JPH04289341A - 人体の局部洗浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、人体の局部洗浄器に
係わり、特に、便器に設置されて洗浄水の噴出量及び噴
出位置を可変とすることにより、使用に便利な人体の局
部洗浄器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の人体局部洗浄器は、本体のシリン
ダ内で所定ストローク範囲内でスライディングするノズ
ル管先端に洗浄水噴出用ノズル孔が形成され、洗浄水の
噴出位置が一定になるように構成されている。そして、
これにより使用者の性別により又は洗浄しようとする部
位が肛門であるか、生殖器であるかにより洗浄水の噴出
位置が調整不可能であるため、洗浄作用効率が低いとい
う欠点を有し、さらに供給洗浄水の水圧により前進され
られて洗浄水を噴出されるノズル管が前進する間に、ノ
ズル孔を通して噴水されて使用者の着物を濡らしたり、
洗浄水の無駄が多いなどの問題があった。

【０００３】このため、日本国特開昭６０−２４２２３
６号で、ノズル管の前進動中において洗浄水噴出を遮断
して洗浄水の噴出量が減少するようにガイドピンにスラ
イドバルブが装着された技術が提案されているものの、
このものは長時間の使用により洗浄水中に含まれた有機
物がスケールとなってスライドバルブに被着されると、
スライドバルブの流路開閉機能が低下し、洗浄水の節減
効が減少し、されに上記装置は洗浄水の噴出位置を調整
できないという欠点があった。

【０００４】上記のような欠点を解決するために、日本
国特許公開昭６２−１７０６２４号のような局部洗浄装
置が提案されている。この装置は、スプリングにより弾
設されて洗浄水噴出位置が可変となるようにストローク
が別に設定されたノズル管が夫々内臓された同一構成か
らなる一対の第１、２の洗浄器本体と、相互回転され給
水口と排水口を選択的に開閉させ、上記第１、２の洗浄
器本体で選択的に高圧温水を供給するように固定ディス
クと回動ディスクとからなる切替弁を備えた構成となっ
ており、上記切替弁の固定ディスクに対し回動ディスク
を選択的に回動させることにより、高圧温水が上記第１
洗浄器本体又は第２洗浄器で選択的に流れ込み、これに
より上記第１、２洗浄器本体に内臓されたノズル管がス
プリングの弾性力を克つしつつ前進されるとともに、ノ
ズルを通して温水を噴射させ洗浄作用を行なうようにな
っている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
装置は、全長のみが異なるだけで同一の構成からなる第
１、２の洗浄器本体が夫々備えられているため構成が複
雑であり、また上記ノズル管をもとの位置に復帰させる
スプリングが湿気により錆がつくと洗浄装置が円滑に動
作しなくなるなど、耐久性及び動作の信頼度が低いとい
う短所があった。さらに、従来にもノズル管をピニオン
とラックとからなる駆動装置で前後進させ洗浄水の噴出
位置を可変可能にされた技術も提案されているが、この
ものは構成部品の故障が頻発で、かつ洗浄水の無駄が多
いという欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
は上記のような種々の欠点を解決するためになされたも
のであって、この発明の目的は、洗浄水の噴出量及び噴
出強さを調整できるとともに、使用者の身体条件又は洗
浄部位により洗浄水の噴出位置を二つの位置に可変させ
、適宜に使用しうる人体局部洗浄器を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためのこの発明の人体局部洗浄器は、中空で、上部
にブラケットが介されて第１のモータが設けられたフレ
ームと、上記フレームの前面に設けられ洗浄水入口を備
えた円筒状貯水室と、上記貯水室の内部を同軸上に貫通
し水平移動可能に密封されるように設けられて、その先
端にノズル孔が突設された円筒状ノズル管と、上記貯水
室の上部面に所定位置で隔設された一対の第１、２弁部
材と、上記貯水室内の洗浄水をノズル管に供給するよう
上記第１、２の弁部材を選択的に動作せ、開閉程度を調
整する作動部材と、上記ノズル管を貯水室内部で貫通さ
せ所定距離で隔てた第１、２の位置にスライディング移
動させるノズル管駆動部材とを具備したものである。こ
こで、上記作動部材は第１、２の弁部材の開閉程度を調
整してノズル管を通して噴出される洗浄水の噴出量及び
噴出強さの調整が可能となり、また、上記ノズル管駆動
部材はノズル管を第１、２の位置に移動させることによ
り、ノズル管を通して噴出される洗浄水の噴出位置を可
変させうるようになっている。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の一実施例について添付図面
に沿って詳述する。図１ないし図４において、符号１は
洗浄器の各構成要素を支持するフレームであって、この
フレーム１の前端には略円管状端面で、洗浄水入口２ａ
を備えた貯水室２が設けられ、この貯水室２内には先端
にノズル孔３ａが穿設された中空パイプ状のノズル管３
がスライディングされつつ水平移動できるとともに、密
封されるように同軸上に貫設され、上記貯水室２の上部
面２ｂには、ブラケット４ａを介して制御部（図示なし
）の制御信号により、正逆回転可能な第１のモータ４が
設置されている。

【０００９】さらに、上記貯水室２の上部面２ｂには作
動部材５が設けられるが、この作動部材５には上記第１
のモータ４から動力の伝達を受けて後述する弁部材を動
作させるスクリュー棒６の内装された案内部材７が設け
られ、この案内部材７の内周面めねじ部７ａには、上端
外周面におねじ部６ａが形成され下端がロッド状に長く
伸びたスクリュー棒６が螺結され、第１のモータ４の正
逆回転によって上記スクリュー棒６が案内部材７に対し
相対的に回転しながら昇降されるようになっている。

【００１０】ここで、スクリュー棒６の内部には第１の
モータ４の回転軸４ｂに連結され、スクリュー棒６に回
転力を伝達しつつ共に回転される連結ロッド８が固定さ
れ、この連結ロッド８中間部には水平方向へ所定長さの
係止突起８ａが突設されるが、この係止突起８ａは貯水
室２上部面２ｂに突出されたスットッパ９と共に組合わ
されて、上記スクリュー棒６の昇降動作範囲を制限する
ようになっている。

【００１１】一方、上記貯水室２に降接したノズル管３
の上部面には、一対の第１、２の弁部材１０、１０’が
所定間隔をおいて設けられるが、これら第１、２の弁１
０、１０’の構成は相同一であるため、説明の利便のた
め、一方の第１の弁１０のみの構成を例として述べる。 すなわち、上記第１の弁部材１０には外周面に多数の通
孔１１ａが突設された円筒状収納容器１１が備えられ、
この収納容器１１内にはスプリング１２を介して半球状
のボール１３が弾接され、上記収納容器１１の上端入口
部位は半円状に折曲され、その内周面１１ｂが上記ボー
ル１３と密着されるバルブシートの役割を行うようにな
された構成からなり、上記スクリュー棒６の昇降動作に
よるボール１３と内周面１１ｂ間の開閉動作につれて貯
水室２内の洗浄水がノズル管３内に流れ込まれるか、遮
断されるのみならず、その開放程度により洗浄水の流動
量、つまり洗浄水の噴出量及び噴出強さが調整される。

【００１２】さらに、上記フレーム１の後端には、上記
ノズル管３をフレーム１から突出される長さを異にする
ように所定距離範囲内で前後進移動させるノズル管駆動
部材１４を設けるが、このノズル管駆動部材１４には第
２のモータ４’に連結され回転される円筒状ドラム１５
が設けられ、このドラム１５には固定ピン１６を介し一
方先端の固定された鋼鉄製ストリップ１７が巻回され、
このストリップ１７の他方先端は上記ノズル管３の後端
内部に固定された固定ディスク１８に固定され、制御部
（図示なし）の制御信号により第２のモータ４’が正逆
回転を行うと、上記ドラム１５が正逆回転しながらその
外周面にストリップ１７を巻回するか巻き戻すことによ
り、このストリップ１７に連結固定されたノズル管３を
貯水室２を貫通して所定の二つの位置に前後移動させ、
フレーム１から突出されるノズル管３の突出長さを変え
ることにより、ノズル孔３ａから噴出される洗浄水の噴
出位置を可変させうるようになっている。

【００１３】次に、上記構成のこの発明の作用効果を述
べる。図１及び図２は、この発明の洗浄器のノズル管３
が第１の位置、つまり大人使用者の局部洗浄時の動作位
置に位置されており、実際の洗浄動作が行われてないこ
とを示している。使用者が局部洗浄を行うとして制御部
（図示なし）の洗浄動作ボタン（図示なし）を操作する
と、第１のモータ４に制御信号が印加され第１のモータ
４が正回転を行い、これにより第１のモータ４のモータ
軸４ａに連結された連結ロッド８の回転につれて、これ
に連結されたスクリュー棒６が共に回転するが、この際
、スクリュー棒６はその外周面のおねじ部６ａが案内部
材７のめねじ部７ａに螺結方式で結合回転され降下する
。

【００１４】ここで、使用者が洗浄動作ボタン（図示な
し）を引き続き押えることにより、スクリュー棒６は引
き続き回転されながら降下中、その先端部６ｂが第１の
弁部材１０に備えられたボール１３の上部を加圧するよ
うになるが、これにより収納容器１１の上部内周面１１
ｂに密着されていたボール１３はスプリング１２の弾性
力に抗すしながら押えられ、内周面１１ｂとの間に隙間
を形成し、この隙間を通して貯水室２に貯留されていた
洗浄水が収納容器１１に流れ込んだ後、通孔１１ａを通
してノズル管３に沿って流動され先端方向のノズル孔３
ａを通して噴出されて局部洗浄作用を行う。

【００１５】この際、使用者の選択によりノズル孔３ａ
から噴出される洗浄水の噴出量又は噴出強さを調整でき
るが、つまり上記において使用者が洗浄動作ボタン（図
示なし）を操作しスクリュー棒６の降下距離、つまり先
端部６ｂが第１の弁部材１０のボール１３を押さえる程
度を調整し、このボール１３の上部面と収納容器１１の
上部内周面１１ｂ間の隙間の解放程度の調整によって、
この隙間を通して貯水室２からノズル管３に流れ込む洗
浄水の流量が調整可能となる。たとえば、洗浄水流量を
最大にする場合、洗浄動作ボタン（図示なし）を引き続
き押すと、スクリュー棒６はこれを回転させる連結ロッ
ド８の係止突起８ａが図４に示すように、貯水室２の上
部面２ｂに突出されたストッパ９に係止されてそれ以上
に回転できない時まで降下するのであるが、この際スク
リュー棒６の降下距離が最大となるとともに、弁部材１
０に備えたボール１３と収納容器１１内周面との間の隙
間が最大となり、これによりこの隙間を通してノズル管
３に流れ込まれノズル孔３ａから噴出される洗浄水噴出
量及び噴出強さが最大となる。

【００１６】次に、使用者の人体条件又は洗浄部位によ
りこの発明の洗浄器から噴出される洗浄水の噴出位置を
変化させる動作について述べる。例えば、使用者が肛門
を洗浄しようとする場合には、図２に示す状態より洗浄
噴出位置をフレーム１方向へ接近された所定位置、つま
り第２の位置に移動すべきであるが、このため、使用者
が洗浄位置ボタン（図示なし）を操作すると、制御部（
図示なし）から第２のモータ４’に制御信号が印加され
、第２のモータ４’が所定角度だけ逆回転を行い、この
第２のモータ４’に連結されたドラム１５が共に逆回転
するのであるが、これによりノズル管３の固定ディスク
１８に連結されたストリップ１７がドラム１５に巻回さ
れながらノズル管３を引き寄せて予め設定された位置、
つまり図６に示すように、第２の弁部材１０’がスクリ
ュー棒６の垂直下方に位置される時まで後退させ位置さ
せる。

【００１７】この状態で洗浄動作を行なうためには、洗
浄動作ボタン（図示なし）を操作すればよいが、これに
より上記での端とおり、スクリュー棒６が降下しながら
第２の弁部材１０’のボール１３を押さえ、収納容器１
１の内周面１１ｂとの間に隙間を形成することにより、
貯水室２の洗浄水がノズル管３に流れ込んだ後、ノズル
孔３ａをとおして噴出され、洗浄作用が行われる。ここ
で、使用者の必要により図６に示す状態のノズル管３を
再びフレーム１から前進させ、図２に示す状態で突出さ
せようとする場合には、上記説明とは反対に洗浄位置ボ
タン（図示せず）を反対に操作すると、第２のモータ４
’が正回転されてストリップ１７を介しノズル管３を前
進させ、次いで洗浄動作ボタン（図示せず）を操作して
洗浄作用が行われるようにすればよい。

【００１８】一方、上記における説明のように、局部洗
浄作用が行われた後、洗浄動作を中止しようとする場合
には、使用者が洗浄動作ボタン（図示せず）を反対に操
作すると、制御部（図示せず）を介し第１のモータ４が
逆回転され、これにより連結ロッド８が逆回転し案内部
材７に対しスクリュー棒６を逆回転させて上昇させるた
め、このスクリュー棒６の先端部６ａが第１、２の弁部
材１０、１０’のボール１３上部面を押さえていた加圧
力が解除される。したがって、ボール１３はスプリング
１２の復元力により上昇されながら収納容器１１内周面
１１ｂに密着されてこれを密閉させ、これにより貯水室
２の洗浄水が収納容器１１への流れ込みが遮断されるた
め、ノズル管３ａのノズル３ａからの洗浄水の噴出動作
が停止される。

【００１９】

【発明の効果】以上、述べたように、この発明による洗
浄器は、使用者の人体条件なり洗浄部位によりノズル管
３を第１の位置又は第２の位置に移動させつつ洗浄水の
噴出位置を可変し洗浄作用を行いうるし、さらにスクリ
ュー棒６を昇降させることにより、第１、２の弁部材１
０、１０’のボール１３と収納容器１１の内周面１１ｂ
との隙間の開閉程度の調整によって、ノズル孔３ａから
噴出される洗浄水の噴出量なり、噴出強さ等が調整でき
るため、使用者に便利であり、その構成の簡単によって
製作も容易であるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の人体局部洗浄器を示す平面図である
。

【図２】図１の部分正断面図である。

【図３】Ａ部分の拡大図で、洗浄動作の停止された状態
を示す部分断面図である。

【図４】図３と類似のもので、動作の時の弁部材動作を
述べた部分断面図である。

【図５】図１のＩＶ−ＩＶ線に沿う洗浄動作時の要部拡
大部分断面図である。

【図６】図２と類似のもので、洗浄位置の変化された状
態を示す部分正断面図である。

【符号の説明】

１　　　　フレーム ２　　　　貯水室 ３　　　　ノズル管 ３ａ　　ノズル孔 ４　　　　第１のモータ ４’　　第２のモータ ５　　　　作動部材 ６　　　　スクリュー棒 ７　　　　案内部材 ８　　　　連結ロッド １０　　　　第１の弁部材 １０’　　第２の弁部材 １１　　　　収納容器 １２　　　　スプリング １３　　　　ボール １４　　　　ノズル管駆動部材 １５　　　　ドラム １７　　　　ストリップ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　中空で、上部にブラケット４ａが介さ
   れて第１のモータ４が設けられたフレームと、上記フレ
   ーム１の前面に設けられ洗浄水入口２ａを備えた円筒状
   貯水室２と、上記貯水室２の内部を同軸上に貫通し水平
   移動可能に密封されるように設けられて、その先端にノ
   ズル孔３ａが突設された円筒状ノズル管３と、上記貯水
   室２の上部面２ｂに所定位置で隔設された一対の第１、
   ２弁部材１０、１０’と、上記貯水室２内の洗浄水をノ
   ズル管３で供給するよう上記第１、２の弁部材１０，１
   ０’を選択的に動作させ、開閉程度を調整する作動部材
   ５と、上記ノズル管３を貯水室２内を貫通射させ所定距
   離で隔てた第１、２の位置にスライディング移動させる
   ノズル管駆動部材１４とを具備したことを特徴とする人
   体の局部洗浄器。
2. 【請求項２】　　上記第１、２の弁部材１０、１０’が
   ノズル管３の上部面に固着され、多数の通孔１１ａが突
   設された円管状収納容器１１と、上記収納容器１１内に
   設けられたスプリング１２及び、上記収納容器１１内で
   スプリング１２弾性力により弾設され、収納容器１１上
   部の折曲された内周面１１ｂとの間隙を開閉させるボー
   ル１３とを具備したことを特徴とする請求項１記載の人
   体の局部洗浄器。
3. 【請求項３】　　上記作動部材５が上記貯水室２上部面
   ２ｂに固定され、内周面にめねじ部７ａを備えた案内部
   材７と、この案内部材７のめねじ部７ａと螺結式で結合
   されるよう上記外周面におねじ部６ａが形成され、下部
   に突出された先端部６ｂを備えたスクリュー棒６及び、
   このスクリュー棒６内部に固設され、第１のモータ４に
   連結されて回転力を伝達する連結ロッド８とを具備した
   ことを特徴とする請求項１記載の人体の洗浄器。
4. 【請求項４】　　上記連結ロッド８は貯水室２の上部面
   ２ｂに突出されたストッパ９にかかるように伸びた係止
   突起８ａを備えたことを特徴とする請求項３記載の人体
   の局部洗浄器。
5. 【請求項５】　　上記ノズル管駆動部材１４は、ノズル
   管３後端内に設けられた固定ディスク１８に一側先端が
   固結された鋼鉄製ストリップ１７と、このストリップ１
   ７の他側先端を固定ピン１６を介し連結し、巻回したり
   巻戻すドラム１５及び、このドラム１５を正逆回転させ
   る第２のモータ４’とを具備したことを特徴とする請求
   項１記載の人体の局部洗浄器。