JPH04303146A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

Info

Publication number
JPH04303146A
JPH04303146A JP3067347A JP6734791A JPH04303146A JP H04303146 A JPH04303146 A JP H04303146A JP 3067347 A JP3067347 A JP 3067347A JP 6734791 A JP6734791 A JP 6734791A JP H04303146 A JPH04303146 A JP H04303146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
change
fuel
engine
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3067347A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Omori
大森 正志
Yasuhiro Harada
靖裕 原田
Shinichi Wakutani
新一 涌谷
Hiroshi Ebino
弘 海老野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3067347A priority Critical patent/JPH04303146A/ja
Priority to US07/848,084 priority patent/US5193509A/en
Priority to DE4207782A priority patent/DE4207782A1/de
Publication of JPH04303146A publication Critical patent/JPH04303146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/12Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/045Detection of accelerating or decelerating state

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの燃料制御
装置に関し、特に、エンジンの減速時に燃料噴射量を適
切かつ迅速に減量補正することができるようにしたエン
ジンの燃料制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両用のエンジンでは
、電子技術の進歩に伴い、従来の気化器に代えて燃料噴
射弁を使用し、マイクロコンピュータ等を主要部とする
制御ユニットにより、吸入空気量に基づいて燃料噴射量
を演算して燃料の噴射を行わせ、運転状態に応じた最適
な空燃比の混合気を供給してエンジンの最適な燃焼状態
に制御することが行われている。
【0003】この場合、実際の吸入空気量をエアーフロ
ーセンサで検出し、そのセンサ出力に基づいて燃料噴射
量を演算して噴射弁を駆動するようにすると、燃料噴射
タイミングと吸入空気が吸気通路を経て燃焼室に到達す
るタイミグとにずれが生じ、特に加速時や減速時にはそ
のずれが顕著になり、加速時には燃料噴射量が不足して
失火が発生し、又減速時には吸入空気量に比して燃料が
オーバリッチとなってアフターバーンや失火が発生する
ことがあった。
【0004】そこで、従来では、スロットル開度を検出
し、この検出値に基づいて吸入空気量や燃料噴射量を補
正することが提案されている。例えば、減速時の対策と
して、特開昭62−223432号公報に示されるよう
に、スロットル開度から減速直前の負荷状態を演算して
吸入空気量を増量補正し、燃料がオーバリッチになるの
を防止するようにしたものがある。また、加速時の対策
として、例えば特開昭62−206246号公報に示さ
れるように、スロットル開度から吸入空気量を予測演算
し、エアーフローセンサで検出された実吸入空気量と、
予測吸入空気量との偏差に基づいて加速時における燃料
噴射量を増量補正するようにしたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のエン
ジンの燃料制御装置では、減速時においてスロットル開
度の変化量から燃料の補正量を演算するようにしている
ので、演算時間だけ遅れが生じ、依然としてアフターバ
ーンや失火が懸念されるという問題があった。
【0006】かかる問題を解消する方法としては、減速
時の補正量を一定量にする方法が考えられるが、補正量
を一定にすると、減速状態に応じた適切な燃料噴射量と
はならず、エンジンの燃焼性が悪化することがある。結
局のところ、減速時におけるアフターバーンや失火の発
生を防止するためには、スロットル弁の戻し初期に可能
なかぎり早く減量しなければ吸入空気量の変化には対応
できず、また正確な減量を行うためには、エンジン負荷
の変化量に応じた減量補正を行う必要があるが、負荷変
化で減量補正を行うと、吸入空気量の変化に迅速に対応
できない。
【0007】この発明は、かかる問題点に鑑み、減速時
における燃料噴射量の減量補正を正確かつ迅速にできる
ようにしたエンジンの燃料制御装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係るエ
ンジンの燃料制御装置は、エンジンの吸入空気量に基づ
いて燃料噴射量を決定し、燃料の噴射供給を行うように
したエンジンの燃料制御装置において、スロットル開度
を検出する検出手段を設けるとともに、該スロットル開
度の閉方向への変化速度が所定値以上の状態が検出され
た際には、該変化速度とは無関係に、スロットル開度の
閉方向への変化開始時の燃料噴射量に基づいて燃料噴射
量の第1減量補正を行い、上記スロットル開度の閉方向
への変化率がゼロとなった時点で上記第1減量補正を中
止し、その後、エンジン負荷の変化量に基づいて燃料噴
射量の第2減量補正を行う制御手段を設けたことを要旨
とする。
【0009】ここで、上記減量補正をより正確に行う場
合には、減速開始時における第1減量補正量に基づいて
上記第2減量補正量を決定する。即ち、第1減量補正量
と、スロットル開度の変化開始から終了に至るまでのス
ロットル開度の変化量とに基づいて、該変化量が大きい
ほど第2減量補正量を大きく設定し、スロットル開度の
変化終了時から、この第2減量補正を行うのがよい。
【0010】また、本発明の減量補正を行う場合、アイ
ドル運転領域など、吸入空気量の少ない運転領域等にお
いては、実際の燃料噴射量の演算結果が計算上ゼロ以下
になることがある。かかる場合、実質的にマイナスの燃
料噴射パルスは作成できず、また燃料供給系の壁面に付
着した燃料の影響もあって、十分な減量が困難となるこ
とから、従来の加速増量を裏返しにした減量補正ロジッ
クでは制御に限界があり、これに対処する必要がある。
【0011】そこで、本発明に係るエンジンの燃料制御
装置においては、実際の噴射量演算結果がゼロ以下にな
る際には、減量補正量を演算結果がゼロとなる量に設定
するとともに、減量時間を延長補正するのが望ましい。
【0012】また、多くの場合、車両用エンジンには吸
入空気量を調整してアイドル回転数を目標回転数に制御
するアイドル回転数制御装置が装備されているが、かか
る装置を備えたエンジンでは、上記実際の燃料噴射量の
演算結果が計算上ゼロ以下になる場合には、上記アイド
ル回転数制御装置を制御して吸入空気量を増量補正し、
もって燃料噴射量の演算結果がマイナスになることを回
避するようにしてもよい。即ち、実際の噴射量演算結果
がゼロ以下になる際にはアイドル回転数制御装置を制御
して吸入空気量を増加補正するのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明においては、減速開始時には、スロット
ル開度の変化速度に無関係に、スロットル開度の閉方向
への変化開始時の燃料噴射量に基づいて第1の減量補正
を行うようにしたことから、演算遅れがほとんど発生せ
ず、応答性よく燃料の減量補正が行われるので、燃料が
オーバリッチになることを防止できる。また、スロット
ルが戻った時点で第1減量補正を中止し、エンジン負荷
の変化量に基づいた第2減量補正を行うようにしたこと
から、減速状態に応じた燃料の減量補正が行われ、エン
ジンの良好な燃焼状態が保持される。
【0014】また、第1減量補正量とスロットル開度の
変化量とに基づいて、該変化量が大きいほど第2減量補
正量を大きく決定するようにすると、減速直前の運転状
態及び減速時のエンジン負荷の変化に応じた適切な減量
補正が行われ、エンジンがより一層良好な燃焼状態に保
持され、再加速する際にも応答性よく加速される。
【0015】さらに、実際の燃料噴射量の演算結果がマ
イナスになる場合には、減量補正量を演算結果がゼロと
なる量に設定し、減量時間を延長補正するようにすると
、壁面付着燃料がエンジンに供給されても実質的に燃料
の減量補正がなされて最適な空燃比に制御される。また
、かかる場合、アイドル回転数制御装置を制御して吸入
空気量を増加補正すると、より一層最適な空燃比に制御
可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1乃至図10は本発明の一実施例に
よるエンジンの燃料制御装置を示す。図1において、エ
ンジン1の燃焼室には吸気通路2及び排気通路3が接続
され、その吸気ポート2a及び排気ポート3aにはこれ
らを開閉する吸気弁4及び排気弁5が配設されており、
該吸気弁4及び排気弁5にはエンジン1によって同期回
転されて該吸排気弁4,5を駆動するカム機構6が設け
られている。また、吸気通路2の途中には燃料噴射弁8
が取付けられ、その上流側にはアクセルペダルの踏み込
みに応じて開閉されるスロットル弁9が設けられている
【0017】また、吸気通路2には、上記スロットル弁
9をバイパスするバイパス通路10aが接続され、該バ
イパス通路10aには、アイドル回転数を制御するため
のISCバルブ10bが配設されている。こうしてエン
ジンのアイドル時にISCバルブ10bを開閉して吸入
空気量を調整し、アイドル回転数を目標回転数に制御す
るアイドル回転数制御装置10が構成されている。
【0018】また、吸気通路2と排気通路3との間には
排気ガス還流通路11aが接続され、該排気ガス還流通
路11aの途中には、排気ガスの一部を吸気系に還流さ
せるためのEGRバルブ11bが介設され、該EGRバ
ルブ11bにはこれを開閉する吸気負圧を供給する負圧
供給通路11c、11dが接続されている。こうして排
気ガスの一部を吸気系に還流してエンジンの燃焼状態を
制御する排気ガス還流装置11が構成されている。
【0019】また、図1において、12はエンジン回転
数を検出する回転数センサ、13はスロットル開度を検
出するスロットルサンサ、14は吸入空気量を検出する
エアーフローセンサ、15はエンジン1の水温を検出す
る水温センサ、16は排気ガス中の酸素濃度を検出する
O2センサ、17は吸気温度を検出する吸気温センサ、
18は気圧を検出する気圧センサ、また、19は上記各
センサ12〜18の信号を入力とする制御ユニットであ
る。この制御ユニット19により、エンジン1の運転状
態に応じてEGRバルブ11bを開閉し、排気ガスの一
部を吸気系に還流して燃焼状態を制御し、また、アイド
ル時に回転数に応じてISCバルブ10bを開閉し、吸
入空気量を調整して回転数を目標回転数に制御し、さら
に吸入空気量、回転数、吸気温度、水温、気圧等の運転
状態に応じて制御信号を燃料噴射弁8に出力して燃料噴
射量を制御することができる。また、本実施例では、上
記制御ユニット19は燃料噴射の制御に際し、減速時に
は、スロットル開度の閉方向への変化速度に無関係に、
スロットル開度の閉方向への変化開始時の燃料噴射量に
基づいて第1の減量補正を行い、スロットル開度の閉方
向変化率がゼロとなった時点で上記第1減量補正を中止
し、その後、エンジン負荷の変化量に基づいて第2減量
補正を行うようになっている。
【0020】次に、上記エンジンの燃料制御装置の作動
について説明する。
【0021】エンジン1の作動時においては、回転数セ
ンサ12でエンジン回転数が、スロットルセンサ13で
スロットル弁9の開度が、エアーフローセンサ14で吸
入空気量が各々検出され、又水温センサ15でエンジン
1の水温が、O2センサ16で排気ガス中の酸素濃度が
、吸気温センサ17で吸気温度が、気圧センサ18で大
気圧が各々検出されており、各センサ12〜18の信号
は制御ユニット19に入力されている。
【0022】この制御ユニット19においては、各セン
サ12〜18の出力に基づいてエンジン1の運転状態、
例えばエンジン回転数、吸入空気量、エンジン水温、及
びO2 濃度等が演算されるとともに、該運転状態に応
じた点火時期、目標アイドル回転数、排気ガス還流補正
量等が演算され、これら演算値に対応する制御信号が作
成される。所定のタイミングになると、制御ユニット1
9から配電器(図示せず)に向けて制御信号が出力され
、イグニッションコイルで発生した高電圧が点火プラグ
に印加されて燃焼室内の混合気が点火され、またEGR
バルブ11bに制御信号が出力されて排気ガス還流量が
補正される。更に、アイドルスイッチ等でアイドル運転
状態が検出されると、制御ユニット19からアイドル回
転数制御装置10のISCバルブ10bに制御信号が出
力されて吸入空気量が調整されてエンジン回転数が目標
回転数に制御される  尚、これらの動作については、
従来から良く知られているものと同じであるので、その
詳細な説明は省略する。
【0023】また、制御ユニット19では、エンジン1
の運転状態に応じた燃料噴射量及び噴射時期が演算され
、該演算値に対応する制御信号が作成されており、所定
のタイミングになると、燃料噴射弁8に向けて上記制御
信号が出力され、該燃料噴射弁8から運転状態に応じた
量の燃料がエンジンの燃焼室内に噴射供給される。
【0024】この燃料噴射量の演算制御に際し、エンジ
ン1の減速時には燃料噴射量の減量補正が行われる。即
ち、制御ユニット19では、減速時においてスロットル
弁9の閉方向への変化開始時の燃料噴射量に基づいて第
1の減量補正量が演算され、また、この第1減量補正量
と、スロットル開度の閉方向への変化開始から終了に至
るまでのスロットル開度の変化量とに基づいて、該変化
量が大きいほど大きくなるような第2の減量補正量が演
算される。そして、その際、実際の噴射量の演算結果が
ゼロ以下になる場合には、減量補正の延長時間が演算さ
れるとともに、ISCバルブ10aの開度が演算される
ようになっている。
【0025】減速が開始された直後には、まず制御ユニ
ット19から第1減量補正の制御信号が燃料噴射弁8に
出力されて所定量だけ減量された燃料が噴射され、これ
によって燃料の迅速な減量補正が行われる。
【0026】スロットル開度の閉方向への変化が終了し
て変化率がゼロになると、上記第1減量補正は停止され
、今度は第2減量補正の制御信号が燃料噴射弁8に出力
され、エンジン負荷の変化量に応じて減量された量の燃
料が噴射される。また、アイドル運転領域など、吸入空
気量が少ない運転領域では、減速された結果、実際の燃
料噴射量の演算結果がゼロ以下となる場合には、減量補
正時間が延長されるとともに、ISCバルブ10aに制
御信号が出力されてISCバルブ10aが開き、吸入空
気量が増量補正され、実際の噴射量演算結果がゼロ以下
になることが回避される。
【0027】次に、図2乃至図10を用いて燃料制御の
処理を詳細に説明する。ここで、図2は所定のモジュー
ル時間(例えば8msec.)毎に1回演算される燃料
演算制御のフローを、図3はISCバルブ10aの制御
フローを、図4(a)(b)は減速時におけるスロット
ル弁9の開度変化と燃料噴射量変化とのタイミングチャ
ートを、図5乃至図10は減量補正の演算に利用される
マップを各々示す。
【0028】図2に示すように、燃料演算制御の処理に
おいては、まず減量フラグFACCが1であるか否かが
判定され(ステップS1)、減速開始時には減量フラグ
FACCは0に設定されるので、スロットル開度の変化
量ΔTVOAと定数K1(又はK2:変速ギアMTGR
がニュートラルの時)との比較から、変化量が大きいと
きに減量判定フラグDCCφを1、小さいときは0に設
定する、という減量判定フラグDCCφの計算が行われ
る(ステップS2)。尚、スタート時は判定フラグDC
Cφが0に設定される。
【0029】次に、スロットル開度の変化量ΔTVOA
が計算され(ステップS3)、この値とスロットル開度
変化量のホールド値ΔTVOAHとの差と定数Kとの比
較から、急減速か緩減速かが判定され(ステップS4)
、急減速の場合には基本噴射量TpHや定数KTpH、
スロットル開度変化量ΔTVOA等のホールド値が更新
された後(ステップS5)、式1を用いて第1の減量補
正量TAAB1が計算される(ステップS6)。
【0030】     TAAB1=TpH×KTpH×MGTVOH
1×MGNEMAPH1              
                         
                         
  式1
【0031】ここで、TpHは減量判定フラグ
DCCφが0から1に変わった時点、即ち減速開始直前
の基本燃料噴射量のホールド値、KTpHは補正定数の
ホールド値である。また、MGTVOH1は減速開始直
前のスロットル開度のホールド値TVOAH1と、減速
開始直前のスロットル開度変化量のホールド値ΔTVO
AH1とから図6に示すようなマップを用いてマップ演
算されるスロットル開度補正係数である。さらに、MG
NEMAPH1は減速開始直前のエンジン回転数のホー
ルド値NEH1と、減速開始直前の吸気負圧のホールド
値MAPH1とから図7に示すようなマップを用いてマ
ップ演算される第1減速補正係数である。
【0032】第1の減量補正量TAAB1が計算される
と、減量補正量TAABが第1の減量補正量TAAB1
で書き換えられ(ステップS7)、式2によって燃料噴
射量Tpが演算され、この演算値に対応するパルス幅の
制御信号が燃料噴射弁8に出力される(ステップS8)
【0033】       Tp=TE2×CT−TAAB     
                 式2
【0034】
ここで、Tpはパルス幅、TE2は、吸入空気量をQa
,エンジン回転数をNEとした時にQa/NEで求めら
れる基本燃料噴射量、CTは吸気温度、水温、気圧等に
よって決まる定数である。
【0035】このように急減速の開始時にはステップS
1〜ステップS8の処理が行われ、第1減量補正のホー
ルド値が更新されながら、減速開始直前における実際燃
料噴射量に基づいた第1の減量補正が行われる(図4の
A、B参照)。
【0036】また、スロットル開度の変化量ΔTVOA
とスロットル開度変化量のホールド値ΔTVOAHとの
差が定数Kより小さい緩減速の場合には(ステップS4
)、減量判定フラグDCCφが1か否かが判定され(ス
テップS9)、減速時には判定フラグDCCφは1であ
るので、判定フラグDCCφが0から1に変わった直後
か否かが判定され(ステップS10)、判定フラグDC
Cφが1に変わった直後であれば、ステップS5でホー
ルド値が更新され、直後でない場合にはステップS7〜
ステップS8の処理を実行し、こうして緩減速の開始時
には最初に第1減量補正のホールド値が更新された後、
減速開始直前における実際燃料噴射量に基づいた第1の
減量補正が行われる(図4のA、B参照)。
【0037】このように第1減量補正が行われ、スロッ
トル開度の変化量がゼロになると(図4のC参照)、減
量判定フラグDCCφが0になるので、判定フラグDC
Cφが1から0に変わった直後であるか否かが判定され
(ステップS11)、判定フラグDCCφが1に変わっ
た直後であれば、エンジン回転数NE、吸気負圧MAP
等の第2の減量補正のホールド値を更新した後(ステッ
プS12)、式3及び式4を用いて第2の減量補正TA
AB2及び減量補正時間KTMDCCTMが計算される
(ステップS13)。
【0038】   TAAB2=TAAB1×(TGTVOAH1−2
)              式3  KTMDCC
TM=(MGTVOA1−2)×MGNEMAP2  
                         
               ×TGDMAP2  
    式4
【0039】ここで、(TGTVOAH1
−2)は、減速開始直前のスロットル開度のホールド値
TVOAH1と、判定フラグDCCφが1から0に変わ
った時点、即ちスロットル変化終了時のスロットル開度
のホールド値TVOAH2との差(つまりエンジン負荷
の変化量)に応じて、図5に示すマップを用いてマップ
演算される第1の負荷補正係数で、これは負荷変化量(
TVOAH1−TVOAH2)が大きいほど大きな値に
設定される。
【0040】また、(MGTVOA1−2)は、減速開
始時とスロットル開度の変化終了時とのスロットル開度
のホールド値の差(TVOAH1−TVOAH2)と、
スロットル開度の変化終了時のスロットル開度のホール
ド値TVOAH2とに応じて、図8に示すマップを用い
てマップ演算される第2の負荷補正係数である。更に、
MGNEMAP2は、スロットル変化終了時のエンジン
回転数のホールド値NEH2と、スロットル変化終了時
の吸気負圧のホールド値MAPH2とから図9に示すよ
うなマップを用いてマップ演算される第2減速補正係数
である。また更に、TGDMAP2は、減速開始直前の
吸気負圧のホールド値MAPH1と、スロットル変化終
了時の吸気負圧のホールド値MAPH2との差(MAP
H1−2)に応じて、図10に示すマップを用いてマッ
プ演算される負圧補正係数である。
【0041】こうして第2の減量補正量TAAB2及び
補正時間KTMDCCTMが演算されると、第2減量補
正量TAAB2でもって減量補正量TAABが書き換え
られ(ステップS14)、上記式2によって燃料噴射量
Tpが演算され、この演算値に対応するパルス幅の制御
信号が、補正時間KTMDCCTMの間だけ燃料噴射弁
8に出力される(ステップS15、S8)。
【0042】このようにスロットル開度の変化率がゼロ
になると、第1の減量補正は中止され、エンジン負荷の
変化量に応じた第2の減量補正TAAB2が、負荷変化
に応じた時間KTMDCCTMの間だけ行われる。また
、実際の噴射量演算結果がゼロ以下になる際には減量時
間が延長される。
【0043】図4のD〜Eに示すように、減量補正時間
KTMDCCTMが経過すると(ステップS15)、今
度は式5を用いて第3の減量補正量TAABnが演算さ
れるとともに、燃料噴射量Tpが演算され(ステップS
16、S8)、この演算値に対応するパルス幅の制御信
号が燃料噴射弁8に出力される。こうして燃料の減量補
正が終了すると、減量フラグFACCが1に設定される
とともに、減量補正量TAABが0に設定され(ステッ
プS17)、通常の燃料噴射量に復帰する。
【0044】     TAABn=(TAABn−1)−(TAAB
2×8/KGDECTM)             
                         
                         
   式5    (但し、TAABn≧0)
【0045】ここで、8は制御ユニット19の演算処理
時間(8msec)を、KGDECTMは設定時間(例
えば300msec.)である。
【0046】他方、図3に示すように、ISCバルブ制
御の処理においては、まず式7を用いて燃料噴射パルス
幅(Tp−TRTH)が演算されるとともに、式8を用
いて実際燃料噴射噴射パルス幅(Tp−LST)が演算
され(ステップS30)、減量フラッグFACCが1で
あるか否か(ステップS31)、及び実際燃料噴射噴射
パルス幅(Tp−LST)がマイナスになるか否かが判
定される(ステップS32)。そして、減量フラッグF
ACCが1である場合、及び実際燃料噴射噴射パルス幅
(Tp−LST)がプラスの場合には吸入空気の増量補
正は不要であるので、吸気増量補正量ISCDAA1が
0にセットされ(ステップS33)、ISCバルブ10
aには本来のアイドル回転数制御のための制御信号IS
CDが出力され(ステップS34)、ISCバルブ10
aが開閉されてエンジンにスロットル弁9をバイパスし
て吸入空気が供給され、所定のアイドル回転数に制御さ
れる。
【0047】     (Tp−TRTH)=TE2*(1+CT) 
                     式7  
  (Tp−LST)=(Tp−TRTH)−TAAB
                式8
【0048】ま
た、減量フラッグFACCが0、即ち、燃料の減量補正
時でかつ吸入空気の増量補正が必要な場合には、吸気増
量補正量ISCDAA1に設定値KISCDAA1をセ
ットし(ステップS35)、式9によって、本来のアイ
ドル回転数制御及び吸気の増量補正のための制御信号I
SCDが演算される(ステップS34)。これによって
ISCバルブ10aは本来のアイドル回転数制御時より
も所定量だけ余分に開かれ、エンジンは所定のアイドル
回転数に制御されるとともに、吸入空気の増量補正が行
われる。すなわち、実際の燃料噴射量の演算結果がマイ
ナスとなるのが防止される。
【0049】     ISCD=ISCD+ISCDAA1    
                        式
【0050】以上のような本実施例のエンジンの燃料
制御装置では、減速開始時にスロットル開度の変化開始
時の燃料噴射量に基づいて第1の減量補正を行うように
したので、演算時間による減量遅れがほとんどなく、応
答性よく燃料減量補正を行うことができ、その結果アフ
ターバーンや失火の発生を確実に防止できる。
【0051】また、本実施例のエンジンの燃料制御装置
では、スロットル開度の変化がゼロになった時点で上記
第1減量補正を停止し、エンジン負荷の変化量に基づい
た第2減量補正を行うようにしたので、エンジン負荷の
変化に応じた燃料の減量補正を行ってエンジンを良好な
燃焼状態に保持できる。しかも、第1減量補正量とスロ
ットル開度の変化量とに基づいて第2減量補正量を決定
するようにしているので、減速直前の運転状態及び減速
時の負荷変化に応じた適切な減量補正を行うことができ
る結果、燃焼状態をより一層良好に保持でき、再加速す
る際の応答性を向上できる。
【0052】さらに、本実施例のエンジンの燃料制御装
置では、アイドル運転領域など、吸入空気量の少ない運
転領域において、実際の燃料噴射量の演算結果がマイナ
スになる場合には減量時間を延長補正する一方、吸入空
気量を増加補正して要求減量の演算結果がマイナスにな
るのを防止するようにしたので、壁面付着燃料の影響を
解消して実質的な燃料の減量補正を確保できる。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
、エンジンの吸入空気量に基づいて燃料噴射量を決定し
、燃料の噴射供給を行うようにしたエンジンの燃料制御
装置において、スロットル開度を検出する検出手段を設
けるとともに、該スロットル開度の閉方向への変化速度
が所定値以上の状態が検出された際には、該変化速度と
は無関係に、スロットル開度の閉方向への変化開始時の
燃料噴射量に基づいて燃料噴射量の第1減量補正を行い
、上記スロットル開度の閉方向への変化率がゼロとなっ
た時点で上記第1減量補正を中止し、その後、エンジン
負荷の変化量に基づいて燃料噴射量の第2減量補正を行
う制御手段を設けたので、燃料の減量補正を迅速に行っ
てアフターバーンや失火の発生を確実に防止できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の一実施例による燃料制御装置を備
えたエンジンを示す概略構成図である。
【図2】  上記燃料制御装置における燃料減量補正の
演算処理を説明するフローチャートである。
【図3】  上記燃料制御装置における吸気増量補正の
演算処理を説明するフローチャートである。
【図4】  上記燃料制御装置におけるスロットル開度
の変化と燃料噴射量の変化を示すタイミングチャートで
ある。
【図5】  上記燃料制御装置における減量補正係数T
GTVOA1−2を演算するためのマップを示す説明図
である。
【図6】  上記燃料制御装置における減量補正係数M
GTVOAH1を演算するためのマップを示す説明図で
ある。
【図7】  上記燃料制御装置における減量補正係数M
GNEMAPH1を演算するためのマップを示す説明図
である。
【図8】  上記燃料制御装置における減量補正係数M
GTVOA1−2を演算するためのマップを示す説明図
である。
【図9】  上記燃料制御装置における減量補正係数M
GNEMAP2を演算するためのマップを示す説明図で
ある。
【図10】  上記燃料制御装置における減量補正係数
TGDMAP2を演算するためのマップを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…エンジン 8…燃料噴射弁 10…アイドル回転数制御装置 13…スロットルセンサ 19…制御ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジンの吸入空気量に基づいて燃料
    噴射量を決定し、燃料の噴射供給を行うようにしたエン
    ジンの燃料制御装置において、スロットル開度を検出す
    る検出手段を設けるとともに、該スロットル開度の閉方
    向への変化速度が所定値以上の状態が検出された際には
    、該変化速度とは無関係に、スロットル開度の閉方向へ
    の変化開始時の燃料噴射量に基づいて燃料噴射量の第1
    減量補正を行い、上記スロットル開度の閉方向への変化
    率がゼロとなった時点で上記第1減量補正を中止し、そ
    の後、エンジン負荷の変化量に基づいて燃料噴射量の第
    2減量補正を行う制御手段を設けたことを特徴とするエ
    ンジンの燃料制御装置。
  2. 【請求項2】  上記第1減量補正での補正量と、スロ
    ットル開度の変化開始から終了に至るまでのスロットル
    開度の変化量とに基づいて、該変化量が大きいほど上記
    第2減量補正の補正量を大きく設定し、スロットル開度
    の変化終了時から上記第2減量補正を行うことを特徴と
    する請求項1記載のエンジンの燃料制御装置。
  3. 【請求項3】  上記第1または第2減量補正の演算結
    果に基づく実際の燃料噴射量の演算結果がゼロ以下にな
    る際には、上記減量補正量を演算結果がゼロとなる量に
    設定するとともに、減量時間を延長補正することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のエンジンの燃料制
    御装置。
  4. 【請求項4】  上記第1または第2減量補正の演算結
    果に基づく実際の燃料噴射量の演算結果がゼロ以下にな
    る際には、アイドル回転数制御装置を制御して吸入空気
    量を増加補正することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のエンジンの燃料制御装置。
JP3067347A 1991-03-30 1991-03-30 エンジンの燃料制御装置 Pending JPH04303146A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3067347A JPH04303146A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 エンジンの燃料制御装置
US07/848,084 US5193509A (en) 1991-03-30 1992-03-09 Fuel control system for automotive power plant
DE4207782A DE4207782A1 (de) 1991-03-30 1992-03-11 Kraftstoff-steuersystem fuer antriebsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3067347A JPH04303146A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 エンジンの燃料制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04303146A true JPH04303146A (ja) 1992-10-27

Family

ID=13342401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3067347A Pending JPH04303146A (ja) 1991-03-30 1991-03-30 エンジンの燃料制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5193509A (ja)
JP (1) JPH04303146A (ja)
DE (1) DE4207782A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5383126A (en) * 1991-10-24 1995-01-17 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control system for internal combustion engines with exhaust gas recirculation systems
GB9613400D0 (en) * 1996-06-26 1996-08-28 Rover Group An internal combustion engine management system
JP4354659B2 (ja) * 2000-06-29 2009-10-28 本田技研工業株式会社 燃料噴射制御装置
JP7266856B2 (ja) * 2019-03-11 2023-05-01 株式会社ニッキ 電子制御スロットル制御装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4359993A (en) * 1981-01-26 1982-11-23 General Motors Corporation Internal combustion engine transient fuel control apparatus
JPS5848725A (ja) * 1981-09-18 1983-03-22 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御方法
JPS58220935A (ja) * 1982-06-16 1983-12-22 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの加速時燃料供給制御方法
JPS603458A (ja) * 1983-06-22 1985-01-09 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの燃料供給制御方法
JPS61145340A (ja) * 1984-12-20 1986-07-03 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンのアイドル回転数フイ−ドバツク制御方法
DE3541731C2 (de) * 1985-11-26 1994-08-18 Bosch Gmbh Robert Kraftstoff-Einspritzsystem
JPS62206246A (ja) * 1986-03-07 1987-09-10 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JPH0733785B2 (ja) * 1986-03-21 1995-04-12 マツダ株式会社 エンジンの吸気装置
JP2702741B2 (ja) * 1988-07-07 1998-01-26 三菱自動車工業株式会社 燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE4207782A1 (de) 1992-10-01
US5193509A (en) 1993-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5660157A (en) Output torque control apparatus and method for an internal combustion engine
JPH01273876A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP3005455B2 (ja) 内燃機関の回転数制御装置
JPH0670388B2 (ja) 空燃比制御装置
US4487190A (en) Electronic fuel injecting method and device for internal combustion engine
JP3878522B2 (ja) ベンチュリ式燃料供給装置を備えたエンジンの空燃比制御方法及びその方法を備えた燃料制御装置
US5220828A (en) Throttle valve position detecting apparatus
JP4779543B2 (ja) 電制スロットルの学習装置
JPS58144642A (ja) 内燃機関の電子制御燃料噴射方法
US5033574A (en) Traction control device for a vehicle
JPH04303146A (ja) エンジンの燃料制御装置
JPH08193538A (ja) 内燃機関の燃料制御装置
US4637364A (en) Method for controlling air-fuel ratio for internal combustion engine and apparatus therefor
JP3294894B2 (ja) 車両の退避走行装置
JP3291680B2 (ja) 車両のエンジン制御装置
JPH1150888A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP4049851B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2930256B2 (ja) エンジンのスロットル弁制御装置
JP3425757B2 (ja) 内燃機関の回転数制御装置
JP3170046B2 (ja) 内燃機関の空燃比学習方法
JP2615569B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2646624B2 (ja) 可変吸気装置付内燃機関の空燃比制御装置
JPH0754744A (ja) アイドル安定化点火時期補正方法
JP2754753B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH063169Y2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置