程
の順序を逆転させても本発明の押ボタンは製造できる。
【0061】以上詳記したように、熱可塑性ポリエステ
ルエラストマ樹脂とABS樹脂とを使用すると次のよう
な優位性がある。
【0062】a.ポリエステルエラストマは、熱可塑性
エラストマの中では最もすぐれた高温特性、すなわち軟
化点110℃〜208℃を有している。低歪領域で使用
すれば、低温から高温まで広い使用温度範囲下で完全に
弾性回復する。したがって、あらゆる雰囲気中で使用さ
れる押ボタンに最適である。
【0063】b.ポリエステルエラストマは、高低温に
おいて繰り返しの曲げ荷重でも亀裂が生じにくいので、
押ボタンに最適である。
【0064】c.ポリエスエラストマ樹脂の引張り強度
は、低歪下で他のポリマーに比して大きい。通常20%
以下の伸びの領域で使用される。更に伸ばすと、300
〜500%まで伸びるが、永久歪が大きくなるため、通
常この範囲で使用しないが、他のポリマーより薄い肉厚
の設計が可能である。したがって、押ボタンの支持体、
すなわち弾性的性質を有し、かつ強度を有する薄肉部に
最適である。
【0065】d.一般にポリマーの圧縮弾性率は、硬度
と共に増加する。ポリエステルエラストマの圧縮弾性率
は、優れた圧縮特性を有するため、同等の硬度を有する
他のポリマーより圧縮歪が50〜100%大きく、優れ
た耐荷重特性を示すので押ボタンの支持体に使用すると
、クリック感が良い。
【0066】e.ポリエステルエラストマは、170〜
270℃と成形温度の幅が広いため安定した量産性が得
られる。
【0067】f.ポリエステルエラストマは、ABS樹
脂と成形条件が近いので、組み合わせて押ボタンを製造
するとより生産性が良い。
【0068】
【その他の熱可塑性弾性体】前記ボタン本体9は、通常
の合成樹脂を用いた。しかし、通常合成樹脂製品は、高
い耐熱性および機械的強度が必要なときは、ポリカーボ
ネート、ナイロンなどの熱可塑性のエンジニアリングプ
ラスチックを使用している。しかし、従来用いられてい
る熱可塑性弾性体をこれらのエンジニアリングプラスチ
ックスに熱の力で接合するには、比較的硬い熱可塑性弾
性体に限られている。弾力性に優れた合成樹脂製の熱可
塑性の弾性体を、エンジニアリングプラスチックスに熱
融着する樹脂、方法がなかった。
【0069】本出願人は、この方法を特願昭第62−3
00036号(特開平1−139240)として出願し
た。その発明の要旨は、次のようなものである。あらか
じめ成形された比較的硬度が高い合成樹脂成形体に、こ
の合成樹脂成形体より硬度の低い成形体の熱可塑性弾性
体組成物を熱融着により接合させる。または、この熱可
塑性弾性体組成物からなる成形体に、この熱可塑性弾性
組成物の成形体より硬度が高い前記成形体を溶融した状
態で与えて両者を熱融着により接合させて複合成形体を
製造する方法である。
【0070】前記熱可塑性弾性体組成物は、(i)熱可
塑性弾性体……100重量部(ii)ポリエーテルブロ
ックアミド……25〜185重量部 の成分からなる。前記(i)の熱可塑性弾性体は、硬度
が70〜35度(JISショアー効果A単位)であり、
この熱可塑性弾性体は、水添SBSブロックコポリマ、
ウレタン系エラストマ、ジエン系エラストマ、ウレタン
系エラストマ、可塑化ポリ塩化ビニルから選ばれる一種
である。
【0071】前記硬度が高い成形体の硬度は、70度以
上である。この合成樹脂は、ポリカーボネート、ナイロ
ン11、ナイロン12、ABS樹脂、メタクリル樹脂か
ら選ばれる一種である。この熱融着により接合させる方
法は、射出成形法が生産性の点で望ましい。
【0072】更に、本出願人は、前記ポリエーテルブロ
ックアミドに変えてポリエステル系熱可塑性エラストマ
でも前記同様に熱融着特性に優れたものであることを見
出だして、特願平1−235620号(平成1年9月1
3日)として出願した。したがって、この熱可塑性弾性
耐組成物を用いても良い。
【0073】この製造方法および組成物を前記実施例の
熱可塑性弾性体として用いる。この組成物は、機械的強
度に優れかつ弾性があるので、クリック感のよい制御パ
ネルを製造できる。具体的には、前記実施例の第1〜5
実施例のボタン本体、制御パネル本体部分を硬い合成樹
脂を用いる。前記熱可塑性弾性体組成物は、ボタン支持
体、すなわち薄肉部、アクチュエータ部分に用いる。前
記実施例の第6〜9実施例の材料は、前記第6実施例と
材料を逆転させた例である。
【0074】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明は、製造
工程、組立工程数をきわめて少なくできる。また、タッ
チ感覚、クリック感の良い制御パネルの押ボタンができ
た。更に、この発明は、押ボタン本体と他の部分とを一
体に熱融着させているので、防水性、防塵性、耐衝撃性
、静電気の防止性能が高いなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】第1の実施例を示す平面図である。
【図1(b)】図1(a)のb−b断面図である。
【図2(a)】図2(a)は第2の実施例を示す平面図
である。
【図2(b)】図2(a)のb−b断面図である。
【図3】第3の実施例を示す一部断面図である。
【図4(a)】第4の実施例を示す断面図である。
【図4(b)】第4の実施例の変形例を示す断面図であ
る。
【図4(c)】第4の実施例の他の変形例を示す断面図
である。
【図4(d)】第4の実施例の更に他の変形例を示す断
面図である。
【図5(a)】第5の実施例を示す卓上計算器の透視図
である。
【図5(b)】図5(a)のb−b断面図である。
【図6(a)】第6の実施例を示す平面図である。
【図6(b)】図6(a)のb−b断面図である。
【図6(c)】図6(b)のc−c断面図である。
【図7(a)】第7の実施例を示す平面図である。
【図7(b)】図7(a)のb−b断面図である。
【図7(c)】図7(b)のc−c断面図である。
【図8(a)】第8の実施例を示す平面図である。
【図8(b)】図8(a)のb−b断面図である。
【図8(c)】図8(b)のc−c断面図である。
【図9(a)】第9の実施例の変形例を示す図である。
【図9(b)】図9(a)のb−b断面図である。
【図10(a)】第10の実施例を示す平面図である。
【図10(b)】図10(a)のb−b断面図である。
【図11】操作ボタンの成形を行う射出成形金型の例を
示す断面図である。
【符号の説明】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種機器を制御する制御回路へ電気的記号
    を入出力するための制御パネルの押ボタンにおいて、下
    記構成からなる押ボタン、 a.指の駆動力により2位置間を選択的に移動してスイ
    ッチング動作しかつABS樹脂からなるボタン本体と、
    b.前記制御パネルの本体を構成し、ABS樹脂からな
    る制御箱と、 c.前記ABS樹脂より硬度が低い熱可塑性ポリエステ
    ルエラストマ樹脂からなりかつ前記ボタン本体に一体に
    熱融着されかつ前記ボタン本体を弾性的に上下動可能に
    支持するボタン支持体と、 d.前記ボタン支持体と、前記ボタン本体及び前記制御
    箱との境界面が容易に剥離しないように前記ボタン支持
    体と、前記ボタン本体及び前記制御箱とを構成する両高
    分子が凝着した熱融着面。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ボタン本体を支持
    するために前記ボタン支持体に肉厚を薄く形成した断面
    が台形の薄肉部を形成した押ボタン。
  3. 【請求項3】各種機器を制御する制御回路へ電気的信号
    を入出力するための制御パネルの押ボタンにおいて、下
    記構成からなる押ボタン、 a.一面に指を接触させる面を有して前記制御回路をカ
    バーしかつスイッチング動作するための指接触部を有し
    かつ熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂からなるシー
    トと、 b.前記制御パネルの本体を構成し、ABS樹脂からな
    る制御箱と、 c.前記シートの樹脂より硬度が高い前記ABS樹脂又
    は前記熱可塑性ポリエステルエラストマ樹脂からなりか
    つ前記指の駆動により2位置間を選択的に移動してスイ
    ッチング動作しかつ前記シートに一体に熱融着し前記シ
    ートに支持されるアクチュエータと、 d.前記シートと前記アクチュエータ及び制御箱との境
    界面が容易に剥離しないように前記シートと前記アクチ
    ュエータおよび制御箱との間に両高分子が凝着し熱融着
    した熱融着面。
  4. 【請求項4】請求項1,2から選択される1項において
    、予め成形された前記ボタン本体及び前記制御箱、又は
    ボタン支持体を射出成形金型内に入れ、この射出成形金
    型に入れた前記ボタン本体及び前記制御箱、又はボタン
    支持体に、前記ボタン支持体、又は前記ボタン本体及び
    前記制御箱の加熱溶融されたこれらの合成樹脂材料を前
    記射出成形金型のキャビィティ部に射出し、前記ボタン
    本体及び前記制御箱と、前記ボタン支持体とを前記加熱
    溶融された合成樹脂自身の溶融熱で融着接合して熱融着
    面を形成し、前記ボタン本体、前記制御箱及び前記ボタ
    ン支持体を一体に成形したことを特徴とする押ボタンの
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3項において、前記アクチュエータ
    及び前記制御箱、又は前記シートを射出成形金型内に入
    れ、前記アクチュエータ及び前記制御箱、又は前記シー
    トの加工熱溶融されたこれらの合成樹脂材料を前記射出
    成形金型内のキャビィ部に射出し、前記アクチュエータ
    、前記制御箱及び前記シートとを前記合成樹脂自身の溶
    融熱で融着接合して熱融着面を形成し、前記アクチュエ
    ータ、前記制御箱及び前記シートを一体に成形したこと
    を特徴とする押ボタンの製造方法。
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