JPH04296241A - 減速伝動機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は出力軸の回転速度が毎分
数万回転或は十数万回転というように極めて高い超高速
駆動源の回転速度を所望の値にまで減速する減速伝動機
構に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記機能をもつ減速伝動系は、その開発
が望まれているが、現段階においては実用に供し得るも
のが見当らない。これは、超高速駆動源の出力回転を安
定状態において受け入れる駆動系が存在しないことと、
超高速駆動源に使用され得るような高い減速比をもつ減
速装置を満足し得る伝動効率をもつものとして製造する
ことが極めて困難であることによる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は超高速駆動源
の回転速度を一般機械の駆動に適した値にまで減少させ
る減速伝動機構を二つの摩擦伝動機構の組み合わせによ
り構成しようとするもので、超高速駆動源の出力回転が
摩擦伝動機構に円滑に導入され得るようにすることを解
決されるべき課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による減速伝動機
構は、変速リングの内周面に摩擦係合する円錐面と、入
力伝動要素に同軸の出力伝動要素に摩擦係合する平坦面
と、入力伝動要素に摩擦係合する円弧状断面形の周面と
をもつ複数の円錐形転子を備えている摩擦無段変速機構
（以下、この無段変速機構を“主減速機構”と言う。）
と、エアータービン等の超高速駆動源の回転を減速して
主減速機構の入力伝動要素に伝達する遊星ローラ式摩擦
減速機構（以下この遊星ローラ式摩擦減速機構を“副減
速機構”と言う。）とより成り、これらの主減速機構と
副減速機構とに別個の圧接力発生装置が設けられている
ものである。副減速機構を構成する遊星ローラ式摩擦減
速機構は、太陽歯車と、リング状内歯歯車と、太陽歯車
およびリング状内歯歯車に噛み合う遊星歯車と、遊星歯
車のキヤリアとより成る遊星歯車式減速機構の歯車を摩
擦伝動ローラに置換したものである。

【０００５】主減速機構による減速比をｉ１，副減速機
構による減速比をｉ２とすれは、本発明による減速伝動
機構の減速比ｉは、ｉ１×ｉ２で、この減速比はその大
きな部分を摩擦無段変速機構とされている主減速機構の
減速比ｉ１に依存している。

【０００６】主減速機構を構成している摩擦無段変速機
構は出力軸の回転速度を０とする点を変速範囲に含む。 従ってこの点よりいえば、その減速比ｉ１が任意の高い
値をとるごとく変速リングの位置を調節できる筈である
が、毎分の回転数が数万或は十数万という超高速駆動源
にその入力伝動要素を駆動連結され得ない。副減速機構
はこの困難を解消するために設けられた手段で、超高速
駆動源の出力要素の回転速度を適宜減少してそれが主減
速機構の入力伝動要素に伝達され得る程度にまで減少さ
せる作用をする。

【０００７】上記の作用を行う副減速機構は摩擦伝動形
式のものであると共にその減速比は一定である。

【０００８】

【実施例】図１は本発明による減速伝動機構の１例を示
す縦断側面図で、この図において、１は入力軸、２は超
高速駆動源に駆動連結される出力軸である。３は主減速
機構、４は遊星ローラ式摩擦減速機構とされた副減速機
構である。主減速機構３には変速リング５の内周面に摩
擦係合する円錐面６と入力伝動要素７と同軸の出力伝動
要素８に摩擦係合する平坦面９と円弧状断面形の周面１
０とをもつ複数の円錐形転子１１が設けられている。１
２は変速リング５を軸線方向に送る変速操作装置である
。出力軸２はカム形式の圧接力発生装置１３を介して出
力伝動要素８に駆動連結されている。

【０００９】主減速機構３は出力軸２の回転速度を０と
する点を変速範囲に含む摩擦無段変速機構で、図１には
出力軸２の回転速度を０にする位置に変速リング５を移
動した状態が示されている。

【００１０】一方、副減速機構４には圧接力発生装置１
４を介して入力軸１に駆動連結される太陽ローラ１５と
、太陽ローラ１５および入力伝動要素７に摩擦係合する
遊星ローラ１６と出力軸２により支持されるキヤリアピ
ン１７とを含んで構成されている。副減速機構４のリン
グ要素として作用する部分は主減速機構３の入力伝動要
素７に一体化して設けられた部分７ａである。

【００１１】出力軸２の回転速度と入力軸１の回転速度
との比ｉは、図１に示すものにつき図示の寸法割合を採
用したとすれば、０〜１／２５程度であるが、太陽ロー
ラ１５の徑を減少することにより０〜１／４０程度に拡
大することができる。

【００１２】図２および図３は図１に示すものの変形で
ある。これらのもののうち、図２に示すものは副減速機
構４のキヤリアピン１７が減速機構のケース１８を支持
材として設けられた場合のもので、主減速機構３の入力
伝動要素７は、図１に示すものの場合と同様に、入力伝
動要素７に一体化された部分７ａとされている。図２に
示すものの場合、出力軸２の回転速度と入力軸１の回転
速度との比ｉの範囲は「０〜“１／２０〜１／３０”」
程度である。

【００１３】次に、図３に示すものについて言えば、こ
のものにおいては、副減速機構４のキヤリア１９と主減
速機構３の入力伝動要素７とが一体化されていると共に
副減速機構４のリング要素として作用する部分７ａが減
速機構のケース１８により非回転の状態に保持されてい
る。このものの場合、出力軸２の回転速度と入力軸１の
回転速度との比ｉの範囲は「０〜“１／１０〜１／２０
”」程度である。

【００１４】変速範囲ｉは図１に示すものが最も広く図
３に示すものが最も狭い。図３の形式のいずれの形式を
採用するかの選択は駆動連結されるべき超高速駆動源お
よび主減速機構の回転速度を考慮に入れておこなわれる
。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による減速伝動機構の１例を示す縦断側
面図である。

【図２】図１の減速伝動機構の１変形を示す縦断側面図
である。

【図３】図１の減速伝動機構の他の１変形を示す縦断側
面図である。

【符号の説明】

１　　入力軸 ２　　出力軸 ３　　主減速機構（摩擦無段変速機構）４　　副減速機
構（遊星ローラ式摩擦減速機構）５　　変速リング ６　　円錐面 ７　　入力伝動要素 ７ａ　　リング要素として作用する部分８　　出力伝動
要素 ９　　平坦面 １０　　円弧状断面形の周面 １１　　円錐形転子 １２　　変速操作装置 １３　　，１４　　　　圧接力発生装置１５　　太陽ロ
ーラ １６　　遊星ローラ １７　　キヤリアピン １８　　ケース １９　　キヤリア

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　変速リングの内周面に摩擦係合する円
   錐面と、入力伝動要素に同軸の出力伝動要素に摩擦係合
   する平坦面と、入力伝動要素に摩擦係合する円弧状断面
   形の周面とをもつ複数の円錐形転子を備えている無段変
   速機構と、エアータービン等の超高速駆動源の回転を減
   速して減速された回転を上記無段変速機構の入力伝動要
   素に伝達する遊星ローラ式摩擦減速機構とより成り、上
   記遊星ローラ式摩擦減速機構と無段変速機構とに別個の
   圧接力発生装置が設けられていることを特徴とする、減
   速伝動機構。
2. 【請求項２】　　遊星ローラ式摩擦減速機構のリング部
   材と無段変速機構の入力伝動要素とを一体化して設ける
   と共に、遊星ローラ式摩擦減速機構のキヤリアと無段変
   速機構の出力軸とを一体化して設けたことを特徴とする
   、請求項１記載の減速伝動機構。
3. 【請求項３】　　遊星ローラ式摩擦減速機構のリング部
   材と無段変速機構の入力伝動要素とを一体化して設ける
   と共に、遊星ローラ式摩擦減速機構のキヤリアを非回転
   の状態に保持させたことを特徴とする、請求項１記載の
   減速伝動機構。
4. 【請求項４】　　遊星ローラ式摩擦減速機構のキヤリア
   と無段変速機構の入力伝動要素とを一体化して設けると
   共に、遊星ローラ式摩擦減速機構のリング部材を非回転
   の状態に保持させたことを特徴とする、請求項１記載の
   減速伝動機構。