JPH04305021A - 酸化スズを含むパイロクロール化合物の製造方法 - Google Patents

酸化スズを含むパイロクロール化合物の製造方法

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JPH04305021A
JPH04305021A JP3084243A JP8424391A JPH04305021A JP H04305021 A JPH04305021 A JP H04305021A JP 3084243 A JP3084243 A JP 3084243A JP 8424391 A JP8424391 A JP 8424391A JP H04305021 A JPH04305021 A JP H04305021A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化スズのドーピング方
法に関する。さらに詳細には、本発明は厚膜抵抗体中で
使用されるパイロクロール(pyrochlore)関
連化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】厚膜材料は金属、ガラスおよび/または
セラミック粉末を有機媒質に分散させた混合物である。 不導性支持体に塗布して導電性、抵抗性または絶縁性塗
膜を形成する、これらの材料は様々な電子工学および軽
電気部品に使用される。
【0003】このような厚膜組成物の特性は組成物の中
の特定の成分によって左右される。このような厚膜組成
物はほとんどが三種類の主成分を含有している。導電相
は電気的性質を確定し、最終塗膜の機械的性質を左右す
る。結合剤(通常は、ガラスおよび/または結晶性酸化
物)は厚膜同士を保持し、そして、該厚膜を支持体に接
着させる。有機媒質(ビヒクル)は分散媒として機能し
、該組成物の塗装特性(特に、そのレオロジー)を左右
する。マイクロ回路に使用される厚膜抵抗体にとっては
高い安定性とプロセス感受性が低いことが絶対必須条件
である。特に、抵抗体の抵抗率(resistivit
y)(Rav)は広範な温度条件にわたって安定でなけ
ればならない。従って、抵抗温度係数(Thermal
 Coefficient of Resistanc
e, TCR)はいかなる厚膜抵抗体においても決定的
に重要な変数である。厚膜抵抗体組成物は機能(導電)
相と永久結合剤相とからなるので、導電相および結合剤
相の特性ならびにその導電相と結合剤相同志の相互作用
および支持体との相互作用は抵抗率(Rav) および
TCR値の双方に影響を及ぼす。
【0004】従来、厚膜抵抗体組成物は普通、貴金属酸
化物と多酸化物(polyoxide) ならびに、場
合により、卑金属酸化物とその誘導体からなる機能相を
有していた。 しかし、これらの材料を配合して高抵抗率の膜を作成し
た場合、多くの欠点を有していた。例えば、貴金属を配
合して適当な低TCR値を得ようとすると、貴金属の電
力取扱適性は著しく劣る。他方、貴金属を配合して良好
な電力取扱適性を得ようとすれば、TCR値が著しく負
になる。更に、RuO2 のような金属酸化物およびル
テニウムパイロクロールのような多酸化物を抵抗体用の
導電相として使用する場合、空気焼成しなければならな
い。従って、このような材料を安価な卑金属ターミナル
と共に使用することはできない。更にまた、六硼化金属
のような卑金属を使用する場合、該卑金属を配合してそ
の電力取扱能力を損うことなく高い抵抗値(例えば、≧
30kΩ/□)を得ることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】抵抗体中での使用につ
いて評価された卑金属材料はAs2 O3 ,Ta2 
O5 ,Sb2 O5 およびBi2 O3 のような
その他の金属酸化物でドープされた酸化スズ(SnO2
 )である。これらの材料は米国特許第2,490,8
25号明細書および、Transactions of
 British Ceramic Society 
(1974年1月)Vol 73、7〜17頁にD.B
.Binns によって開示されている。しかし、これ
らの材料は半導体である。即ち、これらの材料は極めて
高い負のTCR値を有する。R.L.Whalers 
とK.M.Merzはカナダ特許第1,063,796
号明細書に、高抵抗率において極めて高い負のTCR値
を有するSnO2 およびTa2 O2 を基材とする
抵抗体の使用を開示している。更に、これらの材料は1
000℃以上の加工温度を必要とする。
【0006】抵抗体の分野で大きな進歩が達せられたに
もかかわらず、30kΩ/□〜30MΩ/□の範囲内で
、わずかに負のTCR値を、また、このましくは、まれ
に、わずかに正のTCR値を与える安価な抵抗体材料に
対する強い要望が厳として存在している。このような材
料は医療用機器および高信頼性電子回路網の双方の用途
について特に必要とされる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は主に極めて望ま
しい低TCR値を有する厚膜抵抗体を製造するために利
用される、SnO−SnO2 −Ta2 O5 −Nb
2 O5 系から誘導されるパイロクロール関連化合物
を使用して、酸化スズをタンタルおよび/またはニオブ
でドーピングする方法、および、このドーピングされた
パイロクロール関連化合物に関する。
【0008】従って、本発明は、酸化スズにドープして
、 Sn2−x 2+Tay3Nby2Sny14+O7−
x−y1/2であって、 x=0〜0.55 y3=0〜2 y2=0〜2 y1=0〜0.5 そして y1+y2+y3=2 である式に相当するパイロクロールを生成する方法であ
って、SnO,SnO2 とTa2 O5 ,Nb2 
O5 およびその混合物からなる群から選ばれる金属五
酸化物の微粉混合物を非酸化性雰囲気中で500℃以上
の温度で焼成することからなる方法を提供する。
【0009】
【実施例】A  パイロクロール成分 X線分析から明らかなように、SnO−SnO2 −T
a2 O5 −Nb2 O5 系から得られた前記の化
合物はパイロクロール関連構造を有している。しかし、
このパイロクロール関連構造の正確な性質は未だ解明さ
れていない。該化合物を称呼する便宜上、“パイロクロ
ール”および“パイロクロール関連化合物”という用語
は互換的に使用される。
【0010】厚膜抵抗体組成物に添加するために前記の
パイロクロールを別途に製造すること、または、導電相
の一成分としてまたは完成された抵抗体材料として直接
該組成物を製造することが望ましいかどうかにかわりな
く、様々な作業条件下で抵抗体特性(特に、TCR)に
悪影響を与えるような化学的副反応を実際的に完全にな
くすために、使用する金属酸化物は全て高純度のものが
好ましい。例えば、金属酸化物の純度は99wt%以上
であり、99.5wt%またはこれ以上の純度が好まし
い。SnO2 の場合、純度は特に絶対的要因である。
【0011】パイロクロール成分類(即ち、SnO,S
nO2 ,Ta2 O5 および/またはNb2 O5
 )の粒径は、パイロクロールを製造する際の、その技
術的効果の観点からすれば、何ら重要な要件ではない。 しかし、完全な混合と完全な反応を促進させるために、
該成分類は微粉体であることが好ましい。一般的に好ま
しい粒径は0.1 〜80μm であり、特に好ましい
粒径は10〜40μm である。パイロクロール関連化
合物類(パイロクロール類)自体は、SnO,SnO2
 および金属五酸化物の微粉体混合物を非酸化性雰囲気
中で500〜1100℃で焼成することによって製造さ
れる。好ましい焼成温度は700〜1000℃である。   前記のパイロクロールを含有する厚膜抵抗体の製造
用に適した導電相は二種類の基本的方法によって製造で
きる。第一の方法は、パイロクロール粉末5〜95wt
%、SnO2 粉末95〜5wt%と混合し、そして、
この混合物を焼成して導電相を製造することからなる。 好ましいパイロクロール粉末の使用量は20〜95wt
%である。
【0012】導電相を形成する第2の方法では、SnO
,SnO2 および金属五酸化物の微粉体混合物を調製
する。ここで、SnO対金属五酸化物のモル比は1.4
 〜3.0 であり、また、SnO2 はSnOおよび
金属五酸化物の化学量論的な量よりも過剰量配合される
。SnO2は全酸化物類のうち5〜95wt%を構成す
る。次いで、この混合物を600〜1100℃で焼成す
る。かくして、パイロクロールは一個の固相として生成
され、そして、過剰量のSnO2 は焼成反応生成物の
第2層を構成する。パイロクロールを単独で製造する場
合、好ましい焼成温度は600〜1000℃である。
【0013】このような方法で形成された導電相を無機
結合剤および有機媒質と混合して、スクリーンの印刷の
可能な厚膜組成物を製造することができる。或る場合に
は、SnO2 を組成物に添加して抵抗率のレベルを変
化させること、または、抵抗の温度係数を変化させるこ
とが望ましいこともある。しかし、このようなことは、
使用すべき無機結合剤の組成を変化させることによって
為し得る。
【0014】B  無機結合剤 前記のパイロクロールを含有する抵抗体用の無機結合剤
として最も頻繁に使用されるものはガラスである。この
ガラスは900℃未満の融点を有する、実質的に鉛、カ
ドミウムまたはビスマスのいずれをも含有しないガラス
組成物である。好ましいガラスフリットはホウケイ酸の
バリウム、カルシウムまたはその他のアルカリ土類金属
塩のようなホウケイ酸塩である。このようなガラスフリ
ットの製造は周知であり、また、例えば、酸化物の形を
したガラス構成成分をいっしょに溶融させ、そして、該
溶融組成物を水中に注ぎ入れてフリットを製造すること
からなる。当然、バッチ成分はフリット製造の常用条件
下で所望の酸化物をもたらすような化合物であればどん
な化合物であってもかまわない。例えば、酸化硼素は硼
酸から得られ、二酸化ケイ素はフリントから得られ、酸
化バリウムは炭酸バリウムから得られる。ガラスはボー
ルミル中で水と共に微粉砕(磨砕)してフリットの粒径
を低下させ、そして、実質的に均一な粒径のフリットを
得ることが好ましい。
【0015】本発明の抵抗体組成物中で使用するのに特
に好ましいガラスフリットはSnO2 10〜50モル
%、B2 O3 20〜60モル%、BaO10〜35
モル%、CaO0〜20モル%、MgOo〜15モル%
、NiO0〜15モル%、A■2 O3 0〜15モル
%、SnO2 0〜5モル%、ZrO2 0〜7モル%
および金属フッ化物0〜5モル%(ここで、該金属はア
リカリ金属類、アリカリ土類金属類およびニッケルから
なる群から選択される。)からなり;B2 O3 +A
■2 O3 /SiO2 +SnO2 +ZrO2 の
モル比は0.8 〜4であり;BaO,CaO,MgO
,NiOおよびCaF2 の全量は15〜50モル%で
あり;そして、A■2 O3 ,B2 O3 ,SiO
2 ,SnO2 およびZrO2 の全量は50〜85
モル%(好ましくは、60〜85モル%)であり;Bi
,CdおよびPbを含有しないフリットである。このよ
うなガラス類が特に望ましい。なぜなら、このようなガ
ラスは前記のパイロクロールと併用した場合、高い抵抗
レベルで、極めて高い正の高温抵抗温度係数(Hot 
Temperature Coefficient o
f Resistance, HTCR) 値をもたら
すからである。
【0016】このようなガラス類は、所望成分を所望の
割合で混合し、そして、この混合物を加熱して溶融物を
生成することからなる常用のガラス製造技術によって製
造される。当業界で周知なように、加熱はピーク温度ま
で行なわれ、また、溶融物が完全に液化し、そして、均
質になるような時間にわたって行なわれる。現行の製造
作業では、成分をプラスチックボールと共にポリエチレ
ンジャーの中で振盪することによって予備混合し、そし
て、その後、白金製のルツボの中で所望の温度で溶融す
る。この溶融物を1100〜1400℃のピーク温度で
1〜1.5 時間にわたって加熱する。その後、この溶
融物を冷水中に注ぎ込む。急冷中の水の最大温度は、水
対溶融物の容量比を増大させることによってできるだけ
低い温度に維持する。水から粗製フリットを分離した後
、このフリットを風乾するか、またはメタノールで洗浄
することによって水を置換することによって残留水を除
く。 次いで、この粗製フリットを、アルミナボールを使用し
て、アルミナ容器中で3〜15時間にわたってボールミ
ル磨砕する。粗製フリットによって捕捉されるアルミナ
は、もしあるとしても、X−線回折分析によって測定さ
れるように、認められうる制限範囲内ではない。
【0017】微粉砕されたフリットスラリーをミルから
とりだした後、デカントして過剰量の溶剤を除去し、そ
して、フリット粉末を室温で風乾する。次いで、乾燥粉
末を325メッシュ篩を篩過させることによって巨大粒
子を全て除去する。
【0018】フリットの主要な二特性は、これが無機結
晶質粒状材料の液相焼結を促進し、そして、厚膜抵抗体
の製造における加熱−冷却サイクル(焼成サイクル)の
間の失透によって非晶質または結晶質材料を生成するこ
とである。この失透プロセスは先駆非結晶性(ガラス様
)材料と同一の組成を有する単一の結晶相か、あるいは
、先駆ガラス様材料の組成と異なった組成を有する多く
の結晶相のいずれかをもたらす。
【0019】本発明のパイロクロール含有抵抗体用の特
に好ましい結合剤組成物は、前記のビスマス、カドミウ
ムおよび鉛を含有しないガラス95〜99.9wt%と
、CaF2 ,BaF2 ,MgF2 ,SrF2 ,
NaF,LiF,KFおよびNiF2 からなる群から
選択される金属フッ化物5〜0.1 wt%からなる。 このような金属フッ化物をフリットと併用すると、これ
らの材料から製造される抵抗体の抵抗率を低下させる。
【0020】C  有機媒質 有機媒質を使用する主たる目的は、組成物の微粉体をセ
ラミックまたはその他の支持体に容易に塗布できるよう
な形にするために、該組成物微粉体の分散用ビヒクルと
して使用することである。従って、有機媒質はまず第一
に、固形物を適正な安定度で分散させる得るうなもので
なければならない。第二に、有機媒質のレオロジー特性
は、分散液に良好な塗布特性を与えるようなものでなけ
ればならない。
【0021】ほとんどの厚膜組成物はスクリーン印刷に
よって支持体に塗布される。従って、該組成物は適当な
粘度を有しなければならない。かくして、該組成物は容
易にスクリーンを通過できる。更に、該組成物はスクリ
ーン通過後、迅速に固化し、かくして、良好な分離性を
もたらすために、該組成物はチキソトロープなものでな
ければならない。レオロジー特性が最も重要であるが、
好ましくは、有機媒質も配合して、固形分および支持体
に適正な湿潤性を与え、良好な乾燥速度をもたらし、更
に、手荒な取扱いにも十分に耐えうる乾燥被膜強度を与
え、また、良好な焼成特性を与える。焼成組成物の申し
分のない外観も重要である。
【0022】これら全ての基準からすれば、広範な不活
性液体類が有機媒質として使用できる。ほとんどの厚膜
組成物の有機媒質は例えば、樹脂の溶剤溶液であり、ま
た、しばしば、樹脂とチキソトロープ剤の双方を含有す
る溶剤溶液である。通常、このような溶剤は130〜3
50℃の範囲内の温度で沸騰する。
【0023】この目的に断然最もしばしば使用される樹
脂はエチルセルロースである。しかし、エチルヒドロキ
シエチルセルロース、ウッドロジン、エチルセルロース
とフェノール樹脂との混合物、低級アルコール類のポリ
メタクリレートエステル、およびエチレングリコールモ
ノアセテートのモノブチルエーテルのような樹脂類も使
用できる。
【0024】厚膜用に最も広範に使用される溶剤は、α
−またはβ−テルピネオールあるいはこれらの混合物の
ようなテルペン類と、ケロシン、ジブチルフタレート、
ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、
ヘキシレングリコール、高沸点アルコール類およびアル
コールエステル類のようなその他の溶剤類の併用物であ
る。これらの溶剤類とその他の溶剤類との様々な組合せ
を配合して各用途に応じた所望の粘度と揮発度を得る。
【0025】通常使用されるチキソトロープ剤は水添カ
ストール油、その誘導体およびエチルセルロースを含む
。もちろん、チキソトロープ剤を常に添合する必要はな
い。なぜなら、あらゆる懸濁液に固有の剪断減粘性と組
合せられた溶剤/樹脂特性だけがここでは適当だからで
ある。
【0026】分散液中の有機媒質対固形物の比率は大幅
に変化させることができる。この比率は分散液の塗布方
法および使用される有機溶剤の種類によって左右される
。通常、良好な伸びを得るには、分散液は、相補的に、
60〜90%の固形分と40〜10%の有機媒質を含有
している。このような分散液は通常、半流動体程度のも
のであり、そして、一般的には、“ペースト”と呼ばれ
る。
【0027】ペーストは三本ロール練り機で容易に製造
される。低剪断速度、中剪断速度および高剪断速度にお
いてブルツクフィールド粘度計で室温で測定した場合の
ペーストの粘度は典型的には、次の範囲内にある。
【0028】   有機媒質(ビヒクル)の使用量およびタイプは主に
、最終の所望塗料粘度および印刷厚みによって決定され
る。
【0029】配合および塗布 本発明の組成物を製造する場合、粒状の無機固形物を有
機媒質と混合し、そして、三本ロール練り機のような適
当な装置で分散させて懸濁液を調製し、かくして、粘度
が4sec −1の剪断速度で、約100〜150Pa
.Sの範囲内にある組成物を得る。
【0030】下記の実験例では、次の方法によって配合
を行なった。
【0031】ペーストの成分類と必要量よりも約5wt
%少ない量の所定の有機成分類を容器中でいっしょに秤
量する。次いで、この成分類をはげしく混合して均質な
ブレンドを調製し、その後、このブレンドを三本ロール
練り機のような分散装置を通過させて粒子の良好な分散
性を得る。Hegmanゲージを使用して、ペースト中
の粒子の分散状態を測定する。この装置はスチールのブ
ロック中の、その一端に深さ25μm (1ミル)の一
本の溝と、その他端に深さ0インチ以下の坂路とからな
る。ブレードを使用して、ペーストを溝の長さにそって
ひきおろす。凝集塊の直径が溝の深さよりも大きい場合
には、掻ききずが溝の中にあらわれる。申し分のない分
散液ならば、典型的には、10〜18μm の第4掻き
きず点を与える。十分に分散されたペーストで溝の半分
が被覆されない点は典型的には3〜8μm である。2
0μm の第4掻ききず測定値および10μm の“半
溝”測定値は分散が不十分な懸濁液であることを示す。
【0032】ペーストの製造に使用される有機成分のう
ちの残しておいた5%を添加し、完成配合物の粘度が4
sec −1の剪断速度で140〜200Pa.Sとな
るようにペーストの樹脂含量を調節する。
【0033】次いで、この組成物を、通常はスクリーン
印刷法によって、未乾燥塗膜の厚みが、約30〜80ミ
クロン、好ましくは、35〜70ミクロンおよび最も好
ましくは40〜50ミクロンとなるように、アルミナセ
ラミックのような支持体に塗布する。本発明の電極組成
物は自動印刷法または常法どうりの手作業による印刷法
のいずれかによって支持体に印刷できる。200〜32
5メッシュのスクリーンによる自動スクリーンステンシ
ル法を用いることが好ましい。印刷されたパターンは焼
成前に200℃未満の温度、例えば、約150℃の温度
で乾燥させる。無機結合剤および微粉状金属の双方を焼
結させるための焼成は、有機物を約300〜600℃で
焼尽し、約800〜950℃の最高温度が約5〜15分
間にわたって持続されるような温度条件で、換気の行き
とどいたベルトコンベアー炉中で行ない、続いて、過焼
結、中間温度における望ましからざる化学反応または急
速冷却にともなって発生する支持体破壊を防ぐために、
ゆっくりと制御しながら放冷することが好ましい。全体
の焼成手順は約1時間かけて行なうことが好ましい。す
なわち、焼成温度に達するまでに20〜25分間焼成温
度が約10分間、そして、放冷に約20〜25分間であ
る。或る場合には、30分間程度の短い全体サイクル期
間も使用できる。
【0034】サンプル製造 抵抗温度係数(TCR)について試験すべきサンプルは
次のようにして製造した。
【0035】試験すべき抵抗体配合物のパタ―ンを大き
さが1×1インチの符号をつけたAlsimag 61
4セラミック支持体10個の各々にスクリーン印刷し、
そして、室温で平衡化させ、次いで、150℃で乾燥さ
せた。焼成前の、乾燥塗膜10個の各セットの平均厚さ
はブラッシ・サーフアナライザ(Brush Surf
analyzer)で測定した22〜28ミクロンでな
ければならない。乾燥した印刷支持体を、35℃/分の
加熱速度で850℃にまで加熱し、850℃で9〜10
分静置し、そして、30℃/分の放冷速度で室温にまで
放冷するサイクルを用いて、約60分間かけて焼成する
【0036】抵抗率測定および計算 前記のようにして製造した支持体を温度制御されたチャ
ンバー内のターミナルポストにとりつけ、そして、デジ
タル式オーム計に電気的に接続する。チャンバー内の温
度を25℃にあわせ、そして、平衡化させ、その後、各
支持体の抵抗率を測定し、その結果を記録する。
【0037】チャンバーの温度を次いで−55℃にまで
低下させ、そして、平衡化させ、そして低温抵抗温度係
数(Cold Temperature Coeffi
cient of Resistance, TCR)
 を測定し、そして、その結果を記録する。
【0038】HTCR={(R125 −R25)×(
10,000)/R25}ppm /度C CTCR={(R−55 −R25)×(12,500
)/R25}ppm /度C ただし、R125 、R25、R−55 はそれぞれ1
25 度C、25度C、−55 度CにおけるRの値で
ある。
【0039】R25の値およびHTCRならびにCTC
Rの値を平均し、そして、R25の値を25ミクロンの
乾燥印刷厚さに標準化し、そして、抵抗率を25ミクロ
ンの乾燥印刷厚さにおける平方あたりのオームとして報
告する。多数の試験値の標準化は次の関係式を算出する
【0040】標準化抵抗率=平均測定抵抗率×平均乾燥
印刷厚さ(ミクロン)/25ミクロン レーザートリミング安定性 厚膜抵抗体のレーザートリミングは混成微小形電子回路
の製造にとって重要な技法である。(この技法はD.W
.Hamer およびJ.V.Biggers によっ
て、“Thich Film Hybrid Micr
ocircuit Technology ”p.17
3ff(Wiley,1972)に詳述されている。)
この技法の有用性は、同じ抵抗性インクを一群の支持体
に印刷した特別な抵抗体の抵抗体がガウス分布に似た分
布を示すことを考慮することによって理解できる。全て
の抵抗体に同一の設計値をもたせて適正な回路性能を得
るにはレーザーを使用して、抵抗体材料の微小部分を除
去(揮発)して抵抗値をそろえる。トリミングした抵抗
体の安定性はトリミング後に生じる抵抗値の部分的変化
(ドリフト)の尺度である。抵抗値をその設計値付近に
とどめて適正な回路性能をうるために低抵抗値ドリフト
(高安定性)が必要である。
【0041】分散係数 分散係数(CV)は試験した抵抗体の平均および単一抵
抗率の関数であり、これは関係式σ/Ravによって表
わされる。ここで、 σ={Σi (Ri −Rav)2 /(n−1)}1
/2 の平方根 (式中、Ri はサンプルの測定された抵抗率である;
Ravは全サンプルの計算された平均抵抗率(Σi R
i /n)である; nはサンプルの数である; CV=σ/R×100%) [実験例]下記の実験例では、Cd,BiおよびPbを
含有しない様々なガラスフリットを使用した。これらフ
リットの組成を下記の表1に示す。下記の実験例におい
て、ガラスフリットを特定するために、以下に挙示され
たガラスにローマ数字を付す。
【0042】                          
       表  1組成物           
           ガラス組成物(モル%)  番
号        I    II   III   
IV   V    VI    VII   VII
I   IX     X  成分Y     BaO      20.0  20.0  20.0
  20.0  20.0  20.0  20.0 
 20.0  20.0  20.0CaO     
                         
                   9.52  
5.0   5.0MgO       5.0  1
0.0  10.0   5.0        10
.0  10.0         6.5   6.
5NiO                     
    5.0  10.0Al2 O3    5.
0 B2 O3     55.0  45.0  45.
0  45.0  45.0  45.0  45.0
  37.09 40.0  42.0SiO2   
  15.0  20.0  23.0  23.0 
 23.0  25.0  23.0  32.56 
27.0  25.0  SnO2         
                         
             25     2.0  
 2.0ZrO2            5.0  
 2.0   2.0   2.0         
1.0        1.0   1.0 CaF2
                         
                 1.0実験例1 パイロクロール製造:タンタルでドーピングされた式S
n1.752+Ta1.75Sn0.254+O6.6
25で示されるスズパイロクロール組成物を本発明の第
1の目的に従って次のように製造した。
【0043】分散媒として水を使用し、SnO71.4
2 g、Ta2O5 117.16gおよびSnO2 
11.42 gをボールミル磨砕することによって各2
00gのバッチを2つ調製した。完全に混合した後、こ
の混合物を乾燥し、そしてアルミナルツボに入れ、非酸
化性(チッ素)雰囲気の炉中で加熱した。この混合物は
最初、600℃で24時間加熱し、そして、その後、9
00℃で更に24時間加熱した。この混合物を磨砕せず
、あるいは、その逆で焼成中に処理した。
【0044】実験例2 導電相製造:実験例1の方法で製造したパイロクロール
を使用して次に、本発明の第2の目的に従って下記のよ
うに抵抗体用の導電相を製造した。  実験例1のパイ
ロクロール100gと精製SnO2 400gを各々含
有する2つの別々のバッチを磨砕溶媒としてイソプロピ
ルアルコールを使用して1時間ボールミル磨砕した。ボ
ールミル混合が終了した後、パイロクロールとSnO2
の混合物をチッ素雰囲気下の炉中に配置し、そして、9
00℃±10℃の温度で24時間焼成した。焼成および
放冷後、得られた粉末を磨砕溶媒としてイソプロピルア
ルコールを固形物2kgあたり500gの量で使用して
、8時間にわたって各々、Y−磨砕した。この2種類の
粉末を換気されたフード中に配置し、室温(約20℃)
で大気に蒸発させることによって乾燥させた。
【0045】実験例3 導電相製造:実験例1の方法で製造したパイロクロール
を使用し、本発明の第3の様相に従って次のように別の
導電相を製造した。
【0046】20wt%に相当する量の実験例1のパイ
ロクロールを80wt%のSnO2 と、磨砕溶媒にイ
ソプロピルアルコールを用いて、ボールミル中で混合し
た。得られた混合物を乾燥させ、次いで、チッ素雰囲気
下の炉中で600℃で13時間加熱した。次いで、この
焼成混合物を放冷し、磨砕することによって再粉砕し、
そして、900℃で24時間にわたって再加熱した。加
熱された最終生成物をイソプロピルアルコール中で再び
磨砕して粒径を更に低下させ、表面積を増大させた。
【0047】実験例4〜11 厚膜組成物の製造:下記の表2に列挙したペースト固形
物の混合物を前記の方法で24wt%の有機媒質に分散
させることによって8種類の一連のスクリーン印刷可能
な厚膜ペーストを製造した。  組成物の評価:8種類
の厚膜ペーストの各々を使用して前記のような方法で抵
抗体膜を形成した。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、
分散係数(CV)および高温抵抗温度係数(HTCR)
を測定した。抵抗体ペーストの組成および該組成物から
形成した抵抗体の電気的性質を次の表2に示す。
【0048】                          
       表  2              
              配  合  効  果実
験例番号  4      5      6    
  7      8      9      10
    11  成  分 SnO      1.18    2.50    
5.00    7.50    3.68    6
.70    6.70  5.86Ta2 O5  
 2.11    4.08    8.16   1
2.24   12.24   10.75   10
.75  9.64SnO2    66.45   
63.16   56.58   50.00   5
3.82   55.45   55.45 48.7
9  ガラスI                  
                         
        27.09ガラスII       
                         
           27.09ガラスIII   
                         
                         
   31.50ガラスIV    2.63    
2.63    2.63    2.63    2
.63                  3.50
ガラスVIII 26.32   26.32   2
6.32   26.32   26.32CaF2 
    1.32    1.32    1.32 
   1.32    1.32          
        0.71  抵抗体特性 Rav      191.5    27.1   
 43.3   102.1    80.3    
72.97  148.9  20.43(kΩ/□) CV(%) 99.7     4.2     4.
4     4.2     4.5    10.8
     7.2  11.0 HTCR  −425
4    −282    −200    −222
    −177   +57.1    +70.4
 −47.8(ppm/C) 表2の結果から明らかなように、多量のTa2 O5 
の役割は抵抗率を高めることであり、また、ガラスを一
層高い比率で使用すると1MΩ/□よりも高い抵抗率が
得られる。また、表2のデータは、別のガラス組成物を
使用すると一層負のHTCR値が得られることを例証し
ている。実際、正のHTCR値も得られる。要するに、
本実験例の組成物および方法を使用し、パイロクロール
またはガラスの量を増大させることによっておよび/ま
たは別のガラスを使用することによって、20kΩ/□
〜20MΩ/□の全範囲にわたって抵抗率を制御できる
【0049】実験例12〜19 厚膜組成物の製造:下記の表3に列挙した様々な量の固
形物の混合物を前記の方法で24wt%の有機媒質に分
散させることによって8種類の一連のスクリーン印刷可
能な厚膜ペーストを製造した。  組成物の評価:8種
類の厚膜組成物の各々を使用して前記のような方法で一
連の抵抗体膜を製造した。焼成塗膜の平均抵抗率(Ra
v)、分散係数(CV)および高温抵抗温度係数(HT
CR)を測定した。抵抗体ペーストの組成および該組成
物から製造した抵抗体の電気的性質を次の表3に示す。
【0050】                          
       表  3          抵抗体の
電気的性質に対するSnOおよびSnO2 配合成分の
効果実験例番号  12      13      
14      15      16      1
7      18    19  成  分 SnO             65.66    
2.50           61.58    5
.00          6.70Ta2 O5  
 4.08    4.08    4.08    
8.16    8.16    8.16  10.
75  10.75SnO2    65.66   
        63.16   61.58    
       56.58  62.15  55.4
5ガラスVIII 26.32   26.32   
26.32   26.32   26.32   2
6.32ガラスIV    2.63    2.63
    2.63    2.63    2.63 
   2.63                ガラ
スI                       
                         
  27.09  27.09CaF2     1.
32    1.32    1.32    1.3
2    1.32    1.32        
        抵抗体特性 Rav     1783.0   “高”   27
.1  1491.0   “高”  43.3   
702.9  149.9 (kΩ/□) CV(%) 78.0             4.
2    81.4            4.4 
  188.5   7.2HTCR  −6998 
  −282   −200    −6708   
         −200  −4285   +7
0 (ppm/C) (注)“高”は250 MΩ/□以上であることを示す
【0051】SnOが配合されていなければ、抵抗体は
高い負のHTCR値および受容することのできないほど
高いCV値を有することとなるので、SnOは本発明の
抵抗体のパイロクロール部分の必須成分である。このこ
とは実験例12のデータにより実証されている。他方、
SnOをSnO2 と併用せず単独で使用した場合、得
られる焼成材料は抵抗体ではなく、絶縁体である。また
、実験例14は、SnOとSnO2 を併用した抵抗体
は全て例外なく良好なHTCR値、良好なCV値および
全く申し分のない抵抗率を有することを実証している。   実験例15〜17は、系中でTa2 O5 を多量
に有する実験例12〜14と同じ現象を示すことを例証
している。 最後に、実験例18と19はTa2 O5 の配合量が
わずかに高い別のガラス組成物の使用例を示す。
【0052】実験例20〜25 厚膜組成物の製造:実験例1のパイロクロール組成物と
SnO2 および無機結合剤からなる混合物を前記の方
法で24wt%の有機媒質中に分散させることによって
6種類の一連のスクリーン印刷可能な厚膜組成物を調製
した。無機結合剤として三種類の異なったガラスを使用
した。また、パイロクロール/SnO2 の比率も変化
させた。
【0053】組成物の評価:6種類の厚膜組成物の各々
を使用して前記のような方法で一連の抵抗体膜を形成し
た。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV
)および高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。抵
抗体ペーストの組成および該ペーストから製造した抵抗
体の電気的性質を次の表4に示す。
【0054】                          
       表  4              
SnO2 /パイロクロール配合効果実験例番号   
   20        21        22
        23        24     
   25    成  分 パイロクロール  7.28      7.28  
    7.28     14.57     14
.57    14.57   (注) SnO2        65.56     65.
56     65.56     58.28   
  58.28    58.28 ガラスII   
    25.17                
         25.17ガラスIII     
           25.17         
                25.17  ガラ
スVIII                    
     25.17               
         25.17 ガラスIV     
   1.32      1.32      1.
32      1.32       1.32  
  1.32 CaF2         0.66 
     0.66      0.66      
0.66       0.66    0.66  
 抵抗体特性 Rav            112.6     
69.3     19.9       423.2
1    139.1   29.1(kΩ/□) CV(%)        6.9      6.3
     12.5        5.3     
   4.7   22.3HTCR        
 +174     −88     −502   
     +431       +396   −8
14(ppm/C) (注)表中の“パイロクロール”はSn1.752+T
a1.75Sn0.254+O6.625 である。
【0055】実験例17のデータを実験例20のデータ
と比較し、実験例18のデータを実験例21のデータと
比較し、そして、実験例19のデータを実験例22のデ
ータと比較すると、パイロクロールの量を増加させれば
一層高い抵抗率が得られることが理解される。これら同
一のデータはまた、別のガラス組成物を使用すればHT
CRをコントロールできることを示している。
【0056】実験例26〜38 厚膜組成物の製造:実験例3の導電相と無機結合剤から
なる混合物を前記の方法で24wt%の有機媒質に分散
させることによって13種類の一連のスクリーン印刷可
能な厚膜組成物を形成した。三種類の異なったガラスを
基本的な無機結合剤として使用した。
【0057】組成物の評価:13種類の厚膜組成物の各
々を使用して前記のような方法で一連の抵抗体膜を製造
した。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(C
V)および高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。 抵抗体ペーストの組成および該ペーストから製造した抵
抗体の電気的性質を次の表5に示す。
【0058】                          
 表  5  (その1)             
 抵抗体の電気的性質に対するガラス組成物の効果実験
例番号      26      27      
28      29      30      3
1      32  成  分 実験例3       66.86    65.51
   74.28   66.27   67.62 
  68.97   70.33 の導電相 ガラスVIII     29.71    30.9
3   23.10 ガラスIII         
                      30.
29   29.08   27.86   26.6
4 ガラスII        −      −  
    −      −      −      
−      −ガラスIV        3.11
     3.24    2.30    3.11
    2.98    2.84    2.70 
CaF2         0.32      0.
32  0.32     0.32    0.32
    0.32    0.32   抵抗体特性 Rav             68.4    8
3.7   44.6   1134.4    72
8.3  488.7   422.2 (kΩ/□) CV(%)        4.1    6.0  
  3.8     5.2      10.0  
   4.7     7.1 HTCR      
    −5    −6    −126     
+317      +350     +392  
  +398(ppm/C)                          
 表  5  (その2)             
 抵抗体の電気的性質に対するガラス組成物の効果実験
例番号      33        34    
    35        36        3
7        38  成  分 実験例3      67.62     66.27
     62.13     60.78     
60.81     61.08 の導電相 ガラスVIII    −        −    
    −        −        −  
      −ガラスIII     −      
  −        −        −    
    −        −ガラスII      
29.08     30.29     34.04
     35.25     36.22     
35.95 ガラスIV       2.98   
   3.11      3.51      3.
65      2.97      2.98 Ca
F2        0.32      0.32 
     0.32      0.32   抵抗体
特性 Rav          751.94    13
94.3    7459      10214  
   32890     85140 (kΩ/□) CV(%)      6.8      9.4  
    8.4         9.9      
 4.8     9.75HTCR       +
385     +320      +257   
    +100       +3      −1
29.5(ppm/C) 実施例26〜38は、本発明の組成物がビスマス、カド
ミウム、鉛を含有しないタイプのものである場合、導電
相中のパイロクロールの配合量を高めて一層高い抵抗率
を得ることによって、さらにまた、無機結合剤の組成を
変化させることによって、本発明の方法および組成物を
使用すれば、30kΩ/□〜100MΩ/□に及び全範
囲の抵抗体を組立てられることを明白に例証している。
【0059】実施例39〜45 厚膜組成物の製造:前記の全ての実施例で使用されたタ
ンタルのかわりにニオブをドーピング剤として使用し、
パイロクロールを含有する一連のスクリーン印刷の可能
な厚膜組成物を製造した。SnO/Nb2 O5 /S
nO2 (2:1:31.96 モル比)の混合物をボ
ールミル磨砕することによってニオブ含有配合物を製造
した。ボールミル磨砕した混合物を大気下の炉中で10
0℃±10℃の温度で乾燥した。その後、窒素雰囲気の
炉中で900℃で24時間加熱した。この焼成生成物を
次いで更に微粉砕してその表面を増大させた。実験例3
9〜42では、前記のニオブ含有パイロが抵抗体の導電
相の基本成分であった。実験例43〜45では、ニオブ
型材料と同じ方法で製造したタンタル型パイロクロール
を、極く少量のニオブ型材料と共に基本導電相として使
用した。タンタル型パイロクロールはモル比が2:1:
28.65 のSnO/Ta2 O5 /SnO2 混
合物から製造した。
【0060】組成物の評価:7種類の厚膜組成物の各々
を使用して前記のような方法で一連の抵抗体膜を形成し
た。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV
)および高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。厚
膜ペーストの組成および該ペーストから製造した一連の
抵抗体の各々の電気的性質を次の表6に示す。
【0061】                          
 表  6              ニオブ系スズ
パイクロールの特性実験例番号      39   
   40      41      42    
  43      44      45  成  
分 Nb系導電相   66.86    65.51  
 74.28   66.27   67.62   
68.97   70.33 Ta系導電相   66
.86    65.51   74.28   66
.27   67.62   68.97   70.
33 ガラスX       29.1  ガラスVIII              29.1
ガラスIII                   
    29.1            28.7 
   28.7    28.7ガラスII     
                         
  29.1ガラスIV        3.0   
 3.0      3.0      3.0   
  2.9     2.9     2.9CaF2
         0.3    0.3      
0.3      0.3     0.32    
0.3     0.3  抵抗体特性 Rav           2.373   0.5
677   13.251  16.912   0.
712  0.602    0.629(kΩ/□) CV(%)        4.9    2.7  
  9.1     4.6      4.7   
   7.2    10.6 HTCR      
 −3582   −3453   −3559   
−3556    +176     +95    
  +4(ppm/C) 実験例39〜42は、Nb型導電相がタンタル型導電相
の電気的性質とは異なる電気的性質を有している事実を
例証している。即ち、Nb型パイロクロールは極めて高
い負のHTCR値によって示されるように半導体的特性
を示すのに対して、タンタル型パイロクロールは金属型
の挙動(即ち、温度が上昇するにつれて、抵抗値も上昇
すること)を示す。
【0062】実験例43〜45は、タンタル型厚膜抵抗
体組成物用のTCR変性剤としてNb型導電相の使用を
例証する。特に、Nb型材料は抵抗値をほとんど変化さ
せることなく、HTCR値を相当変化させる。
【0063】実験例46 抵抗体用の導電相を本発明の第3の目的に従って、次の
ように製造した。
【0064】SnO2 405.7 g、Ta2 O5
 58.5gおよびSnO35.71 gからなる微粉
体混合物を、磨砕用溶媒として蒸留水を使用し、1時間
にわたってボールミル粉砕することによって製造した。 この磨砕混合物を120℃の炉中で乾燥した。次いで、
この乾燥混合物をアルミナ製のルツボに入れ、そして、
875℃で24時間加熱した。875℃での加熱が終了
した後、磨砕溶媒に蒸留水を使用して、こり反応混合物
を6時間Y−磨砕した。 その後、100℃の炉中で乾燥した。
【0065】前記の方法における反応体類の特性は、焼
成生成物が実験例1と同じ式を有するパイロクロール2
0wt%と遊離SnO2 80wt%とを含有するもの
である。この手順は当然、パイロクロール合成と導電相
の形成とを別々の操作で行なうことを避けるためのもの
である。
【0066】実験例47〜51 厚膜組成物の製造:下記の表7に列挙した固形物の混合
物を前記の方法で26wt%の有機媒質に分散させるこ
とによって5種類の一連のスクリーン印刷可能な厚膜組
成物を製造した。
【0067】組成物の評価:5種類の厚膜組成物の各々
を使用して前記のような方法で抵抗体膜を形成した。焼
成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV)およ
び高温抵抗係数(HTCR)を測定した。組成物および
その電気的性質を次の表7に示す。
【0068】                          
     表7                  
  導電相およびガラス配合効果      実験例番
号          47    48    49
    50    51             
                   (固体含量,
wt%)        成  分       実験例46の導電相    70.33   
67.62   67.62   70.30   6
7.62       ガラスIII        
    −       −      29.07 
   −       −      ガラスIX  
          26.64   29.07  
  −       −       −      
ガラスII             −      
 −       −      26.63   2
9.07       ガラスIV         
    2.70    2.97    2.97 
   2.70    2.97       CaF
2              0.32    0.
32    0.32    0.32    0.3
2       抵抗体特性       Rav(MΩ/□)     0.149
   0.229   0.930   1.268 
  2.169      CV(%)       
    2.6     5.4     4.8  
   5.5     7.8      HTCR(
ppm/度C)  +172    +141    
+298    +369    +288表7のデー
タは、導電相の濃度が増大すると抵抗値が下がり、そし
て、HTCRが上昇することを示している。 ガラス組成物の、抵抗値およびHTCRの双方を変化さ
せる効果は実験例48,49および51の結果を比較す
ることによって、また同様に、実験例47と実験例50
の結果を比較することによって実証される。注目すべき
ことは、高い抵抗値範囲内の全てのCV値が例外なく受
容可能な範囲内にあること、即ち、CV値は全て約10
%未満であることである。
【0069】実験例52〜56 厚膜組成物の製造:実験例2の導電相、Y−磨砕したS
nO2 および無機結合剤からなる混合物を前記の方法
で26wt%の有機媒質に分散させることによって5種
類の一連のスクリーン印刷可能な厚膜ペーストを製造し
た。
【0070】組成物の評価:5種類の厚膜ペーストの各
々を使用して前記のような方法で抵抗体膜を製造した。 焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV)お
よび高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。抵抗体
ペースト固形物の組成物および該ペーストから形成した
抵抗体の電気的性質を次の表8に示す。
【0071】                          
       表8                
      低端パイロクロール抵抗体      実
験例番号          52    53   
 54    55    56          
                      (固体
含量,wt%)        成  分       実験例2の導電相      33.81  
 43.95   50.72   59.51   
67.62       SnO2         
    33.81   23.67   16.91
    8.11    −      ガラスVII
I            29.08   29.0
8   29.08   29.08   29.08
       ガラスIV             
2.98    2.98    2.98    2
.98    2.98       CaF2   
           0.32    0.32  
  0.32    0.32    0.32   
    抵抗体特性       Rav(kΩ/□)    29.5  
  35.8    44.2    52.8   
 67.1        CV(%)       
    6.2     3.2     3.9  
   5.1     5.0      HTCR(
ppm/℃)   −78    +8     +1
9     +52     +49  表8のデータ
は“低端(low−end) ”抵抗体の形成に本発明
が有用であることを例証している。特に、導電相対Sn
O2 の比率を高めることによって、抵抗値を高めるこ
とができ、更に、HTCR値を正にすることができる。 CV値はこの範囲の全体にわたって極めて良好な値に維
持される。
【0072】実験例57 抵抗体用の導電相を本発明の第2の様相に従って次のよ
うに製造した。
【0073】SnO26.78 g、Ta2 O5 4
3.94 gおよびSnO2 429.28gを含有す
る微粉体混合物を磨砕溶媒の蒸留水中で1時間にわたっ
てボールミル磨砕した。磨砕混合物を100℃の炉中で
乾燥させた。次いで、この乾燥混合物をアルミナ製のル
ツボに入れ、そして、チッ素雰囲気下で875℃で24
時間にわたって加熱した。 放冷後、磨砕溶媒として再び蒸留水を使用して焼成組成
物を6時間にわたってY−磨砕した。磨砕組成物を次い
で約100℃の炉中で乾燥させた。
【0074】実験例58〜60 厚膜組成物の製造:実験例57の導電相、SnO2 お
よびガラスからなる混合物を前記の方法で26wt%の
有機媒質に分散させることによって3種類の一連のスク
リーン印刷可能な厚膜ペーストを製造した。
【0075】組成物の評価:3種類の厚膜ペーストの各
々を使用して前記のような方法で抵抗体膜を製造した。 焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV)お
よび高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。抵抗体
ペーストの固体含量の組成および該ペーストから形成し
た抵抗体の電気的性質を次の表9に示す。
【0076】 抵抗体特性 Rav(kΩ/□)    32.3    59.2
    38.8CV(%)           1
.9     3.7     2.7HTCR(pp
m /℃)   −35     +21    −7
表9のデータも同様に、平均抵抗率およびHTCRをコ
ントロールするのに別のガラスからなる本発明が有用で
あることを示している。これら3種類の低端抵抗体はい
ずれも極めて低い分散係数を有していた。
【0077】実施例61〜65 厚膜組成物の製造:実施例57の導電相、実施例39〜
45のニオブ型導電相、SnO2 およびガラスからな
る混合物を前記の方法で25wt%の有機媒質に分散さ
せることによって5種類の一連のスクリーン印刷可能な
厚膜ペーストを製造した。  組成物の評価:5種類の
厚膜ペーストの各々を使用して前記のような方法で一連
の抵抗体膜を形成した。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav
)、分散係数(CV)および高温抵抗温度係数(HTC
R)を測定した。抵抗体ペーストの組成および該ペース
トから製造した抵抗体の電気的性質を次の表10に示す
【0078】                          
     表10  TCR変調剤としてニオブ型パイ
ロクロールを含有する30kΩ/□−30MΩ/□抵抗
体       実施例番号          61  
  62    63    64    65   
                         
    (固体含量,wt%)        成  
分   実施例57のTa型導電相    38.95   6
7.62   37.82   66.86   64
.19 実施例42のTa型導電相     −   
    −      27.01    −    
   −    Nb型導電相           
  −       0.68   27.01   
 0.41    −      SnO2     
          28.67    −     
  −       −      ガラスVIII 
           29.08    7.44 
   −         −       −   
   ガラスIV               2.
98    2.98    2.97    2.9
7    3.24       ガラスIX    
           −      20.96  
  −       −       −      
    ガラスIII              −
       −      29.17      
   ガラスII               − 
      −              29.4
4   32.57       C2 F2    
            0.32    0.32 
   0.32    0.32    −    表
9のデータも同様に、平均抵抗率およびHTCRをコン
トロールするのに別のガラスからなる本発明が有用であ
ることを示している。これら3種類の低端抵抗体はいず
れも極めて低い分散係数を有していた。 実験例61〜65 厚膜組成物の製造:実験例57の導電相、実験例39〜
45のニオブ型導電相、SnO2 およびガラスからな
る混合物を前記の方法で25wt%の有機媒質に分散さ
せることによって5種類の一連のスクリーン印刷可能な
厚膜ペーストを製造した。  組成物の評価:5種類の
厚膜ペーストの各々を使用して前記のような方法で一連
の抵抗体膜を形成した。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav
)、分散係数(CV)および高温抵抗温度係数(HTC
R)を測定した。抵抗体ペーストの組成および該ペース
トから製造した抵抗体の電気的性質を次の表10に示す
【0079】                          
     表10  TCR変調剤としてニオブ型パイ
ロクロールを含有する30kΩ/□−30MΩ/□抵抗
体       実験例番号          61  
  62    63    64    65   
                         
    (固体含量,wt%)        成  
分   実験例57のTa型導電相    38.95   6
7.62   37.82   66.86   64
.19 実験例42のTa型導電相     −   
    −      27.01    −    
   −    Nb型導電相           
  −       0.68   27.01   
 0.41    −      SnO2     
          28.67    −     
  −       −      ガラスVIII 
           29.08    7.44 
   −         −       −   
   ガラスIV               2.
98    2.98    2.97    2.9
7    3.24       ガラスIX    
           −      20.96  
  −       −       −      
    ガラスIII              −
       −      29.17      
   ガラスII               − 
      −              29.4
4   32.57       C2 F2    
            0.32    0.32 
   0.32    0.32    −     
     抵抗体特性       Rav(kΩ/□)    30.8  
  92.2    1079     8,953 
 31,043      CV(%)       
    3.3     3.9     8.9  
   8.8     6.1      HTCR(
ppm/℃)   −51    +65     +
135    +115     +40  表10の
データもまた同様に、本発明により30kΩ/□〜30
MΩ/□の全範囲にわたる抵抗体が形成できることを実
証している。また、同データはニオブ型パイロクロール
ならびに該パイロクロールから製造した導電相がHTC
R値を調節できることを示している。
【0080】実験例66〜80 A.パイロクロール製造 15種類の一連の異なったパイロクロール組成物を本発
明の第1の様相に従って製造した。各々のパイロクロー
ルは各成分の粉体混合物をアセトンでスラリー化させ、
次いで風乾させることによって製造した。風乾後、この
混合物を磨砕し、そして、アルミナ製のルツボに入れた
。そして、これをチッ素雰囲気下の炉中で900℃±2
0℃の温度で24時間にわたって加熱した。24時間経
過後、ルツボの加熱を止め、そして、焼成パイロクロー
ルをチッ素雰囲気中でルツボに入れられたままゆっくり
と放冷した。
【0081】B.評価 15種類のパイロクロールの各々について、ノレルト(
Norelco) 回折計を使用し、CuKαで照射す
ることによってX−線回折試験を行ない、該パイロクロ
ール中に存在する固相の数を測定した。各パイロクロー
ルの組成および相データを下記の表11に示す。
【0082】さらに、実験例66,67,71,71,
72および73のパイロクロールについては、ギニエ(
Guinier) カメラを用いて強度(I),H,K
およびLミラーインデックスおよびD−値を測定した。 Hgg−Guinier データを使用し最小自乗法に
よりセル(cell)寸法のデータの精度をあげた。か
くして得られたセルパラメーターを表11の次の表12
に示す。
【0083】                          
     表11                 
     パイロクロール相データ実験例      
組成                      構
造式変数(1)       固相(s) 番  号 
   (モル)                  
                         
             SnO  SnO2   
Ta2 O5   X    Y3     Y1  
 66   2.00      −       1
.00        0     2.00    
0    (2)+(3)   67   2.00 
     0.25    1.75/2      
0     1.75    0.25 (2)+(3
)   68   2.00      0.50  
  1.50/2      0     1.50 
   0.50 (2)+(4)   69   2.
00      0.75    1.25/2   
   0     1.25    0.75 (2)
+(4)   70   1.50      1.0
0       1/2      0.5   1.
00    1.00 (2)+(4)   71  
 1.75      −         1.00
      0.25  2.00    0    
(2)   72   1.65      −   
      1.00      0.35  2.0
0    0    (2)   73   1.55
      −         1.00     
 0.45  2.00    0    (2)  
 74   1.75      0.25    1
.75/2      0.25  1.75    
0.25 (2)   75   1.75     
 0.35    1.65/2      0.25
  1.65    0.35 (2)+(4)   
76   1.75      0.45    1.
55/2      0.25  1.55    0
.45 (2)+(4)   77   2.00  
    0.45    1.55/2      0
     1.55    0.45 (2)   7
8   1.65      0.25    1.7
5/2      0.35  1.75    0.
25 (2)+(4)   79   1.65   
   0.45    1.55/2      0.
35  1.55    0.45 (2)+(4) 
  80   1.65      0.45    
1.55/2      0.35  1.55   
 0.45 (2)+(4) (1) 構造式、Sn2
−x 2+Tay3Sny14+O7−x−y1/2中
のX,Y1 およびY3 変数 (2) パイロクロール (3) Sn痕跡 (4) SnO2  前記のX−線回折データは、全ての事例において、タン
タルがパイロクロール構造中に完全に結合されており、
遊離のTa2 O5 は全く存在していないことを実証
している。固相の数が2よりも多い例は皆無であった。 SnO2 が全く存在していなかった各例においては、
パイロクロール相がたった1つしか存在しないものぱか
りであった。単一相生成物は実験例77からも得られた
。実験例66および67ではスズであると思われる第2
相が極めて少量であるが示された。
【0084】パイロクロール成分を焼成する際、市販の
チッ素ガスを使用した。市販のチッ素ガスは痕跡量の酸
素を含有しているので、各組成中の微小量のSnOはS
nO2 に酸化される可能性がある。従って、表11に
おいて、構造式変数で特定されたパイロクロールの組成
は理論上の組成であり、XおよびY3 の実際の値はそ
れぞれ示された値よりもわずかに低く、また、わずかに
高い。
【0085】                     表12  
      パイロクロールセルパラメーター実験例番
号        セルパラメーター(オングストロー
ム)    66            10.56
37 ± 0.0002     67       
     10.5851 ± 0.0003    
 71            10.5589 ± 
0.0004     72            
10.5559 ± 0.0004     73  
          10.5525 ± 0.000
4 前記のセルパラメーターはパイロクロール構造自体
が立方体であることを示している。X−線回折の測定結
果も計算D−値と実測D−値とのすぐれた一致性を示し
た。
【0086】興味あることには、本発明のパイロクロー
ル組成物はパイロクロールの組成に関連して個別的な色
がつきやすい。例えば、SnO2 /Ta2 O5 の
比率が漸増する実験例66〜70における肉眼でみえる
パイロクロールの色の範囲は次のとうりである。
【0087】 さらに、実験例39〜45のパイロクロールのような、
ニオブ−含有パイロクロールは、黄色の鉛顔料が使用さ
れるであろう多くの用途において、それを顔料として使
用するに足る明黄色を有していた。他方、若干のパイロ
クロールは全く無色であり、白色の厚膜を製造するのに
使用できる。
【0088】実験例81〜86 厚膜組成物の製造:実験例66,67,71,72およ
び73のパイロクロールの各々をSnO2 と混合し、
次いで、この混合物を前記の方法で26wt%の有機媒
質に分散させることによって、6種類の一連のスクリー
ン印刷可能な厚膜組成物製造した。6種類の厚膜組成物
の各々を使用して前記のような方法で一連の抵抗体を製
造した。焼成塗膜の平均抵抗率(Rav)、分散係数(
CV)および高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した
。各一連の抵抗体組成物の組成および電気的性質を次の
表13に示す。
【0089】                          
   表  13                 
 厚膜抵抗体中における種々のパイクロール類の使用[
実験例番号]    81    82      8
3      84      85    86  
                        (
  固体含有、重量%  )パイクロール   の成分   実験例66      13.51       
  67              13.51  
       68                
        13.51         71 
                         
        13.51         72 
                         
                  13.51  
       73                
                         
           13.51   SnO2  
       54.05   54.05     
54.05     54.05     54.05
   54.05   ガラスIX      32.
43   32.43     32.43     
32.43     32.43   32.43 [
抵抗体特性]   Rav          61.27   55
.12     50.02     54.29  
   46.36   41.14   CV(%) 
      5.4     2.4       2
.4       5.5       5.4   
  3.1  HTCR(ppm/C) +234  
  +225      −15       +18
5      +144    −15 前記のデータ
は、本発明に関連する全てのパイロクロール組成物が広
範囲の抵抗率とHTCR特性を有し、また同様に、極め
て低いCV特性を有する厚膜抵抗体の製造に使用できる
ことを証明している。
【0090】実験例87〜89 厚膜組成物の製造:実験例2の導電相と無機結合剤を前
記の方法で26wt%の有機媒質中で混合することによ
って3種類の一連のスクリーン印刷可能な厚膜組成物を
製造した。4種類のガラスとCaF2 を含有する3種
類の異なった主要無機結合剤として使用した。
【0091】組成物の評価:3種類の厚膜組成物の各々
を使用して前記のような方法で一連の抵抗体を形成した
。焼成抵抗体の平均抵抗率(Rav)、分散係数(CV
)および高温抵抗温度係数(HTCR)を測定した。 抵抗体ペーストの組成および該ペーストから形成した一
連の抵抗体の電気的性質を次の表14に示す。
【0092】 前記のデータは102 倍の範囲に及ぶ抵抗値を有する
抵抗体の形成に実験例2の導電相が有用であることを証
明している。これらの導電相はいずれも極めて申し分の
ないCV値と良好な正のHTCR値を有していた。
【0093】実験例90〜93 市販の厚膜抵抗体組成物TRWTS105を実験例87
の厚膜組成物と比較した。この比較のために、前記の方
法で、二種類の異なった支持体に各組成物を塗布するこ
とによって一連の抵抗体を形成した。各抵抗体について
平均抵抗率、分散係数、高温抵抗温度係数および低温抵
抗温度係数を測定した。これらのデータを下記の表15
に示す。
【0094】                          
   表  15  支持体の効果…TRW  TS1
05および実験例87の厚膜組成物の比較  実験例番
号            90        91
      92        93[厚膜組成物]
      [  TRW TS 105…注1  ]
[    実験例87      ]  支持体   
           4275…注2  A■2 O
3   4275…注2  A■2 O3   抵抗体
特性   Rav(kΩ/□)        1380  
       281        45     
     80  CV(%)           
     34          50      
   6           4  HTCR(pp
m/度C)   −4550       −2830
        −8         −22CTC
R(ppm/℃) −11,000       −6
900        −4          +4
(注)(1) “TRW  TS105”は米国オハイ
オ州、クリーブランド、44117 のTRW社の製品
名である。
【0095】(2) “4275”は米国デラウェアー
州19898、ウィルミントン所在    のE.I.
 du Pont de Nemours 社の製品名
である。
【0096】前記のデータから明らかなように、TS1
05組成物は支持体材料の変更に対して極めて敏感であ
り、更に、極めて高いHTCRおよびCTCR値で示さ
れるように加工条件に対して極めて敏感である。さらに
、TS105組成物のCV値も高すぎた。これに対して
、実験例87の組成物は二種類の支持体に対して比較的
にわずかな特性変動を示しただけであり、また、極めて
低いHTCRおよびCTCR値で示されるように、極め
て広範な加工寛容度を有していた。更に、CV値はいず
れの支持体の場合も受容できるものであった。
【0097】実験例94〜97 前記の市販厚膜抵抗体組成物(TRW  TS105)
および実験例87〜89の厚膜組成物から一連の抵抗体
を形成することによって両組成物を比較した。特にこと
わらない限り、抵抗体は全て900℃で焼成した。
【0098】三種類の抵抗体をそれぞれ三群にわけて、
これらを室温(20℃)、150℃および相対温度(R
H)90%で40℃の条件下で1000時間老化させた
場合のレーザートリミング処理抵抗体の安定性について
評価した。各抵抗体の大きさは40×40mmであり、
プランジカットでトリミングした。実験例94〜96の
抵抗体のトリミングしなかった場合の安定性についても
同様に評価した。前記のレーザートリミング後の安定性
に関するデータを下記の表16に示す。抵抗率の変化率
は“Xav”で示されている。また、各測定値群の標準
偏差は“s”で示されている。
【0099】                          
     表  16      1000時間老化後
のレーザートリミング処理抵抗体の安定性      
                         
               老  化  条  件
        実験例  厚  膜        
                         
         40℃/  番  号  組成物 
                         
20℃    150 ℃  90% RH  94 
   実験例87  トリミングしたXav     
0.41    0.93    1.18     
                  トリミングした
         0.07    0.09    
0.15                     
  トリミングしないXav   0.06    0
.41    0.52              
         トリミングしない       0
.03    0.14    0.20   95 
   実験例88  トリミングしたXav     
0.52    1.00    1.40     
                  トリミングした
         0.39    0.20    
0.45                     
  トリミングしないXav   0.05    0
.54    0.46              
         トリミングしない       0
.07    0.27    0.13   96 
   実験例89  トリミングしたXav     
0.53    1.20    1.70     
                  トリミングした
         0.36    0.40    
0.75                     
  トリミングしないXav   0.22    0
.42    1.11              
         トリミングしない       1
.3     0.22    0.88   97 
   TS 105      トリミング注2 Xa
v   −15.6  −5.6     −14.7
                      トリミ
ング注2 Xav    −7.3  −7.0   
   −8.5  98    TS 105注1  
 トリミング注2 Xav     0.10    
1.3       2.1            
          トリミングした        
 0.3     0.2       0.6注(1
) 1000℃で焼成した例。
【0100】(2) トリミングしなかった場合の安定
性は得られなかった。
【0101】前記のデータから明らかなように、本発明
の方法により製造されたパイロクロールを含有するペー
ストは温度変化に対して極めて鈍感であり、また、高温
、高湿条件に対して極めて耐性である抵抗体をもたらす
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  SnOと、SnO2 と、Ta2 O
    5 ,Nb2 O5 およびそれらの混合物からなる群
    から選択される金属五酸化物の微粉混合物とを、非酸化
    性雰囲気中で、500℃以上の温度で焼成して Sn2−x 2+Tay3Nby2Sny14+O7−
    x−y1/2に相当するパイロクロール関連化合物を製
    造し、式中、x        =0〜0.55;y3
           =0〜2; y2       =0〜2; y1       =0〜0.5;であり、y1 +y
    2 +y3 =2;であることを特徴とするパイロクロ
    ール化合物の製造方法。
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