JPH04304396A - 耐食性に優れたクロム合金電気めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
耐食性に優れたクロム合金電気めっき鋼板の製造方法Info
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- JPH04304396A JPH04304396A JP9324191A JP9324191A JPH04304396A JP H04304396 A JPH04304396 A JP H04304396A JP 9324191 A JP9324191 A JP 9324191A JP 9324191 A JP9324191 A JP 9324191A JP H04304396 A JPH04304396 A JP H04304396A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用鋼板、家庭
電器製品用鋼板、建材用鋼板等に好適な、耐食性に優れ
たクロム合金電気めっき鋼板の製造方法に関するもので
ある。
電器製品用鋼板、建材用鋼板等に好適な、耐食性に優れ
たクロム合金電気めっき鋼板の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車用鋼板、家庭電器製品用鋼板、建
材用鋼板等の耐食性の向上が強く要求されており、この
ような耐食性鋼板として、従来から、亜鉛電気めっき鋼
板、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル等の亜鉛合金電気めっき
鋼板が使用されている。近時、例えば、冬期に、凍結防
止用の塩が散布されている道路を走行する自動車用の鋼
板等のように、過酷な腐食環境においても、高度の耐食
性を有するめっき鋼板の開発が強く要求されている。め
っき量を多くすれば耐食性は向上するが、一方、プレス
成形加工性およびスポット溶接性等が低下する問題が生
ずる。
材用鋼板等の耐食性の向上が強く要求されており、この
ような耐食性鋼板として、従来から、亜鉛電気めっき鋼
板、亜鉛−鉄、亜鉛−ニッケル等の亜鉛合金電気めっき
鋼板が使用されている。近時、例えば、冬期に、凍結防
止用の塩が散布されている道路を走行する自動車用の鋼
板等のように、過酷な腐食環境においても、高度の耐食
性を有するめっき鋼板の開発が強く要求されている。め
っき量を多くすれば耐食性は向上するが、一方、プレス
成形加工性およびスポット溶接性等が低下する問題が生
ずる。
【0003】上述した問題を解決する手段として、例え
ば、特公昭61−36078、特公昭58−56039
、特開昭64−55398等には、亜鉛または亜鉛系合
金からなるめっき層中に、クロムを含有させることによ
って、めっき層の耐食性を向上させることが開示されて
いる。
ば、特公昭61−36078、特公昭58−56039
、特開昭64−55398等には、亜鉛または亜鉛系合
金からなるめっき層中に、クロムを含有させることによ
って、めっき層の耐食性を向上させることが開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法に
は、次ぎのような問題がある。特公昭61−36078
、特公昭58−56039においては、Crの共析率が
非常に微量であるために、耐食性にとってのCrの効果
は、付随的でしかあり得ない。従って、耐食性を改善す
る目的からは、高含有率のCrを析出させる必要がある
。ところで、これらのめっき液は、いずれも、アニオン
として、主にSO4 のみを含有している。SO4 に
は、金属クロム析出の中間生成物とされるクロム水酸化
物で形成されたカソード被膜を溶解する働きがある。従
って、少量のSO4 の添加は、カソード被膜を溶解更
新し、カソード反応を随時効率的に行わせるために有効
である。しかしながら、上記めっき液には、SO42−
が過剰に存在するために、カソード被膜の溶解量が多
くなり、結果的にCrの析出効率が低下する。 これらのことから、アニオンとしてSO42− のみを
含有するめっき液では、クロムイオン濃度を高めても、
必ずしもCr析出率の向上は期待できない。
は、次ぎのような問題がある。特公昭61−36078
、特公昭58−56039においては、Crの共析率が
非常に微量であるために、耐食性にとってのCrの効果
は、付随的でしかあり得ない。従って、耐食性を改善す
る目的からは、高含有率のCrを析出させる必要がある
。ところで、これらのめっき液は、いずれも、アニオン
として、主にSO4 のみを含有している。SO4 に
は、金属クロム析出の中間生成物とされるクロム水酸化
物で形成されたカソード被膜を溶解する働きがある。従
って、少量のSO4 の添加は、カソード被膜を溶解更
新し、カソード反応を随時効率的に行わせるために有効
である。しかしながら、上記めっき液には、SO42−
が過剰に存在するために、カソード被膜の溶解量が多
くなり、結果的にCrの析出効率が低下する。 これらのことから、アニオンとしてSO42− のみを
含有するめっき液では、クロムイオン濃度を高めても、
必ずしもCr析出率の向上は期待できない。
【0005】特開昭64−55398には、ポリエチレ
ングリコールのような有機剤を、めっき液中に添加する
ことにより、クロムの析出効率を高めることが開示され
ている。 ポリエチレングリコールのような有機剤の添加は、確か
にクロムの析出に有効である。しかしながら、これらの
めっき液のアニオンは、やはりSO42− のみである
ために、クロムの析出率向上に有効な電流密度は、50
A/dm2 以上で高い。クロムの析出率を向上させる
ために、電流密度を高くすると、クロムは析出するが、
いわゆるめっき焼けが生じ、必ずしも良好なめっき被膜
が得られない。また、クロムの析出に伴って、電解効率
も低下する。
ングリコールのような有機剤を、めっき液中に添加する
ことにより、クロムの析出効率を高めることが開示され
ている。 ポリエチレングリコールのような有機剤の添加は、確か
にクロムの析出に有効である。しかしながら、これらの
めっき液のアニオンは、やはりSO42− のみである
ために、クロムの析出率向上に有効な電流密度は、50
A/dm2 以上で高い。クロムの析出率を向上させる
ために、電流密度を高くすると、クロムは析出するが、
いわゆるめっき焼けが生じ、必ずしも良好なめっき被膜
が得られない。また、クロムの析出に伴って、電解効率
も低下する。
【0006】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、鋼板の少なくとも1つの表面上に、耐食性に
優れたクロム合金電気めっき層を、めっき電流密度の制
約がなく、比較的少ない量のクロムイオンを含有する電
気めっき液中において、安定して且つ高い効率で形成す
ることができる、耐食性に優れたクロム合金電気めっき
鋼板の製造方法を提供することにある。
を解決し、鋼板の少なくとも1つの表面上に、耐食性に
優れたクロム合金電気めっき層を、めっき電流密度の制
約がなく、比較的少ない量のクロムイオンを含有する電
気めっき液中において、安定して且つ高い効率で形成す
ることができる、耐食性に優れたクロム合金電気めっき
鋼板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段〕本発明者等
は、上述した問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その
結果、陰イオンとしてホウフッ化イオン(BF4− )
を含有する、クロム合金酸性電気めっき液中において
、鋼板を電気めっきすれば、鋼板の少なくとも1つの表
面上に、耐食性に優れたクロム合金電気めっき層を、め
っき電流密度の制約がなく、安定して且つ高い効率で形
成し得ることを知見した。 【0008】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、この発明の方法は、クロムイオン、およ
び、クロム以外の他の金属イオンを含有する酸性電気め
っき液中において、鋼板を電気めっきして、前記鋼板の
少なくとも1つの表面上に、クロム合金電気めっき層を
形成する、クロム合金電気めっき鋼板の製造方法におい
て、前記酸性電気めっき液は、陰イオンとして、0.5
〜500 g/l の範囲内の量のホウフッ化イオン
を含有していることに特徴を有するものである。
は、上述した問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その
結果、陰イオンとしてホウフッ化イオン(BF4− )
を含有する、クロム合金酸性電気めっき液中において
、鋼板を電気めっきすれば、鋼板の少なくとも1つの表
面上に、耐食性に優れたクロム合金電気めっき層を、め
っき電流密度の制約がなく、安定して且つ高い効率で形
成し得ることを知見した。 【0008】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、この発明の方法は、クロムイオン、およ
び、クロム以外の他の金属イオンを含有する酸性電気め
っき液中において、鋼板を電気めっきして、前記鋼板の
少なくとも1つの表面上に、クロム合金電気めっき層を
形成する、クロム合金電気めっき鋼板の製造方法におい
て、前記酸性電気めっき液は、陰イオンとして、0.5
〜500 g/l の範囲内の量のホウフッ化イオン
を含有していることに特徴を有するものである。
【0009】
【作用】この発明においては、上述したように、クロム
イオン、および、クロム以外の他の金属イオンが添加さ
れた、0.5 〜500 g/l の範囲内の量のホウ
フッ化イオンを含有する酸性電気めっき液中において、
鋼板を電気めっきする。このような、ホウフッ化イオン
を含有する酸性電気めっき液中において、鋼板を電気め
っきすると、数A/dm2 程度の低い電流密度により
、且つ、比較的少量のクロムイオンを含有する電気めっ
き液によって、効率的にクロムを析出させることができ
る。このように、効率的にクロムを析出させることがで
きる理由は、次のように推定される。
イオン、および、クロム以外の他の金属イオンが添加さ
れた、0.5 〜500 g/l の範囲内の量のホウ
フッ化イオンを含有する酸性電気めっき液中において、
鋼板を電気めっきする。このような、ホウフッ化イオン
を含有する酸性電気めっき液中において、鋼板を電気め
っきすると、数A/dm2 程度の低い電流密度により
、且つ、比較的少量のクロムイオンを含有する電気めっ
き液によって、効率的にクロムを析出させることができ
る。このように、効率的にクロムを析出させることがで
きる理由は、次のように推定される。
【0010】即ち、硫酸めっき液を使用した場合には、
Cr3+がクロム水酸化物からなるカソード被膜を介し
て析出する際に、SO42− が、クロム水酸化物と結
合しているクロム酸イオンと置換され、カソード被膜が
溶解しやすい形に変化する。これに対し、めっき液中に
ホウフッ化イオンが含有されている場合には、カソード
被膜が電析により有利な形で存在し得るために、効率的
にクロムを析出させることができる。
Cr3+がクロム水酸化物からなるカソード被膜を介し
て析出する際に、SO42− が、クロム水酸化物と結
合しているクロム酸イオンと置換され、カソード被膜が
溶解しやすい形に変化する。これに対し、めっき液中に
ホウフッ化イオンが含有されている場合には、カソード
被膜が電析により有利な形で存在し得るために、効率的
にクロムを析出させることができる。
【0011】酸性電気めっき液の、ホウフッ化イオンの
含有量は、0.5 〜500 g/l の範囲内とすべ
きである。ホウフッ化イオンの含有量が0.5 g/l
未満では、Crの析出に対するホウフッ化イオンの効
果が生じない。一方、ホウフッ化イオンの含有量が50
0 g/l を超えると、ホウフッ化イオンの解離によ
り、有害なフッ化水素が発生する問題が生ずる。なお、
上記範囲内の量でホウフッ化イオンが含有されていれば
、他のアニオンが含有されていてもよい。
含有量は、0.5 〜500 g/l の範囲内とすべ
きである。ホウフッ化イオンの含有量が0.5 g/l
未満では、Crの析出に対するホウフッ化イオンの効
果が生じない。一方、ホウフッ化イオンの含有量が50
0 g/l を超えると、ホウフッ化イオンの解離によ
り、有害なフッ化水素が発生する問題が生ずる。なお、
上記範囲内の量でホウフッ化イオンが含有されていれば
、他のアニオンが含有されていてもよい。
【0012】酸性電気めっき液中の、クロムイオンの含
有量は、0.1 〜300g/lの範囲内とすることが
好ましい。 クロムイオンの含有量が0.1g/l未満では、電気め
っき層中へのクロムの析出が殆ど生じない。一方、クロ
ムイオンの含有量が、300g/lを超えると、めっき
液の温度低下に伴いCr(OH)3 の沈澱が生じやす
くなり、めっき液が不安定になって、操業上問題が生ず
る。
有量は、0.1 〜300g/lの範囲内とすることが
好ましい。 クロムイオンの含有量が0.1g/l未満では、電気め
っき層中へのクロムの析出が殆ど生じない。一方、クロ
ムイオンの含有量が、300g/lを超えると、めっき
液の温度低下に伴いCr(OH)3 の沈澱が生じやす
くなり、めっき液が不安定になって、操業上問題が生ず
る。
【0013】酸性電気めっき液中の、クロムイオンおよ
び前記クロム以外の他の金属イオンの合計含有量は、5
〜500 g/l の範囲内とすることが好ましい。合
計含有量が、5g/l 未満では、耐食性が劣化する。 一方、合計含有量が500 g/l を超えると、溶解
度の点において問題が生ずる。クロム以外の他の金属イ
オンとしては、工業的に広く使用され、均一な析出被膜
が得られる、Fe2+,Ni2+ ,Co2+ ,Zn
2+ およびMn2+のうちの少なくとも1つが使用さ
れる。
び前記クロム以外の他の金属イオンの合計含有量は、5
〜500 g/l の範囲内とすることが好ましい。合
計含有量が、5g/l 未満では、耐食性が劣化する。 一方、合計含有量が500 g/l を超えると、溶解
度の点において問題が生ずる。クロム以外の他の金属イ
オンとしては、工業的に広く使用され、均一な析出被膜
が得られる、Fe2+,Ni2+ ,Co2+ ,Zn
2+ およびMn2+のうちの少なくとも1つが使用さ
れる。
【0014】この発明においては、1〜300 A/d
m2 の広い範囲内のめっき電流密度によって、電気め
っきすることにより、めっき層中に効率的にクロムを析
出させることができる。めっき電流密度が1A/dm2
未満では、電気めっき層中へのクロムの析出が殆ど生じ
ない。一方、めっき電流密度が300 A/dm2 を
超えると、めっき焼けが発生して、製品の品質が劣化す
る。
m2 の広い範囲内のめっき電流密度によって、電気め
っきすることにより、めっき層中に効率的にクロムを析
出させることができる。めっき電流密度が1A/dm2
未満では、電気めっき層中へのクロムの析出が殆ど生じ
ない。一方、めっき電流密度が300 A/dm2 を
超えると、めっき焼けが発生して、製品の品質が劣化す
る。
【0015】電気めっき液のpH値は、0.5 〜3の
範囲内とすることが好ましい。pH値が0.5未満では
、十分な電解効率が得られない。一方、pH値が3を超
えると、Cr(OH)3 の沈澱が生じ、めっき液が不
安定になる。
範囲内とすることが好ましい。pH値が0.5未満では
、十分な電解効率が得られない。一方、pH値が3を超
えると、Cr(OH)3 の沈澱が生じ、めっき液が不
安定になる。
【0016】電気めっき液の電導度を高めるために、電
気めっき液中に、Na+ ,K,NH4+ およびMg
2+等のカチオンを添加してもよい。また、ホウフッ化
イオンの安定性を高めるためにホウ酸を添加することも
有効である。更に、ポリエチレングリコールのようなC
r析出効率を高め得る有機剤を添加すれば、Crの析出
効果は一層顕著になる。なお、電気めっき液の相対流速
等は、品質の優れためっき層を形成し得る条件であれば
、特に限定されるものではない。
気めっき液中に、Na+ ,K,NH4+ およびMg
2+等のカチオンを添加してもよい。また、ホウフッ化
イオンの安定性を高めるためにホウ酸を添加することも
有効である。更に、ポリエチレングリコールのようなC
r析出効率を高め得る有機剤を添加すれば、Crの析出
効果は一層顕著になる。なお、電気めっき液の相対流速
等は、品質の優れためっき層を形成し得る条件であれば
、特に限定されるものではない。
【0017】鋼板の少なくとも1つの表面上に形成され
た電気めっき層中のクロムの含有量は、1〜80wt.
%とすることが好ましい。クロムの含有量が1wt.%
未満では、耐食性が低下する。一方、クロムの含有量が
80wt.%を超えると、めっき層にムラが生じ、そし
て、めっき層の密着性も低下する。
た電気めっき層中のクロムの含有量は、1〜80wt.
%とすることが好ましい。クロムの含有量が1wt.%
未満では、耐食性が低下する。一方、クロムの含有量が
80wt.%を超えると、めっき層にムラが生じ、そし
て、めっき層の密着性も低下する。
【0018】
【実施例】次に、この発明の方法を、実施例により、比
較例と対比しながら説明する。表1に示すように、この
発明の範囲内の量の、陰イオンとしてのホウフッ化イオ
ン(BF4− ) を含有し、そして、クロムイオン(
Cr3+) 、および、クロム以外の他の金属イオンを
含有する、この発明の酸性電気めっき液(以下、「本発
明電気めっき液」という)No. 1〜18を調製した
。次いで、本発明電気めっき液No. 1〜18の各々
の中において、厚さ0.7 mmの冷延鋼板に、表1に
併せて示す電流密度で電気めっきして、冷延鋼板の一方
の表面上に、クロム合金電気めっき層を形成した。
較例と対比しながら説明する。表1に示すように、この
発明の範囲内の量の、陰イオンとしてのホウフッ化イオ
ン(BF4− ) を含有し、そして、クロムイオン(
Cr3+) 、および、クロム以外の他の金属イオンを
含有する、この発明の酸性電気めっき液(以下、「本発
明電気めっき液」という)No. 1〜18を調製した
。次いで、本発明電気めっき液No. 1〜18の各々
の中において、厚さ0.7 mmの冷延鋼板に、表1に
併せて示す電流密度で電気めっきして、冷延鋼板の一方
の表面上に、クロム合金電気めっき層を形成した。
【0019】比較のために、表2に示すように、陰イオ
ンとして硫酸イオン(SO42−) を含有し、そして
、クロムイオン( Cr3+) 、および、クロム以外
の他の金属イオンを含有する、この発明の範囲外の酸性
電気めっき液(以下、「比較用電気めっき液」という)
No. 1〜6を調製した。次いで、比較用電気めっき
液No. 1〜6の各々の中において、厚さ0.7 m
mの冷延鋼板に、表2に併せて示す電流密度で電気めっ
きして、冷延鋼板の一方の表面上に、クロム合金電気め
っき層を形成した。
ンとして硫酸イオン(SO42−) を含有し、そして
、クロムイオン( Cr3+) 、および、クロム以外
の他の金属イオンを含有する、この発明の範囲外の酸性
電気めっき液(以下、「比較用電気めっき液」という)
No. 1〜6を調製した。次いで、比較用電気めっき
液No. 1〜6の各々の中において、厚さ0.7 m
mの冷延鋼板に、表2に併せて示す電流密度で電気めっ
きして、冷延鋼板の一方の表面上に、クロム合金電気め
っき層を形成した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】本発明電気めっき液No. 1〜18、お
よび、比較用電気めっき液No. 1〜6を用いて製造
された電気亜鉛めっき鋼板の各々について、めっき層中
のクロム析出量、めっき量および耐食性を調べた。耐食
性は、SST 赤錆発生時間によって評価した。
よび、比較用電気めっき液No. 1〜6を用いて製造
された電気亜鉛めっき鋼板の各々について、めっき層中
のクロム析出量、めっき量および耐食性を調べた。耐食
性は、SST 赤錆発生時間によって評価した。
【0023】上述した、本発明電気めっき液No. 1
〜18を用いて製造された電気亜鉛めっき鋼板の各々の
、めっき層中のクロム析出量、めっき量および耐食性の
調査結果を表3に示し、そして、比較用電気めっき液N
o. 1〜6を用いて製造された電気亜鉛めっき鋼板の
各々の、めっき層中のクロム析出量、めっき量および耐
食性の調査結果を表4に示す。
〜18を用いて製造された電気亜鉛めっき鋼板の各々の
、めっき層中のクロム析出量、めっき量および耐食性の
調査結果を表3に示し、そして、比較用電気めっき液N
o. 1〜6を用いて製造された電気亜鉛めっき鋼板の
各々の、めっき層中のクロム析出量、めっき量および耐
食性の調査結果を表4に示す。
【0024】
【0025】
【0026】表1および表3に示すように、陰イオンと
してホウフッ化イオンを含有する本発明電気めっき液N
o. 1〜18においては、めっき液中のクロムイオン
含有量の割合に比べて、めっき層中のクロムの析出量が
多く、耐食性に優れたクロム合金電気めっき層を、鋼板
の少なくとも1つの表面上に、60〜90% の高い電
解効率で、且つ、10〜250 A/dm2 の広い範
囲の電流密度で形成することができた。
してホウフッ化イオンを含有する本発明電気めっき液N
o. 1〜18においては、めっき液中のクロムイオン
含有量の割合に比べて、めっき層中のクロムの析出量が
多く、耐食性に優れたクロム合金電気めっき層を、鋼板
の少なくとも1つの表面上に、60〜90% の高い電
解効率で、且つ、10〜250 A/dm2 の広い範
囲の電流密度で形成することができた。
【0027】これに対して、陰イオンとして硫酸イオン
を含有する比較用電気めっき液No.1〜6においては
、めっき液中のクロムイオン含有量の割合に比べて、め
っき層中のクロムの析出量が少なく、そして、電解効率
は10〜40% で低く、且つ、電流密度は50〜15
0 A/dm2 の範囲であって狭かった。このように
、本発明電気めっき液No. 1〜18においては、ク
ロム含有量が高く、均一な外観を有し、耐食性にすぐれ
たクロム合金電気めっき鋼板を、安定して製造すること
ができた。
を含有する比較用電気めっき液No.1〜6においては
、めっき液中のクロムイオン含有量の割合に比べて、め
っき層中のクロムの析出量が少なく、そして、電解効率
は10〜40% で低く、且つ、電流密度は50〜15
0 A/dm2 の範囲であって狭かった。このように
、本発明電気めっき液No. 1〜18においては、ク
ロム含有量が高く、均一な外観を有し、耐食性にすぐれ
たクロム合金電気めっき鋼板を、安定して製造すること
ができた。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
その少なくとも1つの表面上に、耐食性に優れたクロム
合金電気めっき層を、めっき電流密度の制約がなく、比
較的少ない量のクロムイオンを含有する電気めっき液中
において、安定して且つ高い効率で形成され、耐食性に
優れたクロム系電気めっき鋼板製造することができる、
工業上有用な効果がもたらされる。
その少なくとも1つの表面上に、耐食性に優れたクロム
合金電気めっき層を、めっき電流密度の制約がなく、比
較的少ない量のクロムイオンを含有する電気めっき液中
において、安定して且つ高い効率で形成され、耐食性に
優れたクロム系電気めっき鋼板製造することができる、
工業上有用な効果がもたらされる。
Claims (4)
- 【請求項1】 クロムイオン、および、クロム以外の
他の金属イオンを含有する酸性電気めっき液中において
、鋼板を電気めっきして、前記鋼板の少なくとも1つの
表面上に、クロム合金電気めっき層を形成する、クロム
合金電気めっき鋼板の製造方法において、前記酸性電気
めっき液は、陰イオンとして、0.5 〜500 g/
l の範囲内の量のホウフッ化イオンを含有しているこ
とを特徴とする、耐食性に優れたクロム合金電気めっき
鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 前記酸性電気めっき液中の、前記クロ
ムイオンの含有量は、0.1 〜300 g/l の範
囲内である、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記酸性電気めっき液中の、前記クロ
ムイオンおよび前記クロム以外の他の金属イオンの合計
含有量は、5 〜500 g/l の範囲内である、請
求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記電気めっきの電流密度は、1〜3
00 A/dm2 の範囲内である、請求項1記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324191A JPH04304396A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 耐食性に優れたクロム合金電気めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324191A JPH04304396A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 耐食性に優れたクロム合金電気めっき鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04304396A true JPH04304396A (ja) | 1992-10-27 |
Family
ID=14077026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9324191A Pending JPH04304396A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 耐食性に優れたクロム合金電気めっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04304396A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1042092A4 (en) * | 1998-11-04 | 2002-01-02 | Ga Tek Inc D B A Gould Electro | COMPONENT OF A BOARD |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP9324191A patent/JPH04304396A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1042092A4 (en) * | 1998-11-04 | 2002-01-02 | Ga Tek Inc D B A Gould Electro | COMPONENT OF A BOARD |
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