JPH04292200A - 衣類乾燥機の運転制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は衣類乾燥機に係り、特に
予約時刻の設定に従い運転制御する衣類乾燥機の制御方
法の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】特開昭６２−１９７１００号公報に記載
のように、従来の衣類乾燥機では、夜間電力の終了時刻
と乾燥所要時間（例えば使用者が任意に設定した乾燥運
転時間、実験等によって予め決定した乾燥最長時間）と
に基づいて乾燥開始時刻を設定し、該開始時刻になった
とき乾燥機の運転を開始させる運転制御方法であった。 図５により具体的に説明する。夜間電力の終了時刻をＭ
，乾燥所要時間を上記に記した実験等によって予め決定
した乾燥最長時間Ｎ（該時間は最大定格容量時の乾燥時
間を想定しており実際の乾燥時間は容量が少ない場合に
は、乾燥最長時間より短くなる。）とし，乾燥容量を定
格容量よりも少ない場合とすると、乾燥開始時刻ＰはＭ
−Ｎとなる。したがってＭ−Ｎの時刻となると運転を開
始し、乾燥終了すると運転を終了する。ただし該運転時
間は乾燥容量が定格容量よりも少ないのでＮよりも短い
時間となる。したがって、乾燥機の運転は夜間電力の終
了時刻以前に終了することになる。

【０００３】また、乾燥容量が定格容量の場合は、略Ｍ
の時刻になった時乾燥運転を終了する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乾燥
開始時刻を夜間電力の終了時刻に基づいて設定している
ので、乾燥容量が略定格容量の場合は、前記夜間電力の
終了時刻にしか乾燥運転が終らず、使用者は、該終了時
刻になるまで待っていなければならないなど、被乾燥物
を取り出したい時刻を任意に設定できず非常に使いずら
いものであった。また、使用者が夜間電力の終了時刻を
すぎて被乾燥物を取り出した時などは、該終了時刻から
被乾燥物を取り出すまでの間、回転ドラム内に放置され
るので被乾燥物の自重でシワなどがつく問題があった。 さらに乾燥容量が定格容量よりも少ないときは前記従来
技術の図５のように夜間電力の終了時刻より以前に乾燥
運転が終了するので、その後の乾燥機停止時間Ｑの間も
上記と同様、シワがつく問題があった。

【０００５】本発明の目的は、前記問題点を解決するこ
とを目的としており、夜間電力時間帯に乾燥作業を行う
ときの使い勝手を向上し、さらに乾燥後のシワつきを防
止することのできる衣類乾燥機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、夜間電力時間帯終了時刻の以前および以降にも運転終
了予約時刻を設定できるようにするとともに、運転終了
予約時刻が夜間電力時間帯の終了時刻以前の場合には、
該終了予約時刻に乾燥作業を終了するよう乾燥所要時間
（例えば使用者が任意に設定した乾燥運転時間や、実験
等によって予め決定した乾燥最長時間等）に基づいて運
転開始時刻を設定し、また、終了予約時刻が夜間電力時
間帯の終了時刻以降の場合には、該夜間電力時間帯の終
了時刻に乾燥作業を終了するよう乾燥所要時間に基づい
て、運転開始時刻を設定し、該運転開始時刻に達したと
きに運転動作を開始するようにしたものである。

【０００７】さらに、乾燥運転終了時点より、設定され
た終了予約時刻まで、回転ドラムを間欠運転するととも
に、終了予約時刻になった時点よりある一定時間の間、
上記間欠運転をさらに行うようにしたものである。

【０００８】

【作用】本発明の作用を図４を基に説明する。

【０００９】夜間電力時間帯の終了時刻Ｍ以前に終了予
約時刻Ｂを時刻Ｕで設定した場合（図４（１））は、終
了予約時刻Ｂと乾燥所要時間Ｎ（例えば使用者が設定し
た定時間タイマー運転コースの時間や、ヒータ入力値に
より設定される乾燥に要する最長運転時間Ｎ等）に基づ
いて算出された運転開始時刻（Ｐ＝Ｂ−Ｎ）になるまで
運転を停止状態Ａにしておき電気料金の安い夜間電力時
間帯中である運転開始時刻Ｐになった時点より乾燥運転
をスタートさせ、乾燥終了すると運転を終了する。該乾
燥所要時間は乾燥に要する最長運転時間等なので実際の
乾燥運転時間はＮ以下となる。つまり、乾燥運転終了時
刻はＲとなり、必ず終了予約時刻Ｂ以前に乾燥運転を終
了することができる。

【００１０】また、夜間電力時間帯の終了時刻以降に運
転終了予約時刻を時刻Ｕで設定した場合図４（２）は、
夜間電力時間帯の終了時刻Ｍと乾燥所要時間Ｎに基づい
て算出された運転開始時刻Ｐ＝Ｍ−Ｎより運転をスター
トさせるので、前記と同様の手段により夜間電力時間帯
の終了時刻までに運転を終了するよう運転制御すること
ができる。さらに、乾燥運転終了時刻Ｒより設定された
終了予約時刻Ｂまで、回転ドラムの間欠運転を行うので
、運転停止時間内Ｃにおける被乾燥物の自重によるシワ
付を撹拌作用により防止することができる。

【００１１】また、終了予約時刻Ｂより、ある一定時間
（Ｅ−Ｂ）、間欠運転を行うようにしてあるので、使用
者が被乾燥物を取り忘れた場合も、被乾燥物にシワがつ
くなどの問題もなくなる。

【００１２】前記の予約運転制御する上では、乾燥所要
時間に基づいて運転開始時刻に算出するようにしたが、
これは、例えば夜間電力時間帯の開始時刻（Ｓ）におい
てまず乾燥時間予測運転を行った後、該乾燥時間予測値
に基づいて運転開始時刻を算出してもよく、夜間電力時
間帯に入って主なる乾燥運転工程を行うよう運転開始時
刻を算出できれば、本発明の作用，効果に何ら支障をき
たすものではない。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜６により説
明する。

【００１４】図１は、本発明の乾燥機の外観図、図２は
縦断面図である。

【００１５】１は、乾燥機の外枠、２は衣類投入口３を
覆い開閉自在にしたドア４は表示パネル部で乾燥の残り
運転時間を表示したり、現在時間を表示したり、運転終
了予約時刻を表示したりする時刻表示部１８や、該時刻
を設定する時刻入力設定部１９を有する。５は前記入力
設定部１９の時刻の入力や、運転スタートスイッチ２０
からの入力データを制御部に送信する操作基板である。 図３に前記時刻入力設定部１９と時刻表示装置１８の詳
細図を示す。６は、電源スイッチ、７は、マイクロコン
ピュータの指令により電動機，ヒータ等を駆動制御した
り、運転終了予約時刻の設定値に従い予約運転制御を行
ったり、乾燥の残り時間を予測したりする制御装置であ
る。外枠１の内部には、図２に示すように、乾燥室であ
るドラム８を回転自在に支承し、該ドラム内に温風を送
るためのヒータ９と送風装置１０を備え、該送風装置１
０およびドラム８を駆動するためのドラムベルト１１と
ファンベルト１２および電動機１３を備えている。

【００１６】次に本実施例の動作について説明する。

【００１７】まず、図３に示した時刻入力部１９より現
在時刻を「時」，「分」キーにより設定し、「セット」
キーを押下すると制御装置７により時間の経時を開始す
る。次に予約キー２３を押下すると、運転終了予約時刻
を入力する状態となり（あらかじめ前記制御装置７には
、ＡＭ７：００が設定されている）。前記現在時刻と同
様に「時」，「分」キーにより予約時刻を設定し「セッ
ト」キーを押下すると、前記制御装置に該予約時刻が新
しく入力されるようになっている。本実施例では、図示
のように「通常」予約と「夜間電力」予約があり、予約
キー２３を１回押下すると「通常」予約の終了時刻入力
状態となり、もう１回押下すると「夜間電力」予約の終
了時刻入力状態に設定されるようになっており別々に時
刻の設定が可能である。「通常」予約は、夜間電力時間
帯にかかわらず、終了予約時刻を設定できる予約コース
であり、「夜間電力」予約は本発明の特徴である夜間電
力時間帯に運転を行うようにした予約コースである。

【００１８】本コースについては後に詳しく記述する。

【００１９】次に使用者の好みに合わせて乾燥コースな
らびにヒータを２１キーにより設定する。「センサー」
を選ぶと被乾燥物の乾燥度合を検知し、乾いた時点で運
転を終了するコースとなり、「Ｈｉ除菌」を選ぶと前記
「センサー」に加えて、乾いた時点より略数１０分間、
ある一定温度で被乾燥物の除菌効果を高めるコースとな
り、「９０分」を選ぶと、一定時間（９０分）運転する
コースとなる。またヒータを「強」と設定すると約１２
００Ｗの出力値となり、「弱」と設定すると約６００Ｗ
の出力値となるよう運転制御するようになっている。

【００２０】次に夜間電力予約コースを設定したときの
動作について説明する。

【００２１】以上の設定をした後、前記運転スタートス
イッチ２０を押下すると、予約運転がスタートする。し
かし、該運転スタートスイッチ２０を押下後、すぐには
運転は開始せず、前記で設定した終了予約時刻と夜間電
力時間帯の終了時刻と乾燥所要時間を基に運転開始時刻
を、前記制御装置７により算出する。以下に夜間電力時
間帯をＰＭ１１：００からＡＭ７：００と設定（制御装
置７に設置したマイクロコンピュータのＲＯＭ内にあら
かじめ記憶されている）しているときの運転開始時刻の
算出例について図４を基に説明する。

【００２２】図４（１）は乾燥コースを「センサー」、
ヒータを「強」に設定した場合において、終了予約時刻
Ｂを夜間電力時間帯の終了時刻Ｍより以前に設定した時
の運転制御例である。終了予約時刻ＢをＡＭ４：００と
設定すると、被乾燥物の種々の材質に対して実験的に求
めた最長運転時間Ｎ（本実施例では「強」のとき４時間
、「弱」のとき８時間と設定している）より下記式（１
）から 　　　　　　運転開始時刻Ｐ＝終了予約時刻Ｂ−最長運
転時間Ｎ……（１） 運転開始時刻ＰはＡＭ０：００と算出される。もし、該
運転開始時刻Ｐが夜間電力時間帯の開始時刻Ｓより前に
なった場合は、夜間電力時間帯の中で乾燥運転を行うこ
とができないため運転スタートスイッチ２０を押下した
時点Ｕで設定不能を警告する報知を行うようにしている
。上記条件にならない時は、前記運転スタートスイッチ
２０を押下した時点Ｕから、算出された運転開始時刻Ｐ
まで乾燥運転は行わず、運転停止状態となる。（Ａの期
間）夜間電力時間帯Ｓに入り運転開始時刻Ｐとなった時
点より制御装置７の指令で電動機１３が駆動され、被乾
燥物を収納したドラム８が回転し、同時に送風装置１０
が回転する。これによりドラム８内の空気はドラム排気
口１４を通って送風装置１０に吸入され、循環ダクト１
５を通り、ヒータ９に送りこまれ、ここで加熱されて温
風となりドラム８に循環される。該温風は被乾燥物の水
分を蒸発させ、蒸発した高温多湿の空気は送風装置１０
で熱交換され水分となり、排水口２２より乾燥機外に排
出されて被乾燥物の乾燥が進行していくわけである。

【００２３】前記制御装置７と信号的に接続されている
乾燥度検知装置１６により被乾燥物が乾燥された状態を
検知すると制御装置７により、冷風運転を行った後、電
動機１３，ヒータ９を停止するよう制御を行う。運転を
停止する時刻Ｒは、被乾燥物の容量により変化するが、
定格容量での最長運転時間を４時間（弱のときは８時間
）と設定しているので乾燥運転を停止する時刻Ｒは終了
予約時刻Ｂの前となる。運転停止された時刻Ｒより終了
予約時刻Ｂまで（期間Ｃ）は、被乾燥物の自重によるシ
ワ付きを防止するため、回転ドラム８を間欠的に運転す
るようにしており、終了予約時刻Ｂとなったら使用者に
運転の終了を告知する警告報知を行い運転を終了する。 さらに使用者が被乾燥物を取り出し忘れた場合のシワ付
きを防止するため図３に示した「ふんわりガード」動作
の設定スイッチ１７がＯＮ状態の場合（前記電源スイッ
チ６がＯＮされた状態では上記スイッチ１７をＯＮの状
態となっている）には略数時間（本実施例では２時間）
前記と同様ドラムを間欠運転するようにしている（期間
Ｄ）。

【００２４】図４（２）は乾燥コースを「センサー」，
ヒータを「強」に設定した場合において、終了予約時刻
Ｂを夜間電力時間帯の終了予約時刻Ｍ以降に設定したと
きの運転制御である。終了予約時刻ＢをＡＭ８：００に
設定すると、前記最長運転時間Ｎより下記式から運転開
始時刻Ｐ＝夜間電力時間帯の終了時刻Ｍ−最長運転時間
Ｎ 運転開始時刻はＡＭ３：００と算出される。以後は前記
と同様、運転開始時刻となったら制御装置７の指令で乾
燥運転をスタートさせ乾燥作業を進行させる。上記制御
を行った場合には、夜間電力時間帯の終了時刻Ｍより運
転開始時刻Ｐを算出しているので、夜間電力時間帯の終
了時刻になる前に乾燥運転は終了していることになる（
Ｒの時点）。さらにこの制御の場合も前記と同様、被乾
燥物のシワ付きを防止するため、乾燥運転終了時刻（Ｒ
）から終了予約時刻Ｂまでの間（期間Ｃ）および運転終
了予約時刻から２時間の間（期間Ｄ）、回転ドラム２を
間欠的に運転するようにしている。

【００２５】以上の制御は全てマイクロコンピュータを
有する制御装置７により制御している。夜間電力時間帯
の終了時刻（ＡＭ７：００）や、最長運転時間Ｎは、マ
イクロコンピュータのＲＯＭ内に記憶されており、前記
運転開始時刻の算出に用いられる。算出された運転開始
時刻Ｐや終了予約時刻ＢはＲＡＭ内に記憶され、時々刻
々該ＲＡＭ内に記憶，更新される現在時刻と比較して、
運転開始動作しモータへの出力、ヒータへの出力）を行
わせる。該制御装置への電源供給は、電源スイッチをＯ
ＦＦしても常時通電されており時刻の経時はリセットさ
れないので次回運転時も時刻を再度入力する必要はない
。

【００２６】本実施例によれば、夜間電力時間帯の終了
時刻の以前にも以降にも運転終了予約時刻を設定可能で
あり、電気料金の安い夜間電力時間帯に乾燥運転を行う
ので昼間に運転するよりも経済的に乾燥を行うことがで
き、さらに使用者が取り出したい時間にシワが付かない
状態で運転を終了することができ、非常に使い勝手のよ
い衣類乾燥機を提供することができる。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、夜間電力時間帯の終了
時刻の以前にも以降にも運転終了予約時刻を設定可能で
あるので、夜間電力時間帯の終了時刻まで乾燥が終了す
るのを待つ必要がなく取り出したい時刻に運転終了時刻
を設定すれば良いなど非常に使い勝手の良いものである
とともに夜間電力時間帯に運転を行うので経済的な衣類
乾燥機を提供することができた。さらに、乾燥運転終了
時点より、終了予約時刻まで回転ドラムを間欠運転する
ので、該時刻間におけるシワ付きを防止でき、また、さ
らには、使用者が被乾燥物の取り出しを忘れた場合にも
終了予約時刻より略数時間間欠運転を行うのでこの間に
おけるシワ付きも防止できるなど非常に被乾燥物の乾燥
仕上がり具合のよい予約運転制御を行うことのできる衣
類乾燥機を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す外観図。

【図２】図１外観図の縦断面図。

【図３】本発明の実施例の表示パネル部の詳細図。

【図４】本実施例の動作例。

【図５】従来技術における動作例。

【図６】制御ブロック図。

【符号の説明】

４…表示パネル部、７…制御装置、１７…間欠運転設定
スイッチ、１９…時刻入力部、１８…時刻表示部、２０
…運転スタートスイッチ、２３…予約キー。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】仕上り終了予約時刻を考慮して衣類の乾燥
   にかかる乾燥所要時間を夜間電力時間帯の中に割り当て
   て運転する衣類乾燥機において、乾燥所要時間の長さは
   乾燥運転に見込まれる最長時間とし、仕上り終了予約時
   刻から乾燥所要時間遡ったところに乾燥運転開始時刻を
   設定し、乾燥度検知装置で検知しながら乾燥運転を行な
   い、乾燥度検知装置に基づく乾燥運転の終了から仕上り
   終了予約時刻までの間にしわ防止の運転を行なうように
   した衣類乾燥機の運転制御装置。
2. 【請求項２】請求項１において、乾燥する衣類を収約す
   る回転式のドラムを設け、乾燥運転においてはドラムを
   回しながらドラムに温風を通風し、しわ防止の運転にお
   いては冷風の通風を施しながらドラムを回すようにした
   衣類乾燥機の運転制御装置。
3. 【請求項３】請求項２において、しわ防止の運転におい
   ては、ドラムを間欠的に回すようにした衣類乾燥機の運
   転制御装置。
4. 【請求項４】請求項２または３において、仕上り終了予
   約時刻以降もしわ防止の運転を一定時間にわたって行な
   う衣類乾燥機の運転制御装置。