JPH0430345B2 - - Google Patents

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JPH0430345B2
JPH0430345B2 JP6166084A JP6166084A JPH0430345B2 JP H0430345 B2 JPH0430345 B2 JP H0430345B2 JP 6166084 A JP6166084 A JP 6166084A JP 6166084 A JP6166084 A JP 6166084A JP H0430345 B2 JPH0430345 B2 JP H0430345B2
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decorative
aggregate
decorative material
materials
molding
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JP6166084A
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] この発明は、自動車におけるルーフトリム、フ
ロントピラーガーニツシユ、センターピラーガー
ニツシユ、リヤクオータートリム、リヤパーセン
トリム、ドアトリム、ドアアームレスト、ヘツド
レストあるいはシート等の表面化粧材に木粉をベ
ースとしたセルロース系の微粉骨材を多量に有す
るフイルム又はシートの張込みをなすことによつ
て、耐摩耗性に優れ、しかも適度の吸湿性と、耐
水性とを併せ有すると共に肌触りの良好な、趣き
深い内装又は内装設備材の成形、提供をなすもの
である。 [従来の技術及びそれが有する課題] 而して、従前におけるこの種の自動車室内の内
装又は内装設備材の表面化粧材としては、樹脂シ
ートあるいはフイルムをベースとし、これに適宜
のシボ加工を施し、あるいは表面化粧塗膜を施す
ようにした場合と、吸湿性ある繊維素材の起毛処
理等が施された場合とが存したものである。 しかし乍ら、前者においては、耐摩耗性、耐水
性に富む反面、吸湿性が悪く、特異な室内条件下
において往々にして発汗現象を誘起すると共に、
肌触り感が悪く、接触面に肌面の汗が、そのまゝ
付着する傾向を有したものである。 又、かゝる肌触りの点において、表面の滑り抵
抗が少なくなることにより、しつとりとした趣き
のある肌触り感を欠いたものである。 又、自動車等の苛酷な条件下において使用され
る内装又は内装設備材の表面化粧構造としては、
温度変化に伴う伸縮が大きく、往々にして張込み
表面に皺よれ、あるいはクラツクを誘起したもの
である。 次いで、後者の内張構造においては肌触り感も
良く、しかも適度の吸湿性も約束される反面、耐
摩耗性が極端に悪く、内張施工が割高であるこ
とゝ共に実用に供しがたいものであつた。 [課題を解決するための手段] この考案に係る自動車本体の内張ないしは内装
設備の表面化粧構造は、かゝる従前例における不
都合に鑑み、特に案出されたものであつて、従前
の塩ビフイルム等の張込み化粧表材構造以上の耐
摩耗特性を約束すると共に適度の吸湿性並びに滑
り抵抗に伴う肌触り感の改良を試み、又フイル
ム、シート自体の伸縮を抑止し、張込み面に対す
る的確な張設と、張設後における皺よれ、ダレ出
しの発生を効果的に防止し、又混入顔料等の馴染
みを良好になすと共に表面塗料との密着性を良好
とし、化粧特性を特に良好としたものであつて、
その構成の要旨を100〜150メツシユのセルロース
系乾燥微粉骨材を5〜70wt%混入してなる樹脂
フイルム又はシートを緩衝芯材面上に張設し、該
張設フイルム又はシート面を自動車の本体内装又
は内装設備の化粧表面とした点に置いたものであ
る。 [実施例] 以下、この発明に係る自動車本体の内張材ない
しいは内装設備材の表面化粧についての典型的な
成形に関する一実施例を添付の図面について説明
するに、1はフイルム、又はシート状の化粧材で
あり、2は自動車のドアトリム、ドアのアームレ
スト、シートのヘツドレストあるいはシート自
体、ルーフトリム、リヤパーセルトリム、フロン
トピラーガーニツシユ、センターピラーガーニツ
シユ、リヤクオータートリム等の緩衝芯材を示し
たものであり、ダンボール、ハニカム板紙、各種
の発泡合成樹脂フオーム材、無機発泡材、ハード
ボードあるいは、これらの素材同志又は、これら
の素材と他の素材との複合構造材が予定されたも
のであつて、目的に合せた種々の素材、形状から
なる芯材2面上に、使用芯材2と、化粧材1の素
材特性に合せて用意された接着材を介装して、前
記化粧材1を添装し、通例はホツトプレス等の適
宜の加圧手段をもつて、該化粧材1を芯材2面上
に押圧、型付けと同時に密着一体としたものであ
る。 尚、かゝるプレスによる成形においては化粧材
1に対し、通例加熱エアー等による予備加熱をな
した上で、ホツトプレスによる芯材2に対する加
圧、一体化をなしたものであるが、このホツトプ
レス処理において芯材2自体の型付け成形も別途
予定されたものである。 又、叙上における芯材2に対する化粧材1の張
込みに代るべきものとして単純な芯材2に対する
化粧材1のクルミ込み、あるいは四周縁における
縫着、ないしは挾込等他の適宜の張込み手法が予
定され、特に、クルミ込み、縫着あるいは挟み込
みと、クリツプ等による補助的な係止組合せ等、
複数手段の併用による化粧材1の張込みが特に予
定されたものである。 而して、化粧材1は100〜150メツシユの極めて
微細な粉末状とされたセルロース系の骨材、特に
木材粉を5〜70wt%の範囲で混入成形されたも
のであり、混入容量は、目的とする耐摩耗特性、
吸湿性に合せて適宜決定されたものである。 尚、この木材粉の混入においてはカレンダーロ
ール成形あるいは押出しプレス成形等適宜の手段
による成形提供が混入される骨材量と、骨材の有
する特性の差異並びに成形されるシートないしは
フイルムの厚幅等を総合的に勘案して選別使用さ
れたものである。 次いで、混入される骨材粉は、成形樹脂素材と
の馴染みを良好とする意図並びに成形時における
滑性を良好とする意図より、特に粒径を100〜150
メツシユとする極微細な粉末状になすと共に、成
形時における気泡発生、表面の肌荒れを防止する
意図より、その含有水分量を気乾含水量以内、理
想的には3〜5wt%以内に限定したものである。 かゝる骨材粉の混入においては、成形樹脂素材
粉と骨材粉とが充分に馴染み合い、成形時に骨材
粉周面に巣あるいは気泡を生ずることなく、又表
面荒れも少ないものとされ、更に成形時における
押出し抵抗ないしはロール面への転圧抵抗を減
じ、比較的良好な表面特性を有するシート又はフ
イルム材の提供を可能としたものである。 更に、かゝる骨材粉の成形特性並びに混入状態
を良好になす必要のある場合においては、この骨
材粉自体を以下の手法をもつて成形提供したもの
である。 即ち、先ず破砕チツプ、パルプ粉殻その他の適
宜のセルロース系素材に対し、気乾含水量以下に
乾燥処理を施し、その含水量を極力低めることに
よつて、繊維組織部分の破壊を誘起し、かゝる破
壊状態の生じた組織部分に対し、尿素系樹脂液の
添着、含浸をなして20〜30分間放置し、樹脂液の
充分な浸潤と、乾燥なし、更に施される加熱、乾
燥と破砕処理において、3〜5wt%に到る乾燥
と、120〜150メツシユの微細粒径への破砕とがな
されたものである。 かくして提供される骨材粉を使用する場合にお
いては、前記骨材粉以上に樹脂素材との馴染みが
良好とされ、又成形時における滑性も良好とされ
ると共に加熱成形に際して酢酸ガス等の有害ガス
の発生が防止されたものである。 即ち、粉末自体は夫々硬化樹脂材によつて木粉
特有の繊維部分が固められ、表面滑り特性が特に
良好とされたことよりして、樹脂素材との混合馴
染みが完全とされ、混入骨材粉の周面に空隙、巣
等を生ずることが一切なく、又成形機シリンダー
面、ダイス孔面に対する摺接摩擦抵抗も少なく、
成形が円滑且つ確実になされ、これ等のシリンダ
ー面等に対する損耗を極力減じたものである。
又、成形シート面に対する荒れが、かゝる滑り特
性の付与と、水蒸気発生の抑止並びに木酸ガスの
発生抑止をもつて保障したものである。 特に木酸ガスの発生は、かゝるシート又はフイ
ルム面に対する荒れの問題と共に成形機シリンダ
ー、ダイ等の装着自体の酸化腐蝕をもたらしたも
のであり、かゝる木酸ガスの効果的な防止によ
り、前記各種の方法によるシート又はフイルムの
成形を可能としたものである。 [発明の効果] この発明に係る化粧材1は、叙上における特長
ある構成よりなり、これを芯材2面上に張込み、
接着して使用した場合に前記諸特性の具体的な奏
効を期し得たものである。即ち、化粧材1におけ
る表面耐摩耗性、並びに吸湿性は以下の通りとさ
れ、通例の内装塩ビフイルム材に比し、耐摩耗性
を良好になすと共に吸湿性においても良好な効果
をもたらしたものである。即ち、
【表】
【表】 この結果、自動車の内装又は設備表面における
耐摩耗性は、通例の塩ビフイルム以上のものとさ
れ、特に消耗の激しいシート等の表面構造として
最適とされたものである。 又、吸水率が塩ビフイルムに比し!?かに多いこ
とより接触面における汗ばみが確実に防止され、
これが化粧材1面に露呈する骨材1aの有する滑
り抵抗と共に適度の且つ快適な接触感並びに使用
感をもたらしたものである。 又、化粧材1の表面に露呈する骨材1aが木質
系であることより、断熱性に富み、接触時に木質
材に近い暖かな肌触り感をもたらしたものであ
る。 更に、化粧材1の表面に露呈する骨材1aは、
この化粧材1に混入した顔料との馴染みが良く、
化粧材1における発色性を良好になすと共に、こ
の化粧材1面上に化粧印刷をなす場合において、
インクのノリを良好としたものである。 又、かゝる化粧材1における骨材1aの存在
は、芯材2との接着効果を高め、接着面における
剥離の問題を効果的に解消すると共に、発泡材等
の芯材2との接着一体化をも特に可能としたもの
である。 又、化粧材1における混入骨材1aは、化粧材
1における伸縮、特に熱的変化に伴う伸縮を効果
的に防止したことよりして、張込み時における伸
長と、張込み後における伸縮あるいは再伸長が抑
止され、常に張込み面にすつきりとした態様での
収まりが約束されたものである。 この発明に係る自動車の内装材、就中その化粧
表面材は、叙上における特長ある構成よりなるこ
とよりして芯材2との一体性が良好とされ、化粧
材1面より付加される外圧の付加に伴う内張面あ
るいは内装設備面の毀損、損耗が確実に防止さ
れ、又開示的な使用に伴う化粧表面の疲労も少な
く、所期の形状、弾発緩衝機能を有する内張面あ
るいは設備部品における化粧面を約束したもので
ある。 尚、叙上における内装、設備材における典型的
なものを列挙すると以下の通りである。即ち、ド
アトリム3、ドアアームレスト4、シート5、ヘ
ツドレスト6、フロントピラーガーニツシユ7、
センターピラーガーニツシユ8、リヤクオーター
トリム9、リヤパーセルトリム10ないしはルー
フトリム(図示省略)等であつて、これらの他の
同種の芯材2を有する内張あるいは内装設備の表
面化粧構造を有する他の構成部品あるいは取付け
部品への応用が予定されたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明に係る内張あるいは
設備品の具体例を示す斜視図、第4図は同要部拡
大断面図、第5図は化粧材1の要部拡大断面図で
ある。 尚、図中1a……骨材、1……化粧材、2……
芯材を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 100〜150メツシユのセルロース系乾燥微粉骨
    材を5〜70wt%混入してなる樹脂フイルム又は
    シートを緩衝芯材面上に張設し、該張設フイルム
    又はシート面を自動車の本体内装又は内装設備の
    化粧表面としたことを特徴とする自動車用内装設
    備等の化粧材。 2 前記骨材における含有水分量を5wt%以内と
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    に係る自動車用内装設備等の化粧材。
JP6166084A 1984-03-29 1984-03-29 自動車用内装設備等の化粧材 Granted JPS60203444A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6166084A JPS60203444A (ja) 1984-03-29 1984-03-29 自動車用内装設備等の化粧材

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JP6166084A JPS60203444A (ja) 1984-03-29 1984-03-29 自動車用内装設備等の化粧材

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Publication Number Publication Date
JPS60203444A JPS60203444A (ja) 1985-10-15
JPH0430345B2 true JPH0430345B2 (ja) 1992-05-21

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