JPH04299140A - ラミネート金属板の製造方法 - Google Patents

ラミネート金属板の製造方法

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JPH04299140A
JPH04299140A JP3065042A JP6504291A JPH04299140A JP H04299140 A JPH04299140 A JP H04299140A JP 3065042 A JP3065042 A JP 3065042A JP 6504291 A JP6504291 A JP 6504291A JP H04299140 A JPH04299140 A JP H04299140A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐食性及び密着
性を有するラミネート金属板を歩留り良く製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、優れた耐食性及び密着性を有する
ラミネート金属板を製造するに際して、金属板表面に樹
脂を連続的に被覆する場合、予熱してある金属板に押出
機で溶融混練された熱可塑性樹脂を、Tダイから押し出
す方法が知られている(特開昭57−203545号公
報)。図6は特開昭 57−203545号公報に具体
的に開示されたラミネート金属板の製造方法を示したも
のであり、加熱ロール9に巻き付けられ、冷却ロール1
0に巻き付けられ、かつ上記加熱ロール9と上記冷却ロ
ール10で圧接された予熱してある金属板3表面と冷却
ロール10との界面に押出機4を経て、Tダイ5より溶
融した熱可塑性樹脂6を流下して、金属板3に熱可塑性
樹脂6を連続的に被覆する態様を示す。樹脂が被覆され
た金属板(ラミネート金属板)8は上記冷却ロール10
下流の水冷槽、冷却ロール等の冷却装置(図示せず)を
通して巻き取りが行われる。
【0003】また上記加熱ロール9を通常のニップロー
ルとし、ニップロールの上流側に誘導加熱式やガス加熱
式などの予熱装置を配置して、金属板を予熱するように
したラミネート金属板製造方法も知られている。なお、
冷却ロール10は通常安価で、熱伝導性が良く、冷却性
能の良好な、鉄や銅などの金属製水冷ロールが用いられ
、さらに樹脂との接触面を鏡面として、樹脂の表面状態
を良好にするために上記金属製水冷ロールの表面を硬質
クロムメッキしたものも用いられている。
【0004】またニップロールは通常、圧着性,耐熱性
の良好なシリコンゴム,クロロプレンゴム,ポリ4ふっ
化エチレンゴムなどのゴム製ニップロールが用いられて
いる。ところで、このような方法でラミネート金属板を
製造する場合、金属板を予熱することが樹脂と金属板の
接着性を向上させるために必要となるが、金属の熱容量
が大きいために、高い生産性を得るためラインスピード
を高めていくと、冷却ロール10で十分に冷却すること
ができなくなり、金属板に被覆された樹脂が粘着性を有
する状態で、冷却ロール10と剥離されることになり、
樹脂が冷却ロールにくっついて樹脂が金属板から浮き上
がり、ついには浮き上がった樹脂が冷却ロール10に巻
き付いて操業不能となるという問題がある。
【0005】このような問題を解決するため、本発明者
らは以下に示す方法を特開平1−301317号公報で
提案した。同公報記載の方法(以下提案法という)は図
7に示すように図示しない予熱装置で予熱された金属板
3を金属製冷却ロール1に巻き付け、上記冷却ロールに
巻き付いている金属板3に、シリコンゴム、クロロプレ
ンゴム、ポリ4ふっ化エチレンゴムなどのゴム製ニップ
ロール2を圧接し、金属板3表面と上記ニップロール2
の界面に押出機4を経て、Tダイ5より溶融した熱可塑
性樹脂6を流下し、金属板3にラミネートさせるもので
ある。
【0006】このような方法によれば、樹脂6が従来法
のように金属製冷却ロールと接触し、剥離することなく
ゴム製ニップロールと接触し、剥離して金属板にラミネ
ートされる。ゴムは金属に比べて粘着性を有する樹脂と
の接着性が悪く、言い換えれば、ゴムは金属に比べて上
記樹脂との剥離性が良好である。
【0007】従って、樹脂がゴム製ニップロールと接触
し、剥離して金属板にラミネートされる提案法によれば
、先に述べたような粘着性を有する樹脂と接触するロー
ルとの剥離性によって決まる最大ラインスピード(最大
生産速度)を、金属製冷却ロールと樹脂が接触し剥離す
る従来法に比べて、大幅に向上することができる。また
、従来法でラミネート金属板を製造する場合、上述のよ
うに樹脂と金属板の接着性をよくするためには、金属板
を予熱する必要があり、さらに金属板の予熱温度を高め
て、樹脂が金属板に被覆された後、下流の冷却装置で巻
き取り可能温度、例えば常温まで強制冷却されるまで、
できるだけ高温で保持することが密着性を向上させるた
めに必要である。
【0008】一方、エネルギーコスト面からは、低温予
熱で密着性に優れたラミネート金属板を製造することが
最良であるが、従来法では被覆された直後に金属製冷却
ロールにより樹脂を被覆された金属板が冷却されるよう
になっているために、予熱温度が低い場合には、冷却装
置で強制冷却されるまでの金属板の温度が低下し、密着
性に優れたラミネート金属板を製造することができない
という問題点がある。
【0009】このような問題点を解決するため、本発明
者らは以下に示す方法を実願平2−86442号で提案
した。 この実願平2−86442号記載の方法(先願法と言う
)は図7に示すように、図示しない予熱装置で予熱され
た金属板3をロール胴の外周面に断熱層を設けた冷却ロ
ール1(例えば鉄製の中空ロールで、その内部に水など
の冷却媒体をロール軸に設けた給排水口を通して流通さ
せ、ロール胴の外周面に断熱層として、シリコンゴムや
ポリ4ふっ化エチレンなどを被覆した冷却ロール)に巻
き付け、上記ロール1に巻き付いている金属板3に例え
ばシリコンゴム,クロロプレンゴム,ポリ4ふっ化エチ
レンゴムなどのゴム製のニップロール2を圧接し、金属
板3表面と上記ニップロール2の界面に押出機4を経て
、Tダイ5より溶融した熱可塑性樹脂6を流下して金属
板3にラミネートさせ、例えば上記ロール1下流の例え
ば水スプレーノズルを配備してなる冷却装置7にて例え
ば常温まで冷却してラミネート金属板8を得るものであ
る。
【0010】先願法によれば、ラミネート金属板8がロ
ール胴の外周面に断熱層を設けた冷却ロール1に巻き付
いているので、冷却ロール10に巻き付いている従来法
よりも、ロール巻き付きによる温度低下量が大幅に減少
し、樹脂が被覆された後、強制冷却されるまでのラミネ
ート金属板8の温度(以下、ラミネート金属板の保熱温
度という)が大幅に高くなる。先に述べたように金属板
3の予熱温度が低く、ラミネート金属板の保熱温度が低
いと優れた密着性は得られないので、優れた密着性を得
るための保熱温度を確保するためには、従来法ではロー
ル巻き付きによる温度低下が大きいので、金属板の予熱
温度を大きく高める必要があるが、先願法ではロール巻
き付きによる温度低下が小さいので、従来法ほど予熱温
度を高める必要がない。即ち、先願法によれば、優れた
密着性を得る保熱温度を確保するために必要な予熱温度
を従来法に比べて大幅に低下することができる。
【0011】なお図7に示すラミネート金属板の製造装
置例では、ニップロール2としてゴム製ニップロールを
採用しているが、ニップロール2には予熱された金属板
3が巻き付いていないので、例えば鉄,銅等の金属製水
冷ロールを採用しても上記作用効果を得ることができる
。また上記装置例では冷却ライン長を短くするために、
水スプレー式冷却装置7を設けて、ラミネート金属板8
を常温まで冷却するように構成しているが、ライン長に
制約がない場合は、自然放冷によって冷却するように構
成してもよい。
【0012】さらに上記製造装置例ではTダイより熱可
塑性樹脂のみを流下しているが、2台の押出機を使って
、熱可塑性樹脂及び接着性熱可塑性樹脂を共押出しても
よい。金属板として、鋼板(箔を含む)、アルミニウム
板(箔を含む)またはこれらの金属板の表面に次のいず
れかの表面処理、すなわち ■Sn,Zn, Al,Pb,Ni,CrまたはCuの
めっき■上記■に示す金属の2種以上の複合めっき■上
記■に示す金属の1種以上を含む合金めっき■上記■に
示す金属の1種以上を主成分とする複合めっき を施したものなどが挙げられ、さらに上記金属板にクロ
ム酸塩あるいはリン酸塩処理したものも使用できる。
【0013】また被覆に用いる熱可塑性樹脂とはポリエ
ステル樹脂,ポリオレフィン樹脂,塩化ビニル樹脂,ポ
リカーボネート樹脂などが代表的である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような提案法およ
び先願法でラミネート金属板を製造する場合、金属板幅
よりも狭い幅で樹脂を被覆すれば何ら問題なく操業する
ことができるが、樹脂が被覆されていない端部は製品に
はならず、後工程でその部分をトリミングする必要があ
り、歩留りが低下する。また製造ラインでは金属板が数
mmから数十mm程度、幅方向に振らつく(ウォーク)
現象があり、その動きに合わせて樹脂の被覆幅を調整し
て、金属板の幅と樹脂被覆幅とを完全に一致させること
は実操業上は不可能である。また製品歩留りを高めるた
めに、金属板幅よりも広い幅で樹脂を被覆する場合には
、ロール胴の外周面に断熱層を設けた冷却ロールに巻き
付けている場合では、そのロールの表面温度が高いため
に、金属板幅よりも広く被覆された樹脂がそのロールに
くっついてしまい、また表面温度を低くするために冷却
性能の良好な金属製冷却ロールを用いた場合でも、金属
と樹脂の剥離性が悪いので、金属板幅よりも広く被覆さ
れた樹脂がそのロールにくっついてしまう。そうなると
金属板幅よりも広く被覆された樹脂が金属板上に被覆さ
れた樹脂から引きちぎられ、冷却ロールに巻き付いてし
まい、操業不能になってしまうという問題点がある。
【0015】本発明はこのような問題点を解決し、優れ
た耐食性及び密着性を有するラミネート金属板を歩留り
良く製造する方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)冷却ロールに巻き付けた、予熱してある金属板に
、ニップロールを圧接し、ニップロールと金属板の界面
近傍に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性樹脂
膜を流下して金属板に熱可塑性樹脂膜を被覆するラミネ
ート金属板の製造方法において、上記金属板の上記冷却
ロールとの接触面と、上記冷却ロールの上記金属板との
接触面との間に、金属板の幅よりも広い幅の軟質薄材を
、この軟質薄材の幅方向の両端が金属板の幅方向の両端
よりも外側に位置するように介在せしめると共に、金属
板とニップロールの界面近傍に流下する熱可塑性樹脂膜
の幅を金属板の幅よりも大きく、軟質薄材の幅よりも小
さくして金属板および金属板の幅方向の両端外側の軟質
薄材を被覆するようにしたことを特徴とするラミネート
金属板の製造方法。
【0017】(2)冷却ロールに巻き付けた、予熱して
ある金属板に、ニップロールを圧接し、ニップロールと
金属板の界面近傍に、押出機を経てTダイより溶融した
熱可塑性樹脂膜を流下して金属板に熱可塑性樹脂膜を被
覆するラミネート金属板の製造方法において、上記金属
板の幅方向の両端部の上記冷却ロールとの接触面と、上
記冷却ロールの上記金属板の幅方向の両端部との接触面
との間に、金属板の幅よりも狭い幅の二枚の軟質薄材を
、之等各軟質薄材の幅方向の一端が金属板の幅方向の一
端よりも外側に位置するように介在せしめると共に、金
属板とニップロールの界面近傍に流下する熱可塑性樹脂
膜の幅を金属板の幅よりも大きく、金属板の両端より外
側に位置する軟質薄材の端の間の距離よりも小さくして
金属板および金属板の幅方向の両端外側の軟質薄材を被
覆するようにしたことを特徴とするラミネート金属板の
製造方法。
【0018】本発明で用いる軟質薄材としては、プラス
チックフィルムや紙などが低コストであり好適である。 本発明で用いる冷却ロールとは、鉄や銅等の金属製内部
冷却型の水冷ロールや水の代わりに空気等で冷却する冷
却ロール及びそのロール胴の外周面にゴムや樹脂等の断
熱層を設けた冷却ロールなどである。
【0019】以下本発明について詳細に説明する。本発
明は図1に示すように、金属板巻出リール11より払い
出された金属板3を例えばガス加熱式の予熱装置12で
予熱し、ターンダウンロール13を経て冷却ロール1に
巻き付け、上記ロール1に巻き付いている金属板3にニ
ップロール2を圧接し、金属板3表面と上記ニップロー
ル2の界面に押出機4を経て、Tダイ5より溶融した熱
可塑性樹脂6を流下して金属板3にラミネートさせるに
際し、図1、図2に示すように軟質薄材巻出リール14
から払い出された金属板3の幅W3よりも広い幅W15
の軟質薄板15を、金属板3の上記冷却ロール1との接
触面と上記冷却ロール1の上記金属板3との接触面との
間に、軟質薄材15の幅方向の両端が金属板3の幅方向
の両端よりも外側に位置するように介在せしめると共に
、金属板3とニップロール2の界面近傍に流下する熱可
塑性樹脂6の幅W6を金属板3の幅W3よりも大きく、
軟質薄材15の幅W15よりも小さくして金属板3およ
び金属板3の幅方向の両端外側の軟質薄材15を被覆す
るようにし、ラミネートされた金属板3及び被覆された
軟質薄材15を、下流の例えば水スプレーノズルを配備
してなる冷却装置7にて、例えば常温まで冷却し、例え
ば熱風発生装置を有する乾燥装置16により乾燥し、さ
らに金属板3より広幅に被覆された熱可塑性樹脂6及び
軟質薄材15を金属刃あるいは回転刃を備えたトリミン
グ装置17によりトリミングし、その後ガイドロール1
8を経て軟質薄材巻取リール19によって金属板3上面
から軟質薄材15を引き剥がし、ラミネート金属板8を
得て、ラミネート金属板巻取リール20に巻取るもので
ある。
【0020】このように本発明は、金属板3の上記冷却
ロール1との接触面と上記冷却ロール1の上記金属板3
との接触面との間に、金属板3の幅W3よりも広い幅W
15の軟質薄材15を、この軟質薄材15の幅方向の両
端が金属板3の幅方向の両端よりも外側に位置するよう
に介在せしめると共に、金属板3とニップロール2の界
面近傍に流下する熱可塑性樹脂6の幅W6を金属板3の
幅W3よりも大きく、軟質薄材15の幅W15よりも小
さくして金属板3および金属板3の幅方向の両端外側の
軟質薄材15を被覆するようにしたので金属板3よりも
広幅に被覆された熱可塑性樹脂6が上記ロール1にくっ
つくことが防止でき、良好に操業することが可能となり
、ラミネート金属板の製品歩留りを高めることができる
【0021】軟質薄材のコストを下げるために、図3に
示す如く、金属板3の幅方向の両端部の上記冷却ロール
1との接触面と、上記冷却ロール1の上記金属板3の幅
方向の両端部との接触面との間に、軟質薄材巻出リール
14,14から払い出され、金属板3の幅よりも狭い幅
W15の軟質薄材15,15を、この軟質薄材15,1
5の幅方向の一端が金属板3の幅方向の一端よりも外側
に位置するように介在せしめると共に、金属板3とニッ
プロール2の界面近傍に流下する熱可塑性樹脂6の幅W
6を金属板3の幅W3よりも大きく、金属板3の両端よ
り外側に位置する軟質薄材1 5,1 5 の端の間の
距離Bよりも小さくして金属板3および金属板3の幅方
向の両端外側の軟質薄材15,15を被覆するようにし
ても、金属板3よりも広幅に被覆した熱可塑性樹脂6が
冷却ロール1にくっつくことを同様に防止することも可
能であり、ラミネート金属板の製品歩留りを高めること
ができる。
【0022】軟質薄材15を金属板3と冷却ロール1と
の間に介在させる方法としては、図1に示した方法以外
にも、例えば図4に示すように水冷ロール1の上流に軟
質薄材圧着ロール21及び押さえロール22を配置して
、軟質薄材15を金属板3に圧着させる方法を採ること
も可能である。また図1に図示した例では金属板3より
も広幅に被覆された熱可塑性樹脂6及び軟質薄材15を
トリミングしてから軟質薄材15を引き剥がしているが
、先に軟質薄材15を金属板3上面から引き剥がしてか
ら、金属板両端に残っている熱可塑性樹脂6をトリミン
グする方法を採ってもよい。また図5に示すように引き
剥がした軟質薄材15と金属板3と冷却ロール1との間
に介在させる軟質薄材15とをつなぎ、連続帯状にして
、さらに軟質薄材15を引き剥がす際に金属板3よりも
広幅に被覆された樹脂6が引き剥がした軟質薄材15に
くっついた時に除去するための掻き取り装置23を備え
る方法を採ってもよい。
【0023】
【実施例】図1の冷却ロール1として外径410mmの
鉄製のロールの内部を水冷し、外表面に厚み20mmの
シリコンゴムを被覆した外径450mmのロールを用い
、ニップロール2として外径300mmのシリコンゴム
製ニップロールを使用したラミネート金属板製造装置を
使用して、金属板3として厚み0.2mm、幅800m
mの電解クロム酸処理鋼板を用い、この鋼板を200℃
に予熱した後、上記鋼板表面と上記ニップロール2との
界面に押出機4を経て、Tダイ5よりポリエチレンテレ
フタレートを溶融押出流下した。溶融樹脂6の温度は2
80℃、被覆厚みは50μm であり、被覆幅は860
mmで、鋼板より両側30mmずつ広く被覆し、ライン
スピードは50m/min であり、また圧接後、鋼板
を冷却ロール1に巻き付ける角度は90゜である。軟質
薄材15として厚み20μm 、幅920mmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、金属板
3の両側に60mmずつ出るように被覆した。ラミネー
トされた鋼板は圧接後3秒で冷却ロール1下流の冷却装
置7に到達し、水スプレーで常温まで冷却し、乾燥して
から金属板3より広幅に被覆した上記樹脂及びフィルム
をトリミングし、その後上記フィルムを軟質薄材巻取リ
ール19によって引き剥がしてから鋼板を巻き取り、ラ
ミネート鋼板を得た。操業性も良好で、優れた性能を有
するラミネート鋼板を歩留りよく得ることができた。次
に軟質薄材15として厚み20μm 、幅90mmの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを金属板3
の両端部に金属板3の端よりも外側に60mm、内側に
30mmずつ被覆するようにし、上記実施例と同様の操
業条件でラミネート鋼板を製造した。 この場合は操業性も良好であった。
【0024】また、冷却ロール1として、表面を硬質ク
ロムメッキした外径450mmの水冷ロールを用いても
同様な結果が得られた。比較例として、上記実施例にお
いて軟質薄材としての2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを用いずに操業したところ、冷却ロール1
 が外表面に厚み20mmのシリコンゴムを被覆した外
径450mmのロールであっても、また表面を硬質クロ
ムメッキした金属製水冷ロールであっても、金属板より
広幅に被覆した樹脂6が、鋼板を巻き付けてある冷却ロ
ール1にくっつき、冷却ロール1に巻き付いて操業不能
になった。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、優
れた耐食性,密着性を有するラミネート金属板を歩留り
良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の請求項1の実施の態様を示す説
明図である。
【図2】図2は本発明の請求項1の実施の態様の詳細説
明図である  。
【図3】図3は本発明の請求項2の実施の態様の詳細説
明図である。
【図4】図4は本発明の請求項2の実施の態様を示す説
明図である。
【図5】図5は本発明の別の実施の態様を示す説明図で
ある。
【図6】図6は従来法の説明図である。
【図7】図7は先願法の説明図である。
【符号の説明】
1  冷却ロール、 2  ニップロール、 3  金属板、 4  押出機、 5  Tダイ、 6  熱可塑性樹脂、 7  冷却装置、 8  ラミネート金属板、 9  加熱ロール、 10  冷却ロール、 11  金属板巻出リール、 12  予熱装置、 13  ターンダウンロール、 14  軟質薄材巻出リール、 15  軟質薄材、 16  乾燥装置、 17  トリミング装置、 18  ガイドロール、 19  軟質薄材巻取リール、 20  ラミネート金属板巻取リール、21  軟質薄
材圧着ロール、 22  押さえロール、 23  樹脂掻き取り装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  冷却ロールに巻き付けた、予熱してあ
    る金属板に、ニップロールを圧接し、ニップロールと金
    属板の界面近傍に、押出機を経てTダイより溶融した熱
    可塑性樹脂膜を流下して金属板に熱可塑性樹脂膜を被覆
    するラミネート金属板の製造方法において、上記金属板
    の上記冷却ロールとの接触面と、上記冷却ロールの上記
    金属板との接触面との間に、金属板の幅よりも広い幅の
    軟質薄材を、この軟質薄材の幅方向の両端が金属板の幅
    方向の両端よりも外側に位置するように介在せしめると
    共に、金属板とニップロールの界面近傍に流下する熱可
    塑性樹脂膜の幅を金属板の幅よりも大きく、軟質薄材の
    幅よりも小さくして金属板および金属板の幅方向の両端
    外側の軟質薄材を被覆するようにしたことを特徴とする
    ラミネート金属板の製造方法。
  2. 【請求項2】  冷却ロールに巻き付けた、予熱してあ
    る金属板に、ニップロールを圧接し、ニップロールと金
    属板の界面近傍に、押出機を経てTダイより溶融した熱
    可塑性樹脂膜を流下して金属板に熱可塑性樹脂膜を被覆
    するラミネート金属板の製造方法において、上記金属板
    の幅方向の両端部の上記冷却ロールとの接触面と、上記
    冷却ロールの上記金属板の幅方向の両端部との接触面と
    の間に、金属板の幅よりも狭い幅の二枚の軟質薄材を、
    之等各軟質薄材の幅方向の一端が金属板の幅方向の一端
    よりも外側に位置するように介在せしめると共に、金属
    板とニップロールの界面近傍に流下する熱可塑性樹脂膜
    の幅を金属板の幅よりも大きく、金属板の両端より外側
    に位置する軟質薄材の端の間の距離よりも小さくして金
    属板および金属板の幅方向の両端外側の軟質薄材を被覆
    するようにしたことを特徴とするラミネート金属板の製
    造方法。
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