JPH04296236A - 流体封入式筒型マウント - Google Patents

流体封入式筒型マウント

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JPH04296236A
JPH04296236A JP8314591A JP8314591A JPH04296236A JP H04296236 A JPH04296236 A JP H04296236A JP 8314591 A JP8314591 A JP 8314591A JP 8314591 A JP8314591 A JP 8314591A JP H04296236 A JPH04296236 A JP H04296236A
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Tetsuo Naruse
成瀬 哲夫
Katsuhisa Yano
勝久 矢野
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は流体封入式筒型マウントに係り、
特に大きな振動荷重入力時におけるストッパ機能が有利
に発揮され得る流体封入式筒型マウントに関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】従来から、互いに防振連結されるべき部材
間に介装されるマウント装置の一種として、特開昭59
−164428号公報等に開示されている如く、互いに
所定距離を隔てて配された内筒金具と外筒金具とを、そ
れら両金具間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共
に、それら内外筒金具間に、所定の非圧縮性流体が封入
されてなる流体室を形成し、流体の流動作用に基づいて
、主にマウント軸直角方向の入力振動に対する防振効果
を得るようにした構造の、所謂流体封入式筒型マウント
が知られている。そして、このような流体封入式の筒型
マウントにあっては、ゴム弾性体のみでは得られない優
れた防振特性を容易に得ることができることから、自動
車用サスペンション・ブッシュやエンジンマウント等と
して好適に用いられてきている。
【0003】また、このような筒型マウントにおいては
、大きな振動荷重が入力された際におけるゴム弾性体の
過大な変形を防止すると共に、被連結部材の相対的変位
量を規制するために、通常、その流体室内において、内
筒金具側から外筒金具側に向かって突出し、外筒金具に
対して所定距離を隔てて対向するストッパブロックが設
けられて、該ストッパブロックの外筒金具に対する当接
により、内筒金具と外筒金具との相対的変位量が規制さ
れ得るようになっている。
【0004】さらに、かかるストッパブロックの突出端
面上には、通常、該ストッパブロックの外筒金具に対す
る当接時の衝撃を緩和し、衝撃的な振動や打音の発生を
抑えるために、緩衝ゴム層が設けられている。
【0005】ところで、このようなストッパ機構におい
て、優れた緩衝性能を得るためには、ストッパブロック
が緩衝ゴム層を介して外筒金具に当接せしめられた後、
かかる当接時の衝撃を有効に吸収し得る程度のばね定数
が、充分なストローク量(内外筒金具の相対的変位量)
に亘って発揮されることが望ましい。
【0006】しかしながら、前述の如く、ストッパブロ
ックとその突出端面上に設けられた緩衝ゴム層とによっ
て構成されて成る、従来のストッパ機構にあっては、ス
トッパブロックの外筒金具に対する当接後における大き
なストローク量を確保すべく、ストッパブロックの突出
端面上に設けられる緩衝ゴム層の肉厚を厚くすると、緩
衝ゴム層およびマウントゴム弾性体の変形量が大きくな
って、マウントの耐久性が低下してしまうという問題が
惹起されることとなる。
【0007】そのために、従来構造のストッパ機構によ
っては、変位規制時におけるストッパ性能(特に、衝撃
吸収性能)とマウント耐久性との両立が、極めて難しか
ったのであり、充分に満足できるマウント性能を得るこ
とができなかったのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、充分なマウント耐久性を確保しつつ、優れ
たストッパ性能を有利に得ることのできる、新規な構造
の流体封入式筒型マウントを提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、(a)内側から外側に向かって順次、
互いに所定距離を隔てて配された第一の筒部材、第二の
筒部材および第三の筒部材と、(b)該第一の筒部材と
該第二の筒部材との間および該第二の筒部材と該第三の
筒部材との間のうち、何れか一方の筒部材間に介装され
て、それら両筒部材を連結する第一のゴム弾性体と、(
c)該第一のゴム弾性体が介装された前記筒部材間に形
成された、内部に所定の非圧縮性流体が封入されて成る
流体室と、(d)該流体室内に配されて、前記第一のゴ
ム弾性体にて連結された前記両筒部材のうち、少なくと
も何れか一方の筒部材に対してマウント軸直角方向に所
定距離を隔てて対向位置せしめられたストッパブロック
と、(e)該ストッパブロックおよびこれに対向位置す
る前記筒部材のうち、少なくとも何れか一方の側の対向
面に設けられた緩衝ゴム層と、(f)前記第一の筒部材
と前記第二の筒部材との間および該第二の筒部材と前記
第三の筒部材との間のうち、前記第一のゴム弾性体が配
設されていない筒部材間に介装されて、それら両筒部材
を連結する、該第一のゴム弾性体よりもマウント軸直角
方向のばね定数が大きい第二のゴム弾性体とを、有する
流体封入式筒型マウントを、その特徴とするものである
【0010】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0011】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
例としてのサスペンション・ブッシュ10が示されてい
る。これらの図において、12,14,16は、それぞ
れ、第一の筒部材,第二の筒部材,第三の筒部材として
の、内筒金具,中間筒金具,外筒金具であって、内側か
ら外側に向かって順次、互いに径方向に所定距離を隔て
て配されている。また、かかる中間筒金具14にあって
は、圧入により互いに嵌着された第一の中間筒金具18
と第二の中間筒金具20とによって構成されている。そ
して、内筒金具12と第一の中間筒金具18とが、それ
らの間に介装された第一のゴム弾性体としての内側ゴム
弾性体22にて、互いに連結されている一方、第二の中
間筒金具20と外筒金具16とが、それらの間に介装さ
れた第二のゴム弾性体としての外側ゴム弾性体24にて
、互いに連結されている。
【0012】要するに、かかるサスペンション・ブッシ
ュ10にあっては、内筒金具12と第一の中間筒金具1
8とが内側ゴム弾性体22にて連結されてなる内側ブッ
シュ26と、第二の中間筒金具20と外筒金具16とが
外側ゴム弾性体24にて連結されてなる外側ブッシュ2
8とから成る、二重ブッシュ構造をもって構成されてい
るのである。そして、かかるブッシュ10にあっては、
内筒金具12および外筒金具16が、それぞれ互いに防
振連結されるべき被連結部材に対して取り付けられるこ
とにより、それらの連結部位に介装されることとなり、
また、そのような装着状態下、防振すべき主たる振動荷
重が、図2中の上下方向に相当するマウント径方向一方
向に入力されることとなる。
【0013】より詳細には、前記内筒金具12は、厚肉
円筒形状を呈しており、その径方向外方には、所定距離
を隔てて、薄肉の金属スリーブ30が、同心的に配設さ
れている。そして、これら内筒金具12と金属スリーブ
30との間に、内側ゴム弾性体22が介装されており、
該内側ゴム弾性体22の内周面に内筒金具12が、また
該内側ゴム弾性体22の外周面に金属スリーブ30が、
それぞれ固着されて成る一体加硫成形品として構成され
ている。
【0014】また、かかる一体加硫成形品には、その金
属スリーブ30において、径方向一方向に対向位置する
部分に、一対の略矩形の窓部32,32が設けられてい
る。更に、内側ゴム弾性体22における、それらの窓部
32,32に対応する部分には、一対のポケット部34
,34が形成されており、それぞれ、窓部32を通じて
外周面に開口せしめられている。
【0015】更にまた、内筒金具12の軸方向中央部分
には、略円環形状をもって形成されたストッパブロック
としてのストッパ金具36が、外周面上に圧入固定され
ている。そして、かかるストッパ金具36は、上記一対
のポケット部34,34内の軸方向中間部分において、
それぞれ、底部側から径方向外方に向かって所定高さで
突出して位置せしめられている。
【0016】また、このストッパ金具36には、その内
周面上を周方向に連続して延びる環状溝38が設けられ
ていると共に、径方向一方向に対向位置する部位におい
て、径方向に貫通して延び、該環状溝38を外周面上に
開口せしめる一対の連通孔40,40が設けられている
。そして、内筒金具12に外嵌されて環状溝38が覆蓋
されることにより、前記一対のポケット部34,34を
、連通孔40,40を通じて相互に連通せしめるオリフ
ィス通路42が形成されているのである。
【0017】また、かかるストッパ金具36のポケット
部34,34内における突出端面上には、その略全面に
亘って、それぞれ、緩衝ゴム層44が一体的に設けられ
ている。なお、本実施例では、これらの緩衝ゴム層44
は、内側ゴム弾性体22により一体的に形成されている
【0018】さらに、このような一体加硫成形品に対し
、必要に応じて予備圧縮が加えられた後、第一の中間筒
金具18が外挿され、八方絞り加工が施されることによ
り、金属スリーブ30の外周面に対して嵌着固定されて
いる。そして、この第一の中間筒金具18の嵌着によっ
て、ポケット部34,34の開口が覆蓋せしめられ、以
て、そこに、オリフィス通路42にて相互に連通されて
成る、所定の非圧縮性流体が封入された一対の流体室4
6,46が形成されている。なお、第一の中間筒金具1
8の内周面には、その略全面に亘って、シールゴム層4
8が設けられており、流体室46,46の液密性が有利
に確保され得るようになっている。
【0019】なお、前記流体室46,46に対する流体
の充填は、例えば、一体加硫成形品に対する第一の中間
筒金具18の組付けを、所定の流体中にて行なうこと等
により、有利に為され得ることとなる。また、それら流
体室46,46内に封入される流体としては、オリフィ
ス通路42を通じて流動せしめられる流体の流動作用が
有効に発揮され得るように、例えば水やアルキレングリ
コール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油等が
、好適に採用されることとなる。
【0020】そうして、かかる第一の中間筒金具18の
一体加硫成形品に対する組付けにより、内側ブッシュ2
6が形成されているのである。即ち、このような構造と
された内側ブッシュ26にあっては、振動入力時、内筒
金具12と第一の中間筒金具18とが径方向に相対的に
変位(振動)せしめられることにより、一対の流体室4
6,46間でオリフィス通路42を通じての流体の流動
が生ぜしめられ、以て、かかる流体の共振作用に基づい
て、所定の防振効果が発揮され得ることとなるのである
。また、かかる内側ブッシュ26にあっては、入力振動
荷重が大きい場合には、ストッパ金具36が、緩衝ゴム
層44を介して、第二の中間筒金具18に当接すること
により、内筒金具12と第一の中間筒金具18との相対
的変位量が規制され得ることとなる。
【0021】一方、前記外側ブッシュ28にあっては、
互いに径方向に所定距離を隔てて同軸的に配された第二
の中間筒金具20と外筒金具16との間に外側ゴム弾性
体24が介装せしめられ、該外側ゴム弾性体24の内周
面に対して第二の中間筒金具20が、また該外側ゴム弾
性体24の外周面に対して外筒金具16が、それぞれ、
加硫接着されて成る一体加硫成形品として形成されてい
る。
【0022】さらに、そこにおいて、かかる外側ブッシ
ュ28にあっては、そのばね定数が、内側ブッシュ26
の流体室46,46の対向方向におけるばね定数よりも
大きくなるようにチューニングされている。
【0023】そして、このような外側ブッシュ28は、
必要に応じて予備圧縮が加えられた後、その第二の中間
筒金具20において、前記内側ブッシュ26の第一の中
間筒金具18に対して圧入せしめられて嵌着固定される
ことにより、前記内側ブッシュ26に対して一体的に組
み付けられており、それによって目的とするサスペンシ
ョン・ブッシュ10が構成されている。
【0024】従って、上述の如き二重ブッシュ構造をも
って形成されたサスペンション・ブッシュ10にあって
は、内側ブッシュ26によって優れた防振効果が発揮さ
れ得ることとなると共に、外側ブッシュ28により、該
内側ブッシュ26における防振効果や耐久性を著しく低
下させることなく、大きな振動荷重の入力時における内
外筒金具12,16の相対的変位量(撓み量)を規制す
るストッパ機能が、良好なる衝撃吸収性をもって有利に
発揮され得ることとなるのである。
【0025】より具体的には、内側ブッシュ26におい
て、内側ゴム弾性22によって発揮されるブッシュ径方
向のばね定数をK1 とし、緩衝ゴム層44によって発
揮されるブッシュ径方向のばね定数をK2 とする一方
、外側ブッシュ28において、外側ゴム弾性体24によ
って発揮されるブッシュ径方向のばね定数をK3 とす
ると、内筒金具12と外筒金具16との間に振動荷重が
及ぼされた際、振動荷重が小さく撓み量が小さい間のブ
ッシュ10の径方向のばね定数:KA は、下記(1式
)にて表わされる。また一方、振動荷重が大きく、スト
ッパ金具36が緩衝ゴム層44を介して第一の中間筒金
具18に当接せしめられた状態下でのブッシュ10の径
方向のばね定数:KB は、下記(2式)によって表わ
される。     (1/KA )=(1/K1 )+(1/K3
 )          ・・・(1式)    (1
/KB )=〔1/(K1 +K2 )〕+(1/K3
 )・・・(2式)
【0026】なお、理解を容易とす
るために、かかるブッシュ10における荷重−撓み特性
を、図3に示しておくこととする。
【0027】すなわち、入力される振動荷重が小さく、
撓み量が小さい間では、外側ブッシュ28のばね定数(
K3 )よりも内側ブッシュ26のばね定数(K1 )
の方が小さいことから、主に内側ブッシュ26に撓みが
惹起されて、流体室46,46間の相対的容積変化が有
効に生ぜしめられることにより、オリフィス通路42を
通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振効
果が有利に発揮され得ることとなるのである。
【0028】また一方、入力される振動荷重が大きく、
撓み量が大きくなると、ストッパ金具36が緩衝ゴム層
44を介して第一の中間筒金具18に当接せしめられて
、内側ブッシュ26のばね特性が硬くされることより、
外側ブッシュ28におけるばね特性が発揮され得て、そ
の硬いばね特性によって内外筒金具12,16の相対的
変位規制が有効に規制され得ることとなるのであり、そ
して、その際、外側ブッシュ28によって、ストッパ金
具36の当接後の変位規制時におけるストローク量が有
利に確保されることから、かかるストッパ金具36の当
接時における急激なバネ定数の変化が回避され得て、変
位規制時における衝撃が極めて効果的に吸収、緩和され
得るのである。
【0029】しかも、このように、ストッパ金具の当接
後のストローク量を、流体封入式のブッシュ本体とは別
体構造とされた外側ブッシュ28によって確保するよう
にしたことにより、かかるストローク量の増大に際して
、内側ゴム弾性体22や緩衝ゴム層44における変形量
の増大が問題となるようなこともなく、充分なマウント
耐久性が確保され得るのである。
【0030】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0031】例えば、前記実施例におけるサスペンショ
ン・ブッシュ10においては、第二の筒部材としての中
間筒金具14が、第一及び第二の中間筒金具18,20
からなる二重構造をもって構成されていたが、図4に示
されている如く、第二の中間筒金具を設けることなく、
第一の中間筒金具18の外周面に対して、外側ブッシュ
28を構成する外側ゴム弾性体24を、直接に外挿せし
めるようにしても良い。なお、図4中においては、その
理解を容易とするために、前記第一の実施例と同様な構
造とされた部材および部位に対して、それぞれ、同一の
符号を付しておくこととする。
【0032】また、前記実施例におけるサスペンション
・ブッシュ10にあっては、ストッパ金具36が、内筒
金具12側から第一の中間筒金具18側に向かって径方
向外方に突出して形成されていたが、逆に、第一の中間
筒金具18側から内筒金具12側に向かって径方向内方
に突出する構造をもって、ストッパブロックを形成して
も良い。
【0033】或いはまた、かかるストッパブロックとし
て、図5に示されている如く、各流体室46内において
、内筒金具12および第一の中間筒金具18の何れの側
にも支持されることなく、自由に変位可能に収容配置さ
れたストッパ金具50を採用することも可能である。 即ち、このようなストッパ金具50によれば、該ストッ
パ金具50を挟んでの内筒金具12と第一の中間筒金具
18との当接によって、それら両金具12,18の相対
的変位量が規制され得ることとなるのである。なお、図
5中においては、その理解を容易とするために、前記第
一の実施例と同様な構造とされた部材および部位に対し
て、それぞれ、同一の符号を付しておくこととする。ま
た、このような構造のストッパ金具50を採用した場合
、両流体室46,46を相互に連通するオリフィス通路
は、図示はされていないが、例えば両流体室46,46
を仕切る隔壁部分を貫通する構造等をもって、適宜に形
成されることとなる。
【0034】更にまた、前記実施例では、ストッパ金具
36,50の当接面上に緩衝ゴム層44が形成されてい
たが、それに代えて、或いはそれに加えて、該ストッパ
金具36,50が当接せしめられることとなる内筒金具
12の外周面や第一の中間筒金具18の内周面に緩衝ゴ
ム層を形成しても良い。
【0035】さらに、前記実施例では、内側ブッシュが
、流体室を備えたブッシュ構造をもって形成されると共
に、外側ブッシュにおけるばね定数が、該内側ブッシュ
よりも大きく設定されていたが、それとは逆に、外側ブ
ッシュを、流体室を備えたブッシュ構造をもって形成す
ると共に、内側ブッシュにおけるばね定数を、該外側ブ
ッシュよりも大きく設定するようにしても良い。
【0036】また、第一のゴム弾性体にて構成されたブ
ッシュに形成される流体室やオリフィス通路の具体的構
造およびそれらの数は、何等限定されるものではなく、
マウントに要求される防振特性等に応じて、適宜、決定
されるべきものである。
【0037】例えば、前記実施例では、封入流体として
低粘性流体が採用され、その共振作用に基づいて防振効
果を得るようになっていたが、その他、封入流体として
高粘性流体を採用し、その流動時におけるずり剪断作用
に基づいて防振効果を得るようにした流体室構造を採用
することも可能である。
【0038】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
のサスペンション・ブッシュに対して適用したものの具
体例を示したが、その他、本発明は、自動車用エンジン
マウント等、各種の筒型マウントに対して、適用可能で
あることは、勿論である。
【0039】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り
、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは
、言うまでもないところである。
【0040】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒型マウントにあっては
、入力振動荷重が小さい場合には、第一のゴム弾性体に
おける柔らかいばね特性が発揮され得て、封入流体の流
動作用に基づく防振効果と相俟って、優れた防振効果が
発揮され得る一方、入力振動荷重が大きくなり、ストッ
パブロックの当接により変位規制された際には、第二の
ゴム弾性体による衝撃吸収作用に基づいて、極めて良好
なるストッパ機能が発揮され得るのである。
【0041】しかも、かかる流体封入式筒型マウントに
おいては、このように、ストッパブロックの当接による
変位規制時における衝撃吸収作用を発揮し得る第二のゴ
ム弾性体が、主として防振効果を発揮する第一のゴム弾
性体とは別体構造とされていることから、ストッパブロ
ックの当接による変位規制後のストローク量を、第一の
ゴム弾性体の耐久性を充分に確保しつつ、第二のゴム弾
性体によって有利に確保することができるのであり、そ
れによって、前述の如き優れたストッパ性能と、優れた
マウント耐久性とが、両立して有利に達成され得ること
となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのサスペンション・ブ
ッシュを示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されている構造のサスペンション・ブ
ッシュにおける荷重−撓み特性を示すグラフである。
【図4】本発明の別の実施例としてのサスペンション・
ブッシュを示す、図1に対応する縦断面図である。
【図5】本発明の更に別の実施例としてのサスペンショ
ン・ブッシュを示す、図1に対応する縦断面図である。
【符号の簡単な説明】
10:サスペンション・ブッシュ        12
:内筒金具14:中間筒金具            
          16:外筒金具 18:第一の中間筒金具              
  20:第二の中間筒金具 22:内側ゴム弾性体               
   24:外側ゴム弾性体 26:内側ブッシュ                
    28:外側ブッシュ 36,50:ストッパ金具             
 42:オリフィス通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内側から外側に向かって順次、互いに
    所定距離を隔てて配された第一の筒部材、第二の筒部材
    および第三の筒部材と、該第一の筒部材と該第二の筒部
    材との間および該第二の筒部材と該第三の筒部材との間
    のうち、何れか一方の筒部材間に介装されて、それら両
    筒部材を連結する第一のゴム弾性体と、該第一のゴム弾
    性体が介装された前記筒部材間に形成された、内部に所
    定の非圧縮性流体が封入されて成る流体室と、該流体室
    内に配されて、前記第一のゴム弾性体にて連結された前
    記両筒部材のうち、少なくとも何れか一方の筒部材に対
    してマウント軸直角方向に所定距離を隔てて対向位置せ
    しめられたストッパブロックと、該ストッパブロックお
    よびこれに対向位置する前記筒部材のうち、少なくとも
    何れか一方の側の対向面に設けられた緩衝ゴム層と、前
    記第一の筒部材と前記第二の筒部材との間および該第二
    の筒部材と前記第三の筒部材との間のうち、前記第一の
    ゴム弾性体が配設されていない筒部材間に介装されて、
    それら両筒部材を連結する、該第一のゴム弾性体よりも
    マウント軸直角方向のばね定数が大きい第二のゴム弾性
    体とを、有することを特徴とする流体封入式筒型マウン
    ト。
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KR100461370B1 (ko) * 2001-12-18 2004-12-13 현대자동차주식회사 자동차용 로어암의 차체마운팅 부시

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