JPH04293753A - ホイールリム用アルミニウム合金の製造方法 - Google Patents

ホイールリム用アルミニウム合金の製造方法

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JPH04293753A
JPH04293753A JP8181591A JP8181591A JPH04293753A JP H04293753 A JPH04293753 A JP H04293753A JP 8181591 A JP8181591 A JP 8181591A JP 8181591 A JP8181591 A JP 8181591A JP H04293753 A JPH04293753 A JP H04293753A
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JP
Japan
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alloy
hot rolling
thickness
hot
aluminum alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP8181591A
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English (en)
Inventor
Takahiro Tsubota
坪田 孝弘
Satoru Shoji
了 東海林
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のホイールリム
用アルミニウム合金の製造方法に関するもので、特に強
度、伸びおよびフラット性を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のホイールリム用アルミニウム合
金には、Al−Mg−Mn系のJIS AA5454 
合金、Al−Mg系のJIS AA 5052 合金、
Al−Mg−Si系のJIS AA 6061 合金等
が用いられている。これらの合金のうちJIS AA 
5454 合金、JIS AA 5052 合金は何れ
も熱間圧延、更にはその後必要に応じて冷間圧延を終了
した後、コイルより板に切断され、焼鈍処理されて使用
されるのが一般的である。焼鈍処理するのはホイールリ
ムに成形する場合に、適度な延性が要求され、均質な材
料が必要なためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来材は、
熱間圧延終了後又は冷間圧延後、機械的性質の安定化の
ため、焼鈍してから使用するのが通例であり、このよう
な従来法によりホイールリムを作る場合、以下のような
問題があった。 (1) 熱間圧延温度が高温で終了すると再結晶が起こ
るため、その後製品板厚まで圧下率の低い冷間圧延を行
うと、焼鈍処理により再結晶粒の粗大化が起こり、機械
的性質、特に強度と伸びが低下する。 (2) 焼鈍温度が低温であると、コイルでの巻き癖が
残存し、板のフラットが悪くなり、成形性が低下する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これに鑑み種
々検討の結果、上記の問題点を解決し、強度、伸びおよ
びフラット性にすぐれたホイールリム用アルミニウム合
金の製造方法を開発したものである。即ち本発明は、M
g 3.0〜6.0 wt%,Mn 0.05 〜1.
0 wt%,Cu 0.01 〜0.5 wt%,Ti
 0.001〜0.3 wt%を含有し、更にCr 0
.01 〜0.3 wt%,Zr 0.01 〜0.3
 wt%のうち1種又は2種を含有し、残部Alと不可
避的不純物からなるアルミニウム合金を均質化処理後、
次の条件、(2) 熱間圧延上り温度(℃)≦ 340
を満足する熱間圧延を終了し、その後製品板厚まで冷間
圧延を行い、然る後製品板厚にて 300〜400 ℃
の温度にて1時間以上の焼鈍処理をすることを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】本発明において、合金組成を上記の如く限定し
たのは、次の理由によるものである。Mgは硬化要素の
一つであり、その含有量を 3.0〜6.0 wt%と
限定したのは、3.0wt%未満では硬化が不十分であ
り、 6.0wt%を越えると応力腐食割れ感受性が高
くなるためである。Mnは硬化に寄与すると共に耐食性
を改善するも、その含有量を0.05〜1.0 wt%
と限定したのは0.05wt%未満では硬化に寄与せず
、耐食性の改善も認められず、 1.0wt%を越える
と粗大なAl−Fe−Mn系の化合物を形成し、延性の
低下を招くためである。Cuは硬化要素の一つであり、
その含有量を0.01〜0.5 wt%と限定したのは
、0.01wt%未満では硬化が不十分であり、 0.
5wt%を越えると応力腐食割れ感受性が高くなり、且
つ溶接性が低下するためである。Tiは結晶粒微細化の
ために添加するもので、その含有量を 0.001〜0
.3 wt%と限定したのは、 0.001wt%未満
では効果がなく、 0.3wt%を越えると靭性の低下
を招くためである。Cr又はZrは耐食性を改善するた
めに添加するもので、Cr 0.01 〜0.3wt%
,Zr 0.01 〜0.3 wt%の範囲内で何れか
の1種又は2種を添加するのは、それぞれ下限未満では
効果がなく、上限を越えると延性が低下するためである
【0006】次に本発明において製造工程を上記の如く
限定したのは、次の理由によるものである。条件(1)
 は、製品板厚に応じて熱間圧延上り板厚を決定するも
のであり、これが 0.2より小さい場合は、熱間圧延
上り板厚から製品板厚までの冷間圧延率が小さくなり、
導入される転位の量が少なくなるため、その後の焼鈍に
おいて再結晶の駆動力が小さくなる。従って焼鈍時に結
晶粒の粗大化が起こり、強度及び伸びが低下するため好
ましくない。条件(2)は、熱間圧延上り板を完全な未
再結晶組織とするために必要である。熱間圧延上り温度
が 340℃より高い場合は、回復・再結晶が起こり、
転位密度が低くなり、その後の焼鈍において再結晶粒微
細化に効果がなくなるため好ましくない。次に製品板厚
まで冷間圧延を行う。これは前述の如く冷間圧延により
転位密度を高め、その後の焼鈍において再結晶粒の微細
化を図るためである。次に 300〜400 ℃の温度
にて1時間以上の焼鈍処理を行う。これは機械的性質を
安定化し、安全なO材とする目的で行うものであるが、
焼鈍温度が300℃未満では完全なO材とはなりえず、
コイルでの巻き癖が残存し好ましくない。また 400
℃以上では高温酸化による表面品質の劣化を招き好まし
くない。なお焼鈍時間は長時間が好ましいが、1時間以
上であれば十分である。
【0007】
【実施例】以下本発明を実施例について説明する。表1
に示す組成の合金を通常の溶製法により鋳造し、面削後
均質化処理を経て、表2に示す条件にて製造した。なお
製品板厚は、 4.5mmおよび 5.0mmの2種類
とした。また強度と伸びの評価はJIS 5 号引張試
験を実施し、フラット性の評価については定盤の上に製
品サイズの板を載せ、定盤と板との最大隙間高さを測定
した。これらの結果を表3及び表4に示す。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】
【表3】
【0011】
【表4】
【0012】表3及び表4から明らかなように、本発明
法によれば製品での強度、伸び及びフラット性に優れる
のが判る。ここで比較法においても、強度および伸びは
本発明法と同等のものがあるが、フラットが1mmより
大きくなっているため、フラット性に劣る。なおフラッ
トはホイールリム成形時の溶接性を悪くしないために1
mm未満であることが必要である。
【0013】
【発明の効果】このように本発明によれば、強度、伸び
およひフラット性に優れたホイールリム用アルミニウム
合金の製造が可能となる顕著な効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Mg 3.0〜6.0 wt%,Mn
     0.05 〜1.0 wt%,Cu 0.01 〜0
    .5 wt%,Ti 0.001〜0.3 wt%を含
    有し、更にCr 0.01 〜0.3 wt%,Zr 
    0.01 〜0.3 wt%のうち1種又は2種を含有
    し、残部Alと不可避的不純物からなるアルミニウム合
    金を均質化処理後、次の条件、 (2) 熱間圧延上り温度(℃)≦ 340を満足する
    熱間圧延を終了し、その後製品板厚まで冷間圧延を行い
    、然る後製品板厚にて 300〜400 ℃の温度で1
    時間以上の焼鈍処理をすることを特徴とするホイールリ
    ム用アルミニウム合金の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101030912B1 (ko) * 2008-11-27 2011-04-22 현대제철 주식회사 스틸휠 림의 제조방법
CN104195387A (zh) * 2014-09-05 2014-12-10 天津立中合金集团有限公司 一种轮胎模具用高纯净铝镁合金材料及其制备方法
CN114411024A (zh) * 2022-01-19 2022-04-29 中铝河南洛阳铝加工有限公司 一种阳极氧化5xxx系铝材用扁锭及其制备方法

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