JPH04303Y2 - - Google Patents

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JPH04303Y2
JPH04303Y2 JP1989142460U JP14246089U JPH04303Y2 JP H04303 Y2 JPH04303 Y2 JP H04303Y2 JP 1989142460 U JP1989142460 U JP 1989142460U JP 14246089 U JP14246089 U JP 14246089U JP H04303 Y2 JPH04303 Y2 JP H04303Y2
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ion
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ionization
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は試料表面を除去しながらX線光電子の
エネルギーを分析するX線光電子分析装置に関す
る。
試料をX線で照射し試料表面から出るX線光電
子のエネルギーを分析するX線光電子分光法は試
料の表面分析に適している。試料表面を何等かの
方法でわづかずつ削除しながら上記分光法を適用
して行くと試料の表面から深さ方向への元素分析
ができる。本考案はこのような分析を行うための
装置に関する。
(従来の技術) 試料表面を削除するには試料を分析装置内にセ
ツトしたまゝで削除できる所からイオンエツチン
グ法が用いられる。従来の上述したX線光電子分
析装置では試料をX線で照射してX線光電子の分
光を行う測定動作と試料に適宜ガスのイオンを衝
突させて試料面をエツチングするエツチング動作
とを交互に行つており、試料の深さ方向における
分析を連続的に行うことはできなかつた。その理
由を本考案の一実施例を示す第1図を借りて説明
する。
第1図で1は分析装置本体の真空容器であり排
気装置2が接続してある。本体1内で左側の点線
で囲んだ所がX線源でfは陰極フイラメント、T
は陽極でこの陽極からX線が出て試料Sを照射す
る。本体1の右寄りのIがイオン化室である。X
線源は本体1内に露出しており、X線を発生させ
るためには本体1内を高真空にしておく必要があ
る。それは陰極フイラメント陽極間に高電圧を印
加するので充分真空度が高くないと気中放電が起
つて電源3を破壊してしまうからである。他方イ
オン化室Iには適当なガスを導入し、それを電子
衝撃によつてイオン化するので、イオンエツチン
グを行うときは本体1にイオン化用のガスを導入
し、本体内真空度が低下する。従つてイオンエツ
チング動作中はX線を発生させることができな
い。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は従来装置の上述した欠点を解消し、ま
た装置の小型化を計るために、一台の排気装置で
X線源とイオン源の2室を異る真空度に維持しな
がら試料のX線照射とイオンエツチングとを同時
に行えるようにし、イオン生成効率を高め、能率
的、継続的に試料面を削除しつゝ深さ方向に連続
的にX線光電子分光分析を進めて行けるようにす
ることを目的としてなされた。
(課題を解決するための手段) 分析装置本体の真空容器内に露出型のX線源
と、試料イオンエツチング用のイオン源とを配置
し、上記イオン源をイオン出射口のみを開口とし
中に陰極フイラメントと電子加速用グリツドとを
収容し、途中を電気絶縁性細管としたイオン化用
ガス導入管が接続されたイオン化室により構成
し、上記イオン化室を分析装置本体の真空容器内
において、同容器から独立した箱とし、この箱と
上記真空容器との間にイオン加速用電圧を印加し
て、試料をX線とイオンビームの同時照射可能と
したことを特徴とするX線光電子分析装置。
(作用) 本考案によれば、イオン化室はイオン出射口の
み開口となつているので、内部にガスを導入して
も分析装置本体内の高真空はそのまゝ維持できる
ので、分析装置内に露出しているX線源であつて
も、試料のイオンエツチング中にX線を発生させ
ることができ、X線源は露出型であるから、X線
源専用の排気装置を必要とせず、イオン化室のガ
ス導入管は一部を絶縁管にしてあるので、イオン
化室の箱自体と装置本体容器間にイオン加速用電
圧を印加することができる。このとき上記絶縁管
は細管であるため、この部分では供給ガスは高密
度になつており、この部分での気中放電は起ら
ず、イオン化室を所定の高電圧に保持でき、イオ
ン加速がイオン化室と試料間で行われ、イオン化
室がイオン引出し電極として作用するため、イオ
ン源内でイオンを加速するより、有効イオンの生
成効率も良くなる。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例装置を示す。試料S
は左斜上方からX線で照射され、試料面から出た
X線光電子はエネルギー分析装置4に入射し、運
動エネルギーの大小によつて分光され、エネルギ
ーによつて選別された光電子が検出器5によつて
検出され、その検出出力は増幅器6で増幅された
後計数率が求められて記録計7により記録され
る。以上の動作と並行して試料Sは右斜上方から
イオン照射を受けておりイオン衝撃により試料表
面がエツチングされて行く。イオン化室Iは一つ
の箱Bを主体とし、箱内に電子放射用フイラメン
トFと電子加速用グリッドGとが収納してある。
グリツドGはフイラメントF及び箱Bに対し+
500V程度の電圧がかけられるようになつており、
箱Bには導入管8を通してイオン化用のガスが導
入される。イオン化用のガスは排気の楽な軽い希
ガスが用いられる。hは箱Bに穿たれたイオン出
射口で、箱B内で電子との衝突により生じたガス
イオンは引出し電極P1によりイオン出射口hよ
り引出され、収束レンズ電極P2及び加速電極P
3によつて加速されかつ試料S表面に収束せしめ
られて試料面をイオン衝撃で削つて行く。イオン
化室Iは本体1に対し5KV程度の正電位に保た
れるので、本体1と同電位のイオン化用ガス溜め
とイオン化室との間を電気的に絶縁し、かつ導入
管8内で気体放電が起らないように導入管8の一
部を電気絶縁性細管Cとしてある。
本体1は排気装置2に接続されており、内部は
X線管の動作に支障のない10-7torr以上の真空度
に保たれている。他方イオン化室Iの内部は5×
10-4〜5×10-6torr程度の圧力にしておかないと
必要量のイオンが得られない。しかしイオン化用
のガスはイオン化室I内に直接導かれ、イオン化
室はイオン出射口hを通してのみイオン化室外に
漏出するので、その漏出抵抗はかなり高く、イオ
ン化室I内の圧力と本体1内の圧力との差を維持
することができる。
(考案の効果) 本考案X線光電子分析装置は上述したような構
成でイオン化用のガスをイオン化室内に導入する
ようにし、イオン化室をイオン出射口のみを有す
る箱としてあるので、本体1内をX線源の動作可
能な高真空状態に維持しながらイオン化室内を充
分量のイオンを発生するに足る低真空状態に保持
できるので試料を同時にX線とイオンビームとで
照射でき、試料面を継続的に削除しながら同時に
連続的にX線光電子分光分析ができ第2図に示す
ように試料面の表面近傍の深さ方向の元素分布等
を連続的に測定できる。更に本考案では試料のイ
オン照射は高真空中で行われるので、イオンの本
体内残留ガス分子との衝突による散乱損失が少な
くまたイオン化用のガスの導入領域の体積が小さ
いから従来装置に比しイオン化用ガスの消費が少
なくてよく、イオン化室にイオン加速電圧を印加
するので、イオン生成効率も高く、試料のイオン
エツチングは効率的に行われる。
また試料のX線照射とイオンエツチングとを同
時に行うにはX線源を閉鎖型にして分析装置本体
内に臨ませてもよいが、こうすると排気系が本体
用とX線源用の2系統必要となり、イオン化用ガ
スの消費を減少させることもできない。本考案の
ようにX線源は装置本体内で陰極フイラメントも
陽極も露出している型を用いることによつて排気
系は一系統だけにすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例装置の縦断側面図、
第2図は本考案装置による分析記録の一例を示す
グラフである。 1……X線光電子分析装置本体、2……排気装
置、3……X線源用電源、I……イオン化室、8
……イオン化用ガス導入管、h……イオン化室の
イオン出射窓、S……試料。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 分析装置本体の真空容器内に露出型のX線源
    と、試料イオンエツチング用のイオン源とを配置
    し、上記イオン源をイオン出射口のみを開口とし
    中に陰極フイラメントと電子加速用グリツドとを
    収容し、途中を電気絶縁性細管としたイオン化用
    ガス導入管が接続されたイオン化室により構成
    し、上記イオン化室を分析装置本体の真空容器内
    において、同容器から独立した箱とし、この箱と
    上記真空容器との間にイオン加速用電圧を印加し
    て、試料をX線とイオンビームの同時照射可能と
    したことを特徴とするX線光電子分析装置。
JP1989142460U 1989-12-07 1989-12-07 Expired JPH04303Y2 (ja)

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JP1989142460U JPH04303Y2 (ja) 1989-12-07 1989-12-07

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JPH02131650U JPH02131650U (ja) 1990-11-01
JPH04303Y2 true JPH04303Y2 (ja) 1992-01-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9098958B2 (en) 1998-09-15 2015-08-04 U-Paid Systems, Ltd. Convergent communications platform and method for mobile and electronic commerce in a heterogeneous network environment

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53107392A (en) * 1977-02-28 1978-09-19 Shimadzu Corp Compound analyzer using excitation beam

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JPS6219969Y2 (ja) * 1977-02-28 1987-05-21

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JPS53107392A (en) * 1977-02-28 1978-09-19 Shimadzu Corp Compound analyzer using excitation beam

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JPH02131650U (ja) 1990-11-01

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