JPH04302437A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

Info

Publication number
JPH04302437A
JPH04302437A JP8899291A JP8899291A JPH04302437A JP H04302437 A JPH04302437 A JP H04302437A JP 8899291 A JP8899291 A JP 8899291A JP 8899291 A JP8899291 A JP 8899291A JP H04302437 A JPH04302437 A JP H04302437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
film
electrode
insulating film
metal film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8899291A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Matsuda
邦宏 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8899291A priority Critical patent/JPH04302437A/ja
Priority to US07/856,509 priority patent/US5352907A/en
Priority to EP92105373A priority patent/EP0506117A3/en
Publication of JPH04302437A publication Critical patent/JPH04302437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)として、逆
スタガー型と呼ばれるものがある。
【0003】図3は従来の逆スタガー型薄膜トランジス
タの断面図であり、この薄膜トランジスタは、ガラス等
からなる絶縁性基板1上に形成されたゲート電極2と、
このゲート電極2を覆うゲート絶縁膜3と、このゲート
絶縁膜3の上にゲート電極2と対向させて形成されたi
型半導体層4と、このi型半導体層4の両側部の上にn
型半導体層5を介して形成されたソース電極6aおよび
ドレイン電極6bとからなっている。
【0004】なお、7はi型半導体層4のチャンネル領
域の上に形成されたブロッキング絶縁膜であり、このブ
ロッキング絶縁膜7は、n型半導体層5をチャンネル領
域において切り離すエッチング時にi型半導体層4の表
面がエッチングされるのを防ぐために設けられている。
【0005】また、この薄膜トランジスタの上部は保護
絶縁膜8で覆われており、薄膜トランジスタを形成した
基板1上に形成される他の電極(例えばTFTアクティ
ブマトリックス液晶表示素子のTFT形成基板に形成さ
れる画素電極)等は、図示しないが、上記保護絶縁膜8
の上に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の薄膜トランジスタは、図3に示したように、ソース
電極6aとドレイン電極6bおよびその下のn型半導体
層5をチャンネル領域において切り離したものであるた
め、ソース,ドレイン電極6a,6bの上面と、この両
電極6a,6b間の部分との間に、大きな段差がある。
【0007】すなわち、この段差は、ソース,ドレイン
電極6a,6bの厚さとn型半導体層5の厚さとの総厚
に相当する高さの段差であり、n型半導体層5の厚さは
、一般に数十nmと極く薄いが、ソース,ドレイン電極
6a,6bの厚さは数百nmと厚いため、上記段差はか
なり大きい。
【0008】このため、従来の薄膜トランジスタは、そ
の上に堆積させた保護絶縁膜8の膜厚が、図3に示した
ように、ソース,ドレイン電極6a,6bの縁部に対応
する部分において極端に薄くなり、この部分に、ピンホ
ールやクラック等の欠陥Aが発生しやすい。
【0009】そして、保護絶縁膜8にピンホールやクラ
ック等の欠陥Aがあると、この保護絶縁膜8の上に他の
電極等を形成する際のエッチング工程において、エッチ
ング媒体(エッチング液またはエッチングガス)が保護
絶縁膜8の欠陥A内に浸入し、その下のソース電極6a
またはドレイン電極6bを腐食させてしまう。
【0010】このソース,ドレイン電極6a,6bの腐
食は、上記他の電極等を形成する際のエッチング工程時
にのみ発生するとは限らず、エッチング工程後の洗浄処
理において、上記欠陥A内に浸入したエッチング媒体を
完全に除去できなかった場合は、この欠陥A内に残った
エッチング媒体によってソース,ドレイン電極6a,6
bが徐々に腐食されて行く。
【0011】このため、上記従来の薄膜トランジスタは
、その製造歩留が悪いし、また、製品検査において良品
を判定されたものも、長期間のうちに、保護絶縁膜8の
欠陥A内に残ったエッチング媒体によりソース,ドレイ
ン電極6a,6bが腐食されてしまうという問題をもっ
ていた。
【0012】なお、上記保護絶縁膜8の膜厚は、ソース
,ドレイン電極6a,6bのチャンネル領域側の縁部だ
けでなく、他の縁部に対応する部分において薄くなるた
め、この部分にもピンホールやクラック等の欠陥が発生
することがあり、したがって上記エッチング媒体による
ソース,ドレイン電極6a,6bの腐食は、電極周縁部
の種々の箇所に発生するが、特に、チャンネル領域側の
電極縁部が腐食すると、チャンネル長(ソース,ドレイ
ン電極6a,6b間の間隔)が大きくなって、トランジ
スタ特性が変化してしまうし、極端な場合にはトランジ
スタとしての機能を失なってしまう。
【0013】本発明の目的は、保護絶縁膜をソース,ド
レイン電極のチャンネル領域側の縁部に対応する部分に
も十分な膜厚に堆積させて、この部分もピンホールやク
ラック等の欠陥のない保護絶縁膜で覆うことができる薄
膜トランジスタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、ソース電極とドレイン電極とを連続する金属膜で
形成し、この金属膜のソース電極部分とドレイン電極部
分との間を、その膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化
絶縁層としたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】すなわち、本発明は、ソース,ドレイン電極を
チャンネル領域において切り離すのではなく、ソース,
ドレイン電極を連続する金属膜で形成して、この金属膜
のソース電極部分とドレイン電極部分との間をその膜厚
全体にわたって陽極酸化することにより、ソース電極と
ドレイン電極とを電気的に分離したものであり、このよ
うに、ソース,ドレイン電極を連続する金属膜で形成す
れば、ソース,ドレイン電極の上面と、この両電極間の
部分との間の段差はほとんどなくなる。
【0016】そして、ソース,ドレイン電極の上面とこ
の両電極間の部分との間の段差が小さければ、この段差
部にも保護絶縁膜が十分な厚さに堆積するため、ソース
,ドレイン電極のチャンネル領域側の縁部に対応する部
分も、ピンホールやクラック等の欠陥のない保護絶縁膜
で覆われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照して説明する。
【0018】図1はこの実施例の薄膜トランジスタの断
面図であり、この薄膜トランジスタは、ガラス等からな
る絶縁性基板11上に形成されたゲート電極12と、こ
のゲート電極12を覆うゲート絶縁膜13と、このゲー
ト絶縁膜13の上にゲート電極12と対向させて形成さ
れたi型半導体層14と、このi型半導体層14の両側
部の上にn型半導体層15を介して形成されたソース電
極16aおよびドレイン電極16bとからなっている。 なお、17はi型半導体層4のチャンネル領域の上に形
成されたブロッキング絶縁膜である。
【0019】上記ソース電極16aとドレイン電極16
bおよびそのリード部(図示せず)は、連続する金属膜
16で形成されており、この金属膜16のソース電極1
6a部分とドレイン電極16b部分との間は、この部分
をその膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化絶縁層16
cとされている。
【0020】また、この金属膜16は、基板11のほぼ
全面にわたって形成されており、この金属膜16のソー
ス,ドレイン電極部分およびそのリード部以外の部分も
、その膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化絶縁層16
cとされている。
【0021】なお、上記n型半導体層15は、金属膜1
6のソース,ドレイン電極16a,16b部分の下にの
み形成されており、このn型半導体層15は、チャンネ
ル領域において切り離されている。
【0022】この薄膜トランジスタの上部は保護絶縁膜
18で覆われており、薄膜トランジスタを形成した基板
11上に形成される他の電極(例えば画素電極)等は、
上記保護絶縁膜18の上に形成される。
【0023】図2は上記薄膜トランジスタの製造方法を
示す製造工程図であり、この薄膜トランジスタは、次の
ような工程で製造する。
【0024】[工程1]まず、図2(a)に示すように
、基板1上に、ゲート電極12を形成する。このゲート
電極12は、基板11上に、Ta (タンタル)または
Ta −Mo (モリブデン)合金、Cr (クロム)
等の金属膜をスパッタ装置により成膜し、この金属膜を
パターニングして形成する。
【0025】このゲート電極12は、例えばTi (チ
タン)を含有させたAl (アルミニウム)で形成する
【0026】このようにゲート電極12にTi 含有A
l を用いたのは、薄膜トランジスタの電極材料として
一般に使用されているTa (タンタル)、Ta −M
o (モリブデン)合金、Cr (クロム)等の硬質金
属はその抵抗値が高く、また低抵抗金属の代表であるA
l は、抵抗値が低い反面、このAl の膜は、これを
数百度で熱処理するとその表面が荒れるという問題をも
っているためであり、上記Ti 含有Alは、純Al 
よりは若干抵抗値が高いが、上記硬質金属に比べればは
るかに抵抗値が低いし、また熱処理により膜表面が荒れ
ることもない。
【0027】[工程2]次に、図2(b)に示すように
、上記基板11上に、ゲート絶縁膜13とi型半導体層
14とブロッキング絶縁膜17とを形成する。
【0028】上記ゲート絶縁膜13は、基板11上にそ
のほぼ全面にわたってSi N(窒化シリコン)をプラ
ズマCVD装置により堆積させて成膜する。
【0029】また、i型半導体層14とブロッキング絶
縁膜17は、上記ゲート絶縁膜13の成膜に続けて、i
型a−Si (アモルファスシリコン)と、Si Nと
をプラズマCVD装置により順次堆積し、このSi N
膜をブロッキング絶縁膜17の形状にパターニングする
とともに、上記i型a−Si 膜をi型半導体層14の
形状にパターニングして形成する。
【0030】この場合、上記ゲート電極12をAl で
形成すると、ゲート絶縁膜13の成膜時に、ゲート電極
(Al 膜)がゲート絶縁膜13の成膜温度(通常は3
50〜370℃)に加熱されてその表面が荒れ、ゲート
電極の表面にヒロックと呼ばれる鋭い突起が発生して、
ゲート縁膜12にクラック等の欠陥を発生させる。
【0031】しかし、この実施例では、上記ゲート電極
を、純Al ではなく、Al にTi を含有させたT
i 含有Al で形成しているため、ゲート絶縁膜13
の成膜時にゲート電極(Ti 含有Al 膜)12の表
面が荒れることはなく、したがって、ゲート絶縁膜13
にクラック等の欠陥が発生することはない。
【0032】なお、i型半導体層(i型a−Si 膜)
14の成膜温度は約250℃、ブロッキング絶縁膜(S
i N膜)17の成膜温度は上記ゲート絶縁膜13の成
膜温度と同じであり、したがって、上記Ti 含有Al
 のTi 含有量を、ゲート絶縁膜13の成膜温度に応
じて、この成膜温度では表面荒れが発生しない値(ゲー
ト絶縁膜13の成膜温度が350〜370℃の場合は4
.2wt%程度)に選んでおけば、i型半導体層14お
よびブロッキング絶縁膜17の成膜時にも、ゲート電極
12の表面が荒れることはない。
【0033】[工程3]次に、図2(c)に示すように
、n型半導体層15を形成する。このn型半導体層15
は、不純物をドープしたn型a−Si をプラズマCV
D装置により成膜し、このn型a−Si 膜を、ソース
,ドレイン電極の形状に対応し、かつチャンネル領域に
おいて切り離した形状にパターニングして形成する。
【0034】[工程4]次に、図2(d)に示すように
、基板11のほぼ全面にわたって、ソース,ドレイン電
極用金属膜16をスパッタ装置により堆積する。この金
属膜16にも、上記ゲート電極12と同じTi 含有量
のTi 含有Al を用いる。
【0035】[工程5]次に、図2(e)に示すように
、上記金属膜16の上に、ソース,ドレイン電極16a
,16bおよびそのリード部に対応する形状のレジスト
マスク20を形成し、この状態で金属膜16のレジスト
マスク20で覆われていない部分をその膜厚全体にわた
って陽極酸化する。
【0036】この陽極酸化は、基板11を電解液中に浸
漬して、上記金属膜16を電解液中で対向電極と対向さ
せ、上記金属膜16を陽極とし、対向電極を陰極として
、その間に電圧を印加することによって行なう。
【0037】このように、電解液中で金属膜(陽極)1
6と対向電極(陰極)との間に電圧を印加すると、金属
膜16が化成反応を起して、この金属膜16のレジスト
マスク20で覆われていない部分がその表面から膜厚方
向に陽極酸化される。
【0038】なお、この場合、金属膜16の膜厚方向へ
の陽極酸化の進行深さは、主に印加電圧によって決まる
ため、印加電圧を十分高くすれば、金属膜16をその膜
厚全体にわたって陽極酸化することができる。
【0039】この陽極酸化を行なうと、上記金属膜16
のうち、レジストマスク20で覆っておいた部分が酸化
されずに金属膜のまま残って、この部分がソース,ドレ
イン電極16a,16bおよびそのリード部となり、他
の部分、つまり、ソース電極16a部分とドレイン電極
16b部分との間と、ソース,ドレイン電極部分および
そのリード部以外の部分は、膜厚全体にわたって陽極酸
化された酸化絶縁層16cとなる。
【0040】[工程6]この後は、上記レジストマスク
20を剥離し、図2(f)に示すように保護絶縁膜18
を成膜して、薄膜トランジスタを完成する。
【0041】上記保護絶縁膜18は、Si Nをプラズ
マCVD装置により堆積させて成膜する。
【0042】この場合、この実施例では、上記金属膜1
6をTi 含有Al で形成しているため、保護絶縁膜
18の成膜時に、上記金属膜16の非酸化部分からなる
ソース,ドレイン電極16a,16bおよびリード部の
表面が荒れることはなく、また、金属膜16の酸化絶縁
層16cの表面荒れはさらに小さいから、保護絶縁膜1
8にクラック等の欠陥が発生することはない。
【0043】なお、上記保護絶縁膜18の成膜温度は前
述したゲート絶縁膜13の成膜温度と同じであり、した
がって、保護絶縁膜18の成膜時にも、ゲート電極12
の表面が荒れることはない。
【0044】すなわち、上記実施例の薄膜トランジスタ
は、ソース,ドレイン電極16a,16bをチャンネル
領域において切り離すのではなく、ソース,ドレイン電
極16a,16bを連続する金属膜16で形成して、こ
の金属膜16のソース電極16a部分とドレイン電極1
6b部分との間をその膜厚全体にわたって陽極酸化する
ことにより、ソース電極16aとドレイン電極16bと
を電気的に分離したものであり、このように、ソース,
ドレイン電極16a,16bを連続する金属膜16で形
成すれば、ソース,ドレイン電極16a,16bの上面
と、この両電極16a,16b間の部分(金属膜16の
酸化絶縁層16cの上面)との間の段差はほとんどなく
なる。
【0045】つまり、上記金属膜16の膜厚がその全域
にわたって均一であれば、上記金属膜16の非酸化部分
からなるソース,ドレイン電極16a,16bの上面と
、この両電極16a,16b間の酸化絶縁層16cの上
面との間には、n型半導体層15の膜厚分の段差しかな
く、このn型半導体層15の膜厚は数十nmと極く薄い
ため、上記段差は極く小さい。
【0046】そして、ソース,ドレイン電極16a,1
6bの上面とこの両電極16a,16b間の部分との間
の段差が小さければ、この段差部にも保護絶縁膜18が
十分な厚さに堆積するため、ソース,ドレイン電極16
a,16bのチャンネル領域側の縁部に対応する部分も
、ピンホールやクラック等の欠陥のない保護絶縁膜18
で覆うことができる。
【0047】また、この実施例では、上記金属膜16の
エッチングによるパターニングは行なわず、この金属膜
16のソース,ドレイン電極部分およびそのリード部以
外の部分も、膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化絶縁
層16cとしているため、ソース,ドレイン電極16a
,16bおよびそのリード部と、それ以外の部分との間
にも段差はほどんどなく、したがって、ソース,ドレイ
ン電極16a,16bのチャンネル領域側以外の周縁部
および上記リード部の両側縁部も、ピンホールやクラッ
ク等の欠陥のない十分な膜厚の保護絶縁膜18で覆うこ
とができる。
【0048】しかも、上記実施例では、ゲート電極12
とソース,ドレイン電極16a,16bとなる金属膜1
6とをTi 含有Al で形成しているため、これら電
極の抵抗値は小さいし、また、ゲート絶縁膜13および
保護絶縁膜18の成膜時に、ゲート電極12および金属
膜16の表面が荒れてゲート絶縁膜13および保護絶縁
膜18にクラック等の欠陥を生じさせることもない。
【0049】このため、上記薄膜トランジスタは、その
上部を覆う保護絶縁膜8が、ピンホールやクラック等の
欠陥のない良好な膜質であり、したがって、上記保護絶
縁膜18の上に他の電極(例えば画素電極)等を形成す
る際のエッチング工程において、エッチング媒体(エッ
チング液またはエッチングガス)が保護絶縁膜18の欠
陥から浸入して、その下のソース,ドレイン電極16a
,16bおよびリード部を腐食させてしまうことはない
【0050】なお、上記実施例では、ソース,ドレイン
電極用金属膜16のエッチングによるパターニングは行
なわず、この金属膜16のソース,ドレイン電極部分お
よびそのリード部以外の部分も、膜厚全体にわたって陽
極酸化した酸化絶縁層16cとしているが、この金属膜
16のソース,ドレイン電極部分およびリード部以外の
部分はエッチングにより除去してもよい。
【0051】ただし、この場合は、ソース,ドレイン電
極16a,16bの形成工程が、上記金属膜16のエッ
チングによるパターニング工程と、ソース,ドレイン電
極16a,16b間の部分の陽極酸化工程との2工程に
なる。
【0052】また、このように金属膜16のソース,ド
レイン電極部分およびリード部以外の部分をエッチング
除去すると、ソース,ドレイン電極16a,16bのチ
ャンネル領域側以外の周縁部およびリード部の側縁部と
、金属膜16を除去した部分との間の段差が大きくなる
ため、この部分において保護絶縁膜18にピンホールや
クラック等の欠陥が発生し、保護絶縁膜18上に他の電
極等を形成するエッチング工程時に、保護絶縁膜18の
欠陥部分においてソース,ドレイン電極16a,16b
およびリード部が腐食することがある。
【0053】しかし、トランジスタ特性に影響を及ぼす
のは、ソース,ドレイン電極16a,16bのチャンネ
ル領域側の縁部の腐食であり、他の電極縁部およびリー
ド部の腐食は、断線欠陥につながるものであるから、こ
の電極およびリード部の幅をその腐食幅を見込んである
程度広くパターニングして上記断線欠陥に対処すれば、
上記他の電極縁部およびリード部の腐食は、特に問題と
はならない。
【0054】また、上記実施例では、ゲート電極12お
よびソース,ドレイン電極用金属膜16に、Ti 含有
Al を用いたが、このゲート電極12およびソース,
ドレイン電極用金属膜16は、ゲート絶縁膜13および
保護絶縁膜18の成膜時に膜表面に荒れが発生しない金
属であれば、他の金属、例えばTa 、Ta −Mo 
合金、Cr 等で形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタは、ソース電
極とドレイン電極とを連続する金属膜で形成し、この金
属膜のソース電極部分とドレイン電極部分との間を、そ
の膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化絶縁層とするこ
とにより、ソース,ドレイン電極16a,16bの上面
と、この両電極間の部分との間の段差をほとんどなくし
たものであるから、保護絶縁膜をソース,ドレイン電極
のチャンネル領域側の縁部に対応する部分にも十分な膜
厚に堆積させて、この部分もピンホールやクラック等の
欠陥のない保護絶縁膜で覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す薄膜トランジスタの断
面図。
【図2】上記薄膜トランジスタの製造工程図。
【図3】従来の薄膜トランジスタの断面図。
【符号の説明】
11…基板、12…ゲート電極、12a…酸化絶縁層、
13…ゲート絶縁膜、14…i型半導体層、15…n型
半導体層、16…ソース,ドレイン電極用金属膜、16
a…ソース電極、16b…ドレイン電極、16c…酸化
絶縁層、17…ブロッキング絶縁膜、18…保護絶縁膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ゲート電極と、このゲート電極を覆う
    ゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に前記ゲート電
    極と対向させて形成されたi型半導体層と、このi型半
    導体層の両側部の上にn型半導体層を介して形成された
    ソース電極およびドレイン電極とからなり、かつ上部を
    保護絶縁膜で覆った薄膜トランジスタにおいて、前記ソ
    ース電極とドレイン電極とを連続する金属膜で形成し、
    この金属膜のソース電極部分とドレイン電極部分との間
    を、その膜厚全体にわたって陽極酸化した酸化絶縁層と
    したことを特徴とする薄膜トランジスタ。
JP8899291A 1991-03-29 1991-03-29 薄膜トランジスタ Pending JPH04302437A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8899291A JPH04302437A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 薄膜トランジスタ
US07/856,509 US5352907A (en) 1991-03-29 1992-03-24 Thin-film transistor
EP92105373A EP0506117A3 (en) 1991-03-29 1992-03-27 Thin-film transistor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8899291A JPH04302437A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 薄膜トランジスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04302437A true JPH04302437A (ja) 1992-10-26

Family

ID=13958308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8899291A Pending JPH04302437A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 薄膜トランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04302437A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5397719A (en) Method for manufacturing a display panel
JPH0341986B2 (ja)
US5999235A (en) Liquid crystal displaying apparatus and method of manufacturing TFT array
KR960006110B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP3094610B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH04302437A (ja) 薄膜トランジスタ
JP3114303B2 (ja) 薄膜トランジスタパネル及びその製造方法
JP2752983B2 (ja) 液晶表示用薄膜トランジスタの製造方法
JP3168648B2 (ja) 薄膜トランジスタパネルの製造方法
JPH05323380A (ja) 薄膜トランジスタパネルの製造方法
JPH0697197A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH08179372A (ja) アクティブマトリックスパネルおよびその製造方法
JPH09232585A (ja) 陽極酸化膜を有する電子デバイス、および陽極酸化膜のエッ チング方法
JP2762383B2 (ja) 薄膜トランジスタ
JPH06332008A (ja) アクティブマトリクス基板とその製造方法
JPH0815733A (ja) 薄膜トランジスタパネルとその製造方法
JP3245613B2 (ja) 薄膜素子の製造方法
JPH05203990A (ja) 薄膜トランジスタパネル
JP3245614B2 (ja) 薄膜素子の製造方法
JP3149034B2 (ja) 薄膜トランジスタ
JP3131853B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH021134A (ja) 薄膜半導体素子の製造方法
JPH06265933A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JPH08179361A (ja) アクティブマトリックスパネル
JPH04273215A (ja) 薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法