JPH0429821B2 - - Google Patents

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JPH0429821B2
JPH0429821B2 JP7348785A JP7348785A JPH0429821B2 JP H0429821 B2 JPH0429821 B2 JP H0429821B2 JP 7348785 A JP7348785 A JP 7348785A JP 7348785 A JP7348785 A JP 7348785A JP H0429821 B2 JPH0429821 B2 JP H0429821B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建物の屋根、床のような面構造体の
構築方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、前記のような面構造体の構築方法とし
て、コンクリート型枠板をこの型枠板に接して流
し込んだコンクリートの硬化後も残して補強用な
どとして用いる方法が知られている。このような
面構造体の従来の構築方法を第12図ないし第1
5図を参照して説明する。
第12図および第13図において、1は鋼板な
どの金属板材の一体成形品からなる布板兼コンク
リート型枠板であり、この型枠板1は、平坦な面
板部の裏面に、等辺を挟む角部で板材が密接する
閉断面で二等辺三角形状の多数の突条2が板材の
長辺に沿い互いに平行に板材の幅方向複数箇所に
形成され、型枠板1の両端部3は平板状に形成さ
れ、さらに板材の長辺に沿う両側部には下側およ
び上側に開口する係合部4および係合部5が形成
されている。
第14図および第15図に示すように、前記型
枠板1は、両端部3が高層の建物のの柱6と直交
する型鋼などからなる梁7上に支持され、梁7
に補強板8などを用いて固定され、梁7間に架設
されている。また、型枠板1の突条2が面板部下
方に突出され、突条2間の部分9に天井板などの
内装材(図示省略)を固定するためのボルト10
の上端部が溶接によつて固定されていると共に、
型枠板1上ににコンクリート11が流し込まれて
硬化される。なお、型枠板1は係合部4が隣接す
る同様な型枠板1の係合部5に係合されて幅方向
に連結される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した従来の面構造体は、床などに適用した
場合、コンクリートの流し込み前に、型枠板1が
布枠板すなわち足場用架設床板として、作業者の
歩行や作業に利用されるが、型枠板1は両端部3
を平行状にし、かつ梁7への支持固定に補強板8
を用いている。また型枠板1の両端部3を平板状
にするため、全長にわたつて形成した突条2を押
潰す作業が必要となり、大形のプレスなどの大規
模な装置を必要とし、また型枠板1の製作に手数
を要し、面構造体が高価になるという問題点があ
つた。
さらに、ボルト10を型枠板1に溶接している
ので、天井板などの内装材の荷重が型枠板1とボ
ルト10との溶接部に集中してかかり、型枠板1
が変形したり、ボルト10が型枠板1から剥がれ
て外れたり、溶接時の熱で型枠板1に歪みが生じ
たりする上に、型枠板1が亜鉛メツキ鋼板である
と溶接しにくく、塗装鋼板であると溶接時の熱で
塗膜が損傷し、溶接後に補修塗装が必要であると
いう問題点もあつた。
本発明は、前述した問題点を解決して、型枠板
両端部の押潰しおよび型枠板へのボルトの溶接を
なくして、コンクリートで柱や梁を構成する建物
に好適し、また前記ボルトが外れにくい面構造体
が安価に得られるその構築方法を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による建物の面構造体構築方法は、表面
が平坦な面板部の裏面の幅方向複数箇所に全長に
わたり二等辺三角形の閉断面形状の突条を互いに
平行に形成した金属製板材からなり、かつ前記面
板部の突条間の部分に板厚全体にわたる切込みを
放射状に形成した多数のボルト差込み部を有する
布板兼コンクリート型枠板を用い、建物のコンク
リートで構成した対向する柱または梁の上端対向
側部に前記コンクリート型枠板の高さとほぼ等し
い深さの切欠き段部を形成し、これらの切欠き段
部上に前記コンクリート型枠板の突条の両端部を
支持させると共に、前記ボルト差込み部にボルト
を圧挿し、前記型枠板の切込み間の部分を変形さ
せ、これらの変形部分でボルトを支持させ、前記
柱または梁の切欠き段部以外の上端面および前記
コンクリート型枠板の面板部の表面に接してコン
クリートを流し込み、前記ボルトの長さ方向の一
部を埋込んで前記コンクリートを硬化させること
を特徴としている。
〔作用〕
本発明では、コンクリートの柱または梁の上端
対向側部に切欠き段部を形成し、これらの段部の
深さをコンクリート型枠板の突条の高さとほぼ等
しくしたので、コンクリート型枠板の両端部を押
潰さなくても、これらの端部を前記段部上に支持
させると、前記柱または梁の前記段部以外の上端
面とコンクリート型枠板の面板部の表面とが同一
平面状に連らなり、これらの面に接してコンクリ
ートを流し込むと、流し込んだコンクリートが、
柱または梁の前記段部以外の上端面と一体に硬化
することで、柱または梁上に屋根や床などの面構
造体を構築できる。
なお、柱または梁は、切欠き段部を除いた部分
の横断面積を、屋根や床などの面構造体に加わる
荷重のほぼ全体が支えられる大きさに予め設定し
ておけばよく、この場合に、前記段部の面積を必
要な最小限にすることにより、柱や梁をコンクリ
ートで構成する中、底層の建物では、柱や梁に切
欠き段部を設け、これらの段部上にコンクリート
型枠板の端部を支持しても、柱や梁の横断面積を
あまり大きくする必要がない。したがつて、柱や
梁の横断面積を幾分大きくすること、および突条
の両端部を押潰さないために全高が高くなること
に起因する不利がごく僅かで済み、この不利を後
述する利点が超えている。
すなわち、本発明では、前述したように、布板
兼コンクリート型枠板は、両端部を押潰さないの
で、加工精度の低下がなく、このため柱や梁との
取合いをする上での施工精度への悪影響がなく、
従来のような補強板を用いることなく、コンクリ
ートで構成する柱または梁に支持させることがで
きることにより、高層でない建物用のコンクリー
ト型枠板が大規模なプレス装置を用いずに、作業
性よく安価に得られる。
さらに、本発明では、ボルトを前記コンクリー
ト型枠板のボルト差込み部に圧挿すると、コンク
リート型枠板の放射状の切込み間の部分が変形し
てボルトを弾性支持するので、溶接を行わずにボ
ルトが位置決めされ、しかもボルトは長手方向の
一部がコンクリートに埋込まれることにより、従
来のボルトを溶接によりコンクリート型枠板に固
定するのに比べて作業性がよく、これが面板構造
体を安価に得るのに役立つ。また、ボルトに荷重
がかかつても、これを分散させてコンクリートで
支えることができ、コンクリート型枠板の加熱に
よる変形やボルトの外れなどがない。そして、コ
ンクリート型枠板のボルト挿通部からコンクリー
トが漏れることも、切込み間の変形した部分がボ
ルトの外周面に密接していることで防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例につき図面を参照して説
明する。第1図ないし第3図は本発明に用いる布
板兼コンクリート型枠板を示す。このコンクリー
ト型枠板12は、1枚の鋼板などの金属板材の曲
げ加工品で構成され、前記板材の表面が平坦な面
板部裏面の幅方向多数箇所に横断面二等辺三角形
状の突条13が互いに平行に板材の全長にわたつ
て形成され、二等辺三角形の等辺を挟む角部が密
接して突条13が閉断面形状に形成されている。
前記面板部の突条13間の部分には、板厚の全体
にわたる切込み14が60゜角度間隔で放射状に形
成され、切込み14中心から端までの長さが互い
に等しいボルト差込み部15がそれぞれ複数ずつ
形成されている。また、面板部の一方の側縁には
裏面側に開口する係合部16が、他方の側縁は表
面側に開口する係合部17がそれぞれ形成されて
いる。なお、切込みの本数、角度間隔は適宜変更
できる。
次に、前述したコンクリート型枠板12を使用
する本発明の第1実施例を第4図、第5図によつ
て説明する。本実施例では、建物の梁を構成する
ための縦筋と横筋とを直交させた鉄筋18と、水
平な屋根を構成するための鉄筋19とを構築し、
上端両側部に切欠き段部20aを有するコンクリ
ート梁20を構築する。なお、鉄筋18の縦筋と
鉄筋19とを連結し、またコンクリート梁20の
切欠き段部20aから上端面20bまでの高さつ
まり前記段部20aの深さは、コンクリート型枠
板12の突条13の高さと同じか突条13の高さ
より若干高くする。
前記コンクリート型枠板12のボルト差込み部
15の全部または必要な一部のものを用い、前記
型枠板12の面板部裏面からボルト21を圧挿す
ると、コンクリート型枠板12の切込み14間の
部分がボルト21の圧挿方向に変形し、変形した
部分がボルト21の外周面に密接してこれらを弾
性保持する。
この状態にしたコンクリート型枠板12の突条
13の両端部をコンクリート梁20の切欠き段部
20a上支持させて、コンクリート梁20間に前
記型枠板12を架設し、型枠板12の面板部表面
とコンクリート梁20の上端面20bとを同一平
面状に連接させる。そして、型枠板12の係合部
17に隣接するコンクリート型枠板12のの係合
部16を係合させて、所要枚数のコンクリート型
枠板12を幅方向に並設する。ボルト21の上端
部に合板または金属板からなる仮設のコンクリー
ト上型枠板22をボルト21にナツト23を締付
けてコンクリート型枠板12と平行に固定する。
このコンクリート上型枠板22の取付作業時に、
コンクリート型枠板12は面板部の全長にわたり
突条13が裏面突出させてあり強度が大きいので
布板として用い、コンクリート型枠板12上に作
業者が乗つて作業することができる。また、ボル
ト21は、コンクリート型枠板12の切込み14
間の部分で前述したように弾性保持されているの
で、上端部をある程度変位させることが可能であ
るが抜けることがなく、したがつて、ボルト21
をコンクリート上型枠板22の孔に差込みやす
く、これらの上型枠板22の取付作業が容易にで
きる。なお、コンクリート型枠板12は、コンク
リート梁20の切欠き段部20aにに支持させれ
ばよいが、変位を防止するために鉄筋18,19
の少なくとも一方に適宜の手段で固定することが
好ましい。
コンクリート上型枠板22に設けたコンクリー
ト流し込み口22aから可撓性ホース25などを
用いて、同一平面状に連らなるコンクリート型枠
板12の表面およびコンクリート梁20の上端面
20bと、コンクリート上型枠板22との間、コ
ンクリート24を流し込んで充填する。この場合
に、コンクリート型枠板12にボルト21を挿通
してあるがコンクリート型枠板12の切込み14
間の部分が前述したようにボルト21の外周面に
密接しているため、ボルト21の挿通部からコン
クリート24がほとんど漏れず、ボルト21を挿
通させないボルト差込み部15も、切込み14を
設けているだけであるため、コンクリート24が
ほとんど漏れない。さらに、コンクリート梁20
の切欠き段部20aの深さがコンクリート型枠板
12の突条13の高さと同じか突条13の高さよ
り若干大きくしてあるので、コンクリート型枠板
12の端面から突条13内にコンクリートが漏れ
ることはほとんどないが、必要に応じ、コンクリ
ート型枠板12の端部とコンクリート梁20の上
端面20bとの間に跨らせてシール部材を設けて
もよい。コンクリート24の硬化後に、ナツト2
3と共にコンクリート上型枠板22を取外し、面
構造体であるコンクリート屋根の構築を終る。
構築したコンクリート屋根には、コンクリート
型枠板12とボルト21が残るが、コンクリート
型枠板12は屋根の補強に役立ち、コンクリート
24の厚さを薄くして鉄筋19を強度が小さいも
のにすることができ、ボルト21はコンクリート
24に埋込まれているので、屋根上に設ける部材
のアンカーボルトとして用いることができる。な
お、ボルト21の屋根上に突出する部分は、不必
要な場合には適宜の手段で除去する。
第6図は本発明の第2実施例を示す。本実施例
では、コンクリート型枠板12に圧挿するボルト
26としてコンクリート型枠板12下方まで延び
るものの中間にストツパーナツト28を螺合させ
て用い、下方(軒側)から上方(棟側)に向かつ
て順次コンクリート型枠板12の表面およびコン
クリート柱40の上端面40bとコンクリート上
型枠22との間にコンクリート24を流し込ん
で、傾斜屋根を構築したものである。また、ボル
ト26の下端部とナツト23aによつて、コンク
リート型枠板12幅方向に延びる断面がフランジ
付き溝型の天井桟27を吊持固定し、天井桟27
に木毛をセメントで連結した木毛板29とこれら
の下方に配置した天井板30を固定したものであ
る。
なお、第6図中、40aはコンクリート柱40
の切欠き段部であり、この段部40aから上端面
40までの高さは、前記型枠板12の突条13の
高さと同じかこの高さより若干高くする。また、
本実施例の前述した以外の構成は第1実施例と同
様である。
そして、本実施例では、ボルト26が天井板3
0,断熱材である木毛板29の吊持ボルトを兼ね
て、屋根のコンクリート24に埋込まれているた
め、ボルト26に天井桟27,木毛板29などの
大きな重がかかつても、コンクリート型枠板12
のボルト26取付部が変形するなどの不具合がな
い。また、コンクリート型枠板12と木毛板29
の間に空気層37が形成されるので、空気層37
と木毛板29とで断熱性をよくすることができ
る。さらに、コンクリート上型枠板22を用いて
いるので、傾斜屋根の傾斜方向各部のコンクリー
ト24の厚さを均一にできる。なお、第6図中の
第4図,第5図と同一符号は対応する部分を示し
ている。
第7図は本発明の第3実施例を示す。本実施例
は、コンクリート上型枠板を用いない水平屋根で
あつて、上端部が屈曲したボルト31をコンクリ
ート型枠板12に上方から圧挿して用い、ボルト
31に天井桟27を介して木毛板29,天井板3
0を吊持したものである。
本実施例では、従来の方法では天井板などを吊
持するボルトは屋根の鉄筋を支承体として直接使
用できず、他の部品を必要とするものと異なり、
ボルト31をコンクリート型枠板12の切込み間
の部分で弾性保持できるので、天井桟27,天井
板30などの吊持を作業性よく行うことができ、
ボルト31の位置決めも容易である。そして、本
実施例では、コンクリート型枠板12をコンクリ
ート梁20に支持させた後、ボルト31をボルト
差込み部に上方から圧挿することもできる。な
お、本実施例の前述した以外の構成は第1実施例
または第2実施例と同様であり、第7図中の第4
図、第6図と同一符号は対応する部分を示してい
る。
第8図ないし第11図は本発明の第4実施例を
示す。本実施例では、上部および下部の断面積に
対し中間部の断面積が小さい形状の鉄筋コンクリ
ートで形成したレベル出し兼流出止め用ブロツク
32を有し、このブロツク32に屈曲した上部が
埋込まれたボルト33が前記ブロツク32下方に
突出させてある。前記ブロツク32のの多数個
を、コンクリート柱40の切欠き段部40aに両
端部を支持させたコンクリート型枠板12上に設
置し、ブロツク32の中間部を屋根の鉄筋19の
相互間隔に嵌めて位置決めし、コンクリート型上
枠板なしに、コンクリート型枠板12上にブロツ
ク32を埋込んでコンクリート24を流し込み傾
斜屋根を構築するものである。
本実施例では、ブロツク32によつてコンクリ
ート24の下部が厚くなるのを防ぐと共に、ブロ
ツク32上面を基準として打設したコンクリート
を未硬化時に上方に掻上げることで、傾斜方向各
部のコンクリート24の厚さを均一にできる。ま
た、天上桟27を介して天井板30,木毛板29
を吊持するボルト33の上端部がブロツク32に
埋込まれているので、コンクリート型枠板12の
ボルト33が圧挿されたボルト差込み部周辺をブ
ロツク32で覆うことになり、ボルト差込み部か
らのコンクリート24の漏れ防止が確実にでき
る。なお、第9図,第10図中、34はブロツク
32の鉄筋,35はブロツク32の凹部32aに
設けたアンカー金具,36は凹部32aに設けて
アンカー金具35を埋込む発泡体である。また、
本実施例の前述した以外の構成は第2実施例と同
様であり、第9図,第10図中の第6図と同一符
号は対応する部分を示している。
本発明において、第2ないし第4実施例では木
毛板のような断熱板と天井板との一方は省略して
もよい。また、本発明において、ボルトのコンク
リート型枠板への圧挿は、コンクリート型枠板を
コンクリート梁または柱に支持する前,後のいず
れでもよく、ボルトの圧挿方向もコンクリート型
枠板の突条側,突条と反対側のどちらでもよい。
さらに、本発明は、建物の屋根に限られることな
く、床や、縦壁にも梁などにコンクリート型枠の
突条を支承させるなどにより、屋根の場合とほぼ
同様にして適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による建物の面構
造体構築方法は、表面が平坦な面板部の裏面の幅
方向複数箇所に全長にわたり二等辺三角形の閉断
面形状の突条を互いに平行に形成した金属製板材
からなり、かつ前記面板部の突条間の部分に板厚
全体にわたる切込みを放射状に形成した多数のボ
ルト差込み部を有する布板兼コンクリート型枠板
を用い、建物のコンクリートで構成した対向する
柱または梁の上端対向側部に前記コンクリート型
枠板の高さとほぼ等しい深さの切欠き段部を形成
し、これらの切欠き段部上に前記コンクリート型
枠板の突条の両端部を支持させると共に、前記ボ
ルト差込み部にボルトを圧挿し、前記型枠板の切
込み間の部分を変形させ、これらの変形部分でボ
ルトを支持させ、前記柱または梁の切欠き段部以
外の上端面および前記コンクリート型枠板の面板
部の表面に接してコンクリートを流し込み、前記
ボルトの長さ方向の一部を埋込んで前記コンクリ
ートを硬化させることを特徴としているので、次
の効果が得られる。
すなわち、本発明では、コンクリートの柱また
は梁の上端対向側部に切欠き段部を形成し、これ
らの段部の深さをコンクリート型枠板の突条の高
さとほぼ等しくしたので、コンクリート型枠板の
両端部を押潰さなくても、これらの端部を前記段
部上に支持させると、前記柱または梁の前記段部
以外の上端面とコンクリート型枠板の面板部の表
面とが同一平面状に連らなり、これらの面に接し
てコンクリートを流し込むと、流し込んだコンク
リートが、柱または梁の前記段部以外の上端面と
一体に硬化することで、柱または梁上に屋根や床
などの面構造体を構築できる。
そして、本発明では、前述したように、布板兼
コンクリート型枠板は、両端部を押潰さなので、
加工精度の低下がなく、このため柱や梁との取合
いをする上での施工精度への悪影響がなく、従来
のような補強板を用いることなく、コンクリート
で構成する柱または梁に支持させることができる
ことにより、高層でない建物用のコンクリート型
枠板が大規模なプレス装置を用いずに、作業性よ
く安価に得られる。
さらに、本発明では、ボルトを前記コンクリー
ト型枠板のボルト差込み部に圧挿すると、コンク
リート型枠板の放射状の切込み間の部分が変形し
てボルトを弾性支持するので、溶接を行わずにボ
ルトが位置決めされ、しかもボルトは長手方向の
一部がコンクリートに埋込まれることにより、従
来のボルトを溶接によりコンクリート型枠板に固
定するのに比べて作業性がよく、これが面板構造
体を安価に得るのに役立つ。また、ボルトに荷重
がかかつても、これを分散させてコンクリートで
支えることができ、コンクリート型枠板の加熱に
よる変形やボルトの外れなどがない。そして、コ
ンクリート型枠板のボルト挿通部からコンクリー
トが漏れることも、切込み間の変形した部分がボ
ルトの外周面に密接していることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる布板兼コンクリート型
枠板の一例を示す斜視図、第2図は同部分平面
図、第3図は同ボルト差込み部の拡大平面図、第
4図は本発明の第1実施例で構築した屋根の垂直
断面図、第5図は同コンクリート流し込み状態の
部分斜視図、第6図,第7図は第2,第3実施例
で構築した屋根の各垂直断面図、第8図は第4実
実施例で構築した屋根の垂直断面図、第9図はブ
ロツクの平面図、第10図は第9図のZ−Z線断
面図、第11図はブロツクを鉄筋に係合させた状
態の平面図、第12図は従来のコンクリート型枠
板の斜視図、第13図は同端面図、第14図は従
来のコンクリート型枠板を梁に支持した状態の部
分斜視図、第15図は従来のコンクリート型枠板
にボルトを固定した状態の断面正面図である。 12……コンクリート型枠板、13……突条、
14……切込み、15……ボルト差込み部、1
8,19……鉄筋、20……コンクリート梁、2
0a……切欠き段部、20……上端面、21,2
6,31,33……ボルト、22……仮設のコン
クリート上型枠板、24……コンクリート、30
……天井板、40……コンクリート柱、40a…
…切欠き段部、40b……上端面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面が平坦な面板部の裏面の幅方向複数箇所
    に全長にわたり二等辺三角形の閉断面形状の突条
    を互いに平行に形成した金属製板材からなり、か
    つ前記面板部の突条間の部分に板厚全体にわたる
    切込みを放射状に形成した多数のボルト差込み部
    を有する布板兼コンクリート型枠板を用い、建物
    のコンクリートで構成した対向する柱または梁の
    上端対向側部に前記コンクリート型枠板の高さと
    ほぼ等しい深さの切欠き段部を形成し、これらの
    切欠き段部上に前記コンクリート型枠板の突条の
    両端部を支持させると共に、前記ボルト差込み部
    にボルトを圧挿し、前記型枠板の切込み間の部分
    を変形させ、これらの変形部分でボルトを支持さ
    せ、前記柱または梁の切欠き段部以外の上端面お
    よび前記コンクリート型枠板の面板部の表面に接
    してコンクリートを流し込み、前記ボルトの長さ
    方向の一部を埋込んで前記コンクリートを硬化さ
    せることを特徴とする建物の面構造体構築方法。 2 ボルトは、布板兼コンクリート型枠板の面板
    部表面上方への突出部に仮設のコンクリート上型
    枠体を固定するためのものであり、コンクリート
    は、布板兼コンクリート型枠板とコンクリート硬
    化後に撤去される仮設のコンクリート上型枠板と
    の間に流し込む特許請求の範囲第1項記載の建物
    の面構造体構築方法。 3 ボルトは、布板兼コンクリート型枠板の突条
    よりも下方に突出する端部に、天井板などの内装
    材を固定するためのものである特許請求の範囲第
    1項または第2項に記載の建物の面構造体構築方
    法。 4 柱または梁は、布板兼コンクリート型枠板と
    平行な横筋およびこれらの横筋と交差する縦筋を
    有する鉄筋をコンクリートに埋込む特許請求の範
    囲第1項,第2項または第3項に記載の建物の面
    構造体構築方法。
JP7348785A 1985-04-09 1985-04-09 建物の面構造体構築方法 Granted JPS61233137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7348785A JPS61233137A (ja) 1985-04-09 1985-04-09 建物の面構造体構築方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP7348785A JPS61233137A (ja) 1985-04-09 1985-04-09 建物の面構造体構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61233137A JPS61233137A (ja) 1986-10-17
JPH0429821B2 true JPH0429821B2 (ja) 1992-05-20

Family

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JP2013163945A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Kumagai Gumi Co Ltd 通路用床下地の形成方法及びこれに用いられる型枠

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