JPH0429564B2 - - Google Patents

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JPH0429564B2
JPH0429564B2 JP58197165A JP19716583A JPH0429564B2 JP H0429564 B2 JPH0429564 B2 JP H0429564B2 JP 58197165 A JP58197165 A JP 58197165A JP 19716583 A JP19716583 A JP 19716583A JP H0429564 B2 JPH0429564 B2 JP H0429564B2
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JP
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pitch length
pattern
noise
subordinate
tire
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0318Tread patterns irregular patterns with particular pitch sequence

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、タイヤの周方向にのびるジグザグの
縦溝有するリブパターンのタイヤにおいて、縦溝
を形成する模様構成単位の各エレメントのピツチ
長さ、配列順序等を選択することにより、走行ノ
イズの低減を図りうる低騒音タイヤに関する。 近年、自動車の低騒音化の要請とともにタイヤ
においてもその転動騒音を低下することが望まれ
ている。 一般にタイヤトレツドに形成される周方向の縦
溝は、溝模様のくり返し単位である模様構成単位
を周方向に連続させ、くり返すことにより形成し
ている。そのためタイヤ転動の際、接地面との間
で生じる溝中に含まれる空気の周期的な圧縮、開
放、又は模様構成単位ごと、もしくはその複数次
ごとに空気に粗密波が生じ、いわゆるパンピング
音に基づくパターンノイズが発生する。 このパターンノイズを軽減するため、パターン
ノイズを広い周波数域に分散させ、騒音を緩和す
るべく、周方向ピツチを調整することが知られて
いる。これは、数種類のピツチ長さの異なるジグ
ザグ成分を用いて模様構成単位を形成することに
よつて、タイヤ転動時に発生するパルス的騒音、
及び振動の時間間隔を変化させ、特定周波数への
集中を防止することを意図している。 例えば、特公昭58−22364号公報は、 (a) 最大ピツチエレメント長さと、最小ピツチエ
レメント長さの比が1.2以上かつ1.6以下。 (b) モード数が2以上、12以下。 (c) 相異なるピツチエレメントが3個以上。 とした低騒音タイヤを開示している。しかしこの
提案のタイヤでは、各溝に同一の模様構成単位を
くり返して用いることを前提としている。 また特開昭58−26608号公報は、1つの主エレ
メントと2個の従エレメントとを有する模様構成
単位を示すが、各溝において模様構成単位を同一
としている。 さらに特開昭58−78801号公報は2つの溝間に
おいて互いに溝形状を異ならせることを開示して
いるとはいえ、一方の溝は、同一長さの一種の主
エレメントのみから構成されている。 本発明は、模様構成単位について研究を重ねた
結果完成したものであり、タイヤ特性を維持しつ
つ低騒音化を可能とする低騒音タイヤの提供を目
的としている。 本発明は、タイヤトレツド面に少なくとも2本
の周方向にのびるジグザグの縦溝を有するリブタ
イプのパターンのタイヤにおいて、前記各縦溝
は、1つの山形溝部からなる1個の主エレメント
Mと、主エレメントMの周方向の長さであるピツ
チ長さRmよりも小な周方向のピツチ長さRsを有
する1つの山形溝部からなる1〜4個の従エレメ
ントSとを継いだジグザグの模様構成単位pのく
り返しにより構成され、各模様構成単位pの主エ
レメントMのピツチ長さRmと、該模様構成単位
pに含まれる各従エレメントSのピツチ長さRs
との比(Rs/Rm=rP)は、0.200より大かつ
0.225よりも小、0.275より大かつ0.308よりも小、
0.358より大かつ0.475よりも小、0.525より大かつ
0.642よりも小、0.692より大かつ0.700よりも小の
いずれかの範囲であり、かつ前記縦溝は、従エレ
メントSの個数を互いに異ならせた2種類の縦溝
からなり、しかもこの2種類の縦溝において、模
様構成単位における主エレメントMのピツチ長さ
Rm、模様構成単位における従エレメントSのピ
ツチ長さRs、模様構成単位のタイヤ周方向の長
さ、又は前記ピツチ長さの比rPの少なくとも一
つが互いに異なり、かつ各縦溝は、主エレメント
Mと従エレメントSの配置順序を違えた模様構成
単位を含むことを特徴とする低騒音タイヤであ
る。 このように、模様構成単位pに含まれる主エレ
メントMのピツチ長さRmと、各従エレメントS
のピツチ長さRsとの比(Rs/Rm=rP)を所定
の範囲としているため、周波数を分散し同期によ
る騒音の増加を抑制するとともに、縦溝は、主、
従エレメントの配置を違えた複数個の模様構成単
位を具えることによつて、各エレメントを同一形
状とし金型の製作を容易としつつ、ノイズに位相
のずれを与え、ノイズを緩和することができ、模
様構成単位に起因するノイズを緩和し、低騒音化
が可能となる。 また縦溝は、従エレメントSの個数が異なる2
種類の縦溝を具え、かつこの2種類の縦溝におい
てピツチ長さRm,RS、又はピツチ長さの比rP
のいずれか少なくとも一つが互いに異なる模様構
成単位により構成したため、騒音のホワイトノイ
ズ化を高める他、タイヤ転動時の振動特性を良好
とする。 このように、主、従エレメントの配置を違えた
複数個の模様構成単位を用いた縦溝を有し、かつ
従エレメントSの個数が異なる2種類の縦溝を具
えること、しかもこの2種類の縦溝においてピツ
チ長さRm,Rs、又はピツチ長さの比rPのいずれ
か一つが互いに異なる模様構成単位を具備すると
いう、新規な構成を採用することにより、低騒音
を可能としうる。 以下本発明の一実施例を、図面に基づき説明す
る。 第1図は本発明の低騒音タイヤ1のトレツド面
の一部展開図であり、低騒音タイヤ1は、周方向
にのびる少なくとも2本、本実施例では例えば4
本の縦溝G1,G2,G2,G2を具えるリブタ
イプのパターンをトレツド面に設けている。なお
騒音に影響しない程度の、サイピング、細溝など
を設けるのもよい。 前記縦溝G2はタイヤ赤道Cを挾んでその両側
に、又縦溝G1,G1は、その外側に、夫々略等
間隔に配置される。 各縦溝G1,G2は、ピツチ長さRm1,Rm
2(総称するときのピツチ長さRmという)の各
1つの主エレメントM1,M2(総称するとき主
エレメントMという)を有する。なおピツチ長さ
とはタイヤ周方向の長さを意味する。 又縦溝には、一つの主エレメントと、1〜4個
の主エレメントに比してピツチ長さの小なる従エ
レメントとからなり、本実施例では、前記縦溝G
1は、主エレメントM1と、主エレメントM1に
比べて夫々短いピツチ長さRs11,Rs12(ピ
ツチ長さRs1と総称する)の2個の従エレメン
トS11,S12(総称するとき従エレメントS
1という)を継いだジグザグの模様構成単位p1
を有し、また模様構成単位p1には、主エレメン
トM1と、2個の従エレメントS11,S12と
を配置順序を違えて組み合わせた3種の模様構成
単位p11,p12,p13を含んでいる。 他方、縦溝G2は、前記主エレメントM2と、
主エレメントM2よりも小さいピツチ長さRs2
1,Rs22,Rs23(総称するときピツチ長さ
Rs2といい、ピツチ長さRs1と合わせてピツチ
長さRsという)を有する3個の従エレメントS
21,S22,S23(従エレメントS2と称
し、かつ従エレメントS1,S2を合わせて従エ
レメントSと総称する)とを継いだ模様構成単位
p2を具える。また模様構成単位p2には、主エ
レメントM2と従エレメントS21,S22,S
23との配置順序を違えた4種の模様構成単位p
21,p22,p23,p24を含んでいる。 なお模様構成単位p1,p2を合わせて必要に
より、模様構成単位pと称する。 このように、本発明の低騒音タイヤにおいて
は、縦溝は、従エレメントSの配置順序を違えた
前記模様構成単位pを具え、また各模様構成単位
において、従エレメントSの個数は1〜4個に設
定される。 さらに、模様構成単位p2のタイヤ周方向の長
さ、即ち全ピツチ長さL2は、模様構成単位p1
の全ピツチ長さL1よりも長く形成される。 又タイヤ赤道Cを挾んで向き合う縦溝G1,G
1、縦溝G2,G2はタイヤ赤道C上の点を中心
として点対称に配される。 さらに、各主エレメントM、従エレメントS
は、ともに、タイヤ赤道面Cに対して傾いて周方
向にのびる1つの溝部と、この溝部に連なりかつ
タイヤ赤道面Cに対して略同角度で反対に傾く他
の溝部とからなるく字の山形の折曲がりの各1つ
の山形溝部からなり、従つて主エレメントMと従
エレメントSとを継いだ模様構成単位pはジグザ
グ状に形成される。 なお各ピツチ長さ、溝部の幅、深さ、傾き角度
などは、当業者にとつては、タイヤの使用する目
的、性能に応じて、例えばピツチ長さを15〜60mm
程度、傾き角度を15〜30゜程度とし、また溝幅、
深さをトレツド幅の4〜8%とするなど容易に選
択しうる。また第14図に示すように、主エレメ
ントM、従エレメントSは、タイヤ赤道面Cと平
行な成分を有する切頭状の山形溝部としても形成
しうる。 本発明では、夫々の縦溝G1,G1,G2,G
2に起因するノイズを模様構成単位pを主エレメ
ントMと従エレメントSとのピツチ長さの比を適
当の範囲とすることによりノイズの分散を図つて
いる。 タイヤの転動時のパターンノイズは、模様構成
単位pごとに周期的に、接地面で生じるパンピン
グ音に起因するが、この模様構成単位pによる音
は夫々の一次、二次、三次等の音において鋭いピ
ークが生じ耳ざわりな騒音となる。従つて、鋭い
ピーク音の発生を緩和するため、模様構成単位p
を主エレメントMと、従エレメントSとに分割
し、かつ主エレメントMのピツチ長さRmと、従
エレメントSのピツチ長さRsの比rP、即ちrP=
Rs/Rmを、0.200〜0.700の範囲に設定する。 なお模様構成単位pに2〜4の従エレメントS
を有するときには、模様構成単位pに含まれる各
従エレメントSのピツチ長さRsについて、前記
ピツチ長さの比rPを夫々同範囲に設定する。 ノイズの分散を、例えば第2図に拡大して示す
縦溝Gを例にとり説明する。 縦溝Gは、各1個の主エレメントMと従エレメ
ントSからなる模様構成単位paを有しており、
このような模様構成単位paについて騒音レベル
とピツチ長さの比rPの関係はコンピユータシユ
ミレーシヨンにより求めうることを見出した。 このシユミレーシヨンは現実のタイヤの騒音に
相関するのが判明している。その結果を第3図に
示すように、騒音レベルは、1次から5次までの
音は夫々ピツチ長さの比rPとともに正弦波的に
変化している。ここでピツチ長さの比rPが0、
即ち主エレメントMのみの場合には1次成分が主
要なノイズ源となる。反面、ピツチ長さの比rP
が1の場合、即ち主エレメントMと従エレメント
Sのピツチ長さRm、Rsが同じときには、二次成
分が主要なノイズ源となる。なお主エレメントM
の個数と従エレメントSの個数を合計した次数成
分の音がピツチ長さの比rPが1のときの主要な
ノイズ源となるのである。 第2図の模様構成単位paのタイヤの場合には、
2次成分の音が最も重要となり、この成分の騒音
レベルの最も低い範囲は、ピツチ長さの比rPが
前記のように、0.200〜0.700となるのである。 さらに第3図において、2次から5次までの各
次数成分はピツチ長さの比rP1が1/4、1/
3、1/2、2/3の位置でピーク値となること
が認められる。これは主エレメントMと従エレメ
ントSによる音が同期することに起因するもので
ある。 なおコンピユータシミユレーシヨンに伴う同期
の条件は次のようにして求めることができる。 主エレメントMと従エレメントSとを、それら
のタイヤの軸方向の長さ、即ちピツチ高さHm、
Hsと等しい強さのパルス列Um、Usでおきかえ
る。そしてこれを次式によつてハーモニクス解析
を行う。 Hn=CoNK=1 Wk・ei2πN/L×K ここでHn:n次ハーモニクス成分 Co:正規化定数 Wk:パルス重みつけ定数 L :模様構成単位の全ピツチ長さ k :K番目のエレメント(k=1のと
きは主エレメント) N :模様構成単位内のエレメント個数 Rm:主エレメントのピツチ長さ Rs:従エレメントのピツチ長さ Xk:パルスの位置 n :整数 前記において主エレメントM1と従エレメント
S1の同期する条件は 2nπ(1−Rm/Rm+Rs)=2jn そこで rP=Rs/Rm=j/n−j(j<n) ここでパターンノイズは高次成分程、騒音への
寄与率は低下するためn≦5とする。 従つてn=1、2、3、4、5でありj<nか
らj/(n−j)<1を満足するピツチ長さの比
rPを求めると1/4、1/3、1/2、2/3
の4列が求まり、これが前記の騒音のピーク位置
となつているのである。 従つてピツチ長さの比rPが前記の数値になら
ないようにすることが重要であるが、さらにこの
ピークの位置からピツチ長さの比rPの値が上、
下の0.025の範囲内に包含されないことが望まし
く、従つてピツチ長さの比rPは次の排除範囲N
から除外される。 1/4−0.025≦N≦1/4+0.025 1/3−0.025≦N≦1/3+0.025 1/2−0.025≦N≦1/2+0.025 2/3−0.025≦N≦2/3+0.025 即ち排除範囲Nは、0.225以上かつ0.275以下、
0.308以上かつ0.358以下、0.475以上かつ0.525以
下、0.642以上かつ0.692以下となる。以上の結果
から、ピツチ長さの比rPが0.200より大かつ0.700
より小であることと、この排除範囲Nとを重ねる
と、ピツチ長さの比rPは、0.200より大かつ0.225
よりも小、0.275より大かつ0.308よりも小、0.358
より大かつ0.475よりも小、0.525より大かつ0.642
よりも小、0.692より大かつ0.700よりも小のいず
れかの範囲に含まれるべきである。 次に前記縦溝G1の場合について説明する。 第4図は、1個の主エレメントM1と2個かつ
例えば同形状(Rs11=Rs12)の従エレメン
トS11,S12を組合せた縦溝G1の1つの模
様構成単位p11を示している。この縦溝G2の
ピツチ長さの比rPと騒音レベルの関係をコンピ
ユータシミユレーシヨンした結果を第5図に示
す。 縦溝G1は1個の主エレメントM1と2個の従
エレメントS11,S12の組合せであり、両者
の合計個数3の次数即ち3次の音が騒音に最も影
響する。3次の音もピツチ長さの比rPが0.200〜
0.700の範囲で騒音レベルは最も低いことが認め
られる。 又第6図は、1個の主エレメントM2と3個の
従エレメントS21,S22,S23を組合せ
た、前記縦溝G2の1つの模様構成単位p21を
示している。 これに対するピツチ長さの比rPと騒音レベル
の関係をコンピユータシミユレーシヨンにより分
析した結果を第7図に示す。ここで主エレメント
M2と従エレメントS21,S22,S23の合
計数が4であるため、4次の音が騒音に最も影響
する。4次の音もピツチ長さの比rPが0.2〜0.7の
範囲で騒音レベルは最も低いことが認められる。 又本実施例の低騒音タイヤ1は、第4図で示す
模様構成単位p1で構成される縦溝G1,G1
と、第6図で示す模様構成単位p2の縦溝G2,
G2とを組合せた場合において、縦溝G2と縦溝
G1の夫々の主エレメントM1,M2のピツチ長
さの比(rM=Rm1/rm2、但しRm2<Rm1
の場合)を1<rM≦3の範囲に設定している。
これにより、周波数の分散効果を高める。 rMが1の場合、ノイズの分散が効果的でなく、
複合縦溝を採用した効果が期待できない。 又rMが3を越えると、主エレメントMのピツ
チ長さの差が大きくなりすぎる結果、パターン剛
性の差が大きくなり、弾性振動を増加させ、騒音
を増すとともに、偏摩耗等の悪い影響がでる。 また模様構成単位p中の各主エレメントMと従
エレメントSのピツチ高さHm、Hs、即ちタイ
ヤ軸方向におけるその両端部を挾む長さであるピ
ツチ高さHm、Hsは、その比Hs/Hmであるピ
ツチ高さの比rHを、0.200〜0.700の範囲とする。 このように、ピツチの高さの比rHを前記した
ピツチ長さの比rPの前記範囲と略等しい範囲に
設定することによつて、主エレメントMと従エレ
メントSの各高さをそのピツチ長さと相似させ、
縦溝G1,G2における溝の傾斜角度を同一とう
しる。 これにより、パターン剛性の変化を少なくし、
偏摩耗への悪い影響を防止する他、さらに従エレ
メントのピツチ高さが高くなると傾斜角度が大き
くなり、騒音レベルが増大するのを防ぐ。 また、本発明のタイヤでは、前記実施例のよう
に、縦溝は、従エレメントSの個数を互いに異な
らせた2種類の縦溝G1,G2からなるととも
に、この2種類の縦溝において、模様構成単位に
おける主エレメントMのピツチ長さRm、模様構
成単位における従エレメントSのピツチ長さRs、
模様構成単位のタイヤ周方向の長さ、又は前記ピ
ツチ長さの比rPの少なくとも1つが互いに異な
らせている。 さらに各縦溝は、主エレメントMと従エレメン
トSの配置順序を違えた模様構成単位を含む。前
記したように、本実施例では、前記2種類の縦溝
G1,G2は、いずれも主エレメントMと従エレ
メントSの配列順序の異なつた模様構成単位p1
1,p12,p13、模様構成単位p21,p2
2,p23,p24を周方向にくり返えすことに
よつて、周方向に連続している。 縦溝G1は、模様構成単位p1が第8図a〜c
に示すごとく、主エレメントM1の位相が1個の
従エレメントS1のピツチ長さRs1(但しRs1
1=Rs12とする)だけずれた3種類の模様構
成単位p11,p12,p13で構成されてい
る。このような主エレメントM1と、従エレメン
トS2と配列順序の異なつた模様構成単位p1で
縦溝を構成した場合、主エレメントM1に起因す
るノイズに位相のずれを与え、ノイズを緩和する
ことができる。 これは次ぎの理由による。 模様構成単位p11を基準として、他の模様構
成単位p12,p13の位相のずれは次式で表さ
れる。 φ(p12)=2π(Rs)/L 2φ(p13)=4π(Rs)/L これらの異なつた模様構成単位p11,p1
2,p13をタイヤ周方向に特定の配列で縦溝G
1を構成した場合、主エレメントM1による干渉
効果をベクトル和で示すと第9図のごとくなり、
又これは次式で示すことができる。 ベクトルの大きさ=a〔1+√2(1+
cos2φ)〕 一方同じ種類の模様構成単位のみを配列して縦
溝を構成した場合のベクトル和は3aとなること
は明らかであり、そこで両者を比較すると、 a〔1+√2(1+cos2φ)〕≦3a となり、従つて本発明の異なつた模様構成単位p
1の組合せで縦溝G1を構成するほうがノイズレ
ベルの低減に有利であることは明らかである。 縦溝G2についても同様に考えることができ
る。縦溝G2は1個の主エレメントM2と3個の
従エレメントS21,S22,S23から構成さ
れるが、この場合、主エレメントM2と従エレメ
ントS2の配列順序の相違、つまり主エレメント
M2の位相のずれにより4種類の異なつた模様構
成単位p21,p22,p23,p24が形成で
き、このような模様構成単位p21,p22,p
23,p24を散在させることにより、ノイズレ
ベルを低減できる。 又本例のように、従エレメントS1が2個で構
成される前記の縦溝G1と、従エレメントS2が
3個で構成される縦溝G2とを組合せているた
め、ノイズの低減が一層効果的となる。 なお前記したように、2種類の縦溝において模
様構成単位の主エレメントのピツチ長さRm、模
様構成単位の従エレメントのピツチ長さRs、又
はピツチ長さの比rPのいずれか一つが互いに異
なる2種類の模様構成単位を有する縦溝を用いる
ことによつて、周波数分散を図り、低騒音化する
こともでき、又模様構成単位の周方向の長さL
1,L2を違えることもできる。 なお本発明の低騒音タイヤ1においては、その
縦溝は、第14図に示すように、タイヤ赤道Cと
平行な成分を主エレメントMに有する模様構成単
位p4,p5からなるもの、又第15図に示すよ
うに縦溝Gの左右で傾き角度が異なる主エレメン
トMを具える模様構成単位p6を具えるもの、又
第16図に示すように、主エレメントM、従エレ
メントSの個数を同一としつつそのピツチ長さ
Rm8,Rm9,Rs8,Rs9のみをかえることに
より、異なる模様構成単位p8,p9とすること
もできる。 実施例 1 第1表に示す、従エレメントSの個数が異なり
かつ各模様構成単位pにおいて主エレメントMの
位相のずれた複数の模様構成単位を含む縦溝を有
する実施例1、2のトレツドパターンのタイヤに
ついて、同表に示す参考例とともに、ハーモニク
ス解析をした結果を第10図a〜cに示す。第1
0図aは参考例品を、第10図b,cは実施例
1、2を示している。 図において、点線で示しているのは比較例で合
つて、比較例とは、参考例、実施例1、実施例2
のかく縦溝G1,G2において、夫々各1種類の
模様構成単位p11、模様構成単位p21のみを
用いたものを示す。 本発明の実施例はいずれも最大ピークレベルは
低下しノイズの低減効果は明らかである。 実施例 2 第1図に示す本発明のトレツドパターン(実施
例3)と、第11図に示す比較例のトレツドパタ
ーンについて、夫々タイヤサイズ700−15・8PR
のタイヤを第2表記載の仕様にしたがつて試作
し、騒音試験を行つた。ここで騒音試験は内圧
2.4Kgf/cm2、荷重530Kgf、速度54Km/hのドラ
ム走行条件下で集音マイクをタイヤの真横でタイ
ヤ巾の中心より100cmの隔て、かつ接地面より25
cmの高さに設定、無響室内で測定した
(JASOC606規定のタイヤ騒音試験法準拠)。その
周波数分析結果を比較例について第12図aに、
実施例3について第12図bに示す。 又騒音レベルと走行速度の関係を第13図に示
す。 第12図a,b、第13図から本発明の実施例
は騒音レベルの大巾なノイズの分散、低減が達成
できることが認められる。 〔発明の効果〕 このように本発明の低騒音タイヤは、周波数を
分散し同期による騒音の増加を抑制するととも
に、従エレメントの配置を違えた複数個の模様構
成単位を具えた縦溝を用いることによつて、主し
て主エレメントに起因するノイズに位相のずれを
与え、ノイズを緩和することができ、模様構成単
位に起因するノイズを緩和し、低騒音化が可能と
なり、走行の快適性が向上する。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の低騒音タイヤの一実施例を示
すそのトレツド面の展開部分図、第2図は縦溝を
詳示する平面図、第3図はその騒音のコンピユー
タシミユレーシヨン結果を示す線図、第4図は他
の縦溝を詳示する平面図、第5図はその騒音のコ
ンピユータシミユレーシヨン結果を示す線図、第
6図は他の縦溝を詳示する平面図、第7図はその
騒音のコンピユータシミユレーシヨン結果を示す
線図、第8図a〜cは縦溝を詳示する平面図、第
9図は合成ベクトルの説明図、第10図aは、参
考例品のタイヤのピークレベルとハーモニクス成
分の関係を示すグラフ、第10図b,cは実施例
品のピークレベルとハーモニクス成分の関係を示
すグラフ、第11図は比較例品を示す平面部分
図、第12図a、第12図bは騒音レベルと周波
数の関係を示すグラフ、第13図は騒音レベルと
走行速度の関係を示すグラフ、第14図〜第16
図は本発明の他の実施例を示す線図である。 G1,G2…縦溝、M,M1,M2…主エレメ
ント、S,S1,S2,S3…従エレメント、
Rm,Rm1,Rm2…主エレメントのピツチ長
さ、Rs,Rs1,Rs2…従エレメントのピツチ長
さ、L…模様構成単位の全ピツチ長さ、p,p
1,p2…主エレメントの位相のずれた模様構成
単位、rP…ピツチ長さの比、rH…ピツチ高さの
比、rM…主エレメントのピツチ長さの比。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タイヤトレツド面に少なくとも2本の周方向
    にのびるジグザグの縦溝を有するリブタイプのパ
    ターンのタイヤにおいて、 前記各縦溝は、1つの山形溝部からなる1個の
    主エレメントMと、主エレメントMの周方向の長
    さであるピツチ長さRmよりも小な周方向のピツ
    チ長さRsを有する1つの山形溝部からなる1〜
    4個の従エレメントSとを継いだジグザグの模様
    構成単位pのくり返しにより構成され、 各模様構成単位pの主エレメントMのピツチ長
    さRmと、該模様構成単位pに含まれる各従エレ
    メントSのピツチ長さRsとの比(Rs/Rm=rP)
    は、0.200より大かつ0.225よりも小、0.275より大
    かつ0.308よりも小、0.358より大かつ0.475よりも
    小、0.525より大かつ0.642よりも小、0.692より大
    かつ0.700よりも小のいずれかの範囲であり、 かつ前記縦溝は、従エレメントSの個数を互い
    に異ならせた2種類の縦溝からなり、 しかもこの2種類の縦溝において、模様構成単
    位における主エレメントMのピツチ長さRm、模
    様構成単位における従エレメントSのピツチ長さ
    Rs、模様構成単位のタイヤ周方向の長さ、又は
    前記ピツチ長さの比rPの少なくとも一つが互い
    に異なり、 かつ各縦溝は、主エレメントMの従エレメント
    Sの配置順序を違えた模様構成単位を含むことを
    特徴とする低騒音タイヤ。
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