JP5744433B2 - 弾性ローラ - Google Patents
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該導電性軸芯体上に形成されてなる、ゴムと、導電剤と、黒鉛が壁面に付着してなる発泡セルとを有する発泡層と、
該発泡層上に形成される非発泡層とを有する現像ローラであって、
該発泡層は、導電剤と、黒鉛の炭素層間に揮発する化合物が侵入した黒鉛層間化合物が分散された未架橋ゴムを、該化合物の揮発温度以上に加熱し、該未架橋ゴムを架橋させ、かつ、該化合物を気化させることによって形成されてなるものであることを特徴とする現像ローラに関する。
また、本発明は、導電性軸芯体と、
該導電性軸芯体上に形成されてなる、ゴムと、導電剤と、黒鉛が壁面に付着してなる発泡セルとを有する発泡層と、
該発泡層上に形成される非発泡層とを有する帯電ローラであって、
該発泡層は、導電剤と、黒鉛の炭素層間に揮発する化合物が侵入した黒鉛層間化合物が分散された未架橋ゴムを、該化合物の揮発温度以上に加熱し、該未架橋ゴムを架橋させ、かつ、該化合物を気化させることによって形成されてなるものであることを特徴とする帯電ローラに関する。
該導電性軸芯体上に形成されてなる、ゴムと、導電剤と、黒鉛が壁面に付着してなる発泡セルとを有する発泡層と、
該発泡層上に形成される非発泡層とを有し、
該発泡層は、導電剤と、黒鉛の炭素層間に揮発する化合物が侵入した黒鉛層間化合物が分散された未架橋ゴムを、該化合物の揮発温度以上に加熱し、該未架橋ゴムを架橋させ、かつ、該化合物を気化させることによって形成されてなるものであることを特徴とする。
導電性軸芯体としては、その材料は充分な強度を有し、且つ導電性を有すれば特に限定されない。
電性軸芯体上に形成される発泡層は、黒鉛を含み、カーボンブラックを含有してもよく、これらを内包する発泡セルを有するものである。現像ローラ又は帯電ローラの発泡層を形成する基質としては、ゴム弾性を有するものが好ましく、具体的には、以下のものを挙げることができる。エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴムゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム。ノルボルネンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム。これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記発泡層は、導電剤を含む。また、必要に応じて、充填剤、増量剤、架橋剤、架橋助剤、酸化防止剤、老化防止剤又は加工助剤等の各種添加剤を含有していてもよい。導電剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。アルミニウム、パラジウム、鉄、銅、銀等の金属系の粉体や繊維、カーボンブラック、金属酸化物、硫化銅、硫化亜鉛等の導電性を有する金属化合物粉。適当な粒子の表面を酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化モリブデン、亜鉛、アルミニウム、金、銀、銅、クロム、コバルト、鉄、鉛、白金、ロジウムを、電解処理、スプレー塗工、混合振とうにより付着させた粉体。充填剤及び増量剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。乾式シリカ、湿式シリカ、石英微粉末、ケイソウ土、カーボンブラック、酸化亜鉛、塩基性炭酸マグネシウム、活性炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、二酸化チタン、タルク、雲母粉末。硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填剤。これらの充填剤の表面を有機珪素化合物、例えば、ポリジオルガノシロキサン等で疎水化処理を行ったもの。
上記発泡層上に形成される非発泡層は発泡セルを含まない層であり、硬度や弾性の調整やトナーを均一にローラ表面に担持する機能や感光体と均一に当接する等の機能を有する。非発泡層の基質としては、具体的には、発泡層と同様のゴム基質を挙げることができ、必要に応じて、上記例示の添加剤を含有させることもできる。非発泡層の電気抵抗は特に制限されるものではないが、発泡層と同様の電気抵抗とすることができる。また、非発泡層の厚さは、その機能に応じて適宜選択することができ、例えば、10μm〜1mmとすることができる。非発泡層の製造方法としては、射出成形や押出成形等を使用することができ、二層押出機を用いて発泡層と同時に成形することもできる。また、チューブ状又はフィルム状に成形後、発泡層を被覆して成形することもできる。得られた非発泡層に対し、表面を研磨して形状を整えてもよい。
本発明の弾性ローラを、帯電ローラ及び現像ローラに適用した電子写真画像形成装置の一例を図3に、電子写真プロセスカートリッジの一例を図4に示す。図3に示す電子写真画像形成装置は、矢印方向に回転する感光体13と、この周囲に設けられる感光体を帯電する帯電ローラ20、一様に帯電された感光体に静電潜像を書き込むレーザー光19を感光体に照射する露光手段が設けられる。更に、トナー供給ローラ15によって現像剤容器18に収納されるトナー16が供給され、ブレード17により一定厚に形成されたトナーを静電潜像に搬送する現像ローラ14が設けられ、搬送されたトナーは静電潜像上に移動し、トナー像として可視化する。現像は露光部にトナー像を形成するいわゆる反転現像を行う。一方、ローラ24、27、29に懸架され矢印方向に移動される搬送ベルト28が設けられ、給紙ローラ31から供給される転写紙30が感光体と転写ローラ25間へ搬送されるようになっている。転写ローラ25は搬送ベルトによって搬送される転写紙を介して感光体に対向するように配置され、電源26によって印加される転写バイアス電圧によって感光体上のトナー像が転写紙上に転写されるようになっている。各トナー、例えば、マゼンダ、シアン、イエロー、ブラック毎に形成されたトナー像が搬送ベルトによって順に搬送される転写紙上に重畳して転写され、得られたカラートナー像を転写紙上に定着させる定着装置23が設けられる。画像が形成された転写紙が装置外へ排出されるようになっている。一方、感光体上に転写されずに残存するトナーを感光体表面から除去するクリーニングブレード22、掻き取られたトナーを収納する廃トナー容器21が設けられ、クリーニングされた感光体は、次の画像形成を待機するようになっている。
図4に示す電子写真プロセスカートリッジは、上記感光体13、帯電ローラ20、現像ローラ14、トナー供給ローラ15、ブレード17、トナーを収納する現像容器18、クリーニングブレード22、及び廃トナー容器21を有するものである。電子写真プロセスカートリッジは、これらを一体的に保持し、電子写真画像形成装置に着脱可能として使用される。
[黒鉛層間化合物の調製]
黒鉛層間化合物Aの調製
98%濃硫酸300質量部をビーカーにとり、20℃で、60%過酸化水素3質量部及び過塩素酸ナトリウム10質量部を混合した。この混合液を攪拌しながら、鱗片状黒鉛100質量部を加え、30分間反応させた。反応物を800質量部の水中に徐々に加え、これをブフナー漏斗にて吸引濾過して反応で生成した黒鉛を回収した。この黒鉛に1200質量部の水を加え洗浄し、ブフナー漏斗にて吸引濾過をした。水で洗浄した黒鉛を希アンモニア水で洗浄して残留する硫酸を中和した後、更に少量の水で洗浄し、ブフナー漏斗にて吸引濾過し、100℃で乾燥し、黒鉛層間化合物Aを得た。得られた黒鉛層間化合物Aを、120℃に設定された電気炉で加熱した。この黒鉛層間化合物の加熱前後の容積を測定したところ7.1倍に膨張した。
黒鉛層間化合物Bの調製
黒鉛層間化合物Aの調製において、過塩素酸ナトリウム10質量部に替えて、ペルオキソ二硫酸アンモニウム15質量部を用いたこと以外は、同様の方法にて黒鉛層間化合物Bを得た。得られた黒鉛層間化合物Bを、120℃及び150℃に設定された電気炉でそれぞれ加熱した。この黒鉛層間化合物の加熱前後の容積を測定したところ120℃の場合1.2倍に膨張し、150℃の場合6.7倍に膨張した。
黒鉛層間化合物Cの調製
黒鉛層間化合物Bの調製において、ペルオキソ二硫酸アンモニウムの添加量を5質量部に変更したこと以外は、同様の方法にて黒鉛層間化合物Cを得た。得られた黒鉛層間化合物Cを、150℃及び180℃に設定された電気炉でそれぞれ加熱した。この黒鉛層間化合物の加熱前後の容積を測定したところ150℃の場合1.2倍に膨張し、180℃の場合7倍に膨張した。
黒鉛層間化合物Dの調製
黒鉛層間化合物Aの調製において、60%過酸化水素の添加量を7質量部に変更したこと以外は、同様の方法にて黒鉛層間化合物Dを得た。得られた黒鉛層間化合物Dを、180℃及び200℃に設定された電気炉でそれぞれ加熱した。この黒鉛層間化合物の加熱前後の容積を測定したところ180℃の場合1.1倍に膨張し、200℃の場合7.3倍に膨張した。
以下のものを6Lニーダー(TD6−15MDX:トーシン社製)にて混練した。
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ニポールDN401:日本ゼオン社製)
(アクリロニトリル18質量%) 100質量部
ステアリン酸亜鉛 2質量部
酸化亜鉛 5質量部
MTカーボンブラック(サーマックスフローフォームN990:CANCAB社製)
40質量部
その後、架橋剤として硫黄1質量部、架橋助剤としてメルカプトベンゾチアゾール(MBT)1質量部、黒鉛層間化合物Aを9質量部をオープンロールにて混合し、発泡層未架橋ゴム組成物を得た。
[非発泡層未架橋ゴム組成物の調製]
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において黒鉛層間化合物Aを用いなかったこと以外は、同様の配合及び方法にて非発泡層未架橋ゴム組成物を調製した。
[弾性ローラの調製]
得られた発泡層未架橋ゴム組成物と非発泡層未架橋ゴム組成物を、二層押出機を用いて、導電性軸芯体と共に押出し、導電性軸芯体と一体となった積層体を成形した。得られた導電性軸芯体と一体の積層体を金型内に挿入し、160℃にて加熱し、架橋、発泡を行い、発泡層と非発泡層を同時に形成し弾性ローラを得た。弾性ローラより発泡層を切り出し、顕微鏡で観察したところ、セル内に黒鉛が存在した。また、発泡層の電気抵抗値を測定し、均一性に対する評価を行った。
得られた弾性ローラを研磨し、発泡層のみのローラとした。このローラについて、図5に示す測定装置を用いて電気抵抗値を測定した。図5に示す電気抵抗測定装置は、試料のローラ面が接触するように配置される外径30mmのアルミドラム10、ローラSの軸芯体両端にそれぞれ負荷する荷重8、ローラSに電圧を印加する電源12、アルミドラムに接続されたマルチメーター9を有する。この電気抵抗測定装置に、発泡層を露出させたローラSをセットし、両端の導電性軸芯体に総圧1kgの荷重がかかるように荷重8を設定し、ローラSをアルミドラムに圧着させる。軸芯体とアルミドラムに50Vの電圧を印加して、ローラ一周分を測定計測し、一周分の抵抗の平均を電気抵抗値とした。この電気抵抗の最大値/最小値を計算し、その値から以下の基準により評価を行った。弾性ローラ電気抵抗値と電気抵抗値のばらつきの結果をそれぞれ表1に示す。
A:抵抗の最大値/最小値が2倍以下
B:抵抗の最大値/最小値が2倍以上5倍以下
C:抵抗の最大値/最小値が5倍以上10倍未満
D:抵抗の最大値/最小値が10倍以上
[現像ローラの調製]
表層の材料として、ポリオール(ニッポラン5033:日本ポリウレタン社製)と、硬化剤としてイソシアネート(コロネートL:日本ポリウレタン社製)とを、モル比[NCO]/[OH]が1.2となるように秤量し、合わせて100質量部とした。更に、カーボンブラック(MA100、三菱化学社製)を30質量部添加し混合液を得た。この混合液に有機溶剤を加え、表層の膜厚が20μmとなるように固形分20質量%以上30質量%以下の範囲で調整した。これに平均粒径が16μmのウレタン樹脂粒子(CFB−101−40、大日本インキ化学工業社製)を5質量部加え、均一分散、混合して表層の原料液とした。この原料液中に、得られた弾性ローラを浸漬してコーティングした後、引き上げて乾燥し、160℃にて20分間加熱処理し、約20μmの表層を有する現像ローラを調製した。得られた現像ローラについて、圧縮永久歪及び画像評価を行った。
得られた現像ローラをカラーレーザープリンター(LBP5400:キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込み、温度40℃の恒温槽中に1ヶ月静置した。そして常温常湿で1日静置した後、現像ローラを取り出し新しい電子写真プロセスカートリッジに組み込み、LBP5400本体に取り付けた。その後常温常湿で印字率100%濃度のベタ及び印字率50%濃度のハーフトーンの画像を出力し以下の基準により画像評価を行った。結果を表1に示す。
A:圧接跡が画像上にみられない
B:ベタ画像上に圧接跡が薄くみられるが、ハーフトーン画像上には圧接跡がみられない
C:ベタ画像上に圧接跡が明確にみられ、ハーフトーン画像に圧接跡が薄くみられる
D:ベタ及びハーフトーン画像上に圧接跡が明確にみられる。
得られた現像ローラをカラーレーザープリンター(LBP5400:キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込み、温度23℃、相対湿度50%の環境下で印字率100%濃度のベタ及び印字率50%濃度のハーフトーンの画像を出力した。得られた画像について以下の基準で評価を行った。結果を表1に示す。
A:ムラが見られない
B:ハーフトーン画像上にムラが軽微にみられるが、ベタ画像上ではみられない
C:ハーフトーン画像上にムラが明確にみられ、ベタ画像上にムラが軽微にみられる
D:ハーフトーン及びベタ画像上にムラが明確にみられる。
表層の材料として、ラクトン変性アクリルポリオール(プラクセルDC2009、ダイセル化学工業社製)をMIBK(メチルイソブチルケトン)に溶解し、10質量%濃度の溶液とした。このアクリルポリオール溶液100質量部に対して導電性酸化スズ粉体(SN−102P、石原産業社製)12質量部、シリコーンオイル(SH−28PA、東レ・ダウコーニング社製)0.01質量部配合し分散液を得た。この分散液にHDI(デュラネート24A−100、旭化成工業社製)を3質量部加え攪拌し、最後に500メッシュの網で溶液を濾過して表面層原料液とした。この表面層原料液中に、得られた弾性ローラを浸漬してコーティングした後、引き上げて乾燥させ、150℃にて60分間加熱処理し、冷却した。その後、ローラの塗工時の軸方向を反転して、2回目の塗工を行い150℃にて60分間加熱処理し、冷却し、15μmの被覆層を弾性層の外周に設けた帯電ローラを得た。
得られた帯電ローラをカラーレーザープリンター(LBP5400、キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込み、温度40℃の恒温槽中に1ヶ月静置した。そして1日静置した後、帯電ローラを取り出し、新しい電子写真プロセスカートリッジに組み込み、LBP5400本体に取り付け、印字率100%濃度のベタ及び印字率50%濃度のハーフトーンの画像を出力し、以下の基準により画像評価を行った。結果を表1に示す。
A:圧接跡が画像上にみられない
B:ハーフトーン画像上に圧接跡が薄くみられるが、ベタ画像上には圧接跡がみられない
C:ハーフトーン画像上に圧接跡が明確にみられ、ベタ画像に圧接跡が薄くみられる
D:ハーフトーン及びベタ画像上に圧接跡が明確にみられる。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を30質量部に変更したこと以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を25質量部に変更したこと以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Bに変更したこと以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Bに変更したこと以外は実施例2と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Bに変更したこと以外は実施例3と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Cに変更し、架橋、発泡温度を180℃に変更したこと以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Cに変更し、架橋、発泡温度を180℃に変更したこと以外は実施例2と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Cに変更し、架橋、発泡温度を180℃に変更したこと以外は実施例3と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Dに変更し、架橋、発泡温度を200℃に変更したこと以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Dに変更し、架橋、発泡温度を200℃に変更したこと以外は実施例2と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表1に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを黒鉛層間化合物Dに変更し、架橋、発泡温度を200℃に変更したこと以外は実施例3と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Bを黒鉛層間化合物Bにカーボンブラックを付着させたものに変更したこと以外は実施例5と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、アクリロニトリル−ブタジエンゴムに替えてエチレン−プロピレン−ジエンゴム(エスプレン505:住友化学社製)を用いた。これ以外は実施例5と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、アクリロニトリル−ブタジエンゴムに替えてスチレン−ブジエンゴム(エポールNS116R:日本ゼオン社製)を用いたこと以外は実施例3と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、アクリロニトリル−ブタジエンゴムに替えてブジエンゴム(BR−150:宇部興産社製)を用いたこと以外は実施例10と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
[発泡層未架橋ゴム組成物の調製]
以下のものをオープンで混練し、発泡層未架橋ゴム組成物を調製した。
ビニル基含有シリコーンゴム(KE151U:信越化学工業社製)100質量部
MTカーボンブラック(サーマックスフローフォームN990、CANCAB社製)
15質量部
付加反応架橋剤(C−19A:信越化学工業社製)1質量部
付加反応架橋剤(C−19B:信越化学工業社製)3質量部
黒鉛層間化合物A 9質量部
[非発泡層未架橋ゴム組成物の調製]
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において黒鉛層間化合物Aを用いなかったこと以外は、同様の配合及び方法にて非発泡層未架橋ゴム組成物を調製した。
[弾性ローラの調製]
得られた発泡層未架橋ゴム組成物と非発泡層未架橋ゴム組成物を、二層押出機を用いて、導電性軸芯体と共に押出し、導電性軸芯体と一体となった積層体を成形した。発泡層と非発泡層の厚さは各押出機の回転数の比率を調整して制御した。得られた導電性軸芯体と一体の積層体を金型内に挿入し、240℃にて10分加熱し、一次架橋、発泡を行い、その後、200℃4時間加熱により二次架橋し、発泡層と非発泡層を同時に形成し弾性ローラを得た。弾性ローラより発泡層を切り出し、顕微鏡で観察したところ、セル内に黒鉛が存在した。また、発泡層の電気抵抗値を測定し、均一性に対する評価を実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを100℃で気化する化合物を含有する黒鉛層間化合物に変更したこと以外は実施例2と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、黒鉛層間化合物Aを240℃で気化する化合物を含有する黒鉛層間化合物に変更し、架橋、発泡温度を240℃に変更したこと以外は実施例17と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を45質量部に変更したこと以外は実施例5と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を20質量部に変更したこと以外は実施例5と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表2に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を60質量部に変更し、黒鉛層間化合物Aに替えて鱗片状黒鉛及び発泡剤(アゾジカルボンアミド(ADCA))10質量部を用いた。これら以外は実施例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を50質量部に変更したこと以外は比較例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物及び非発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、MTカーボンブラックの添加量を40質量部に変更したこと以外は比較例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、発泡剤をADCAに替えてマイクロカプセルのミクロパールF(松本油脂社製)を用いたこと以外は比較例1と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、発泡剤をADCAに替えてミクロパールF(松本油脂社製)を用いたこと以外は比較例2と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
発泡層未架橋ゴム組成物の調製において、発泡剤をADCAに替えてミクロパールF(松本油脂社製)を用いたこと以外は比較例3と同様に弾性ローラを調製し評価を行った。結果を表3に示す。
2 発泡層
3 非発泡層
4 単泡セル(発泡セル)
5 黒鉛
6 基質
7 カーボンブラック
14 現像ローラ(弾性ローラ)
20 帯電ローラ(弾性ローラ)
Claims (3)
- 導電性軸芯体と、
該導電性軸芯体上に形成されてなる、ゴムと、導電剤と、黒鉛が壁面に付着してなる発泡セルとを有する発泡層と、
該発泡層上に形成される非発泡層とを有する現像ローラであって、
該発泡層は、導電剤と黒鉛の炭素層間に揮発する化合物が侵入した黒鉛層間化合物が分散された未架橋ゴムを、該化合物の揮発温度以上に加熱し、該未架橋ゴムを架橋させ、かつ、該化合物を気化させることによって形成されてなるものであることを特徴とする現像ローラ。 - 前記導電剤が、カーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
- 導電性軸芯体と、
該導電性軸芯体上に形成されてなる、ゴムと、導電剤と、黒鉛が壁面に付着してなる発泡セルとを有する発泡層と、
該発泡層上に形成される非発泡層とを有する帯電ローラであって、
該発泡層は、導電剤と、黒鉛の炭素層間に揮発する化合物が侵入した黒鉛層間化合物が分散された未架橋ゴムを、該化合物の揮発温度以上に加熱し、該未架橋ゴムを架橋させ、かつ、該化合物を気化させることによって形成されてなるものであることを特徴とする帯電ローラ。
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