JPH04285000A - プレス機械の運転開始方法 - Google Patents

プレス機械の運転開始方法

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JPH04285000A
JPH04285000A JP4714491A JP4714491A JPH04285000A JP H04285000 A JPH04285000 A JP H04285000A JP 4714491 A JP4714491 A JP 4714491A JP 4714491 A JP4714491 A JP 4714491A JP H04285000 A JPH04285000 A JP H04285000A
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JP
Japan
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bottom dead
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die height
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JP4714491A
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Yoichi Yamamoto
洋一 山本
Yoji Moriwaki
森脇 洋治
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Nabtesco Corp
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Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス機械の運転開始方
法に関し、詳しくはプレス機械の生産速度の変更時や立
上げ時にその生産を開始可能になるまでの時間を短縮す
ることができるプレス機械の運転開始方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、プレス加工により製造される部品
(例えば電子部品)は益々高精度化しており、このよう
な部品を製造するプレス機械においては、ボルスタの上
面から下死点でのスライド下面までの距離寸法、すなわ
ちダイハイトの維持・管理がより重要になってきている
。従来からプレス機械の温度制御等を行ってこのダイハ
イトを管理することは行われていたが、不経済であった
。このため、例えば特開昭60−141399号公報に
記載されるように、連続運転時のスライド下死点位置を
所定範囲に制御する下死点制御装置を設けたものがある
【0003】この種のプレス機械においては、図5に示
すように、まず低速で運転を開始して、その低速運転状
態で加工品が良品となるまで検査とダイハイト補正を交
互に行ない(ステップP1 、P2 )、ダイハイトの
最適値を記憶する(ステップP3)。その後、生産速度
に達するまで、速度変更ダイヤルの操作にってり速度を
変更し(ステップP4 )、ダイハイトが前記最適値を
含む所定の下死点制御範囲に入るまでダイハイト補正を
繰り返してから(ステップP5 、P6 )、実生産速
度での生産を行なう(ステップP7 )。そして、生産
数量が所定数に達するまで(ステップP8 )、生産中
のダイハイトの変動に対し前記下死点制御装置による下
死点制御を実行する。次に、所定数量の生産後、生産速
度を変更する場合、低速での運転開始作業(ステップP
1 〜P6 )を始めからやり直していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプレス機械の運転開始方法にあっては、この
速度変更のための作業が製品検査(例えば、抜取り検査
)作業にまで及ぶ大がかりで煩雑な作業になっていた。 さらに、常に低速運転で立上げるため、生産速度に達す
るまでの待ち時間が長くなり、プレス機械の稼働率向上
の妨げになっていた。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、通常の下死点制御を行う下死点制
御装置を利用し、運転速度の変更に伴うダイハイト補正
を、各運転速度での必要補正量のデータを読み取って予
め実行することにより、速度変更時毎の面倒な検査作業
を無くして操作性を向上させるとともに、プレス機械の
立上げ時間を大幅に短縮することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、運転時のスライド下死点位置を制
御する下死点制御装置を備えたプレス機械の運転開始方
法であって、プレス機械の運転開始用の基準速度を設定
するとともに、該基準速度での運転時におけるダイハイ
トの最適値を設定し、両設定値を記憶手段に記憶させる
基準設定工程と、前記基準速度から所定の運転速度への
速度変更に対し、該速度変更後のダイハイトを前記下死
点制御装置によって前記最適値に補正するための複数の
運転速度毎の補正量を設定し、該複数の運転速度及びそ
の運転速度に対応する該補正量を記憶手段に記憶させる
補正量記憶工程と、プレス機械の運転速度を基準速度か
ら前記複数の運転速度のうち1つの連続運転速度に変更
する工程と、該速度変更に先立ち、その連続運転速度に
てダイハイトを前記最適値にするための補正量を前記記
憶手段の記憶データから読み取り、前記下死点制御装置
によって該読み取り量に対応する補正を実行する補正工
程と、を含むことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記補正量
記憶工程においては、前記基準速度から所定運転速度へ
の速度変更に対して、前記下死点制御装置を作動させて
該速度変更後のダイハイトを前記最適値に補正するとと
もに、その補正動作量を記憶手段に記憶させることを特
徴とするものであり、請求項3記載の発明は、前記ダイ
ハイトの最適値は、加工品が良品となるダイハイトであ
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、プレス機械の運転速
度の変更に際して、予め記憶手段に記憶した複数の運転
速度とそれらに対応する補正量との記憶値に基づき、そ
の速度変更後のダイハイトが最適値になるよう下死点制
御装置による自動的なダイハイト補正が先行して実行さ
れる。したがって、面倒な運転開始毎の作業が無くなる
とともに、立上げ速度の高速化が可能になり、プレス機
械の操作性向上と立上げ時間短縮を図ることができる。
【0009】請求項2記載の発明では、基準速度から所
定運転速度への速度変更に対して、下死点制御装置を作
動させて該速度変更後のダイハイトを前記最適値に補正
するとともに、その補正動作量を記憶手段に記憶させる
。したがって、下死点制御装置の違いに拘らず、正確か
つ簡単に速度変更時のダイハイト補正が実行できる。 請求項3記載の発明では、加工品が良品となるダイハイ
トが最適値に設定されるから、実運転に最適なダイハイ
ト補正を実行することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図3は請求項1〜3記載の発明に係るプレス機械の
運転開始方法の一実施例を説明する図であり、図1はそ
の一実施例の方法を実施する装置の概略構成図、図2は
そのデータ作成の手順を示すフローチャート、図3はそ
の運転開始手順を示すフローチャートである。
【0011】図1において、11は上金型、12は下金
型、13は上金型11を支持するスライド、14は下金
型を固定するボルスタであり、スライド13はメインモ
ータ20に駆動される図示しないクランクの回転により
昇降する。スライド13はスライド位置調整ネジ15及
び図示しないリンク部材を介してクランクに連結されて
おり、このスライド位置調整ネジ15の回転によってス
ライド13の高さが変化し、実質的なダイハイト、すな
わち、ボルスタ14の上面から下死点におけるスライド
13の下面までの高さが変更および調整される。
【0012】具体的には、スライド位置調整ネジ15に
はウォームホイール部16が形成されており、ウォーム
ホイール部16はウォーム軸17に係合し、ウォーム軸
17の回転に応じてスライド位置調整ネジ15が回転す
る。ウォーム軸17にはかさ歯車18、19が固定され
ており、両者のうち一方のかさ歯車18はかさ歯車22
を介して調整軸21の一端に駆動連結されている。調整
軸21は、他端側から図示しない手動ハンドルにより回
転させることができるとともに、その中央部で一対のか
さ歯車23、24、駆動軸25およびベルト26を介し
て電動モータ27に駆動されるようになっている。これ
らスライド位置調整ネジ15、ウォーム軸17、調整軸
21、かさ歯車18、22、23、24、駆動軸25、
ベルト26および電動モータ27は、金型交換時等に、
各金型の寸法に対応してダイハイトを変更する手段とな
っている。
【0013】また、調整軸21は、下死点制御装置であ
る下死点制御シリンダ45によって回動角度を調整され
る。 すなわち、下死点制御シリンダ45は、そのロッド45
aの出入動作によりラック部材46及びピニオン部材4
7を介して調整軸21を所定角度ずつ回動させるように
なっており、これによって例えば所定の単位動作当りで
5μm程度ずつスライド下死点位置を微調整することが
できる。 また、ピニオン部材47と調整軸21の間に介装された
クラッチ48によって下死点制御シリンダ45と調整軸
21とが適宜接続・遮断される。
【0014】なお、ウォーム軸17に固定された他方の
かさ歯車19は、かさ歯車29を介して回転検出軸31
を連動させるようになっており、回転検出軸31の回転
位置はエンコーダ32によって検出される。このエンコ
ーダ32の回転位置検出信号は、後述するセンサ出力調
整回路40に送られ、例えば金型交換時等に電動モータ
27を制御する際に必要なスライド下死点位置測定出力
χとなる。
【0015】38は、下死点位置センサである。この下
死点位置センサ38は、例えば渦電流方式の変位センサ
で、スライド13の側端部に取付けられた検出体39と
上下に接近・離間し、スライド13が下死点に達する設
計基準位置において検出体39と所定隙間(この隙間は
、例えば下死点での上下金型間の隙間の基準値に設定し
ている)を隔てるよう機械フレーム1のコラム部2にブ
ラケット3を介して取付けらている。そして、スライド
13が下死点付近に達しているとき、この下死点位置セ
ンサ38は検出体39の数ミクロンの変位を前記隙間の
変化として検出し数mVのアナログ信号を出力する。す
なわち、下死点位置センサ38はスライド下死点位置を
高精度に測定可能にするセンサであり、この下死点位置
センサ38の出力は各センサに対応する増幅器や電源等
を内蔵したセンサ出力調整回路40に与えられ、前記隙
間の測定値δとして出力される。また、センサ出力調整
回路40には、製品(プレス加工品)についての所定箇
所の検査(例えば、寸法、曲げ角度又はキズ)を行なっ
て合否信号cを出力する検査用センサ類41が接続され
ている。
【0016】50はコントローラであり、コントローラ
50は、CPU51と、RAM及びROMを含むメモリ
部52(記憶手段)と、センサ出力調整回路40、モー
タコントローラ43、ソレノイドバルブ44及びメイン
モータコントローラ35に接続されたI/O回路53と
、を有している。 ここでCPU51は、メモリ部52のROM内に格納し
た所定のプログラムに従い、センサ出力調整回路40か
らI/O回路53に取り込んだ各種センサ入力、並びに
メモリ部52内の記憶データ等に基づいて所定の処理(
後述する)を実行し、I/O回路53に接続したモータ
コントローラ43、ソレノイドバルブ44及びメインモ
ータコントローラ35に制御信号を出力する。このコン
トローラ50は、下死点位置センサ38の出力に応じた
制御信号を下死点制御シリンダ45側(ソレノイドバル
ブ44)に出力するものであり、コントローラ50から
の制御信号に基づき、モータコントローラ43は電動モ
ータ27を駆動制御し、一方、ソレノイドバルブ44は
図外の圧力源からの圧力流体を制御して下死点制御シリ
ンダ45を駆動制御する。メインモータコントローラ3
5は、コントローラ50からの制御信号に従ってメイン
モータ20を駆動制御する。
【0017】メモリ部52内には、予め金型11、12
や他の金型のそれぞれに対応する調整ダイハイトのデー
タ(下死点位置センサ38で測定可能な範囲までスライ
ド13の下死点位置を電動モータ27により変更するた
めのデータ)と、プレス機械の運転開始用の基準速度と
、該基準速度での運転時におけるダイハイトの最適値と
、所定の複数の運転速度と、基準速度から所定の複数の
運転速度への速度変更に対し、その速度変更後のダイハ
イトを下死点制御シリンダ45によって前記最適値に補
正するための複数の運転速度毎の補正量と、が記憶され
ている(後述する)。
【0018】次に、本実施例におけるプレス機械の運転
開始方法について説明する。まず、準備段階においては
、図2に示すような手順により必要なデータを作成し、
そのデータをコントローラ50のメモリ部52内に記憶
させる。同図において、まず、基準設定工程においては
、通常使用範囲における例えば低速側の速度を、基準速
度として設定する(ステップP11)。次いで、この基
準速度での加工運転によって加工品が良品となる(又は
所定の良品率を越える)か否かを判断しつつ(ステップ
P12)、必要に応じ下死点制御シリンダ45によって
1回5μmのダイハイト補正を行う(ステップP13)
。この基準速度での加工によって良品が得られるダイハ
イトの最適値に達すると、そのときの下死点位置センサ
38からの前記隙間の検出値(例えば50μm)と運転
速度をメモリ部52に記憶させる(ステップP14)。
【0019】次に、補正量記憶工程においては、加工速
度として想定される最大の範囲(例えば、プレス機械の
仕様の速度範囲)で、所定速度毎に運転速度を変更する
とともに(ステップP15)、下死点位置センサ38の
隙間検出値が記憶している前記隙間値とほとんど等しい
、例えば両隙間の差が±5μm以内か否かが判別され(
ステップP16)、両者が等しくなるまで下死点制御シ
リンダ45によるダイハイト補正が実行される(ステッ
プP17)。そして、スライド下死点センサ38による
検出値が記憶値とほとんど等しくなると、そのときの運
転速度と速度変更後の下死点制御シリンダ45によるダ
イハイト補正の回数(補正量、補正動作量)とをメモリ
部52に記憶させる(ステップP18)。次いで、加工
速度が前記想定される速度範囲の最高速度に達している
か否かが判断され、最高速度に達していなければ、ステ
ップP15以下の処理を再度実行し、最高速度に達して
いれば、データ作成を終了する(ステップP19)。こ
のようにして、表1に一例を示すような複数の運転速度
及びその速度に対応する複数の補正量のデータを作成す
る。
【0020】
【表1】
【0021】この表から明らかなように、運転速度の上
昇によってスライド下死点位置が変化するため、この変
化に対応するダイハイトの補正が必要になる。具体的に
は、この場合、下死点位置センサ38の測定隙間値が4
5μm以下となる運転速度400SPM(Stroke
  Per  Minute)では1回の補正動作が必
要になり、測定隙間値40μm以下となる速度500S
PMでは2回の補正動作が必要になる。したがって、例
えば速度800SPMで運転開始する場合、下死点制御
シリンダ45を4回作動させた後にプレス機械を立上げ
、運転速度を短時間で設定速度(800SPM)まで上
昇させる。
【0022】次に、プレス機械の連続運転段階において
は、図3に示すような手順によって、まず本実施例の補
正工程を実行し、次いで運転時の下死点制御を実行する
。まず、複数の運転速度のうち1つの連続運転速度が選
択設定されると(ステップP21)、設定速度における
下死点制御シリンダ45の必要作動回数、すなわちその
連続運転速度にてダイハイトを前記最適値にするための
補正量をメモリ部52の記憶データから読み取り(ステ
ップP22)、下死点制御シリンダ45によってこの読
み取り量に対応するダイハイト補正を実行する(ステッ
プP23)。次いで、連続運転が開始される(ステップ
P24)。そして、これ以降、通常の運転中の下死点制
御が実行され、スライド13のストローク毎の下死点位
置(前記隙間値)が下死点位置センサ38によって測定
され(ステップP25)、その測定値が良品の得られる
下死点位置の記憶値に対し所定の制御範囲(例えば±5
μm)内に入っているか否かが判断され(ステップP2
6)、その制御範囲内に入るよう下死点制御シリンダ4
5による下死点制御が行われる(ステップP27)。下
死点位置が制御範囲内に入ると、運転速度の変更がある
か否かが判断され(ステップP28)、速度変更がなけ
れば、生産数量が所定数量に達したか否か判断され(ス
テップP29)、生産数量が所定値に達するまで、ステ
ップP25以下の処理が実行される。なお、通常、連続
運転中は速度変更を行わない場合が多いので、その場合
ステップP28の判断をしなくてもよいように判断信号
入力のスイッチを切っておいてもよい。
【0023】このように、本実施例においては、連続運
転に先立ってその変更に対応するダイハイト補正が行な
われ、運転速度が速やかに上昇することになる。したが
って、従来のように速度変更ダイヤルを操作しながら速
度変更毎にダイハイト補正と検査を繰り返す必要がなく
、プレス機械の操作性が向上する。また、ステップP2
8の判断結果がYESである場合、すなわち所定数量の
生産が完了した後、運転速度の変更がある場合には、ス
テップP21以下の処理が再度実行される。そして、そ
の変更後の速度について必要なダイハイト補正が自動的
に実行され、その速度での運転によって良品の得られる
最適値のダイハイトが正確かつ簡単に得られる。したが
って、速度変更のための作業が、従来のように速度変更
毎に最初に行われる製品検査作業にまで及ぶ大がかりで
煩雑な作業になることはなく、さらに、設定速度まで速
やかに立上げるため、その生産速度に達するまでの待ち
時間が大幅に短縮され、プレス機械の稼働率が向上する
【0024】さらに、基準速度から所定運転速度への速
度変更に対して、下死点制御装シリンダ45を作動させ
てその速度変更後のダイハイトを前記最適値に補正する
とともに、その補正動作量(回数)をメモリ部52に記
憶させるから、下死点制御装置の違いに拘らず、正確か
つ簡単に速度変更時のダイハイト補正が実行できる。ま
た、加工品が良品となる(又は所定の良品率に達する)
ダイハイトが前記最適値に設定されるから、実運転に最
適なダイハイト補正を実行することができる。
【0025】図4は請求項1〜3記載の発明に係るプレ
ス機械の運転開始方法の他の実施例を説明する図である
。本実施例では、準備段階において、図4に示すような
手順により必要なデータを作成し、そのデータをコント
ローラ50のメモリ部52内に記憶させる。同図におい
て、まず、基準速度、例えば150SPMと、通常使用
範囲における複数の所定の速度を設定して記憶する(ス
テップP31)。ここで、複数の所定の運転速度とは、
例えば300SPM、400SPM、500SPM、6
00SPM、700SPM、800SPM、900SP
M、1000SPMである。次いで、設定された基準速
度を読み取ってその速度で運転を開始し(ステップP3
2)、この基準速度での加工によって加工品が良品とな
るか否かを判断しながら(ステップP33)、必要に応
じ下死点制御シリンダ45によってダイハイト補正を行
う(ステップP34)。基準速度での加工によって良品
が得られるダイハイトに達すると、そのときの下死点位
置センサ38の検出隙間値(例えば50μm)と運転速
度をメモリ部52に記憶させる(ステップP35)。次
いで、前記所定の運転速度を低速側から1つずつ読み取
ってその速度に速度変更し(ステップP36)、その速
度での下死点位置センサ38の検出隙間値が前記記憶し
た隙間値とほとんど等しいか否かが判別され(ステップ
P37)、両者が等しくなるまで下死点制御シリンダ4
5によるダイハイト補正が実行される(ステップP38
)。そして、スライド下死点センサ38による検出隙間
値が記憶隙間値とほとんど等しくなると、それまでの下
死点制御シリンダ45によるダイハイト補正の回数(補
正量、補正動作量)がメモリ部52に記憶される(ステ
ップP39)。次いで、複数の所定の速度の全てについ
て必要補正回数のデータが作成(記憶)されたか否かが
判断され(ステップP40)、未作成分があればステッ
プP36以下の処理が再度実行され、全ての速度につい
てデータが作成される。なお、基準速度を例えば500
SPMにした場合、複数の所定の運転速度についての補
正量データ作成をする順序としては、500SPM以上
の速度についてのデータ作成を行った後に500SPM
以下の速度についてデータ作成してもよいし、最低速度
から順にデータ作成してもよい。
【0026】本実施例においても、運転速度の変更時等
にその運転の開始に先立ってダイハイト補正を予め実行
するようして、上述例と同様な効果を得ることができる
。なお、上述の各実施例においては、メモリ部52内の
記憶値と下死点位置センサの検出値との比較結果に基づ
き、下死点制御シリンダ45を作動させてダイハイトを
補正しているが、電動モータ27を位置決め精度の優れ
たモータ、例えばサーボ電動モータとし、その高精度電
動モータを作動させることによってダイハイトを補正す
ることもでき、その場合は、電動モータ27及び下死点
センサ38が下死点制御装置としての役目をも受け持つ
ことになる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プレス機
械の運転速度の変更に際し、予め記憶手段に記憶した複
数の所定の運転速度とそれらに対応する補正量との記憶
値に基づき、その速度変更後のダイハイトが最適値にな
るよう下死点制御装置による自動的なダイハイト補正を
予め実行するので、面倒な運転開始毎の検査作業を無く
すとともに、立上げ速度の高速化を可能にすることがで
き、プレス機械の操作性向上と立上げ時間短縮を図るこ
とができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、基準速度か
ら所定運転速度への速度変更に対して、下死点制御装置
を作動させてその速度変更後のダイハイトを前記最適値
に補正するとともに、その補正動作量を記憶手段に記憶
させるようにしているので、下死点制御装置の違いに拘
らず、正確かつ簡単に速度変更時のダイハイト補正を実
行することができる。
【0029】請求項3記載の発明では、加工品が良品と
なるダイハイトを最適値に設定するので、実運転に最適
なダイハイト補正を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス機械の運転開始方法を実施
する装置の一実施例を示すその概略構成図である。
【図2】本発明に係るプレス機械の運転開始方法の一実
施例におけるデータ作成の手順を示すフローチャートで
ある。
【図3】その一実施例における運転開始手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明に係るプレス機械の運転開始方法の他の
実施例におけるデータ作成の手順を示すフローチャート
である。
【図5】従来の運転開始時の作業手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
11    上金型 12    下金型 15    スライド位置調整ネジ 27    電動モータ 38    下死点位置センサ 45    下死点制御シリンダ(下死点制御装置)5
0    コントローラ 51    CPU 52    メモリ部(記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転時のスライド下死点位置を制御する下
    死点制御装置を備えたプレス機械の運転開始方法であっ
    て、プレス機械の運転開始用の基準速度を設定するとと
    もに、該基準速度での運転時におけるダイハイトの最適
    値を設定し、両設定値を記憶手段に記憶させる基準設定
    工程と、前記基準速度から所定の運転速度への速度変更
    に対し、該速度変更後のダイハイトを前記下死点制御装
    置によって前記最適値に補正するための複数の運転速度
    毎の補正量を設定し、該複数の運転速度及びその運転速
    度に対応する該補正量を記憶手段に記憶させる補正量記
    憶工程と、プレス機械の運転速度を基準速度から前記複
    数の運転速度のうち1つの連続運転速度に変更する工程
    と、該速度変更に先立ち、その連続運転速度にてダイハ
    イトを前記最適値にするための補正量を前記記憶手段の
    記憶データから読み取り、前記下死点制御装置によって
    該読み取り量に対応する補正を実行する補正工程と、を
    含むことを特徴とするプレス機械の運転開始方法。
  2. 【請求項2】前記補正量記憶工程においては、前記基準
    速度から所定運転速度への速度変更に対して、前記下死
    点制御装置を作動させて該速度変更後のダイハイトを前
    記最適値に補正するとともに、その補正動作量を記憶手
    段に記憶させることを特徴とする請求項1記載のプレス
    機械の運転開始方法。
  3. 【請求項3】前記ダイハイトの最適値は、加工品が良品
    となるダイハイトであることを特徴とする請求項1又は
    2記載のプレス機械の運転開始方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231370A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Yamada Dobby Co Ltd プレス機のspm対応ダイハイト補正支援システム
JP2011041969A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Yamada Dobby Co Ltd プレス機及びプレス機の下死点位置補正方法
JP2012139703A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp プレス機械

Cited By (3)

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