JPH04300890A - シアル酸部分を変換したガングリオシドgm3類縁体 - Google Patents

シアル酸部分を変換したガングリオシドgm3類縁体

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JPH04300890A
JPH04300890A JP3089171A JP8917191A JPH04300890A JP H04300890 A JPH04300890 A JP H04300890A JP 3089171 A JP3089171 A JP 3089171A JP 8917191 A JP8917191 A JP 8917191A JP H04300890 A JPH04300890 A JP H04300890A
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dichloromethane
methanol
acetyl
reaction
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JP3089171A
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Akira Hasegawa
明 長谷川
Makoto Kiso
木曾  真
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Nisshin Oillio Group Ltd
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Nisshin Oil Mills Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/02Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures
    • C07H15/04Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures attached to an oxygen atom of the saccharide radical
    • C07H15/10Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures attached to an oxygen atom of the saccharide radical containing unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性糖脂質として
様々な生物学的現象を担っているガングリオシドの構成
成分として知られているシアル酸を変換したガングリオ
シドGM3類縁体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガングリオシド〔辻崇一、実験医学、1
1,6,21(1988)〕は、シアル酸を有するスフ
ィンゴ糖脂質の総称であり親水性の糖鎖部分と疎水性の
セラミド部分からなる両親媒性分子である。これらは生
体膜構造の微量成分であり各組織に偏在している〔S.
 Ando, Neurochem. Ind., 5
,507(1983)〕。
【0003】ガングリオシドは種々の細胞毒素(コレラ
菌、破傷風菌、ボツリヌス菌、腸炎ビブリオ菌、ブドウ
球菌など)、ホルモン(甲状腺刺激ホルモン、黄体形成
ホルモン)、インターフェロン、神経伝達物質(セロト
ニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、ヒスタミン)、
インフルエンザウイルスなど多くの生物学的リガンドに
対するレセプターとして基本的役割を担っている〔鈴木
康夫、生体の化学、38,4,1146(1984)〕
【0004】インフルエンザウイルス膜表面には、シア
ル酸を含む糖鎖を特異的に認識するヘマグルチニン〔W
. Weis, et al, Nature., 3
33,426(1988)〕とノイラミニダーゼ〔P.
M. Colman, et al, Nature.
, 303,41(1983)〕が存在し、これらはイ
ンフルエンザウイルスの動物細胞への吸着、侵入に大き
な役割を果すものであり、この吸着、侵入のメカニズム
を宿主側からみる場合にウイルスの感染防御のための観
点においてこれらは重要な構成成分である〔鈴木康夫、
生化学、62,4,231(1990)〕。
【0005】本発明者は、様々なガングリオシド類縁体
を用いてインフルエンザノイラミニダーゼ活性に及ぼす
影響を調べてきており、興味深い結果を得ている〔Y.
 Suzuki, et, al, Glycocon
jugate.J, 7,(1990)〕。
【0006】このようにウイルスノイラミニダーゼと強
く結合するが基質とはならない物質は、本酵素の三次元
的活性中心構造の解析にきわめて有用であるばかりでな
くウイルス感染防御への道を開くものと期待されている
【0007】またガングリオシドにおいて部分アセチル
化されたシアル酸は、シアリダーゼの作用から保護され
ており、ヒトメラノーマの抗原性に癌性変化を、また細
胞多糖の抗原性にも変化を与える要員となりうるとされ
ている。またウイルスへの結合に重要な働きをしている
とされている〔Y. Suzuki, TRENDS 
IN GLYCOSCIENCEAND GLYCOT
ECHNOLOGY.,2,4,112(1990)〕
【0008】シアル酸は一群のノイラミン酸誘導体の総
称で、アミノ基の置換基としてアセチル基およびグリコ
リル基を、水酸基の置換基としてアセチル基、ラクチル
基、リン酸エステル基、硫酸エステル基、メチル基など
を有しており、現在約30種のシアル酸が発現され、構
造も決定されている〔R.Shauer“Cell B
iology Monographs Sialic 
Acid”, Ed. Springer−Verla
g, Wien−New York, 1982, V
ol10〕。
【0009】シアル酸の及ぼす主要な機能として、1)
 複合糖質や細胞膜に陰性荷電を与える。2) 糖脂質
、糖蛋白質などのコンホメーションへの影響。3) 情
報伝達。4)抗原部位のマスキング作用などが挙げられ
〔R. Shauer T.I.B.S., 10,3
57,(1985)〕、シアル酸の果たす役割は今後一
層興味が持たれる。
【0010】このようにガングリオシドは機能分子とし
て様々な生物学的現象に関与しているわけであるが、こ
のうち構成成分であるシアル酸は、その活性発現に大き
な影響を及ぼしていると考えられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたように
シアル酸は様々な生物学的現象を担っているガングリオ
シドの重要な構成成分であり、その活性発現にシアル酸
の構造が及ぼす影響を調べるために有機化学的に修飾し
たシアル酸を有する各種ガングリオシドを合成すること
が必要である。そしてこのようにして合成された化合物
によりガングリオシドの分子レベルでの機能の解明が求
められる。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで機能性分子として
知られているガングリオシドGM3を標的化合物として
シアル酸部分を修飾した各種類縁体を合成することを目
的として鋭意研究の結果、本発明者らはシアル酸部分を
変換した一群のガングリオシドGM3類縁体の合成に成
功して本発明を完成させた。
【0013】すなわち本発明は下記一般式
【化7】 〔式中、Xは
【0014】
【化8】 (但し、R1、R2、R3、R4はいずれか1つが水素
原子で他方が水酸基であるものとする)、
【0015】
【化9】 (但しR5、R6はいずれか1つが水素原子、他方がメ
チル基であるものとする)、
【0016】
【化10】 を表わし、mは15〜25の整数を表わし、lは0〜3
の整数を表わし、nは11〜15の整数を表わし、そし
てAcはアセチル基を表わす〕 で示されるガングリオシドGM3類縁体に関する。
【0017】さらに具体的には本発明は次の一般式
【化
11】 で示される化合物において、基Xが
【化12】 である化合物(化合物1)、基Xが
【化13】 である化合物(化合物2)、基Xが
【化14】 である化合物(化合物3)、基Xが
【0018】
【化15】 である化合物(化合物4)、基Xが
【化16】 である化合物(化合物5)、基Xが
【化17】 である化合物(化合物6)、基Xが
【化18】 である化合物(化合物7)、および基Xが
【化19】 である化合物(化合物8) に関する。
【0019】さらに本発明は、上記の化合物1〜8にお
いてセラミド部分のアミド化された脂肪酸残基がC16
〜26の飽和またはモノ、ジ、もしくはトリ不飽和の脂
肪酸に由来するものであり、またアミノアルコール中の
基C13H27がC11H23、またはC15H31で
ありうる化合物1〜8の同族体を包含する。
【0020】化合物1〜4はシアル酸が有する水酸基の
1つを水素原子と置換したものに相当し、化合物5、6
はシアル酸の4位または9位の水酸基一方をメチルエー
テル化したものに相当し、化合物7はシアル酸の8位の
水酸基を反転させたものに相当し、そして化合物8はシ
アル酸のカルボン酸を還元したものに相当する。そして
これらの化合物は文献未載の化合物である。
【0021】上記したようにシアル酸は様々な生物学的
現象を担っているガングリオシドの重要な構成成分であ
り、その活性発現にシアル酸の構造が及ぼす影響を調べ
るために有機化学的に修飾したシアル酸を有する各種ガ
ングリオシドを合成することは有用である。またこれら
天然に存在しないガングリオシドはノイラミニダーゼに
対する抵抗性が大きいものと考えられガングリオシド分
子の生体中での代謝分解が妨げられるなどの他、細胞の
認識など生理活性面への影響が予想される。さらにイン
フルエンザウイルスの阻害剤などとしての実用的な医薬
品の開発や臨床面への応用も考えられところである。従
って上記した本発明のガングリオシドGM3類縁体の解
明と、実用的な量での提供はきわめて意義あるものであ
る。
【0022】本発明のガングリオシドGM3類縁体は上
記した化学構造からみられる通り、シアル酸誘導体部分
、ラクトース部分およびセラミド部分から成るものであ
る。そして本発明者らはこのガングリオシドGM3類縁
体について、シアル酸誘導体のチオメチル体(SMe体
)をはじめに合成し、これをラクトースの2,6,6′
−ベンジル体(2,6,6′−Bz体)と縮合させてシ
アリルラクトース誘導体とした後にセラミド部分を導入
する、反応工程によって製造した。
【0023】シアル酸誘導体のSMe体は、化合物1を
製造する場合については反応スキーム1に示す反応工程
により、化合物2を製造する場合については反応スキー
ム2に示す反応工程により、化合物3を製造する場合に
ついては反応スキーム3に示す反応工程により、化合物
4を製造する場合については反応スキーム4に示す反応
工程により、化合物5を製造する場合については反応ス
キーム5に示す反応工程により、化合物6を製造する場
合については反応スキーム6に示す反応工程により、そ
して化合物7を製造する場合については反応スキーム7
に示す反応工程により夫々化合物15、化合物26、化
合物35、化合物45、化合物49、化合物54および
化合物58として製造される。
【0024】この反応スキーム1の反応工程では、出発
物質としてメチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5
−アセタミド−3.5−ジデオキシ−D−グリセロ−α
−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合
物9)を用いこれをジメチルホルムアミド溶媒中50℃
にて2,2−ジメトキシプロパン(DMP)でp−トル
エンスルホン酸(p−TsOH)の存在下にイソプロピ
リデン化を行い8,9−イソプロピリデン体(化合物1
0)を得、次いでクロロチオノぎ酸フェニルを作用させ
ることにより、C−4位に選択的に脱離基であるフェノ
キシ(チオカルボニル)基を導入して化合物11とし、
そしてトルエン溶媒中、100℃にて水素化トリブチル
すずとα,α′−アゾビスブチロニトリルを作用させて
化合物12とし、次いで80%酢酸にて脱イソプロピリ
デン化およびアセチル化を行い化合物13とし、そして
トリメチルシリルエチル基(SE基)をSMe基に変換
するため化合物13をBF3・O(Et)2を用いて脱
SE化を行い、更にC−2位をアセチル化して化合物1
4に導いた後、(メチルチオ)トリメチルシラン(TM
S−SMe)およびトリメチルシリルトリフルオロメタ
ンスルホナート(TMS−OTf)を作用させることに
より糖供与体であるSMe体15を得た。
【0025】
【化20】
【0026】反応スキーム2の反応工程では、出発物質
の化合物9はジメチルホルムアミド中で2,2−ジメト
キシプロパンでp−トルエンスルホン酸の存在下にイソ
プロピリデン化され、この8,9−イソプロピリデン体
(化合物18=化合物10)は次いで塩化ベンゾイルで
処理して化合物19とし、クロロチオノぎ酸フェニルを
作用させてフェノキシ(チオカルボニル)基を導入して
化合物20とし、この化合物に水素化トリブチルすずと
2,2′−アゾビスブチロニトリルとを作用させて化合
物21とし、これを加水分解して化合物22を得、次い
でこれを無水酢酸で処理してアセチル化23とし、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテルで処理し引続いて無水酢酸
と処理して化合物25とし、これに(メチルチオ)トリ
メチルシランおよびトリメチルシリルトリフルオロメタ
ンスルホネートを作用させることによりSMe体である
化合物26を得た。
【0027】また上記した化合物18からSMe体であ
る化合物35は反応スキーム3の反応工程で得られる。
【0028】すなわち化合物18に−40℃にてAcC
lを作用させC−4位のみ選択的にアセチル化を行い化
合物27とした。脱イソプロピリデン化した後、−50
℃にてC−9位のみ選択的にアセチル化しC−7位およ
びC−8位の水酸基遊離の化合物29を高収率にて得た
。続いて希釈溶媒下、室温にてC−8位の水酸基に選択
的にフェノキシチオカルボニル基を導入し、化合物30
を得た。これに水素化トリブチルすずと2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルを作用させC−8位の水酸基を
デオキシ化し、化合物31へと導いた。その後同様にし
て糖供与体である化合物35が誘導される。
【0029】
【化21】
【0030】
【化22】
【0031】C−9位の水酸基をデオキシ化したシアル
酸供与体(化合物45)は反応スキーム4の反応工程で
得られる。すなわち化合物9を0℃にてt−ブチルジメ
チルシリルクロライド(TBDMSCI)と処理し、C
−9位のみに選択的にTBDMS基を導入して化合物3
6を得た。そして0℃にてベンジルクロライドを作用さ
せることにより、選択的にC−4位およびC−8位の水
酸基にベンジル基が導入された化合物37を得ることが
出来た。次にこれは、C−9位のTBDMS基を80%
酢酸にて脱保護し、C−7位およびC−9位の水酸基遊
離の化合物38へと導いた。そしてC−9位に脱離基と
してのClをDMF中室温にてトリフェニルフォスフィ
ン、四塩化炭素を作用させて導入して化合物39を得た
。続いてこれは水素化トリブチルすずと2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルを用いて還元反応を行い目的と
する化合物40を得た。こうして得られた化合物40は
ベンジル基をアセチル基に変換後、脱SE化、OAc化
、Cl化、SAc化、SMe化を順次行い、糖供与体で
ある化合物45へと導いた。
【0032】
【化23】
【0033】同様にして糖供与体化合物である化合物4
9および化合物54の夫々は反応スキーム5および6に
記載された反応工程で得られた。
【0034】
【化24】
【0035】
【化25】
【0036】C−8位の水酸基を反転した疑似シアル酸
供与体については、反応スキーム7に示された反応工程
で得ることができる。すなわちシアル酸の8,9−イソ
プロピリデン体47から、C−4位およびC−7位の水
酸基をアセチル化、更に脱イソプロピリデン化しC−8
位およびC−9位の水酸基遊離の化合物56へと導いた
。そしてC−8位およびC−9位の水酸基にメタンスル
ホニル(Ms)基を導入した後、DMF溶媒中120℃
にて酢酸セシウムを作用させることにより反転反応を行
い、それに伴いカルボキシル基のメチル基およびアセチ
ル基が脱保護されるのでp−トルエンスルホン酸メチル
とトリエチルアミンを用いて再メチル化、ならびに再ア
セチル化することにより糖供与体である化合物58を得
た。
【0037】
【化26】
【0038】上記のように調製したシアル酸誘導体のチ
オメチル体の化合物15、26、35、45、49、5
4および58は次いでラクトースの2,6,6′−ベン
ジル体(化合物16)と縮合せしめられる。この縮合の
際アセトニトリル溶媒中で縮合プロモーターとしてのジ
メチル(メチルチオ)スルホニウムトリフレート(DM
TST)を用いることにより位置および立体選択的にシ
アリルラクトース誘導体(化合物1A〜7A)が得られ
た。
【0039】得られたシアリルラクトース誘導体(化合
物1A〜7A)は遊離の水酸基をアセチル化して夫々化
合物1B〜7Bとしたのち、三フッ化ホウ素ジエチルエ
ーテルを作用させてグルコースのC−4位のSE基を脱
保護して夫々化合物1C〜7Cとし、これを1,8−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DB
U)とCCl3CNを用いてトリクロロアセトイミデー
ト体(化合物1D〜7D)とした。
【0040】次いで三フッ化ホウ素ジエチルエーテルの
存在下にこの化合物1D〜7Dとアジドスフィンゴシン
誘導体(化合物17)とを反応させ化合物1E〜7Eと
した。次いで硫化水素ガスでアジド基を還元し、1−エ
チル−3−(3−ジメチル−アミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩のような縮合剤の存在下にステアリン酸を
縮合させて化合物1F〜7Fとし、最後に全ての保護基
を脱保護することにより所望のガングリオシドGM3類
縁体(化合物1〜7)を得た。この反応工程は反応スキ
ーム8−1〜8−4に示されるとおりである。
【0041】
【化27】
【0042】
【化28】
【0043】
【化29】
【0044】
【化30】
【0045】またシアル酸のカルボキシル基を還元して
アルコール体としたガングリオシドGM3類縁体の化合
物8は常法により得られるシアリルラクトース誘導体(
化合物59)に直接NaBH4を作用させて還元反応を
行ない、同時に脱アシル化が起きるために再アセチル化
を行って化合物60を得、これを前記した化合物1〜7
を得る場合の反応操作と同様に脱SE化、イミデート化
およびセラミド部分を導入し、目的化合物である化合物
8とした。この反応工程は反応スキーム9に示される。
【0046】
【化31】
【0047】以下に実施例として本発明化合物の合成例
を具体的に説明する。
【0048】実施例1 メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミ
ド−3,5−ジデオキシ−8,9−イソプロピリデン−
D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ド〕ネート(化合物10) メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミ
ド−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物9)(5
.00g,11.81mmol)をジメチルホルムアミ
ド(50ml)に溶解し、2,2−ジメトキシプロパン
(DMP)(7.3ml)とドライアライト(5.0g
)を加え、室温にて3時間撹拌した。次に、パラトルエ
ンスルホン酸を加えてpH≒3に調整し、40℃にて4
5分間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタ
ノール=10:1)にて反応終了を確認後重炭酸ナトリ
ウムにより中和、次いでセライト濾過、減圧濃縮を行っ
た。得られたシラップは、カラムクロマトグラフィーに
供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物
10(5.19g,94.9%)を得た。 C20H37NO9Si (463.60)
【0049
】メチル{2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタ
ミド−3,5−ジデオキシ−8,9−O−イソプロピリ
デン−4−O−〔フェノキシ(チオカルボニル)〕−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド
}ネート(化合物11) 化合物10(6.10g,13.16mmol)をジク
ロルメタン:ピリジン=1:1の混合溶媒(100ml
)に溶解し、0℃に冷却してクロロチオノぎ酸フェニル
(2.0ml)を加え、0℃にて7時間撹拌した。T.
L.C.(ジクロルメタン:メタノール=20:1)に
より反応終了を確認後、メタノールを加え減圧濃縮した
。得られたシラップをジクロルメタンで抽出し、有機層
はHCl, H2Oで洗浄、無水硫酸ナトリウムで脱水
後これを濾別し減圧濃縮した。得られたシラップはカラ
ムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキ
サン=2:3にて化合物11(7.70g,97.6%
)を得た。
【0050】C27H41NO10SSi (599.
77)〔α〕D=−94.62°(c=1.414, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3150 (NH OH)、 3170−280
0 (CH)、 1750 (エステル)、1660,
 1550 (アミド)、 860, 840 (TM
S, Me2C)、 740, 700 (フェニル)
1H NMR (CDCl3) 7.44−7.03 
(m, 5H, OBz)、 6.25 (d, 1H
, J5,NH=8.06Hz, NH)、5.24 
(ddd, 1H, J4,5=10.62Hz, H
−4)、 4.33 (m, 1H, H−8)、 4
.23 (m, 1H, CHCH2Si)、4.10
 (q, 1H, H−5)、 4.05 (dd, 
1H, J8,9=6.59Hz, Jgem=8.4
3Hz, H−9)、3.81 (s,3H, COO
Me)、 3.53 (dd, 1H, J5,6=1
0.44Hz,J6,7=2.38Hz, H−6)、
 2.67(dd, 1H,J3a,3e=12.64
Hz, J3e,4=5.13Hz, H−3e)、 
2.00 (s, 3H, NAc)、 1.40,1
.36 (2s, 6H, Me2C)、 0.89 
(m, 2H, OCH2CH2Si)、 0.00 
(s, 9H, Me3Si)
【0051】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−3,4,5−トリデオキシ−8,9−
O−イソプロピリデン−α−D−マンノ−2−ノヌロピ
ラノシド〕ネート(化合物12) 化合物11(0.10g,0.17mmol)をトルエ
ン(5ml)に溶解し、水素化トリブチルすず(0.4
5ml)と2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(2
mg)を加え、100℃にて20分間撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=15:1)によ
り反応終了を確認後減圧濃縮した。得られたシラップは
カラムクロマトグラフィーに供し、流出液ジクロルメタ
ン:メタノール=110:1にて化合物12(0.65
g,84.2%)を得た。
【0052】C20H37NO8Si(447.60)
〔α〕D=−1.66°(c=2.048, CHCl
3)IR νfilmmaxcm−1: 3700−3
150 (NH, OH)、 3150−2800 (
CH)、 1750 (エステル)、1660,155
0 (アミド)、 860 840 (TMS, Me
2C) 1H NMR (CDCl3) 6.17 (d, 1
H, J5,NH=8.43Hz, NH)、 4.2
8 (d, 1H, J7,OH=5.13Hz,OH
−7)、 3.80 (s, 3H, COOMe)、
 3.44 (m, 1H, J5,6=10.26H
z, J6,7=2.56Hz,H−6)、3.42 
(m, 1H, CHCH2Si)、  2.36 (
ddd, 1H, J3a,3e=13.36Hz, 
H−3a)、 2.00(m, 1H, H−4e)、
 2.00 (s, 3H, NAc)、 1.79 
(ddd, 1H, J3e,4=4.40Hz, H
−3e)、 1.40 (m, 1H, H−4a)、
 1.42, 1.38 (2s, 6H, Me2C
)、 0.87 (m, 2H, OCH2CH2Si
)、 0.00 (s, 9H, Me2Si)
【00
53】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−ア
セタミド−7,8,9−トリ−O−アセチル−3,4,
5−トリデオキシ−α−D−マンノ−2−ノヌロピラノ
シド〕ネート(化合物13) 化合物12(0.20g,0.45mmol)を80%
酢酸(6ml)に溶解し、室温にて15時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=10:1
)にて反応終了を確認後、減圧濃縮して乾固させた。次
いでピリジン(10ml)に溶解し、無水酢酸(7ml
)を加え、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジク
ロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了を確
認後メタノールを加え減圧濃縮し、得られたシラップは
ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層をHCl,
 H2Oにて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、
これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄した後、濾液と洗
液を合わし減圧濃縮した。得られたシラップをカラムク
ロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン
=2:3にて化合物13(0.21g,88.2%)を
得た。
【0054】C23H39NO11Si (533.6
5)〔α〕D=+12.66°(c=0.600, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3160 (NH)、 3160−2800 (C
H)、 1750 (エステル)、 1660, 15
50 (アミド)、 860, 840 (TMS) 1H NMR (CDCl3) 5.40 (m, 1
H, J7,8=10.80Hz, J8,9=2.5
7Hz, J8,9′=5.31Hz,H−8)、 5
.33 (dd, 1H, J6,7=2.20Hz,
 H−7)、 5.27 (d, 1H, J5,NH
=9.34Hz, NH)、 4.30 (dd, 1
H, Jgem=12.46Hz, H−9)、 4.
11 (dd, 1H,H−9′) 4.02 (dd
, 1H, J5,6=10.44Hz, H−6)、
 3.94−3.81 (m, 2H, H−5, C
HCH2Si)、 3.74 (s, 3H, COO
Me)、 3.25 (m, 1H, CH′CH2S
i)、 2.27 (m, 1H, J3a,3e=1
3.74Hz, J3a,4e=3.48Hz, H−
3a)、 2.12−1.89 (4s, 12H, 
30Ac, NAc)、 1.76 (m, 1H, 
H−3e)、 1.28 (m, 1H, J4a,5
−10.26Hz, H−4a)、 0.86 (m,
 2H, OCH2CH2Si)、 0.00 (s,
 9H, Me3Si)
【0055】メチル(5−アセ
タミド−2,7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,
4,5−トリデオキシ−D−マンノ−2−ノヌロピラノ
シド)ネート(化合物14)化合物13(0.20g,
0.37mmol)をジクロルメタン(5ml)に溶解
し、0℃に冷却し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(
0.15ml)を加え0℃にて2時間撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=10:1)にて
反応終了を確認後、ジクロルメタンで抽出し、ジクロル
メタン層を炭酸ナトリウム、水にて洗浄した。 無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジクロル
メタンで洗浄した後、濾液と洗液を合わし減圧乾固させ
た。次いでピリジン(8ml)に溶解し、無水酢酸(5
ml)を加え、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(
ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了
を確認後メタノールを加え減圧濃縮し、得られたシラッ
プはジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層をHC
l,H2Oにて洗浄した。無水硫酸ナトリウムて脱水後
、これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄した後、濾液と
洗液を合わし減圧濃縮した。得られたシラップをカラム
クロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサ
ン=3:2にて化合物14(0.12g,67.4%)
を得た。
【0056】C20H29NO12 (475.45)
IR νfilmmaxcm−1: 3700−316
0 (NH)、 3160−2800 (CH)、 1
750 (エステル)、 1660, 1550 (ア
ミド)
【0057】メチル(メチル5−アセタミド−7
,8,9−トリ−O−アセチル−3,4,5−トリデオ
キシ−2−チオ−D−マンノ−2−ノヌロピラノシド)
ネート(化合物15) 化合物14(0.50g,1.05mmol)をジクロ
ルメタン(20ml)に溶解し、0℃にてトリメチルシ
リルメチルチオエーテル(0.40g,3.33mmo
l)とトリメチルシリルトリフレート(0.12g,0
.05mmol)を加え、室温にて10時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1
)にて反応終了を確認後、ジクロルメタンで抽出し、ジ
クロルメタン層を炭酸水素ナトリウム、水にて洗浄した
。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジクロ
ルメタンで洗浄した後、濾液と洗液を合わし減圧濃縮し
た。得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物1
5(0.45g,92.4%)を得た。
【0058】C19H29NO10S (463.50
)IR νfilmmaxcm−1:3700−317
0 (NH)、 3170−2800 (CH)、 1
760 (エステル)、 1680,1560 (アミ
ド)
【0059】2−(トリメチルシリル)エチルO−
(メチル5−アセタミド−7,8,9−トリ−O−アセ
チル−3,4,5−トリデオキシ−α−D−マンノ−2
−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(6−
O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−グルコ
ピラノシド(化合物1A) 化合物15(1.60g,3.45mmol)と化合物
16(1.35g,1.79mmol)をアセトニトリ
ル(17ml)に溶解した後モレキュラーシーブス3A
(5.0g)を加え一夜撹拌した。その後−15℃に冷
却し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフルオ
ロメタンスルホネート(DMTST)(50%,5.0
g)を加え−15℃にて二日間撹拌した。T.L.C.
(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終
了を確認後、反応液をセライト濾過し、濾液と洗液は合
わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層を炭
酸ナトリウム, 水層を炭酸ナトリウム, 水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別しジクロ
ルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし、得られたシラ
ップをカラムクロマトグラフィーに供し流出液酢酸エチ
ル:ヘキサン=3:1にて化合物1A(0.53g,2
5.4%)を得た。
【0060】C56H71NO24Si(1170.2
6)〔α〕D=+24.12°(c=0.970, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH)、 3150−2800 (C
H)、 1750 (エステル)、 1660, 15
50 (アミド)、 860, 840 (Me3Si
)、 710 (フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.20−7.37 (m, 15H,
 3BzO)、 5.38 (dd, 1H, J1,
2=8.06Hz,J2,3=9.53Hz, H−2
)、 4.87 (dd, 1H, Jgem=11.
72Hz, H−6)、 4.76 (d, 1H, 
H−1)、 4.75 (d, 1H, J1′,2′
=7.69Hz, H−1)、 4.62 (dd, 
1H, H−6)、 0.98(m, 2H, CH2
CH2Si)、 0.00 (s, 9H, Me3S
i)Neu5Acユニット: 5.91 (d, 1H
, J5,NH=9.89Hz, NH)、 5.52
 (m, 2H, H−7, 8)、3.86 (s,
 3H, COOMe)、 2.50−1.54 (m
, 4H, H−3a,3e,4a,4e)、 2.2
6−2.04 (4s, 12H, 3AcO, Ac
N)
【0061】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−7,8,9−トリ−O−アセチル
−3,4,5−トリデオキシ−α−D−マンノ−2−ノ
ヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−
ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−2
,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシド
(化合物1B) 化合物1A(0.43g,0.37mmol)をピリジ
ン(15ml)に溶解した後、無水酢酸(12ml)を
加え室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメ
タン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、
メタノールを加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮
した。得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=70:1に
て化合物1B(0.40g,84.0%)を得た。
【0062】C62H77NO27Si (1296.
37)〔α〕D=+19.76°(c=2.246, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:370
0−3160 (NH)、 3160−2800 (C
H)、 1730 (エステル)、 1650, 15
30 (アミド)、 850, 830 (Me3Si
)、 710 (フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.19−7.27 (m, 15H,
 3BzO)、 5.60 (t, 1H, J2,3
=J3,4=9.53Hz, H−3)、 5.32 
(dd, 1H, J1,2=8.06Hz, H−2
)、 5.16 (dd, 1H, J1′,2′=8
.06Hz,J2′,3′=10.07HZ, H−2
′)、 5.09 (d, 1H, H−4′)、 5
.02 (d, 1H, H−1′)、 4.78 (
d, 1H, H−1)、4.67 (dd, 1H,
 J3′,4′=3.12Hz, H−3′)、 0.
96 (m, 2H, CH2CH2Si)、 0.0
0 (s, 9H, Me3Si)Neu5Acユニッ
ト: 5.72 (m, 1H, H−8)、 5.4
7 (dd, 1H, J6,7=2.56Hz, J
7,8=9.34Hz, H−7)、 3.77 (s
, 3H, COOMe)、 2.33−1.99 (
7s, 21H, 6AcO, AcN)、 1.62
 (m,1H, H−3e)、 1.41 (m, 1
H, J4a,5=10.45Hz, H−4a)
【0
063】O−(メチル−5−アセタミド−7,8,9−
トリ−O−アセチル−3,4,5−トリデオキシ−α−
D−マンノ−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3
)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾ
イル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グ
ルコピラノシド(化合物1C) 化合物1B(0.40g,0.31mmol)をジクロ
ルメタン(10ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素
ジエチルエーテル(0.5ml)を滴下し0℃にて6時
間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノー
ル=18:1)にて反応終了を確認後、ジクロルメタン
で抽出しジクロルメタン層を炭酸水素ナトリウム、水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し
、ジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃
縮した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィー
に供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=55:1
にて化合物1C(0.35g,94.9%)を得た。
【0064】C57H65NO27 (1196.13
)〔α〕D=+52.92°(c=1.470, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3720
−3140 (OH, NH)、 3140−2800
 (CH)、 1740 (エステル)、1670, 
1530 (アミド)、 710 (フェニル)
【0065】O−(メチル5−アセタミド−7,8,9
−トリ−O−アセチル−3,4,5−トリデオキシ−α
−D−マンノ−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→
3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−
3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−α−
D−グルコピラノシルトリクロロアセチミデート(化合
物1D) 化合物1C(0.35g,0.29mmol)をジクロ
ルメタン(4ml)に溶解し、氷冷下トリクロロアセト
ニトリル(1.0ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5
.4.0〕−ウンデ−7−セン(40mg)を加え0℃
にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
メタノール=18:1)にて反応終了を確認後減圧濃縮
し得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し
流出液ジクロルメタン:メタノール=70:1にて化合
物1D(0.32g,81.6%)を得た。
【0066】C59H65N2O27Cl3 (134
0.52)〔α〕D=+55.81°(c=1.480
, CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 
3700−3150 (NH)、 3150−2800
 (CH)、 1740 (エステル)、 1670,
 1540 (アミド)、 710 (フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.55 (s, 1H, C=NH)
、 8.07−7.27 (m, 15H, 3BzO
)、 6.65 (d,1H, J1,2=3.84H
z, H−1)、 5.87 (t, 1H, J2,
3=J3,4=9.53Hz, H−3)、 5.28
 (dd,1H, H−2)、 5.07(dd, 1
H, H−2′)、 4.98(dd, 1H, H−
4′)、 4.95(d, 1H, J1′,2′=7
.88Hz H−1′)、 4.82(dd, 1H,
 J2′,3′=10.07Hz, J3′,4′=3
.11Hz H−3′)Neu5Acユニット: 5.
57 (m, 1H, H−8)、 5.35 (dd
,1H, J6,7=2.57Hz, J7,8=9.
15Hz, H−7)、 3.66 (s, 3H, 
COOMe)、 2.19−1.87 (7s, 21
H, 6AcO, AcN)、 1.50 (m,1H
, H−3e)、 1.28 (m, 1H, H−4
a)
【0067】O−(メチル5−アセタミド−7,8,9
−トリ−O−アセチル−3,4,5−トリデオキシ−α
−D−マンノ−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→
3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−
O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,
3R,4E)−2−アジド−3−O−ベンゾイル−4−
オクタデセン−1,3−ジオール(化合物1E)化合物
1D(0.18g,0.13mmol)と化合物17(
0.10g,0.23mmol)をジクロルメタン(4
ml)に溶解しモレキュラーシーブス4A type 
AW300(2.5g)を加えて室温にて30分撹拌し
た。次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(
0.07ml)を滴下し、0℃にて4時間撹拌した。T
.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)
にて反応終了を確認後、反応液をセライト濾過し、濾液
と洗液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロルメ
タン層を炭酸ナトリウム水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、
濾液を洗液を合わし、得られたシラップをカラムクロマ
トグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メタノール
=70:1にて化合物1E(0.17g,78.7%)
を得た。
【0068】C82H102N4O29 (1607.
72)〔α〕D=+7.80°(c=1.512, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3140 (NH)、 3140−2800 (CH
)、 2100 (N3)、 1740 (エステル)
、 1660, 1540 (アミド)、710(フェ
ニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.12−7.26 (m, 20H,
 4BzO)、 5.49 (t, 1H, J2,3
=9.71Hz, H−3)、 5.24 (dd, 
1H, J1,2=8.06Hz, H−2)、 5.
01 (dd, 1H, J1′,2′=7.51Hz
, J2′,3′=10.08Hz, H−2′)、 
4.96 (d, 1H, H−4′)、 4.90 
(d, 1H, H−1′)、 4.68 (d,1H
, H−1)、 4.55 (dd, 1H, J3′
,4′=3.11Hz, H−3′) Neu5Acユニット: 5.35 (dd, 1H,
 J6,7=2.93Hz, J7,8=9.16Hz
, H−7)、 3.65 (s,3H, COOMe
)、 2.19−1.86 (7s, 21H, 6A
cO, AcN)、 1.50 (m, 1H, H−
4a)スフィンゴシンユニット: 5.66 (m, 
1H, J5,6=J5,6′=6.96Hz, H−
5)、 1.24 (s, 22H, 11CH2)、
 0.87 (t, 3H, CH3)
【0069】O−(メチル5−アセタミド−7,8,9
−トリ−O−アセチル−3,4,5−トリデオキシ−α
−D−マンノ−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→
3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)(1→4)−O
−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−
β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3
R,4E)−3−O−ベンゾイル−2−オクタデカナミ
ド−4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物1F
)化合物1E(120mg,0.07mmol)をピリ
ジン:水=5:1の混合溶媒(15ml)に溶解し、硫
化水素ガスを吹き込みながら室温にて5日間撹拌した。 T.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後減圧
乾固した。その後ジクロルメタン(6ml)に溶解し、
ステアリン酸(100mg,0.34mmol)とWS
C(100mg)を加え室温にて一夜撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて
反応終了を確認後ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメ
タン層を水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後
、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を
合わし減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロマ
トグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メタノール
=75:1にて化合物1F(110mg,79.8%)
を得た。
【0070】C100H138N2O30 (1848
.19)〔α〕D=+17.98°(c=2.068,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 3
700−3140 (NH)、 3140−2800 
(CH)、 1740 (エステル)、 1660, 
1530 (アミド)、 710 (フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.13−7.26 (m, 20H,
 4BzO)、 5.48 (t, 1H, J2,3
=9.89Hz, H−3)、 5.18 (dd, 
1H, J1,2=7.69Hz, H−2)、 5.
02 (dd, 1H, J1′,2′=8.06Hz
, H−2′)、4.98 (d, 1H, H−4′
)、 4.86 (d, 1H, H−1′)、 4.
60 (d, 1H, H−1)、 4.55 (dd
, 1H, J2′,3′=10.45Hz, J3′
,4′=3.30Hz, H−3′) Neu5Acユニット: 5.65 (d, 1H, 
J5,NH=9.34Hz, NH)、 5.55 (
m, 1H, H−8)、 5.37 (dd, 1H
, J6,7=2.74Hz, J7,8=9.15H
z, H−7)、 3.66 (s, 3H, COO
Me)、2.16−1.87 (7s, 21H, 6
AcO, AcN)、 1.78(m, 1H, H−
3e)Cerユニット: 5.75 (td, 1H,
 J5,6=J5,6′=6.59Hz, H−5)、
 1.26 (s, 50H, 25CH2)、 0.
87 (t, 6H, 2CH3)
【0071】O−(
5−アセタミド−3,4,5−トリデオキシ−α−D−
マンノ−2−ノヌロピラノシロン酸)−(2→3)−O
−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−
(β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,
3R,4E)−2−オクタデカナミド−4−オクタデセ
ン−1,3−ジオール(化合物1)化合物1F(105
mg,0.057mmol)をメタノール(3.5ml
)に溶解し、28%ナトリウムメチラート溶液(5滴)
を加え室温にて6時間撹拌した後水(0.5ml)を加
え、さらに24時間撹拌した。T.L.C.(ブタノー
ル:エタノール:水=4:2:1)にて反応終了を確認
後、イオン交換樹脂IR−120(H+)にて中和し濾
過後減圧濃縮した。得られたシラップはセファデックス
LH−20によるゲル濾過を行い化合物1を得た。
【0072】C59H108N2O20 (1165.
51)〔α〕D=−13.93°(c=1.292, 
MeOH:CH2Cl2=1:1)IR νKBrma
xcm−1:3700−2800 (OH,NH)、 
2940, 2860 (Me, メチレン)、 17
30 (C=O)、 1640, 1550 (アミド
)2700MHz 1H−NMR (CDCl3)La
cユニット: δ 4.42 (d, 1H, J1′
,2′=7.51Hz, H−1′)、 4.30 (
d, 1H, J1,2=7.69Hz, H−1)N
eu5Acユニット: 1.98 (s, 3H, N
Ac)Cer ユニット: 5.68 (td, 1H
, J5,6=J5,6′=6.59Hz, H−5)
、 4.43 (dd, 1H,J4 ,5=7.5Hz, H−4)、 1.28 (s, 
50H, 25CH2)、 0.89 (t, 6H,
 2CH3)
【0073】実施例2 メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミ
ド−3,5−ジデオキシ−8,9−イソプロピリデン−
D−グリセロ−α−D−グラクト−2−ノヌロピラノシ
ド〕ネート(化合物18) 化合物9(5.00g,11.81mmol)をジメチ
ルホルムアミド(50ml)に溶解し、2,2−ジメト
キシプロパン(7.3ml)とドライアライト(5.0
g)を加え、室温にて3時間撹拌した。次にパラトルエ
ンエルホン酸を加えてpH≒3に調整し、40℃にて4
5分間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタ
ノール=10:1)にて反応終了を確認後重炭酸ナトリ
ウムにより中和、次いでセライト濾過、減圧濃縮を行っ
た。得られたシラップは、カラムクロマトグラフィーに
供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物
18(5.19g,94.9%)を得た。 C20H37NO9Si (463.60)
【0074
】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタ
ミド−4−O−ベンゾイル−3,5−ジデオキシ−8,
9−O−イソプロピリデン−D−グリセロ−α−D−ガ
ラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物19) 化合物18(5.00g,10.79mmol)をジク
ロルメタン(100ml)に溶解し、−5℃に冷却した
。次にピリジン(25ml)とジクロルメタンで希釈し
た塩化ベンゾイル(2.1ml)を滴下し、そのままの
温度で15分間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メ
タノールを加えて過剰の試薬を分解した。減圧濃縮を行
い、ジクロルメタンにて抽出した。有機層はHCl、水
の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水後濾過し、
減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグラ
フィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:1に
て化合物19(6.10g quant)を得た。
【0075】C27H41NO10Si (567.7
1)〔α〕D=−38.00°(c=0.100, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−290
0 (CH)、 1730 (エステル)、1660,
 1550 (アミド)、 860, 840 (TM
S エチル)、 720 (フェニル)1H NMR 
(CDCl3) δ ppm 8.00−7.25 (
m, 5H, Ph)、 6.13 (d, 1H, 
J5,NH=7.87Hz, NH)、 5.24 (
ddd, 1H, J3e,4=4.95Hz, J4
,5=10.44Hz, H−4)、4.38 (m,
 1H, H−7)、 4.33 (dd, 1H, 
J9,9′=6.23Hz, H−9)、 4.10 
(q, 1H, J5,6=8.43Hz, H−5)
、 4.10 (m, 1H, H−8)、 4.09
 (dd, 1H, H−9′)、 3.92 (m,
 1H, OCHCH2Si)、 3.81 (s,3
H, COOMe)、 3.53 (m, 1H, O
CH′CH2Si)、 3.53 (dd, 1H, 
H−6)、 2.76 (dd, 1H,J3a,3e
=12.64Hz, H−3e)、 2.10 (t,
 1H, H−3a)、 1.90 (s, 3H, 
NAc)、 1.41−1.37(2s, 6H, C
Me2)、 0.89 (m, 2H, OCH2CH
2Si)、 0.00 (s, 9H, SiMe3)
【0076】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−4−O−ベンゾイル−3,5−ジデオ
キシ−8,9−イソプロピリデン−7−O−〔フェノキ
シ(チオカルボニル)〕D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物20)化合
物19(3.05g,5.37mmol)をピリジン(
140ml)に溶解し、クロロチオノぎ酸フェニル(3
.7ml)を加え、60℃にて1時間撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=40:1)にて
反応終了を確認後、メタノールを加え過剰の試薬を分解
し、次いで減圧濃縮した。得られたシラップはジクロル
メタンにて抽出し、有機層はHCl、 水の順に洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムにて脱水後、これを濾過し、減
圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグラフ
ィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:4にて
化合物20(1.83g,49.5%)を得た。
【0077】C34H45NO11Si (687.8
8)1H NMR (CDCl3) δ ppm 8.
00−7.18 (m, 10H, 2Ph)、 6.
20 (dd, 1H, J6,7=1.83Hz, 
J7,8−2.93Hz, H−7)、 5.52 (
d, 1H, NH)、 5.21 (ddd, 1H
, J3e,4=4.77Hz, H−4)、 4.5
4 (ddd, 1H, J8,9=6.59Hz, 
H−8)、 4.28 (q, 1H, J4,5=J
5,NH=J5,6=10.62Hz, H−5)、 
4.24 (dd, 1H, H−6)、 4.20 
(dd, 1H, J9,9′=8.42Hz, H−
9)、 4.08 (m, 1H, OCHCH2Si
)、 3.84 (dd, 1H, H−9′)、 3
.83 (s, 3H, COOMe)、 3.46 
(m, 1H,OCH′CH2Si)、 2.81 (
dd, 1H, J3a,3e=12.64Hz, H
−3e)、 2.10 (t, 1H, H−3a)、
 1.73 (s, 3H, NAc)、 1.43−
1.37 (2s, 6H, CMe2)、 0.89
 (m, 2H, OCH2CH2Si)、 0.00
 (s, 9H, SiMe3)
【0078】メチル〔
2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミド−4−
O−ベンゾイル−8,9−O−イソプロピリデン−3,
5,7−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物21) 化合物20(1.83g,2.66mmol)をトルエ
ン(92ml)に溶解し、水素化トリブチルすず(3.
6ml)と2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(0
.110g)を加え、冷却管をつけて100℃に加熱し
、そのままの温度で1時間撹拌した。T.L.C.(ジ
クロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了を
確認後、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロ
マトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=
1:3にて化合物21(1.36g,92.5%)を得
た。
【0079】C27H41NO9Si (551.71
)〔α〕D=−25.54°(c=1.472, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH)、 3100−2900 (CH
)、 1720 (エステル)、 1660, 155
0 (アミド)、 860, 840 (TMSエチル
)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 7.98
−7.38 (m, 5H, Ph)、 5.62 (
d, 1H, J5,NH=9.52Hz, NH)、
 5.05 (ddd, 1H, J3e,4=4.7
6Hz, H−4)、 4.22 (m, 1H, H
−8)、 4.14 (dd, 1H, J8,9=5
.87Hz, J9,9′=7.88Hz, H−9)
、 4.13 (dd, 1H,H−9′)、 4.0
5 (q, 1H,J4,5=10.63Hz, J5
,6=10.25Hz, H−5)、 3.84 (m
, 1H, OCHCH2Si)、 3.82 (s,
 3H, COOMe)、 3.64 (dd, 1H
, J6,7=1.46Hz, H−6)、 3.46
 (m, 1H, OCH′CH2Si)、 2.77
 (dd, 1H, J3a,3e=12.64Hz,
 H−3e)、 2.03 (t, 1H, H−3a
)、 1.85−1.74 (m, 2H, H−7,
 H−7′)、 1.82 (s, 3H, NAc)
、 1.43−1.37 (2s, 6H, CMe2
)、 0.89(m, 2H, OCH2CH2Si)
、 0.00 (s, 9H, SiMe3)
【008
0】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセ
タミド−4−O−ベンゾイル−3,5,7−トリデオキ
シ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシド〕ネート(化合物22) 化合物21(1.89g,3.43mmol)を80%
酢酸(25ml)に溶解し、一夜室温放置した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて
反応終了を確認後、減圧濃縮し、得られたシラップはカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘ
キサン=4:1にて化合物22(1.47g,84.0
%)を得た。
【0081】C24H37NO9Si (511.65
)〔α〕D=−36.55°(c=1.138, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH, OH)、 3100−2900
 (CH)、 1730 (エステル)、1660, 
1550 (アミド)、 860, 840(TMS 
エチル)、 710 (フェニル)1H NMR (C
DCl3) δ ppm 8.05−7.27 (m,
 5H, Ph)、 6.40 (d, 1H, J5
,NH=9.52Hz, NH)、 5.05 (dd
d, 1H, J3e,4=4.94Hz, H−4)
、 4.17 (q, 1H, J4,5=10.17
Hz, H−5)、 3.87 (m, 1H, OC
HCH2Si)、 3.75 (s, 3H, COO
Me)、 3.46 (m, 1H, OCH′CH2
Si)、2.81 (dd, 1H, J3a,3e=
12.55Hz, H−3e)、 2.06 (t, 
1H, H−3a)、 1.88 (s, 3H,NA
c)、 1.84−1.64 (m, 2H, H−7
, H−7′)、 1.43−1.37 (2s, 6
H, CMe2)、 0.87 (m,2H, OCH
2CH2Si)、 0.00 (s, 9H, SiM
e3)
【0082】メチル〔2−(トリメチルシリル)
エチル5−アセタミド−8,9−ジ−O−アセチル−4
−O−ベンゾイル−3,5,7−トリデオキシ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネ
ート(化合物23) 化合物22(1.43g,2.79mmol)をピリジ
ン(30ml)に溶解し、無水酢酸(20ml)を加え
、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メ
タノールを加えて過剰の試薬を分解した。次いで減圧濃
縮し、得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合物
23(1.63g,98.0%)を得た。
【0083】C28H41NO11Si (595.7
2)〔α〕D=−27.80°(c=1.374, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3200 (NH)、 3100−2900 (C
H)、 1750 (エステル)、 1660, 15
50 (アミド)、 860, 840 (TMSエチ
ル)、 720 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 7.98
−7.38 (m, 5H, Ph)、 5.60 (
d, 1H, J5,NH=7.51Hz, NH)、
 5.35 (ddd, 1H, J8,9=3.67
Hz, J8,9′=5.86Hz, H−8)、 5
.01 (ddd, 1H, J3e,4=4.77H
z, H−4)、 4.32 (d, 1H, J9,
9′=11.90Hz, H−9)、 4.06 (q
, 1H, J4,5=J5,6=10.26Hz, 
H−5)、 4.01 (dd, 1H, H−9′)
、 3.90 (m, 1H, OCHCH2Si)、
 3.78 (s, 3H, COOMe)、 3.7
1 (ddd, 1H, J6,7=2.38Hz, 
H−6)、 3.37 (m, 1H, OCH′CH
2Si)、 2.73 (dd, 1H, J3a,3
e=12.64Hz, H−3e)、 2.09−1.
83(3s, 9H, 2Ac, NAc)、 2.0
2−1.78(m, 2H, H−7, H−7′)、
 0.86(m, 2H, OCH2CH2Si)、 
0.00(s, 9H, SiMe3)
【0084】メ
チル(5−アセタミド−2,8,9−トリ−O−アセチ
ル−4−O−ベンゾイル−3,5,7−トリデオキシ−
D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕
ネート(化合物25) 化合物23(1.63g,2.74mmol)をジクロ
ルメタン(25ml)に溶解し、−5℃に冷却した。次
に三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(2.8ml)を
滴下し、そのままの温度で9時間撹拌した。T.L.C
.(ジクロルメタン:メタノール=18:1にて反応終
了を確認後、ジクロルメタンにて抽出した。有機層は炭
酸ナトリウム、 水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて脱水後濾過し、減圧濃縮した。続いて得られたシラ
ップを無水酢酸(12.5ml)に溶解し、冷却してピ
リジン(11ml)を滴下し、室温で一夜撹拌した。T
.L.C.ジクロルメタン:メタノール=18:1)に
て反応終了を確認後、メタノールを加えて過剰の試薬を
分解した。次いで減圧濃縮し、得られたシラップはカラ
ムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキ
サン=1:1にて化合物25(1.29g,87.8%
)を得た。
【0085】C25H31NO12 (537.52)
〔α〕D=−44.48°(c=0.980, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1; 3700−
3150 (NH)、 3100−2950 (CH)
、 1740 (エステル)、 1660, 1540
 (アミド)、 710 (フェニル)
【0086】メチル(メチル5−アセタミド−2,8,
9−トリ−O−アセチル−4−O−ベンゾイル−3,5
,7−トリデオキシ−2−チオ−D−グリセロ−D−ガ
ラクト−2−ノヌロピラノシド)ネート(化合物26)
化合物25(1.29g,2.40mmol)をジクロ
ルエタン(25ml)に溶解し、0℃に冷却した。トリ
メチルシリルチオメチルエーテル(1.4ml)とトリ
メチルシリルトリフレート(0.7ml)を加え、50
℃にて5.5時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメ
タン:メタノール=18:1)にて反応終了を撹拌後、
ジクロルメタンにて抽出した。有機層は炭酸ナトリウム
、 水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水後濾
過し、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマ
トグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2
:3にて化合物26(0.96g,76.2%)を得た
【0087】C24H31NO10S (525.57
)〔α〕D=−70.37°(c=1.080, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH)、 3100−2950 (CH
)、 1740 (エステル)、 1660, 155
0 (アミド)、 710 (フェニル)
【0088】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−8,9−ジ−O−アセチル−4−
O−ベンゾイル−5,7−ジデオキシ−D−グリセロ−
α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(
2→3)−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−β−D−グルコピラノシド(化合物2A)化合物
26(490mg,0.93mmol)と化合物16(
360mg,0.48mmol)をアセトニトリル(6
ml)に溶解した後、モレキュラーシーブス3A(1g
)を加えて一夜撹拌した。その後−15℃に冷却し、ジ
メチル(メチルチオ)スルホニウム・トリフルオロメタ
ンスルホネート(77%,1.3g)を加え、−15℃
にて2日間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
 メタノール=20:1)にて反応終了を撹拌後、反応
液をセライト濾過し、ジクロルメタンにて抽出した。有
機層は炭酸ナトリウム、 水の順で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで脱水後濾過し、減圧濃縮した。得られたシラ
ップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液ジクロ
ルメタン:メタノール=100:1にて化合物2A(2
00mg,34.2%)を得た。
【0089】C61H73NO24Si (1,232
.33)〔α〕D=+1.89°(c=0.422, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3150 (NH, OH)、 3100−29
00 (CH)、1720 (エステル)、1660,
 1540 (アミド)、 850, 830 (TM
S エチル)、 710 (フェニル)1H NMR 
(CDCl3) δ ppmNeu5Acユニット: 
5.49 (m, 1H, H−8)、 5.24 (
ddd, 1H, J3e,4=4.58Hz, H−
4)、3.92 (s, 3H, COOMe)、 3
.68 (m, 1H, H−6)、 2.95 (d
d, 1H, J3a,3e=12.64Hz, H−
3e)、 2.29 (t, 1H, H−3a)、 
2.16−1.97 (3s, 9H, 20Ac, 
NAc)、 2.09−1.84 (m, 2H, H
−7, H−7′)Lacユニット: 8.19−7.
35 (m, 20H, 4Ph)、5.37 (t,
 1H, H−2)、 4.88 (dd, 1H,J
gem=12.37Hz, J5,6=3.30Hz,
 H−6)、 4.77 (d, 1H, J1,2=
8.06Hz, H−1)、4.69(d, 1H, 
J1′,2′=7.33Hz, H−1′)、 4.4
1 (dd, 1H, H−6)、 3.68 (m,
1H, OCHCH2Si)、 0.99 (m, 2
H, OCH2CH2Si)、 0.00 (s, 3
H, SiMe3)
【0090】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−8,9−ジ−O−アセチル−4−
O−ベンゾイル−3,5,7−トリデオキシ−D−グリ
セロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート
)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(
1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−β−D−グルコピラノシド(化合物2B)化合物
2A(200mg,0.16mmol)をピリジン(1
3ml)に溶解し、無水酢酸(10ml)を加え、室温
にて一夜撹拌した。T.L.C.(トルエン:メタノー
ル=7:1)にて反応終了を確認した後、メタノールを
加えて過剰の試薬を分解した。次に減圧濃縮を行い、得
られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流
出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物2B(2
10mg,95.5%)を得た。
【0091】C67H79NO27Si (1,358
.44)〔α〕D=−0.61°(c=1.291, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3200 (NH)、 3100−2900 (
CH)、 1740 (エステル)、 1670, 1
540 (アミド)、 860, 840 (TMSエ
チル)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.67 (m, 1H, H−8)、
 5.66 (d, 1H, J5,NH=9.53H
z, NH)、 5.18 (m, 1H, H−4)
、 3.86 (s, 3H, COOMe)、 3.
49 (m, 1H, H−6)、 2.85 (dd
, 1H, J3a,3e=12.27Hz, J3e
,4=4.76Hz, H−3e)、 2.31−1.
96 (6s, 18H, 50Ac, NAc)、 
2.05−1.89 (m,2H, H−7, H−7
′)Lacユニット: 8.18−7.39 (m, 
20H, 4Ph)、 5.64 (t, 1H, J
2,3=9.35Hz, H−3)、5.33 (t,
 1H, H−2)、 5.18 (d, 1H, J
3′,4′=3.30Hz, H−4′)、 5.17
 (m,1H, H−2′)、 5.02 (d, 1
H, J1′,2′=8.06Hz, H−1′)、 
4.80 (dd, 1H, H−3′)、 4.78
 (d, 1H, J1,2=7.69Hz, H−1
)、 4.56 (dd, 1H, Jgem=11.
73Hz, J5,6=3.67Hz, H−6)、3
.67 (m, 1H, OCHCH2Si)、 0.
98 (m, 2H, OCH2CH2Si)、 0.
00 (s, 3H, SiMe3)
【0092】O−(メチル5−アセタミド−8.9−ジ
−O−アセチル−4−O−ベンゾイル−3,5,7−ト
リデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−
ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−2
,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グルコピラノシド(化
合物2C) 化合物2B(210mg,0.15mmol)をジクロ
ルメタン(4ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素・
ジエチルエーテル(0.24ml)を滴下し、0℃にて
8.5時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
メタノール=18:1)にて反応終了を確認した後、ジ
クロルメタンにて抽出した。有機層は炭酸ナトリウム、
 水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濾過し
、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグ
ラフィーに供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=
70:1にて化合物2C(182mg,93.3%)を
得た。
【0093】C62H67NO27 (1,258.2
0)〔α〕D=+27.53°(c=1.438, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−295
0 (CH)、 1730 (エステル)、1660,
 1540 (アミド)、 710 (フェニル)
【0094】O−(メチル5−アセタミド−8,9−ジ
−O−アセチル−4−O−ベンゾイル−3,5,7−ト
リデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−
ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−2
,6−ジ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシル
トリクロロアセチミデート(化合物2D)化合物2C(
182mg,0.14mmol)をジクロルメタン(2
.5ml)に溶解し、氷冷下トリクロルアセトニトリル
(0.5ml)と1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0
〕ウンデ−7−セン(20mg)を加え、0℃にて2時
間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノー
ル=18:1)にて反応終了を確認した後、減圧濃縮し
た。得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液ジクロルメタン:メタノール=85:1にて
化合物2D(180mg,88.7%)を得た。
【0095】C65H67N2O27Cl3 (1,4
02.59)〔α〕D=+32.00°(c=0.95
0, CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:
 3700−3150 (NH)、 3100−295
0 (CH)、 1730 (エステル)、 1680
,1540 (アミド)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.54 (m, 1H, H−8)、
 5.51 (d, 1H, J5,NH=8.98H
z, NH)、 5.09 (m, 1H, H−4)
、 3.92 (q, 1H, J4,5=J5,6=
10.26Hz, H−5)、 3.75 (s, 3
H, COOMe)、 3.34 (m, 1H, H
−6)、 2.73 (dd, 1H, J3a,3e
=12.36Hz, J3e,4=4.67Hz, H
−3e)、2.18−1.83 (6s, 18H, 
50Ac, NAc)、 2.04−1.82 (m,
 2H, H−7, H−7′)Lacユニット: 8
.54 (s, 1H, C=NH)、 8.07−7
.22 (m, 20H, 4Ph)、 6.67(d
, 1H,J1,2=3.76Hz, H−1)、 5
.86 (t, 1H, J2,3=10.26Hz,
 H−3)、 5.28 (dd, 1H, H−2)
、5.07 (m, 2H, H−2′, H−4′)
、 4.95 (d, 1H, J1′,2′=8.2
4Hz, H−1′)、 4.69 (dd, 1H,
 J3′,4′=3.20Hz, H−3′)
【009
6】O−(メチル5−アセタミド−8,9−ジ−O−ア
セチル−4−O−ベンゾイル−3,5,7−トリデオキ
シ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−
アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−O−(3−O−アセチル−2,
6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)
−(1→1)−(2S,3R,4E)−2−アジド−3
−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1,3−ジオ
ール(化合物2E) 化合物2D(110mg,0.08mmol)と化合物
17(90mg,0.19mmol)をジクロルメタン
(3.5ml)に溶解し、モレキュラーシーブス4Aタ
イプAW300(2.5g)を加えて室温で30分間撹
拌した。次に氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル
(0.05ml)を滴下し、0℃にて2時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1
)にて反応終了を確認した後、セライト濾過し、ジクロ
ルメタンにて抽出した。有機層は炭酸ナトリウム、 水
の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濾過し、減
圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグラフ
ィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:1にて
化合物2E(60mg,45.8%)を得た。
【0097】C87H104N4O29 (1,669
.79)〔α〕D=−8.33°(c=0.720, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:370
0−3150 (NH)、 3100−2850 (C
H)、 2100 (N3)、 1730 (エステル
)、 1660, 1540 (アミド)、710 (
フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.46 (m, 1H, H−8)、
 4.99 (m, 1H, H−4)、 4.01 
(q, 1H, J5,6=10.32Hz, H−5
)、 3.67 (s, 3H, COOMe)、 3
.29 (ddd, 1H, H−6)、 2.65 
(dd, 1H,J3a,3e=12.64Hz, J
3e,4=4.58Hz, H−3e)、 2.10−
1.77 (6s, 18H, 50Ac, NAc)
、 1.87−1.63 (m, 2H, H−7, 
H−7′)Lacユニット: 7.99−7.19 (
m, 20H, 4Ph)、 5.42 (t, 1H
, J2,3=9.90Hz, H−3)、5.17 
(dd, 1H, H−2)、 4.99 (m, 2
H, J3′,4′=3.31Hz, H−4′)、 
4.97 (t, 1H, J2′,3′=10.06
Hz, H−2′)、 4.83 (d, 1H, J
1′,2′=7.88Hz, H−1′)、 4.61
 (d,1H, J1,2=7.97Hz, H−1)
、 4.60 (dd, 1H, H−3′)、 4.
36 (dd, 1H, Jgem=11.54Hz,
H−6)Sphingosineユニット: 5.60
 (dt, 1H, J5,6=J5,6′=6.59
Hz, H−5)、 5.47 (dd,1H, J4
,5=8.43Hz, H−4)、 1.18 (s,
 22H, 11CH2)、 0.81 (t, 3H
, CH3)
【0098】O−(メチル5−アセタミド
−8,9−ジ−O−アセチル−4−O−ベンゾイル−3
,5,7−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O
−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−0−(3
−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D
−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4
E)−3−ベンゾイルオキシ−2−オクタデカナミド−
4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物2F) 化合物2E(60mg,0.04mmol)をピリジン
:水=5:1の混合溶媒(6ml)に溶解し、硫化水素
ガスを吹き込みながら0℃にて6日間撹拌した。T.L
.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後、減圧乾固
した。その後ジクロルメタン(4ml)に溶解し、ステ
アリン酸(50mg,0.18mmol)とWSC(5
0mg)を加え、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.
(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終
了を確認後、ジクロルメタンにて抽出した。有機層は水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濾過し、減圧濃
縮した。得られたシラップはカラムクロマトグラフィー
に供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=110:
1にて化合物2F(54mg,78.3%)を得た。
【0099】C105H140N2O30 (1,91
0.26)〔α〕D=+8.33°(c=1.096,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 3
700−3150 (NH)、 3100−2850 
(CH)、 1730 (エステル)、 1670, 
1540 (アミド)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.66 (d, 1H, NH)、 
5.48 (m, 1H, H−8)、 5.05 (
m, 1H, H−4)、 3.74 (s, 3H,
 COOMe)、 3.36 (m, 1H, H−6
)、 2.72 (dd, 1H, J3a,3e=1
2.28Hz,J3e,4=4.58Hz, H−3e
)、 2.15−1.84 (6s, 18H, 50
Ac, NAc)、 1.95−1.76 (m, 2
H, H−7, H−7′)Lacユニット: 8.0
7−7.27 (m, 20H, 4Ph)、 5.5
2 (t, 1H, J2,3=9.71Hz, H−
3)、5.18 (dd, 1H, H−2)、 5.
06 (m, 2H, J3′,4′=3.12Hz,
 H−4′)、 5.02 (t, 1H, J2′,
3′=9.90Hz, H−2′)、 4.87 (d
, 1H, J1′,2′=7.69Hz, H−1′
)、 4.68 (dd,1H, H−3′)、 4.
61 (d, 1H, J1,2=7.70Hz, H
−1)、 4.45 (dd, 1H, Jgem=1
2.09Hz,H−6)Cerユニット: 5.77 
(dt, 1H, J5,6=J5,6′=6.96H
z, H−5)、 1.26 (s, 50H, 25
CH2)、 0.88 (t, 6H, 2CH3)

0100】O−(5−アセタミド−3,5,7−トリデ
オキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロン酸)−(2→3)−O−(β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−O−(β−D−グルコピ
ラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E)−2−
オクタデカナミド−4−オクタデセン−1,3−ジオー
ル(化合物2) 化合物2F(54mg,0.03mmol)をメタノー
ル(2ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート(
5滴)を加え、室温にて18時間撹拌した後、水(0.
5ml)を加え、さらに6時間撹拌した。T.L.C.
(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)にて反応
終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(H+)に
て中和し、濾過した後、減圧濃縮した。得られたシラッ
プはゲル濾過(セファデックスLH−20)を行い化合
物2(32mg,quant)を得た。
【0101】C59H108N2O20 (1,165
.51)〔α〕D=−9.23°(c=0.736, 
CHCl3:MeOH=1:1)1H NMR (CD
Cl3) δ ppmNeu5Acユニット: 2.7
8 (broad, 1H, H−3e)Lacユニッ
ト: 4.43 (d, 1H, J1′,2′=7.
51Hz, H−1′)、 4.31 (d, 1H,
 J1,2=7.51Hz, H−1)Cerユニット
: 5.69 (dt, 1H, J5,6=J5,6
′=6.59Hz, H−5)、 5.45 (dd,
 1H, J4,5=15.20Hz, H−4)、 
1.28 (s, 50H, 25CH2)、 0.8
9 (t, 6H, 2CH3)
【0102】実施例3 メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミ
ド−4−O−アセチル−8,9−O−イソプロピリデン
−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物27)化合
物18(3.50g,7.55mmol)をピリジン(
50ml)、ジクロルメタン(30ml)の混合溶媒に
溶解後、−35℃に冷却した。次にジクロルメタン(1
8ml)にて希釈した塩化アセチル(1.8ml)を滴
下し、そのまま5時間撹拌した。T.L.C.(ジクロ
ルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認
した後、過剰の試薬を分解するためにメタノールを加え
、さらに30分間撹拌した。減圧濃縮を行い、ジクロル
メタンにて抽出した。有機層はHCl、 H2Oの順で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水後濾過し、減圧濃
縮した。得られたシラップは、カラムクロマトグラフィ
ーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化
合物27(3.43g,89.8%)を得た。 C22H39NO10Si (505.64)〔α〕D
=−32.90°(c=1.848, CHCl3)I
R νfilmmaxcm−1: 3700−3150
 (NH,OH)、 3100−2900 (CH)、
 1740 (エステル)、1660, 1540 (
アミド)、 850, 830 (TMS エチル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 6.02
 (d, 1H, J5,NH=7.32Hz, NH
)、 5.00 (ddd, 1H, J3e,4=5
.13Hz, H−4)、 4.34 (dd, 1H
, J9,9′=12.45Hz, J8,9=6.2
3Hz, H−9)、 4.08(m, 2H, H−
7, H−8)、 3.94 (q, 1H, J4,
5=J5,6=10.44Hz, H−5)、 3.9
2 (dd, 1H,J8,9′=2.38Hz, H
−9′)、 3.89 (m, 1H, OCHCH2
Si)、 3.80 (s, 3H, COOMe)、
 3.51(m, 1H, OCH′CH2Si)、 
3.43 (dd, 1H, J6,7=1.28Hz
, H−6)、 2.63 (dd, 1H, J3a
,3e=12.73Hz, H−3e)、 2.09−
1.97 (2s, 6H, OAc, NAc)、 
1.40−1.37 (2s, 6H, CMe2)、
 0.89 (m, 2H, OCH2CH2Si)、
 0.00 (s, 9H, SiMe3)
【0103
】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタ
ミド−4−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネ
ート(化合物28) 化合物27(3.35g,6.63mmol)を80%
酢酸(25ml)に溶解し、一夜室温放置した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=10:1)にて
反応終了を確認後、減圧濃縮し、得られたシラップはカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチルにて
化合物28(2.94g,95.5%)を得た。
【0104】C19H35NO10Si (465.5
7)〔α〕D=−28.59°(c=1.042, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−290
0 (CH)、 1740 (エステル)、1660,
 1560 (アミド)、 860, 840(TMS
 エチル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 6.45
 (d, 1H, NH)、 4.94 (ddd, 
1H, J3e,4=5.13Hz, H−4)、 3
.96 (q, 1H, J4,5=J5,NH=J5
,6=10.44Hz, H−5)、 3.87 (s
, 3H, COOMe)、 3.42 (m, 1H
, OCHCH2Si)、 2.69 (dd, 1H
, J3a,3e=12.97Hz, H−3e)、 
2.10−2.00 (2s, 6H, OAc, N
Ac)、 0.88 (m, 2H, OCH2CH2
Si)、 0.00 (s, 9H, SiMe3)

0105】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5
−アセタミド−4,9−ジ−O−アセチル−3,5−ジ
デオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシド〕ネート(化合物29) 化合物28(2.91g,6.25mmol)をピリジ
ン(25ml)、ジクロルメタン(30ml)の混合溶
媒に溶解後、−45℃に冷却した。次にジクロルメタン
(16ml)にて希釈したAcCl(1.5ml)を滴
下し、そのまま30分間撹拌した。T.L.C.(ジク
ロルメタン:メタノール=10:1)にて反応終了を確
認した後、過剰の試薬を分解するためにメタノールを加
え、さらに30分間撹拌した。減圧濃縮を行い、ジクロ
ルメタンにて抽出した。 有機層はHCl、 H2Oの順で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて脱水後濾過し、減圧濃縮した。得られたシラ
ップは、カラムクロマトグラフィーに供し、流出液ジク
ロルメタン:メタノール=50:1にて化合物29(1
.99g,62.8%)を得た。
【0106】C21H37NO11Si (507.6
1)〔α〕D=−30.58°(c=1.020, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−290
0 (CH)、 1740 (エステル)、1660,
 1550 (アミド)、 860, 840 (TM
S, エチル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 6.04
 (d, 1H, J5,NH=7.88Hz, NH
)、 4.90 (ddd, 1H, J3e,4=4
.94Hz, H−4)、 4.47 (dd, 1H
, J8,9=2.02Hz, J9,9′=11.3
6Hz, H−9)、 4.20(dd, 1H, J
8,9′=6.60Hz, H−9′)、  4.10
 (m, 1H, H−8)、 3.91 (m, 1
H, OCHCH2Si)、 3.85 (s, 3H
, COOMe)、 3.47 (dd, 1H, J
5,6=10.62Hz, J6,7=2.56Hz,
 H−6)、3.39 (m, 1H, OCH′CH
2Si)、 2.68 (dd, 1H, J3a,3
e=13.00Hz, H−3e)、 2.11−1.
99 (3s, 9H, 2OAc, NAc)、 0
.88 (m, 2H, OCH2CH2Si)、 0
.00 (s, 9H, SiMe3)
【0107】メ
チル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミド
−4,9−ジ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−8
−O−〔フェノキシ(チオカルボニル)〕−D−グリセ
ロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネート
(化合物30) 化合物29(1.99g,3.92mmol)をピリジ
ン(35ml)、ジクロルメタン(35ml)の混合溶
媒に溶解し、クロロチオノぎ酸フェニル(1.4ml)
を加え、室温にて3.5時間撹拌した。T.L.C.(
ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了
を確認後、メタノールを加え過剰の試薬を分解した。次
いで減圧濃縮を行い、ジクロルメタンで抽出した。有機
層は、HCl、 H2Oの順で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムにて脱水後濾過し、減圧濃縮した。得られたシラッ
プはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチ
ル:ヘキサン=2:3にて化合物30(1.76g,7
1.5%)を得た。
【0108】C27H41NO9Si (551.71
)〔α〕D=+7.16°(c=1.060, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1: 3700−
3150 (NH, OH)、 3100−2900 
(CH)、 1750 (エステル)、1660, 1
550 (アミド)、 860, 840(TMS エ
チル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 7.48
−7.28 (m, 5H, Ph)、 6.08 (
d, 1H, NH)、 5.81 (m, 1H, 
H−8)、 4.99 (ddd, 1H, J3e,
4=4.77Hz, H−4)、 4.91 (dd,
 1H, J8,9=2.38Hz,J9,9′=12
.64Hz, H−9)、 4.49 (dd, 1H
, J8,9′=3.48Hz, H−9′)、 4.
16 (d, 1H, J7,7−OH=7.14Hz
, 7−OH)、 4.16 (m, 1H, OCH
CH2Si)、 4.04 (q, 1H, J4,5
=J5,NH=J5,6=10.44Hz, H−5)
、 3.88 (s, 3H, COOMe)、 3.
86 (dd, 1H, J6,7=1.65Hz, 
H−6)、 3.32 (m, 1H, OCH′CH
2Si)、 2.67 (dd, 1H, J3a,3
e=12.82Hz, H−3e)、 2.15−2.
96 (3s, 9H, 2OAc, NAc)、 0
.88 (m, 2H, OCH2CH2Si)、 0
.00 (s, 9H, SiMe3)
【0109】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−4,9−ジ−O−アセチル−3,5,
8−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物31)化合物3
0(1.76g,2.80mmol)をトルエン(80
ml)に溶解し、水素化トリブチルすず(5.8ml)
と2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(0.155
g)を加え、冷却管をつけて100℃に加熱し、そのま
まの温度で2.5時間撹拌した。T.L.C.(ジクロ
ルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認
後、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマト
グラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=4:
5にて化合物31(1.20g,87.0%)を得た。
【0110】C21H37NO10Si (491.6
1)〔α〕D=−31.46°(c=1.354, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−290
0 (CH)、 1740 (エステル)、1660,
 1540 (アミド)、 860, 840 (TM
S エチル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 6.03
 (d, 1H, J5,NH=8.06, NH)、
 4.93 (ddd, 1H, J3e,4=4.7
7Hz, H−4)、 4.40 (d, 1H, J
7,7−OH=4.58, 7−OH)、 4.35−
4.18 (m, 2H, H−9, H−9′)、 
3.93 (q, 1H, J4,5=10.44Hz
, J5,6=10.26Hz, H−5)、 3.8
1 (s, 3H, COOMe)、 3.67 (m
, 1H, H−7)、 3.44 (m, 1H, 
OCHCH2Si)、 2.62 (dd, 1H, 
J3a,3e=12.64Hz, H−3e)、 2.
09−1.99 (3s, 9H, 2Ac, NAc
)、 2.00−1.85 (m, 2H, H−8,
 H−8′)、 0.89 (m, 2H, OCH2
CH2Si)、 0.00 (s, 9H, SiMe
3)
【0111】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−4,7,9−トリ−O−アセチル−3
,5,8−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物32)化
合物31(1.80g,3.90mmol)をピリジン
(25ml)に溶解し、無水酢酸(20ml)を加え、
室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン
:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メタ
ノールを加えて過剰の試薬を分解した。次いで減圧濃縮
し、得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:1にて化合物3
2(1.78g,91.3%)を得た。
【0112】C23H39NO11Si (533.6
5)〔α〕D=−24.01°(c=0.916, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH)、 3100−2900 (C
H)、 1740 (エステル)、 1660, 15
40 (アミド)、 860, 840 (TMSエチ
ル) 1H NMR (CDCl3) δ ppm 5.32
 (d, 1H, J5,NH=9.89Hz, NH
)、 5.08 (ddd, 1H, J7,8=4.
76Hz, H−7)、 4.85 (ddd, 1H
, J3e,4=4.77Hz, J4,5=10.2
6Hz, H−4)、 4.27−4.03 (m, 
2H, H−9, H−9′)、 4.11 (q, 
1H, H−5)、 3.88 (m, 1H, OC
HCH2Si)、 3.81(s, 3H, COOM
e)、 3.78(dd, 1H, J6,7=2.0
1Hz,H−6)、 3.45 (m, 1H, OC
H′CH2Si)、2.59(dd, 1H, J3a
,3e=12.64Hz, H−3e)、 2.08−
2.02(3s, 9H, 2OAc, NAc)、 
2.06−1.89(m, 2H, H−8, H−8
′)、 0.88(m, 2H, OCH2CH2Si
)、 0.00(s, 9H,SiMe3)
【0113
】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタ
ミド−2,4,7,9−テトラ−O−アセチル−3,5
,8−トリデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物34)化合物32
(1.78g,3.34mmol)をジクロルメタン(
25ml)に溶解し、0℃に冷却した。次に三フッ化ホ
ウ素・ジエチルエーテル(5.3ml)を滴下し、その
ままの温度で12.5時間撹拌した。T.L.C.(ジ
クロルメタン: メタノール=10:1)にて反応終了
を確認後、ジクロルメタンにて抽出した。有機層はNa
2CO3、 H2Oの順に洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて脱水後濾過し、減圧濃縮した。続いて得られたシラ
ップを無水酢酸(18ml)に溶解し、冷却してピリジ
ン(16.5ml)を滴下し、室温で一夜撹拌した。T
.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=14:1)
にて反応終了を確認後、メタノールを加えて過剰の試薬
を分解した。次いで減圧濃縮し、得られたシラップはカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘ
キサン−1:1にて化合物34(1.34g,84.3
%)を得た。
【0114】C20H29NO12 (475.45)
〔α〕D=−40.90°(c=0.880, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
150 (NH)、 3100−2950 (CH)、
 1740 (エステル)、 1660, 1540 
(アミド)
【0115】メチル〔メチル5−アセタミド
−4,7,9−トリ−O−アセチル−3,5,8−トリ
デオキシ−2−チオ−D−グリセロ−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物35) 化合物34(1.29g,2.71mmol)をジクロ
ルエタン(25ml)に溶解し、0℃に冷却した。トリ
メチルシリルメチルチオエーテル(2.3ml)とトリ
メチルシリルトリフレート(0.8ml)を加え、40
℃にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン
:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、ジク
ロルメタンにて抽出した。有機層は炭酸ナトリウム、 
水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水後濾過し
、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグ
ラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=5:4
にて化合物35(1.25g)を得た。
【0116】C19H29NO10S(463.50)
〔α〕D=−56.70°(c=0.850, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1: 3700−
3150 (NH)、 3100−2950 (CH)
、 1740 (エステル)、 1660, 1540
 (アミド)
【0117】2−(トリメチルシリル)エ
チルO−(メチル5−アセタミド−4,7,9−トリ−
O−アセチル−3,5,8−トリデオキシ−D−グリセ
ロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)
−(2→3)−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベ
ンゾイル−β−D−グルコピラノシド(化合物3A) 化合物35(806mg,1.74mmol)と化合物
16(656mg,0.87mmol)をアセトニトリ
ル(8ml)に溶解した後、モレキュラーシーブス3A
(1.5g)を加えて一夜撹拌した。その後−15℃に
冷却し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフル
オロメタンスルホネート(77%,2.3g)を加え、
−15℃にて2日間撹拌した。T.L.C.(ジクロル
メタン:メタノール=25:1)にて反応終了を確認後
、反応液をセライト濾過し、ジクロルメタンにて抽出し
た。有機層は炭酸ナトリウム、 水の順で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで脱水後濾過し、減圧濃縮した。得られ
たシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液
トルエン:メタノール=30:1にて化合物3A(36
0mg,35.4%)を得た。
【0118】C56H71NO24Si (1,170
.26)〔α〕D=−0.36°(c=1.660, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3150 (NH, OH)、 3100−29
00 (CH)、 1730 (エステル)、1670
, 1540 (アミド)、 860, 840(TM
S エチル)、 710 (フェニル)1H NMR 
(CDCl3) δ ppmNeu5Acユニット: 
5.69 (d, 1H, J5,NH=8.97Hz
, NH)、 5.18−5.07 (m, 2H, 
H−4,H−7)、 3.92 (s, 3H, CO
OMe)、 3.57 (m, 1H, H−6)、 
2.85 (dd, 1H, J3a,3e=13.0
9Hz, J3e,4=4.67Hz, H−3e)、
 2.22−2.00 (4s, 12H, 3OAc
, NAc)、 2.06−1.92 (m,2H, 
H−8,H−8′) Lacユニット: 8.20−7.07 (m, 15
H, 3Ph)、 5.37 (t, 1H, J2,
3=9.53Hz, H−2)、4.85 (dd, 
1H, H−6)、 4.76(d, 1H, J1,
2=8.15Hz, H−1)、 4.56(d, 1
H, J1′,2′=7.88Hz, H−1′)、 
4.51 (dd, 1H, H−6)、 3.67 
(m, 1H, OCHCH2Si)、 0.99 (
m, 2H,OCH2CH2Si)、 0.00 (s
, 9H, SiMe3)
【0119】2−(トリメチ
ルシリル)エチルO−(メチル5−アセタミド−4,7
,9−トリ−O−アセチル−3,5,8−トリデオキシ
−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シロネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−ア
セチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシド(化合物3
B) 化合物3A(360mg,0.31mmol)をピリジ
ン(15ml)に溶解し、無水酢酸(12ml)を加え
、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(トルエン:メ
タノール=7:1)にて反応終了を確認した後、メタノ
ールを加えて過剰の試薬を分解した。次に減圧濃縮を行
い、得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物3
B(333mg,83.5%))を得た。
【0120】C62H77NO27Si (1,296
.37)〔α〕D=+1.36°(c=1.906, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3200 (NH)、 3100−2900 (
CH)、 1740 (エステル)、 1690, 1
540 (アミド)、 860, 840 (TMSエ
チル)、 720 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.19 (m, 1H, H−7)、
 4.86 (d, 1H, NH)、 4.16 (
q, 1H, J4,5=J5,NH=J5,6=10
.54Hz, H−5)、 3.88 (s, 3H,
 COOMe)、 3.47 (dd, 1H, J6
,7=2.10Hz, H−6)、 2.68 (dd
, 1H, J3a,3e=12.64Hz, J3e
,4=4.86Hz, H−3e)、 2.32−1.
97 (7s, 21H, 6OAc, NAc)、 
2.17−1.96 (m, 2H, H−8、 H−
8′)、1.84 (t, 1H, H−3a)Lac
ユニット: 8.16−7.39 (m, 15H, 
3Ph)、 5.59 (t, 1H, J2,3=9
.44Hz, H−3)、5.33 (dd, 1H,
 H−2)、 5.26 (d, 1H, J3′,4
′=3.29Hz, H−4′)、 5.17 (dd
, 1H,J2′,3′=10.07Hz, H−2′
)、 4.83 (d, 1H, J1′,2′=8.
06Hz, H−1′)、 4.78 (d,1H, 
J1,2=7.88Hz, H−1)、 4.68 (
dd, 1H, H−3′)、 4.53 (dd, 
1H, J5,6=5.50Hz,H−6)、 3.6
6 (m, 1H, OCHCH2Si)、 0.98
 (m, 2H, OCH2CH2Si)、 0.00
 (s, 9H, SiMe3)
【0121】O−(メ
チル5−アセタミド−4,7,9−トリ−O−アセチル
−3,5,8−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)
−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−
O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グル
コピラノシド(化合物3C)化合物3B(333mg,
0.26mmol)をジクロルメタン(4.5ml)に
溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(0
.36ml)を滴下し、0℃にて8.5時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1
)にて反応終了を確認した後、ジクロルメタンにて抽出
した。有機層は炭酸ナトリウム、水の順で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで脱水後濾過し、減圧濃縮した。得られ
たシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液
ジクロルメタン:メタノール=60:1にて化合物3C
(294mg,95.8%)を得た。
【0122】C57H65NO27 (1,196.1
3)〔α〕D=+34.53°(c=0.944, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3150 (NH, OH)、 3100−295
0 (CH)、 1750 (エステル)、1670,
 1540 (アミド)、 710 (フェニル)
【0123】O−(メチル5−アセタミド−4,7,9
−トリ−O−アセチル−3,5,8−トリデオキシ−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)−2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル
−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベ
ンゾイル−α−D−グルコピラノシルトリクロロアセチ
ミデート(化合物3D) 化合物3C(294mg,0.25mmol)をジクロ
ルメタン(3.7ml)に溶解し、氷冷下トリクロロア
セトニトリル(1.0ml)と1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデ−7−セン(40mg)を加え、
0℃にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認した後
、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグ
ラフィーに供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=
85:1にて化合物3D(293mg,89.1%)を
得た。 C60H65N2O27Cl3 (1,340.52)
〔α〕D=+37.36°(c=1.686, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1: 3700−
3200 (NH)、 3100−3000 (CH)
、 1740 (エステル)、 1680, 1540
 (アミド)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
Cユニット: 5.08 (m, 1H, H−7)、
 4.04 (q, 1H, J4,5=J5,NH=
J5,6=10.35Hz, H−5)、 3.77 
(s, 3H, COOMe)、 3.35 (dd,
 1H, J6,7=2.10Hz, H−6)、 2
.57 (dd,1H, J3a,3e=12.64H
z, J3e,4=4.77Hz, H−3e)、 2
.22−1.85 (7s, 21H, 6OAc, 
NAc)、 2.14−1.94 (m, 2H, H
−8、 H−8′)、 1.72 (t, 1H, H
−3a)Lacユニット: 8.58 (s, 1H,
 C=NH)、 8.13−7.28 (m, 15H
, 3Ph)、 6.67 (d, 1H,J1,2=
3.76Hz, H−1)、 5.85 (t, 1H
, J2,3=9.99Hz, H−3)、 5.29
 (dd, 1H, H−2)、5.17 (d, 1
H, J3′,4′=3.30Hz, H−4′)、 
5.09 (dd, 1H, J2′,3′=9.89
Hz, H−2′)、4.78 (d, 1H, J1
′,2′=8.06Hz, H−1′)、 4.59 
(dd, 1H, H−3′)、 4.49(dd, 
1H, J5,6=4.95Hz, H−6)
【012
4】O−(メチル5−アセタミド−4,7,9−トリ−
O−アセチル−3,5,8−トリデオキシ−D−グリセ
ロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)
−2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O
−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベン
ゾイル−β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(
2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキ
シ−4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物3E
) 化合物3D(183mg,0.14mmol)と化合物
17(145mg,0.34mmol)をジクロルメタ
ン(5ml)に溶解し、モレキュラーシーブス4Aタイ
プAW300(3.8g)を加えて室温で30分間撹拌
した。次に氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(
0.09ml)を滴下し、0℃にて2時間撹拌した。T
.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)
にて反応終了を確認した後、セライト濾過し、ジクロル
メタンにて抽出した。有機層は炭酸ナトリウム、 水の
順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濾過し、減圧
濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグラフィ
ーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:1にて化
合物3E(165mg,75.3%)を得た。
【0125】C82H102N4O29 (1,669
.79)〔α〕D=−9.53°(c=1.280, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3200 (NH)、 3100−2850 (
CH)、 2100 (N3)、1720 (エステル
)、 1670, 1540 (アミド)、 710 
(フェニル) 1H NMR (CDCl3) δ ppmNeu5A
cユニット: 5.22 (d, 1H, NH)、 
4.94 (ddd, 1H, J3e,4=4.58
Hz, H−4)、 4.00 (q, 1H, J4
,5=J5,NH=J5,6=10.44Hz, H−
5)、 3.77 (s, 3H, COOMe)、 
3.35 (dd, 1H, J6,7=2.02Hz
, H−6)、 2.56 (dd, 1H, J3a
,3e=12.64Hz, H−3e)、 2.19−
1.85(7s, 21H, 6OAc, NAc)、
 2.15−1.90 (m, 2H, H−8, H
−8′)、 1.72 (t, 1H, H−3a)L
acユニット: 8.09−7.27 (m, 15H
, 3Ph)、 5.48 (t, 1H, J2,3
=9.16Hz, H−3)、5.26 (dd, 1
H, H−2)、 5.15 (d, 1H, J3′
,4′=3.30Hz, H−4′)、 5.04 (
dd, 1H,J2′,3′=9.87Hz, H−2
′)、 4.72 (d, 1H, J1′,2′=9
.68Hz, H−1′)、 4.69(d,1H, 
J1,2=7.69Hz, H−1)、 4.58 (
dd, 1H, H−3′)、 4.41 (dd, 
1H, J5,6=5.68Hz,H−6)Sphin
gosineユニット: 5.69 (m, 1H, 
J5,6=J5,6′=6.60Hz, H−5)、 
5.54(dd,1H, J4,5=8.25Hz, 
H−4)、 1.25 (s, 22H, 11CH2
)、 0.88 (t, 3H, CH3)
【0126
】O−(メチル5−アセタミド−4,7,9−トリ−O
−アセチル−3,5,8−トリデオキシ−D−グリセロ
−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−
(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O
−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベン
ゾイル−β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(
2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−オク
タデカナミド−4−オクタデセン−1,3−ジオール(
化合物3F) 化合物3E(165mg,0.10mmol)をピリジ
ン:水=5:1の混合溶媒(12ml)に溶解し、硫化
水素ガスを吹き込みながら0℃にて4日間撹拌した。T
.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後、減圧
乾固した。その後ジクロルメタン(9ml)に溶解し、
ステアリン酸(100mg,0.35mmol)とWS
C(110mg)を加え、室温にて一夜撹拌した。T.
L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)に
て反応終了を確認後、ジクロルメタンにて抽出した。有
機層は水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水後濾過し
、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマトグ
ラフィーに供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=
80:1にて化合物3F(149mg,78.4%)を
得た。
【0127】C100H138N2O30 (1,84
8.19)〔α〕D=+5.33°(c=1.236,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 3
700−3150 (NH)、 3100−2850 
(CH)、 1740 (エステル)、 1660, 
1530 (アミド)、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCL3) δ ppmNeu5A
c ユニット: 5.64 (d, 1H, NH)、
 4.93 (ddd, 1H, J3e,4=4.6
7Hz, H−4)、4.07 (q, 1H, J4
,5=J5,NH=J5,6=10.07Hz, H−
5)、 3.77 (s, 3H, COOMe)、 
3.36 (dd, 1H, J6,7=2.10Hz
, H−6)、 2.55 (dd, 1H, J3a
,3e=12.91Hz, H−3e)、 2.16−
1.85(7s, 21H, 6OAc, NAc)、
 2.11−1.85 (m, 2H, H−8, H
−8′)Lacユニット: 8.03−7.25 (m
, 20H, 4Ph)、 5.47 (t, 1H,
 J2,3=9.71Hz, H−3)、5.19 (
dd, 1H, H−2)、 5.14 (d, 1H
, J3′,4′=3.48Hz, H−4′)、 5
.02 (dd, 1H,J2′,3′=10.35H
z, H−2′)、 4.68 (d, 1H, J1
′,2′=8.06Hz, H−1′)、 4.60 
(d,1H, J1,2=8.55Hz, H−1)、
 4.55 (dd, 1H, H−3′)、 4.3
7 (dd, 1H, Jgem=10.85Hz, 
J5,6=6.69Hz, H−6)、 4.34 (
dd, 1H, H−6)Cerユニット: 5.78
 (td, 1H, J5,6=J5,6′=6.69
Hz, H−5)、 1.26 (s, 50H, 2
5CH2)、 0.88 (t, 6H, 2CH3)
【0128】O−(5−アセタミド−3,5,8−トリ
デオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシロン酸)−(2→3)− O−(β−D−ガ
ラクトピラノシル)−(1→4)−O−(β−D−グル
コピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E)−
2−オクタデカナミド−4−オクタデセン−1,3−ジ
オール(化合物3) 化合物3F(149mg,0.08mmol)をメタノ
ール(3.5ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラ
ート(5滴)を加え、室温にて10時間撹拌した後、水
(0.5ml)を加え、さらに13時間撹拌した。T.
L.C.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)
にて反応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(
H+)にて中和し、濾過した後、減圧濃縮した。得られ
たシラップはゲル濾過(セファデックスLH−20)を
行い化合物3(90mg,quant)を得た。
【0129】C59H108N2O20 (1,165
.51)〔α〕D=−1.22°(c=1.800, 
CHCl3:MeOH=1:1)1H NMR (CD
Cl3) δ ppmNeu5Acユニット: 2.7
1 (broad, 1H, J3a,3e=12.9
1Hz, H−3e)、 1.99 (s, 3H, 
NAc)Lacユニット: 4.42 (d, 1H,
 J1′,2′=7.33Hz, H−1′)、 4.
30 (d, 1H, J1,2=7.70Hz, H
−1)Cerユニット: 5.69 (td, 1H,
 J5,6=J5,6′=6.41Hz, H−5)、
 5.45 (dd, 1H, H−4)、 1.27
 (s, 50H, 25CH2)、 0.89 (t
, 6H, 2CH3)
【0130】実施例4 メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミ
ド−9−O−t−ブチルジメチルシリル−3,5−ジデ
オキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシド〕ネート(化合物36) 化合物9(8.20g,19.36mmol)をピリジ
ン(40ml)に溶解し、0℃に冷却した。t−ブチル
ジメチルシリルクロリド(7.0g)を加え0℃にて2
時間撹拌した。T.L.C.(10:1)にて反応終了
を確認後メタノールを加え1時間撹拌した。これを減圧
濃縮し、得られたシラップをカラムクロマトグラフィー
に供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=4:1にて化合
物36(9.42g,90.5%)を得た。
【0131】C23H47NO9S1 (537.80
)〔α〕D=−10.63°(c=1.448, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH,OH)、 3150−2800 
(CH)、 1740 (エステル)、1640, 1
560 (アミド)、 860, 840 (TMS) 1H NMR (CDCl3) 3.82 (s, 3
H, COOMe)、 2.73 (dd, 1H, 
J3a,3e=13.01Hz, J3e,4=4.3
0Hz, H−3e)、 2.01 (s, 3H, 
NAc)、 0.90−0.85 (m, 11H, 
CH2CH2Si, t−BuSi)、 0.00 (
s, 9H, Me3Si)
【0132】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−4,8−ジ−O−ベンゾイル−9−O
−t−ブチルジメチルシリル−3,5−ジデオキシ−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド
〕ネート(化合物37) 化合物36(9.00g,16.73mmol)をジク
ロルメタン:ピリジン=4:1の混合溶媒(125ml
)に溶解し、−5℃に冷却してジクロルメタン(20m
l)で希釈した塩化ベンゾイル(10ml)を加え、−
5℃にて1時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=30:1)により反応終了を確認後、
メタノールを加え減圧濃縮した。得られたシラップをジ
クロルメタンで抽出し、有機層はHCl、 H2Oで洗
浄、無水硫酸ナトリウムで脱水後これを濾別し減圧濃縮
した。得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合物
37(9.97g,79.9%)を得た。
【0133】C37H55NO11Si2 (746.
01)〔α〕D=−33.00°(c=0.806, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3150 (NH)、 3150−2800 (
CH)、 1730 (エステル)、 1640, 1
560 (アミド)、 860, 840 (TMS)
、 710 (フェニル) 1H NMR (CDCl3) 8.06−7.25 
(m, 10H, 20Bz)、 6.31 (d, 
1H, J5,NH=8.06Hz, NH)、 5.
41 (m, 1H, H−8)、 5.24 (dd
d, 1H, J3a,4=12.09Hz, J3e
,4=4.76Hz, J4,5=10.63Hz, 
H−4)、 4.18 (q, 1H, J5,6=1
0.63Hz, H−5)、 3.74 (dd, 1
H, J6,7=1.47Hz, H−6)、 3.3
9 (m, 1H, CHCH2Si)、 3.15 
(s, 3H, COOMe)、 2.67 (dd,
 1H, J3a,3e=12.46Hz, H−3e
)、 2.09 (t, 1H, H−3a)、 1.
92 (s, 3H, NAc)、 0.84 (m,
 11H, OCH2CH2Si, t−BuSi)、
 0.33 (s, 6H,Me2Si)、 0.00
 (s, 9H, Me3Si)
【0134】メチル〔
2−(トリメチルシリル)エチル5−アセタミド−4,
8−ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオキシ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネ
ート(化合物38)化合物37(9.50g,12.7
3mmol)を80%酢酸水溶液(120ml)に溶解
し、40℃にて4時間撹拌した。T.L.C.(ジクロ
ルメタン:メタノール=18:1)ににより反応終了を
確認後、減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロ
マトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=
3:2にて化合物38(7.98g,99.3%)を得
た。
【0135】C31H41NO11Si(631.75
)〔α〕D=−41.72°(c=0.604, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3160(NH)、 3160−2800(CH)、
 1730(エステル)、 1660,1550(アミ
ド)、 860, 840(TMS)、 710(フェ
ニル) 1H NMR (CDCl3, CD3OD) 8.0
6−7.25(m, 10H, 20Bz)、 5.3
8(m, 1H, H−8)、5.15(ddd, 1
H, J3a,4=12.64Hz, J3e,4=4
.76Hz, J4,5=10.44Hz, H−4)
、 4.15(t, 1H, J5,6=10.44H
z, H−5)、 3.73(dd, 1H, J6,
7=1.56Hz, H−6)、 3.36(m, 1
H, CHCH2Si)、3.27(s, 3H, C
OOMe)、 2.69(dd, 1H, J3a,3
e=12.64Hz, H−3e)、 2.00(t,
 1H, H−3a)、 1.90(s, 3H, N
Ac)、 0.85(m, 2H, OCH2CH2S
i)、 0.00(s, 9H, Me3Si)
【01
36】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル5−ア
セタミド−4,8−ジ−O−ベンゾイル−9−クロロ−
3,5,9−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガ
ラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物39) 化合物38(5.05g,7.99mmol)をジメチ
ルホルムアミド(50ml)に溶解し、0℃に冷却し、
トリフェニルホスフィン(6.0g)と四塩化炭素(5
0ml)を加え、室温にて3時間撹拌した.T.L.C
.(ジクロルメタン:メタノール=30:1)により反
応終了を確認後、メタノールを加え減圧濃縮した。得ら
れたシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出
液酢酸エチル:ヘキサン=1:4にて化合物39(4.
12g,81.0%)を得た。
【0137】C30H38NO10ClSi (636
.17)〔α〕D=−68.11°(c=0.784,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 3
700−3160 (NH)、 3160−2800 
(CH)、 1730 (エステル)、 1660, 
1550 (アミド)、 860, 840 (TMS
) 1H NMR (CDCl3) 8.04−7.22 
(m, 10H, 20Bz)、 6.18 (d, 
1H, J5,NH=7.87Hz, NH)、 5.
58 (m, 1H, H−8)、 5.17 (dd
d, 1H, J3e,4=4.76Hz, J4,5
=10.44Hz, H−4)、 3.70 (dd,
 1H, J5,6=10.44Hz, J6,7=1
.65Hz, H−6)、 3.38 (m, 1H,
 CHCH2Si)、 3.25 (s, 3H, C
OOMe)、 2.67 (dd, 1H, J3a,
3e=12.64Hz, H−3e)、 2.05 (
t, 1H, H−3a)、 1.91 (s, 3H
, NAc)、 0.84 (m, 2H, OCH2
CH2Si)、 0.00 (s, 9H, Me3S
i)
【0138】メチル〔2−(トリメチルシリル)エチル
5−アセタミド−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5
,9−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシド〕ネート(化合物40)化合物
39(0.76g,1.19mmol)をトルエン(2
0ml)に溶解し、水素化トリブチルすず(1.0ml
)と2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(10mg
)を加え、100℃にて1時間撹拌した。T.L.C.
(ジクロルメタン:メタノール=30:1)にて反応終
了を確認後減圧濃縮した。得られたシラップはカラムク
ロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン
=1:4にて化合物40(0.48g,65.3%)を
得た。
【0139】C31H41NO10Si (615.7
5)〔α〕D=+7.64°(c=0.602, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH)、 3150−2800 (CH
)、 1730 (エステル)、 1670, 155
0 (アミド)、 860, 840 (TMS) 1H NMR (CDCl3, CD3OD) 8.0
2−7.28 (m, 10H, 20Bz)、 5.
38 (m, 1H, J7,8=8.06Hz, J
8,9=6.23Hz, H−8)、 5.15 (d
dd, 1H, J3e,4=4.77Hz, J4,
5=10.44Hz, H−4)、4.17 (t, 
1H, J5,6=10.44Hz, H−5)、 3
.95 (m, 1H, CHCH2Si)、 3.7
5 (dd, 1H, J6,7=1.65Hz, H
−6)、 3.65 (dd, 1H, H−7)、 
3.39 (m, 1H, CH′CH2Si)、 3
.30 (s,3H, COOMe)、 2.70 (
dd, 1H, J3a,3e=12.64Hz, H
−3e)、 1.98 (t, 1H, H−3a)、
1.91(s, 3H, NAc)、 1.47 (d
, 3H, CH3)、 0.88−0.81 (m,
 2H, OCH2CH2Si)、 0.00 (s,
9H, Me3Si)
【0140】メチル〔2−(トリ
メチルシリル)エチル5−アセタミド−4,7,8−ト
リ−O−アセチル−3,5,9−トリデオキシ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド〕ネ
ート(化合物41)化合物40(2.10g,3.41
mmol)をメタノール(20ml)に溶解し、28%
ナトリウムメチラート溶液(3ml)を加え室温にて3
0時間撹拌した。T.L.C.にて反応終了を確認後、
イオン交換樹脂IR−120(H+)にて中和し減圧濃
縮し乾固させた。次いでピリジン(20ml)に溶解し
、無水酢酸(16ml)を加え、室温にて一夜撹拌した
。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:
1)にて反応終了を確認後メタノールを加え減圧濃縮し
、得られたシラップはジクロルメタンで抽出し、ジクロ
ルメタン層をHCl, H2Oにて洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジクロルメタンで
洗浄した後、濾液と洗液を合わし減圧濃縮した。得られ
たシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流出液酢
酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合物41(1.55
g,85.2%)を得た。
【0141】C23H39NO11Si(533.65
)〔α〕D=−13.54°(c=0.812, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3170(NH)、 3170−2800(CH)、
 1740(エステル)、 1670,1550(アミ
ド)、 860, 840(TMS)1H NMR (
CDCl3) 5.31(d, 1H, J5,NH=
9.52Hz, NH)、 5.19(m, 1H, 
J7,8=7.87Hz,J8,Me=6.05Hz,
 H−8)、 5.13(dd, 1H, J6,7=
1.83Hz, H−7)、 4.80(ddd, 1
H, J3e,4=4.58Hz, J4,5=9.7
1Hz, H−4)、 4.08(q, 1H, J5
,6=10.63Hz, H−5)、 4.02(dd
, 1H,H−6)、 3.86(m, 1H, CH
CH2Si)、 3.76(s, 3H, COOMe
)、 3.32(m, 1H, CH′CH2Si)、
2.56(dd, 1H, J3a,3e=12.64
Hz, H−3e)、 2.12−1.86(4s, 
12H, 3OAc, NAc)、 1.18(d, 
3H, CH3)、 0.92−0.79(m, 2H
, OCH2CH2Si)、 0.00(s, 9H,
 Me3Si)
【0142】メチル(5−アセタミド−
2,4,7,8−テトラ−O−アセチル−3,5,9−
トリデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌ
ロピラノシド)ネート(化合物42) 化合物41(1.51g,2.83mmol)をジクロ
ルメタン(30ml)に溶解し、0℃に冷却し、三フッ
化ホウ素・ジエチルエーテル(0.62ml)を加え0
℃にて3時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン
:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、ジク
ロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層を炭酸ナトリウ
ム, 水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、
これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄した後、濾液と洗
液を合わし減圧濃縮し乾固させた。次いでピリジン(1
0ml)に溶解し、無水酢酸(7ml)を加え、室温に
て一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタ
ノール=18:1)にて反応終了を確認後メタノールを
加え減圧濃縮し、得られたシラップはジクロルメタンで
抽出し、ジクロルメタン層をHCl, H2Oにて洗浄
した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジ
クロルメタンで洗浄した後、濾液と洗液を合わし減圧濃
縮した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィー
に供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合
物42(1.22g,90.7%)を得た。
【0143】C20H29NO12 (475.45)
〔α〕D=−41.49°(c=1.094, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1: 3700−
3160 (NH)、 3160−2800 (CH)
、 1740 (エステル)、 1660, 1550
 (アミド)1H NMR(CDCl3):α 5.5
7 (d, 1H, J5,NH=10.26Hz, 
NH)、 5.20 (m, 1H, J6,7=2.
38Hz, J7,8=6.78Hz, H−7)、 
5.05 (m, 2H, H−4,8)、 4.57
 (dd,1H, J5,6−10.63Hz, H−
6)、 4.18 (q, 1H, H−5)、 3.
75 (s, 3H, COOMe)、 2.61(d
d, 1H, J3a,3e=13.00Hz, J3
e,4=4.95Hz, H−3e)、 2.15−1
.89 (5s, 15H, 4OAc, NAc)、
 1.20 (d, 3H,J8,Me=6.23Hz
, CH3) 1H NMR(CDCl3):β 5.56 (d, 
1H, NH)、 5.23 (m, 1H, H−8
)、 5.21 (m, 1H, J6,7=2.20
Hz, J7,8=4.95Hz, H−7)、 4.
94 (dd, 1H, J3e,4=4.94Hz,
 H−4)、 4.17 (q,1H, J4,5=J
5,6=J5,NH=10.44Hz, H−5)、 
4.18 (dd,1H, H−6)、 3.79 (
s, 3H, COOMe)、 2.53 (dd, 
1H, J3a,3e=13.38Hz, H−3e)
、 2.16−1.89 (5s, 15H, 4OA
c NAc)、1.25 (d, 3H, J8,Me
=6.41Hz, CH3)
【0144】メチル(5−アセタミド−4,7,8−ト
リ−O−アセチル−2−S−アセチル−3,5,9−ト
リデオキシ−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシド)ネート(化合物44)化合
物42(1.51g,3.18mmol)をジクロルメ
タン(30ml)に溶解し、−20℃に冷却し、塩化水
素ガスを10分間吹き込み密栓をして暗所にて一日静置
した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=1
8:1)にて反応終了を確認後、30℃以下で減圧濃縮
し、得られたシラップを凍結乾燥し、化合物43の非定
型中間体を得た。化合物30をジクロルメタン(15m
l)及びアセトン(10ml)に溶解し、ドライアライ
ト(2g)を加え室温にて1時間撹拌した。その後チオ
酢酸カリウム(1.36g,11.92mmol)を加
え室温にて3時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメ
タン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、
セライトで濾過してジクロルメタンで洗浄した。濾液と
洗液を合わし、減圧濃縮して得られたシラップをカラム
クロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:1にて化合物44(1.22g,78.2%)
を得た。
【0145】C20H29NO11S (491.51
)〔α〕D=+34.88°(c=0.986, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3150 (NH)、 3150−2800 (CH
)、 1750 (エステル)、 1650, 154
0 (アミド)1H NMR (CDCl3): 5.
54 (d, 1H, J5,NH=10.25Hz,
 NH)、 5.19 (dd, 1H, J6,7=
2.20Hz, J7,8=6.96Hz, H−7)
、 5.07 (m, 1H, H−8)、 4.93
 (ddd,1H, J3e,4=4.76Hz, J
4,5=10.26Hz, H−4)、 4.53 (
dd, 1H, J5,6=10.63Hz, H−6
)、 4.12 (q, 1H, H−5)、 3.7
9 (s, 3H, COOMe)、 2.68 (d
d, 1H, J3a,3e=12.82Hz, H−
3e)、 2.28−1.88 (5s, 15H, 
3OAc NAc SAc)、 1.20 (d, 3
H, J8,Me=6.23Hz, CH3)
【014
6】メチル(メチル5−アセタミド−4,7,8−トリ
−O−アセチル−3,5,9−トリデオキシ−2−チオ
−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノ
シド)ネート(化合物45) 化合物44(0.98g,1.99mmol)をメタノ
ール(20ml)に溶解し、−40℃にてメタノール(
4ml)に溶解した金属ナトリウム(47mg)を滴下
して5分間撹拌した。その後水温にて減圧濃縮し、よく
乾燥した後ジメチルホルムアミド(12ml)に溶解し
、ヨウ化メチル(0.2ml)を加え、室温にて3時間
撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン・メタノール
=5:1)にて反応終了を確認後、ピリジン(15ml
)と無水酢酸(10ml)を加え室温にて一夜撹拌した
。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:
1)にて反応終了を確認後、減圧濃縮して得られたシラ
ップをジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層をH
Cl, H2Oにて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱
水後、これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄した後、濾
液と洗液を合わし減圧濃縮した。得られたシラップをカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘ
キサン=1:1にて化合物45(0.82g,88.7
%)を得た。
【0147】CH19H29NO10S(463.50
)〔α〕D=−23.48°(c=1.056, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1: 3700
−3160 (NH)、 3160−2800 (CH
)、 1740 (エステル)、 1670, 155
0 (アミド)1H NMR(CDCl3) 5.38
 (d, 1H, NH)、 5.23 (m, 1H
, H−8)、 5.15 (dd, 1H, J6,
7=2.20Hz, J7,8=8.43Hz, H−
7)、 4.86 (ddd, 1H, J3e,4=
4.76Hz, H−4)、 4.12 (q, 1H
, J4,5=J5,6=J5,NH=10.44Hz
, H−5)、 3.80 (s, 3H, COOM
e)、 3.79 (dd, 1H, H−6)、 2
.72 (dd, 1H, J3a,3e=12.64
Hz, H−3e)、 2.15−1.88 (5s,
 15H, 3OAc NAc SMe)、 1.20
 (d, 3H, J8,Me=6.05Hz, CH
3)
【0148】2−(トリメチルシリル)エチルO−
(メチル5−アセタミド−4,7,8−トリ−O−アセ
チル−3,5,9−トリデオキシ−D−グリセロ−α−
D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→
3)−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピ
ラノシル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベンゾイル
−β−D−グルコピラノシド(化合物4A) 化合物45(1.10g,2.37mmol)と化合物
16(0.90g,1.20mmol)をアセトニトリ
ル(10ml)に溶解した後モレキュラーシーブス3A
(3.0g)を加え一夜撹拌した。その後−15℃に冷
却し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフルオ
ロメタンスルホネート(50%,3.0g)を加え−1
5℃にて二日間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール)にて反応終了を確認後、反応液をセラ
イト濾過し、濾液と洗液は合わせてジクロルメタンで抽
出し、ジクロルメタン層を炭酸ナトリウム、 水層を炭
酸ナトリウム, 水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と
洗液を合わし、得られたシラップをカラムクロマトグラ
フィーに供し流出液酢酸エチル:ヘキサン=3:2にて
化合物4A(0.60g,43.0%)を得た。
【0149】C56H71NO24Si (1170.
26)〔α〕D=+8.28°(c=0.700, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3130 (NH)、 3130−2800 (C
H)、 1730 (エステル)、 1680, 15
30 (アミド)、 850, 830 (Me3Si
)、 700(フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.20−7.40 (m, 15H,
 3BzO)、 5.36 (dd, 1H, J1,
2=8.06Hz,J2,3=9.53Hz, H−2
)、 4.87 (dd, 1H, Jgem=11.
91Hz, J5,6=2.93Hz, H−6)、 
4.76 (d, 1H, H−1)、 4.68 (
d, 1H, J1′,2′=8.06Hz, H−1
)、 4.62 (dd, 1H, H−6)、 3.
68 (ddd, 1H, CHCH2Si)、 0.
97 (m, 2H, CH2CH2Si)、 0.0
0(s, 9H, Me3Si)Neu5Acユニット
: 5.22 (dd, 1H, J6,7=1.74
Hz, J7,8=9.25Hz, H−7)、 3.
90 (s,3H, COOMe)、 2.80 (d
d, 1H, J3a,3e=13.01Hz, J3
e,4=4.58Hz, H−3e)、 2.26−2
.01 (4s, 12H, 3AcO, AcN)、
 1.14 (d, J8,Me=6.22Hz, C
H3)
【0150】2−(トリメチルシリル)エチルO
−(メチル5−アセタミド−4,7,8−トリ−O−ア
セチル−3,5,9−トリデオキシ−D−グリセロ−α
−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2
→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベ
ンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)
−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β
−D−グルコピラノシド(化合物4B) 化合物4A(0.45g,0.38mmol)をピリジ
ン(10ml)に溶解した後、無水酢酸(7ml)を加
え室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メ
タノールを加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮し
た。得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液ジクロルメタン:メタノール=100:1に
て化合物4B(0.42g,84.3%)を得た。
【0151】C62H77NO27Si (1296.
37)〔α〕D=+1.62°(c=0.614, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3160 (NH)、 3160−2800 (C
H)、 1730 (エステル)、 1670, 15
50 (アミド)、 860, 840 (Me3Si
)、 710 (フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.20−7.39 (m, 15H,
 3BzO)、 5.58 (t, 1H, J2,3
=J3,4=9.53Hz, H−3)、 5.34 
(dd, 1H, J1,2=8.06Hz, H−2
)、 5.11 (d, 1H, H−4′)、 4.
97 (d,1H, H−1)、 4.78 (d, 
1H, J1′,2′=8.06Hz, H−1)、 
4.67 (dd, 1H, J2′,3′=10.2
6Hz, J3′,4′=3.29Hz, H−3′)
、 3.68 (ddd, 1H, CHCH2Si)
、 0.98 (m, 2H, CH2CH2Si)、
 0.00 (s, 9H, Me3Si) Neu5Acユニット: 5.47 (m, 1H, 
H−8)、 5.32 (dd, 1H, J6,7=
1.83Hz, J7,8=9.89Hz, H−7)
、 3.95(s, 3H, COOMe)、 2.6
8(dd, 1H, J3a,3e=12.64Hz,
 J3e,4=4.40Hz, H−3e)、 2.3
2−1.74(7s, 21H, 6AcO, AcN
)、 1.23(d, 3H, J8,Me=6.59
Hz, CH3)
【0152】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8
−トリ−O−アセチル−3,5,9−トリデオキシ−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチ
ル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
)−(1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−
ベンゾイル−D−グルコピラノシド(化合物4C)化合
物4B(0.39g,0.30mmol)をジクロルメ
タン(8ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素・ジエ
チルエーテル(0.3ml)を滴下し0℃にて6時間撹
拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=
18:1)にて反応終了を確認後、ジクロルメタンで抽
出しジクロルメタン層を炭酸ナトリウム, 水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジク
ロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃縮した
。得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し
、流出液ジクロルメタン:メタノール=60:1にて化
合物4C(0.30g,83.6%)を得た。
【0153】C57H65NO27(1196.13)
〔α〕D=+30.32°(c=0.930, CDC
l3)IR νKBrmaxcm−1: 3720−3
160(OH, NH)、 3160−2800(CH
)、 1750(エステル)、 1680, 1560
(アミド)、 720(フェニル)
【0154】O−(
メチル5−アセタミド−4,7,8−トリ−O−アセチ
ル−3,5,9−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3
)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾ
イル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−α−D
−グルコピラノシルトリクロロアセチミデート(化合物
4D) 化合物4C(0.24g,0.20mmol)をジクロ
ルメタン(3ml)に溶解し、氷冷下トリクロロアセト
ニトリル(0.6ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5
.4.0〕ウンデ−7−セン(30mg)を加え0℃に
て2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メ
タノール=18:1)にて反応終了を確認後減圧濃縮し
得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流
出液ジクロルメタン:メタノール=80:1にて化合物
4D(0.22g,81.8%)を得た。
【0155】C59H65N2O27Cl3 (134
0.52)〔α〕D=+31.61°(c=1.060
, CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 
3700−3150 (OH, NH)、 3150−
2800 (CH)、 1740 (エステル)、16
80, 1540 (アミド)、 710 (フェニル
) 270MHz, 1H−NMR (CDCl3)Lac
ユニット: δ 8.54−7.27 (m, 15H
, 3BzO)、 6.66 (d, 1H, J1,
2=3.67Hz, H−1)、 5.83 (t, 
1H, J2,3=J3,4=9.71Hz, H−3
)、 5.27 (dd, 1H, H−2)、 5.
05 (dd, 1H, J1′,2′=8.06Hz
, J2′,3′=10.26Hz, H−2′)、 
4.90 (d, 1H, H−1′)、 4.88(
dd, 1H, H−4′)、 4.56 (dd, 
1H, H−3′)Neu5Acユニット: 5.38
 (m, 1H, H−8)、 5.13 (m, 1
H, J6,7=2.93Hz, J7,8=9.89
Hz, H−7)、 3.72 (s, 3H, CO
OMe)、 3.58 (dd, 1H, H−6)、
 2.56 (dd, 1H, J3a,3e=12.
46Hz, J3e,4=4.40Hz, H−3e)
、 2.20−1.83 (7s, 21H, 6Ac
O, AcN)、 1.66 (t, 1H, H−3
a)、 1.08 (d, 3H, J8,Me=6.
23Hz, CH3)
【0156】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8
−トリ−O−アセチル−3,5,9−トリデオキシ−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチ
ル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
)−(1→4)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ
−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−(1
→1)−(2S,3R,4E)−2−アジド−3−ベン
ゾイルオキシ−4−オクタデセン−1,3−ジオール(
化合物4E) 化合物4D(0.10g,0.07mmol)と化合物
17(0.07g,0.16mmol)をジクロルメタ
ン(3ml)に溶解しモレキュラーシーブス4A ty
pe AW300(2g)を加えて室温にて30分撹拌
した。次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル
(0.04ml)を滴下し、0℃にて4時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1
)にて反応終了を確認後、反応液をセライト濾過し、濾
液と洗液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロル
メタン層を炭酸ナトリウム, 水で洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗
浄し、濾液と洗液を合わし、得られたシラップをカラム
クロマトグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メタ
ノール=80:1にて化合物4E(0.11g,92.
4%)を得た。
【0157】C82H102N4O29 (1607.
72)〔α〕D=−8.59°(c=1.094, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1: 370
0−3140 (NH)、 3140−2800 (C
H)、 2100 (N3)、1730 (エステル)
、 1650, 1530 (アミド)、 700 (
フェニル) 270MHz 1H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット:δ 8.07−7.26 (m, 20H, 
4BzO)、 5.47 (t, 1H, J2,3=
9.53Hz, H−3)、 5.25 (dd, 1
H, J1,2=7.87Hz, H−2)、 5.0
0 (dd, 1H, J1′,2′=7.88Hz,
 J2′,3′=10.08Hz, H−2′)、 4
.99 (d, 1H, H−4′)、 4.86 (
d, 1H,H−1′)、 4.68 (d,1H, 
H−1)Neu5Acユニット: 5.15 (dd,
 1H, J6,7=2.93Hz, H−7)、 3
.71 (s, 3H, COOMe)、3.58 (
dd, 1H, J5,6=10.62Hz, H−6
)、 2.55 (dd, 1H, J3a,3e=1
2.27Hz, J3e,4=4.40Hz, H−3
e)、 2.19−1.87 (7s, 21H, 6
AcO, AcN)、 1.10 (d, 3H, J
8,Me=6.23Hz,CH3) Sphingosineユニット:5.65 (m, 
1H, H−5)、 1.24 (s, 22H, 1
1CH2)、 0.87 (t,3H, CH3)
【0
158】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8−ト
リ−O−アセチル−3,5,9−トリデオキシ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネー
ト)−2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(
1→4)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−
ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−(1→1)
−(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−
オクタデカナミド−4−オクタデセン−1,3−ジオー
ル(化合物4F) 化合物4E(110mg,0.06mmol)をピリジ
ン:水=5:1の混合溶媒(12ml)に溶解し、硫化
水素ガスを吹き込みながら室温にて36時間撹拌した。 T.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後減圧
乾固した。その後ジクロルメタン(6ml)に溶解し、
ステアリン酸(58mg,0.20mmol)とWSC
(58mg)を加え室温にて一夜撹拌した。T.L.C
.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応
終了を確認後ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン
層を水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、こ
れを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わ
し減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロマトグ
ラフィーに供し流出後ジクロルメタン:メタノール=8
0:1にて化合物4F(97mg,76.9%)を得た
【0159】C100H138N2O30 (1848
.19)〔α〕D=+4.98°(c=1.084, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1: 37
00−3140 (NH)、 3140−2800 (
CH)、 1750 (エステル)、 1660, 1
530 (アミド)、 710 (フェニル) 270MHz1 H−NMR (CDCl3)Lacユ
ニット: δ 8.07−7.26 (m, 20H,
 4BzO)、 5.43 (t, 1H, J2,3
=9.89Hz, H−3)、 5.19 (dd, 
1H, J1,2=7.69Hz, H−2)、 5.
06 (dd, 1H, J1′,2′=7.70Hz
, H−2′)、 4.82 (d, 1H, H−1
′)、 4.60 (d, 1H, H−1)、 4.
55 (dd, 1H, J2′,3′=9.89Hz
, J3′,4′=3.30Hz, H−3′)Neu
5Acユニット: 5.63 (d, 1H, NH)
、 5.14 (dd, 1H, J6,7=2.93
Hz, H−7)、 3.71 (s, 3H, CO
OMe)、 3.58 (dd, 1H, J5,6=
10.62Hz, H−6)、 2.58 (dd, 
1H, J3a,3e=12.46Hz, J3e,4
=4.40Hz, H−3e)、 2.18−1.83
 (7s, 21H, 6AcO, AcN)、 1.
65 (t,1H, H−3a)、 1.11 (d,
 3H, J8,Me=6.23Hz, CH3) Cerユニット: 5.76 (td, 1H, J5
,6=J5,6′=6.60Hz, H−5)、 1.
26 (s, 50H, 25CH2)、 0.87 
(t, 6H, 2CH3)
【0160】O−(5−ア
セタミド−3,5,9−トリデオキシ−D−グリセロ−
α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロン酸)−(2
→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−O−(β−D−グルコピラノシル)−(1→1)
−(2S,3R,4E)−2−オクタデカナミド−4−
オクタデセン−1,3−ジオール(化合物4) 化合物4F(91mg,0.049mmol)をメタノ
ール(3ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート
溶液(5滴)を加え室温にて6時間撹拌した後水(0.
5ml)を加え、さらに24時間撹拌した。T.L.C
.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)にて反
応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(H+)
にて中和し濾過後減圧濃縮した。得られたシラップはセ
ファデックスLH−20によるゲル濾過を行い化合物4
を得た。
【0161】C59H108N2O20 (1165.
51)〔α〕D=−0.49°(C=1.212, M
eOH:CH2Cl2=1:1)IR νKBrmax
cm−1: 3800−2800 (OH, NH)、
 2950, 2870 (Me, メチレン)、 1
720 (C=O)、 1660, 1540 (アミ
ド)270MHz 1H−NMR (CDCl3)La
cユニット: δ 4.42 (d, 1H, J1′
,2′=7.69Hz, H−1′)、 4.31 (
d, 1H, J1,2=7.70Hz, H−1)N
eu5Ac ユニット: 2.85 (broad, 
1H, H−3e)Cerユニット: 5.68 (t
d, 1H, J5,6=J5,6′=6.78Hz,
 H−5)、 4.43 (dd, 1H, H−4)
、 1.27 (s, 50H, 25CH2)、 0
.89 (t, 6H, 2CH3)
【0162】実施例5 メチル(メチル5−アセタミド−3,5−ジデオキシ−
8,9−O−イソプロピリデン−2−チオ−D−グリセ
ロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)ネート
(化合物47) 化合物46(3.0g,7.1mmol)をジメチルホ
ルムアミド(25ml)に溶解した後、2,2−ジメト
キシプロパン(5.2ml)及びドライアライト(3g
)を加え室温にて3時間撹拌した。次に0℃にてp−ト
ルエンスルホン酸を加えpH≒3に調整し、そのまま2
0分間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタ
ノール=10:1)にて反応終了を確認後重炭酸ナトリ
ウムにて中和、セライト濾過し、濾液は減圧濃縮した。 得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供し流
出液酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物47(2
.69g,63.4%)を得た。
【0163】C16H27NO8S(393.5)〔α
〕D=+12.44°(c 0.948,CHCl3)
IR νfilmmaxcm−1:3700−3150
(OH, NH)、 3150−2800(CH)、 
1740(エステル)、1650, 1550(アミド
)、820(イソプロピリデン) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)δ4.29
(q, 1H, J7,8=J8,9=J8,9′=6
.23Hz, H−8)、 4.07(m, 2H, 
J9,9′=6.60Hz, H−9,9′)、 3.
49(s, 3H, COOMe)、 3.27(dd
, 1H, J5,6=10.44Hz, J6,7=
1.38Hz, H−6)、 2.79(dd, 1H
, J3a,3e=12.82Hz, J3e,4=4
.67Hz,H−3e)、 2.18, 2.02(2
s, 6H, NAc および SMe)、 1.80
(t, 1H, H−3a)、 1.40, 1.37
(2s, 6H, C−Me2)
【0164】メチル(メチル5−アセタミド−3,5−
ジデオキシ−8,9−O−イソプロピリデン−4−O−
メチル−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−
2−ノヌロピラノシド)ネート(化合物48)化合物4
7(0.10g,0.24mmol)をメタノール(5
ml)に溶解し、0℃に冷却した。ヨウ化メチル(0.
36g,2.53mmol)と酸化銀(0.30g,1
.29mmol)を加え室温にて6時間撹拌した。T.
L.C.(ジクロルメタン:メタノール=10:1)に
て反応終了を確認後、セライト濾過し、これを減圧濃縮
した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=70:1に
て化合物48(0.80g,77.2%)を得た。
【0165】C17H29NO8S(407.48)〔
α〕D=+19.04°(c 1.250, CHCl
3)IR νfilmmaxcm−1:3700−31
80(NH)、3180−2800(CH)、1740
(エステル)、1650, 1550(アミド)、85
0(イソプロピリデン) 1H−NMR(CDCl3)4.30(dd, 1H,
 Jgem=6.60Hz, H−9)、 4.09(
dd, 1H, H−9′)、 4.08(q, 1H
, H−5)、 3.86(dd, 1H, J6,7
=2.57Hz, H−7)、 3.81(s, 3H
, COOMe)、 3.40(m, 1H, J3e
,4=4.39Hz, J4,5=10.62Hz, 
H−4)、 3.35(s, 3H, OMe)、 3
.26(dd, 1H, H−6)、 2.73(dd
, 1H, J3a,3e=12.64Hz, H−3
e)、 2.19, 2.01(2s, 6H, NA
c, SMe)、 1.72(t, 1H, H−3a
)、 1.37(2s, 6H, 2CH3)
【016
6】メチル(メチル5−アセタミド−7,8,9−トリ
−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−4−O−メチル
−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシド)ネート(化合物49)化合物48(2
.0g,4.9mmol)を80%酢酸(80ml)に
溶解し、室温にて20時間放置した。T.L.C.(ジ
クロルメタン:メタノール=10:1)により反応終了
を確認後、減圧乾固した。得られたシラップをピリジン
(50ml)に溶解し、無水酢酸(40ml)を加え、
室温にて12時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメ
タン:メタノール=30:1)により反応終了を確認後
、メタノールを加え減圧濃縮した。得られたシラップを
ジクロルメタンで抽出し、有機層はHCl,水で洗浄、
無水硫酸ナトリウムで脱水後これを濾別し減圧濃縮した
。 得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、
流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合物49(
2.2g,90.9%)を得た。
【0167】C20H31NO11S(493.53)
〔α〕D=+55.90°(c 1.474, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
170(NH)、3170−2800(CH)、175
0(エステル)、1660, 1550(アミド)1H
−NMR(CDCl3)5.60(d, 1H, J5
,NH=8.61Hz, NH)、 5.39(m, 
1H, J8,9=2.38Hz, J8,9′=4.
95Hz, H−8)、 5.31(dd, 1H, 
J6,7=1.65Hz, J7,8=8.51Hz,
 H−4)、 4.33(dd, 1H, Jgem=
12.45Hz, H−9)、 4.16(dd, 1
H, H−9′)、 4.02(dd, 1H, J5
,6=10.62Hz, H−6)、 3.81(s,
 3H, COOMe)、 3.62(m, 1H, 
J4,5=10.25Hz, H−4)、 3.48(
q, 1H,H−5)、 3.34(s, 3H, O
Me)、 2.88(dd, 1H, J3e,4=4
.40Hz, H−3e)、 2.16−2.04(5
s,15H, 30Ac, NAc, SMe)、 1
.67(t, 1H, J3a,3e=12.64Hz
, H−3a)
【0168】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−7,8,9−トリ−O−アセチル
−3,5−ジデオキシ−4−O−メチル−D−グリセロ
−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−
(2→3)−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベン
ゾイル−β−D−グルコピラノシド(化合物5A)化合
物49(1.20g,2.43mmol)と化合物16
(0.90g,1.19mmol)をアセトニトリル(
12ml)に溶解した後、モレキュラーシーブス3A(
4.0g)を加え一夜撹拌した。その後−15℃に冷却
し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフルオロ
メタンスルホネート(50%,3.5g)を加え−15
℃にて2日間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン
:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、反応
液をセライト濾過し、濾液と洗液は合わせてジクロルメ
タンで抽出し、ジクロルメタン層を炭酸ナトリウム,水
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別
しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし、得ら
れたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流出液
酢酸エチル:ヘキサン=3:1にて化合物5A(0.5
4g,37.8%)を得た。
【0169】C57H73NO25Si(1200.2
8)〔α〕D=+12.58°(c 0.906, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3800
−3170(NH)、3170−2800(CH)、1
740(エステル)、1680, 1560(アミド)
、880, 860(Me3Si)、720(フェニル
)270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユ
ニット:δ8.20−7.38(m, 15H, 3B
zO)、 5.38(dd, 1H, J1,2=8.
06Hz, J2,3=9.53Hz, H−2)、 
4.88(dd, 1H, Jgem=11.9Hz,
 J5,6=2.93Hz, H−6)、 4.76(
d, 1H,H−1)、 4.70(d, 1H, J
1′,2′=7.88Hz, H−1)、 4.63(
dd, 1H, J5,6=5,68Hz, H−6)
、3.70(ddd, 1H, CHCH2Si)、 
0.98(m, 2H, CH2CH2Si)、 0.
00(s, 9H, Me3Si)Neu5Acユニッ
ト:5.80(d, 1H, J5,NH=7.88H
z, NH)、5.43(m, 1H, H−8)、 
5.06(dd, 1H, H−7)、 3.90(s
, 3H, COOMe)、 3.45(s, 3H,
 CH3)、 2.93(dd, 1H, J3a,3
e=13.19Hz, J3e,4=4.22Hz, 
H−3e)、 1.86(t, 1H, H−3a)、
 2.26−2.08(4s, 12H, 3AcO,
AcN)
【0170】2−(トリメチルシリル)エチル
O−(メチル5−アセタミド−7,8,9−トリ−O−
アセチル−3,5−ジデオキシ−4−O−メチル−D−
グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネ
ート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル
−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベ
ンゾイル−β−D−グルコピラノシド(化合物5B)化
合物5A(0.50g,0.42mmol)をピリジン
(9ml)に溶解した後、無水酢酸(6ml)を加え室
温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メタノ
ールを加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮した。 得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、
流出液ジクロルメタン:メタノール=200:3にて化
合物5B(0.48g,87.2%)を得た。
【0171】C63H79NO28Si(1326.4
0)〔α〕D=+20.38°(c 0.726, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3160(NH)、3160−2800(CH)、1
740(エステル)、1660, 1540(アミド)
、860, 840(Me3Si)、710(フェニル
)270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユ
ニット:δ8.19−7.38(m, 15H, 3B
zO)、 5.59(t, 1H, J2,3=J3,
4=9.53Hz,H−3)、 5.33(dd, 1
H, J1,2=7.70Hz, H−2)、 5.1
5(dd, 1H, J1′,2′=8.06Hz, 
J2′,3′=10.26Hz, H−2′)、 5.
12(dd, 1H, H−4′)、 5.00(d,
 1H, H−1)、 4.78(d, 1H,H−1
)、 4.71(dd, 1H, J3′,4′=3.
30Hz, H−3′)、 3.68(ddd, 1H
, CHCH2Si)、 0.98(m, 2H, C
H2CH2Si)、 0.00(s, 9H, Me3
Si)Neu5Acユニット:5.69(m, 1H,
 J7,8=9.16Hz, H−8)、 5.45(
dd, 1H, J6,7=2.57Hz, H−7)
、 3.82(s, 3H, COOMe)、 3.6
8(m, 1H, H−4)、 3.40(s, 3H
, OMe)、 2.86(dd, 1H, J3a,
3e=12.46Hz, J2e,4=4.03Hz,
 H−3e)、 2.29−2.04(7s, 21H
, 60Ac, NAc)、 1.47(t, H−3
a)
【0172】O−(メチル5−アセタミド−7,8
,9−トリ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−4−
O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−
ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラ
クトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−2
,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グルコピラノシド(化
合物5C) 化合物5B(0.44g,0.33mmol)をジクロ
ルメタン(10ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素
・ジエチルエーテル(0.5ml)を滴下し0℃にて4
時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノ
ール=18:1)にて反応終了を確認後、ジクロルメタ
ンで抽出しジクロルメタン層を炭酸ナトリウム,水で洗
浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、
ジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃縮
した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=45:1に
て化合物5C(0.36g,88.5%)を得た。
【0173】C58N67NO28(1226.16)
〔α〕D=+61.01°(c 0.118, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
160(OH, NH)、3160−2800(CH)
、1740(エステル)、1660, 1540(アミ
ド)、710(フェニル)
【0174】O−(メチル5−アセタミド−7,8,9
−トリ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−4−O−
メチル−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロ
ピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−
O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクト
ピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル−2,6
−ジ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシルトリ
クロロアセチミデート(化合物5D) 化合物5C(0.30g,0.24mmol)をジクロ
ルメタン(3ml)に溶解し、氷冷下トリクロロアセト
ニトリル(0.9ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5
.4.0〕−ウンデ−7−セン(35mg)を加え0℃
にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
メタノール=18:1)にて反応終了を確認後減圧濃縮
し得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し
流出液ジクロルメタン:メタノール=60:1にて化合
物5D(0.27g,80.6%)を得た。
【0175】C60H67N2O28Cl3(1370
.54)〔α〕D=+54.57°(c 1.092,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:37
00−3170(NH)、3170−2800(CH)
、1740(エステル)、1670, 1550(アミ
ド)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.55(s, 1H, C=NH)、 8.
12−7.27(m, 15H, 3BzO)、 6.
66(d, 1H,J1,2=3.66Hz, H−1
)、 5.85(t, 1H, J2,3=J3,4=
9.71Hz, H−3)、 5.28(dd, 1H
, J1,2=3.85Hz, H−2)、 5.07
(dd, 1H, J1′,2′=7.88Hz, J
2′,3′=10.26Hz, H−2′)、5.03
(dd, 1H, H−4′)、 4.93(d, 1
H, H−1′)、 4.60(dd, 1H, J3
′,4′=3.30Hz, H−3′)Neu5Acユ
ニット:5.54(m, 1H, J7,8=8.97
Hz, H−8)、 5.33(dd, 1H, J6
,7=2.39Hz, H−7)、 5.25(d, 
J5,NH=7.88Hz, NH)、 3.70(s
, 3H, COOMe)、 3.56(m, 1H,
 H−4)、 3.28(s, 3H, OMe)、 
2.74(dd, 1H, J3a,3e=12.82
Hz, J3e,4=4.58Hz, H−3e)、 
2.16−1.93(7s, 21H, 6AcO, 
AcN)、 1.70(t, 1H, J3a,3e=
12.36Hz, H−3a)
【0176】O−(メチ
ル5−アセタミド−7,8,9−トリ−O−アセチル−
3,5−ジデオキシ−4−O−メチル−D−グリセロ−
α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(
2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−
ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4
)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2
S,3R,4E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ
−4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物5E) 化合物5D(0.12g,0.09mmol)と化合物
17(0.08g,0.19mmol)をジクロルメタ
ン(3.5ml)に溶解し、モレキュラーシーブス4A
タイプAW300(2.5g)を加えて室温にて30分
撹拌した。次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエー
テル(0.05ml)を滴下し、0℃にて5時間撹拌し
た。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18
:1)にて反応終了を確認後、反応液をセライト濾過し
、濾液と洗液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジク
ロルメタン層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで
洗浄し、濾液と洗液を合わし、得られたシラップをカラ
ムクロマトグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メ
タノール=70:1にて化合物5E(0.10g,70
.0%)を得た。
【0177】C83H104N4O30(1637.7
5)〔α〕D=+10.01°(c 1.298, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3160(NH)、3160−2800(CH)、2
100(N3)、1740(エステル)、1680, 
1550(アミド)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.06−7.27(m, 20H, 4Bz
O)、5.49(t, 1H, J2,3=9.89H
z, H−3)、5.25(dd, 1H, J1,2
=7.33Hz, H−2)、 5.04(dd, 1
H, H−2′)、 5.01(dd, 1H, H−
4′)、 4.93(d, 1H, J1′,2′=7
.69Hz, H−1′)、 4.66(d, 1H,
 H−1)、 4.40(dd, 1H, J2′,3
′=10.26Hz, J3′,4′=3.30Hz,
 H−3′) Neu5Acユニット:5.61(m, 1H, H−
8)、 3.69(s, 3H, COOMe)、 3
.54(m, 1H, H−4)、 3.28(s, 
3H, OMe)、 2.73(dd, 1H, J3
a,3e=12.45Hz, J3e,4=3.67H
z, H−3e)、 2.24−1.98(7s, 2
4H, 6AcO, AcN)Sphingosine
ユニット:5.66(m, 1H, J5,6=J5,
6′=6.96Hz, H−5)、 1.24(s, 
22H, 11CH2)、 0.87(t, 3H, 
CH3)
【0178】O−(メチル5−アセタミド−7
,8,9−トリ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−
4−O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(3−O−ア
セチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−グルコ
ピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E)−3
−ベンゾイルオキシ−2−オクタデカナミド−4−オク
タデセン−1,3−ジオール(化合物5F) 化合物5F(100mg,0.06mmol)をピリジ
ン:水=5:1の混合溶媒(12ml)に溶解し、硫化
水素ガスを吹き込みながら室温にて25時間撹拌した。 T.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後減圧
乾固した。その後ジクロルメタン(6ml)に溶解し、
ステアリン酸(58mg,0.20mmol)とWSC
(58mg)を加え室温にて一夜撹拌した。T.L.C
.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応
終了を確認後ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン
層を水にて洗浄した。 無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別しジクロルメ
タンで洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃縮した。得ら
れたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流出液
ジクロルメタン:メタノール=75:1にて化合物5F
(93mg,81.3%)を得た。
【0179】C101H140N2O31(1878.
22)〔α〕D=+181.19°(c 1.170,
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:370
0−3150(NH)、3150−2800(CH)、
1740(エステル)、1660, 1530(アミド
)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.06−7.25(m, 20H, 4Bz
O)、5.47(t, 1H, J2,3=9.89H
z, H−3)、5.19(dd, 1H, H−2)
、 5.00(dd, 1H, J2′,3′=9.8
9Hz, H−2′)、 5.00(dd, 1H, 
H−4′)、 4.84(d, 1H, J1′,2′
=8.06Hz, H−1′)、 4.61(d, 1
H, J1,2=8.06Hz, H−1)、 4.5
9(dd, 1H, J3′,4′=3.30Hz, 
H−3′) Neu5Acユニット:5.53(m, 1H, H−
8)、 5.35(dd, 1H, J6,7=2.5
7Hz, J7,8=9.16Hz, H−7)、 3
.70(s, 3H, COOMe)、 3.56(m
, 1H, H−4)、 3.29(s, 3H, O
Me)、 2.73(dd, 1H, J3a,3e=
12.64Hz, J3e,4=4.21Hz, H−
3e)、 2.13−1.93(7s,21H, 6A
cO, AcN) Cerユニット:5.76(td, 1H, J5,6
=J5,6′=6.96Hz, H−5)、 1.26
(s, 50H, 25CH2)、 0.87(t, 
6H, 2CH3)
【0180】O−(5−アセタミド
−3,5−ジデオキシ−4−O−メチル−D−グリセロ
−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロン酸)−(
2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1
→4)−O−(β−D−グルコピラノシル)−(1→1
)−(2S,3R,4E)−2−オクダデカナミド−4
−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物5) 化合物5F(85mg,0.045mmol)をメタノ
ール(3ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート
溶液(5滴)を加え室温にて22時間撹拌した後水(0
.5ml)を加え、さらに20時間撹拌した。T.L.
C.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)にて
反応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(H+
)にて中和した後、減圧濃縮した。得られたシラップは
セファデックスLH−20によるゲル濾過を行い化合物
5を得た。
【0181】C60H110N2O21(1195.5
3)〔α〕D=+2.99°(c 0.958, メタ
ノール:ジクロルメタン=1:1) IR νKBrmaxcm−1:3700−2800(
OH,NH)、2920, 2850(Me, メチレ
ン)、1730(C=O)、1630, 1540(ア
ミド) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ4.43(d, 1H, J1′,2′=8.
06Hz, H−1′)、 4.10(d, 1H, 
J1,2=8.06Hz, H−1)Neu5Acユニ
ット:3.40(s, 3H, OMe)、 2.99
(broad, 1H, H−3e)、 2.00(s
, 3H, AcN)Cerユニット:5.69(td
, 1H, J5,6=J5,6′=6.60Hz, 
H−5)、 4.19(dd, 1H, H−4)、1
.28(s, 50H, 25CH2)、 0.89(
t, 6H, 2CH3)
【0182】実施例6 メチル(メチル5−アセタミド−9−O−t−ブチルジ
メチルシリル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D−グ
リセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)ネ
ート(化合物50) 化合物46(2.06g,5.83mmol)をピリジ
ン(40ml)に溶解し、0℃に冷却した。t−ブチル
ジメチルシリルクロライド(1.7g,1.13mmo
l)を加え0℃にて2時間撹拌した。T.L.C.(1
0:1)にて反応終了を確認後メタノールを加え1時間
撹拌した。これを減圧濃縮し、得られたシラップをカラ
ムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキ
サン=4:1にて化合物50(2.54g,93.2%
)を得た。
【0183】C19H37NO8SSi(467.65
)〔α〕D=+24.20°(c 0.818, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1:3700−
3160(NH,OH)、3160−2800(CH)
、1730(エステル)、1650,1540(アミド
)、840,820(Si) 1H−NMR(CDCl3)3.75(s, 3H, 
COOMe)、 3.22(dd, 1H, J5,6
=10.25Hz, H−6)、 2.71(dd, 
1H, J3a,3e=13.01Hz, J3e,4
=4.58Hz, H−3e)、 2.01, 1.9
2(2s, 6H, NAc, SMe)、 0.82
(s, 9H, t−BuSi)、 0.00(s, 
6H, Me2Si)
【0184】メチル(メチル5−
アセタミド−4,8−ジ−O−ベンゾイル−9−O−t
−ブチルジメチルシリル−3,5−ジデオキシ−2−チ
オ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシド)ネート(化合物51) 化合物50(0.10g,0.21mmol)をジクロ
ルメタン:ピリジン=3:1の混合溶媒(4ml)に溶
解し、−5℃に冷却してジクロルメタン(1ml)で希
釈した塩化ベンゾイル(0.15ml,1.29mmo
l)を加え、−5℃にて1.5時間撹拌した。T.L.
C.(ジクロルメタン:メタノール=30:1)により
反応終了を確認後、メタノールを加え減圧濃縮した。得
られたシラップをジクロルメタンで抽出し、有機層はH
Cl、水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで脱水後これを濾
別し減圧濃縮した。得られたシラップはカラムクロマト
グラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=1:
3にて化合物51(0.11g,76.1%)を得た。
【0185】C33H45NO10SSi(675.8
7)〔α〕D=−11.64°(c 0.704, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3160(NH)、3160−2800(CH)、1
720(エステル)、1630, 1550(アミド)
、830, 810(Si)、710(フェニル) 1H−NMR(CDCl3)8.13−7.47(m,
 10H, 20Bz)、 6.29(d, 1H, 
J5,NH=7.87Hz, NH)、 5.46(m
, 1H, H−8)、 5.28(ddd, 1H,
 J3e,4=4.58Hz, H−4)、 4.83
(d, 1H, OH−7)、 4.18(q, 1H
, J4,5=J5,6=J5,NH=10.26Hz
, H−5)、 4.18−4.05(m, 3H, 
H−7,9,9′)、 3.51(dd, 1H, H
−6)、 3.28(s, 3H, COOMe)、 
2.90(dd, 1H, J3a,3e=12.54
Hz, H−3e)、2.25, 1.92(2s, 
6H, NAc, SMe)、 0.89(s, 9H
, t−BuSi)、 0.00(s, 6H, Me
2Si)
【0186】メチル(メチル5−アセタミド−4,8−
ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−
D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシ
ド)ネート(化合物52) 化合物51(72mg,0.10mmol)を80%酢
酸水溶液(3ml)に溶解し、40℃にて2時間撹拌し
た。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18
:1)により反応終了を確認後、減圧濃縮した。得られ
たシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液
酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物52(51m
g,85.3%)を得た。
【0187】C27H31NO10S(561.60)
〔α〕D=−3.04°(c 0.656, CHCl
3)IR νfilmmaxcm−1:3700−31
50(NH)、3150−2800(CH)、1720
(エステル)、1650, 1540(アミド)、71
0(フェニル) 1H−NMR(CDCl3, CD3OD)8.10−
7.32(m, 10H, 2OBz)、 5.41(
m, 1H, J7,8=8.97Hz,H−8)、 
5.19(ddd, 1H, J3e,4=4.58H
z, H−4)、 4.27(t, 1H, J4,5
=J5,6=10.44Hz,H−5)、 4.12−
3.89(m, 3H, H−7,9,9′)、 3.
55(dd, 1H, H−6)、 3.32(s, 
3H, COOMe)、 2.89(dd, 1H, 
J3a,3e=12.45Hz, H−3e)、2.1
8, 1.90(2s, 6H, SMe, NAc)
、 2.08(t, 1H, H−3a)
【0188】メチル(メチル5−アセタミド−4,8−
ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオキシ−9−O−メ
チル−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド)ネート(化合物53)化合物52
(1.50g,2.67mmol)をジクロルメタン(
60ml)に溶解し、0℃に冷却し、DTBMP(1.
5g,7.30mmol)とテトラフルホロボラン酸ト
リメチルオキソニウム(1.0g,6.76mmol)
を加え、0℃にて30分間撹拌した。T.L.C.(ジ
クロルメタン:メタノール=30:1)により反応終了
を確認後、メタノールを加え減圧濃縮した。得られたシ
ラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸
エチル:ヘキサン=1:4にて化合物53(1.47g
,95.6%)を得た。
【0189】C28H33NO10S(575.63)
〔α〕D=+5.91°(c 1.150, CHCl
3)IR νfilmmaxcm−1:3700−31
60(NH)、3160−2800(CH)、1730
(エステル)、1650, 1550(アミド)、71
0(フェニル) 1H−NMR(CDCl3)8.08−7.39(m,
 10H, 2OBz)、 6.20(d, 1H, 
J5,NH=7.87Hz, NH)、 5.49(m
, 1H, H−8)、 5.21(ddd, 1H,
 J3e,4=4.76Hz, J4,5=10.62
Hz, H−4)、 4.80(d,1H, OH−7
)、 4.19(q, 1H, H−5)、 3.91
−3.81(m, 2H, H−9,9′)、3.47
(dd, 1H, J5,6=10.44Hz, J6
,7=1.56Hz, H−6)、 3.34, 3.
23(2s, 6H,COOMe, OMe)、 2.
84(dd,1H, J3a,3e=12.64Hz,
 H−3e)、 2.17, 1.91(2s, 6H
, NAc, SMe)
【0190】メチル(メチル5
−アセタミド−7−O−アセチル−4,8−ジ−O−ベ
ンゾイル−3,5−ジデオキシ−9−O−メチル−2−
チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピ
ラノシド)ネート(化合物54) 化合物53(1.42g,2.47mmol)をピリジ
ン(15ml)に溶解し、無水酢酸(12ml)を加え
、室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=30:1)にて反応終了を確認後メタ
ノールを加え減圧濃縮し、得られたシラップはジクロル
メタンで抽出し、ジクロルメタン層をHCl、水にて洗
浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、
ジクロルメタンで洗浄した後、濾液と洗液を合わし減圧
濃縮した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィ
ーに供し流出液酢酸エチル:ヘキサン=2:3にて化合
物54(1.48g,97.4%)を得た。
【0191】C30H35NO11S(617.70)
〔α〕D=+69.31°(c 0.906, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
150(NH)、3150−2800(CH)、173
0(エステル)、1670, 1540(アミド)、7
10(フェニル) 1H−NMR(CDCl3)8.08−7.35(m,
 10H, 2OBz)、 5.66(m, 1H, 
J7,8=6.98Hz,J8,9=3.41Hz, 
J8,9′=5.76Hz, H−8)、 5.54(
dd, 1H, J6,7=2.33Hz,H−7)、
 5.47(d, 1H, J5,NH=10.06H
z, NH)、 5.12(ddd, 1H, J4,
5=10.44Hz, H−4)、 4.35(q, 
1H, H−5)、 4.00(dd, 1H, J5
,6=10.67Hz, H−6)、 3.85(dd
, 1H, Jgem=11.00Hz, H−9)、
 3.56(dd, 1H, H−9′)、 3.54
, 3.33(2s, 6H, COOMe, OMe
)、 2.93(dd, 1H, J3a,3e=12
.56Hz, J3e,4=4.66Hz, H−3e
)、 2.20, 2.19, 1.76(3s, 9
H, OAc, NAc, SMe)
【0192】2−
(トリメチルシリル)エチルO−(メチル5−アセタミ
ド−7−O−アセチル−4,8−ジ−O−ベンゾイル−
3,5−ジデオキシ−9−O−メチル−D−グリセロ−
α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(
2→3)−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラク
トピラノシル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−β−D−グルコピラノシド(化合物6A) 化合物54(1.00g,1.62mmol)と化合物
16(0.62g,0.82mmol)をアセトニトリ
ル(12ml)に溶解した後モレキュラーシーブス3A
(2.5g)を加え一夜撹拌した。その後−15℃に冷
却し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフルオ
ロメタンスルホネート(60%,3.0g)を加え−1
5℃にて2日間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=20:1)にて反応終了を確認後、反
応液をセライト濾過し、濾液と洗液は合わせてジクロル
メタンで抽出し、ジクロルメタン層を炭酸ナトリウム,
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾
別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし、得
られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し、流
出液酢酸エチル:ヘキサン=5:4にて化合物6A(0
.43g,39.8%)を得た。
【0193】C67H77NO25Si(1324.4
6)〔α〕D=+27.83°(c 0.934, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3160(NH,OH)、3160−2800(CH
)、1730(エステル)、1670, 1530(ア
ミド)、860,840(Me3Si)、710(フェ
ニル)270MHz 1H−NMR(CDCl3)La
cユニット:δ8.21−7.37(m, 25H, 
5BzO)、 5.37(dd, 1H, J1,2=
8.06Hz, J2,3=9.52Hz, H−2)
、 4.87(dd, 1H, Jgem=11.72
Hz, J5,6=3.11Hz, H−6)、 4.
77(d, 1H,H−1)、 4.76(d, 1H
, J1′,2′=7.69Hz, H−1′)、 4
.62(dd, 1H, J5,6=5.68Hz, 
H−6)、 0.98(m, 2H, CH2CH2S
i)、 0.00(s, 9H, Me3Si) Neu5Acユニット:5.74−5.65(m, 2
H, H−4,8)、 5.17(dd, 1H, H
−7)、 3.39, 3.35(2s, 6H, C
OOMe, OMe)、 2.87(dd, 1H, 
J3a,3e=12.82Hz, J3e,4=4.2
1Hz, H−3e)、2.31, 1.92(2s,
 6H, AcO, AcN)
【0194】2−(トリ
メチルシリル)エチルO−(メチル5−アセタミド−7
−O−アセチル−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5
−ジデオキシ−9−O−メチル−D−グリセロ−α−D
−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3
)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾ
イル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3
−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D
−グルコピラノシド(化合物6B) 化合物6A(0.38g,0.29mmol)をピリジ
ン(14ml)に溶解した後、無水酢酸(11ml)を
加え室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメ
タン:メタノール=20:1)にて反応終了を確認後、
メタノールを加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮
した。得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに
供し、流出液ジクロルメタン:メタノール=100:1
にて化合物6B(0.40g,96.2%)を得た。
【0195】C73H83NO28Si(1450.5
7)〔α〕D=+37.36°(c 0.562, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3150(NH)、3150−2800(CH)、1
740(エステル)、1680, 1530(アミド)
、860, 840(Me3Si)、710(フェニル
)270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユ
ニット:δ8.16−7.29(m, 25H, 5B
zO)、 5.60(t, 1H, J2,3=J3,
4=9.52Hz,H−3)、 5.37(dd, 1
H, J1,2=8.06Hz, H−2)、 5.2
0(dd, 1H, J2′,3′=9.52Hz, 
H−2′)、 5.10(d, 1H, J1′,2′
=7.88Hz, H−1′)、 5.08(d, 1
H,H−4′)、 4.80(d, 1H, H−1)
、 0.97(m, 2H, CH2CH2Si)、 
0.00(s, 9H, Me3Si) Neu5Acユニット:5.86(m, 1H, H−
8)、 5.73(dd, 1H, J6,7=2.5
7Hz, H−7)、 3.42, 3.39(2s,
 6H, COOMe, OMe)、 2.83(dd
, 1H, J3a,3e=12.36Hz, J3e
,4=4.48Hz, H−3e)、 2.45−1.
87(5s, 15H, 4AcO, AcN)
【01
96】O−(メチル5−アセタミド−7−O−アセチル
−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオキシ−
9−O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−(2,
4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β−D−
ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−O−アセチル
−2,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グルコピラノシド
(化合物6C)化合物6B(0.39g,0.39mm
ol)をジクロルメタン(10ml)に溶解し、氷冷下
三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(0.5ml)を滴
下し0℃にて5時間撹拌した。T.L.C.(ジクロル
メタン:メタノール=20:1)にて反応終了を確認後
、ジクロルメタンで抽出しジクロルメタン層を炭酸ナト
リウム,水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、
これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を
合わし減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロマ
トグラフィーに供し、流出液ジクロルメタン:メタノー
ル=60:1にて化合物6C(0.34g,93.7%
)を得た。
【0197】C88H71NO28(1350.33)
〔α〕D=+67.93°(c 1.466, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
140(OH, NH)、3140−2800(CH)
、1740(エステル)、1670, 1530(アミ
ド)、710(フェニル)
【0198】O−(メチル5−アセタミド−7−O−ア
セチル−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオ
キシ−9−O−メチル−2−チオ−D−グリセロ−α−
D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→
3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベン
ゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−
3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−α−
D−グルコピラノシルトリクロロアセチミデート(化合
物6D) 化合物6C(0.34g,0.25mmol)をジクロ
ルメタン(4ml)に溶解し、氷冷下トリクロロアセト
ニトリル(1.0ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5
.4.0〕−ウンデ−7−セン(40mg)を加え0℃
にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:
メタノール=20:1)にて反応終了を確認後減圧濃縮
し、得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供
し流出液ジクロルメタン:メタノール=90:1にて化
合物6D(0.33g,87.8%)を得た。
【0199】C70H71N2O28Cl3(1494
.72)〔α〕D=+72.30°(c 0.686,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:37
00−3160(NH)、3160−2800(CH)
、1750(エステル)、1680, 1540(アミ
ド)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.56(s, 1H, C=NH)、 8.
11−7.08(m, 25H, 5OBz)、 6.
68(d, 1H,J1,2=3.67Hz, H−1
)、 5.86(t, 1H, J2,3=J3,4=
9.53Hz, H−3)、 5.32(dd, 1H
, J2,3=10.26Hz, H−2)、 5.0
2(dd, 1H, J1′,2′=7.88Hz, 
J2′,3′=9.71Hz, H−2′)、5.02
(d, 1H, H−1′)、 4.97(dd, 1
H, H−4′)、 4.78(dd, 1H, J3
′,4′=3.12Hz, H−3′)Neu5Acユ
ニット:5.73(m, 1H, H−8)、 5.6
2(dd, 1H, J6,7=2.75Hz, J7
,8=9.71Hz, H−7)、 3.72(dd,
 1H, H−6)、 3.32, 3.26(2s,
 6H, COOMe, OMe)、 2.72(dd
,1H,J3a,3e=12.64Hz, J3e,4
=4.58Hz, H−3e)、 2.32−1.75
(5s, 15H, 4AcO,AcN)
【0200】O−(メチル5−アセタミド−7−O−ア
セチル−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオ
キシ−9−O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−
(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(3−
O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−
グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E
)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデ
セン−1,3−ジオール(化合物6E) 化合物6D(0.20g,0.13mmol)と化合物
17(0.10g,0.23mmol)をジクロルメタ
ン(4ml)に溶解しモレキュラーシーブス4Aタイプ
AW300(2.5g)を加えて室温にて30分撹拌し
た。次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(
0.07ml)を滴下し、0℃にて5時間撹拌した。T
.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=20:1)
にて反応終了を確認後反応液をセライト濾過し、濾液と
洗液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタ
ン層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、
濾液と洗液を合わし、得られたシラップをカラムクロマ
トグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メタノール
=120:1にて化合物6E(0.19g,80.6%
)を得た。
【0201】C93H108N4O30(1761.9
2)〔α〕D=+23.60°(c 1.966, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3140(NH)、3140−2800(CH)、2
100(N3)、1730( エステル)、1680,1530(アミド)、710(
フェニル)270MHz 1H−NMR(CDCl3)
Lacユニット:δ8.06−7.17(m, 30H
, 6BzO)、5.52(t, 1H, H−3)、
 5.29(dd, 1H,J1,2=7.88Hz,
 J2,3=9.34Hz, H−2)、 5.13(
dd, 1H, H−2′)、 4.99(d, 1H
, J1′,2′=7.70Hz, H−1′)、 4
.96(d, 1H, H−4′)、 4.77(dd
, 1H, J2′,3′=9.52Hz, J3′,
4′=3.30Hz, H−3′)、 4.71(d,
 1H, H−1)Neu5Acユニット:5.74(
m, 1H, H−8)、 5.62(dd, 1H,
 J6,7=2.83Hz, J7,8=9.42Hz
, H−7)、 3.42(dd, 1H, J8,9
=3.67Hz, Jgem=3.67Hz, H−9
)、 3.30, 3.27(2s, 6H,COOM
e, OMe)、 2.72(dd, 1H, J3a
,3e=12.46Hz, J3e,4=4.40Hz
, H−3e)、 2.32−1.75(5s, 15
H, 4AcO, AcN)Sphingosineユ
ニット:1.25(s, 22H, 11CH2)、 
0.88(t, 3H, CH3)
【0202】O−(メチル5−アセタミド−7−O−ア
セチル−4,8−ジ−O−ベンゾイル−3,5−ジデオ
キシ−9−O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラク
ト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O−
(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(3−
O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−
グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E
)−3−ベンゾイルオキシ−2−オクタデカナミド−4
−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物6F)化合
物6E(150mg,0.08mmol)をピリジン:
水=5:1の混合溶媒(18ml)に溶解し、硫化水素
ガスを吹き込みながら室温にて48時間撹拌した。T.
L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後、減圧乾
固した。その後ジクロルメタン(9ml)に溶解しステ
アリン酸(100mg,0.34mmol)とWSC(
100mg)を加え室温にて6時間撹拌した。T.L.
C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反
応終了を確認後ジクロルメタンで抽出しジクロルメタン
層を水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後これ
を濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし
減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロマトグラ
フィーに供し流出液ジクロルメタン:メタノール=11
0:1にて化合物6F(142mg,83.5%)を得
た。
【0203】C111H144N2O31(2002.
39)〔α〕D=+34.03°(c 2.844, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:370
0−3150(NH)、3150−2800(CH)、
1730(エステル)、1670,1530(アミド)
、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.07−7.17(m, 30H, 6Bz
O)、 5.50(t, 1H, J2,3=J3,4
=9.71Hz,H−3)、 5.22(dd, 1H
, H−2)、 5.07(dd, 1H, J1′,
2′=7.87Hz, H−2′)、 4.97(d,
 1H, H−1′)、 4.96(d, 1H, H
−4′)、 4.77(dd, 1H, J2′,3′
=10.26Hz, J3′,4′=3.30Hz, 
H−3′)、 4.63(d, 1H, J1,2=7
.88Hz, H−1)Neu5Acユニット:5.7
8(m, 1H, H−8)、 5.63(dd, 1
H, J6,7=2.93Hz, J7,8=9.89
Hz, H−7)、 4.30(q, 1H, J4,
5=J5,6=J5,NH=10.44Hz, H−5
)、 3.71(dd, 1H, H−6)、 3.4
5(dd, 1H, J8,9=3.48Hz, Jg
em=11.18Hz, H−9)、 3.30, 3
.27(2s, 6H, COOMe, OMe)、 
2.72(dd, 1H, J3a,3e=12.27
Hz, J3e,4=4.40Hz, H−3e)、 
2.30−1.75(5s, 15H, 4AcO, 
AcN) Cerユニット:1.26(s, 50H, 25CH
2)、 0.87(t, 6H, 2CH3)
【0204】O−(5−アセタミド−3,5−ジデオキ
シ−9−O−メチル−D−グリセロ−α−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシロン酸)−(2→3)−O−(β
−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(β−
D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,
4E)−2−オクタデカナミド−4−オクタデセン−1
,3−ジオール(化合物6) 化合物6F(140mg,0.07mmol)をメタノ
ール(3.5ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラ
ート溶液(5滴)を加え室温にて12時間撹拌した後、
水(0.5ml)を加え、さらに6時間撹拌した。T.
L.C.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)
にて反応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(
H+)にて中和し濾過後減圧濃縮した。得られたシラッ
プはセファデックスLH−20によるゲル濾過を行い化
合物6を得た。
【0205】C60H110N2O21(1195.5
7)〔α〕D=−0.49°(c 1.212, メタ
ノール:ジクロルメタン=1:1) IR νKBrmaxcm−1:3700−2800(
OH,NH)、2940, 2850(Me, メチレ
ン)、1730(C=O)、1640, 1550(ア
ミド) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ4.42(d, 1H, H−1′)、 4.
30(d, 1H, J1,2=7.32Hz, H−
1)Neu5Acユニット:3.41(s, 3H, 
OMe)、 2.79(broad, 1H, H−3
e)、 2.03(s, 3H, NAc)Cerユニ
ット:5.68(td, 1H, J5,6=J5,6
′=6.60Hz, H−5)、 4.43(dd, 
1H, J4,5=7.32Hz, H−4)、 1.
27(s, 50H, 25CH2)、 0.89(t
, 6H, 2CH3)
【0206】実施例7 メチル(メチル5−アセタミド−4,7−ジ−O−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−8,9−O−イソプロピリ
デン−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド)ネート(化合物55)化合物47
(2.5g,6.35mmol)をピリジン(20ml
)に溶解した後、無水酢酸(10ml)を加え室温にて
一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノ
ール=18:1)にて反応終了を確認後、メタノールを
加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮した。得られ
たシラップはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液
酢酸エチル:ヘキサン=1:1にて化合物55(3.0
g,96.7%)を得た。
【0207】C20H31NO10S(477.3)〔
α〕D=+9.00°(c 1.110, CHCl3
)IR νfilmmaxcm−1:3700−317
0(NH)、3170−2800(CH)、1740(
エステル)、1670, 1550(アミド)、850
(イソプロピリデン) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)δ5.50
(d, 1H, J5,NH=9.90Hz, NH)
、 5.39(dd,1H, J6,7=2.02Hz
, J7,8=3.67Hz, H−7)、 4.96
(ddd, 1H, J3e,4=4.95Hz, J
4,5=10.44Hz, H−4)、 4.37(d
dd, 1H, H−8)、 4.06(m, 3H,
 H−5,9,9′)、3.85(s, 3H, CO
OMe)、 2.78(dd, 1H, J3a,3e
=12.73Hz, H−3e)、 2.17−1.8
8(4s, 12H, SMe, 2OAc, NAc
)、 1.35, 1.34(2s, 6H, C−M
e2)
【0208】メチル(メチル5−アセタミド−4,7−
ジ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド
)ネート(化合物56) 化合物55(3.0g,6.29mmol)に80%酢
酸水溶液(30ml)を加え室温にて2日間放置した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=10:1
)に反応終了を確認後、減圧濃縮した。得られたシラッ
プはカラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチ
ル:ヘキサン=4:1にて化合物56(2.0g,90
.5%)を得た。
【0209】C17H27NO10S(437.2)〔
α〕D=+34.22°(c 0.818, CHCl
3)IR νfilmmaxcm−1:3700−31
60(OH,NH)、3160−2800(CH)、1
740(エステル)、1660, 1550(アミド)
270MHz 1H−NMR(CDCl3)δ6.15
 (d, 1H, NH)、 5.08 (dd, 1
H, J6,7=2.38Hz, J7,8=9.34
Hz, H−7)、 4.87 (ddd, 1H, 
J3a,4=11.36Hz, J3e,4=4.76
Hz, H−4)、 4.25 (ddd, 1H, 
JNH,5=J5,6=J4,5=10.26Hz, 
H−5)、3.78 (dd, 1H, H−6)、 
3.71 (s, 3H,COOMe)、 2.82 
(dd, 1H, J3a,3e=12.82Hz, 
H−3e)、 2.16−2.05 (3s, 12H
, SMe, 2OAc, NAc)
【0210】メチ
ル(メチル5−アセタミド−4,7−ジ−O−アセチル
−3,5−ジデオキシ−8,9−ジ−O−メタンスルホ
ニル−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド)ネート(化合物57) 化合物56(6.0g,1.37mmol)をピリジン
(50ml)に溶解し、メタンスルホニルクロライド(
3.7ml)を加え6時間撹拌した。T.L.C.(ジ
クロルメタン:メタノール=18:1)にて反応終了を
確認後、メタノールを加え減圧濃縮した。得られたシラ
ップをジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン層を2
N−HCl,水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水
後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液
を合わし得られたシラップをカラムクロマトグラフィー
に供し、流出液酢酸エチル:ヘキサン=3:2にて化合
物57(6.7g,82.3%)を得た。
【0211】C19H31NO14S3(593.4)
〔α〕D=+30.88°(c 0.926, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
170(NH)、3170−2800(CH)、174
0(エステル)、1660, 1550(アミド)、1
360, 1180(SO2) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)δ5.80
(d, 1H, NH)、 5.48(dd, 1H,
 J6,7=2.20Hz, H−7)、5.23(d
dd, 1H, J7,8=5.49Hz, J8,9
=8.06Hz, H−8)、 4.93(ddd,1
H, J3e,4=4.76Hz, H−4)、 4.
80(dd, 1H, J9,9′=11.72Hz,
 H−9)、 4.39(dd, 1H, H−9′)
、 4.06(q,1H, J4,5=J5,NH=J
5,6=10.26Hz, H−5)、 3.88(d
d, 1H, H−6)、 3.71(s, 3H, 
COOMe)、 3.19, 3.11(2s, 6H
, 2Ms)、 2.78(dd, 1H, J3a,
3e=12.82Hz, H−3e)、 2.19−2
.04(4s, 12H, SMe, 2OAc, N
Ac)
【0212】メチル(メチル5−アセタミド−4
,7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオ
キシ−2−チオ−L−グリセロ−α−D−ガラクト−2
−ノヌロピラノシド)ネート(化合物58) 化合物57(5.0g,1.01mmol)をジメチル
ホルムアミド(50ml)に溶解し、酢酸セシウム(1
0g)及び18−クラウン−6(4g)を加え120℃
にて1日撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減
圧乾固した。これをジメチルホルムアミド(50ml)
に溶解し、メチル−p−トルエンスルホン酸(10g)
を加え室温にて1日撹拌し、次いでピリジン(50ml
)及び無水酢酸(30ml)を加え室温にて一夜撹拌し
た。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18
:1)にて反応終了を確認後、メタノールを加え減圧濃
縮した。得られたシラップをジクロルメタンで抽出し、
ジクロルメタン層を2N−HCl,水で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタン
で洗浄し、濾液と洗液を合わし、得られたシラップをカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液酢酸エチル:ヘ
キサン=3:2にて化合物58(4.8g,91.1%
)を得た。
【0213】C21H31O14NS(553.3)〔
α〕D=+0.61°(c 0.97,CHCl3)I
R νfilmmaxcm−1:3700−3160(
NH)、3160−2800(CH)、1740(エス
テル)、1660, 1540(アミド)270MHz
 1H−NMR(CDCl3)δ5.50−5.38(
m, 2H, H−8, NH)、 5.33(dd,
 1H, J6,7=2.20Hz, J7,8=8.
97Hz, H−7)、 4.93(ddd, 1H,
 J3e,4=4.77Hz, J4,5=10.44
Hz, H−4)、4.60(m, 2H, H−9,
9′)、 4.06(q, 1H, J5,NH=J5
,6=10.44Hz, H−5)、 3.86(dd
, 1H,H−6)、 3.84(s, 3H, CO
OMe)、 2.78(dd, 1H, J3a,3e
=12.64Hz, H−3e)、 2.19−1.8
8(6s,18H, SMe, 4OAc, NAc)
【0214】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−3,5−ジデオキシ−L−グリセロ−α−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)
−O−(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β
−D−グルコピラノシド(化合物7A) 化合物58(0.50g,0.90mmol)と化合物
16(0.35g,0.46mmol)をアセトニトリ
ル(6ml)に溶解した後モレキュラーシーブス3A(
3.0g)を加え一夜撹拌した。その後−15℃に冷却
し、ジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフルオロ
メタンスルホネート(50%,1.5g)を加え−15
℃にて二日間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン
:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、反応
液をセライト濾過し、濾液と洗液は合わせてジクロルメ
タンで抽出し、ジクロルメタン層を炭酸ナトリウム,水
で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別
しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わし、得ら
れたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流出液
酢酸エチル:ヘキサン=2:1にて化合物7A(0.2
1g,36.9%)を得た。
【0215】C64H79NO29Si(1228.3
)〔α〕D=−11.41°(c 1.060, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1:3700−
3160(NH)、3160−2800(CH)、17
40(エステル)、1680, 1530(アミド)、
860, 840(Me3Si)、710(フェニル)
270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.20−7.47(m, 15H, 3Bz
O)、 5.33(dd, 1H, J1,2=8.0
6Hz, J2,3=9.52Hz, H−2)、 4
.85(dd, 1H, Jgem=11.91Hz,
 J5,6=2.93Hz, H−6)、 4.76(
d, 1H,H−1)、 4.69(d, 1H, J
1′,2′=7.88Hz, H−1′)、 3.68
(ddd, 1H,CHCH2Si)、 0.98(m
, 2H, CH2CH2Si)、 0.00(s, 
9H, Me3Si)Neu5Acユニット:5.57
(m, 1H, H−8)、 5.33(dd, 1H
,J6,7=3.11Hz, H−7)、 5.13(
ddd, 1H, J4,5=10.44Hz, H−
4)、 3.97(s, 3H,COOMe)、 2.
82(dd, 1H, J3a,3e=12.64Hz
, J3e,4=4.76Hz, H−3e)、 2.
22−1.97(5s, 15H, 4AcO, Ac
N)
【0216】2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−3,5−ジデオキシ−L−グリセロ−α−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)
−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイ
ル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−
O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−D−グル
コピラノシド(化合物7B) 化合物7A(0.13g,0.11mmol)をピリジ
ン(10ml)に溶解した後、無水酢酸(5ml)を加
え室温にて一夜撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=18:1)にて反応終了を確認後、メ
タノールを加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧濃縮し
た。得られたシラップはカラムクロマトグラフィーに供
し、流出液ジクロルメタン:メタノール=80:1にて
化合物7B(0.13g,6.7%)を得た。
【0217】C64H79NO29Si(1354.4
)〔α〕D=−11.41°(c 1.016, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1:3700−
3160(NH)、3160−2800(CH)、17
40(エステル)、1680, 1530(アミド)、
860, 840(Me3Si)、710(フェニル)
270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.20−7.47(m, 15H, 3Bz
O)、 5.60(t, 1H, J2,3=J3,4
=9.71Hz,H−3)、 5.34(dd, 1H
, J1,2=7.88Hz, H−2)、 5.32
(d, 1H, H−4′)、 5.21(dd, 1
H, J1′,2′=8.06Hz, J2′,3′=
9.98Hz, H−2′)、 5.07(d, 1H
,H−1′)、 4.81(d, 1H,H−1)、 
3.68 (ddd, 1H, CHCH2Si)、 
0.98 (m, 2H, CH2CH2Si)、 0
.00 (s, 9H, Me3Si)Neu5Acユ
ニット:5.77(m, 1H, H−8)、 5.3
2(dd, 1H, J7,8=9.71Hz, H−
7)、 3.95(s, 3H, COOMe)、 3
.74(dd, 1H, H−6)、 2.74(dd
, 1H, J3a,3e=12.64Hz, J3e
,4=4.76Hz, H−3e)、 2.39−1.
97(8s, 24H, 7AcO, AcN)
【02
18】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8,9−
テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−L−グリ
セロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート
)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル−6
−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−(
1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾ
イル−D−グルコピラノシド(化合物7C)化合物7B
(0.38g,0.28mmol)をジクロルメタン(
8ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエ
ーテル(0.3ml)を滴下し0℃にて6時間撹拌した
。T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:
1)にて反応終了を確認後、ジクロルメタンで抽出しジ
クロルメタン層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジクロルメタ
ンで洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃縮した。得られ
たシラップをカラムクロマトグラフィーに供し、流出液
ジクロルメタン:メタノール=60:1にて化合物7C
(0.33g,93.8%)を得た。
【0219】C59H67NO29(1254.2)〔
α〕D=+28.75°(c 1.064, CHCl
3)IR νKBrmaxcm−1:3700−316
0(OH,NH)、3160−2800(CH)、17
50(エステル)、1670, 1540(アミド)、
710(フェニル)
【0220】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8
,9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−L
−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロ
ネート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチ
ル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
)−(1→4)−3−O−アセチル−2,6−ジ−O−
ベンゾイル−α−D−グルコピラノシルトリクロロアセ
チミデート(化合物7D) 化合物7C(0.30g,0.24mmol)をジクロ
ルメタン(3ml)に溶解し、氷冷下トリクロロアセト
ニトリル(0.9ml)と1,8−ジアザビシクロ〔5
.4.0〕ウンデ−7−セン(35mg)を加え0℃に
て2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタン:メ
タノール=18:1)にて反応終了を確認後減圧濃縮し
得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流
出液ジクロルメタン:メタノール=75:1にて化合物
7D(0.32g,95.7%)を得た。
【0221】C61H67N2O29Cl3(1398
.6)〔α〕D=+24.19°(c 0.992, 
CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:370
0−3140(OH,NH)、3140−2800(C
H)、1750(エステル)、1680, 1540(
アミド)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lscユニ
ット:δ8.55(s, 1H, C=NH)、 8.
11−7.31(m, 15H, 3BzO)、 6.
64(d, 1H,J1,2=3.85Hz, H−1
)、 5.83(t, 1H, J2,3=J3,4=
9.70Hz, H−3)、 5.26(dd, 1H
, J1,2=3,85Hz, H−2)、 5.19
(d, 1H, H−4′)、 5.10(dd, 1
H, J1′,2′=8.06Hz, J2′,3′=
9.89Hz, H−2′)、 4.98(d, 1H
, H−1′) Neu5Acユニット:5.61(m, 1H, J8
,9=6.23Hz, H−8)、 5.18(dd,
 1H, J7,8=7.88Hz, H−7)、 3
.80(s, 3H, COOMe)、 3.59(d
d, 1H, J5,6=10.44Hz, J6,7
=2.38Hz, H−6)、 2.60(dd, 1
H, J3e,4=5.86Hz, H−3e)、 2
.22−1.82(8s, 24H, 7AcO, A
cN)、 1.70(t, 1H, J3a,3e=1
2.36Hz, H−3a)
【0222】O−(メチル
5−アセタミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチ
ル−3,5−ジデオキシ−L−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシロネート)−(2→3)−O
−(2,4−ジ−O−アセチル−6−O−ベンゾイル−
β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(3
−O−アセチル−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D
−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S,3R,4
E)−2−アジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタ
デセン−1,3−ジオール(化合物7E) 化合物7D(0.21g,0.15mmol)と化合物
17(0.15g,0.34mmol)をジクロルメタ
ン(5ml)に溶解しモレキュラーシーブス4Aタイプ
AW300(3g)を加えて室温にて30分撹拌した。 次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(0.
04ml)を滴下し、0℃にて4時間撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて
反応終了を確認後、反応液をセライト濾過し、濾液と洗
液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン
層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水硫酸ナトリウ
ムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾
液と洗液を合わし、得られたシラップをカラムクロマト
グラフィーに供し流出液酢酸エチル:ヘキサン=3:2
にて化合物7E(0.20g,80.0%)を得た。
【0223】C84H104N4O31(1665.8
)〔α〕D=−19.61°(c 1.05, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
140(NH)、3140−2800(CH)、210
0(N3)、1740(エステル)、1680, 15
30(アミド)、700(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.05−7.27(m, 20H, 4Bz
O)、5.40(t, 1H, H−3)、 5.23
(dd, 1H,J1,2=8.06Hz, H−2)
、 5.16(d, 1H, H−4′)、 5.08
(dd, 1H, J1′,2′=8.06Hz, J
2′,3′=10.71Hz, H−2′)、 4.9
3(d, 1H, H−1′)、 4.66(d, 1
H, H−1)Neu5Acユニット:5.61(m,
 1H, H−8)、 5.17(dd, 1H, J
6,7=2.20Hz, H−7)、 3.80(s,
 3H, COOMe)、 3.58(dd, 1H,
 H−6)、 2.60(dd, 1H, J3a,3
e=12.82Hz, J3e,4=4.94Hz, 
H−3e)、 2.21−1.73(8s, 24H,
 7AcO, AcN)Sphingosineユニッ
ト:5.55(m, 1H, H−5)、5.51(d
d, 1H, H−4)、 1.24(s, 22H,
11CH2)、 0.87(t, 3H, CH3)

0224】O−(メチル5−アセタミド−4,7,8,
9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−L−
グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネ
ート)−(2→3)−O−(2,4−ジ−O−アセチル
−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−O−(3−O−アセチル−2,6−ジ−
O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−(1→
1)−(2S,3R,4E)−3−ベンゾイルオキシ−
2−オクタデカナミド−4−オクタデセン−1,3−ジ
オール(化合物7F) 化合物7E(100mg,0.06mmol)をピリジ
ン:水=5:1の混合溶媒(12ml)に溶解し、硫化
水素ガスを吹き込みながら室温にて30時間撹拌した。 T.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後減圧
乾固した。その後ジクロルメタン(6ml)に溶解し、
ステアリン酸(58mg,0.20mmol)とWSC
(58mg)を加え室温にて一夜撹拌した。T.L.C
.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反応
終了を確認後ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタン
層を水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水後、こ
れを濾別しジクロルメタンで洗浄し、濾液と洗液を合わ
し減圧濃縮した。 得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに供し流
出液ジクロルメタン:メタノール=75:1にて化合物
7F(90mg,78.7%)を得た。
【0225】C102H140N2O32(1906.
2)〔α〕D=−3.00°(c 0.80, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
140(NH)、3140−2800(CH)、174
0(エステル)、1680, 1530(アミド)、7
10(Ph) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ8.04−7.26(m, 20H, 4Bz
O)、5.37(t, 1H, H−3)、 5.17
(dd, 1H,J2,3=10.63Hz, H−2
)、 5.16(d, 1H, H−4′)、 5.0
6(dd, 1H, J1′,2′=7.70Hz, 
J2′,3′=10.25Hz, H−2′)、 4.
91(d, 1H, H−1′)、 4.59(d, 
1H, J1,2=7.70Hz, H−1) Neu5Acユニット:5.60(m, 1H, H−
8)、 3.80(s, 3H, COOMe)、 2
.59(dd, 1H, J3a,3e=12.61H
z, J3e,4=4.48Hz, H−3e)、 2
.21−1.84(8s, 24H, 7AcO, A
cN)Cerユニット:5.75(td, 1H, J
5,6=J5,6′=6.84Hz, H−5)、 1
.26(s, 50H, 25CH2)、 0.87(
t, 6H, 2CH3)
【0226】O−(5−アセ
タミド−3,5−ジデオキシ−L−グリセロ−α−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシロン酸)−(2→3)−
O−(β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O
−(β−D−グルコピラノシル)−(1→1)−(2S
,3R,4E)−2−オクタデカナミド−4−オクタデ
セン−1,3−ジオール(化合物7) 化合物7F(90mg,0.047mmol)をメタノ
ール(3ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラート
溶液(5滴)を加え室温にて10時間撹拌した後水(0
.5ml)を加え、さらに4時間撹拌した。T.L.C
.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)にて反
応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(H+)
にて中和し濾過後減圧濃縮した。得られたシラップはセ
ファデックスLH−20によるゲル濾過を行い化合物7
を得た。
【0227】C59H108N2O21(1181.5
)〔α〕D=−0.71°(c 0.834, メタノ
ール:ジクロルメタン=1:1) IR νKBrmaxcm−1:3800−2800(
OH,NH)、2950,2870(Me,メチレン)
、1730(C=O)、1650.1560(アミド) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ4.25(d, 1H, J1′,2′=7.
88Hz, H−1′)、 4.17(d, 1H, 
J1,2=7.88Hz, H−1)Neu5Acユニ
ット:3.08(broad, 1H, H−3e)、
1.86(s, 3H, AcN) Cerユニット:5.55(td, 1H, J5,6
=J5,6′=6.59Hz, H−5)、 4.36
(dd, 1H, H−4)、1.24(s, 50H
, 25CH2)、 0.86(t, 6H, 2CH
3)
【0228】実施例8 2−(トリメチルシリル)エチルO−(5−アセタミド
−1,4,7,8,9−ペンタ−O−アセチル−3,5
−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−
ノヌロピラノシル)−(2→3)−O−(2,4,6−
トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−2,3,6−トリ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシド(化合物60) 化合物59(2−(トリメチルシリル)エチルO−(メ
チル5−アセタミド−4,7,8,9−テトラ−O−ア
セチル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−
ガラクト−2−ノヌロピラノシル)−(2→3)−O−
(6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)
−(1→4)−2,6−ジ−O−ベンゾイル−β−D−
グルコピラノシド)(0.25g,0.20mmol)
をメタノール(25ml)に溶解した後、水素化ホウ素
ナトリウム(750mg,19.83mmol)を加え
室温にて5時間撹拌した。T.L.C.(ブタノール:
エタノール:水=4:2:1)にて反応終了を確認後、
酢酸を加え過剰の試薬を分解し、次いで減圧乾固した。 更にこれをピリジン(20ml)に溶解し、無水酢酸(
15ml)を加え室温にて15時間撹拌した。T.L.
C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)にて反
応終了を確認後ジクロルメタンで抽出し、ジクロルメタ
ン層をHCl,水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱
水後、これを濾別し、ジクロルメタンで洗浄した後、濾
液と洗液を合わし減圧濃縮した。得られたシラップはカ
ラムクロマトグラフィーに供し、流出液ジクロルメタン
:メタノール=80:1にて化合物60(0.20g,
83.1%)を得た。
【0229】C50H75NO29Si(1182.2
2)〔α〕D=+7.77°(c 0.926, CH
Cl3)IR νfilmmaxcm−1:3800−
3160(NH)、3160−2800(CH)、17
50(エステル)、1670,1540(アミド)、8
60,840(Me3Si) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ5.31(dd, 1H, H−4′)、 5
.17(t, 1H, J2,3=J3,4=9.53
Hz, H−3)、 5.00(dd, 1H, J1
′,2′=7.70Hz, J2′,3′=9.53H
z, H−2′)、 4.87(dd, 1H, J1
,2=8.06Hz, H−2)、 4.57(d, 
1H, H−1′)、 4.47(d, 1H, H−
1)、 4.45(dd, 1H, H−3′)、 3
.57(ddd, 1H, CHCH2Si)、 0.
90(m, 2H, CH2CH2Si)、 0.00
(s, 9H, Me3Si)Neu5Acユニット:
5.37(dd, 1H, J6,7=2.20Hz,
 H−7)、 5.19(m, 1H, H−8)、 
3.86(dd, 1H, J5,6=10.63Hz
, H−6)、 2.20−1.86(12s, 36
H, 11OAc, NAc)
【0230】O−(5−
アセタミド−1,4,7,8,9−ペンタ−O−アセチ
ル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)−(2→3)−O−(2
,4,6−トリ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラ
ノシル)−(1→4)−2,3,6−トリ−O−アセチ
ル−D−グルコピラノシド(化合物61)化合物60(
0.18g,0.15mmol)をジクロルメタン(5
ml)に溶解し、氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエー
テル(0.2ml)を滴加し0℃にて6時間撹拌した。 T.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=15:1
)にて反応終了を確認後、ジクロルメタンで抽出しジク
ロルメタン層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで脱水後、これを濾別し、ジクロルメタン
で洗浄し、濾液と洗液を合わし減圧濃縮した。得られた
シラップをカラムクロマトグラフィーに供し、流出液ジ
クロルメタン:メタノール=40:1にて化合物61(
0.12g,72.9%)を得た。
【0231】C45H63NO29(1081.98)
〔α〕D=+50.81°(c 1.972, CHC
l3)IR νfilmmaxcm−1:3700−3
160(OH,NH)、3160−2800(CH)、
1730(エステル)、1650,1530(アミド)
【0232】O−(5−アセタミド−1,4,7,8,
9−ペンタ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−D−
グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシル)
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−2,3
,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル
トリクロロアセチミデート(化合物62) 化合物61(90.0mg,0.08mmol)をジク
ロルメタン(1.5ml)に溶解し、氷冷下トリクロロ
アセトニトリル(0.3ml)と1,8−ジアザビシク
ロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン(10mg)を加え
0℃にて2時間撹拌した。T.L.C.(ジクロルメタ
ン:メタノール=15:1)にて反応終了を確認後減圧
濃縮し得られたシラップをカラムクロマトグラフィーに
供し流出液ジクロルメタン:メタノール=55:1にて
化合物62(83.0mg,81.2%)を得た。
【0233】C47H63N2O29Cl3(1226
.37)〔α〕D=+54.96°(c 1.288,
 CHCl3)IR νfilmmaxcm−1:37
00−3170(NH)、3170−2800(CH)
、1730(エステル)、1660, 1520(アミ
ド)270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lac
ユニット:δ8.66(s, 1H, C=NH)、 
6.48(d, 1H, J1,2=3.66Hz, 
H−1)、 5.55(t, 1H, J2,3=J3
,4=9.52Hz, H−3)、 5.32(dd,
 1H, H−4′)、 5.03(dd, 1H,J
1′,2′=8.06Hz, J2′,3′=10.2
5Hz, H−2′)、 4.90(dd, 1H, 
H−2)、 4.60(d, 1H, H−1′) Neu5Acユニット:5.62(d, 1H, J5
,NH=9.90Hz, NH)、 5.38(dd,
 1H, H−7)、 5.25(m, 1H, H−
8)、 2.21−1.87(12s, 36H, 1
1AcO, AcN)
【0234】O−(5−アセタミド−1,4,7,8,
9−ペンタ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−D−
グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシル)
−(2→3)−O−(2,4,6−トリ−O−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−O−(
2,3,6−トリ−O−アセチル−β−D−グルコピラ
ノシル)−(1→1)−(2S,3R,4E)−2−ア
ジド−3−ベンゾイルオキシ−4−オクタデセン−1,
3−ジオール(化合物63) 化合物62(32.5mg,0.03mmol)と化合
物17(23.0mg,0.05mmol)をジクロル
メタン(2ml)に溶解しモレキュラーシーブス4Aタ
イプAW300(2g)を加えて室温にて30分撹拌し
た。次いで氷冷下三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(
0.04ml)を滴下し、0℃にて4時間撹拌した。T
.L.C.(ジクロルメタン:メタノール=18:1)
にて反応終了を確認後、反応液をセライト濾過し、濾液
と洗液は合わせてジクロルメタンで抽出し、ジクロルメ
タン層を炭酸ナトリウム,水で洗浄した。無水硫酸ナト
リウムで脱水後、これを濾別しジクロルメタンで洗浄し
、濾液と洗液を合わし、得られたシラップをカラムクロ
マトグラフィーに供し流出液ジクロルメタン:メタノー
ル=60:1にて化合物63(25.4g,64.2%
)を得た。
【0235】C70H100N4O31(1493.5
7)〔α〕D=+11.11°(c 0.225, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3140(NH)、3140−2800(CH)、2
100(N3)、1730(エステル)、1670,1
520(アミド)、710(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ5.31(dd, 1H, H−4′)、 5
.18(t, 1H, J2,3=J3,4=9.16
Hz, H−3)、 5.00(dd, 1H, J1
′,2′=8.06Hz, J2′,3′=9.90H
z, H−2′)、 4.92(dd, 1H, J1
,2=7.70Hz, H−2)、 4.58(d, 
1H, H−1′)、 4.51(d, 1H, H−
1)、 4.45(dd, 1H, H−3′)Neu
5Acユニット:5.45(d, 1H, J5,NH
=9.53Hz, NH)、 5.37(dd, 1H
, J6,7=2.20Hz, H−7)、 5.19
(m, 1H, H−8)、 2.19−1.87(1
2s, 36H, 11AcO, AcN)Sphin
gosineユニット:8.06−7.42(m, 5
H, OBz)、 5.92(m, 1H, J5,6
=J5,6′=6.59Hz, H−5)、 1.24
(s, 22H, 11CH2)、 0.87(t, 
3H, CH3)
【0236】O−(5−アセタミド−
1,4,7,8,9−ペンタ−O−アセチル−3,5−
ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノ
ヌロピラノシル)−(2→3)−O−(2,4,6−ト
リ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−(
1→4)−O−(2,3,6−トリ−O−アセチル−β
−D−グルコピラノシル)−(1→1)(2S,3R,
4E)−3−ベンゾイルオキシ−2−オクタデカナミド
−4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合物64) 化合物63(19.5mg,0.01mmol)をピリ
ジン:水=5:1の混合溶媒(3.6ml)に溶解し、
硫化水素ガスを吹き込みながら室温にて3日間撹拌した
。T.L.C.(酢酸エチル)にて反応終了を確認後、
減圧乾固した。その後ジクロルメタン(6ml)に溶解
し、ステアリン酸(20mg,0.07mmol)とW
SC(20mg)を加え室温にて一夜撹拌した。T.L
.C.(ジクロルメタン:メタノーメ=18:1)にて
反応終了を確認後、カラムクロマトグラフィーに供し流
出液ジクロルメタン:メタノール=65:1にて化合物
64(19.0mg,84.1%)を得た。
【0237】C88H135N2O32(1733.0
3)〔α〕D=+23.15°(c 0.380, C
HCl3)IR νfilmmaxcm−1:3700
−3170(NH)、3170−2800(CH)、1
760(エステル)、1670,1550(アミド)、
720(フェニル) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ5.31(dd, 1H, H−4′)、 5
.16(t, 1H, J2,3=J3,4=9.16
Hz, H−3)、 4.98(dd, 1H, J1
′,2′=7.69Hz, J2′,3′=10.26
Hz, H−2′)、 4.89(dd, 1H, J
1,2=8.06Hz, H−2)、 4.54(d,
 1H, H−1′)、 4.45(d, 1H, H
−1)、 4.36(dd, 1H, H−3′)Ne
u5Acユニット:5.56(d, 1H, J5,N
H=9.89Hz, NH)、 5.36(dd, 1
H, H−7)、 5.18(m, 1H, H−8)
、 3.86(dd, 1H, J6,7=2.20H
z, H−6)、 2.17−1.87(12s, 3
6H, 11AcO,AcN)Cerユニット:8.0
2−7.41(m, 5H, OBz)、 5.84(
td, 1H, J5,6=J5,6′=6.60Hz
, H−5)、 1.25(s, 50H, 25CH
2)、 0.88(t, 6H, 2CH3)
【0238】O−(5−アセタミド−3,5−ジデオキ
シ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシル)−(2→3)−O−(β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−O−(β−D−グルコピラノシル
)−(1→1)−(2S,3R,4E)−2−オクタデ
カナミド−4−オクタデセン−1,3−ジオール(化合
物8) 化合物64(18.5mg,0.047mmol)をメ
タノール(1ml)に溶解し、28%ナトリウムメチラ
ート溶液(5滴)を加え室温にて8時間撹拌した後水(
0.5ml)を加え、さらに10時間撹拌した。T.L
.C.(ブタノール:エタノール:水=4:2:1)に
て反応終了を確認後、イオン交換樹脂IR−120(H
+)にて中和し濾過後減圧濃縮した。得られたシラップ
はセファデックスLH−20によるゲル濾過を行い化合
物8を得た。
【0239】C59H110N2O20(1167.5
2)〔α〕D=0.00°(c 0.284,メタノー
ル:ジクロルメタン=1:1) IR νKBrmaxcm−1:3700−2800(
OH,NH)、2930,2850(Me,メチレン)
、1720(C=O)、1640,1550(アミド) 270MHz 1H−NMR(CDCl3)Lacユニ
ット:δ4.43(d, 1H, J1′,2′=7.
69Hz, H−1′)、 4.30(d, 1H, 
J1,2=7.69Hz, H−1)、 4.19(d
d, 1H, J2′,3′=9.52Hz, J3′
,4′=3.66Hz, H−3′)Neu5Acユニ
ット:2.00(s, 3H, AcN)Cerユニッ
ト:5.69(td, 1H, J5,6=J5,6′
=6.59Hz, H−5)、 5.45(dd, 1
H, J4,5=7.32Hz, H−4)、 1.2
8(s, 50H, 25CH2)、 0.89(t,
 6H, 2CH3)
【0240】
【本発明の効果】本発明化合物はノイラミニダーゼに対
する抵抗性が増大するため、ガングリオシド分子の生体
中での代謝分解が妨げる他、細胞の認識など生理活性面
への影響が予想される。さらにインフルエンザウイルス
の阻害剤など実用的な医薬品の開発や臨床面への応用に
対しても有意義であると考えられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の一般式 【化1】 〔式中、Xは次の基 【化2】 (但し、R1、R2、R3、R4はいずれか1つが水素
    原子で他方が水酸基であるものとする)、 【化3】 (但しR5、R6はいずれか1つが水素原子、他方がメ
    チル基であるものとする)、 【化4】 を表わし、mは15〜25の整数を表わし、lは0〜3
    の整数を表わし、nは11〜15の整数を表わし、そし
    てAcはアセチル基を表わす〕 で示されるガングリオシドGM3類縁体。
  2. 【請求項2】  次の一般式 【化5】 (式中、Xは次の基 【化6】 を表わし、Acはアセチル基を表わす)で示される請求
    項1に記載のガングリオシドGM3類縁体。
JP3089171A 1991-03-29 1991-03-29 シアル酸部分を変換したガングリオシドgm3類縁体 Pending JPH04300890A (ja)

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