JPH04300346A - エアジェットルームにおける緯入れ制御方法と、その装置 - Google Patents

エアジェットルームにおける緯入れ制御方法と、その装置

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JPH04300346A
JPH04300346A JP5722891A JP5722891A JPH04300346A JP H04300346 A JPH04300346 A JP H04300346A JP 5722891 A JP5722891 A JP 5722891A JP 5722891 A JP5722891 A JP 5722891A JP H04300346 A JPH04300346 A JP H04300346A
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JP
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main nozzle
weft
angle
weft insertion
auxiliary main
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JP5722891A
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Yujiro Takegawa
竹川 雄二郎
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、いわゆる2連ノズル
を介して緯糸を緯入れする場合に、メインノズルと補助
メインノズルとの各搬送力を合理的に調節するためのエ
アジェットルームにおける緯入れ制御方法と、その装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エアジェットルームにおいては、緯糸に
対する一層強力な搬送力を実現するために、メインノズ
ルの後方に補助メインノズルを配設し、いわゆる2連ノ
ズルを形成することがある。
【0003】2連ノズルを使用するときは、メインノズ
ルと補助メインノズルとの双方の搬送力を適切に設定す
ることが不可欠である。両者の搬送力は、単に、その絶
対値が必要十分に大きいことが要求されるばかりでなく
、それらが適切にバランスしていないと、緯糸は、メイ
ンノズルの出口側において飛走方向がランダムに振動し
たり、メインノズルと補助メインノズルとの間において
蛇行したり、緯糸測長貯留装置からの緯糸の解舒が不安
定になったりする現象が生じ、いずれも、緯糸の飛走速
度が安定せず、チップトラブル、ベントピック等の緯入
れ不良を誘発するおそれがあるからである。
【0004】そこで、従来、試織中における緯糸の挙動
を観察し、緯糸が、有害な蛇行等を生じることなく所定
方向に安定に飛走するように、各ノズルの搬送力を調節
し、これをバランスさせることが行なわれている。なお
、一般に、メインノズル、補助メインノズルの搬送力の
調節は、ノズルに供給するエア圧や、エアの噴射時間を
変化させればよいが、可変絞り機構を内蔵したノズルも
一部で実用されている(たとえば、EPC特許第023
9137号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、メインノズル、補助メインノズルの搬送力を適
切にバランスさせるためには、極めて長時間を要し、ま
た、作業に熟練を要するという問題が避けられなかった
。すなわち、試織中の緯糸の挙動は、たとえばストロボ
装置により、目視で観察しなければならなかったから、
その観察作業自体が熟練を要する煩雑な作業である上、
観察結果に基づく搬送力の調節も、作業者の経験と勘と
に頼らざるを得なかったからである。なお、かかる人手
による調節では、緯糸の飛走特性の変動等に対処するた
めに、製織中に随時搬送力を調節し、しかも、そのバラ
ンスを適切に維持することは、全く不可能であった。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、搬送力のバランスが不適切であると、
緯糸の飛走が不安定となり、緯糸の到達角度や緯入れ制
御角度(緯入れ開始角度と、緯入れのために、所定の長
さの緯糸が緯糸測長貯留装置から解舒される緯糸解舒角
度とを総称していう、以下同じ)に大きなばらつきが生
じることに着目して、製職中に、メインノズルと補助メ
インノズルとの各搬送力を、適確にバランスさせながら
自動調節することができるエアジェットルームにおける
緯入れ制御方法と、その装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、メインノズルと
補助メインノズルとを縦続する2連ノズルを介して緯糸
を緯入れするに際し、緯糸の到達角度を検出し、到達角
度のばらつきに基づき、メインノズルと補助メインノズ
ルとの少なくとも一方の搬送力を調節することをその要
旨とする。
【0008】第2発明の構成は、フィーラ信号に基づき
緯糸の到達角度を検出する検出手段と、検出手段からの
到達角度を入力し、到達角度のばらつきに基づき、メイ
ンノズルと補助メインノズルとの少なくとも一方の搬送
力を調節するための操作量を算出し、メインノズルと補
助メインノズルとに個別に出力する演算手段とを備える
ことをその要旨とする。
【0009】なお、第1発明、第2発明の双方について
、緯糸の到達角度に代えて、緯入れ制御角度を制御量と
して使用してもよい。ただし、この場合の緯入れ制御角
度、すなわち、緯入れ開始角度や、それによって決まる
緯糸解舒角度は、たとえば、緯糸の到達角度を所定の範
囲に維持するように、別の制御系によってコントロール
するものとする。
【0010】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、メインノ
ズルと補助メインノズルとの少なくとも一方の搬送力は
、緯糸の到達角度または緯入れ制御角度のばらつきに基
づいて調節される。ここで、到達角度または緯入れ制御
角度のばらつきは、メインノズルと補助メインノズルと
の搬送力のバランスを示す指標であるから、このように
して調節されるメインノズルと補助メインノズルとは、
それぞれの搬送力のバランスが崩れてしまうおそれがな
い。
【0011】第2発明の構成によるときは、検出手段は
、緯糸の到達角度または緯入れ制御角度を検出し、演算
手段は、それらのばらつきに基づき、メインノズルと補
助メインノズルとの少なくとも一方の搬送力を調節する
ための操作量を算出し、これをメインノズルと補助メイ
ンノズルとに個別に出力するから、このときのメインノ
ズルと補助メインノズルとは、両者のバランスが崩れる
ことなく、それぞれの搬送力を調節することが可能であ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0013】エアジェットルームにおける緯入れ制御装
置10は、検出手段11と、演算手段12とを備えてな
る(図1)。
【0014】エアジェットルームは、メインノズルN1
 の後方に補助メインノズルN2 を縦続してなる2連
ノズルを使用するものとする。緯糸Wは、給糸体W1 
から解舒されると、回転アームD1 、ドラムD2 、
係止ピンD3 を備えるドラム式の緯糸測長貯留装置D
を介して、補助メインノズルN2 に供給される。補助
メインノズルN2 、メインノズルN1 を経由した緯
糸Wは、経糸開口Wp 内に緯入れされ、図示しない筬
によって筬打ちされて、織布Wc を形成することがで
きる。
【0015】メインノズルN1 、補助メインノズルN
2 は、それぞれ、エア源AC、ACから、圧力調整器
N1a、N2a、開閉弁N1b、N2bを介してエア圧
が供給されている。そこで、メインノズルN1 、補助
メインノズルN2 は、圧力調整弁N1a、N2aに操
作信号Sg1、Sg2を供給し、エア圧を調節すること
により、緯糸Wに付与する搬送力S1 、S2 を調節
することができる。なお、開閉弁N1b、N2b、緯糸
測長貯留装置Dの係止ピンD3 は、たとえば、図示し
ない織機の主軸の回転角度(以下、織機機械角という)
θに同期して作動し、所定の緯入れ開始角度θsoにお
いて、緯糸Wを経糸開口Wp に挿入することができる
【0016】検出手段11には、緯糸フィーラWFから
のフィーラ信号Sf が入力されている。ただし、緯糸
フィーラWFは、織布Wc の反緯入れ側、または緯糸
Wの飛走経路の途中に配設されており、緯入れされた緯
糸Wを検出することができるものとする。また、検出手
段11には、織機機械角θを検出するエンコーダENの
出力が併せ入力されている。
【0017】検出手段11の出力は、演算手段12に接
続され、演算手段12の出力は、増幅器13a、13b
を介し、圧力調整器N1a、N2aに個別に接続されて
いる。
【0018】いま、緯糸フィーラWFは、緯入れされた
緯糸Wを検出してフィーラ信号Sfを出力するから、検
出手段11は、フィーラ信号Sf が出力された時点に
おけるエンコーダENからの織機機械角θを参照し、緯
糸Wが緯糸フィーラWFの位置にまで到達するときの織
機機械角θ、すなわち緯糸Wの到達角度θe を検出し
て演算手段12に出力することができる。
【0019】演算手段12は、到達角度θe を使用し
て、メインノズルN1 、補助メインノズルN2 の搬
送力S1 、S2 を算出する。演算手段12は、つづ
いて、搬送力S1 、S2 を実現するためにメインノ
ズルN1 、補助メインノズルN2 に必要なエア圧P
1 、P2 を演算し、エア圧P1 、P2 に相当す
る操作信号Sg1、Sg2を圧力調整器N1a、N2a
に個別に出力するから、メインノズルN1 、補助メイ
ンノズルN2 は、以後、所定の搬送力S1 、S2 
により、緯糸Wを緯入れすることができる。ここで、エ
ア圧P1 、P2 は、搬送力S1 、S2 を実現す
るために、演算手段12が圧力調整器N1a、N2aに
出力する操作量となっている。
【0020】演算手段12の動作内容は、図2のプログ
ラムフローチャートによって表現することができる。
【0021】プログラムは、緯入れごとに起動するもの
とし、起動すると、まず、検出手段11からの到達角度
θe を読み取る(図2のプログラムステップ(1)、
以下、単に(1)のように記す)。つづいて、プログラ
ムは、到達角度θe が、あらかじめ定める所定の目標
範囲内にあるか否かを判定し(2)、目標範囲内にない
ときは、メインノズルN1 の搬送力S1 を変更して
終了する(3)。ただし、プログラムステップ(2)に
おける判定は、過去の複数回の緯入れにおける到達角度
θei(i=1、2…)の平均値を使用してもよいもの
とする。
【0022】到達角度θe が目標範囲内にあるときは
(2)、プログラムは、到達角度θeのばらつきδθe
 を検出する(4)。ここで、ばらつきδθe は、過
去の複数回の緯入れにおける到達角度θeiを示すデー
タから、たとえば、δθe =max (θei)−m
in (θei)によって算出することができる。ただ
し、max (θei)、min (θei)は、それ
ぞれ、θeiの最大値、最小値を表わすものとする。
【0023】次いで、プログラムは、ばらつきδθe 
が目標範囲内にあるときは(5)、そのまま終了するが
、目標範囲内にないときは(5)、補助メインノズルN
2 の搬送力S2 を変更して終了する(6)。
【0024】なお、プログラムステップ(3)、(6)
における搬送力S1 、S2 の変更プラクティスは、
たとえば、図3によることができる。
【0025】いま、搬送力S1 、S2 が、それぞれ
S1 =S1o、S2 =S2oで運転されているとき
(図3の点P1)、到達角度θe が目標範囲を負方向
(緯糸Wの飛走速度が大きく、到達角度θe が小さく
なる方向をいう、以下同じ)に逸脱すると、その逸脱量
に応じ、プログラムは、プログラムステップ(3)にお
いて、搬送力S1を、S1 =S11<S1oに変更す
る(同図の点P2 )。次いで、プログラムは、プログ
ラムステップ(6)において、ばらつきδθe に基づ
き、搬送力S2 を、S2 =S21に変更するが(同
図の点P3 )、このとき、ΔS2 =S21−S2o
の符号は、たとえば、ΔS1 =S11−S1oの符号
に合致させ、または、ΔS1 の符号に拘らず、あらか
じめ固定しておき、あるいは、プログラムステップ(6
)の実行回数が所定回数に到達したことにより変更する
のがよい。また、一般に、|ΔS2 |=a|ΔS1 
|(ただし、a=S2o/S1o)程度に定めることに
より、好結果を得ることができる。
【0026】
【他の実施例】演算手段12は、到達角度θe と、そ
のばらつきδθeとが目標範囲内になるようにメインノ
ズルN1 の搬送力S1 、補助メインノズルN2 の
搬送力S2 をそれぞれ変更し、これを複数回試行して
、到達角度θe 、ばらつきδθe がいずれも目標範
囲内となる複数の搬送力S1i、S2i(i=1、2…
)を求め、そのうち、ばらつきδθe が最も小さくな
るような搬送力S1i、S2iを選択し、以後、その搬
送力S1 =S1i、S2 =S2iを設定することが
できる(図4)。
【0027】プログラムは、まず、到達角度θe を読
み取り(図4のプログラムステップ(1)、以下、単に
(1)のように記す)、到達角度θe が目標範囲内に
あるときは(2)、ばらつきδθe を検出し(6)、
さらにこれが目標範囲内にあるときは(7)、インデク
スn=0を確認して終了する(9)。しかし、到達角度
θeが目標範囲内にないときは(2)、インデクスn=
1として((3)、(4))、メインノズルN1 の搬
送力S1 を変更する(5)。この操作によって到達角
度θe が目標範囲内になったときは(2)、ばらつき
δθe を検出し(6)、これが目標範囲内にないとき
は(7)、補助メインノズルN2 の搬送力S2 を変
更する(8)。なお、プログラムステップ(2)の判定
は、過去の複数回の到達角度θeiの平均値によっても
よいことは、前実施例と同様である。
【0028】ばらつきδθe が目標範囲内にあるとき
は(7)、インデクスn≠0を確認して(9)、そのと
きのばらつきδθe 、搬送力S1 、S2 をデータ
として記憶する(10)。
【0029】つづいて、インデクスnが所定の数kに到
達していなければ(11)、n=n+1とし(12)、
搬送力S2 を再変更する(8)。補助メインノズルN
2 の搬送力S2 を変更すれば、到達角度θe が目
標範囲を逸脱するので(2)、再び到達角度θe が目
標範囲内になるようにメインノズルN1 の搬送力S1
 を変更し((3)、(5))、次いで、ばらつきδθ
e も目標範囲内となるように補助メインノズルN2の
搬送力S2 を変更する((2)、(6)ないし(8)
)。このように、到達角度θe 、ばらつきδθe が
ともに目標範囲内となる複数の搬送力S1i、S2iを
求めていき、そのときのデータを記憶する。以後、この
ような操作を繰り返す。
【0030】n=kとなれば(12)、n=0として(
13)、記憶された各k個の搬送力S1i、S2iのう
ち、ばらつきδθe が最小となる搬送力S1 =s1
i、S2 =S2iを最適データとして選択し(14)
、その搬送力S1 、S2 をメインノズルN1、補助
メインノズルN2 に設定して、次回の緯入れに備える
【0031】なお、この実施例において、得られた複数
のデータから、ばらつきδθei(i=1、2…)と搬
送力S1i、S2iとの関係を演算し、算出された関係
式により、目標のばらつきδθeo<Uδθe (ただ
し、Uδθe は、ばらつきδθe の上限値)に対応
する搬送力S1 =S1o、S2 =S2oを決定する
ようにしてもよい。すなわち、変数ai =S2i/S
1iとばらつきδθeiとの関係を求め(図5)、δθ
e =δθeoとなるときの変数a=ao =S2o/
S1oを見出し、以後、搬送力S1は、たとえば、記憶
されている搬送力S1iのうち最小値を採用し、これに
対応する搬送力S2 は、S2 =ao S1 として
一義的に決定するようにしてもよい。
【0032】また、図4のプログラムステップ(8)に
おいて、搬送力S2 の変更は、到達角度θe が目標
範囲を逸脱しないような微少範囲に留めてもよい。この
とき、記憶されるデータとしては、搬送力S1 が固定
され、搬送力S2 のみが複数となり、その中から、ば
らつきδθe が最小となり、または、δθe =δθ
eoとなるような搬送力S2 =S2iを選定すること
ができる。
【0033】また、以上の各実施例においては、到達角
度θe に対応してメインノズルN1の搬送力S1 を
変更し(図2のプログラムステップ(3)、図4のプロ
グラムステップ(5))、ばらつきδθe に対応して
補助メインノズルN2 の搬送力S2を変更したが(図
2のプログラムステップ(6)、図4のプログラムステ
ップ(8))、これは、互いに逆にしてもよいものとす
る。 すなわち、到達角度θe に対応して搬送力S2 を変
更し、ばらつきδθe に対応して搬送力S1 を変更
するようにしてもよい。
【0034】演算手段12は、搬送力S1 、S2 の
双方を、ばらつきδθe に対応して変更することもで
きる(図6)。すなわち、到達角度θe が目標範囲内
にないときは(同図のプログラムステップ(2)、以下
、単に(2)のように記す)、搬送力S1 を変更する
に代えて、単に警報出力するに留め(3)、目標範囲内
にあるときは(2)、ばらつきδθe に着目して(4
)、それが目標範囲内に収束するように、搬送力S1 
、S2 の双方を変更する((5)、(6))。
【0035】搬送力S1 、S2 の変更の態様は、た
とえば、図7によればよい。
【0036】いま、S1 −S2 平面において、最初
の運転状態を示す点Po (S1o、S2o)をとり、
以後、搬送力S1 、S2 の一方または双方をΔS1
 、ΔS2 ずつ正または負方向に変化させると、点P
i (S1i、S2i)(i=0、1、2…)が描く一
定のパターンが得られるから、このパターンを一巡する
ように搬送力S1 、S2を変化させたとき、ばらつき
δθe が最小となり、または、δθe =δθeoと
なるような搬送力S1 、S2 を見出す。あるいは、
一巡する以前に、ばらつきδθe が目標範囲内になっ
た時点で、搬送力S1 、S2 の変更を中止してもよ
い。なお、点Pi (S1i、S2i)が描くパターン
は、あらかじめ固定しておいてよい。また、パターンを
一巡しても、ばらつきδθe が目標範囲内に収束しな
いときは、別の警報出力をするものとする。
【0037】ここでは、搬送力S1 、S2 は、到達
角度θe を目標範囲内に積極的に維持するようにして
いないが、この実施例は、緯糸Wの飛走をそれほど厳密
に制御する必要のない織機に対して有効である。なお、
このときの到達角度θe の目標範囲は、織物品質が低
下しない程度の広い範囲が設定される。
【0038】同様にして、到達角度θe のばらつきδ
θe に着目し、ばらつきδθe が目標範囲内にある
複数個のデータから、最適の搬送力S1 、S2 を見
出し、設定することができる(図8)。ばらつきδθe
 が目標範囲内にあるとき(同図のプログラムステップ
(5)、以下、単に(5)のように記す)、プログラム
は、インデクスn=0を確認して(9)、終了する。ば
らつきδθe が目標範囲から外れたときは(5)、イ
ンデクスn=1として((6)、(7))、ばらつきδ
θe が目標範囲内になるまで搬送力S1 、S2 を
変更し(8)、目標範囲内になったときは(5)、その
ときのデータを記憶する((9)、(10))。これを
所定回数試行した上((9)ないし(12)、(8))
、それらのデータから、最適の搬送力S1 、S2 を
見出す((13)、(14))。
【0039】以上の説明において、演算手段12は、到
達角度θe に代えて、緯入れ開始角度θs を使用す
ることができる。すなわち、緯糸測長貯留装置Dの係止
ピンD3が、別の緯入れ制御系CKにより、たとえば、
緯糸Wの到達角度θe が所定範囲内になるようにコン
トロールされるときは(図9)、検出手段11は、緯入
れ制御系CKからの緯入れ開始信号Sckを入力し、緯
入れ開始信号Sckの入力時点における織機機械角θを
読み取ることによって、緯入れ開始角度θs を検出す
ることができる。ただし、緯入れ開始信号Sckは、係
止ピンD3 を解舒位置に駆動することにより、緯糸W
をドラムD3 から解舒して、緯入れ動作を開始させる
ものとする。そこで、演算手段12は、前述の各実施例
と全く同様にして、緯入れ開始角度θs と、そのばら
つきδθs とによる制御動作を実行することができる
【0040】また、検出手段11は、緯入れ開始角度θ
s に代えて、緯糸解舒角度θk を検出するようにし
てもよい(図10)。緯糸測長貯留装置Dの前方付近に
緯糸センサWKを配設し、緯糸センサWKは、ドラムD
2 から解舒される緯糸Wを検出し、その1ターンごと
にパルス状の緯糸信号Skを出力するものとすれば、カ
ウンタ16は、緯糸信号Sk を計数することにより、
ドラムD2 から所定巻数の緯糸Wが解舒され、たとえ
ば、1ピック分に相当する緯糸Wが解舒されたことを示
す緯糸解舒信号Sk1を出力することができ、検出手段
11は、緯糸解舒角度θk を検出することができる。 演算手段12は、緯糸解舒角度θk と、そのばらつき
δθk とに基づき、所定の制御を実行すればよい。
【0041】すなわち、緯入れ開始角度θs 、緯糸解
舒角度θk は、緯入れ制御角度として、同等に取り扱
うことが可能である。また、緯入れ開始信号Sck、緯
糸解舒信号Sk1は、緯入れ制御信号として同等に扱う
ことができる。
【0042】以上の説明において、メインノズルN1 
、補助メインノズルN2 の搬送力S1、S2 は、一
般に、圧力調整器N1a、N2aを介し、エア圧P1 
、P2 を調整することによって調節することができる
が、メインノズルN1 、補助メインノズルN2 が可
変絞り機構を内蔵するときは、操作信号Sg1、Sg2
により、可変絞り機構を調節するようにしてもよいこと
はいうまでもない。なお、このときの演算手段12から
の操作量は、可変絞り機構の絞り量である。
【0043】また、搬送力S1 、S2 は、開閉弁N
1b、N2bを開操作する時期を変更し、メインノズル
N1 、補助メインノズルN2 が開状態にある期間を
変更することによっても、実質的に調節することができ
る場合がある。この場合は、演算手段12からの操作量
は、開閉弁N1b、N2bに対する開操作信号として出
力してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、2連ノズルを介して緯入れするに際し
、緯糸の到達角度または緯入れ制御角度のばらつきに基
づき、メインノズルと補助メインノズルとの少なくとも
一方の搬送力を調節することによって、製織中における
緯糸の飛走特性の変動に対して、両者の搬送力のバラン
スを崩すことなく、搬送力の自動調節が可能であるから
、緯入れ動作を一層安定にすることができるという優れ
た効果がある。
【0045】第2発明によるときは、検出手段と演算手
段とを組み合わせることによって、検出手段は、緯糸の
到達角度または緯入れ制御角度を検出し、演算手段は、
そのばらつきに基づき、メインノズルと補助メインノズ
ルとの少なくとも一方の搬送力を調節するための操作量
を出力することができるから、第1発明を円滑に実施す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  全体構成ブロック系統図
【図2】  プログラムフローチャート
【図3】  動
作説明線図
【図4】  他の実施例を示す図2相当図
【図5】  
動作説明線図
【図6】  別の実施例を示す図2相当図
【図7】  
動作説明線図
【図8】  さらに別の実施例を示す図2相当図
【図9
】  他の実施例を示す要部ブロック系統図
【図10】
  別の実施例を示す図9相当図
【符号の説明】
W…緯糸 N1 …メインノズル N2 …補助メインノズル θe …到達角度 θs …緯入れ開始角度 θk …緯糸解舒角度 δθe 、δθs 、δθk …ばらつきS1 、S2
 …搬送力 Sf …フィーラ信号 Sck…緯入れ開始信号 Sk1…緯糸解舒信号 11…検出手段 13…演算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  メインノズルと補助メインノズルとを
    縦続する2連ノズルを介して緯糸を緯入れするに際し、
    緯糸の到達角度を検出し、到達角度のばらつきに基づき
    、メインノズルと補助メインノズルとの少なくとも一方
    の搬送力を調節することを特徴とするエアジェットルー
    ムにおける緯入れ制御方法。
  2. 【請求項2】  メインノズルと補助メインノズルとを
    縦続する2連ノズルを介して緯糸を緯入れするに際し、
    緯入れ制御角度を検出し、緯入れ制御角度のばらつきに
    基づき、メインノズルと補助メインノズルとの少なくと
    も一方の搬送力を調節することを特徴とするエアジェッ
    トルームにおける緯入れ制御方法。
  3. 【請求項3】  フィーラ信号に基づき緯糸の到達角度
    を検出する検出手段と、該検出手段からの到達角度を入
    力し、到達角度のばらつきに基づき、メインノズルと補
    助メインノズルとの少なくとも一方の搬送力を調節する
    ための操作量を算出し、メインノズルと補助メインノズ
    ルとに個別に出力する演算手段とを備えてなるエアジェ
    ットルームにおける緯入れ制御装置。
  4. 【請求項4】  緯入れ制御信号に基づき緯入れ制御角
    度を検出する検出手段と、該検出手段からの緯入れ制御
    角度を入力し、緯入れ制御角度のばらつきに基づき、メ
    インノズルと補助メインノズルとの少なくとも一方の搬
    送力を調節するための操作量を算出し、メインノズルと
    補助メインノズルとに個別に出力する演算手段とを備え
    てなるエアジェットルームにおける緯入れ制御装置。
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