JPH04290317A - 戸別受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、市町村防災行政無線シ
ステムにおいて各家庭に設置され、市町村防災行政無線
を受信する戸別受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の戸別受信機では、市町村
防災行政無線システムの親局からなされた放送の受信の
みを行う。すなわち、戸別受信機は親局とは全く別個に
動作している。

【０００３】ここで親局では、一方的に放送を行うため
に、必要とする地域に正常に放送が届いているか否かが
分からない。このため従来は、放送が正常に受信できた
か否かを、親局のオペレータが戸別受信機の設置家庭に
問い合わせている。すなわち、親局のオペレータは、放
送の終了後あるいは定期的に、例えば各地区の代表者（
地区長など）に対して電話し、放送が聞けたか否かの状
況聴取を行う。

【０００４】このように従来は、受信状態の確認を人間
が行っているため不正確であり、また受信状態の確認を
行うべき者が外出していると、受信状態の確認を行うこ
とができない。さらに親局のオペレータが電話などによ
り受信状態の問い合わせを各地区に対して行わねばなら
ず、その手間および時間が多くかかってしまう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の戸
別受信機は、親局から一方的になされた放送を受信する
のみであり、戸別受信機と親局とは全く別個に動作して
いるため、必要とする地域に正常に放送が届いているか
否かが分からないという不具合があった。これを解決す
るためには、親局のオペレータと戸別受信機の使用者と
での状況聴取を行わねばならず、不正確、かつ手間およ
び時間を多く要するものとなっていた。

【０００６】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、戸別受信機で
の受信状態を親局において容易かつ確実に把握すること
を可能とする戸別受信機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、親局から
の放送の受信に関する受信情報を記憶するための、例え
ば受信状態フラグなどの受信情報記憶手段と、前記親局
からの放送を受信したことを、例えば選択呼出信号の到
来をもって検出する例えば被選択呼出部などの受信検出
手段と、この受信検出手段により放送の受信が検出され
たことに応じ、この放送の受信に関する、例えばフラグ
ビットなどの所定の情報を受信情報として前記受信情報
憶手段に記憶させる受信情報記憶制御手段と、情報を無
線送信する送信手段とを備え、前記親局からの所定の指
示に応じ、前記受信情報記憶手段に記憶された受信情報
を少なくとも含む通知情報の前記親局装置に対する送信
を前記送信手段に行わせるようにした。

【０００８】第２の発明は、さらに所定のメッセージを
記憶したメッセージ記憶手段と、このメッセージ記憶手
段に記憶されたメッセージの送信を手動的に指示させる
ための指示入力手段とを備え、この指示入力手段で所定
の指示がなされたことに応じ、前記メッセージ記憶手段
に記憶されたメッセージの送信を前記送信手段に行わせ
るようにした。

【０００９】

【作用】このような手段を講じたことにより、放送の受
信を行った場合には、この旨が受信情報として記憶され
る。そして親局からの所定の通知指示に対し、受信情報
を少なくとも含む通知情報が親局に対して無線送信され
る。従って親局では、通知指示に対して返送された通知
情報から戸別受信機が受信を行ったか否か、すなわち当
該戸別受信機の設置地域に放送が届いたか否かを知るこ
とができる。

【００１０】第２の発明によればさらに、メッセージ記
憶手段に記憶された所定のメッセージの送信を手動的に
指示させるための指示入力手段により所定の指示がなさ
れたことに応じ、前記メッセージ記憶手段に記憶された
メッセージの送信がなされる。従って、受信状態以外の
付加的な情報の無線送信が行われる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例に付
き説明する。図１は本実施例に係る戸別受信機の構成を
示す機能ブロック図である。この戸別受信機は、アンテ
ナ１、アンテナ切換部２、受信部３、被選択呼出部４、
受信状態フラグ５、スピーカ６、自動録音再生部７、信
号制御部８、送信部９、メッセージ記憶部１０およびメ
ッセージ送信指示スイッチ１１を具備してなる。

【００１２】次にこの構成の戸別受信機の動作を説明す
る。まず親局（図示せず）からの放送が行われると、受
信部３は、親局から送出された放送電波をアンテナ１で
受けることによって得られた高周波信号をアンテナ切換
部２を介して受け、この高周波信号から音声信号や制御
信号などを再生する。

【００１３】被選択呼出部４は、受信部３で再生された
制御信号および音声信号を受け、制御信号として選択呼
出信号が与えられた場合には、受信状態フラグ５をセッ
トする。この受信状態フラグ５は、放送の受信を行った
か否かを示すフラグであり、セット状態で「受信あり」
を示す。続いて被選択呼出部４は、選択呼出信号ののち
に与えられる音声信号をスピーカ６に与え、このスピー
カ６より音声として出力する。なお、被選択呼出部４は
音声信号を必要に応じて自動録音再生部７へと与え、受
信した放送内容の録音を行う。

【００１４】一方、親局から通知指示信号が送信される
と、受信部３は、アンテナ１で受けることによって得ら
れた高周波信号をアンテナ切換部２を介して受け、この
高周波信号から上記通知指示信号を再生する。

【００１５】被選択呼出部４は、受信部３で再生された
通知指示信号を受けると、この信号を信号制御部８へと
与える。信号制御部８は通知指示信号が与えられると、
受信状態フラグ５の状態を確認し、この受信状態フラグ
５の状態を示す通知信号を出力する。なお信号制御部８
は、受信状態フラグ５を確認したのち、受信状態フラグ
５をリセットする。

【００１６】このように信号制御部８から出力された通
知信号は、送信部９で高周波信号に変換されのち、アン
テナ切換部２を介してアンテナ１に与えられ、このアン
テナ１より電波として親局に対して送出される。

【００１７】かくして、放送を受信した場合には、「受
信あり」として受信状態フラグ５がセットされる。そし
て親局からの通知指示（通知指示信号による）に応じて
、受信状態フラグ５の状態を示す通知信号が親局に向け
て送出される。従って、以上の構成の戸別受信機を少な
くとも各地区の代表家庭（地区長の家庭など）に設置し
てシステムを構築しておき、親局では放送の終了後に、
各地区の代表家庭に設置された戸別受信機のそれぞれに
対して通知指示信号を送信し、これに対して各戸別受信
機から返送された通知信号を受信することによって、そ
の通知信号の内容から各地区への放送が正常に行えてい
るか否かを容易に知ることができる。なお、戸別受信機
から返送された通知の内容の親局での判断は、装置で自
動的に行って異常時に警報を発するようにしても良いし
、あるいはオペレータによっても良い。

【００１８】ところで本実施例では、メッセージ記憶部
１０に例えば農作物の出荷状況などを通知するための固
定メッセージを複数登録してある。このメッセージ記憶
部１０に登録されたメッセージは、メッセージ送信指定
スイッチ１１により指定されたものが信号制御部８を介
して送信部９に与えられる。そしてこのメッセージは、
送信部９で高周波信号に変換されのち、アンテナ切換部
２を介してアンテナ１に与えられ、このアンテナ１より
電波として親局に対して送出される。かくして、送信部
９を流用して農作物の出荷状況などのメッセージを親局
（例えば役場などに設置される）に対して無線送信する
ことができ、便利となる。

【００１９】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば上記実施例では、放送の受信状態（
受信の有無）をフラグにより管理しているが、例えば受
信時間などの他の情報を含めた受信情報を作成してこの
受信情報により管理しても良い。さらにこのような受信
情報を履歴として蓄積しておくことにより、状況把握を
より正確に行うことができるようになる。

【００２０】また上記実施例では、農作物の出荷状況な
どを通知するための固定メッセージを送信できるように
しているが、この構成は必ずしも必要なものではなく、
省略可能である。

【００２１】また上記実施例では、選択呼出信号の到来
をもって「受信あり」と判断しているが、より正確を期
するために所定時間に亙って音声信号が受信された場合
に「受信あり」と判断しても良い。このほか、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。

【００２２】

【発明の効果】第１の発明は、親局からの放送の受信に
関する受信情報を記憶するための、例えば受信状態フラ
グなどの受信情報記憶手段と、前記親局からの放送を受
信したことを、例えば選択呼出信号の到来をもって検出
する例えば被選択呼出部などの受信検出手段と、この受
信検出手段により放送の受信が検出されたことに応じ、
この放送の受信に関する、例えばフラグビットなどの所
定の情報を受信情報として前記受信情報憶手段に記憶さ
せる受信情報記憶制御手段と、情報を無線送信する送信
手段とを備え、前記親局からの所定の指示に応じ、前記
受信情報記憶手段に記憶された受信情報を少なくとも含
む通知情報の前記親局装置に対する送信を前記送信手段
に行わせるようにしたので、戸別受信機での受信状態を
親局において容易かつ確実に把握することを可能とする
戸別受信機となる。

【００２３】また第２の発明は、さらに所定のメッセー
ジを記憶したメッセージ記憶手段と、このメッセージ記
憶手段に記憶されたメッセージの送信を手動的に指示さ
せるための指示入力手段とを備え、この指示入力手段で
所定の指示がなされたことに応じ、前記メッセージ記憶
手段に記憶されたメッセージの送信を前記送信手段に行
わせるようにしたので、さらに付加的な情報を親局に対
して無線送信できる便利な戸別受信機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例に係る戸別受信機の構成
を示す機能ブロック図。

【符号の説明】

１…アンテナ、２…アンテナ切換部、３…受信部、４…
被選択呼出部、５…受信状態フラグ、６…スピーカ、７
…自動録音再生部、８、信号制御部、９、送信部、１０
…メッセージ記憶部、１１…メッセージ送信指示スイッ
チ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　市町村防災行政無線システムに適用さ
   れ、親局からの放送を受信する戸別受信機において、放
   送の受信に関する受信情報を記憶するための受信情報記
   憶手段と、前記親局からの放送を受信したことを検出す
   る受信検出手段と、この受信検出手段により放送の受信
   が検出されたことに応じ、この放送の受信に関する所定
   の情報を受信情報として前記受信情報記憶手段に記憶さ
   せる受信情報記憶制御手段と、情報を無線送信する送信
   手段と、前記親局からの所定の指示に応じ、前記受信情
   報記憶手段に記憶された受信情報を少なくとも含む通知
   情報の前記親局装置に対する送信を前記送信手段に行わ
   せる受信情報送信制御手段とを具備したことを特徴とす
   る戸別受信機。
2. 【請求項２】　　所定のメッセージを記憶したメッセー
   ジ記憶手段と、このメッセージ記憶手段に記憶されたメ
   ッセージの送信を手動的に指示させるための指示入力手
   段と、この指示入力手段で所定の指示がなされたことに
   応じ、前記メッセージ記憶手段に記憶されたメッセージ
   の送信を送信手段に行わせるメッセージ送信制御手段と
   を具備したことを特徴とする請求項１記載の戸別受信機
   。