JP5555140B2 - 現像ローラ、現像ローラの製造方法、現像装置、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、発泡層が多層構造であり、非発泡部位が導電性芯体から不連続で同心円状であるため、弾性層の強度や硬度のムラといった課題については言及していない。
特許文献2では、未発泡の状態でシートを導電性芯体に巻きつけた後に、発泡させるため、弾性層中には発泡セルを含まない部位(層の境目)が存在しない。そのため、弾性層の強度が不足し、圧縮永久歪が低下するという課題までには言及していない。
有機系の表層の場合には厚みは3μm以上1000μm以下が好ましい。3μm以上であれば、耐久性が確保でき、1000μm以下であればトナーの劣化が抑制可能な現像ローラを得ることができる。
導電剤としては、以下のものが挙げられる。アルミニウム、パラジウム、鉄、銅、銀等の金属系の粉体や繊維、カーボンブラック、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛等の金属酸化物や、硫化銅、硫化亜鉛等の金属化合物粉。これらの導電剤中でも特にカーボンブラックが、性能、品質、コストの面から好適である。
本発明に使用される現像ローラの導電性芯体としては、従来からこの種の現像ローラに用いられているものが使用可能であり、その材料は十分な強度を有し、且つ導電性を有すれば特に限定されない。例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケルなどの金属や、炭素繊維をプラスチックで固めた複合材料等の剛直で導電性を示す材料が挙げられる。合金鋼としては、ステンレス鋼,ニッケルクロム鋼,ニッケルクロムモリブテン鋼,クロム鋼,クロムモリブテン鋼,Al,Cr,Mo及びVを添加した窒化用鋼が挙げられる。その中でも特に強度の観点から、合金製のものが好ましい。更に防錆対策として軸心体材料にめっき、酸化処理を施すことができる。形状としては棒状体又はパイプ状体のものが使用できる。また、弾性層との密着性を向上させる目的で、必要に応じて、その表面にプライマー処理層を形成してもよい。導電性芯体の外径は通常4mm乃至20mmの範囲である。
得られた現像ローラの評価は表1及び表2に示した。
デジタルマイクロスコープVHX−500(商品名、キーエンス社製)で室温20℃、相対湿度50%環境下にて現像ローラの弾性層を導電性芯体に対してカミソリ刃で垂直に切断し、断面を観察した。次に100個の発泡セルの直径を測定し、相加平均値をその弾性層における発泡セルの発泡セル径とした。形状が球状でなく、発泡セル径が特定しにくい場合においては、最長径、最短径を測定し、相加平均値をその発泡セルにおける発泡セル径とした。
デジタルマイクロスコープVHX−500(商品名、キーエンス社製)で現像ローラの長手方向を端部から等間隔で5点、周方向で4点の合計20箇所を選択し、それぞれの弾性層のスパイラル状の非発泡部位、表層の厚みを測定した。得られた厚みの相加平均値を、各々現像ローラにおける弾性層中のスパイラル状の非発泡部位、及び表層の厚みとした。
ASKER−C硬度は日本ゴム協会標準規格SRIS0101に準拠したASKER−C型スプリング式ゴム硬度計(商品名、高分子計器社製)を用いて測定した硬度であり、室温20℃、相対湿度50%環境下に5時間以上放置した現像ローラに対して、ローラ中心に上記硬度計を9.80Nの力で当接させてから30秒後の測定値とする。
表層のマイクロゴム硬度は、得られた表層から測定用サンプルの小片を切り出し、MD−1capaタイプA(商品名、高分子計器社製)にてピーク値を測定した。
弾性層全体の密度と弾性層の非発泡部の密度を以下の式によって算出し、相対密度を求めた。
相対密度ρ1/ρ2={弾性層全体の密度(g/cm3)}/{弾性層の非発泡部の密度(g/cm3)}
[弾性層の作製]
弾性層2の材料として、低密度ポリエチレンLC561(商品名、日本ポリエチレン社製)100質量部、カーボンブラックとしてMTカーボンブラックのサーマックスフローフォームN990(商品名、CANCAB社製)30質量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)1部、セルトンNP(商品名、三協化学社製)0.2部を用意した。これらの材料をシリンダ径26mm、L/D48.5の同方向2軸押出機TEM−26MS(装置名、東芝機械社製)にて温度120℃において溶融し、混練後、ホットカットにてポリエチレン樹脂組成物のペレットを得た。得られた組成物をシリンダー径40mm、L/D32、ダイス巾300mmのTダイ押出機CT−40(装置名、プラスチック工学研究所社製)を用いて130℃にて厚み0.25mm、巾250mmのシート状に成形した。次いで、このシート状成形体を250mm四方、厚み1mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱し、本発明の弾性層の基材となる非発泡性のスキン層が両側に各々50μ有するポリエチレン発泡体シートを得た。
直径6mm、長さ252mmの円柱形の導電性芯体1、SUM22(JIS記号、硫黄複合快削鋼製、表面はニッケルメッキ)表面の軸方向中央部232mmにケムロック459X(商品名、ロード社製)をプライマーとして塗布した。その後、前述のプライマーを塗布した導電性芯体1の外周に、巻き出し端部を超音波カッターにて裁断した前記ポリエチレン発泡体シートを4周巻きつけて、周方向をカットしローラ基体を得た。得られたローラ基体を、内径11.97mm、長さ250mm、厚さ3mmの筒状での表面を窒化処理したNAK材製の剛体に圧入後、高周波誘導加熱装置により該金属製剛体を160℃で30秒加熱後、ファンで冷却し、ローラ基体の表面が溶融、転写、硬化した後に金属製剛体から取り出し、外径11.97mmのローラ基体を得た。
ポリオレフィン系エラストマー、サーモランZ102BN(商品名、三菱化学社製)100質量部にカーボンブラックのサーマックスフローフォームN990を10質量部配合し、加圧式ニーダーを用い180℃で10分間溶融混練し、半導電性ポリマーを作製した。得られた半導電性ポリマーはその体積抵抗率が2×108 Ω・cmであり、マイクロゴム硬度は60°であった。得られた半導電性ポリマーを縦型多層チューブ製造装置(株式会社プラ技研社製 特注品)を使用して、内径10mmで肉厚が150μmでかつ長さが250mmのシームレスチューブ6に成型した。
上述したように製作したローラ基体の外周にプライマーを塗布し、その後、シームレスチューブ6にエアーを吹き込み、シームレスチューブ6の内径を広げ、該ローラ基体に圧入し、現像ローラ8を得た。
得られた現像ローラ8の弾性層2の密度は0.30g/cm3、発泡セル径は100μmであった。
製作した現像ローラの形状を3次元座標測定機ザイザックスRVA600(商品名、東京精密株式会社製)を用いて室温20℃、相対湿度50%環境下にて5時間以上放置した現像ローラについて振れ及び真円度を総合的に評価した。
A:真円度の差(最大値−最小値)が10μm以下であり、振れが20μm以下で極めて優れており、現像ローラとして最適である。
B:真円度の差(最大値−最小値)が20μm以下であり、振れが30μm以下で良好であり、実用上問題がない。
C:真円度の差(最大値−最小値)が30μm以下で、振れが40μm以下であるが、現像ローラとして使用可能なレベルである。
D:真円度の差(最大値−最小値)が30μmより大きく、振れが40μmより大きい。
得られた現像ローラを温度20℃、相対湿度50%の恒温恒湿槽中にてカラーレーザープリンターLBP5400(商品名、キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ組み込んだ。その後、ハーフトーン画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)に印刷し、目視にてムラの有無を確認し、実用性の判断を行った。尚、ハーフトーン画像の濃度は、濃度計X−Rite530(商品名、X−Rite社製)を用いて測定し、その濃度が0.7である画像を使用した。
A:ハーフトーン画像の濃度ムラはみられない。
B:ハーフトーン画像の濃度ムラが極軽微である。
C:ハーフトーン画像の濃度ムラが軽微である。
D:ハーフトーン画像の濃度ムラがある。
得られた現像ローラ8を、カラーレーザープリンターLBP5400(商品名 キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ弾性層中の発泡セルを含まない部位が順方向に回転するように組み込んだ。然る後、温度40℃、相対湿度95%の環境下で30日間放置した。その後、前記電子写真プロセスカートリッジを温度20℃、相対湿度50%の環境下に移動し、1日放置後LBP5400本体に電子写真プロセスカートリッジを組み込み、画像の評価をおこなった。
A:圧接跡が画像上にみられないもの
B:圧接跡がごく薄くみられるもの
C:圧接跡が薄くみられるもの
D:圧接跡がみられるもの
得られた現像ローラ8を、カラーレーザープリンターLBP5400(商品名 キヤノン社製)用の電子写真プロセスカートリッジへ上記圧縮永久歪の評価と同様に組み込んだ。LBP5400本体へ該電子写真プロセスカートリッジを取り付けた。次に、印字率100%濃度のベタ画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)へ温度20℃、相対湿度50%の環境下で、10枚出力し、10枚目の画像を目視にてムラの有無を確認し、実用性の判断を行った。
A:ムラはみられない。
B:ムラが極軽微であり、ほとんどみられない。
C:画像領域の20%以下の範囲にムラがみられる。
D:画像領域の20%よりも広い範囲にムラがみられる。
得られた現像ローラ8を、カラーレーザープリンターLBP用の電子写真プロセスカートリッジへ上記圧縮永久歪の評価と同様に組み込んだ。しかる後、LBP5400本体へ該電子写真プロセスカートリッジを取り付けた。次に、温度20℃、相対湿度50%の環境下で、印字率1%の画像をA4サイズの用紙(キヤノンカラーレーザーコピアペーパー;坪量81.4g/m2、厚さ92μm、白色度92%)へ3000枚出力した。3次元座標測定機ザイザックスRVA600(商品名、東京精密株式会社製)を用いて耐久前と耐久後の形状を測定し、以下の基準にて評価を行った。
A:振れの変化量が2μm以下である。
B:振れの変化量が3μm以下である。
C:振れの変化量が5μm以下である。
D:振れの変化量が5μmよりも大きい。
実施例1の弾性層から、セルトンNPを1部に変更しシート状成形体を180℃に加熱し、本発明の弾性層の基材となるポリエチレン発泡体シートを得た以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は表1に示した。
弾性層の材料として、セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)を3部、セルトンNP(商品名、三協化学社製)を0.6部、造核剤としてリン酸2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムのアデカスタブNA−11(商品名 アデカ製)を0.5部添加した以外は、実施例1と同様の材料を用いた。これらの材料を250mm四方、厚み1.5mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱し、本発明の弾性層の基材となるスキン層が両側に各々50μ有するポリエチレン発泡体シートを得た。ローラ基体の作製、表層の作製、及び評価方法については、実施例1と同様である。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例3の弾性層中の造核剤アデカスタブNA−11(商品名 アデカ社製)を除いた処方へ変更した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層中のセルマイクC−1(商品名、三協化学社製)を0.3部、セルトンNP(商品名 三協化学社製)を0.06部、造核剤としてリン酸2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムのアデカスタブNA−11(商品名 アデカ社製)を0.05部添加するように処方を変更し、250mm四方、厚み1.5mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱し、本発明の弾性層の基材となるスキン層が両側に各々50μ有するポリエチレン発泡体シートを得た以外は実施例3と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例3と異なる部分は、表1に示した。
実施例5の弾性層中の造核剤アデカスタブNA−11(商品名 アデカ社製)を除いた処方へ変更した以外は実施例5と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例5と異なる部分は、表1に示した。
弾性層作製時の金型を、250mm四方、厚み0.3mmの金型へ変更した以外は実施例3〜6と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例3〜6と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層中のセルマイクC−1(商品名、三協化学社製)を実施例11では5部、実施例12では0.2部に変更した。さらに実施例1のセルトンNP(商品名、三協化学社製)を実施例11では1部、実施例12では0.04部とするように処方を変更しポリエチレン発泡体シートを得た以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層の発泡シート作製時に250mm四方、厚み3.0mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層の発泡シート作製時に250mm四方、厚み0.25mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層中へ造核剤としてリン酸2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウムのアデカスタブNA−11(商品名 アデカ社製)を1.0部添加するように処方を変更した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層の作製におけるシート状成形体を加熱炉によって160℃雰囲気下で2.5時間加熱した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層の作製で、弾性層中の材料を低密度ポリエチレンLC561からポリプロピレン ノバテックPP EC9(商品名、日本ポリプロ社製)に変更した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例17と同様に、弾性層中の材料をオレフィン系エラストマーサーモランZ102B(商品名、三菱化学社製)、スチレン系エラストマーラバロンSE8400N(商品名、三菱化学社製)、ポリエステルウレタン系エラストマー クラミロンU8165(商品名、クラレ社製)に変更した以外は実施例1と同様に現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の弾性層の作製において弾性層の材料を変更し、EPDMのエスプレン505(商品名、住友化学社製)100質量部、カーボンブラックとしてMTカーボンブラックのサーマックスフローフォームN990(商品名、CANCAB社製)30質量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)を1部、セルトンNP(商品名、三協化学社製)0.2部を、加圧式ニーダーを用いて15分間溶融混練し、半導電性ゴム組成物を得た。然る後、架橋剤として硫黄1質量部、架橋助剤としてメルカプトベンゾチアゾール(MBT)1質量部をオープンロールにて混合し、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を直径40mm、L/D20、ダイス巾300mmのTダイ押出機(EM技研社製)を用いて100℃にて厚み0.25mm、巾250mmのシート状に成形した。次いで、このシート状成形体を250mm四方、厚み1mmの金型中で加熱炉によって160℃雰囲気下で1時間加熱し、本発明の弾性層の基材となる非発泡のスキン層が両側に各々50μ有するEPDM発泡体シートを得た以外は実施例1と同様に評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例21のエスプレン505をNBR(結合アクリロニトリル量33.5質量%)のDN−219(商品名 日本ゼオン社製)、SBR(結合スチレン量23.5質量%)のNipol1500(商品名 日本ゼオン社製)、BR(Cis−1、4含有量98質量%)のVCR412(商品名 宇部興産社製)に各々変更した以外は実施例21と同様に評価した。その他、実施例21と異なる部分は、表1に示した。
表層の材料として、ポリオールニッポラン5033(商品名 日本ポリウレタン社製)を使用し、硬化剤としてイソシアネートコロネートL(商品名 日本ポリウレタン社製)を20質量部加えて、[NCO]/[OH]のモル比の値は1.2となるようにした。さらに、カーボンブラックMA100(商品名 三菱化学社製)を適量添加して電気抵抗値を調整した。上記原料混合液に有機溶剤を加え、固形分30質量%で調整し均一分散、混合したものを表層の原料液とした。この樹脂原料液中に、得られたローラ基体を浸漬してコーティングした後、引き上げて乾燥させ、温度80℃にて20分間加熱処理することで、10μmの表層を弾性層の外周に設けた現像ローラを作製した以外は実施例1と同様に評価した。
実施例1と同様に得られたローラ基体を図6に示した平行平板電極29のプラズマCVD装置内に平行平板電極29との距離を50mmとなるように設置した後、真空ポンプ31を用いて真空チャンバー33内を0.01Paに減圧した。その後原料ガスとしてガス供給部27からヘキサメチルジシロキサン蒸気を3.38×10−3Pa・m3/sec、酸素1.69×10−2Pa・m3/se、及び希ガス供給部28からアルゴンガス3.80×10−3Pa・m3/secの混合ガスを真空チャンバー33内に導入し、真空チャンバー33内の圧力が1.0Paになるように調整した。圧力が一定になった後、高周波電源30により周波数が13.56MHz、70wの電力を、長さが300mmで放電部の総面積が120cm2となる平行平板電極29に供給し平行平板電極29間にプラズマを発生させた。真空チャンバー33内に設置した弾性層を有するローラは回転装置32にて30rpmで回転させて、300秒間処理を行い厚み1μmの表層を形成し現像ローラを得た。得られた現像ローラを実施例1と同様に評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1の表層の作製におけるサーモランZ102B(商品名、三菱化学社製)を以下に変更して表層のシームレスチューブを作製、評価した以外は実施例1と同様の方法にて評価した.その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
NBRのニポールDN401(結合アクリロニトリル量18%、商品名、日本ゼオン社製)100質量部、カーボンブラックのサーマックスフローフォームN990を10質量部、加工助剤としてステアリン酸1質量部配合し、加圧式ニーダーを用いて15分間溶融混練し、半導電性ゴム組成物を作製した。然る後、架橋剤として硫黄1質量部、架橋助剤としてメルカプトベンゾチアゾール(MBT)1質量部をオープンロールにて混合し、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をシリンダー径50mm、L/D=16のベント式ゴム押出機(EM技研社製)によってチューブ状に押出し、加硫缶を用いた加圧水蒸気により160℃で30分間の一次加硫を行い、内径10mmで肉厚が150μmでかつ長さが250mmのシームレスチューブに成型した。
実施例1の表層の作製におけるサーモランZ102B(商品名、三菱化学社製)をスチレン系エラストマー、ラバロンSE8400N(商品名、三菱化学社製)、ポリアミド樹脂アミランCM2001(商品名、東レ社製)に変更して表層のシームレスチューブを作製、評価した以外は実施例1と同様の方法にて評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1での弾性層の非発泡部位の厚みを表1中に記載の厚みに調整した現像ローラを作製し、評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
実施例1で得られた現像ローラを用い、該現像ローラの弾性層中の発泡セルを含まない部位のスパイラルが逆方向に回転するように現像装置に取り付けて実施例1と同様の評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表1に示した。
低密度ポリエチレンLC561(商品名、日本ポリエチレン社製)を100質量部、導電剤としてMTカーボンブラックのサーマックスフローフォームN990(商品名、CANCAB社製)30質量部、発泡剤のアゾジカルボンアミド セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)を1部、セルトンNP(商品名、三協化学社製)0.2部を計量、混合した。然る後、シリンダー径26mm、L/D=48.5の同方向2軸押出機TEM−26MS(装置名、東芝機械社製)にて温度120℃において溶融し、混練後ポリエチレン樹脂組成物のペレットを得た。
実施例1で弾性層として作製したローラ基体を表2の厚みに調整し、表層を設けずに現像ローラとして評価を行った。その他、実施例1と異なる部分は、表2に示した。
弾性層の作製において、比較例1の処方から発泡剤アゾジカルボンアミド セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)、セルトンNP(商品名、三協化学社製)をともに0部とした以外は比較例1と同様の方法にて評価を行った。その他、比較例1と異なる部分は、表2に示した。
弾性層の作製において、実施例1の処方から発泡剤アゾジカルボンアミド セルマイクC−1(商品名、三協化学社製)、セルトンNP(商品名、三協化学社製)をともに0部とした以外は実施例1と同様の方法にて評価を行った。
比較例1の弾性層の作製における外径6mm、長さ250mmの導電性芯体(SUM22(JIS記号、硫黄複合快削鋼製)を内径11.00mmのシームレス金型内に組み込んだ。その後、前記樹脂組成物を射出成形機SE−180DU(装置名、住友重機械社製)によって射出して同軸状に円筒形に成形し160℃にて1時間加熱処理して発泡成形物を得た。得られた発泡成形物の樹脂端部を駆動側10mm、非駆動側端部を8mm切断して樹脂部分の長さを232mmとした後、直径11.00mmのローラ基体を得た。然る後、得られた外径11.00mmのローラ基体を内径11.50mmのシームレス金型内に組み込んだ。前記樹脂組成物を再度射出成型機によって射出し、同軸状に円筒形に成形し、160℃にて1時間加熱処理して得られた発泡成形物端部を駆動側を10mm、非駆動側端部を8mm切断して樹脂部分の長さを232mmとした後、直径11.50mmのローラ基体を得た。さらに得られた外径11.50mmのローラ基体を内径11.95mmのシームレス金型内に組み込み、前記樹脂組成物を再度射出成型機によって射出し、同軸状に円筒形に成形し、160℃にて1時間加熱処理して得られた発泡成形物の端部を駆動側を10mm、非駆動側端部を8mm切断して樹脂部分の長さを232mmとした後、直径11.95mmのローラ基体を得た。得られたローラ基体を実施例1と同様の方法にて現像ローラを作製し評価した。その他、実施例1と異なる部分は、表2に示した。
2・・・弾性層
3・・・発泡セル
4・・・表層
5・・・発泡セルを含まない部位
6・・・シームレスチューブ
Claims (9)
- 導電性芯体と、該導電性芯体の外周に発泡セルを含有する弾性層とを有し、該弾性層の外周に表層を有した現像ローラにおいて、
該弾性層は発泡セルを含まない部位が導電性芯体から弾性層の外周面まで、該導電性芯体に垂直な断面視で、スパイラル状に連続して存在することを特徴とする現像ローラ。 - 前記弾性層中の発泡セルが独立気泡であり、該独立気泡の発泡セル径が10μm以上200μm以下である請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記弾性層がポリエチレン、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴムから選ばれる1種以上を含有している請求項1または2に記載の現像ローラ。
- 前記表層がポリウレタン、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエンゴムのいずれか1種以上を含有している請求項1乃至3のいずれか一項に記載の現像ローラ。
- 導電性芯体と、該導電性芯体の外周に発泡セルを含有する弾性層とを有し、該弾性層の外周に表層を有し、該弾性層は発泡セルを含まない部位が導電性芯体から弾性層の外周面まで、該導電性芯体に垂直な断面視で、スパイラル状に連続して存在する現像ローラの製造方法であって、
表面に非発泡性のスキン層を有する発泡シートを導電性芯体に巻きつけて、該弾性層を形成する工程を有することを特徴とする現像ローラの製造方法。 - 表面に非発泡性のスキン層を有する発泡シートを導電性芯体に巻き付けて該弾性層を形成する工程が、
該発泡シートを巻き付けた導電性芯体を、金属製剛体に圧入し、加熱装置により該金属製剛体を加熱する工程を更に有する請求項5に記載の現像ローラの製造方法。 - 現像ローラと現像ブレードとが一体化して保持されている、電子写真画像形成装置本体に着脱可能に装着される電子写真プロセスカートリッジであって、
該現像ローラが請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。 - 感光ドラム、及び該感光ドラムに対向設置された現像ローラを備え、
現像ローラの表面に担持されたトナーを該感光ドラムに付与することにより該感光ドラムに形成された静電潜像をトナー像として可視化する電子写真画像形成装置において、
該現像ローラが、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の現像ローラであることを特徴とする電子写真画像形成装置。 - 前記現像ローラが、
該現像ローラの前記発泡セルを含まない部位が、該現像ローラの外周面から導電性芯体に向かう方向と順方向に回転する請求項8に記載の電子写真画像形成装置。
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