JPH04301591A - 燃料集合体 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
集合体に関するものである。
の期間、原子炉の炉心内に装荷されており、寿命に達し
た後に使用済の燃料集合体として炉心外に取出される。 燃料集合体が炉心内に装荷されている間に、燃料集合体
を構成している燃料棒内の核分裂性物質、すなわちウラ
ン235が分裂して熱を発生し、この熱が炉心に供給さ
れる冷却水に伝えられる。沸騰水型原子炉であれば、冷
却水はウラン235の核分裂によって生じる熱により加
熱されて蒸気になる。
の向上、あるいは取替燃料の低減を図るためには、燃料
の高燃焼度化が有効である。
して、特開昭63−25592 号公報では、燃料集合
体内の非沸騰領域を大きくすることができ、燃料集合体
内の水とウランの分布をより均質にして反応度を向上し
た。燃料集合体1A(図6)が提案されている。この燃
料集合体は、チャンネルボックス内幅が、201mmで
、従来燃料の約2倍の面積を持ち、燃料棒を14行14
列で配列したものであり、燃料棒よりも径の太い水ロッ
ド9本を有している。また、燃料棒108本のうち67
.5%が水ロッドに面している。
型原子炉用の燃料集合体1Aは、高燃焼度化達成を目的
としたウランの効率的な燃焼を実現するものである。
はされておらず、上記従来技術の燃料集合体は、ボイド
係数の絶対値が大きいという問題があった。これは、圧
力急増等でボイドがつぶれたときの反応増加が大きく、
プラント操作員の負担となる。
さい負の値を持つ大型の燃料集合体を提供することにあ
る。
棒と、単数又は複数のボイド係数低減棒をたばね、外側
は横断面がほぼ正四角形のチャンネルボックスで囲まれ
た燃料集合体において、ボイド係数低減棒の合計横断面
積を55cm2以上65cm2以下とすることにより達
成される。
数低減棒を燃料集合体内に設けることにより達成される
。
棒を燃料棒格子配列の最外周から数えて4層目よりも内
側に置くことにより達成される。
ネルボックスの内幅を203mm以上222mm以下と
することにより達成される。
子配列を15行×15列とすることにより達成される。
断面積の合計が55cm2 以上65cm2 以下とな
る複数体のボイド係数低減棒をボイド係数低減棒同志の
間に燃料棒が1本配置可能なすき間をあけて配置し、か
つこのすき間に、燃料棒全長が他の大部分の燃料棒有効
長の1/3以下である部分長燃料棒を配置した燃料集合
体により達成される。
横断面積を55cm2以上65cm2以下とすることに
より、ボイド係数を絶対値の小さな負の値にすることが
できる。
低減棒を、燃料集合体内に設けると、ボイド率が小さく
なるときに熱中性子の弱い吸収体として作用する。
列の最外周から4層目よりも内側に配置すると、燃料集
合体内の狭い領域にボイド係数低減棒が集中配置される
ように作用する。
幅を203mm以上222mm以下にすると、燃料集合
体内の燃料インベントリ又は冷却材流路を増加するよう
に作用する。
ことにより、燃料棒間隔を広げて、冷却能力を高める作
用がある。また、横断面積の合計が55cm2以上65
cm2以下である複数のボイド係数低減棒を、ボイド係
数低減棒同志の間に燃料棒が1本配置可能なすき間をあ
けて配置し、このすき間に燃料棒全長が他の大部分の燃
料有効長の1/3以下である部分長燃料棒を配置するこ
とにより、燃料集合体下部において反応度を向上する作
用がある。
のである。
原子数比(H/U)の関係を示すものである。冷却材ボ
イド率VI のときのボイド係数は、図中■の曲線の傾
きで表され、その符号を反転したものである。
においてボイド係数を、より絶対値の小さな負の値にし
ようとする場合、H/U比を大きくすることが有効であ
る。H/Uを大きくする方法としては、燃料インベント
リを減らし、水を増やす方法と、燃料インベントリは減
らさずに、水ロッド部又は水ギャップ部を増やす方法が
考えられる。
、燃料経済性が損なわれるという問題がある。
領域は、燃料,沸騰領域,非沸騰領域(水ロッド+水ギ
ャップ部),構造材で分けられているため、水ロッドを
大きくすると、沸騰領域又は水ギャップ部を減らさなけ
ればならない。しかし、沸騰領域を減らすことは、冷却
材流路面積を減らすことであり、これは炉心圧損の増大
を起こす。圧損が大きいと、安定性に影響するとともに
、ポンプ容量が足りなくなるという問題もある。また、
水ロッドを大きくして、その分水ギャップ部を小さくし
たのでは、H/Uは大きくならない。
夫することにより、同じH/U比を有する燃料集合体で
あっても、ボイド係数を負の絶対値の小さな値にするこ
とができる。
る大型燃料集合体において、燃料棒を32本配置可能な
領域に1体の大型水ロッドと、燃料棒を1本配置可能な
領域に1本配置した合計32本の小水ロッドを分散配置
したケースAと、ケースAの水ロッド横断面積の合計を
持つ1体の正方水ロッドを配置したケースBの各々につ
いて、中性子無限増倍率k∞ ,熱中性子利用率f,求
鳴吸収を逃れる確率pと、H/U比の関係を示すもので
ある。ここで、水素対ウラン原子数比は、冷却材ボイド
率を変えることによる変化を示す。
大きさ,燃料棒の本数は同じであり、ケースAでは、中
央部に集めた水ロッドを少なくした分、32本の小水ロ
ッドを適当にちらばせて配置している。したがって、ケ
ースA,ケースBにおいて同じボイド率の場合、H/U
比は同一である。
曲線はケースBの方が、極大値に近い範囲で変化してい
る。したがってケースBのボイド係数は、ケースAより
も絶対値の小さな負の値となる。pは両者の間に、あま
り差異はないが、fはケースBの方がH/Uが大きくな
ると、より小さくなる。k∞は、pとfの積に、ほぼ比
例するので、このfの差がボイド係数の違いに大きな影
響を及ぼしている。ケースBのように水ロッド横断面積
が大きいと、熱中性子移動距離(熱中性子が発生してか
ら吸収されて消滅されるまでに動く距離)に較べて水ロ
ッド領域が大きくなるため、この水ロッド部の減速材(
水)に吸収される熱中性子の割合が増加する。水に吸収
されても熱中性子は核分裂を行わないので、fの値は低
下する。ボイド率が変化して0%になると、水ロッド部
と冷却材の水が合計されて、大きな水領域が形成される
ため、水ロッドでの熱中性子吸収割合の変化は大きい。
合は、ケースAに較べて小さな水のかたまり領域がいく
つかあるが、各々のかたまりは小さいため、ボイドが0
%になってもケースBに較べ、水ロッドでの熱中性子の
吸収割合の変化は小さい。つまり、水のかたまりがもと
もと小さいため、冷却材のボイド率が0%となっても、
熱中性子移動距離に対する、水のかたまりの大きさはあ
まり大きくならない。このため、ボイドが0%になって
もfの減少割合は、ケースBの大型水ロッドの場合に較
べて小さい。したがって、ケースAとBでは図7のよう
なfの差異が生じ、ケースBのボイド係数はケースAに
較べて絶対値の小さな負の値を有する。ここで、水ロッ
ドは、その合計面積が同じでありながら、ケースBの配
置にした場合、H/U比が大きいときのfを低下させて
おり、従来技術に近いケースAにおいて水ロッドが中性
子減速材として機能していたのに対し、ケースBでは、
むしろ中性子の弱い吸収体として機能している。この中
性子弱吸収手段としては、大型水ロッドの他に固体減速
材ロッド等が考えられる。そして、水ロッドの横断面積
は大きいほど、この効果が期待される。
において、水ロッドを大きくする場合、その分、燃料イ
ンベントリ、又は冷却材流路等、他の部分を減らさなけ
ればならず、これらは、燃料経済性を損ない、あるいは
圧損の増加をもたらす。燃料インベントリは、燃料格子
におけるウランの面積割合を公知燃料と同じにすること
で、炉心に装荷するウラン量は同じにすることができる
。
おける面積割合を同一にすることで、炉心においては同
じにすることができる。これは、炉心圧損を従来燃料と
同等にする作用がある。また、ポンプ能力(すなわちポ
ンプ設備)も従来と同等でよい作用がある。したがって
、燃料集合体を大型化したことにより、水ロッド横断面
積を大きくできる。そして燃料インベントリ,冷却材流
路面積の格子面積に対する割合を、従来燃料と同じにす
ることができる。つまり、燃料集合体1体あたりの燃料
装荷量は異なるが、炉心の全燃料装荷量,冷却材流路面
積は同一である。よって、同じH/U比であっても、燃
料集合体を大型化したことにより、水ロッド面積を増大
し、ボイド係数をより絶対値の小さな負の値にすること
ができる。また、燃料径が約11mmの燃料格子につい
て、H/Uが同一の場合の中性子無限増倍率k∞ と、
燃料格子面積に対する水ロッド内流路面積割合の関係を
図9に示す。図9より、燃料集合体内に配置する水ロッ
ド面積が、格子面積の約11%の場合、k∞ は最大と
なることがわかった。
ボイド率70%時のk∞−冷却材ボイド率0%時のk∞
)と、水ロッド面積の燃料格子面積に占める割合が1
1%の1本の水ロッドを配置して燃料集合体を大型化し
たときの水ロッド内流路面積の関係をH/U比が同一の
場合について示したものである。燃料集合体を大型化し
て水ロッド面積を増大していくと、ボイド反応度Δkは
、より絶対値の小さな負の値となる。
積の増大に、ほぼ比例してより絶対値の小さな負の値と
なるが、水ロッド内流路面積が55cm2以上になると
、水ロッド面積の変化に対するボイド反応度、そして、
水ロッド内流路面積が65cm2 のとき、ボイド反応
度の変化は、水ロッド内流路面積の増大にほぼ比例して
減少していく場合に較べ、0.1%Δk/k以上の差を
生じる。0.1%Δk/k以上は有意な差である。Δk
の変化割合は小さくなっていく。
の水が、中性子減速材として機能するよりも、中性子の
弱い吸収体として機能するため、出力運転時の中性子無
限増倍率もわずかながら減少していくことになる。した
がって、ボイド反応度が水ロッド内流路面積の増加とと
もに比例して変化した場合に較べて、反応度的に有意な
差を生じるときの水ロッド面積65cm2 を上限とし
て、55cm2 以上65cm2 以下の流路面積を持
つ1本の大型水ロッドを配置するのが効果的である。す
なわち、水ロッド面積を上記のようにすることにより、
この大型水ロッドは、ボイド係数低減棒として機能する
。このとき、水ロッド面積の燃料格子面積に対する割合
は上記のように約11%とすることが適当であることか
ら、燃料格子ピッチは224mm以上243mm以下と
するのが適当である。炉心においては、燃料集合体間に
制御棒挿入のため約13mmの水ギャップ幅を設ける必
要があり、また、チャンネルボックス厚みが4mm程度
となることから、燃料集合体のチャンネルボックス内幅
を203mm以上222mm以下とすることが適当であ
る。また、燃料棒外径は通常10mm〜12mm程度,
燃料棒ピッチは13mm〜15mm程度なので、燃料格
子配列は15行15列が適当である。
の検討、及び燃料集合体の大きさに基づくものであり、
以下にその実施例について説明する。
、1は燃料集合体、2はチャンネルボックス、3は燃料
棒、4は水ロッドである。また、5は制御棒である。 燃料棒は15行15列の格子状に配置されていて、燃料
集合体中心部に1本のボイド係数低減作用のある大型水
ロッドを持つ。この水ロッドは、1辺の長さが約80m
mであり、燃料棒7行7列分の正方領域内にある。本実
施例の燃料の濃縮度は約8wt%である。
約210mmであり、燃料棒径は11mmである。
外周から数えて4層目よりも内側に集中されている。大
型の水ロッドを配置したことにより、冷却材ボイドがつ
ぶれて中性子スペクトルが軟らかくなった場合でも、こ
の水ロッド部には中性子の弱吸収体としての効果があり
、吸収される熱中性子が多いため、反応度投入を小さく
することができる。すなわち、本実施例の燃料集合体で
はボイド係数を絶対値が小さい負の値にすることができ
る。
する場合、隣り合う燃料集合体との間に水ギャップ6が
形成される。この領域には、制御棒5が挿入される。本
実施例においては、燃料集合体の格子ピッチLは約23
0mmである。このため、集合体内のウランインベント
リ割合は、図6の従来発明の燃料集合体1Aとほぼ同等
の量となる。また、燃料棒を冷却する冷却材が流れる領
域の面積割合も前記従来例の燃料集合体と同等になる。 したがって、本実施例の燃料集合体を用いて炉心を構成
する場合、ポンプ等の設備はこれまでと同じ物でよい。 これは炉心圧損が従来の燃料集合体燃料と同等であるた
めである。本炉心の水素対ウラン原子数比は、冷却材ボ
イド率が40%のとき、約5である。
あり、上記格子ピッチBLを1辺とする正方形の面積つ
まり、格子面積の11%程度である。本実施例のボイド
係数は、炉心平均ボイド率40%の場合、−4×10−
4Δk/k/%voidが実現可能である。この効果は
、水ロッド4の横断面積に起因する。このような水ロッ
ド4は、ボイド係数低減棒である。以下の各実施例でも
同じである。
化して燃料集合体中央部に配置した水ロッド横断面積を
大型化したことにより、水ロッド部の熱中性子吸収割合
の増加により、ボイド反応度を従来のボイド係数,−8
×10−4Δk/k/%voidの約半分の大きさの負
の値とする効果がある。
化により実現しているため、従来例と同等の燃料インベ
ントリ,冷却材流路面積を実現している。これにより、
従来例と同等の燃料経済性,炉心圧損を実現する効果が
ある。
本実施例の燃料集合体により構成する場合、その体数は
392体程度であり、制御棒本数は177本程度とする
ことができる。
行15列の格子状に配置されていて、燃料集合体中心部
に1本の大型水ロッドを持つ。この水ロッドは、1辺が
約87mmで、燃料棒7行7列分正方形状の、4隅が各
々燃料棒1本分ほど欠けた燃料棒45本分の領域を占有
する形状を持つ本実施例の燃料の濃縮度は約8wt%で
ある。
クス内幅は約210mmであり、燃料棒径は約11mm
である。
列の最外周から数えて4層目よりも内側に集中されてい
る。この比較的大型の水ロッドを配置したことにより、
チャンネルボックス内のボイドがつぶれて中性子スペク
トルが軟らかくなった場合でも、水ロッド内の冷却水に
吸収される熱中性子が多いため、反応度投入を小さくす
ることができる。すなわち、本実施例の燃料集合体では
、ボイド係数を小さな負の値に抑えることができる。
成する場合、隣り合う燃料集合体との間に水ギャップ6
が形成される。この水ギャップ領域には、制御棒5が挿
入される。本実施例も、第1実施例と同様、2本の制御
棒を挿入している。本実施例を用いた炉心においては、
燃料集合体の格子ピッチLは約230mmである。この
ため燃料集合体内のウランインベントリ割合は、従来の
燃料集合体1Aとほぼ同等の量となる。また、燃料棒を
冷却する冷却材が流れる領域の面積割合も従来の燃料集
合体と同等になる。したがって、本燃料を用いて炉心を
構成する場合、ポンプ等の設備はこれまでと同じ物でよ
い。これは炉心圧損が前記公知燃料と同等であるためで
ある。
ド率40%のとき約5である。
格子面積の約11%程度である。
ある。
、燃料棒が15行15列の格子状に配置されていて、燃
料集合体中心部に1本の大型水ロッドを有する。この水
ロッドは、燃料棒37本分が配置可能な領域を占有する
形状を有する。本実施例の燃料の濃縮度は約8wt%で
ある。
クス内幅は約206mmであり、燃料棒外径は約11m
mである。
列の最外周から数えて4層目よりも内側に集中して配置
されている。この比較的大型の水ロッドを配置したこと
により、チャンネルボックス内のボイドがつぶれて中性
子スペクトルが軟らかくなった場合でも、水ロッド内の
冷却水に吸収される熱中性子が多いため、反応度投入を
小さくすることができる。すなわち、本実施例の燃料集
合体ではボイド係数を絶対値の小さな負の値にすること
ができる。
成する場合、隣り合う燃料集合体との間に水ギャップ6
が形成される。この領域には、制御棒5が挿入される。 本実施例においては、燃料格子ピッチLは約227mm
である。このため、集合体内のウランインベントリ割合
は、従来例の燃料集合体1Aと同等の量となる。また、
燃料棒を冷却する冷却材が流れる領域の面積割合も前記
従来例の燃料集合体と同等になる。したがって、第3実
施例の燃料集合体を用いて炉心を構成する場合、ポンプ
等の設備はこれまでと同じ物でよい。
ド率が40%のとき約5である。
格子面積の10%程度である。
同等のものである。
示す。本実施例は、図1の実施例の水ロッド横断面積の
約1/4の横断面積を持つ4体の水ロッド4を持つ燃料
集合体である。この4体の水ロッドは、燃料棒を1本配
置可能なすきまがあくように並べられている。この隣り
合う水ロッド間のすき間には、長さが、他の大部分の燃
料棒長さの約1/3以下である部分長燃料棒7が配置さ
れる。この部分長燃料の上部は冷却材流路である。冷却
材は燃料棒から熱エネルギを受け取るので、燃料集合体
下部では、冷却材ボイド率は小さく、0%に近いが、上
部では70%程度のボイド率になる。このため、燃料集
合体下部は水が多くなっていて、この下部断面で約60
cm2 の面積を持つ水ロッドを1本配置すると、冷却
材ボイド率が0%になったとき、複数本の小さな横断面
積を持つ水ロッドを配置した燃料集合体に較べて、ボイ
ド係数が絶対値の小さい負の値になることからもわかる
ように反応度は低下することになる。このため、本実施
例は、燃料集合体の下部約1/3の領域での反応度を増
加させるため、合計の横断面積が約60cm2となる4
体の水ロッドを隣り合う水ロッドとの間に、他の燃料棒
の1/3以下の長さの部分長燃料棒を配置し、水対ウラ
ン原子数比を小さくした。燃料集合体の下部1/3以下
の領域は、もともと冷却材ボイド率が小さく0%に近い
ので、たとえ原子炉の圧力上昇等によりボイドがつぶれ
ても、ボイド変化による反応度変化は小さい。一方、燃
料集合体の軸方向の上部2/3の領域では、部分長燃料
の上部領域であるため、4体の水ロッドの間のすき間は
冷却材流路であり、通常の原子炉運転状態では、ボイド
率が40%以上のボイド水により満たされる。このため
、この領域のボイド水中に、他の場所から散乱されてき
た熱中性子のうち、その大部分は次の散乱により4体の
水ロッド中に移動することになり、第1の実施例の水ロ
ッドを使用した時とほぼ同じボイド係数が達成可能であ
る。
数を絶対値が小さい負の値にする効果があり、また、燃
料集合体下部における反応度、したがって本燃料集合体
の反応度を向上する効果がある。
尺燃料棒配置は、燃料格子配列が奇数配列の場合に適し
たものである。すなわち、偶数配列の燃料格子において
、4体の水ロッドを、隣り合う水ロッドの間に燃料棒を
配置できる領域をあけて置く場合、水ロッド間に配置可
能な燃料棒は2列程度となる。ここに部分長燃料棒を配
置すると、熱中性子利用率が向上し、水ロッドによる中
性子弱吸収機能が効きにくくなるため、ボイド係数の絶
対値が大きくなってしまう。したがって、本実施例のよ
うに、燃料集合体チャンネルボックス内幅が210mm
程度の場合、燃料格子配列は15行15列とすることが
適している。
合体中央部の水ロッド面積を大きなものにしている。水
ロッド面積の増大により、ボイド係数を、−4×10−
4Δk/k/%voidにする効果がある。
ントリ,冷却材流路を従来例と同等にする効果があり、
これはすなわち、燃料経済性,炉心圧損を、従来技術に
よるボイド係数低減方法を実施した場合に較べ、改善し
、従来燃料と同等にする効果がある。
図である。
ある。
ある。
料比と無限増倍率との関係を示す特性図である。
ある。
)と無限増倍率,熱中性子利用率及び共鳴を逃れる確率
との関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
率の関係を示す特性図である。
、4…水ロッド、5…制御棒、6…水ギャップ。
Claims (6)
- 【請求項1】複数の燃料棒と少なくとも1本のボイド係
数低減棒とを束ね、外側は横断面がほぼ正四角形のチャ
ンネルボックスで囲まれた沸騰水形原子炉用燃料集合体
において、ボイド係数低減棒の横断面積の合計が、55
cm2以上65cm2以下であることを特徴とする燃料
集合体。 - 【請求項2】前記合計の横断面積を有する1本のボイド
係数低減棒を有する請求項1の燃料集合体。 - 【請求項3】前記ボイド係数低減棒は、燃料棒格子配列
の最外周から数えて4層目よりも内側にある請求項2の
燃料集合体。 - 【請求項4】前記チャンネルボックスの内幅が203m
m以上222mm以下である請求項1,2または3の燃
料集合体。 - 【請求項5】前記燃料棒格子配列が15行15列である
請求項3または4の燃料集合体。 - 【請求項6】横断面積の合計が、55cm2以上65c
m2以下となる複数本のボイド係数低減棒を、ボイド係
数低減棒同志の間に燃料棒が1本配置可能なすき間をあ
けて配置し、かつこのすき間に、燃料棒全長が他の大部
分の燃料棒有効長の1/3以下である部分長燃料棒を配
置した請求項5の燃料集合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03066005A JP3079609B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 燃料集合体 |
Applications Claiming Priority (1)
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