JPH04286218A - エコーキャンセル装置 - Google Patents

エコーキャンセル装置

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JPH04286218A
JPH04286218A JP3073757A JP7375791A JPH04286218A JP H04286218 A JPH04286218 A JP H04286218A JP 3073757 A JP3073757 A JP 3073757A JP 7375791 A JP7375791 A JP 7375791A JP H04286218 A JPH04286218 A JP H04286218A
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Fumiaki Sugaya
菅  谷   史  昭
Yotaro Hachitsuka
八  塚   陽太郎
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KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/237Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using two adaptive filters, e.g. for near end and for end echo cancelling

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠距離電話回線等の回
線エコーやTV会議システムの音響信号等に含まれるエ
コーを安定に消去することができるエコーキャンセル方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここでは、電話回線におけるエコーキャ
ンセラ装置を中心に従来技術について説明する。図1は
、従来のエコーキャンセラ装置を用いた電話回線の基本
構成図を示したものである。エコーキャンセラ装置の入
力信号はアナログ・ディジタル変換器(A/D変換器)
でディジタル変換された信号とし、装置内ではディジタ
ル信号処理することを前提として説明する。
【0003】電話回線では、通常、回線構成上図1に示
すように2線4線変換器を用いており、遠端話者の音声
信号の一部が2線4線変換器を介してエコーとして相手
側回線に漏れ込み、遠端話者に伝送されてしまう。この
時、衛星回線のように回線遅延時間が大きいと、このエ
コーが通話品質を劣下させてしまい通話がしにくくなる
。これを解決するために、最近では図1のごとくエコー
キャンセラ装置を導入しエコーを消去する方法が用いら
れている。図1において、遠端話者の音声信号は、キャ
ンセラ装置1の受信入力端子2(Rin) 、受信出力
端子3(Rout)、2線4線変換器4からなるエコー
パスを経て送信入力端子5(Sin) に回線エコーと
して回り込み伝送される。この回線エコーを消去するた
め、送信入力端子5の入力信号から疑似エコー発生器6
で得られた疑似エコーを減算器7を介して差し引き、送
信出力端子8(Sout)より残留エコーとして出力す
る。また、残留エコーは、疑似エコー発生器6に入力さ
れ下記のエコーパス推定のために使われている。ここで
、エコーキャンセラ装置1の受信出力端子3(Rout
)から送信入力端子5(Sin)に回線エコーとして回
り込み伝送されるまでに通過した2線4線変換器4を含
めた回線をエコーパスとして表現する。
【0004】通常の疑似エコー発生器6では、前記エコ
ーパスの伝送特性をFIR型ディジタル・フィルタで近
似して、その伝送系のインパルス応答を与えるフィルタ
係数を残留エコーレベルが最小となるように適応制御し
て(伝送系のインパルス応答を推定していることになる
)、それを用いて疑似エコーを発生させている。疑似エ
コー発生器6におけるサンプル毎のフィルタ係数更新の
ための適応制御アルゴリズムとしては、計算時間の制限
から現状では計算量の少ないLMS(Least  M
ean  Square)法や学習同定法と呼ばれる方
法等が使用されている。以後の説明では、前記のFIR
型モデルによる疑似エコー発生器6と適応制御アルゴリ
ズムとして学習同定法を用いたエコーキャンセラ装置を
例にとり説明する。
【0005】
【従来の方式の問題点】ここで、従来のエコーキャンセ
ラ装置の動作と問題点を明らかにする。
【0006】図2は従来のエコーキャンセラ装置1の基
本構成を示した図で、上記の疑似エコー発生器6、上記
の減算器7、下記のダブルトーク検出器13及び低レベ
ル信号検出器14とから構成される。疑似エコー発生器
6はFIR型適応ディジタル・フィルタで構成されてお
り、端子2を介して得られたタップ数分の受信入力信号
系列を記憶するXレジスタ9、フィルタ係数を記憶する
Hレジスタ10、Xレジスタ内の受信入力信号とHレジ
スター10に格納しているフィルタ係数とからFIRフ
ィルタ出力である疑似エコーを生成するための積和回路
11、フィルタ係数の適応制御のためにフィルタ係数修
正量を計算し、前サンプル時点のフィルタ係数を格納し
ているHレジスタ10の内容に加算することによりフィ
ルタ係数を更新する係数制御回路12とからなっている
。係数制御回路12におけるHレジスタ10のフィルタ
係数修正量の計算には、残留エコーとXレジスタ9内の
受信入力信号系列とを用いる。ダブルトーク検出器13
では、下記のダブルトークを検出して制御信号を係数制
御回路12に送出する。低レベル信号検出器14では、
受信入力端子2を介して入力された受信信号系列から低
レベル信号を検出して制御信号を係数制御回路12に送
出する。
【0007】Xレジスタ9は、フィルタのタップ数をN
とすると、N個のシフトレジスタからなり、その内容を
X0 、X1 、X2 、・・・、XN−1 とし、現
サンプリング時点tでの入力信号をx[t]とすると、
レジスタに格納されている信号は、 となる。次のサンプリング時点t+1ではとなり、レジ
スタの中身を順番にシフトする。
【0008】Hレジスタ10は、フィルタ係数を格納し
たタップ係数個のレジスタからなり、その内容をH0 
、H1 、H2 、・・・、HN−1 と表し、係数制
御回路12を介してレジスタ内容が更新される。
【0009】積和回路11では、本回路を介して、Xレ
ジスタ9に格納されている受信入力信号系列と、Hレジ
スタ10に格納されているフィルタ係数から積和演算を
行いフィルタ出力である疑似エコーを生成する。
【0010】ここで、係数制御回路12におけるフィル
タ係数の更新アルゴリズムについて以下具体的に説明す
る。サンプリング時点tにおけるFIRフィルタのXレ
ジスタ9の内容を(1)式で表す。
【数1】
【0011】また、サンプリング時点tにおけるHレジ
スタ10の内容を(2)式で表す。
【数2】
【0012】この時、疑似エコー発生器6からの疑似エ
コーとしてのFIRフィルタ出力y[t]は(3)式で
与えられる。
【数3】
【0013】以後、これを(4)式と表す。
【数4】
【0014】残留エコーは、送信入力端子5(Sin)
 の送信入力信号をe[t]とすると(5)式で与えら
れる。
【数5】
【0015】ここで、残留エコーer[t]の電力が常
に最小となるように係数制御回路12においてHレジス
タ10のフィルタ係数を更新すればエコーを消去するこ
とができる。
【0016】係数制御回路12における学習同定法を用
いたフィルタ係数の適応制御アルゴリズムは、フィルタ
係数修正量ΔHtを(6)式で表すと、(7)式で与え
られる。(6)式内のgはステップゲインで、0<g<
2の領域内で、フィルタ係数が収束することが知られて
いる。
【数6】
【数7】
【0017】図3は、従来型エコーキャンセラ装置1の
係数制御回路12の一実施例を示している。学習同定法
を使ったフィルタ係数の適応制御回路を示しており(6
)式及び(7)式を実現した回路である。端子120を
介してXレジスタ9に格納されている受信入力信号系列
が入力され、端子121を介して残留エコーが入力され
る。乗算器151では、残留エコーと受信入力信号系列
との乗算処理が行われる。ステップゲイン選択器153
では端子122を介して入力されるダブルトーク検出器
及び端子123を介して入力される低レベル信号検出器
からの制御信号を使ってステップゲインを選択し乗算器
152に出力する。乗算器152では、ステップゲイン
選択器153で選択されたステップゲインと乗算器15
1の出力信号の乗算を行う。一方、端子120を介して
Xレジスタから得られた受信入力信号系列から電力計算
器150において電力を求める。除算器154では、乗
算器152の出力信号を電力計算器150の出力の電力
で除算する正規化処理を行う。その出力を(6)式のフ
ィルタ係数修正量として、端子125を介して入力され
るHレジスタ10に格納されている現在のフィルタ係数
Htとレジスタ加算器155を介して加算し、端子12
4を介して更新後のフィルタ係数Ht+1としてHレジ
スタに格納する。レジスタ制御器156では、端子12
2を介して入力されるダブルトーク検出器及び端子12
3を介して入力される低レベル信号検出器からの制御信
号を使って、レジスタ加算器155のレジスタ更新停止
処理の制御を行う。
【0018】以下、図2を基に従来方式の問題点につい
て詳細に説明する。
【0019】上記のフィルタ係数更新アルゴリズムにお
いては、残留エコーは(5)式のごとく単に回線エコー
と疑似エコーとの差だけから構成される必要があるが、
送信入力端子5(Sin) の送信入力において大きい
回線雑音がエコーに加わると残留エコーに雑音が混在す
ることになり、(6)式のフィルタ係数修正量ΔHtを
誤った方向に修正してしまう。この修正量がHレジスタ
10の内容に加算されるので、誤ったフィルタ係数とし
てHレジスタが更新され、疑似エコーが回線エコーとず
れてしまうことになる。以後、誤修正によってHレジス
タ10に格納されているフィルタ係数で表されるエコー
パス推定特性が真のエコーパス特性から大幅にずれるこ
とをHレジスタの発散と呼ぶ。
【0020】Hレジスタの発散は、送信入力端子5(S
in) に大きな回線雑音が加わった場合の他に、近端
話者の音声が加わった場合にも発生する。即ち、遠端話
者が話している最中に近端話者が話すと(以後ダブルト
ークと呼ぶ)、端子5の送信入力信号のなかに近端話者
の音声信号も加わることとなり、回線雑音の場合と同様
にフィルタ係数の誤修正によりHレジスタ10を発散さ
せてしまう。このため、一般には近端話者が話中である
ことをいち早くダブルトーク検出器13を使って検出し
て、係数制御回路12におけるフィルタ係数更新処理を
止めるか、あるいはフィルタ係数修正量の計算における
ステップゲインgを小さくするかのいずれかの処理を行
うことが必要となる。
【0021】ダブルトーク検出器13に使用するダブル
トーク検出方式の一実施例を以下に示す。
【0022】(ダブルトーク検出方式)受信入力端子2
(Rin) の受信入力信号xの平均電力をXav、送
信入力端子5(Sin) の送信入力信号eの平均電力
をEav、ダブルトーク検出マージンをLm(dB)と
し、送信入力信号と受信入力信号を比較して(8)式が
成り立つ時、ダブルトークと判定する。
【数8】
【0023】ダブルト−ク検出器13では、上記の通り
受信入力信号x、送信入力信号e各々からの平均電力X
av及び平均電力Eavをもとめ(8)式を計算するこ
とによりダブルト−ク判定を行い、(8)式が成り立つ
時には、係数制御回路12へダブルトーク検出信号を送
出して、フィルタ係数更新停止処理またはステップゲイ
ンgの減少処理を行う。
【0024】また、端子2(Rin) より低レベル音
声信号が入力され、これと同時に端子5(Sin) よ
り大きな回線雑音が加わるとフィルタ係数推定誤差が大
きくなる。そのため、低レベル信号検出器14では、受
信入力信号の平均電力を計算し、スレショルド以下の時
、ダブルトーク検出時と同様に、低レベル信号検出信号
を係数制御回路12へ送出し、フィルタ係数更新停止処
理またはステップゲインgの減少処理を行う。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダブル
ト−クや低レベル信号を検出して適応制御を停止、再開
する従来のエコーキャンセラ装置では、次のような問題
がある。
【0026】1)ダブルトーク検出器13がダブルトー
クと判定する時点以前に、小さい信号ながらすでに近端
話者の音声が存在しており、実際にはダブルトーク状態
になっているのが現状である。その時、ステップゲイン
が大きいとフィルタ係数を誤った方向に既に修正してし
まっており、キャンセル特性の劣化が発生した状態で適
応制御が停止されることになる。従って、頻繁にダブル
トークが発生すると、ダブルトーク時のみならず、ダブ
ルトークが終った状態でも消去特性が劣化しておりエコ
ーが消えない状況が発生する。
【0027】2)ダブルトーク検出器13を用いても上
記の通り正確にダブルトークの開始及び終了を検出する
ことが困難なため、ダブルトーク時の送信入力端子5(
Sin) における近端話者音声信号や回線雑音の影響
によりHレジスタが発散しないよう、ステップゲインを
予め小さく設定せざるを得ない。したがって、適応制御
の際のエコーパス推定の収束性が不完全となり最大キャ
ンセル能力を発揮することができない。
【0028】3)ダブルトークや受信入力信号のレベル
が低い状態等で、フィルタ係数の適応制御を停止してい
る間に回線切り替え等によりエコーパスの特性が変化す
ると、エコーパスの推定がずれてしまう。その後、状態
が変化し適応制御を再開しても、残留エコーが急激に増
大してしまう。これを防ぐためには、状態の変化ととも
にエコーパスを高速かつ正確に推定する必要があるが、
従来の方式では2)と同様の理由により高速な収束がで
きないため消去特性の劣化が避けられない。
【0029】4)受信入力レベルと送信入力レベルとの
比較によりダブルトークを検出する方法だけでは、2線
4線変換器4のエコーリターンロス特性が悪くエコー量
が大きい場合、(8)式を満足し真の回線エコーか近端
話者によるダブルトークかの正しい判別ができない。従
って、ダブルトークの誤検出が発生してエコー量が大き
いにもかかわらず適応制御を停止してしまい、エコー消
去量が不十分な状態が継続する。
【0030】5)ダブルトークの判定だけで適応制御の
停止、再開をする従来の方式では、遅延の大きな衛星回
線を使った電話やTV会議の際に頻繁に発生するダブル
トークによりフィルタ係数の最適な更新が進まず、エコ
ー消去能力が低下した状態が続き易い。
【0031】6)端子2(Rin) の受信入力レベル
が低くかつ端子5(Sin) の送信入力に回線雑音が
ある場合、フィルタ係数適応制御におけるステップゲイ
ンが大きいと、フィルタ係数の推定誤差が大きくなり正
確なエコーパス推定ができず低レベルエコーが残留する
。また、低レベル信号検出器14を使い適応制御を停止
する方式においても、低レベルエコーが残留する。
【0032】従って、ダブルトークや低レベル信号状態
においても優れたエコー消去能力有するエコーキャンセ
ラ装置はこれまでなかった。
【0033】本発明はこの点を改善し、ダブルトークや
低レベル信号状態でも優れたエコー消去能力を有するエ
コーキャンセル方式を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明によるエコーキャンセラ装置は、エコーパ
スを推定してエコーの消去を行う際に、少なくとも1つ
以上の主疑似エコー発生器と少なくとも1つ以上の副疑
似エコー発生器とを用意して、並列、平行及びこれらの
複合型に配置して、必要に応じてこれらのHレジスタ内
の対応したフィルタ係数を各々加算し、新たなエコーパ
ス推定のためのフィルタ係数として主疑似エコー発生器
に設定し、副疑似エコー発生器のフィルタ係数をリセッ
トあるいは特定の初期値に設定した後、再び動作させる
。更に、この構成において、主疑似エコー発生器では比
較的小さいステップゲインを、副疑似エコー発生器では
逆に大きいステップゲインを各々設定し、更に各々の残
留エコー、受信入力信号レベル及び送信入力レベル等に
よって、前記のフィルタ係数の加算処理やフィルタ係数
のリセット処理の制御、ステップゲイン制御及びフィル
タ係数更新の制御等を行なわせることを特徴としており
、ダブルトーク時や回線のエコーリターンロスが非常に
小さい場合、回線雑音が大きい場合、あるいは受信入力
レベルが小さい場合等にも安定にエコー消去を行わせる
ことができるエコーキャンセラ装置を提供する。
【0035】
【実施例】以下に本発明によるエコーキャンセラ装置の
構成及びその動作について6つの実施例を挙げ詳細に説
明する。
【0036】
【実施例1】図4は、本発明のエコーキャンセラ装置2
0の一実施例で、その基本構成として2個の疑似エコー
発生器を図に示す通り並列に配置した構成例である。2
個の疑似エコー発生器を、各々主疑似エコー発生器21
及び副疑似エコー発生器22と呼び、それらの構成は図
2の疑似エコー発生器6と基本的に同一とする。図5、
図6は、各々本発明によるエコーキャンセラ装置20の
主疑似エコー発生器21及び副疑似エコー発生器22の
構成例である。主疑似エコー発生器21では、図5に示
す通り主Xレジスタ210の内容と主Hレジスタ211
の内容とを用いて主積和回路212により主疑似エコー
を発生する。副疑似エコー発生器22では、図6に示す
通り副Xレジスタ220と副Hレジスタ221とを用い
て副積和回路222により副疑似エコーを発生する。主
減算器25を介して主疑似エコー発生器21の出力と端
子5(Sin) を介して入力された送信入力信号との
差をとった残留エコーをエコーキャンセラ装置20の送
信出力信号とし、端子8(Sout)を介して出力する
。更に、その残留エコーから副疑似エコー発生器22の
出力を副減算器26を介して差し引き残留エコーを求め
る。ここで、主減算器25の出力である残留エコーを主
残留エコーと呼びe1と表し、副減算器26の出力であ
る残留エコーを副残留エコーと呼びe2と表す。更に、
主及び副疑似エコー発生器21、22の収束状態を判定
し、Hレジスタ処理をするための収束比較制御器24と
、収束比較制御器24の出力にもとづき副疑似エコー発
生器22内の副Hレジスタ221のフィルタ係数値を主
疑似エコー発生器21内の主Hレジスタ211の対応し
たフィルタ係数に各々加算処理するためのレジスタ加算
器23とを新たに設けている。主疑似エコー発生器21
内のフィルタ係数は、主係数制御回路213において主
Xレジスタ210内の受信入力信号系列と主残留エコー
とを用いて前記と同様の適応制御アルゴリズムにより更
新され、主Hレジスタ211に格納される。また、副疑
似エコー発生器21内のフィルタ係数も同様に、副係数
制御回路223において副Xレジスタ220内の受信入
力信号系列と副残留エコーとを用いて前記と同様の適応
制御アルゴリズムにより更新され、副Hレジスタ221
に格納される。
【0037】ここで、疑似エコー発生器の並列な配置と
は、エコーから第一の減算器を介して第一の疑似エコー
発生器で求めた第一の疑似エコーを差し引き第一の残留
エコーを求め、更にこの第一の残留エコーから第2の減
算器を介して第2の疑似エコー発生器で求めた第2の疑
似エコーを差し引き第2の疑似エコーを求める構成に疑
似エコー発生器を配置することと定義する。
【0038】図5及び図6の主及び副疑似エコー発生器
21、22は、各々主及び副Xレジスタ210、220
、主及び副Hレジスタ211、221、主及び副積和回
路212、222、主及び副係数制御回路213、22
3とから構成される。主及び副Xレジスタ210、22
0は、Xレジスタ9と同一構成で、また、主及び副積和
回路212、222は積和回路11と同一構成とする。 主Hレジスタ211はHレジスタ10にレジスタ加算器
23への出力端子217及びレジスタ加算器からの入力
端子218を追加した構成となっている。副Hレジスタ
221はHレジスタ10にレジスタ加算器への出力端子
227を追加した構成となっている。
【0039】図7に主係数制御回路213の構成例を示
す。収束比較制御器24からの制御信号を端子214を
介して入力し、ステップゲイン選択器2133において
ステップゲインを選択し、レジスタ制御器2136にお
いてレジスタ加算器2135の制御を行う点を除いて係
数制御回路12と同一の構成となっている。副係数制御
回路223は主係数制御回路213と同一構成であるの
で説明を省略する。
【0040】以後の説明では、ダブルトークや低レベル
信号を検出して、フィルタ係数の更新停止、ステップゲ
イン選択処理及びHレジスタ処理を行うためのダブルト
ーク検出器13及び低レベル信号検出器14を有した場
合についてその動作を説明する。
【0041】本発明において、主疑似エコー発生器21
内の主係数制御回路213におけるステップゲインはダ
ブルトーク検出器13の検出感度を考慮してダブルトー
ク継続時間内に主疑似エコー発生器21内の主Hレジス
タ211が発散しない程度に小さな値とする。一方、副
疑似エコー発生器22内の副係数制御回路223のステ
ップゲインは理論上の最大値あるいは主係数制御回路2
13内のステップゲインと等しいかあるいは大きい値と
する。
【0042】本発明において、主疑似エコー発生器21
を介して得られる主残留エコーe1のレベルと副疑似エ
コー発生器22を介して得られる副残留エコーe2のレ
ベルとを収束比較制御器24において比較し、3通りの
レベル状態に応じて下記の処理を行う場合について説明
する。各々のレベル状態を、Hレジスタ加算モード、H
レジスタ加算禁止モード及びHレジスタ独立動作モード
と呼び以下順に説明する。
【0043】(Hレジスタ加算モード)判定条件(1) e1の電力のnサンプル平均をAve(e1)、e2の
電力のnサンプル平均をAve(e2)とし、m1回連
続して(14)式を満たす時、処理(1)を行う。
【数9】
【0044】処理(1) 収束比較制御回路24からHレジスタ加算処理のための
制御信号をレジスタ加算器23へ送出し下記のHレジス
タ加算処理を行った後、Hレジスタリセット処理のため
の制御信号を副疑似エコー発生器22へ出力し、その後
、再び主及び副疑似エコー発生器21、22を動作させ
る。
【0045】ここで、主及び副疑似エコー発生器21、
22の動作を行った後、Hレジスタ加算処理及びHレジ
スタリセット処理を行っても良い。
【0046】(Hレジスタ加算処理)主及び副疑似エコ
ー発生器21、22において、時刻tにおける主Hレジ
スタ210の内容Hmtを(2)式と同様に(9)式で
表し、時刻tにおける副Hレジスタ221の内容Hst
を同様に(10)式で表し、次の処理を行う。
【数10】
【0047】主Hレジスタ211の内容Hmtと副Hレ
ジスタ221の内容Hstとを各々レジスタ加算器23
にて加算処理して、即ち主及び副疑似エコー発生回路2
1、22の対応したHレジスタに格納されているフィル
タ係数をレジスタ加算器23を介して互いに加算し、そ
の結果を新たな主疑似エコー発生器21のフィルタ係数
として主疑似エコー発生器21内の主Hレジスタ211
にHmt+1として格納する。
【0048】また、加算処理に際して係数を乗算した後
、加算しても良い。
【0049】即ち、(12)式の処理を行う。
【数11】
【0050】(Hレジスタリセット処理)副疑似エコー
発生器22の副Hレジスタ221をリセットする。
【0051】ここで、リセット値としては副Hレジスタ
221の内容を零にしても良いし、1より小さい係数を
副Hレジスタ221の内容に乗算し(13)式の処理を
行い、またはあらかじめ決められた初期値を設定するこ
ともできる。
【数12】
【0052】以後、Hレジスタ加算処理とHレジスタリ
セット処理を合わせてHレジスタ処理と呼ぶことにする
【0053】(レジスタ加算禁止モード)判定条件(2
) m2回連続して(15)式の条件を満たす時、処理(2
)を行う。
【数13】
【0054】処理(2) 収束比較制御器24から上記のHレジスタ加算処理禁止
のための制御信号を出力し、その後、Hレジスタリセッ
ト処理のための制御信号を出力し、再び主及び副疑似エ
コー発生器21、22を動作させる。
【0055】また、ダブルト−ク検出器13のないエコ
ーキャンセラ装置の場合には、このレベル領域をダブル
ト−クと判断して収束比較制御器24からHレジスタ加
算処理を禁止するHレジスタ加算禁止信号、主係数制御
回路213のフィルタ係数更新を停止するフィルタ係数
更新禁止信号または主係数制御回路213の小さなステ
ップゲインを選択するためのステップゲイン選択信号を
送信することも可能である。
【0056】(レジスタ独立動作モード)判定条件(3
) m3回連続して(16)式の条件を満たす時、処理(3
)を行う。
【数14】
【0057】処理(3) 主及び副疑似エコー発生器21、22の適応制御を独立
に継続する。
【0058】尚、収束比較制御回路24における前記3
通りのモードにおけるレベル判定の方法としては、特定
の時間間隔でレベル判定を行う場合と、特定の時間間隔
内でサンプル毎にレベル判定を行い、判定結果の連続性
を用いる場合のいずれでも良い。
【0059】ここで、判定条件(1)、(2)、(3)
においては、電力の代わりにe1及びe2の平均振幅を
用いても良い。
【0060】更に、判定結果の連続回数はモード状態遷
移により可変とすることもでき、上記各モード間の状態
遷移に応じて、収束比較制御器24からHレジスタ処理
や主及び副係数制御回路213、223のステップゲイ
ン選択値の変更やフィルタ係数更新停止再開制御を行っ
てもよい。
【0061】更に、主及び副疑似エコー発生器21、2
2内に各々独立にXレジスタ210、220を設けたが
、共に受信入力信号を記憶していることから主Xレジス
タ210を主及び副疑似エコー発生回路21、22で共
用することとし、副Xレジスタ220を省略してもよい
【0062】更に、ダブルトーク検出器13や低レベル
信号検出器14を備えたエコーキャンセラ装置では、ダ
ブルトーク検出信号を収束比較制御回路24に送信して
、収束比較制御器24からHレジスタ加算処理を禁止す
るHレジスタ加算禁止信号、主係数制御回路213のフ
ィルタ係数更新を停止するフィルタ係数更新禁止信号ま
たは主係数制御回路213のステップゲインを選択する
ためのステップゲイン選択信号を送信することも可能で
ある。
【0063】ここで、ダブルトーク状態でない場合、ダ
ブルトーク状態の場合及びその他の状態に分けて本発明
によるエコーキャンセラ装置の動作と効果をより具体的
に説明する。
【0064】(1) ダブルトーク状態でない場合図4
において、副疑似エコー発生回路22のステップゲイン
が主疑似エコー発生器21のそれより大きいため、エコ
ーパスの推定ずれがあると副残留エコーe2の方が主残
留エコーe1よりも急速に小さくなり、判定条件(1)
を満たし、処理(1)が行われる。
【0065】これにより(11)式の関係が保たれ、主
疑似エコー発生器21のエコーパス推定が改善されるこ
とになる。
【数15】
【0066】ここで、更にエコーパス推定がずれていれ
ば、再び副残留エコーが主残留エコーより小さくなり、
収束比較制御器24の判別結果に従い、上記と同様の処
理(1)を繰り返すことになり、主疑似エコー発生器2
1内のHレジスタ211のフィルタ係数が最終的に正確
なエコーパス推定を与え、主残留エコーは収束し小さく
なる。
【0067】即ち、副疑似エコー発生器22内の係数制
御回路223のステップゲインは十分に大きいので、ダ
ブルトークでなければ短時間内で判定条件(1)をみた
し、Hレジスタ加算処理が行われるので、主疑似エコー
発生器21の主係数制御回路213のステップゲインが
小さいにも係わらず等価的に学習同定法の最大適応制御
速度で主残留エコーを減少させることができる。
【0068】また、エコーリターンロスが小さい時、ダ
ブルトーク検出器13が回線エコーを近端話者の音声信
号と誤判断し、係数制御回路12でのフィルタ係数の適
応制御を中止しエコーが十分キャンセルされない場合が
従来方式では発生するが、本方式ではダプルトーク検出
器13がダブルトークとみなしても、判定条件(1)が
成立するとダブルトークの誤判断とみなし、前記の如く
処理(1)を行うことができ、ダブルトーク検出器13
により大きい回線エコーをダブルトークと誤判断するこ
とによる適応制御の停止は発生せず、エコーリタ−ンロ
スに依存しない安定なエコー消去が行われる。ところで
、真のダブルトーク時には、副疑似エコー発生器による
エコー消去特性が劣化することから判定条件(1)を満
足しないので、通常のダブルトーク時の処理が行われる
【0069】更に、本発明によれば、従来の装置で対応
できなかった低レベル信号に対して安定に動作すること
が可能となる。つまり、受信入力信号レベルが低くなり
、送信入力端子の回線雑音が大きいとHレジスタが発散
しやすいため、従来装置では低レベル受信入力信号を検
出して常時適応制御を停止していたが、本発明を用いれ
ば一例として、次の処理を行い対応することができる。
【0070】低レベル検出器14により低レベル受信信
号を判定し、この時、主疑似エコー発生器21の係数制
御回路213のステップゲインを0あるいは非常に小さ
い値とし、副疑似エコー発生器22の係数制御回路22
3のステップゲインを小さな値に設定し、副疑似エコー
発生器22のエコー消去特性が良い場合には、処理(1
)を実施するものである。
【0071】(2)ダブルトーク状態の場合遠端話者と
近端話者が同時に話すと、これらの音声によりダブルト
ーク状態が発生する。この時、従来方式においてステッ
プゲインの大きい適応制御を行うと、前述の通り近端話
者の音声信号が疑似エコー発生器6内のHレジスタ10
に格納されているフィルタ係数を発散させてしまい、疑
似エコー発生器6のエコー消去特性が大幅に劣化するが
、本発明のごとく主疑似エコー発生器21のステップゲ
インをダブルトーク時でも発散せず、エコー消去量がほ
とんど劣化しない程度に十分に小さな値に設定しておく
ことによって、主疑似エコー発生器21の主係数制御回
路213による適応制御を安定に行わせることができ、
主疑似エコー発生器21のエコー消去特性の劣化を防げ
る。
【0072】一方、副疑似エコー発生器22では、ダブ
ルトーク検出器13がダブルトークを検出する以前から
ステップゲインが大きいため、検出時点で既に副Hレジ
スタ22が発散状態となっており、副エコー消去特性は
急激に劣化して判定条件(2)が満足されHレジスタ加
算禁止モードとなる。この為、Hレジスタ加算処理をせ
ず、主疑似エコー発生器21はそのまま通常動作を行う
と共に、処理(2)のごとく副疑似エコー発生器22の
副Hレジスタ221をリセットする。
【0073】更に、ダブルトーク検出器13がダブルト
ークと見なした場合には、上記の通り主疑似エコー発生
器21の主係数制御回路213におけるステップゲイン
を0にして主Hレジスタ211の内容を固定できる。
【0074】これらの処理により主疑似エコー発生器2
1はほぼダブルトーク前のフィルタ係数を維持し、安定
したキャンセリング能力を保つことができる。
【0075】(3)その他の場合 通常状態あるいは近端話者の音声レベルの低いダブルト
ーク状態の場合、副疑似エコー発生器22によるエコー
消去特性の改善が小さくなり、判定条件(3)を満足し
レジスタ独立動作モードとなる。従って、処理(3)が
行われ、Hレジスタ加算処理は行われず、主及び副係数
制御回路213、223において通常の適応制御を各々
独立に行う。
【0076】ここで、一般的に頻度は少ないもののダブ
ルトーク状態が長時間に渡って連続した場合や短いダブ
ルトーク状態が頻繁に発生した場合には、判定条件2及
びダブルトーク検出とにより、主疑似エコー発生器21
の係数制御回路213のステップゲインを0として適応
制御を完全に停止してもよい。
【0077】また、通常、主疑似エコー発生器21の主
係数制御回路213ステップゲインは短時間では主Hレ
ジスタ211が発散しないほど十分に小さいことから、
明かにダブルトークであるとダブルトーク検出器13で
確実に判定した後、適応制御を停止することができ、不
用な適応制御を除去できる。
【0078】また、ダブルトークにより副疑似エコー発
生器22の副Hレジスタ221が大きく発散した場合、
ダブルトーク終了後の副Hレジスタ221の収束を速め
るために、(17)式の判定条件を加え、副疑似エコー
発生器22の係数制御回路223のステップゲインを本
処理以前の値よりも小さな値とし、副Hレジスタ221
を零または初期値にリセットしても良い。
【数17】
【0079】これらによりダブルトーク時、低レベル信
号時及び通常状態共に、より正確なエコーパス推定と早
い収束が可能となる。更に、前記の説明のごとく従来の
エコーキャンセラ装置ではエコーリターンロスが小さい
時、回線エコーを近端話者の音声信号と誤判断し、フィ
ルタ係数の適応制御を中止することからエコーが十分消
去されない場合が発生するが、本方式ではこのような誤
判断による適応制御の停止は発生せず、安定なエコー消
去が行われ、遠端及び近端の音声によるダブルトーク時
にも優れたエコー消去特性を維持できる。
【0080】本発明では、FIR型のディジタル・フィ
ルタを用いた場合を例にとり説明したが、IIR型、混
合型のディジタル・フィルタ構成あるいはエコーパスを
推定可能な他のフィルタモデルにも適用可能である。ま
た、副疑似エコー発生器22の副係数制御回路223に
おいて伝送帯域内で平坦でないスペクトラム構造を持っ
た有色入力信号に対して、より高速に収束する適応制御
アルゴリズムを学習同定法の代わりに使えば、フィルタ
係数の適応制御アルゴリズムの高速収束能力を十分にい
かした高性能なエコーキャンセラ装置を実現することも
できる。
【0081】また、本発明によれば、少ないビット数を
有する複数の疑似エコー発生器を複数配置しても、大き
なエコー消去量を得ることができる。即ち、疑似エコー
1個当りのエコー消去量は使用する演算器の演算精度で
決まるが、並列に疑似エコー発生器を並べ、残留エコー
をエコー入力として順次消去する構成とすることで、1
個当りのエコーキャンセラ装置の消去すべきエコーのダ
イナミックレンジを狭めることができる。そのため、少
ない演算ビット数を有する演算器を複数並べて、全体と
してエコー消去のための高精度な演算が可能となるので
、等価的に大きなエコー消去特性を示すエコーキャンセ
ラ装置を実現することができる。
【0082】また、本発明において、主疑似エコー発生
器21のステップゲインを小さくしエコーパス特性の平
均的な特性を推定していることから、トーンや白色雑音
等の信号を使ってエコーパス特性をあらかじめ測定する
ことが可能ならば、これを主疑似エコー発生器にプリセ
ットすることで通話開始時からエコーを消去できる。同
様に、大まかなエコーパス特性が予め既知の場合には、
これを主疑似エコー発生器にプリセットすることで通話
開始時からエコーを消去できる。
【0083】また、  多チャンネル構成のエコーキャ
ンセラ装置で、各チャネル間でエコーパス特性を共用し
て使用するエコーキャンセラ装置においても、主疑似エ
コー発生器内の主Hレジスタの内容、副疑似エコー発生
器内の副Hレジスタの内容及び制御情報を共用すること
により本発明が使用できる。
【0084】また、安全性の高い多重構成のエコーキャ
ンセラ装置においても、各装置間でエコーパス特性を格
納している主疑似エコー発生器内の主Hレジスタの内容
、副疑似エコー発生器内の副Hレジスタの内容及び制御
情報を共用することにより本発明が使用できる。
【0085】また、通話を終了して再開するまでエコー
パス特性の余り変化しない場合には、通話終了時のエコ
ーパスを推定したフィルタ係数を本発明による主疑似エ
コー発生器21内の主Hレジスタ211または新たにレ
ジスタを設け保存し、通話再開後、主Hレジスタ211
を保存した値のままとし、または、新たに設けたレジス
タの値を主Hレジスタ211にセットし適応制御動作を
開始しても良い。
【0086】また、ダブルトーク検出器13において、
端子5(Sin)の替わりに端子8を介して出力される
主残留エコーを用いても良い。
【0087】
【実施例2】実施例1では本発明による並列配置型エコ
ーキャンセラ装置の一実施例として、主及び副疑似エコ
ー発生器各1個ずつを用いた場合について詳細に説明し
たが、主及び副疑似エコー発生器を2つ以上並列に配置
することにより、より安定なエコーキャンセラ装置を実
現することができる。
【0088】図8に、主疑似エコー発生器1個と副疑似
エコー発生器2個を有する構成の本発明によるエコーキ
ャンセラ装置40の一実施例を示す。主疑似エコー発生
器421、副疑似エコー発生器422、423、主減算
器431、副減算器432、433及びレジスタ制御回
路41からなる。ここで、レジスタ制御回路41は、収
束比較制御器24及びレジスタ加算器23の機能を合わ
せ持っている。
【0089】Hレジスタ処理を行うための判定条件信号
としては、実施例1で説明したように主及び副残留エコ
ーを使用する。判定条件としては実施例1で説明したよ
うに主及び副各々の残留エコーレベルを比較し、副残留
エコーが小さいときに制御信号を送出しHレジスタ処理
を行う。
【0090】更に、ダブルトーク検出器13または低レ
ベル信号検出器14を備えた構成にすることも可能であ
る。実施例の詳細は実施例1と殆ど同様なことから省略
する。
【0091】
【実施例3】実施例1及び2では、各々図4及び図8の
通り主及び副疑似エコー発生器を並列に並べた構成につ
いてその詳細な実施例を説明したが、疑似エコー発生器
を平行、あるいは並列と平行配置を組み合わせた構成と
した場合にも安定なエコーキャンセラ装置を実現するこ
とができる。
【0092】ここで、疑似エコー発生器の平行な配置と
は、エコーから第一の減算器を介して第一の疑似エコー
発生器で求めた第一の疑似エコーを差し引き第一の残留
エコーを求め、同時に、同一のエコーから第二の減算器
を介して第二の疑似エコー発生器で求めた第二の疑似エ
コーを差し引き第二の残留エコーを求める構成に疑似エ
コー発生器を配置することと定義する。
【0093】図9は、主及び副疑似エコー発生器複数個
を平行に配置した場合の本発明によるエコーキャンセラ
装置50の一実施例である。主及び副疑似エコー発生器
521、522、主及び副減算器531、532及びレ
ジスタ制御回路51からなる。レジスタ制御回路51は
、収束比較制御器24及びレジスタ加算器23の機能を
合わせ持っている。
【0094】Hレジスタ処理を行うための判定条件信号
としては、実施例1で説明したように主及び副残留エコ
ーを使用する。判定条件としては実施例1で説明したよ
うに主及び副各々の残留エコーレベルを比較し、副残留
エコーが小さいときに制御信号を送出しHレジスタ処理
を行う。Hレジスタ処理の一実施例としては、(12)
式においてr1を0、r2を1、かつr3を0に設定し
、即ち、Hレジスタ加算処理としては副疑似エコー発生
器552の副Hレジスタの内容を主疑似エコー発生器5
21の主Hレジスタへ加算せず単に移すHレジスタ移植
処理を行う。
【0095】ここで、主及び副疑似エコー発生器521
、522のステップゲインは実施例(1)と同様で、主
疑似エコー発生器521のステップゲインはダブルトー
ク時でもHレジスタが発散しない程度に小さく、副疑似
エコー発生器522のステップゲインは収束を速くする
ために大きくしている。判定結果によりHレジスタ処理
を行い、主及び副疑似エコー発生器521、522とも
に適応制御動作を継続する。
【0096】更に、ダブルトーク検出器13または低レ
ベル信号検出器14を備えた構成にすることも可能であ
る。実施例の詳細は実施例1とほとんど同様なことから
省略する。
【0097】ここで、本構成の場合にはHレジスタ移植
処理をHレジスタ処理に含めるものとする。
【0098】
【実施例4】図10は、主及び副疑似エコー発生器複数
個を並列及び平行に組み合わせて配置した場合の本発明
によるエコーキャンセラ装置60の一実施例である。主
疑似エコー発生器621、副疑似エコー発生器622、
623、624、主減算器631、副減算器632、6
33、634、レジスタ制御回路61から構成されてい
る。レジスタ制御回路61は、収束比較制御器24及び
レジスタ加算器23の機能を合わせ持っている。また、
Hレジスタ処理を行うための判定条件信号として必要な
残留エコー信号は、実施例1で説明したように主及び副
各々の残留エコーを用いる。更に、ダブルトーク検出器
13及び低レベル信号検出器14を備えた構成にするこ
とも可能である。
【0099】動作の一実施例は次の通りである。
【0100】平行に配置された主疑似エコー発生器62
1と副疑似エコー発生器622の間で実施例3と同様に
Hレジスタ移植処理が行われる。また、平行に配置され
た副疑似エコー発生器623と副疑似エコー発生器62
4の間でも同様のHレジスタ移植処理が行われる。更に
、主疑似エコー発生器621と副疑似エコー発生器62
3との間では実施例1と同様のHレジスタ処理を行う。
【0101】実施例の詳細は実施例1と殆ど同様なこと
から省略する。
【0102】
【実施例5】これまでの実施例として疑似エコー発生器
の遅延時間推定が比較的短い場合について詳細に説明し
たが、会議通信等エコーパス遅延時間が非常に長い場合
についても本発明は適用でき、複数個の主疑似エコー発
生器と複数個の副疑似エコー発生器とから構成し、エコ
ーパスの遅延をカバーするために各主及び副疑似エコー
発生器に各々対応した固定遅延を挿入しても良い。主疑
似エコー発生器では主疑似エコーに共通の主残留エコー
または各々に対応した残留エコーを基に個々のフィルタ
係数の適応制御を行い、副疑似エコー発生器では主残留
エコーから更に各々の固定遅延器に対応した主残留エコ
ーから独立に副疑似エコーを発生し副残留エコーを求め
、各々の副残留エコーを基にフィルタ係数の適応制御を
行う。ここで、同一固定遅延を持った対応した主及び副
疑似エコー発生器間で前記の説明のごとく必要に応じて
Hレジスタ処理をした後、再び各々通常の動作をさせる
ことにより、遅延時間の長いエコーを効率的に消去する
ことができる。ここで、対応した副疑似エコー発生器か
ら主疑似エコー発生器へのHレジスタ処理は、副疑似エ
コー発生器のエコー消去特性が改善されたとみなされた
時点で固定遅延に対応した回路で各々独立に行えば良い
。また、Hレジスタ処理を行うための判定条件信号とし
ては、実施例1で説明したように主及び副各々の残留エ
コーを用いる。また、ダブルトーク検出器13及び低レ
ベル信号検出器14を備えた構成にすることも可能であ
る。
【0103】図11は本発明によるエコーキャンセラ装
置70の一実施例であり、主疑似エコー発生器731、
732に共通の主残留エコーを各々の適応制御に使用し
た場合の一例である。
【0104】主疑似エコー発生器721、722、副疑
似エコー発生器723、724、主減算器731、73
2、副減算器733、734、固定遅延器741、固定
遅延器742からなる。レジスタ制御回路71は、収束
比較制御器24及びレジスタ加算器23の機能を合わせ
持っている。
【0105】また、固定遅延に対応した疑似エコー発生
器毎に実施例2から4を各々適用しても良い。
【0106】実施例の詳細は実施例1と殆ど同様なこと
から省略する。
【0107】
【実施例6】受信入力信号とエコーを各々帯域分割フィ
ルタ等により複数の信号に分割する変換処理をした後、
各々の変換された信号についてエコー消去する方式にお
いて、変換信号各々に対応する主及び復疑似エコー発生
器を各1個以上を備え、状況に応じて本発明によるHレ
ジスタ処理を行うことによりエコーキャンセラ装置を構
成することも可能である。
【0108】図12は本発明による周波数分割型のエコ
ーキャンセラ装置80の一実施例であり、周波数帯域を
2つに分割するフィルタ処理により受信入力信号及びエ
コーを2帯域分割し、各々の周波数成分に対して主及び
復疑似エコー発生器を1個備える。高域主疑似エコー発
生器821、低域主疑似エコー発生器822、高域副疑
似エコー発生器823、低域副疑似エコー発生器824
、減算器831、832、833、834、高域通過フ
ィルタ841、低域通過フィルタ842、合成器85か
らなる。レジスタ制御回路81は、収束比較制御器24
及びレジスタ加算器23の機能を合わせ持っている。
【0109】また、周波数分割された帯域毎に実施例2
から5を各々適用しても良い。実施例の詳細は実施例1
と殆ど同様なことから省略する。
【0110】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明は次の
ような効果を有している。
【0111】(1)主及び副の2つ以上の疑似エコー発
生器を有し、残留エコーとダブルトーク検出器及び低レ
ベル信号検出器等の付加的回路からの出力情報とを使っ
て、主疑似エコー発生器内のHレジスタに副疑似エコー
発生器内のHレジスタの対応したフィルタ係数を各々加
算あるいは移植し、更に副疑似エコー発生器内のHレジ
スタを特定の値にリセットし動作させるレジスタ制御処
理により、主疑似エコー発生器のエコーパス推定を高速
且つ高精度に行い、主疑似エコー発生器によるエコーキ
ャンセル特性の大幅な改善とダブルトーク状態でも安定
なエコーキャンセル動作を行わせることができる。
【0112】(2)従来のパワー検出に基づいたダブル
トーク検出器による制御を必ずしも必要とせず、ダブル
トーク状態でも残留エコーの消去特性を調べることによ
り安定な動作が可能である。また、ダブルトーク検出器
13を用いた場合には収束比較制御器24により適格な
制御が可能となり、非常に高性能なエコーキャンセラ装
置を実現できる。
【0113】(3)ダブルトーク時にフィルタ係数の適
応制御を停止した後、ダブルトークが解消し適応制御を
再開した際に、エコーパス推定のずれが生じていても、
高速な収束が可能であるためエコーを急速にキャンセル
し小さく抑えることができる。また、頻繁にダブルトー
クが発生した場合にも、安定なキャンセリング能力を保
つエコーキャンセラ装置が実現できる。
【0114】(4)従来と異なり2線4線変換器のエコ
ーリターンロスが小さいことにより発生した大きい回線
エコーを近端話者の音声とみなしダブルトーク状態と誤
検出し、フィルタ係数の適応制御を停止するような誤動
作がなく、常に高いエコーキャンセル特性を保持できる
【0115】(5)副疑似エコー発生器のステップゲイ
ンを大きく設定できることから、エコーパスが回線接続
している間に変化しエコーパス推定にずれが生じた際に
も、副疑似エコー発生器に於けるエコー消去特性を調べ
、上述のごとくHレジスタ間のフィルタ係数の加算ある
いは移植処理を行うことにより主疑似エコー発生器の正
確なエコーパス推定を高速に行ないエコー量を急激に低
減できる。
【0116】(6)従来方式では低レベルの受信入力信
号に対して回線雑音の影響によるHレジスタ発散が生じ
ないようにフィルタ係数の適応制御を停止するため、エ
コー消去特性が劣化し低レベルエコーを生じるが、本発
明では主疑似エコー発生器のHレジスタの発散はなく安
定な制御が可能である。しかも副疑似エコー発生器にお
けるフィルタ係数の適応制御動作を継続することができ
、低レベル音声のエコーに対しても高い消去特性を維持
できる。
【0117】(7)あまり高くない演算精度を有する疑
似エコー発生器を用いても大きなエコー消去量を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエコーキャンセラ装置1を用いた電話回
線の基本構成図である。
【図2】従来のエコーキャンセラ装置1の基本構成図で
ある。
【図3】従来のエコーキャンセラ装置1の係数制御回路
12の構成例である。
【図4】本発明によるエコーキャンセラ装置20の構成
例である。
【図5】本発明によるエコーキャンセラ装置20の主疑
似エコー発生器21の構成例である。
【図6】本発明によるエコーキャンセラ装置20の副疑
似エコー発生器22の構成例である。
【図7】本発明による主係数制御回路213の構成例で
ある。
【図8】主疑似エコー発生器1個と副疑似エコー発生器
2個を有する構成の本発明によるエコーキャンセラ装置
40の構成例である。
【図9】主及び副疑似エコー発生器複数個を平行に配置
した場合の本発明によるエコーキャンセラ装置50の構
成例である。
【図10】主及び副疑似エコー発生器複数個を並列また
は平行に組み合わせて配置した場合の本発明によるエコ
ーキャンセラ装置60の構成例である。
【図11】遅延量の大きい場合の本発明によるエコーキ
ャンセラ装置70の構成例である。
【図12】周波数分割型のエコーキャンセラ装置80の
構成例である。
【符号の説明】
1  従来型エコーキャンセラ装置 2  エコーキャンセラ装置の受信入力端子(Rin)
3  エコーキャンセラ装置の受信出力端子(Rout
)4  2線4線変換器 5  エコーキャンセラ装置の送信入力端子(Sin)
6  疑似エコー発生器 7  減算器 8  エコーキャンセラ装置の送信出力端子(Sout
)9  Xレジスタ 10  Hレジスタ 11  積和回路 12  係数制御回路 120  Xレジスタ入力端子 121  残留エコー入力端子 122  ダブルトーク検出信号入力端子123  低
レベル信号検出信号入力端子124  Hレジスタ出力
端子 125  Hレジスタ入力端子 13  ダブルトーク検出器 14  低レベル信号検出器 150  電力計算器 151  乗算器 152  乗算器 153  ステップゲイン選択器 154  除算器 155  レジスタ加算器 156  レジスタ制御器 20  本発明による実施例1のエコーキャンセラ装置
21  主疑似エコー発生器 210  主疑似エコー発生器21内主Xレジスタ21
1  主疑似エコー発生器21内主Hレジスタ212 
 主疑似エコー発生器21内主積和回路213  主疑
似エコー発生器21内主係数制御回路2130  電力
計算器 2131  乗算器 2132  乗算器 2133  ステップゲイン選択器 2134  除算器 2135  レジスタ加算器 2136  レジスタ制御器 2137  Xレジスタ入力端子 2138  Hレジスタ出力端子 2139  Hレジスタ入力端子 214  制御信号入力端子 215  疑似エコー出力端子 216  残留エコー入力端子 217  レジスタ加算器出力端子 218  レジスタ加算器入力端子 219  受信信号入力端子 22  副疑似エコー発生器 220  副疑似エコー発生器22内副Xレジスタ22
1  副疑似エコー発生器22内副Hレジスタ222 
 副疑似エコー発生器22内副積和回路223  副疑
似エコー発生器22内副係数制御回路2237  Xレ
ジスタ入力端子 2238  Hレジスタ出力端子 2239  Hレジスタ入力端子 224  制御信号入力端子 225  疑似エコー出力端子 226  残留エコー入力端子 227  レジスタ加算器出力端子 229  受信信号入力端子 23  レジスタ加算器 24  収束比較制御器 25  主減算器 26  副減算器 40  本発明による実施例2のエコーキャンセラ装置
41  レジスタ制御回路 421  主疑似エコー発生器 422  副疑似エコー発生器 423  副疑似エコー発生器 431  主減算器 432  副減算器 433  副減算器 50  本発明による実施例3のエコーキャンセラ装置
51  レジスタ制御回路 521  主疑似エコー発生器 522  副疑似エコー発生器 531  主減算器 532  副減算器 60  本発明による実施例4のエコーキャンセラ装置
61  レジスタ制御回路 621  主疑似エコー発生器 622  副疑似エコー発生器 623  副疑似エコー発生器 624  副疑似エコー発生器 631  主減算器 632  副減算器 633  副減算器 634  副減算器 70  本発明による実施例5のエコーキャンセラ装置
71  レジスタ制御回路 721  主疑似エコー発生器 722  主疑似エコー発生器 723  副疑似エコー発生器 724  副疑似エコー発生器 731  主減算器 732  主減算器 733  副減算器 734  副減算器 741  固定遅延器 742  固定遅延器 80  本発明による実施例6のエコーキャンセラ装置
81  レジスタ制御回路 821  高域主疑似エコー発生器 822  低域主疑似エコー発生器 823  高域副疑似エコー発生器 824  低域副疑似エコー発生器 831  減算器 832  減算器 833  減算器 834  減算器 841  高域通過フィルタ 842  低域通過フィルタ 85  合成器
【数16】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  送信回路に挿入される減算器と、受信
    信号と残留エコーの関係に従って、前記減算器にエコー
    信号を供給する疑似エコー発生手段を有するエコーキャ
    ンセル方式において、主疑似エコー発生手段と副疑似エ
    コー発生手段を具備し、主疑似エコー発生手段は信号中
    のエコーに対応する主疑似エコーを提供し、副疑似エコ
    ー発生手段は前記減算器の出力である主残留エコーより
    副疑似エコーを引いた副残留エコーを提供し、前記主疑
    似エコーと副疑似エコーを比較する制御器を設け、該制
    御器の出力により、前記各疑似エコー発生手段の内部状
    態を制御することを特徴とするエコーキャンセル方式。
  2. 【請求項2】  ダブルトーク検出手段からの検出情報
    を、前記制御器の出力とともに、主、副各疑似エコー発
    生手段内部の各値を制御する手段の制御情報として用い
    る、ことを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセル
    方式。
  3. 【請求項3】  低レベル信号検出手段からの検出情報
    を、前記制御器の出力とともに、主、副各疑似エコー発
    生手段内部の各値を制御する手段の制御情報として用い
    る、ことを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセル
    方式。
  4. 【請求項4】  前記主疑似エコー発生手段及び副疑似
    エコー発生手段の少なくとも一方が複数個設けられ、少
    なくとも一つの主疑似エコー発生手段、または副疑似エ
    コー発生手段が、予め測定されたエコーパスの特性に従
    ってプリセットされることを特徴とする請求項1記載の
    エコーキャンセル方式。
  5. 【請求項5】  前記主疑似エコー発生手段及び副疑似
    エコー発生手段の少なくとも一方が複数個設けられ、少
    なくとも一つの主疑似エコー発生手段、または副疑似エ
    コー発生手段が、既知のエコーパスの特性に従ってプリ
    セットされるエコーキャンセル方式。
  6. 【請求項6】  請求項1記載の方式によるエコーキャ
    ンセラを複数の回線に時分割的に適用することを特徴と
    するエコーキャンセル方式。
  7. 【請求項7】請求項1記載の方式によるエコーキャンセ
    ラを信号の成分毎に適用することを特徴とするエコーキ
    ャンセル方式。
  8. 【請求項8】送信回路に挿入される減算器と、受信信号
    と残留エコーの関係に従って、前記減算器にエコー信号
    を供給する疑似エコー発生手段を有するエコーキャンセ
    ル方式において、主疑似エコー発生手段と副疑似エコー
    発生手段を具備し、主疑似エコー発生手段は、信号中の
    エコーに対応する主疑似エコーを提供し、副疑似エコー
    発生手段は、前記と同一の信号中のエコーに対応する副
    疑似エコーを提供し、前記主疑似エコーと副疑似エコー
    を比較する制御器を設け、該制御器の出力により、前記
    各疑似エコー発生手段の内部状態を制御することを特徴
    とするエコーキャンセル方式。
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