JP2007519316A - エコー・キャンセラ回路のためのダブル・トーク活動度検出器および方法 - Google Patents

エコー・キャンセラ回路のためのダブル・トーク活動度検出器および方法 Download PDF

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Abstract

エコー・キャンセラ回路(10)のためのダブル・トーク活動度検出器(30)および方法は、少なくともエコー・キャンセラ前アップリンク・データ(40)に基づいてダブル・トーク状態を検出する確率を向上させる。エコー・キャンセラ回路(10)は、ダブル・トーク活動度確率データ発生器(30)とエコー・キャンセラ段(20)とを含む。ダブル・トーク活動度確率データ発生器(30)は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ(40)を受信し、それに応答して、ダブル・トーク活動度確率データ(50)を生成する。エコー・キャンセラ段(20)は、ダブル・トーク活動度確率データ発生器(30)に接続され、ダウンリンク・データ(60)とエコー・キャンセラ前アップリンク・データ(40)とダブル・トーク活動度確率データ(50)とを受信し、それらに応答して、減衰したアップリンク・データ(70)を生成する。

Description

本発明は一般に、通信システムに関し、詳細には、エコー・キャンセラおよびエコー・キャンセル方法に関する。
通信システム内でのエコーは、エンド・ユーザからの送信信号の一部が、遅延期間の後にその送信信号の発信元に戻ったものと、一般に特徴づけられる。当該技術分野において知られているように、近端ユーザからアップリンク信号が遠端ユーザに送信される。逆に、近端ユーザはダウンリンク信号を遠端ユーザから受信する。たとえば、エコーが近端で起こるのは、近端ユーザがアップリンク信号をアップリンク経路上で発生させて、送信信号の一部が、遠端で反射されてエコー信号としてダウンリンク経路上を近端まで戻るときである。エコーが遠端で起こるのは、遠端ユーザがダウンリンク信号をダウンリンク経路上で発生させて、送信信号の一部が、近端で反射されてエコー信号としてアップリンク経路上を遠端まで戻るときである。送信信号の反射は、多くの理由により起こり得る。たとえば、遠端における4本/2本のワイヤ・ハイブリッドでのインピーダンス・ミスマッチ、または電話機、無線装置、もしくはハンズ・フリー・スピーカ電話機における音響結合によるフィードバックである。遅延された送信信号に対応するエコー信号は、近端ユーザにとっては不快なものであると考えられ、場合によっては、「ハウリング」として知られている不安定な状態をもたらす可能性がある。
エコー信号の送信を除去するかまたは減らすことを試みるには、近端および遠端の両方における全てのエコー発生源においてエコー・キャンセラが必要である。エコー・キャンセラは、以下で用いることができる。すなわち無線装置、たとえばパーソナル・データ・アシスタント(PDA)、携帯電話、双方向無線、携帯電話用の自動車キット、自動車電話、および地理的領域の至る所を移動することができる他の好適な装置である。さらに、エコー・キャンセラは、以下で用いることができる。すなわちワイヤーライン装置、たとえばハンズ・フリー・スピーカ電話機、ビデオ・音響会議電話および電話機、あるいは、遠距離通信業界において一般電話システム(POTS)装置として通常呼ばれる電話機である。ハンズ・フリー・スピーカ電話機には通常、アップリンク信号を生成するマイクロフォン、ダウンリンク信号を音響的に生成するスピーカ、エコー信号を打ち消すエコー・キャンセラ、および電話機回路が含まれている。
エコー・キャンセラは、遠端が送信しているときに近端で生成されるエコー信号を打ち消すことを試みる。打ち消しは、スピーカとマイクロフォンとの間の音響結合チャネルを通して伝わる増幅されたダウンリンク音響信号の一部に対応するエコー推定データを生成することによって、行なわれる。エコー・キャンセラは、音響結合チャネルをモデリングし、それに応答して、エコー・キャンセラ適応フィルタを用いてエコー推定データを生成する。エコー・キャンセラ適応フィルタで用いるモデリング技術は、たとえば音響結合チャネルをモデリングするための重み係数の組を有する最小2乗法(LMS)有限インパルス応答(FIR)フィルタを用いるもの、または当該技術分野において周知の他の同様のモデリング技術である。エコー・キャンセラ適応フィルタでは、マイクロフォンが受信したエコー・キャンセラ前アップリンク・データからエコー推定データを差し引いて、エコー・キャンセラ後アップリンク・データを生成することが試みられる。エコー・キャンセラ後アップリンク・データは、エコー・キャンセラ適応フィルタで用いられ、有限インパルス応答フィルタの重み係数が動的に更新される。
ハンズ・フリー・スピーカ電話機は、車載音響システムに組み込み得る。車両は、好適であれば如何なる車両であっても良く、たとえば自動車、ボート、または飛行機である。車載音響システムは、増幅器、スピーカ、および音響供給源を含み得る。音響供給源は、たとえばチューナ回路、CD/DVDプレーヤ、テープ・プレーヤ、ハード・ドライブ再生システム、人工衛星無線などである。車載音響システムは、通信装置、たとえばテレマティックス通信モジュールと、一体化され得る。たとえば、テレマティックス通信モジュールとして、ゼネラル・モータ(General Motors)社のオン・スター(OnStar)システムにおける構成部品がある。テレマティックス通信モジュールは通常、位置情報および音響(たとえば音声)などのデータを、収集して配布する。
通常、ダウンリンク経路を通して遠端から受信されたダウンリンク音響信号は、車載音響システム内の少なくとも1つのスピーカを通して再生される。しかし、ハンズ・フリー・スピーカ電話機が車両に組み込まれていると、少なくとも1つのスピーカとマイクロフォンとの間に著しい結合が生じる場合がある。その結果、増幅されたダウンリンク音響信号が少なくとも1つのスピーカを通して送信され、その増幅されたダウンリンク音響信号が、マイクロフォンによって、エコー信号として部分的に受信される。
エコー・キャンセラは、以下の4つの想定されるモードの検出に応答して動作する。すなわち、ダウンリンク・トーキング、アップリンク・トーキング、ダブル・トーク、およびアイドルである。ダウンリンク・トーキング・モードの間は、エコー・キャンセラ適応フィルタは、FIRフィルタの重み係数を動的に適応させることによって音響結合チャネルをモデリングすることを試みる。さらに、たとえば減衰器などのプリ・プロセッサおよびポスト・プロセッサを、エコー信号の影響を減らすために用いる場合もある。
アイドル・モードの間は、近端ユーザおよび遠端ユーザは会話していない。したがって、ダウンリンク信号が存在していないので、エコー・キャンセラ適応フィルタは通常使われていない。しかしダブル・トーク・モードの間は、エコー・キャンセラ前アップリンク・マイクロフォン信号に、干渉信号およびエコー信号の両方が含まれている。干渉信号には、近端側音声、種々のノイズ成分、および歪みが含まれる。種々のノイズ成分には、音響システムの非直線性、スピーカ歪み、マイクロフォン上の乱流、道路ノイズ、風の音、ターン・シグナル、およびフロントガラスのワイパ・ノイズが含まれる。結果として、エコー・キャンセラ適応フィルタは、以前の重み係数モデリングに基づいてエコー成分を取り除くことを試み、そして所望の送信信号を送ることを試みる。ダブル・トーク・モードの間にFIR重み係数が更新されると、重み係数は発散して、音響結合チャネルの推定が不正確になる場合がある。その結果、エコー・キャンセラ適応フィルタの効果が低くなる。このような状態の下では、適応フィルタは、事実上すべてのエコー成分を取り除いて、不安定になる場合がある。その結果、破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データによって、音響残留エコーまたは不快な大きい音のノイズが、遠端で生じる場合がある。
1つの方法によれば、エコー・キャンセラは、ダブル・トーク・モードを検出するために、ダブル・トーク検出器を用いる。エコー・キャンセラは、ダブル・トーク・モードの検出に応答して、係数の更新を中止するが、フィルタは依然として動作することができ、以前のモデリング作業に基づいてエコーを取り除くことを試みる。しかしこれらのダブル・トーク検出器からは、2値出力が、単一の測定基準に基づいて生成される。測定基準はたとえば、エコー・キャンセラ前のアップリンク・マイクロフォン・エネルギー・レベル閾値または何らかの形式の相関閾値である。その結果、これらのダブル・トーク検出器は、騒音が多い環境(たとえば自動車環境)においては、そこで生じる種々の状態に渡って常に正確というわけではない。さらに、これらのダブル・トーク検出器は、騒音が多い環境では機能が不十分である。なぜならば、ノイズが原因で、ダブル・トーク検出器が近端側音声の存在を誤って示す場合があるからである。その結果、遠端で残留エコーが聞こえる場合があり、またはアップリンク・データが不相応に減衰することがある。
本発明は、添付図において、一例として示されており、限定されるものではない。図では、同様の参照数字は同様の構成要素を示している。
エコー・キャンセラ回路のためのダブル・トーク活動度検出器および方法によって、少なくともエコー・キャンセラ前アップリンク・データに基づいてダブル・トーク状態を検出する確率が向上する。エコー・キャンセラ回路には、ダブル・トーク活動度確率データ発生器とエコー・キャンセラ段とが含まれている。ダブル・トーク活動度確率データ発生器は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応答して、ダブル・トーク活動度確率データを生成する。エコー・キャンセラ段は、ダブル・トーク活動度確率データ発生器に接続されており、ダウンリンク・データとエコー・キャンセラ前アップリンク・データとダブル・トーク活動度確率データとを受信する。エコー・キャンセラ段は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データとダブル・トーク活動度確率データとに応答して、減衰したアップリンク・データを生成する。
他にも優位性はあるが、本発明によって、ダブル・トークの検出精度が、厳しい音響環境においてさえも向上し、さらにダブル・トークの影響が緩和されるかまたは取り除かれる。単一の測定基準に基づいてダブル・トーク・モードの2値表示を生成するのではなく、ダブル・トーク活動度確率データ発生器によって、複数の測定基準に基づいてダブル・トーク状態の検出に関する確実性レベルを設定するためのダブル・トーク活動度確率データが生成される。さらに、ダブル・トーク活動度確率データによって、ダブル・トーク活動度確率データが生成される。ダブル・トーク活動度確率データ発生器が与えるダブル・トーク状態の表示は、単一の測定基準に基づいてダブル・トーク・モードの2値表示を与えるダブル・トーク検出器が与え得る表示よりも正確である。さらに、ダブル・トーク活動度確率データを生成することによって、エコー・キャンセラ回路の種々の構成要素を独立して調整または制御することができる。構成要素は、たとえば、適応フィルタ、プリ・プロセッサ、および、ポスト・プロセッサであり、これらは、ダブル・トークが存在する場合、適切な制御判定を行なうためには異なる確実性の度合いが必要となることがある。したがって、ダブル・トーク活動度確率データ発生器を用いることで、エコー・キャンセラ回路の種々の要素に対する1つまたは複数の制御メカニズムを設けることができ、エコー・キャンセラ回路が単一の2値判定に依存する場合に比べて高い信頼性を得ることができる。たとえば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器は、エコー・キャンセラ適応フィルタの適応速度を、エコー・キャンセラ適応フィルタの安定性を向上させるために、およびダブル・トーク活動状態に適応させるために、可変制御し得る。ダブル・トーク活動度確率データ発生器は、エコー・キャンセラの前処理要素または後処理要素の制御を、ダブル・トークがある場合の確実性の度合いに関係する個々の閾値に基づいて独立して行い得る。ダブル・トーク活動度確率データ発生器によって、エコー・キャンセラ回路内の複数のパラメータを、複数の測定基準に基づいて制御することができる。測定基準はたとえば、スピーカとマイクロフォンとの間の音響結合の結果としてのノイズ・エコーの検出、および近端側音声の検出である。
図1は、エコー・キャンセラ回路10のブロック図であり、エコー・キャンセラ回路10は、エコー・キャンセラ段20とダブル・トーク活動度確率データ発生器30とを含んでいる。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答してダブル・トーク活動度確率データ50を生成する。エコー・キャンセラ段20は、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30に接続されている。エコー・キャンセラ段20は、ダウンリンク・データ60とエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40とダブル・トーク活動度確率データ50とを受信し、それらに応答して、少なくとも、減衰したアップリンク・データ70を生成する。
エコー・キャンセラ回路10は、マイクロフォンとスピーカとの間の音響結合の影響を補償するか、または、インピーダンス・ミスマッチたとえば当該技術分野において知られているネットワーク・ハイブリッド回路とのミスマッチによる遠端における反射を補償し得る。さらにエコー・キャンセラ回路10は、当該技術分野において知られている遠距離通信システムのアナログまたはデジタル・モデムに用い得る。図1に示す種々のリンクは、電気信号またはデータ(必要に応じて)を運ぶための好適なメカニズムであれば如何なるメカニズムであっても良い。
エコー・キャンセラ回路10は、1つまたは複数の適切にプログラムされたプロセッサ、たとえばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)であって良く、したがって、実行可能な命令を収容する付随するメモリを含んでいる。実行可能な命令は、実行されると、エコー・キャンセラの回路10に本明細書で説明した動作を行なわせるものである。加えて、エコー・キャンセラ回路10は、本明細書で用いる場合、個別論理回路、ステート・マシーン、または、その他のハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェア、および/もしくはファームウェアからなる好適な組み合わせを、含み得る。
図2は、本発明の一実施形態によるダブル・トーク活動度を検出するための方法200を例示する。方法200は、図1に関するエコー・キャンセラ回路10によって行って良い。しかし好適であれば他の如何なる構造を用いても良い。方法200は、ステップ210から始まり、一連の動作として説明されるが、これらの動作は、好適であれば如何なる順序で行なっても良く、また好適であれば如何なる組み合わせで繰り返しても良いことが理解できる。
ステップ220に示すように、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信する。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に対してパワー・レベル、エネルギー・レベル、または振幅レベルを計算して、ダブル・トーク活動度確率データ50を生成し得る。たとえば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30がエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40のパワー・レベル、エネルギー・レベル、または振幅レベルを適切な時間に渡って計算できるように、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40には、1つまたは複数の音声フレームを含み得る。たとえば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、パワー・レベル、エネルギー・レベル、または振幅レベルを、1つまたは複数の音声フレームに渡って、平均または他の好適な関数に基づいて計算し得る。一例によれば、音声フレームの時間は20ミリ秒であって良く、これは、8,000サンプリング/秒における160サンプリングに対応する。音声フレームは、任意の好適な時間、および任意の好適なサンプリング速度における任意の好適なサンプリング数に対応し得る。
ステップ230に示すように、エコー・キャンセラ段20は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40とダブル・トーク活動度確率データ50とを受信し、それらに応答して、減衰したアップリンク・データ70を生成する。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を分析し、確率密度関数に基づいてダブル・トーク活動度確率データ50を生成し得る。確率密度関数は、近端側音声の検出、バックグラウンド・ノイズ、遠端での音声を関係づけて、ダブル・トーク活動度の確率を導くものである。一実施形態によれば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が用いる確率密度関数は、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が、たとえばバックグラウンド・ノイズまたは音響エコーの存在に起因するダブル・トーク活動度の誤った表示に過度に敏感になることがないように、最適化されている。さらに、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、適切な処置を行うことができるよう、近端側音声の検出が十分に高感度かつ正確となるように最適化されている。適切な処置は、たとえば、エコー・キャンセラ適応フィルタが発散しないように、エコー・キャンセラ段20の1つまたは複数のパラメータを制御することによって行なわれる。
図3は、通信システム300のブロック図であり、通信システム300は、通信装置310、音響システム320、マイクロフォン330、およびアンテナ340を含んでいる。マイクロフォン330は、たとえば、エコー信号342、近端側音声344、およびバックグラウンド・ノイズ346を受信する。通信装置310には、エコー・キャンセラ回路10、および送受信装置350が含まれている。エコー・キャンセラ回路10には、エコー・キャンセラ段20、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30、およびアナログ−デジタル・コンバータ360が含まれている。
エコー・キャンセラ段20には、プリ・プロセッサ370、ポスト・プロセッサ380、エコー・キャンセラ適応フィルタ382、加算器論理回路384、およびデジタル−アナログ・コンバータ386が含まれている。一実施形態によれば、エコー・キャンセラ適応フィルタ382は、ダブル・トーク活動度確率データ50に応答して、エコー・キャンセル適応速度を小さくする。たとえば、ダブル・トークの高い確率が発生したとき、またはダブル・トーク状態が低いという確実性があるときに、エコー・キャンセラ適応フィルタ382によって係数重み付け適応を遅くしても良い。これは、バックグラウンド・ノイズ346または近端側音声344によってエコー・キャンセラ適応フィルタ382が不安定になる可能性を減らすためである。したがって、係数重み付け適応を遅くすることによって、破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388が生成される可能性が減る。同様に、ダブル・トーク活動度確率データ50を用いて、エコー・キャンセラにおける他のメカニズムたとえばプリ・プロセッサ370およびポスト・プロセッサ380を、独立に制御することができる。このように、当該技術分野において知られている典型的な2値のダブル・トーク測定基準と比較すると、ダブル・トーク確率データ50を用いることによって、システム制御および信頼性を高くすることができる。
プリ・プロセッサ370は、ダウンリンク・データ60とダブル・トーク活動度確率データ50とを受信し、それらに応答して、減衰したダウンリンク・データ72を、ダウンリンク・データ60に応答して生成する。エコー・キャンセラ適応フィルタ382は、減衰したダウンリンク・データ72とエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388とを受信し、それらに応答して、エコー推定データ386を生成する。したがって、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、バックグラウンド・ノイズ346および近端側音声344の存在を正確に検出する。そのため、エコー・キャンセラ適応フィルタ382を不安定にすることがないような措置を取ることができる。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、音響結合チャネル398によって生じるエコー信号342と、近端側音声344と、バックグラウンド・ノイズ346とを区別する。したがって、ダブル・トーク活動度確率発生器30によって、バックグラウンド・ノイズ346または近端側音声344が、エコー信号342として誤って解釈されることが回避される。その結果、エコー・キャンセラ適応フィルタ382は不安定にはならない。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が、バックグラウンド・ノイズ346、近端側音声346、およびエコー信号342の存在を正確に検出しおよび区別することで、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40が適切に減衰され、その結果、破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388が遠端ユーザに伝わることはない。
一実施形態によれば、ダブル・トークが起こる確率が高い場合には、発散を回避するために、エコー・キャンセラ適応フィルタ382における係数重み付け適応を遅くして良い。たとえば、係数重み付け適応を不必要に遅くしても、ほとんど差し支えないと考えられる。しかし、ダブル・トークまたは過剰なバックグラウンド・ノイズ346が存在する場合に係数重み付け適応を行なうと、不安定になって、破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388が生成される場合もある。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、破損した減衰したアップリンク・データ70の送信を回避しようとするので、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を誤って減衰させて、破損した減衰したアップリンク・データ70の送信(遠端ユーザに伝わる)を潜在的に可能にすることが好ましい。
加算器論理回路384は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40とエコー推定データ386とを受信し、それらに応答して、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を生成する。ポスト・プロセッサ380は、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388とダブル・トーク活動度確率データ50とを受信するように動作し、それらに応答して、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を減衰させて、減衰したアップリンク・データ70を生成する。一実施形態によれば、ポスト・プロセッサ380には、アップリンク・データ減衰器390が含まれ、プリ・プロセッサ370にはダウンリンク・データ減衰器392が含まれる。アップリンク・データ減衰器390は、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を減衰させ、ダブル・トーク活動度確率データ50に応答して、減衰したアップリンク・データ70を生成する。したがって、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30がダブル・トーク状態が存在すると判定した場合、およびダブル・トーク状態が起こる確率が所定のレベルを超えた場合には、アップリンク・データ減衰器390は、ダウンリンク・データは検出されるがダブル・トークが起こる確率が低い状況と比べて、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388の減衰を調整し得る。アップリンク・データ減衰器390は、破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388の振幅を、減衰したアップリンク・データ70として送信する前に小さくして、残留エコーあるいは破損したエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388が遠端ユーザに伝わらないようにする。しかし遠端で聞かれる残留エコーを完全になくすかまたはそのレベルを小さくする一方で、所望の近端側音声を比較的影響されずに送信することが依然として可能であることを保証するために、ダブル・トーク確率データ50に応じて、種々の減衰ストラテジを使用しても良い。
デジタル−アナログ・コンバータ386は、ダウンリンク・データ減衰器392に接続されている。デジタル−アナログ・コンバータ386は、減衰したダウンリンク・データ72を受信し、それに応答して、ダウンリンク音響信号394を生成する。音響システム320には、再生システム322、増幅器324、および少なくとも1つのスピーカ326が含まれる。再生システム322には、チューナ回路332、テープ・プレーヤ334、CD/DVDプレーヤ336、およびハード・ドライブ338が含まれている。増幅器324は、デジタル−アナログ・コンバータ386に接続され、ダウンリンク音響信号394を受信し、それに応答して、増幅されたダウンリンク音響信号396を生成する。マイクロフォン330は、少なくとも1つのスピーカ326によって音響結合チャネル398を介して音響的に生成される増幅されたダウンリンク音響信号396の少なくとも一部を受信するように、動作する。マイクロフォン330は、増幅されたダウンリンク音響信号396に応答して、エコー・キャンセラ前アップリンク信号399を生成する。アナログ−デジタル・コンバータ360は、マイクロフォン330、加算器論理回路384、およびダブル・トーク活動度確率データ発生器30に接続されている。アナログ−デジタル・コンバータ360は、エコー・キャンセラ前アップリンク信号399を受信し、それに応答して、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を生成する。
図4は、本発明の一実施形態によるダブル・トーク活動度確率データ発生器30のブロック図である。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30には、センタ・パワー・クリップド・データ発生器440、センタ対合成パワー比率データ発生器450、歪みデータ発生器460、およびダブル・トーク・ソフト判定論理回路470が含まれている。センタ・パワー・クリップド・データ発生器440は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答して、センタ・パワー・クリップド・データ472を生成する。
スピーカ326を通して送信される増幅されたダウンリンク音響信号396は、その周波数スペクトルの一部が非知覚的な方法で変更される。その結果、増幅されたダウンリンク音響信号396のうち、マイクロフォン330が検出しおよびダブル・トーク活動度確率データ発生器30がエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40として処理した部分が、エコー信号342でもバックグラウンド・ノイズ346でもなく近端側音声344として識別され得る。このような実施形態の1つにおいては、増幅されたダウンリンク音響信号396におけるスペクトルの一部をノッチ・フィルタによって取り除き得る。その結果、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が受信したエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に、取り除かれたスペクトル・バンドの対応する部分があるように見える場合には、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、受信したエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40の原因は、近端側音声394ではなく増幅されたダウンリンク音響信号396である可能性が高いと判定することができる。その結果、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、ダブル・トーク状態が発生する確率は低いものと判定し得る。逆に、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が、ノッチ・フィルタが規定するスペクトル・バンド内のエネルギーがエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に含まれると判定した場合には、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40が近端側音声344を受信している可能性は高く、したがってダブル・トーク状態が存在する確率は高いものと判定し得る。したがって、センタ・パワー・クリップド・データ発生器440は、ノッチ・フィルタが規定するスペクトル・バンドのエネルギー含有量を分析して、エネルギー・レベルを閾値レベルと比較し得る。スペクトル・バンドが規定するスペクトル内のエネルギー・レベルが、ある絶対的なエネルギー・レベルを上回っている場合には、ダブル・トーク状態が存在する確率は高くなる。
センタ対合成パワー比率データ発生器450は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信して、それに応答して、センタ対合成パワー比率データ474を生成する。歪みデータ発生器460は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答して、歪みデータ476を生成する。ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470は、センタ・パワー・クリップド・データ発生器440、センタ対合成パワー比率データ発生器450、および歪みデータ発生器460に接続されている。ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470は、センタ・パワー・クリップド・データ472とセンタ対合成パワー比率データ474と歪みデータ476とを受信し、それらに応答して、ダブル・トーク活動度確率データ50を生成する。
センタ・パワー・クリップド・データ発生器440には、センタ・バンド・パス・フィルタ480、クリッピング前パワー推定論理回路482、センタ・クリッパ論理回路484、およびクリッピング後パワー推定論理回路486が含まれる。センタ・バンド・パス・フィルタ480は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答して、センタ・バンド・パス・データ488を生成する。センタ・クリッパ論理回路484は、センタ・バンド・パス・データ488を受信し、それに応答して、センタ・クリップド・バンド・パス・データ462を生成する。クリッピング前パワー推定論理回路482は、センタ・バンド・パス・データ488を受信し、それに応答して、センタ・パワー・クリップド・データ489を生成する。クリッピング後パワー推定論理回路486は、センタ・クリップド・バンド・パス・データ462を受信し、それに応答して、センタ・パワー・クリップド・データ472を生成する。
センタ対合成パワー比率データ発生器450には、下側バンド・パス・フィルタ489、上側バンド・パス・フィルタ490、加算器論理回路491、合成パワー推定論理回路492、およびセンタ対合成パワー比率データ発生器493が含まれている。下側バンド・パス・フィルタ489は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答して、下側バンド・データ494を生成する。上側バンド・パス・フィルタ490は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信し、それに応答して、上側バンド・データ495を生成する。加算器論理回路491は、下側バンド・データ494および上側バンド・データ495を受信し、それらに応答して、合成バンド・データ496を生成する。たとえば、合成バンド・データ496は、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するバンド幅の外側の上側および下側のバンド・エネルギー・レベルを表わしていて、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するバンド幅のセンタ内のエネルギー・レベルを比較するためのベースライン基準を与える。
合成対パワー推定論理回路492は、合成バンド・データ496を受信し、それに応答して、合成パワー・データ497を生成するように動作する。センタ対合成パワー比率データ発生器493は、合成パワー・データ497とセンタ・パワー・プレ・クリップド・データ489とを受信し、それらに応答して、センタ対合成パワー比率データ474を生成する。
図5に、本発明の他の実施形態によりダブル・トーク活動度確率データ50に応答してエコー・キャンセラ回路10を制御するための方法500を例示する。方法500は、エコー・キャンセラ10によって行って良い。しかし好適であれば他の如何なる構造を用いても良い。方法500は、ステップ510から始まり、一連の動作として説明されるが、これらの動作は、好適であれば如何なる順序で行なっても良く、また好適であれば如何なる組み合わせで繰り返しても良いことが理解できる。さらに、方法500はステップ590で終了するが、方法500は、ステップ510または好適であれば他の如何なるステップに折り返して戻っても良い。ステップ520に示すように、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信する。ステップ530に示すように、センタ・パワー・クリップド・データ発生器440は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、センタ・パワー・クリップド・データ472を生成する。
ステップ540に示すように、センタ対合成パワー比率データ発生器450は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、センタ対合成パワー比率データ474を生成する。たとえば、センタ対合成パワー比率データ発生器450は、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するスペクトル・バンド内のエネルギーを、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するスペクトル・バンド幅の上側および下側バンドの両方におけるエネルギーと比較する。したがって、センタ・バンド・パス・フィルタ480のバンド幅が規定するセンタ・バンド幅と、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するバンド幅の上側および下側のバンドとの間で、相対的な測定が行なわれる。相対的な測定によって、センタ・バンド・パス・フィルタ480のバンド幅と上側および下側のバンドとの間の相対的なエネルギー量の測定値を得ることができる。この実施形態によれば、上側および下側のバンドによって、センタ・バンド・パス・フィルタ480のバンド幅が規定するスペクトルのセンタにおけるエネルギー・レベルを比較するための合成測定が行なわれる。
ステップ550に示すように、歪みデータ発生器460は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、歪みデータ476を生成する。たとえば、受信したエコー・キャンセラ前アップリンク・データ40が歪められると、歪みは、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するバンド幅のスペクトルにノイズを加える場合があり、その結果、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40のスペクトル・バンド幅内のノッチにおける関連情報を検出する能力に影響する。したがって、歪みデータ発生器460が、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40が歪められていると判定した場合には、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、センタ・バンド・パス・フィルタ480が規定するバンド幅内のスペクトル・エネルギーが満たされているか、または、変更されている場合がある可能性を補償し得る。
ステップ560に示すように、ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470は、クリップド・センタ・パワー・データ472、センタ対合成パワー比率データ474および歪みデータ476に応答して、ダブル・トーク活動度確率データ50を生成する。すなわち、ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470は、帯域内信号エネルギーの絶対パワー測定値と、帯域内エネルギー・レベル測定値と側波帯エネルギー・レベル測定値との間の相対的差異と、歪み検出との組み合わせに基づいて、ダブル・トーク活動度確率データ50を生成する。
ステップ570に示すように、ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470はダブル・トーク活動度確率データ50をエコー・キャンセラ適応フィルタ382に与えて、ダブル・トーク活動度確率データ50に応答して適応フィルタ重み係数を調整する。前述したように、エコー・キャンセラ適応フィルタ382は、重み係数の発散を回避して、したがって確率エコー・キャンセラ適応フィルタ382の効果が小さくなるかあるいは不安定になる確率を小さくするために、重み係数の適応速度を小さくし得る。
ステップ580に示すように、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、ダウンリンク・データ60を処理するために、プリ・プロセッサ370にダブル・トーク活動度確率データ50を提供する。さらにポスト・プロセッサ380は、ダブル・トーク活動度確率データ50に応答して、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を処理し得る。前述したように、プリ・プロセッサ370およびポスト・プロセッサ380は、ダウンリンク・データ60およびエコー・キャンセラ後アップリンク・データ388を減衰させ得る。しかし、好適であれば他の如何なるタイプの処理を用いても良い。たとえばフィルタリング、クリッピング、スペクトルまたは時間のマスキング、または何らかの他の装置または技術である。
図6は、本発明のさらに他の実施形態によりダブル・トーク活動度確率データ50に応答してエコー・キャンセラ回路を制御するための方法600の一例を例示するフローチャートである。方法600は、エコー・キャンセラ10によって行って良い。しかし好適であれば他の如何なる構造を用いても良い。方法600は、ステップ610から始まり、一連の動作として説明されるが、これらの動作は、好適であれば如何なる順序で行なっても良く、また好適であれば如何なる組み合わせで繰り返しても良いことが理解できる。たとえば、方法600はステップ670で終了するが、方法600は、ステップ610または好適であれば他の如何なるステップに折り返して戻っても良い。
ステップ611に示すように、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40を受信する。このステップは、図5のステップ520および図2のステップ220(前述した)と同様である。
ステップ612に示すように、センタ・バンド・パス・フィルタ480は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、センタ・バンド・パス・データ488を生成する。ステップ614に示すように、センタ・クリッパ論理回路484は、センタ・バンド・パス・データ488に応答して、センタ・クリップド・バンド・パス・データ462を生成する。ステップ616に示すように、クリッピング後パワー推定論理回路486は、センタ・クリップド・バンド・パス・データ462に応答して、センタ・パワー・クリップド・データ472を生成する。
ステップ620に示すように、下側バンド・パス・フィルタ489は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、下側バンド・データ494を生成する。ステップ622に示すように、上側バンド・パス・フィルタ490は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、上側バンド・データ495を生成する。ステップ624に示すように、加算器論理回路491は、下側バンド・データ494と上側バンド・データ495とを組み合わせて、合成バンド・データ496を生成する。ステップ624において合成パワー推定論理回路492は、合成バンド・データ496に応答して、合成パワー・データ497を生成する。ステップ626に示すように、センタ対合成パワー比率データ発生器493は、センタ・パワー・クリップド・データ489および合成パワー・データ497に応答して、センタ対合成パワー比率データ474を生成する。ステップ618に示すように、歪みデータ発生器460は、エコー・キャンセラ前アップリンク・データ40に応答して、歪みデータ476を生成する。
ステップ640に示すように、ダブル・トーク・ソフト判定論理回路470は、クリップド・センタ・パワー・データ472、センタ対合成パワー比率データ474、および歪みデータ476に応答して、ダブル・トーク活動度確率データ50を生成する。
ステップ650に示すように、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、ダブル・トーク活動度確率データ50をエコー・キャンセラ適応フィルタ382に与えて、適応速度、重み係数、または好適であれば他の如何なるエコー・キャンセラ・フィルタ適応パラメータも調整する。一実施形態によれば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、ダブル・トーク活動度確率データ50をダウンリンク・データ減衰器392に与えて、ダウンリンク・データ60を減衰させ、それに応じて、減衰したダウンリンク・データ72を生成する。ステップ660に示すように、アップリンク・データ減衰器390は、エコー・キャンセラ後アップリンク・データ388およびダブル・トーク活動度確率データ50を受信し、それに応答して、減衰したアップリンク・データ70を生成する。
図7は、本発明の1つの典型的な実施形態による通信システム700のブロック図である。通信システム700には、通信装置310、音響システム320、スピーカ326、マイクロフォン330、無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)送受信装置710、WWANアンテナ720、730、750、753、無線装置740、742、無線インターフェース744、および無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アンテナ760、770が含まれている。
通信装置310にはさらに、プロセッサ772、WWAN送受信装置780、WLAN送受信装置790、および位置情報発生器792(たとえばグローバル・ポジショニング・システム(GPS)受信機)が含まれている。プロセッサ772は、位置情報発生器792から位置情報793を受信し、それに応答して、位置情報793を、WWAN送受信装置710、780または無線装置740、742に中継する。
プロセッサ772には、エコー・キャンセラ回路10が含まれている。エコー・キャンセラ回路10は、WWAN送受信装置710、無線ワイド・エリア・ネットワーク送受信装置780、無線装置インターフェース744、またはWLAN送受信装置790の1つまたは複数に接続され得る。たとえば、WWAN送受信装置780、710は、多くの無線装置、たとえば車載型移動電話、携帯型電話、無線携帯情報端末、無線忠実度装置(WiFi、すなわちIEEE802.11仕様に基づく装置)または好適な何らかの通信装置のいずれか1つを表し得る。一実施形態によれば、WWAN送受信装置710は通信装置310の外部にあって良く、したがってエコー・キャンセラ回路10は、無線ワイド・エリア・ネットワーク送受信装置710に、適切なリンク、たとえば当該技術分野において知られている有線ケーブルを介して接続され得る。他の実施形態によれば、WWAN送受信装置790は、通信装置310に組み込まれていても良い。
WLAN送受信装置790は、ブルートゥース準拠の装置もしくは無線忠実度装置(WiFi、すなわちIEEE802.11仕様に基づく装置)または好適な何らかの通信装置であって良い。たとえば、WWAN送受信装置790は、無線装置740に、ローカル・エリア・ネットワーク・インターフェース794、WLANアンテナ760、および無線ローカル・エリア・ネットワーク・アンテナ770を介して接続し得る。無線装置740は、携帯電話、無線インターフェースが取り付けられた携帯情報端末、または同様にWWANインターフェースが取り付けられた携帯型コンピュータであって良い。無線装置740、742、およびWWAN送受信装置710、780、790は、WWAN(たとえば公共のスイッチング電話機ネットワーク(PSTN)との通信に好適な携帯電話システム)と、通信し得る。したがって無線装置740、742は、携帯電話システムと、任意の無線通信プロトコルを用いて通信可能である。無線通信プロトコルは、たとえば、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続アクセス(TDMA)、高性能携帯電話標準(AMPS)、もしくはグループ特別モバイル(GSM)、または現時点で実施されているかまたは将来の何らかの好適なプロトコル、たとえば第3世代(3G)およびより高度な無線通信プロトコルである。
一実施形態による通信装置310には、ハウジングが含まれ、ハウジングに、プロセッサ772、WWAN送受信装置780、WLAN送受信装置WLAN790、および位置情報発生器792が収容される。通信装置310には、前述したものに加えて他の構成要素が含まれていても良いし、前述したものより少なくても良い。当該技術分野において知られているように、プロセッサ772、WWAN送受信装置780、WLAN790、および位置情報発生器792はそれぞれ、別個の回路基板または集積回路チップとして、1つの製造業者から製造しても良いし複数の製造業者から製造しても良い。回路基板は、必要に応じて、マザー・ボード、平坦もしくは非平坦なフレキシブル多芯ケーブル、多芯有線ケーブル、または好適な何らかのタイプの相互接続装置を用いて、相互接続し得る。各回路基板は、ハウジングまたは他の回路基板に、当該技術分野において知られている好適な締結装置(たとえばコネクタ、クランプ、クリップ、ネジ、ナット、およびボルト)を介して、直接的または間接的に取り付けるかまたは接続し得る。集積回路チップは、必要に応じて、回路基板、多回路チップ・キャリア、平坦なフレキシブル多芯ケーブル、多芯有線ケーブル、または好適な何らかのタイプの相互接続装置を介して、相互接続し得る。回路基板および集積回路チップは、化学的結合たとえば粘着剤または他の好適な締結装置を用いて、載置し得る。
一実施形態によれば、通信装置310のハウジングは、プロセッサ772およびメモリ320を備える回路基板、WWAN送受信装置780を備える回路基板、ならびにWLAN送受信装置790を備える回路基板を含み得る。前述したように、複数の回路基板は、相互接続され、ハウジングに、直接的または間接的に取り付けられるか、または接続される。さらに通信装置310ハウジングは、外部構成要素に接続するためのコネクタを含み得る。外部構成要素は、たとえば音響システム320、マイクロフォン330、WWANアンテナ730、WLANアンテナ770、WWAN送受信装置710、または、その他の好適な装置である。たとえば通信装置310は、本明細書で説明していない他の好適な構成要素に接続し得る。コネクタは、通信装置310を任意の外部構成要素に、たとえば有線ケーブル、光ファイバ・リンク、または、無線周波数インターフェースを介して相互接続するための好適な装置であれば如何なる装置であっても良い。
一実施形態によれば、通信装置310は、データ(音響音声を含む)の収集および配布をサポートするテレマティックス通信モジュールである。たとえば、テレマティックス通信モジュールは、ゼネラル・モータ社のオン・スター・システムに基づいていて良い。このシステムは、車両が事故に遭ったときに緊急援助を自動的に呼び出すものである。他の実施形態によれば、通信装置310は、次のような機能を行なうこともできる。たとえば遠隔エンジン診断、盗難車の追跡、およびロードサイド支援の提供、さらに他の機能である。
図8は、本発明の少なくとも一実施形態による車載通信システム800のブロック図である。車載通信システム800には、無線ローカル・エリア・ネットワーク・アンテナ770を介して無線装置740に接続される通信装置310が含まれている。たとえば、無線装置740と通信装置310との間のWLAN送受信装置790は、前述したように、ブルートゥース・インターフェースか、または無線装置クレードルを介したハード・ワイヤ接続部であって良い。たとえば通信装置310は、無線装置742に、無線装置インターフェース612たとえば無線装置クレードルを介して、接続し得る。
図8に示すような一実施形態においては、車載通信システム800は、図7に関して先に示したように、無線ローカル・エリア・ネットワーク送受信装置790を含んでいても良いし、あるいは通信装置310に組み込まれる無線ワイド・エリア・ネットワーク送受信装置780を含んでいても良い。あるいは、通信装置310は、通信装置310の外部にある無線ワイド・エリア・ネットワーク送受信装置710に接続しても良いし、好適であれば車両内の如何なる場所に載置しても良い。通信装置310は、前述したように音響システム320に接続し得る。したがって、音響システム320および通信装置310は、車両のトランク領域に示されているが、通信装置310および/または音響システム310は、好適であれば如何なる場所に配置しても良い。たとえば、ダッシュボードの最上部、下方、または前方である。一実施形態によれば、車両の音響システム320は、通信装置310および好適な何らかの送受信装置、たとえば無線ワイド・エリア・ネットワーク送受信装置780および無線ローカル・エリア・ネットワーク送受信装置790を含み得る。
他にも優位性があるが、本発明によって、ダブル・トークの検出精度が、厳しい音響環境においてさえも向上し、ダブル・トークの影響も緩和されるかまたは取り除かれる。単一の測定基準に基づいてダブル・トーク・モードの2値表示を生成するのではなく、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30によって、複数の測定基準に基づいてダブル・トーク状態の検出に関する確実性レベルを設定するためのダブル・トーク活動度確率データ50が生成される。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30が与えるエコー・キャンセラ・システム制御は、単一の測定基準に基づいてダブル・トーク・モードの2値表示を与えるダブル・トーク検出器が与える限定された制御とは対照的に、より信頼性が高い。ダブル・トーク活動度確率データ50を生成することによって、エコー・キャンセラ回路10の種々の構成要素を独立して調整または制御することができる。構成要素はたとえば、エコー・キャンセラ適応フィルタ382、プリ・プロセッサ370、およびポスト・プロセッサ380である。したがって、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30を用いて、エコー・キャンセラ回路の種々の要素に対する制御の1つまたは複数のメカニズムを実現することができる。たとえば、ダブル・トーク活動度確率データ発生器30は、エコー・キャンセラ適応フィルタ382の安定性を向上させるためにおよびダブル・トーク活動状態を調整するために、エコー・キャンセラ適応フィルタ382の適応速度を可変制御することができる。ダブル・トーク活動度確率データ発生器30によって、エコー・キャンセラ回路10内の複数のパラメータを、複数の測定基準に基づいて制御することができる。測定基準はたとえば、スピーカ326とマイクロフォン330との間の音響結合の結果としてのノイズ・エコーの検出、および近端側音声344の検出である。
本発明およびその種々の形態の他の変形および変更を実施することが当業者には明らかであり、本発明は前述の特定の実施形態には限定されないことが理解される。したがって、本発明は開示されおよび請求される基本原理の広範囲に含まれる変更、変形、または均等物に及ぶことが意図される。
本発明の一実施形態によるエコー・キャンセラ回路の一例を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態によるダブル・トーク活動度確率データに応答してエコー・キャンセラを制御するための方法の一例を例示するフローチャートである。 本発明の他の実施形態によるテレマティックス通信モジュールの一例を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態によるダブル・トーク活動度検出器の例を例示するブロック図である。 本発明の他の実施形態によるダブル・トーク活動度確率データに応答してエコー・キャンセラ回路を制御するための方法の一例を例示するフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態によるダブル・トーク活動度確率データに応答してエコー・キャンセラ回路を制御するための方法の一例を例示するフローチャートである。 本発明の1つの典型的な実施形態による通信システムの例を示すブロック図である。 本発明の1つの典型的な実施形態による車載通信システムのブロック図である。

Claims (9)

  1. エコー・キャンセラ回路であって、
    エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じてダブル・トーク活動度確率データを生成するように動作するダブル・トーク活動度確率データ発生器と、
    前記ダブル・トーク活動度確率データ発生器に動作可能に接続され、ダウンリンク・データと前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データと前記ダブル・トーク活動度確率データとを受信し、それらに応じて減衰したアップリンク・データを生成するように動作するエコー・キャンセラ段と、
    を備えるエコー・キャンセラ回路。
  2. 請求項1に記載のエコー・キャンセラ回路において、
    前記エコー・キャンセラ段が、
    前記ダブル・トーク活動度確率データ発生器に動作可能に接続され、前記ダブル・トーク活動度確率データと前記減衰したダウンリンク・データとを受信し、それらに応じてエコー推定データを生成及びエコー・キャンセル適応速度を調整するように動作するエコー・キャンセラ適応フィルタを含む、エコー・キャンセラ回路。
  3. 請求項1に記載のエコー・キャンセラ回路において、
    前記エコー・キャンセラ段がさらに、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データと前記エコー推定データとを受信し、それらに応じてエコー・キャンセラ後アップリンク・データを生成するように動作する加算器論理回路と、
    前記加算器論理回路に動作可能に接続され、前記エコー・キャンセラ後アップリンク・データと前記ダブル・トーク活動度確率データとを受信し、それらに応じて前記エコー・キャンセラ後アップリンク・データを減衰させて、前記減衰したアップリンク・データを生成するように動作するアップリンク・データ減衰器と、
    を含む、エコー・キャンセラ回路。
  4. 請求項1に記載のエコー・キャンセラ回路において、
    前記ダブル・トーク活動度確率データ発生器がさらに、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じてセンタ・パワー・プレ・クリップド・データとクリップド・センタ・パワー・データとを生成するように動作するセンタ・パワー・クリップド・データ発生器と、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データと前記センタ・パワー・プレ・クリップド・データとを受信し、それらに応じてセンタ対合成パワー比率データを生成するように動作するセンタ対合成パワー比率データ発生器と、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じて歪みデータを生成するように動作する歪みデータ発生器と、
    前記センタ・パワー・クリップド・データ発生器と前記センタ対合成パワー比率データ発生器と前記歪みデータ発生器とに動作可能に接続され、前記クリップド・センタ・パワー・データと前記センタ対合成パワー比率データと前記歪みデータとを受信し、それらに応じて前記ダブル・トーク活動度確率データを生成するように動作するダブル・トーク・ソフト判定論理回路と、
    を含む、エコー・キャンセラ回路。
  5. 請求項4に記載のエコー・キャンセラ回路において、
    前記センタ・パワー・クリップド・データ発生器がさらに、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じてセンタ・バンド・パス・データを生成するように動作するセンタ・バンド・パス・フィルタと、
    前記センタ・バンド・パス・フィルタに動作可能に接続され、前記センタ・バンド・パス・データを受信し、それに応じてセンタ・クリップド・バンド・パス・データを生成するように動作するセンタ・クリッパ論理回路と、
    前記センタ・バンド・パス・フィルタに動作可能に接続され、前記センタ・バンド・パス・データを受信し、それに応じて前記センタ・パワー・プレ・クリップド・データを生成するように動作するクリッピング前パワー推定論理回路と、
    前記センタ・クリッパ論理回路に動作可能に接続され、前記センタ・クリップド・バンド・パス・データを受信し、それに応じて前記クリップド・センタ・パワー・データを生成するように動作するクリッピング後パワー推定論理回路と、
    を含む、エコー・キャンセラ回路。
  6. 請求項5に記載のエコー・キャンセラ回路において、
    前記センタ対合成パワー比率データ発生器がさらに、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じて下側バンド・データを生成するように動作する下側バンド・パス・フィルタと、
    前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データを受信し、それに応じて上側バンド・データを生成するように動作する上側バンド・パス・フィルタと、
    前記下側バンド・パス・フィルタと前記上側バンド・パス・フィルタとに動作可能に接続され、前記下側バンド・データと前記上側バンド・データとを受信し、それらに応じて合成バンド・データを生成するように動作する加算器論理回路と、
    前記加算器論理回路に動作可能に接続され、前記合成バンド・データを受信し、それに応じて合成パワー・データを生成するように動作する合成パワー推定論理回路と、
    前記合成パワー推定論理回路と前記クリッピング前パワー推定論理回路とに動作可能に接続され、前記合成パワー・データと前記センタ・パワー・プレ・クリップド・データとを受信し、それらに応じて前記センタ対合成パワー比率データを生成するように動作するセンタ対合成パワー比率データ発生器と、
    を含む、エコー・キャンセラ回路。
  7. ダブル・トーク活動度を検出するための方法であって、
    エコー・キャンセラ前アップリンク・データに応答してダブル・トーク活動度確率データを生成すること、
    前記ダブル・トーク活動度確率データに応答して前記エコー・キャンセラ前アップリンク・データをエコー・キャンセルし、減衰したアップリンク・データを生成すること、
    を備える方法。
  8. 請求項7に記載の方法はさらに、
    前記ダブル・トーク活動度確率データに応答してダウンリンク・データを減衰させ、減衰したダウンリンク・データを生成することを備える、方法。
  9. 請求項7に記載の方法はさらに、
    前記ダブル・トーク活動度確率データに応答してエコー・キャンセル適応速度を低減することを備える、方法。
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