JPH04303853A - 無端弾性ベルトおよびそれに用いるコーテイング材 - Google Patents

無端弾性ベルトおよびそれに用いるコーテイング材

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JPH04303853A
JPH04303853A JP3093064A JP9306491A JPH04303853A JP H04303853 A JPH04303853 A JP H04303853A JP 3093064 A JP3093064 A JP 3093064A JP 9306491 A JP9306491 A JP 9306491A JP H04303853 A JPH04303853 A JP H04303853A
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JP
Japan
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endless elastic
elastic belt
fluororubber
belt
coating material
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Application number
JP3093064A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Asano
隆三 浅野
Isao Natsubori
夏堀 功
Noriaki Imaeda
今枝 教招
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機の自動
原稿送り部等に用いられる無端弾性ベルトおよびそれに
用いるコーテイング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、複数枚の原稿を連続的に複写でき
る電子写真複写機が出回つている。この複写機は、図3
に示すように、複写機1の本体上部に設けられている原
稿用載置台2に複数枚の原稿3を下向きに載せ原稿台カ
バー4を手前に倒してスイツチ(図示せず)を押すだけ
で、原稿台カバー4の裏面に設けられた白色ゴム製の無
端弾性ベルト6が矢印のように移動して、原稿用載置台
2上の原稿3を上から1枚ずつ原稿台ガラス5上に搬送
して連続的にコピーができるようになつている。
【0003】上記無端弾性ベルト6の駆動は、通常、図
4に示すように、左右2個の金属製駆動ローラ7によつ
て行われており、この左右の駆動ローラ7間に、その軸
方向に沿つて所定間隔でピンチローラ8が並設されて無
端弾性ベルト6と原稿3との摩擦力を大きくしている。
【0004】このような無端弾性ベルト6は、通常、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR),エチレン
−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等のゴムや、芯
体入りのウレタン樹脂によつて作られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材質の無端弾性ベルト6は、いずれも表面が柔軟であ
るため、複写原稿の場合にはトナーが、鉛筆書き原稿の
場合には鉛筆粉が搬送面6aに付着してめり込み、黒く
汚れやすく、しかも、一旦汚れてしまうと、この汚れを
拭き取ることは非常に困難であるという問題を有する。 そこで、ベルト搬送面6aに汚れがめり込んで付着しな
いように、より硬い素材、例えばフツ素ゴムや高硬度の
樹脂で無端弾性ベルト6をつくることが提案されている
。しかし、これらの高硬度素材は、柔軟性,弾力性に乏
しいため、無端弾性ベルトとしての利点であるベルトの
組み付け性,蛇行性,永久伸び性が得られず、無端弾性
ベルトには不向きであることがわかつた。また、これら
の素材は高価で、その使用がコスト高になる点でも実用
化しにくいものであつた。
【0006】そこで、本発明者らは、高硬度のフツ素ゴ
ムを、ベルト搬送面6aに、皮膜として被覆形成するこ
とを考えたが、フツ素ゴムを溶液化してベルト搬送面6
aに塗工し加熱する加硫において、パーオキサイド架橋
による加硫(P.O  cure)では、加硫があまく
なる。ところで、加硫剤および加硫促進剤を添加するこ
とによつてアミン架橋かポリオール架橋を形成させなけ
ればならないが、これらの方法による加硫では、得られ
るフツ素ゴム皮膜が黄色ないしは赤褐色に着色するため
、無端弾性ベルト6として白色度が要求される電子写真
複写機に使用すると、原稿が暗く写つて鮮明な複写画像
が得られないという問題が生じる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、汚れにくく、付着した汚れも拭き取りやすい無
端弾性ベルトであつて、加硫が充分で搬送面の白色度が
高いものの提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、フツ素ゴム成分に対し、加硫剤であるジ
ハイドロキノン系芳香族化合物を6.0〜15重量%含
有し、加硫促進剤である有機ホスホニウム塩を2.5〜
6重量%含有し、受酸剤を4.5〜18重量%含有して
なるフツ素ゴム皮膜によつて、搬送面が被覆されている
無端弾性ベルトを第1の要旨とし、上記フツ素ゴム皮膜
形成用のコーテイング材であつて、フツ素ゴムと充填剤
と受酸剤とを混合し溶剤で溶かした主剤液と、フツ素ゴ
ムと加硫剤であるジハイドロキノン系芳香族化合物と加
硫促進剤である有機ホスホニウム塩とを混合し溶剤で溶
かした硬化剤液からなり、主剤液および硬化剤液のフツ
素ゴム総和量に対し、上記受酸剤が4.5〜18重量%
含有され、上記ジハイドロキノン系芳香族化合物が6.
0〜15重量%含有され、上記有機ホスホニウム塩が2
.5〜6重量%含有され、使用時に上記二液を混合して
使用するコーテイング材を第2の要旨とする。
【0009】
【作用】すなわち、本発明の無端弾性ベルトは、上記特
殊な化合物を含有させたフツ素ゴム皮膜によつて搬送面
を被覆したものである。したがつて、このものは、上記
フツ素ゴム皮膜によつて搬送面が高硬度になつているた
め、トナーや鉛筆粉がめり込んで付着するようなことが
なく汚れにくい。また、汚れてもその汚れを容易に拭き
取ることができる。そして、加硫剤および加硫促進剤と
して特殊なものを用い、しかも受酸剤を通常よりも多く
使用しているため、ポリオール架橋が形成されるにもか
かわらず、従来問題になつていたような黄色〜赤褐色の
着色が生じず、白色度が高い。さらに、この無端弾性ベ
ルトの他の部分は、本来のベルト材を用いることができ
るため、ベルト組み付け性,蛇行性,永久伸び性を確保
することができ、長期にわたつて優れた搬送性を維持す
ることができる。なお、このようなフツ素ゴム皮膜の形
成には、フツ素ゴムと充填剤と受酸剤を含有する主剤液
と、フツ素ゴムと加硫剤と加硫促進剤を含有する硬化剤
液からなる二液型の特殊なコーテイング材を用いると、
搬送面上に、均一かつ薄肉のフツ素ゴム皮膜を形成する
ことができ最適であることがわかつた。
【0010】つぎに、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の無端弾性ベルト6は、図1に示す
ように、通常のベルト部11と、その搬送面に形成され
たフツ素ゴム皮膜12とを備えている。そして、その全
体形状は、通常の無端弾性ベルト6(図4参照)と同様
、環状無端になつている。
【0012】上記ベルト部11は、従来から無端弾性ベ
ルト6に用いられるゴム材によつて形成される。このよ
うなゴム材としては、例えばNBR,EPDM,エチレ
ン−プロピレンゴム(EPR),クロロスルホン化ポリ
エチレンゴム(CSM),クロロプレンゴム(CR),
天然ゴム(NR),スチレン−ブタジエンゴム(SBR
),イソブチレン−イソプロピレンゴム(IIR),ブ
タジエンゴム(BR)等があげられる。
【0013】また、上記フツ素ゴム皮膜12は、フツ素
ゴムを主成分とし、これに加硫剤,加硫促進剤,充填剤
,受酸剤等を添加し加硫したものである。
【0014】上記フツ素ゴムとしては、2元フツ化ビニ
リデン系ゴム,3元フツ化ビニリデン系ゴム,テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン系ゴム,フルオロホスフア
ゼン系ゴム等があげられ、単独で用いても2種以上をブ
レンドしてもよい。
【0015】また、上記加硫剤としては、ジハイドロキ
ノン系芳香族化合物を用いることが必要である。すなわ
ち、このものは、下記の一般式で示されるもので、ポリ
オール架橋を高密度で形成しうるものである。具体的に
は、ジハイドロキノン等があげられる。
【0016】
【化1】
【0017】さらに、上記加硫促進剤としては、有機ホ
スホニウム塩を用いることが必要である。すなわち、こ
のものを、上記加硫剤と併用することにより、非常に高
い加硫度を実現することができる。なお、このような有
機ホスホニウム塩としては、第一ホスホニウム塩である
〔RPH3 〕X(Rは一価の有機基,Xはハロゲン原
子、以下同じ)、第二ホスホニウム塩である〔R2 P
H2 〕X、第三ホスホニウム塩である〔R3 PH〕
X、第四ホスホニウム塩である〔R4 P〕Xがあげら
れ、なかでも、第四ホスホニウム塩が好適である。この
ような有機ホスホニウム塩としては、例えばヨウ化テト
ラメチルホスホニウム,ヨウ化テトラフエニルホスホニ
ウム等があげられ、単独で用いても2種以上を併用して
もよい。
【0018】また、上記受酸剤としては、高活性MgO
,PbO,ハイドロタルサイト等があげられ、単独で用
いても2種以上を併用してもよい。
【0019】なお、上記フツ素ゴム皮膜12には、上記
加硫剤,加硫促進剤,受酸剤の外、通常の加硫ゴムと同
様、充填剤が含有される。このような充填剤としては、
TiO2 ,BaSO4 ,塩基性シリカ等があげられ
るが、白色度が高い点でTiO2が好適である。
【0020】このような各材料からなるフツ素ゴム皮膜
12の厚みは、通常0.2〜200μmに設定される。 0.2μmよりも薄く形成するのは困難であり、逆に2
00μmよりも厚く形成すると、得られる無端弾性ベル
ト6全体の剛性が高くなりすぎて紙の搬送性が悪くなる
からである。
【0021】また、上記フツ素ゴム皮膜12によつて形
成されたベルト搬送面6aの硬度(JIS  Aに準拠
)は、70以上、なかでも80〜95になるよう調製す
ることが好ましい。すなわち、硬度が低すぎると、搬送
面の汚れ性と汚れ拭き取り性の改善効果に乏しく、逆に
硬度が高すぎると、原稿との摩擦係数が低くなりすぎて
搬送性が悪くなるからである。
【0022】上記フツ素ゴム皮膜12は、例えばつぎの
ようにして形成することができる。すなわち、まず、フ
ツ化ビニリデン系ゴム等のフツ素ゴムに、TiO2 等
の充填剤をロールで練り込み、メチルエチルケトン,酢
酸エチル,メチルイソブチルケトン等の溶剤で溶液状に
して主剤液Aを調製する。一方、上記と同様のフツ素ゴ
ムに、加硫剤であるジハイドロキノン系芳香族化合物お
よび加硫促進剤である有機ホスホニウム塩をロールで練
り込み、上記と同様の溶剤で溶液状にして硬化剤液Bを
調製する。そして、両液を、使用直前に適宜の割合で混
合してコーテイング材とし、前記ベルト部11の搬送面
側にスプレー法等によつて塗工する。ついで、この塗膜
を、オーブン中で加熱する等して加硫硬化させ、目的と
するフツ素ゴム皮膜12を得ることができる。
【0023】なお、上記コーテイング材において、主剤
液Aにおいて、充填剤の配合割合は、AとBのフツ素ゴ
ム総和量に対し20〜200%に設定することが好適で
ある。すなわち、充填剤が上記の範囲よりも少なすぎる
と汚れやすくなり、逆に多すぎると紙との摩擦係数が小
さくなり、搬送性が悪くなる。
【0024】また、上記コーテイング材において、主剤
液Aにおいて、受酸剤の配合割合は、AとBのフツ素ゴ
ム総和量に対し4.5〜18%に設定することが必要で
ある。この割合は、通常の受酸剤の1.5〜6倍に相当
するが、このように受酸剤を多く配合することによつて
、後述するように加硫剤と加硫促進剤とを多く配合する
ことと相侯つて、優れた架橋度を達成することができる
【0025】さらに、上記硬化剤液Bにおけるジハイド
ロキノン系芳香族化合物の配合割合は、AとBのフツ素
ゴム総和量に対し6.0〜15%に設定することが必要
である。この割合は通常の加硫剤の配合割合の1.2〜
3倍である。これによつて、ゴムの加硫度が高まる。た
だし、加硫剤の配合割合が上記の範囲よりも多くなると
、白色度が悪くなり、逆に不適当である。
【0026】また、上記硬化剤液Bにおける有機ホスホ
ニウム塩の配合割合は、AとBのフツ素ゴム総和量に対
し2.5〜6%に設定することが必要である。これは、
加硫剤の配合割合を多くしたことに対応させて多くした
ものである。
【0027】なお、フツ素ゴム皮膜形成には、通常のゴ
ム加硫のように、加硫助剤を添加することも考えられる
が、本発明においては、加硫助剤を用いることは好まし
くなない。すなわち、Ca(OH)2 等の加硫助剤を
使用すると、白色度が悪いという問題が派生するからで
ある。ただし、加硫助剤としてAl(OH)3 を用い
ると上記の問題を生じないため、用いるとすればAl(
OH)3 に限定し、上記主剤液Aを調製する際に添加
することが好ましい。そして、その配合割合は、AとB
のフツ素ゴム総和量に対し3〜10%に設定することが
好適である。上記範囲よりも少ないと架橋度が低くなり
、逆に上記範囲よりも多いと白色度が悪くなるからであ
る。
【0028】また、上記コーテイング材を主剤液Aと硬
化剤液Bの二液に分けたのは、予めフツ素ゴム全体に加
硫剤を混合して溶液化すると、溶液のゲル化が即座に開
始して塗工作業が困難になることを考慮したものである
。そして、上記主剤液Aと硬化剤液Bに分けるフツ素ゴ
ムの割合は、A:Bが90:10〜40:60となるよ
うに設定することが好適である。
【0029】さらに、主剤液A,硬化剤液Bの溶剤によ
る希釈割合は、溶剤の種類にもよるが、それぞれ20〜
30%濃度の希釈溶液にすることが好適である。そして
、両液を混合して塗工する場合には、この混合液を、さ
らに3〜5倍、なかでも4倍程度に希釈することが好適
である。そして、このときの希釈溶剤は、メチルイソブ
チルケトン(MIBK)を用いることが好適である。 MIBKは、ゴム材よりも乾燥速度が遅いため、塗工後
に皮膜の濡れ性がよいからである。
【0030】そして、コーテイング材による塗膜形成後
の加硫条件は、160℃×30分程度に設定することが
好適である。
【0031】このようにして得られたフツ素ゴム皮膜1
2の表面は、従来のベルト表面(搬送面)に比べて硬い
(硬度70以上)ため、トナーや鉛筆粉がめり込んで付
着するようなことがない。したがつて、汚れにくく、ま
た汚れても容易に拭き取ることができる。しかも、上記
フツ素ゴム皮膜12は、通常よりも多く配合される特殊
な加硫剤と加硫促進剤と受酸剤との組み合わせによつて
、加硫度が高く、色が白色に保たれているため、電子写
真複写機の原稿搬送用の搬送ベルトとして使用した場合
に、鮮明な複写画像が得られる。しかも、このベルトの
他の部分は通常と同様のEPDM等のゴム材で形成され
ているため、ベルト組み付け性,蛇行性,永久伸び性が
確保され、長期にわたつて優れた搬送性を維持すること
ができる。
【0032】なお、得られたフツ素ゴム皮膜12の表面
(搬送面6a)は、紙に対する摩擦抵抗を大きくするた
めに、例えばRmax30〜120程度の粗面に仕上げ
ることが好適である。このような粗面に仕上げるには、
上記表面をプレス成形によつてシボ加工することが好適
である。
【0033】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0034】
【実施例1〜8、比較例1〜8〕ベルト部
11の材料としてEPDMを用い、下記の表1〜表4に
示す条件で、前記の方法に従つてフツ素ゴム皮膜12を
形成して無端弾性ベルト6をつくつた(実施例1〜8,
比較例1〜7)。また、比較例8品として、フツ素ゴム
皮膜12を形成しないもの(ベルト部11のみで構成さ
れているもの)をつくつた。 【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】なお、得られた各無端弾性ベルト6の搬送
面6aの面粗度および膜厚を後記の表5〜表8に示す。 また、各無端弾性ベルト6の搬送面6aの硬度を測定す
るとともに、下記の各種の物性評価を行い、これらの結
果を後記の表5〜表8に併せて示す。
【0040】<対紙摩擦係数>図2に示すように、各無
端弾性ベルト6の一部をシート状に切断して、幅30m
m×長さ120mm×厚さ1mmの試料20とし、この
試料20に、重さ100g、直径20cm、長さ25c
mのロール21によつて荷重をかけながら矢印の方向に
500mm/分の速度で引つ張つて紙22との動摩擦係
数を測定した。
【0041】<汚れ性>まず、各無端弾性ベルト6の搬
送面6aの色濃度をマクベス濃度計で測定し(オリジナ
ル白色度)、ついで鉛筆塗布紙上を、上記ベルト搬送面
6aを接した状態で走行させ、その後、搬送面6aの濃
度をマクベス濃度計で測定した(汚れ性)。
【0042】<汚れ拭き取り性>上記汚れ性測定で汚れ
た試料を、アルコールを含浸させたガーゼ上を走行させ
、その後、搬送面6aの濃度をマクベス濃度計で測定し
た。そして、その値から初期の測定値を差し引いた値を
比較した。
【0043】<密着性>各無端弾性ベルト6の搬送面6
aにセロハン粘着テープを貼付し、すばやく90°方向
に剥離してフツ素ゴム皮膜12の剥離の有無によつて密
着性を評価した。
【0044】<加硫度>各無端弾性ベルト6をメチルエ
チルケトン(MEK)中に投入し、白濁するかどうかを
観察した。白濁すればするほど加硫度は低い。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】上記の結果から、実施例品はいずれも比較
例品に比べて、オリジナル白色度が高いものであり、汚
れにくく、しかも汚れ拭き取り性が良好であることがわ
かる。また、フツ素ゴム皮膜12の密着性も良好で、長
期にわたつてその効果が維持されることがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の無端弾性ベルト
は、搬送面がフツ素ゴム皮膜で被覆されて高硬度になつ
ているため、トナーや鉛筆粉がめり込んで付着するよう
なことがなく汚れにくい。また、汚れてもその汚れを容
易に拭き取ることができる。さらに、上記フツ素ゴム皮
膜が特殊な組成のものであつて白色度が高いため、鮮明
な複写画像が得られるという効果を有する。そして、他
の部分は、本来のベルト材を用いているため、ベルト組
み付け性,蛇行性,永久伸び性を確保することができ、
長期にわたつて優れた搬送性を維持することができる。 また、フツ素ゴムの使用量もごく少量ですむため、コス
ト高にならない。そして、本発明の、フツ素ゴムを含有
する主剤液とフツ素ゴムを含有する硬化剤液からなる特
殊なコーテイング材を用いると、ベルト搬送面上に、均
一かつ薄肉のフツ素ゴム皮膜を高白色度で密着形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無端弾性ベルトの一実施例を示す部分
的な断面図てある。
【図2】上記実施例品の対紙摩擦係数の測定方法の説明
図である。
【図3】複写機の斜視図である。
【図4】無端弾性ベルトの部分的な拡大斜視図である。
【符号の説明】
6  無端弾性ベルト 6a  搬送面 11  ベルト部 12  フツ素ゴム皮膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フツ素ゴム成分に対し、加硫剤である
    ジハイドロキノン系芳香族化合物を6.0〜15重量%
    含有し、加硫促進剤である有機ホスホニウム塩を2.5
    〜6重量%含有し、受酸剤を4.5〜18重量%含有し
    てなるフツ素ゴム皮膜によつて、搬送面が被覆されてい
    ることを特徴とする無端弾性ベルト。
  2. 【請求項2】  上記フツ素ゴム皮膜が、加硫助剤を含
    有しないものである請求項1記載の無端弾性ベルト。
  3. 【請求項3】  上記フツ素ゴム皮膜が、加硫助剤とし
    て水酸化アルミニウムのみを含有する請求項1記載の無
    端弾性ベルト。
  4. 【請求項4】  上記フツ素ゴム皮膜形成用のコーテイ
    ング材であつて、フツ素ゴムと充填剤と受酸剤とを混合
    し溶剤で溶かした主剤液と、フツ素ゴムと加硫剤である
    ジハイドロキノン系芳香族化合物と加硫促進剤である有
    機ホスホニウム塩とを混合し溶剤で溶かした硬化剤液か
    らなり、主剤液および硬化剤液のフツ素ゴム総和量に対
    し、上記受酸剤が4.5〜18重量%含有され、上記ジ
    ハイドロキノン系芳香族化合物が6.0〜15重量%含
    有され、上記有機ホスホニウム塩が2.5〜6重量%含
    有され、使用時に上記二液を混合して使用することを特
    徴とするコーテイング材。
  5. 【請求項5】  上記主剤液が、加硫助剤を含有しない
    ものである請求項4記載のコーテイング材。
  6. 【請求項6】  上記主剤液が、加硫助剤として水酸化
    アルミニウムのみを含有する請求項4記載のコーテイン
    グ材。
JP3093064A 1991-03-30 1991-03-30 無端弾性ベルトおよびそれに用いるコーテイング材 Pending JPH04303853A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999007798A1 (fr) * 1997-08-06 1999-02-18 Daikin Industries, Ltd. Composition de revetement aqueuse a base de caoutchouc fluore

Cited By (2)

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WO1999007798A1 (fr) * 1997-08-06 1999-02-18 Daikin Industries, Ltd. Composition de revetement aqueuse a base de caoutchouc fluore
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