JPH04289123A - ボールねじ軸等の長尺物の高周波焼入装置 - Google Patents
ボールねじ軸等の長尺物の高周波焼入装置Info
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- JPH04289123A JPH04289123A JP3055544A JP5554491A JPH04289123A JP H04289123 A JPH04289123 A JP H04289123A JP 3055544 A JP3055544 A JP 3055544A JP 5554491 A JP5554491 A JP 5554491A JP H04289123 A JPH04289123 A JP H04289123A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールねじ軸等の高周
波焼入装置に関する。
波焼入装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、従来の高周波焼入装置３０であ
って、ボールねじ軸３２の導入側のコイル３４，３４と
導出側の冷却器３６とを有してなる。そして、コイル３
４に高周波電流を流し、コイル３４内に進入した被焼入
体３２に誘導電流を生じさせて加熱し、その後冷却器３
６によって急冷して、被焼入体３２の表層を焼入硬化さ
せるようになっている。
って、ボールねじ軸３２の導入側のコイル３４，３４と
導出側の冷却器３６とを有してなる。そして、コイル３
４に高周波電流を流し、コイル３４内に進入した被焼入
体３２に誘導電流を生じさせて加熱し、その後冷却器３
６によって急冷して、被焼入体３２の表層を焼入硬化さ
せるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、被焼入体３２が加熱後、冷却器３６に導入されるま
での間に、被焼入体３２の表面が著しく酸化し、そのた
め、肌荒れが起こるという問題、スケールが生じるとい
う問題があった。スケールは、一度生じてしまうと、バ
フ研磨等を行ったとしても除去することができず、この
ような酸化を防止する手段が必要である。特に、焼入後
にねじ溝研磨等を施さない例えば転造ボールねじでは、
スケール及び肌荒れにより、ボールねじ軸の良好な回転
精度が得られないという問題がある。そこで、１つの解
決手段として、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で焼入
を行う方法があるが、これは、大がかりな装置を必要と
し、不活性ガスを逐次供給しなければならないため非経
済的である。
は、被焼入体３２が加熱後、冷却器３６に導入されるま
での間に、被焼入体３２の表面が著しく酸化し、そのた
め、肌荒れが起こるという問題、スケールが生じるとい
う問題があった。スケールは、一度生じてしまうと、バ
フ研磨等を行ったとしても除去することができず、この
ような酸化を防止する手段が必要である。特に、焼入後
にねじ溝研磨等を施さない例えば転造ボールねじでは、
スケール及び肌荒れにより、ボールねじ軸の良好な回転
精度が得られないという問題がある。そこで、１つの解
決手段として、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で焼入
を行う方法があるが、これは、大がかりな装置を必要と
し、不活性ガスを逐次供給しなければならないため非経
済的である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、被焼入体導入
側のコイルと導出側の冷却器とを有し、前記コイルの半
径方向内側に、前記被焼入体の断面形状と相補い合う断
面形状の中空部分を形成した環状の非磁性体が配置され
ている高周波焼入装置により前記課題を解決した。
側のコイルと導出側の冷却器とを有し、前記コイルの半
径方向内側に、前記被焼入体の断面形状と相補い合う断
面形状の中空部分を形成した環状の非磁性体が配置され
ている高周波焼入装置により前記課題を解決した。
【０００５】
【作用】コイルに高周波電流が通電されると、被焼入体
は誘導電流によって昇温する。これにより、被焼入体の
周囲の空気は約１０００℃にもなる。従って、被焼入体
の周囲では、単位体積当りの酸素量が少なくなる。本発
明では、コイルと被焼入体との間に環状の非磁性体を配
設したことにより、被焼入体の周囲の空気は対流を抑止
されて、極めて酸素が希薄な雰囲気になる。その結果、
被焼入体が高温に達しても、その表面の酸化は防止され
る。なお、非磁性体は、絶縁体であることが望ましい。 その理由は、コイルと接触したときに短絡を防止するた
めである。また、被焼入体が１０００℃にもなること、
及び、昇温降温が反復して繰り返されることから、非磁
性体は、高温に耐え、温度変化に耐える材料から製造さ
れることが望ましい。さらに、焼入中の被焼入体の状態
を観察するために、被焼入体は透明であることが望まし
い。これらの特徴を兼ね備えたものが石英ガラス、セラ
ミックである。
は誘導電流によって昇温する。これにより、被焼入体の
周囲の空気は約１０００℃にもなる。従って、被焼入体
の周囲では、単位体積当りの酸素量が少なくなる。本発
明では、コイルと被焼入体との間に環状の非磁性体を配
設したことにより、被焼入体の周囲の空気は対流を抑止
されて、極めて酸素が希薄な雰囲気になる。その結果、
被焼入体が高温に達しても、その表面の酸化は防止され
る。なお、非磁性体は、絶縁体であることが望ましい。 その理由は、コイルと接触したときに短絡を防止するた
めである。また、被焼入体が１０００℃にもなること、
及び、昇温降温が反復して繰り返されることから、非磁
性体は、高温に耐え、温度変化に耐える材料から製造さ
れることが望ましい。さらに、焼入中の被焼入体の状態
を観察するために、被焼入体は透明であることが望まし
い。これらの特徴を兼ね備えたものが石英ガラス、セラ
ミックである。
【０００６】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。本発明による高周波焼入装置１０は、コイル１４
、冷却器１６、環状の非磁性体１８、及び遮蔽体２２を
有してなる。コイル１４及び冷却器１６は、従来（図２
）のものと差異がないのでここでは説明を省略する。 １２は被焼入体である。被焼入体の例として、ボールね
じ軸がある。
する。本発明による高周波焼入装置１０は、コイル１４
、冷却器１６、環状の非磁性体１８、及び遮蔽体２２を
有してなる。コイル１４及び冷却器１６は、従来（図２
）のものと差異がないのでここでは説明を省略する。 １２は被焼入体である。被焼入体の例として、ボールね
じ軸がある。
【０００７】遮蔽体２２は、コイル１４と冷却器１６と
の間に配置されている。遮蔽体２２は、被焼入体１２の
断面形状と相補い合う断面形状（この場合は円形）の孔
２４を有する。孔２４と被焼入体１２との間の隙間は極
小に保たれている。
の間に配置されている。遮蔽体２２は、被焼入体１２の
断面形状と相補い合う断面形状（この場合は円形）の孔
２４を有する。孔２４と被焼入体１２との間の隙間は極
小に保たれている。
【０００８】非磁性体１８は、コイル１４の半径方向内
側において、被焼入体１２と同心となるように配置され
ている。また、ボールねじ軸１２の直径より僅かに大き
い内径を有する。被焼入体１２が断面矩形のものであれ
ば、その断面に相補い合う断面形状の中空部分２０を有
する。非磁性体１８の軸方向長さは、最低限コイル１４
の幅より長く、導出側では遮蔽体２２の近傍まで伸張し
、導入側ではコイル１４の端からかなり長く延びている
。被焼入体１２、環状体１８及び遮蔽体２２で区切られ
る空間２６は、環状体１８の被焼入体１２導入側を除い
て実質的に閉じており、このことは、空間２６内の空気
の対流が生じないこと、及び、保温に適していること意
味する。
側において、被焼入体１２と同心となるように配置され
ている。また、ボールねじ軸１２の直径より僅かに大き
い内径を有する。被焼入体１２が断面矩形のものであれ
ば、その断面に相補い合う断面形状の中空部分２０を有
する。非磁性体１８の軸方向長さは、最低限コイル１４
の幅より長く、導出側では遮蔽体２２の近傍まで伸張し
、導入側ではコイル１４の端からかなり長く延びている
。被焼入体１２、環状体１８及び遮蔽体２２で区切られ
る空間２６は、環状体１８の被焼入体１２導入側を除い
て実質的に閉じており、このことは、空間２６内の空気
の対流が生じないこと、及び、保温に適していること意
味する。
【０００９】非磁性体１８は絶縁体であり、高温に耐え
うるとともに温度変化に耐える材料から製造され、無色
透明であることが望ましい。すなわち、コイル１４と接
触したときに短絡を防止すること、１０００℃の温度に
も耐えること、反復する昇温降温に耐えること、焼入中
の被焼入体１２の状態を観察できることが望ましい。こ
れらの特徴を兼ね備えたものが石英ガラスである。また
、セラミックも利用することができる。
うるとともに温度変化に耐える材料から製造され、無色
透明であることが望ましい。すなわち、コイル１４と接
触したときに短絡を防止すること、１０００℃の温度に
も耐えること、反復する昇温降温に耐えること、焼入中
の被焼入体１２の状態を観察できることが望ましい。こ
れらの特徴を兼ね備えたものが石英ガラスである。また
、セラミックも利用することができる。
【００１０】導入側から被焼入体１２が装置内に進入し
てくると、非磁性体内部の空気が冷却器１６側に排出さ
れる。コイル１４に高周波電流が通され、被焼入体１２
には誘導電流が生じて加熱が行われる。加熱された被焼
入体１２は、次いで冷却器１６に導入され、噴出する冷
却水によって急冷されて焼入硬化する。焼入操作中、被
焼入体１２、環状体１８及び遮蔽体２２で区切られた空
間には空気自体が殆ど存在しないこと、被焼入体１２の
輻射熱により空気が１０００℃にもなり単位体積当りの
酸素が希薄になること、空気の対流が防止されること等
から、被焼入体１２の表面は極めて酸化されにくくなる
。また、遮蔽体２２によって、冷却器１６から噴出する
冷却水の浸入が防止される。
てくると、非磁性体内部の空気が冷却器１６側に排出さ
れる。コイル１４に高周波電流が通され、被焼入体１２
には誘導電流が生じて加熱が行われる。加熱された被焼
入体１２は、次いで冷却器１６に導入され、噴出する冷
却水によって急冷されて焼入硬化する。焼入操作中、被
焼入体１２、環状体１８及び遮蔽体２２で区切られた空
間には空気自体が殆ど存在しないこと、被焼入体１２の
輻射熱により空気が１０００℃にもなり単位体積当りの
酸素が希薄になること、空気の対流が防止されること等
から、被焼入体１２の表面は極めて酸化されにくくなる
。また、遮蔽体２２によって、冷却器１６から噴出する
冷却水の浸入が防止される。
【００１１】
【発明の効果】本発明では、環状の非磁性体をコイルの
半径方向内側に配置するという比較的簡単な構成により
、被焼入体の表面に酸素が介在することを抑制して、被
焼入体にスケールが生じること、及び、肌荒れが生じる
こと防止できる。そして、窒素等の不活性ガスを供給す
ることが不要となり、比較的廉価に高周波焼入装置を提
供することができる。
半径方向内側に配置するという比較的簡単な構成により
、被焼入体の表面に酸素が介在することを抑制して、被
焼入体にスケールが生じること、及び、肌荒れが生じる
こと防止できる。そして、窒素等の不活性ガスを供給す
ることが不要となり、比較的廉価に高周波焼入装置を提
供することができる。
【００１２】請求項２の高周波焼入装置では、遮蔽体が
冷却器からの冷却水の浸入を防止して焼きむら等の発生
を防止するとともに、被焼入体、遮蔽体及び環状の非磁
性体によって区切られた空間中の空気の対流が抑止され
、一層効果的に被焼入体の酸化を防止することができる
。
冷却器からの冷却水の浸入を防止して焼きむら等の発生
を防止するとともに、被焼入体、遮蔽体及び環状の非磁
性体によって区切られた空間中の空気の対流が抑止され
、一層効果的に被焼入体の酸化を防止することができる
。
【図１】本発明による高周波焼入装置の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図２】従来の高周波焼入装置を示す断面図である。
１０ 高周波焼入装置
１２ 被焼入体（ボールねじ軸）
１４ コイル
１６ 冷却器
１８ 環状体
２０ 中空部分
２２ 遮蔽体
２４ 円形孔
２６ 空間
Claims (2)
- 【請求項１】 被焼入体導入側のコイルと導出側の冷
却器とを有し、前記コイルの半径方向内側に、前記被焼
入体の断面形状と相補い合う断面形状の中空部分を形成
した環状の非磁性体が配置されていることを特徴とする
、高周波焼入装置。 - 【請求項２】 前記コイルと前記冷却器との間に、前
記被焼入体の断面形状と相補い合う形状の孔が形成され
た遮蔽体を具え、前記非磁性体の一端が前記遮蔽体近傍
にある、請求項１記載の高周波焼入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3055544A JP3057611B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | ボールねじ軸等の長尺物の高周波焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3055544A JP3057611B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | ボールねじ軸等の長尺物の高周波焼入装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04289123A true JPH04289123A (ja) | 1992-10-14 |
| JP3057611B2 JP3057611B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=13001657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3055544A Expired - Lifetime JP3057611B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | ボールねじ軸等の長尺物の高周波焼入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3057611B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006233288A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Ntn Corp | 転動溝付き機械部品およびその製造方法 |
| JP2008510070A (ja) * | 2004-08-18 | 2008-04-03 | ビショップ イノヴェーション リミテッド | 硬化鍛鋼部材の製造方法 |
| JP2012177144A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Neturen Heattreat Corporative Ltd | 棒状ワークの焼入装置 |
| JP2016108592A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 新日鐵住金株式会社 | 焼入れ鋼材の製造装置および製造方法と、熱間三次元加工装置 |
| WO2019202898A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7010368B2 (ja) * | 2018-04-16 | 2022-01-26 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3055544A patent/JP3057611B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008510070A (ja) * | 2004-08-18 | 2008-04-03 | ビショップ イノヴェーション リミテッド | 硬化鍛鋼部材の製造方法 |
| JP2006233288A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Ntn Corp | 転動溝付き機械部品およびその製造方法 |
| JP2012177144A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Neturen Heattreat Corporative Ltd | 棒状ワークの焼入装置 |
| JP2016108592A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 新日鐵住金株式会社 | 焼入れ鋼材の製造装置および製造方法と、熱間三次元加工装置 |
| WO2019202898A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
| JPWO2019202898A1 (ja) * | 2018-04-16 | 2021-04-22 | 日本製鉄株式会社 | 高周波焼入れ装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3057611B2 (ja) | 2000-07-04 |
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Legal Events
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