JP5623211B2 - 現像ローラ、現像方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
軸芯体11は、現像ローラの支持部材であると共に、同時に電極として機能するものである。
第一層は、極性軟化剤を含有するゴム組成物である。第一層は、柔軟性を有し、原料ゴム、加硫剤及びその他の添加剤等からなる原料混合物を成型し、架橋させたものを用い得る。第一層のゴム組成物の主成分であるゴム材料としては以下のものがあげられる。アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムの水素化物、多硫化ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム。これらの中でも、極性ゴムを主成分とすることが好ましい。極性ゴムとは、ゴム重合体の分子構造中に炭素(C)と水素(H)の原子のほかに、窒素(N)、酸素(O)、硫黄(S)、ハロゲン(F、Cl、Br等)、リン(P)の如き原子を有する極性基を有するゴムである。極性ゴムとして、以下のものが挙げられる。アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムの水素化物、多硫化ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴム。
前述の通り、第二層は第一層を被覆しており、第二層は、ブチルゴムを主成分とするゴム材料を含有するゴム組成物で形成されている。第二層のゴム組成物は、温度25℃における損失正接が0.45以上0.85以下である。第二層において、ブチルゴムを主成分とするゴム材料を含有するゴム組成物の温度25℃における損失正接が0.45以上0.85以下である場合、現像ローラの駆動機構の回転ムラによる画像上の濃淡ムラ(バンディング)を抑制する効果が安定して得られる。ゴム組成物の温度25℃における損失正接が0.45未満である場合、現像ローラの駆動機構の回転ムラによる画像上の濃淡ムラ(バンディング)が発生しやすく、濃淡ムラ(バンディング)の発生を抑制することが困難である。また、ゴム組成物の温度25℃における損失正接が0.85を超える場合、必要な形状(寸法精度)を形成し維持することが困難であり、耐セット性能に寄与するゴム弾性が得られ難くなる。尚、損失正接(tanδ)とは、(サンプルに応力を与えた際の)貯蔵弾性率(E’又はG’)に対する複素弾性率(E”又はG”)の比をいう。
例えば、第二層のさらに外周に別の層として表面層を設ける場合には、トナーや外添剤の付着防止、表面形状の形成、耐磨耗性向上の目的に応じて表面層の材料等を選択すればよい。
本発明の現像方法は、潜像担持体に形成された静電潜像に対し、トナーを担持した現像ローラが該潜像担持体に当接もしくは圧接した状態で、トナーを付与し、該静電潜像を現像してトナー像を形成する現像方法であって、この現像ローラは、潜像担持体に対する表面速度比が105%以上となる速度で回転する。
本発明に係るプロセスカートリッジは、前記現像ローラと、該現像ローラに担持されたトナーを摩擦帯電しながら該トナーの層厚を規制する規制部材とを備え、画像形成装置の本体に着脱可能に構成されている。潜像担持体と、該潜像担持体の表面を帯電する帯電装置は、このプロセスカートリッジに一体となって備えられたものでも、画像形成装置本体に備えられたものでもよい。いずれの場合でも、現像ローラが、潜像担持体にトナーを付与することにより静電潜像を現像してトナー像を形成する。
本発明に係る画像形成装置は、静電潜像が形成される潜像担持体、該潜像担持体の帯電装置、該潜像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成装置、該静電潜像の現像装置および転写装置を有する画像形成装置である。そして、本発明の画像形成装置には、現像装置として上記本発明の現像ローラが用いられている。
イソブチレン99.7質量%と、イソプレン0.3質量%とを、希釈剤として塩化メチルを、触媒として三塩化アルミニウムを使用し、温度約−100℃条件下の低温カチオン重合法により、ブチルゴムを製造した。続いて、ヘキサン中で、ブチルゴム供給原料中の連鎖結合しているイソプレンに対して1:1のモル比の単体の臭素を用いて臭素化を行い、原料ゴムJを得た。
イソブチレンとイソプレンの組成を表2に示す量に変更した以外は原料ゴムJの製造と同様にして、原料ゴムK〜Mを得た。
・ポリオール:「ニッポラン5033」(商品名、日本ポリウレタン工業株式会社製)、
・イソシアネート:「コロネートL」(商品名、日本ポリウレタン工業株式会社製)、
・カーボンブラック:「トーカブラック#7360SB」(商品名、東海カーボン株式会社製)、
・カーボンブラック:「シースト3」(商品名、東海カーボン株式会社製)、
・カーボンブラック:「シースト6」(商品名、東海カーボン株式会社製)、
・カーボンブラック:「MA11」(商品名、三菱化学株式会社製)、
・炭酸カルシウム:「ナノックス#30」(商品名、丸尾カルシウム株式会社製)、
・酸化亜鉛:「亜鉛華2種」(商品名、堺化学工業株式会社製)、
・ステアリン酸亜鉛:「ジンクステアレート」(商品名、日本油脂株式会社製)、
・分散性硫黄:「Sulfax200S」(商品名、鶴見化学工業株式会社製、純度99.5%)、
・ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド:「ノクセラーDM」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド:「ノクセラーTRA」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・テトラメチルチウラムモノスルフィド:「ノクセラーTS」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・テトラベンジルチウラムジスルフィド:「ノクセラーTBzTD」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・2−(4’−モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール:「ノクセラーMDB」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・2−メルカプトベンゾチアゾール:「ノクセラーM」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・テトラエチルチウラムジスルフィド:「ノクセラーTET」(商品名、大内新興化学工業株式会社製)、
・プライマー:「メタロックN−33」(商品名、株式会社東洋化学研究所製)。
1.軸芯体の作製
軸芯体としてニッケル鍍金を施したSUS製の直径6mmの芯金の外周面に、さらにプライマー:「メタロックN−33」(商品名)を塗布し、温度150℃で10分間焼き付けしたものを準備した。
下記の6成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムA(NBR):「JSR N224SH」(商品名)100質量部、
・極性軟化剤R:「ポリサイザーW−1600」(商品名)30質量部、
・カーボンブラック:「トーカブラック#7360SB」(商品名)55質量部、
・炭酸カルシウム:「ナノックス#30」(商品名)30質量部、
・酸化亜鉛:「亜鉛華2種」(商品名)5質量部、
・ステアリン酸亜鉛:「ジンクステアレート」(商品名)2質量部。
・分散性硫黄:「Sulfax200S」(商品名)1.2質量部、
・ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド:「ノクセラーDM」(商品名)1質量部、
・ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド:「ノクセラーTRA」(商品名)1質量部、
・テトラメチルチウラムモノスルフィド:「ノクセラーTS」(商品名)0.5質量部。
下記の4成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて15分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムG(Br−IIR):「BROMOBUTYL2244」(商品名)100質量部、
・カーボンブラック:「シースト3」(商品名)50質量部、
・亜鉛華2種(商品名)3質量部、
・ジンクステアレート(商品名)1質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.0質量部、
・ノクセラーDM(商品名)0.8質量部、
・ノクセラーTS(商品名)0.3質量部。
軸芯体の表面に、同時2層押出し機により、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.50mmとなるように、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ1.0mmとなるように押出して、厚さ3.50mm(外径13.0mm)のローラ形状のサンプルを得た。これを温度150℃で40分間加硫した後、研削盤にて砥石研磨を行い、第一層が2.50mm、第二層が0.50mmで、外径が直径12.0mmの現像ローラ1を作製した。
第二層用混合物の構成成分と使用量を表4に示す種類及び量とした以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ2〜15を作製した。
同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.90mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ0.60mmにした以外は実施例1と同様にして、第一層が2.90mmであり、第二層が0.10mmであり、外径が直径12.0mmの現像ローラ16を作製した。
各層の厚みを表5に示す値にして、それ以外は実施例16と同様にして、現像ローラ17〜19を作製した。
第一層用混合物の構成成分と使用量を表6に示す種類及び量とした以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ20〜27を作製した。
第一層用混合物において、極性軟化剤R(30質量部)に代えて極性軟化剤T(60質量部)使用した。また第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて、原料ゴムL(100質量部)を使用した。更に、同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.80mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ0.70mmにした。これら以外の条件は実施例1と同様にして、第一層の厚みが2.80mm、第二層の厚みが0.20mm、外径が直径12.0mmの現像ローラ28を作製した。
第一層用混合物において、原料ゴムA(100質量部)に代えて原料ゴムC(100質量部)を使用し、極性軟化剤Rを10質量部に変更した。また第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて、原料ゴムH(100質量部)を使用した。更に、同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.80mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ0.70mmにした。これら以外の条件は実施例1と同様にして、第一層の厚みが2.80mm、第二層の厚みが0.20mm、外径が直径12.0mmの現像ローラ29を作製した。
第一層用混合物において、原料ゴムA(100質量部)に代えて原料ゴムD(100質量部)を使用し、極性軟化剤R(30質量部)に代えて、極性軟化剤T(10質量部)使用した。また、第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて、原料ゴムL(100質量部)を使用し、シースト3(商品名)を65質量部使用し、Sulfax200S(商品名)を0.8質量部使用した。更に、同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.80mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ0.70mmにした。これら以外の条件は実施例1と同様にして、第一層の厚みが2.80mm、第二層の厚みが0.20mm、外径が直径12.0mmの現像ローラ30を作製した。
第一層用混合物において、原料ゴムA(100質量部)に代えて原料ゴムC(100質量部)を使用し、極性軟化剤Rを60質量部使用した。また第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて原料ゴムK(100質量部)を使用し、シースト3(商品名)を55質量部使用した。更に、同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.00mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ1.50mmにした。
第一層用混合物において、極性軟化剤Rを60質量部使用した。また、第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて原料ゴムH(100質量部)を使用し、シースト3(商品名)を55質量部使用した。更に同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.00mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ1.20mmにした。
第一層用混合物において、極性軟化剤R(30質量部)に代えて、極性軟化剤U(10質量部)を使用した。また第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて原料ゴムH(100質量部)を使用し、シースト3(商品名)を40質量部使用した。更に、同時2層押出し機によるローラ形状のサンプルの押し出しにおいて、内側に第一層用混合物を円筒状で厚さ2.80mmにし、外側に第二層用混合物を円筒状で厚さ0.70mmにした。
この実施例は、第一層と第二層の間に中間層を有する現像ローラの作製例である。軸芯体、第一層用混合物、第二層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
・原料ゴムA(NBR)40質量部、
・原料ゴムN(BR)40質量部、
・原料ゴムG(Br−IIR)20質量部、
・トーカブラック#7360SB(商品名)55質量部、
・ナノックス#30(商品名)15質量部、
・亜鉛華2種(商品名)5質量部、
・ジンクステアレート(商品名)2質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.2質量部、
・ノクセラーDM(商品名)0.8質量部、
・ノクセラーTRA(商品名)0.4質量部、
・ノクセラーTS(商品名)0.4質量部。
実施例1と同様にしてローラ形状のサンプルを得て、温度150℃で40分間加硫した後、研削盤にて砥石研磨を行い、第一層の厚みが2.50mm、第二層の厚みが0.48mm、外径が直径11.96mmの弾性ローラを用意した。
・ポリオール:「ニッポラン5033」(商品名)の固形分100質量部、
・イソシアネート:「コロネートL」(商品名)の固形分10質量部、
・カーボンブラック:「MA11」(商品名)22質量部。
第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて、原料ゴムG(80質量部)と原料ゴムN(20質量部)を使用した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ36を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
下記の5成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて15分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムN(BR)100質量部、
・シースト3(商品名)40質量部、
・ナノックス#30(商品名)40質量部、
・亜鉛華2種(商品名)3質量部、
・ジンクステアレート(商品名)1質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.4質量部、
・ノクセラーDM(商品名)1.0質量部、
・ノクセラーTS(商品名)0.3質量部。
これらの軸芯体と、第一層用混合物、第二層用混合物を用いて、実施例1と同様にして、現像ローラ37を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
ニッケル鍍金を施したSUS製の直径6mmの芯金の表面に、同時押出し機により、第一層用混合物を円筒状で厚さ3.50mmとなるように押出して、厚さ3.50mm(外径13.0mm)のローラ形状のサンプルを得た。これを温度150℃で40分間加硫した後、研削盤にて砥石研磨を行い、第一層の厚みが2.98mm、外径が直径11.96mmの弾性ローラを作製した。
下記の3成分をメチルエチルケトンを主とする溶剤を用いて、十分に撹拌して、均一な固形分18%の有機溶剤混合溶液(塗料溶液)を調製した。
・ポリオール:「タケラックE−553」(商品名)の固形分100質量部、
・イソシアネート:「タケラックD140N」(商品名)40質量部、
・MA11(商品名)20質量部。
この塗料溶液中に、上記弾性ローラを浸漬してコーティングした後、引上げて乾燥させ、温度145℃にて1時間加熱処理することで、厚さ約20μmの表面層を第二層の外周に設けた現像ローラ38を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
軸芯体の表面に、同時押出し機により、第一層用混合物を円筒状で厚さ3.50mmとなるように押出して、厚さ3.50mm(外径13.0mm)のローラ形状のサンプルを得た。これを150℃で40分間加硫した後、研削盤にて砥石研磨を行い、第一層の厚みが2.98mm、外径が直径11.96mmの弾性ローラを作製した。
下記の3成分をメチルエチルケトンを主とする溶剤を用いて、十分に撹拌して、均一な固形分25%の有機溶剤混合溶液(塗料溶液)を調製した。
・アクリルポリオール:「DC2016」(商品名)100質量部、
・ウレタン変性ポリメリックMDI:「コロネート2520」(商品名)105質量部、
・MA11(商品名)20質量部。
この塗料溶液中に、上記弾性ローラを浸漬してコーティングした後、引上げて乾燥させ、温度140℃にて4時間加熱処理することで、厚さ約20μmの表面層を第二層の外周に設けた現像ローラ39を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
下記の5成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて15分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムF(ECO:「エピクロマーH」(商品名))100質量部、
・シースト3(商品名)15質量部、
・ナノックス#30(商品名)40質量部、
・亜鉛華2種(商品名)5質量部、
・ジンクステアレート(商品名)1質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.0質量部、
・ノクセラーDM(商品名)1.0質量部、
・ノクセラーTBzTD(商品名)2.0質量部。
これらの軸芯体と、第一層用混合物、第二層用混合物を用いて、実施例1と同様にして、現像ローラ40を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
軸芯体の表面に、同時押出し機により、第一層用混合物を円筒状で厚さ3.50mmとなるように押出して、厚さ3.50mm(外径13.0mm)のローラ形状のサンプルを得た。このローラ形状のサンプルを、温度150℃で40分間加硫した後、研削盤にて砥石研磨を行い、第一層の厚みが2.995mm、外径が直径11.99mmの弾性ローラを作製した。
フッ素樹脂:「ルミフロンLF100」(商品名)をトルエンに溶解し、3.0質量%のフッ素樹脂溶液(塗料溶液)を作成した。この塗料溶液中に、上記弾性ローラを浸漬してコーティングした後、引上げて乾燥させ、温度160℃にて2時間加熱処理することで、厚さ約5μmの表面層を第二層の外周に設けた現像ローラ41を作製した。
第二層用混合物の構成成分と使用量を表4に示す種類及び量とした以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ42〜44を作製した。
軸芯体と、第一層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
第一層用混合物において、極性軟化剤Rを使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ46を作製した。
第一層用混合物において、極性軟化剤R(30質量部)に代えて、非極性軟化剤V:「ダイアナプロセスオイルPW380」(商品名)を15質量部使用した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ47を作製した。
軸芯体と、第二層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
下記の6成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムE(EPDM:「エスプレン201」(商品名))100質量部、
・非極性軟化剤V 30質量部、
・トーカブラック#7360SB(商品名)60質量部、
・ナノックス#30(商品名)60質量部、
・亜鉛華2種(商品名)5質量部、
・ジンクステアレート(商品名)1質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.6質量部、
・ノクセラーMDB(商品名)0.8質量部、
・ノクセラーM(商品名)0.6質量部、
・ノクセラーTRA(商品名)0.5質量部、
・ノクセラーTET(商品名)1.0質量部。
軸芯体と、第二層用混合物は、実施例1と同じものを用意した。
下記の5成分を、温度50℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練して、原料混合物を調製した。
・原料ゴムF(ECO:「エピクロマーH」(商品名))100質量部、
・トーカブラック#7360SB(商品名)30質量部、
・ナノックス#30(商品名)60質量部、
・亜鉛華2種(商品名)5質量部、
・ジンクステアレート(商品名)1質量部。
・Sulfax200S(商品名)1.4質量部、
・ノクセラーDM(商品名)1.0質量部、
・ノクセラーTBzTD(商品名)2.0質量部。
これらの軸芯体と、第一層用混合物、第二層用混合物を用いて、実施例1と同様にして、現像ローラ49を作製した。
第二層用混合物において、原料ゴムG(100質量部)に代えて、原料ゴムG(45質量部)と原料ゴムN(55質量部)を使用した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラ50を作製した。
次に、現像ローラの特性値の測定方法、評価方法について説明する。
現像ローラの第二層がブチルゴムを含有する実施例、比較例に関し、損失正接を測定した。測定用サンプルは、現像ローラの第二層を、50μm〜400μm程度の厚さに切り出し、シート形状とした(比較例2、3、5及び9を除く)。但し、比較例2、3、5及び9に関しては、第二層用に調製した塗料溶液を平面にキャストし、溶剤が十分に揮発するまで乾燥させた後、各実施例、比較例に示した条件にてそれぞれ加熱硬化することにより、300μm〜500μm程度の厚みのシート形状とした。
「プリントカートリッジ シアン CE251A」(商品名、日本ヒューレット・パッカード株式会社製)に現像ローラを組み込み、温度35℃±2℃、相対湿度85%±5%の環境試験機内に30日間放置した。その後に、カートリッジを分解し、潜像担持体表面上への付着の有無を目視で観察した。カートリッジへの現像ローラの組み込み、分解、観察は、温度20℃±2℃、相対湿度50%±5%の環境下にて行った。評価結果を以下の基準で表示した。
なし:潜像担持体表面上への付着がない。
軽微:潜像担持体表面上への付着はないが、表面が曇ったように見えるもの(確認したところ、画像への影響はない)。
あり:潜像担持体表面上への付着物として、液滴状のものが見られる。
電子写真画像形成装置として、カラーレーザービームプリンター「HP Color LaserJet CP3525dn」(商品名、日本ヒューレット・パッカード株式会社製)を用意した。このカラーレーザービームプリンターは、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのカラーカートリッジを備え、各カートリッジに対し、画像書き込み手段(レーザービーム)が設けられ、転写ベルトを備えたタンデム型である。尚、標準の画像作成能力はA4サイズで30枚/分である。
(a)常温環境(温度25℃±2℃、相対湿度50%±5%)
(b)低温環境(温度10℃±2℃、相対湿度50%±5%)
転写材としては、A4サイズの普通紙「セレクトペーパー SC−250 A4」(商品名、キヤノン株式会社製)を用いた。
全面ベタ画像、全面ハーフトーン画像に関し、画像印字方向と垂直な方向のスジ状の濃淡ムラの繰り返し(この場合、ビッチ巾は1〜5mmの範囲で、現像ローラ周期とは異なる)をバンディングとし、その有無を目視により観察し、下記基準で評価した。評価は、低温環境、常温環境それぞれの画像について行った。
A:バンディングが、ベタ画像、ハーフトーン画像共に確認されない。
B:バンディングが、ベタ画像で確認されるが、ハーフトーン画像では確認されない。
C:バンディングが、ベタ画像、ハーフトーン画像共に確認される。
上記バンディングの評価のうち、(a)常温環境でAランクであった画像に関し、現像ローラ周期で発生する濃淡ムラの有無を目視により観察し、下記基準で評価した。
A:濃淡ムラが、ベタ画像、ハーフトーン画像共に確認されない。
B:濃淡ムラが、ベタ画像で確認されるが、ハーフトーン画像では確認されない。
C:濃淡ムラが、ベタ画像、ハーフトーン画像共に確認される。
11‥軸芯体
12‥第一層
13‥第二層
Claims (8)
- 軸芯体と、極性軟化剤とゴムとを含む第一層と、該第一層を被覆している、ブチルゴムを含む第二層とを有する現像ローラであって、該第二層は、温度25℃における損失正接が0.45以上0.85以下であることを特徴とする現像ローラ。
- 前記ブチルゴムが塩素化または臭素化されたブチルゴムであり、該ブチルゴムは、ハロゲン含有量が0.5質量%以上5質量%以下である請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記極性軟化剤がエステル系軟化剤である請求項1または2に記載の現像ローラ。
- 前記第一層が極性ゴムを含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の現像ローラ。
- 前記極性ゴムが、アクリロニトリル含有量が31質量%以上のアクリロニトリルブタジエンゴムである請求項4に記載の現像ローラ。
- 潜像担持体に形成された静電潜像に対し、トナーを担持した現像ローラが該潜像担持体に当接もしくは圧接した状態でトナーを付与し、該静電潜像を現像してトナー像を形成する現像方法であって、該現像ローラは、該潜像担持体に対する表面速度比が105%以上となる速度で回転し、該現像ローラは、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像ローラであることを特徴とする現像方法。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像ローラと、該現像ローラに担持されたトナーを摩擦帯電しながら該トナーの層厚を規制する規制部材とを備え、画像形成装置の本体に着脱可能に構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像が形成される潜像担持体、該潜像担持体の帯電装置、該潜像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成装置、該静電潜像の現像装置および転写装置を有する画像形成装置であって、該現像装置が、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の現像ローラを有することを特徴とする画像形成装置。
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