JPH04304216A - 水溶性ポリマーおよびその製造法 - Google Patents

水溶性ポリマーおよびその製造法

Info

Publication number
JPH04304216A
JPH04304216A JP6853291A JP6853291A JPH04304216A JP H04304216 A JPH04304216 A JP H04304216A JP 6853291 A JP6853291 A JP 6853291A JP 6853291 A JP6853291 A JP 6853291A JP H04304216 A JPH04304216 A JP H04304216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble polymer
polymerization
formula
vinyl acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6853291A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
山 本 哲 也
Katsuhiko Itakura
板 倉 克 彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP6853291A priority Critical patent/JPH04304216A/ja
Publication of JPH04304216A publication Critical patent/JPH04304216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【0002】
【0001】
【0003】
【産業上の利用分野】1本発明は、水溶性ポリマーおよ
びその製造法に関するものである。本発明の水溶性ポリ
マーは、各種分散剤、洗浄剤ビルダーなどの用途に有利
に使用することができる。
【0004】
【0002】
【0005】
【従来の技術】従来、水溶性ポリマーとして、ポリアク
リル酸塩、ポリマレイン酸塩等のポリマーが公知である
。これらの水溶性ポリマーは無機顔料、金属イオン等の
分散剤として使用されているが、分子量が高いため生分
解性には著しく劣り、河川、近海等の汚濁問題を有する
ために洗浄剤ビルダーとしては使用されていなかった。
【0006】
【0003】一方、水溶性ポリマーの生分解性を向上さ
せるため、ポリマーの分子量を低くする方法が考えられ
る。これら低分子量体を得る方法としては、一般的に、
モノマー濃度を下げる、開始剤濃度を上げる、連鎖移動
剤を使用する、反応温度を上げる等の方法がとられるが
、例えばポリアクリル酸塩では上記方法を駆使すれば確
かに生分解性は若干向上するものの、逆に分散性能が著
しく低下し、実使用に値しないという問題点を有してい
た。
【0007】
【0004】これに対してアクリル酸とビニルアルコー
ルとからなる水溶性ポリマーは、比較的優れた生分解性
を有するとの報告がある(材料技術、167(8)19
90)。しかし、かかるポリマーは、アクリル酸メチル
と酢酸ビニルとの共重合体をケン化させて得られるもの
であり、工業的な生産を考えると、極めて経済的に不利
であった。
【0008】
【0005】また、これらの水溶性ポリマーは、洗浄剤
ビルダーとして使用した場合、界面活性剤との相溶性や
混合安定性に欠けるという問題点を有していた。
【0009】
【0006】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決して、分散性能を維持し、且つ生分解性の優れ
た水溶性ポリマーを提供しようとするものである。
【0011】
【0007】
【0012】
【課題を解決するための手段】〔発明の概要〕<要旨>
本発明者等は、上記の課題を解決する目的で鋭意研究し
た結果、アクリル酸系モノマーと酢酸ビニルとを共重合
させることにより、容易に水溶性ポリマーを得ることが
でき、この水溶性ポリマーが分散性能だけでなく高い生
分解性をも有するものであることを見いだし、本発明に
到達したものである。
【0013】
【0008】即ち、本発明による水溶性ポリマーは、下
記の一般式(1)で表される構造単位50〜99モル%
と下記の一般式(2)で表される構造単位1〜50モル
%とからなり、数平均分子量が1,000〜200,0
00であること、を特徴とするものである。 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
NH4 を示す)
【0014】
【0009】また、本発明による水溶性ポリマーの製造
法は、下記の一般式(3)で表されるアクリル酸系モノ
マーと酢酸ビニルとを含んでなる単量体混合物を重合条
件に付し、必要に応じて後中和を行なって水溶性ポリマ
ーを製造すること、を特徴とするものである。
【0015】 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
NH4 を示す)
【0016】
【0010】<効果>本発明による水溶性ポリマーは、
分散性能と生分解性に共に優れているものである。した
がって、本発明による水溶性ポリマーは、各種分散剤、
洗浄剤ビルダー等として好ましいものである。
【0017】
【0011】〔発明の具体的説明〕 <水溶性ポリマー>本発明による水溶性ポリマーは、先
ず、下記の一般式(1)で表される構造単位50〜99
モル%、好ましくは60〜98モル%、と下記の一般式
(2)で表される構造単位1〜50モル%、好ましくは
2〜40モル%、とから構成されるものである。
【0018】 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
NH4 を示す)
【0019】
【0012】一般式(1)で表される構造単位が50モ
ル%未満であると、水溶性ポリマーの分散性能が低下す
る。一方、一般式(2)で表される構造単位が1モル%
未満であると、水溶性ポリマーに充分な生分解性が認め
られず、また洗浄剤ビルダーとして使用した場合、界面
活性剤との相溶性や混合安定性が悪化する。尚、本発1
の水溶性ポリマーは、分散性能、および生分解性能を過
度に損なわない限りにおいて、前記式(1)または(2
)で表されない他の構造単位を5モル%未満含んでいて
もよいものである。
【0020】
【0013】本発明による水溶性ポリマーは、数平均分
子量が1,000〜200,000、好ましくは2,0
00〜200,000、のものである。数平均分子量が
1,000未満であると分散性能が低下し、また、20
0,000超過では充分な生分解性が得られない。なお
、数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーによって測定したものである。
【0021】
【0014】<水溶性ポリマーの製造法>このような本
発明による水溶性ポリマーは、構造単位(1)を形成す
べきアクリル酸系モノマー(3)と、構造単位(2)を
形成すべき酢酸ビニルとを含んでなる単量体混合物を重
合条件に付し、必要に応じて後中和を行うことにより製
造することができる。
【0022】
【0015】<アクリル酸系モノマー>本発明の製造法
で使用されるアクリル酸系モノマーは、下記の一般式(
3)で表されるものである。
【0023】 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
NH4 を示す)このようなアクリル酸系モノマーには
、アクリル酸、そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩等であり、酢酸ビニルとの相溶性の点から特に
好ましくはアクリル酸である。
【0024】
【0016】<単量体混合物>本発明においては、アク
リル酸系モノマーと酢酸ビニルとを含んでなる単量体混
合物を重合条件に付すわけであるが、得られる水溶性ポ
リマーの分散性能および生分解性能を過度に損なわず、
前記式(1)+(2)で表される構造単位が95モル%
を下回らない限りにおいて、他の共重合性のモノマーを
使用してもよい。
【0025】
【0017】そのような他の共重合性のモノマーとして
は、例えば■  メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマール酸、2‐アクリルアミド‐2‐メチルプロ
パンスルホン酸、2‐アクリロイルエタンスルホン酸、
2‐アクリロイルプロパンスルホン酸およびその塩類、
■  イタコン酸、マレイン酸、フマール酸等のジカル
ボン酸類のアルキルまたはアルコキシアルキルエステル
類、■  (メタ)アクリルアミド、■  ビニルスル
ホン酸およびその塩類、■  アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル等、■  (メタ)アクリル酸ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、■ 
 ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
N‐メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジル(
メタ)アクリレート等の様な分子内に共重合性の二重結
合を有するモノマーが挙げられる。
【0026】
【0018】尚、酸化合物の塩とは、アルカリ金属塩、
アンモニウム塩等を示すものであり、「(メタ)アクリ
ル」とは「アクリル」または「メタクリル」を示すもの
であり、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート
」または「メタクリレート」を示すものである。
【0027】
【0019】<代表的製造例>本発明は、アクリル酸系
モノマーと、酢酸ビニルとを含んでなる単量体混合物を
重合条件に付し、必要に応じ後中和を行うことからなる
ものである。
【0028】
【0020】重合法としては、一般に水溶性モノマーを
重合させる方法が採用される。このような方法は水溶性
ポリマーの製造方法としては周知のものであって、本発
明では発明の趣旨に反しない限り任意のものを採用する
ことができる。具体的には、モノマー水溶液を炭化水素
溶媒中に分散させる逆相懸濁重合あるいは逆相乳化重合
、モノマー水溶液自体を重合させる水溶液重合法が挙げ
られる。また、重合は、回分式、半回分式または連続式
のいずれをも採用できるが、単量体混合物を供給しなが
ら重合させる半回分式または連続式重合法がより好まし
い。
【0029】
【0021】本発明に従って水溶性ポリマーを製造する
場合にはラジカル重合開始剤を使用するのが普通である
。ラジカル重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルペ
ルオキシドのような有機過酸物、過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウム等の過硫酸塩、アゾビスイソブチロニト
リル、2,2′‐アゾビス(2‐アミジノプロパン)二
塩酸塩、4,4′‐アゾビス(4‐シアノ吉草酸)等の
アゾ系開始剤が挙げられる。重合開始剤が過酸化水素等
の過酸化物であるときは、亜硫酸塩、アスコルビン酸、
アミン等の還元性化合物と組み合わせてレドックス開始
剤として使用することもできる。
【0030】
【0022】本発明の重合は、場合により、連鎖移動剤
の存在下に行わせてもよい。連鎖移動剤としては、例え
ば、蟻酸およびその塩類、硫酸ヒドロキシルアンモニウ
ム、ホルムアルデヒド、チオグリコール酸およびその塩
類、メルカプトエタノール、チオグリセロール、イソプ
ロパノール、次亜燐酸およびその塩類等が挙げられる。 尚、酸化合物の塩類とは、そのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩等を示すものである。
【0031】
【0023】また、本発明では、必要に応じて後中和が
行われる。中和には、アルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属重炭酸塩、アルカリ金属炭酸塩、またはアンモニア
等が使用されるが、特に好ましいものは、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、アンモニアである。
【0032】
【0024】
【0033】
【実施例】以下の実施例ならびに比較例は、本発明をよ
り具体的に説明するためのものである。尚、水溶性ポリ
マーの性能は以下の方法に従い測定した。
【0034】
【0025】<分子量>数平均分子量および重量平均分
子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)によって測定した。カラムには水系のものを使用し
、ポリマーの標準物質としてはAmerican  P
olymer  Standards社のポリアクリル
酸ナトリウムを使用した。
【0035】分散度は下記式(4)より算出した。
【0036】
【0037】
【0026】<生分解率>生物化学的酸素消費量(BO
D)はJIS規格K0102−1986に準じて、20
℃で14日間攪拌させたときに消費される溶存酸素の量
から求め、下記式(5)に従って生分解率を算出した。 尚、活性汚泥は化学物質審査規制法で使用されるのと同
一のものを使用した。
【0038】 但し、BOD=試料の生物化学的酸素要求量であり、T
OD=試料の理論的酸素要求量である。
【0039】
【0027】<分散能>50ml共栓試験管(内径2.
3cm、高さ17cm)に二酸化マンガン(和光純薬工
業KK製、化学用粉末)1gと500ppm のポリマ
ー水溶性50mlとを採り、100回上下に振とうした
後に、25℃にて4時間恒温槽中に静置した。ついで、
静かに懸濁液15mlを採取し、懸濁液中の二酸化マン
ガン量を過マンガン酸カリウム法により測定した。分散
能は、懸濁液100ml中に懸濁する二酸化マンガン量
(mg/100ml)として表した。
【0040】
【0028】<Caイオンキレート能>50mlビーカ
ーにポリマー10mgと、塩化カルシウム0.001M
と塩化カリウム0.08Mとからなる水溶液50mlと
を採り、25℃の恒温槽中で混合し、水溶液中の2価の
Caイオン濃度をイオンメーターにより測定した。Ca
イオンキレート能は、ポリマー100gによってキレー
トされたCaイオン量(g/100g)として表した。
【0041】
【0029】<実施例1>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを100℃の油浴中に保持した。 これに、アクリル酸100gと酢酸ビニル29.9gと
水220gとより調製したモノマー水溶液を、定量ポン
プにより3時間で滴下供給した。同時に、重合開始剤と
しての過硫酸アンモニウム1.58gと水50gとの混
合液を、別の定量ポンプにより3時間半で滴下供給した
。後者の供給終了後、更に1時間、同温度を保持し重合
を完結させた。最後に、水酸化ナトリウムの25%水溶
液211gを滴下供給し、無色透明の水溶性ポリマー水
溶液を得た。
【0042】
【0030】<実施例2>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを100℃の油浴中に保持した。 これに、アクリル酸100gと酢酸ビニル13.3gと
水237gとより調製したモノマー水溶液を、定量ポン
プにより3時間で滴下供給した。同時に、重合開始剤と
しての過硫酸アンモニウム15.8gと水50gとの混
合液を、別の定量ポンプにより3時間半で滴下供給した
。後者の供給終了後、更に1時間、同温度を保持し重合
を完結させた。最後に、水酸化ナトリウムの25%水溶
液200gを滴下供給し、黄色透明の水溶性ポリマー水
溶液を得た。
【0043】
【0031】<実施例3>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを100℃の油浴中に保持した。 これに、アクリル酸100gと酢酸ビニル29.9gと
連鎖移動剤としての90%蟻酸11.1gと水209g
とより調製したモノマー水溶液を、定量ポンプにより3
時間で滴下供給した。同時に、重合開始剤としての過硫
酸アンモニウム1.58gと水50gとの混合液を、別
の定量ポンプにより3時間半で滴下供給した。後者の供
給終了後、更に1時間、同温度を保持し重合を完結させ
た。最後に、水酸化ナトリウムの25%水溶液211g
を滴下供給し、黄色透明の水溶性ポリマー水溶液を得た
【0044】
【0032】<実施例4>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを90℃の油浴中に保持した。こ
れに、アクリル酸72gと酢酸ビニル21.5gと連鎖
移動剤としての30%次亜燐酸4.8gと水252gと
より調製したモノマー水溶液を、定量ポンプにより3時
間で滴下供給した。同時に、重合開始剤としての過硫酸
アンモニウム1.14gと水50gとの混合液を、別の
定量ポンプにより3時間半で滴下供給した。後者の供給
終了後、更に1時間、同温度を保持し重合を完結させた
。最後に、水酸化ナトリウムの25%水溶液152gを
滴下供給し、無色透明の水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0045】
【0033】<実施例5>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを100℃の油浴中に保持した。 これに、アクリル酸43.2gと酢酸ビニル12.9g
と水294gとより調製したモノマー水溶液を、定量ポ
ンプにより3時間で滴下供給した。同時に、重合開始剤
としての過硫酸アンモニウム0.65gと水50gとの
混合液を、別の定量ポンプにより3時間半で滴下供給し
た。後者の供給終了後、更に1時間半、同温度を保持し
重合を完結させた。最後に、水酸化ナトリウムの25%
水溶液91.2gを滴下供給し、無色透明の水溶性ポリ
マー水溶液を得た。
【0046】
【0034】<実施例6>撹拌機、還流冷却機、温度計
および窒素ガス導入管を付設した容量500mlの平底
フラスコに、アクリル酸43.2gと酢酸ビニル12.
9gと水439gとを入れ、窒素ガスを吹き込みながら
これを100℃の油浴中に保持した。これに、重合開始
剤としての過硫酸アンモニウム0.66gと水5gとの
混合液を一括投入し、重合を開始させ、5時間、同温度
を保持し重合を完成させた。最後に、水酸化ナトリウム
の25%水溶液91.2gを滴下供給し、黄色で若干濁
った水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0047】
【0035】<実施例7>撹拌機、還流冷却機、温度計
および窒素ガス導入管を付設した容量500mlの平底
フラスコに、アクリル酸43.2gと酢酸ビニル25.
8gと水421gとを入れ、窒素ガスを吹き込みながら
これを100℃の油浴中に保持した。これに、重合開始
剤としての過硫酸アンモニウム1.3gと水10gとの
混合液を一括投入し、重合を開始させ、4時間、同温度
を保持し重合を完成させた。最後に、水酸化ナトリウム
の25%水溶液91.2gを滴下供給し、薄黄色で若干
濁った水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0048】
【0036】<実施例8>撹拌機、還流冷却機、温度計
および窒素ガス導入管を付設した容量500mlの平底
フラスコに、アクリル酸43.2gと酢酸ビニル12.
9gと水435gとを入れ、窒素ガスを吹き込みながら
これを100℃の油浴中に保持した。これに、重合開始
剤としての過硫酸アンモニウム6.5gと水10gとの
混合液を一括投入し、重合を開始させ、3時間、同温度
を保持し重合を完成させた。最後に、水酸化ナトリウム
の25%水溶液91.2gを滴下供給し、赤褐色透明の
水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0049】
【0037】<実施例9>撹拌機、還流冷却機、温度計
、窒素ガス導入管および滴下ノズルを付設した容量50
0mlの平底フラスコに、水100gを入れ、窒素ガス
を吹き込みながらこれを100℃の油浴中に保持した。 これに、容量500mlのコニカルビーカー中でアクリ
ル酸100gと水23.4gとの混合液に、氷冷下、水
酸化ナトリウムの25%水溶液220gを加え、更に酢
酸ビニル6.53gを混合することにより調製した懸濁
状態のモノマー水溶液を、懸濁させながら定量ポンプに
より3時間で滴下供給した。同時に、重合開始剤として
の過硫酸アンモニウム1.58gと水50gとの混合液
を、別の定量ポンプにより3時間半で滴下供給した。後
者の供給終了後、更に30分間、同温度を保持し重合を
完結させ、薄黄色の若干濁った水溶性ポリマーを得た。
【0050】
【0038】<実施例10>実施例9において、酢酸ビ
ニルの使用量を26.1gに変更した以外は同様に行い
、薄黄色透明の水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0051】
【0039】<比較例1>実施例1において、酢酸ビニ
ルを使用せず、モノマー水溶液をアクリル酸100gと
水250gとより調製した以外は同様に行って、薄黄色
透明の水溶性ポリマー水溶液を得た。
【0052】
【0040】<比較例2>実施例2において、モノマー
水溶液の水の使用量を204gに変え、これに連鎖移動
剤として30%次亜燐酸33.3gを更に添加した以外
は同様に行って、黄色透明の水溶性ポリマー水溶液を得
た。
【0053】
【0041】<比較例3>実施例9において、酢酸ビニ
ルを使用しない以外は同様に行って、黄褐色透明の水溶
性ポリマー水溶液を得た。
【0054】
【0042】以上の実施例、比較例によって得られた水
溶性ポリマーの分析結果を表1に示す。
【0055】
【0043】
【0056】
【表1】
【0057】
【0044】
【0058】
【発明の効果】本発明による水溶性ポリマーは、分散性
能と生分解性に共に優れ、各種分散剤、洗浄剤ビルダー
等として好ましく使用できるものであることは、「課題
を解決するための手段」の項において前記したところで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(1)で表される構造単位5
    0〜99モル%と下記の一般式(2)で表される構造単
    位1〜50モル%とからなり、数平均分子量が1,00
    0〜200,000であることを特徴とする、水溶性ポ
    リマー。 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
    NH4 を示す)
  2. 【請求項2】下記の一般式(3)で表されるアクリル酸
    系モノマーと酢酸ビニルとを含んでなる単量体混合物を
    重合条件に付し、必要に応じて後中和を行なって水溶性
    ポリマーを製造することを特徴とする、請求項1記載の
    水溶性ポリマーの製造法。 (但し、式中、Xは水素原子、アルカリ金属原子または
    NH4 を示す)
JP6853291A 1991-04-01 1991-04-01 水溶性ポリマーおよびその製造法 Pending JPH04304216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6853291A JPH04304216A (ja) 1991-04-01 1991-04-01 水溶性ポリマーおよびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6853291A JPH04304216A (ja) 1991-04-01 1991-04-01 水溶性ポリマーおよびその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04304216A true JPH04304216A (ja) 1992-10-27

Family

ID=13376440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6853291A Pending JPH04304216A (ja) 1991-04-01 1991-04-01 水溶性ポリマーおよびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04304216A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201221A (ja) * 2000-10-30 2002-07-19 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸(塩)系重合体およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201221A (ja) * 2000-10-30 2002-07-19 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸(塩)系重合体およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0608845B1 (en) Multifunctional maleate polymers
CA1277088C (en) Preparation of aqueous solutions of copolymers of dicarboxylic acids having a low dicarboxylic acid monomer content
US6297336B1 (en) Detergent builder, production process therefor, and poly(meth)acrylic acid (or salt) polymer and use thereof
JP3399874B2 (ja) 洗剤ビルダー、その製造方法、及びポリ(メタ)アクリル酸(塩)系重合体ならびにその用途
JPH07504452A (ja) 酸基含有モノエチレン性不飽和モノマーとn−ビニルラクタムとの共重合体の製造方法
JPS6029320B2 (ja) 集塵方法
JPS6256890B2 (ja)
JPS587415A (ja) 新規水溶性共重合体及びその製造方法
JP2007084831A (ja) (メタ)アクリル酸系水溶性重合体の製造方法並びに用途
JP2003507501A (ja) 洗剤用生物分解性ポリアクリレート
JPH0586125A (ja) 水溶性ポリマーおよびその製造法
WO2003040194A1 (fr) Polymere d'acide (meth)acrylique (sel) et procede de production associe
US6794473B2 (en) Acrylic acid (salt) polymer, its production process and uses
JPH04304216A (ja) 水溶性ポリマーおよびその製造法
JPH06263803A (ja) (メタ)アクリル酸系水溶性重合体の製造方法並びに用途
JPH06287233A (ja) 高吸水性ポリマーの製造法
JP3980496B2 (ja) (メタ)アクリル酸系水溶性重合体の製造方法並びに用途
JP4660896B2 (ja) 汚泥の脱水方法
JPH0559130A (ja) 水溶性ポリマー及びその製造法
JPS60212410A (ja) マレイン酸塩共重合体の製造法
JP2001048938A (ja) 新規重合体およびその用途
CN103073115A (zh) 高温水阻垢剂及其制备方法和应用
CN103420495A (zh) 中央空调循环水阻垢剂制备方法和应用
JP2002517529A (ja) 生分解性が改良されたポリアクリレート
JP4068886B2 (ja) アクリル酸(塩)重合体、その製造方法およびその用途