JPH04295396A - ミシンの上糸調節装置 - Google Patents

ミシンの上糸調節装置

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JPH04295396A
JPH04295396A JP6059391A JP6059391A JPH04295396A JP H04295396 A JPH04295396 A JP H04295396A JP 6059391 A JP6059391 A JP 6059391A JP 6059391 A JP6059391 A JP 6059391A JP H04295396 A JPH04295396 A JP H04295396A
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thread tension
tension
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sewing
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Kazufumi Taguchi
田 口 和 文
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用ミシン、工業用
ミシン等の上糸の調子を調節する上糸調節装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ミシンの上糸調子を調節する装置に関す
る従来技術として、実公昭40−28041号公報に開
示される上糸調節装置が知られている。この上糸調節装
置は、図4に示すように、一対の調子皿5の上方に弱い
円錐形バネ1、受皿2、強い円錐形バネ3を重設し、強
い円錐形バネ3の上端を調節ナツト4で下方向に付勢し
たものである。この上糸調節装置によれば、調節ナツト
4を回転して下方向に付勢させると、初めに弱い円錐形
バネ1が付勢され、この弱い円錐形バネ1が圧縮されて
極限に達した後強い円錐形バネ3が付勢されるようにな
つており、薄い布地を縫う場合は弱い円錐形バネ1が付
勢される広い範囲で弱い調節を容易に行い、厚い布地を
縫う場合は強い円錐形バネ3が付勢される狭く強い調節
を緻密に行えるというものである。
【0003】一般に、ミシンでは同じ布地を縫う場合で
も縫い模様に合わせて糸調子を変えなければならない。 しかし、従来例では、縫い模様を変更する毎に調節ナツ
ト4を回動させて糸調子を調節しなければならず、面倒
であつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、縫い
模様の変更に応じて使用者がミシンの上糸の調子を変え
なくても、自動的に上糸の調子が変更されるようなミシ
ンの上糸調節装置を提供することを技術的課題とするも
のである。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において講じた技術的解決手段は、機枠に固定
された糸調子軸と、該糸調子軸に遊嵌された一対の糸調
子皿と、該糸調子皿に隣接して前記糸調子軸に遊嵌され
外周にツバ部を備えたバネ受けと、該バネ受けに隣接し
て前記糸調子軸に遊嵌される第1糸調子バネと、該第1
糸調子バネを前記糸調子皿側に押圧する第1押圧手段と
、一端が前記ツバ部に当接可能となるよう前記機枠に軸
支される張力秤と、該張力秤を前記ツバ部に当接させる
方向に常に押圧する第2糸調子バネと、前記第2糸調子
バネとは逆向きに付勢して前記ツバ部への押圧を解く第
2押圧手段と、該第2押圧手段に接続され縫い模様を指
定すると同時に選択的に第2押圧手段を前記第2糸調子
バネとは逆向きに付勢する縫い模様指定手段とからなる
ミシンの上糸調節装置である。
【0007】
【作用】上記課題は次のように作用する。まず、直線縫
い等の通常縫いの場合、糸調子皿はバネ受けを介して第
1糸調子バネと第2糸調子バネの両方から付勢され、微
妙な糸調子は第1押圧手段によつて調節されるようにな
つている。次に、選択された模様が密着縫い等の上糸張
力を弱める必要のある模様である場合は、使用者が縫い
模様指定手段を操作して縫い模様が変更されると同時に
、縫い模様指定手段が第2押圧手段を前記第2糸調子バ
ネとは逆向きに付勢する。このため、第2糸調子バネの
付勢力がバネ受けにはかからないようになり、糸調子皿
は第1糸調子バネのみの付勢力で押圧され、糸調子皿が
上糸を押さえる力が弱まる。このように、使用者が縫い
模様を選択すると同時に上糸調子が変更されるため、縫
い模様の変更に応じて使用者がミシンの上糸の調子を変
える必要がない。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3に基づいて説
明する。図1は本実施例の上糸調節装置が搭載されたミ
シン10の斜視図を示す。ミシン10はその外観を機枠
11によつて構成されており、裁縫作業面を上面に備え
たアームベツド10aと、アームベツド10aより起立
したミシン脚部10bと、ミシン脚部10bから水平に
延出したアーム頭部10cを備えている。ミシン脚部1
0bの側方には、縫い模様変更ダイヤル12が回動可能
に配設されている。この縫い模様変更ダイヤル12を回
動することで、使用者は表示パネル13に表示されてい
るようなボタンホール縫い、直線縫い、ジグザク縫い、
密着縫い等の数種の縫い模様を選択できるようになつて
いる。
【0009】アーム頭部10cの上面には、ミシン糸の
糸巻きが配置される糸立て棒14が固定されている。ミ
シン糸は糸立て棒14より溝15を通り凸部16を介し
て上方に巻き上げられ、再び凸部17で方向転換して下
方に下がつた後、ミシン針(図示せず)の孔に挿通され
るようになつている。溝15には後述する一対の糸調子
皿21(図2)が内蔵されており、溝15を通るミシン
糸はこの糸調子皿21の間に挟まれる。そして、アーム
頭部10cの上面より突出した糸調子ダイヤル25を右
あるいは左に動かすことによつて糸調子皿21は強くあ
るいは弱く接触し、上糸の糸調子を調節できるようにな
つている。
【0010】次に上糸調節装置20について、図2に基
づいて説明する。図2は本実施例の上糸調節装置20の
分解図を示したものである。アーム頭部10cの機枠1
1内には取り付け板29が内設されており、この取り付
け板29にはミシン頭部11cと略平行に延在する糸調
子軸28の一端が固着されている。糸調子軸28には取
り付け板29側から順に、一対の糸調子皿21、バネ受
け22、第1糸調子バネ23、調節板24が遊嵌されて
いる。
【0011】糸調子皿21は取り付け板29側に配設さ
れた第1糸調子皿21aと、第1糸調子皿21aに隣接
して糸調子軸28に遊嵌された第2糸調子皿21bより
なる。上糸は必ずこの第1糸調子皿21aと第2糸調子
皿21bの間を通るように配設され、2枚の糸調子皿に
挟まれて糸調子を調節されるようになつている。糸調子
皿21に隣接して遊嵌されるバネ受け22は、中央にツ
バ部22aが形成されたものである。バネ受け22の一
端には、凸部22bが形成されている。凸部22bはバ
ネ受け22の軸方向に突出しており、糸調子皿21の上
糸が通される内周部を押圧する。こうして、糸調子皿2
1が効率よく上糸を挟持することができるようになつて
いる。またバネ受け22の他端には、中心部より糸調子
軸28に沿つて突出する第1筒部22cと、第1筒部2
2cより一定間隔をおいて軸方向に突出する第2筒部2
2dが形成されている。第1糸調子バネ23は、第1筒
部22cと第2筒部22dとの間に形成される凹部22
eで受け止められるようになつている。
【0012】第1糸調子バネ23の他端には調節板24
が遊嵌される。調節板24は、第1糸調子バネ23に当
接する左遊嵌部24aと、左遊嵌部24aから糸調子軸
28と平行に延在する板部24bと、板部24bより垂
直に屈曲する右遊嵌部24cと、右遊嵌部24cより軸
方向に突出する接触指24dより構成されている。左遊
嵌部24aと右遊嵌部24cの中央にはそれぞれ孔a、
cが穿設されており、この孔a、cに糸調子軸28が挿
通されている。また、板部24bには軸方向に延びる長
孔部24eが設けられている。この長孔部24eには機
枠に固定されたガイドピン26が挿入されており、調節
板24が糸調子軸28の周方向に盲動しないよう規制し
ている。調節板24には隣接して糸調子ダイヤル25が
軸支されている。糸調子ダイヤル25は、機枠11から
一部の周を突出させる操作部25aと、操作部25aの
前面に形成された偏心部25bと、操作部25aと偏心
部25bを貫通する孔部25cよりなる。孔部25cは
操作部25aの中心部に形成されており、偏心部25b
の中心からは外れているものである。孔部25cには受
けネジ27の摺動部27aが挿入されるようになつてお
り、受けネジ27の先端部に形成された雄ネジ部27b
が機枠11に螺着されることにより、糸調子ダイヤル2
5は機枠11に回動可能に軸支される。糸調子ダイヤル
25は第1糸調子バネ24とともに、バネ受け22を押
圧する第1押圧部材として働く。
【0013】次に、縫い模様変更ダイヤル12と連動し
てバネ受け22を押圧する機構について説明する。バネ
受け22の下方には配設される張力秤30は、一端の当
接部30bがバネ受け22のツバ部22aに当接するも
のである。張力秤30の中心部には筒部30aが配設さ
れており、この筒部30aにネジ32の摺動部32aが
挿入されている。受けネジ27と同様に、ネジ32は張
力秤30を回動可能に機枠に固定する。張力秤30の他
端には第2糸調子バネ31の一端が係止されており、第
2糸調子バネ31の他端は機枠11に固定されている。 第2糸調子バネ31は、張力秤30を反時計回り方向に
回動させる方向に付勢する。張力針30の筒部30aと
当接部30bの間には張力切替連棒33の一端が係止さ
れている。張力切替連棒33の他端は、ネジ部材(図示
せず)によつて機枠に回動可能に軸支された切替秤34
の一端に係止されている。切替秤34は中心部に穿設さ
れた孔部34bを中心に回動可能となつているものであ
る。第2糸調子バネ31が張力秤30を反時計回り方向
に付勢するため、張力切替連棒33の一端が張力秤30
側に引つ張られ、これにともなつて切替秤34も反時計
方向に回動するよう付勢される。従つて、切替秤34の
他端の当接部34aは切替カム35の外周面35bに当
接するようになつている。切替カム35は、図示しない
連結部材によつて縫い模様変更ダイヤル12と連結され
ており、縫い模様変更ダイヤル12の回転に連動して孔
部35aを中心に回転するようになつている。切替カム
35の外周面35bには、凸部35cが形成されている
。本実施例では、縫い模様変更ダイヤル12が密着縫い
を指し示す場合に、凸部35cが切替秤34の当接部3
4aと当接するようになつている。
【0014】次に本実施例の作用について説明する。直
線縫い等の通常縫いの場合、バネ受け22は、第1糸調
子バネ23と第2糸調子バネ31の両方によつて糸調子
皿21側に付勢されている。微妙な糸調子の調節は、糸
調子ダイヤル25を回転させることにより調節できる。 これは、糸調子ダイヤル25を回転させると、孔部25
cから偏心部25bの外周までの距離が変わり、接触指
24dを第1糸調子バネ23側に押圧する押圧力を変化
させることができるためである。これにより、上糸は図
3の実線41で示されるような張力を得ることができる
ようになつている。尚、このとき切替秤34の当接部3
4aは、切替カム35の凸部35cではない周面と当接
している。
【0015】次に、密着縫いを行う場合について説明す
る。密着縫いはジグザグ縫いの内、一針目と三針目、あ
るいは二針目と四針目の間が狭い縫い方を称するもので
あり、同じ厚さの布地を縫うときでも密着縫いの場合は
上糸の糸調子を弱めることを必要とされるものである。 まず、使用者が縫い模様変更ダイヤル12を操作して密
着縫いを指定すると、縫い模様変更ダイヤル12は密着
縫いを行うよう図示しない上軸と下軸を操作して、布送
り量等を変更させる。同時に、図示しない連結部材によ
つて切替カム35を回動させ、凸部35cを切替秤34
の当接部34aと当接させる。凸部35cは切替秤34
を時計回り方向に付勢するため、張力切替連棒33を介
して張力秤30も時計回りに付勢される。これによつて
張力秤30の当接部30bは、バネ受け22のツバ部2
2aから離れる。従つて、バネ受け22は第2糸調子バ
ネ31の付勢力を受けなくなり、第1糸調子バネ23の
付勢力のみを受けるようになる。このとき、上糸は図3
の実線42で示されるような張力を得るようになり、第
1糸調子バネ22と第2糸調子バネ31の両方の付勢力
で糸調子皿21が付勢されていた場合の張力41より、
張力43だけ小さな張力で保持されるようになる。
【0016】このように本実施例によれば、縫い模様変
更ダイヤル12を操作することにより、自動的に上糸の
張力が変化するため、糸調子ダイヤル25で一度糸調子
を設定しておけば、縫い模様が変化しても糸調子を再調
整する必要がなく、張力調整操作を極めて簡易な構成と
することができる。また、糸調子バネが一つで対応でき
る張力範囲には限界があつたが、糸調子バネを2つにし
たため、張力調整範囲を広げることができる。更に、第
1糸調子バネ23と第2糸調子バネ31は並列に配設さ
れているため、従来と異なりそれぞれの機能が干渉しあ
うことなく作用させることができる。
【0017】尚、本実施例では切替カム35に凸部35
cを一ケ所のみ設けた例を示したが、縫い模様に合わせ
て凸部35cは数カ所設けてもよく、また凸部の高さを
調節して、各縫い模様に合わせた張力を第2糸調子バネ
が提供するようにすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本考案によれば、縫い模様変更ダイヤル
を操作することにより、自動的に上糸の張力が変化する
ため、糸調子ダイヤルで一度糸調子を設定しておけば、
縫い模様が変化しても糸調子を再調整する必要がなく、
張力調整操作を極めて簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のミシンの斜視図を示す。
【図2】本考案のミシンの上糸調節装置の分解図を示す
【図3】上糸の糸調子を表すグラフを示す。
【図4】従来の上糸調節装置の断面図を示す。
【符号の説明】 11    機枠 12    縫い模様変更ダイヤル(縫い模様指定手段
)21    糸調子皿 22    バネ受け 22a  ツバ部 23    第1糸調子バネ 24    調節板(第1押圧手段) 25    糸調子ダイヤル(第1押圧手段)28  
  糸調子軸 30    張力秤 31    第2糸調子バネ 33    張力切替連棒(第2押圧手段)34   
 切替秤(第2押圧手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  機枠に固定された糸調子軸と、該糸調
    子軸に遊嵌された一対の糸調子皿と、該糸調子皿に隣接
    して前記糸調子軸に遊嵌され外周にツバ部を備えたバネ
    受けと、該バネ受けに隣接して前記糸調子軸に遊嵌され
    る第1糸調子バネと、該第1糸調子バネを前記糸調子皿
    側に押圧する第1押圧手段と、一端が前記ツバ部に当接
    可能となるよう前記機枠に軸支される張力秤と、該張力
    秤を前記ツバ部に当接させる方向に常に押圧する第2糸
    調子バネと、前記第2糸調子バネとは逆向きに付勢して
    前記ツバ部への押圧を解く第2押圧手段と、該第2押圧
    手段に接続され縫い模様を指定すると同時に選択的に第
    2押圧手段を前記第2糸調子バネとは逆向きに付勢する
    縫い模様指定手段とからなるミシンの上糸調節装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06154454A (ja) * 1992-11-24 1994-06-03 Happy Kogyo Kk ミシンの糸調子調整装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06154454A (ja) * 1992-11-24 1994-06-03 Happy Kogyo Kk ミシンの糸調子調整装置

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