JPH04281187A - 真空熱処理装置 - Google Patents

真空熱処理装置

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JPH04281187A
JPH04281187A JP6888391A JP6888391A JPH04281187A JP H04281187 A JPH04281187 A JP H04281187A JP 6888391 A JP6888391 A JP 6888391A JP 6888391 A JP6888391 A JP 6888391A JP H04281187 A JPH04281187 A JP H04281187A
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heater
heater panel
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panel
vacuum
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空熱処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図5は従来の熱処理炉に
おける金属ヒータの固定方法の一例を示しているが、例
えば熱処理炉41の内側側壁47にヒータパネル43の
上端部と下端部とが当接するように座42、42’が設
けられていた。座42、42’にはそれぞれにねじ孔が
切られており、ヒータパネル43の上端部と下端部はボ
ルト45、45’で座42、42’に固定されている。 ヒータパネル43の表面には熱を発生させるためのヒー
タ44と、その熱を反射させるためのレフレクター46
が絶縁材48、48’を介在させて取りつけられている
【0003】ところが、この方法によれば、炉内で高温
にさらされた固定用ボルト45、45’が座42、42
’に食い込んでしまい、メンテナンス時にヒータパネル
43を外すときにボルト45、45’が外れなかったり
、ときにはボルト45、45’が折れてしまい、非常に
作業に手間がかかることがあり、また高温にさらされた
ヒータパネル43は熱膨張するが、上端部と下端部が座
42、42’に固定ボルトで45、45’で固定されて
いるため自由に熱膨張ができず凹凸状の変形が生じる。 このようにヒータパネル43の変形量が大きいときには
レフレクター46がヒータパネル43の変形した部分に
押されて、ヒータ44と接触するようなことがあり、放
電によってレフレクター46に孔があいてしまったり、
メンテナンス等でヒータパネル43を取りはずしたとき
にはヒータパネル43のボルト45、45’の孔位置が
ずれて、元の場所に取りつけられないという不都合が生
じていた。
【0004】また、アルミニウムの真空ろう付装置では
被ろう付物がろう付される直前にろう付作業を助長する
ためのマグネシウムが蒸発するが、これがヒータパネル
43と熱処理炉の内側側壁47の間に廻り込み、それぞ
れの面にマグネシウムが付着する。それが少量であれば
問題は生じないが、堆積すると炉内の真空度劣化を招き
、メンテナンスのインターバルが極端に短くなる傾向が
あり、それが品質の不良へとつながるので、上述したよ
うなヒータパネルの着脱を頻繁に行なわなければならず
、更に稼働率の低下やランニングコストの増大へと拍車
をかけていた。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、ヒータパネルが炉壁から容易に取りはず
すことができ、また自由に熱膨張することができるよう
に炉内に配設することが可能な真空熱処理装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、真空槽
内で加熱機構により加熱して被処理物を熱処理するよう
にした真空熱処理装置において、前記加熱機構における
ヒータパネルは上端縁に係合部を備え、前記真空槽内の
内壁に固定したフック部材に着脱自在に前記係合部で前
記ヒータパネルを取りつけるようにしたことを特徴とす
る真空熱処理装置、によって達成される。
【0007】
【作用】真空熱処理装置の内壁に固定されたフック部材
にヒータパネルを係合部で係合させるので、ヒータパネ
ルは自由に熱膨張ができるようになり、従来例のような
凹凸のある変形がなくなる。ヒータパネルの着脱も容易
でメンテナンスの作業性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例による真空ろう付装置
について図面を参照して説明する。
【0009】図1は第1実施例を示し、加熱室A、予熱
室B及び取出室Cを有する連続炉における真空ろう付装
置の主要部分を示す。加熱室Aは加熱ヒータ領域1とト
ラップ領域2a、2bとからなり、予熱室Bと取出室C
とは開閉自在の仕切弁4a、4bにより気密に閉じられ
るようになっている。以下、本発明に依る加熱ヒータ領
域1の側壁部における加熱機構を説明すると、ヒータパ
ネル11a、11a’、11b、11b’11c、11
c’が前後方向に分割して設けられており、上下方向に
ついては図2に示されているヒータパネル11b、11
b’のようにヒータ領域1の両側壁に上下方向にそれぞ
れ多段(3段〜8段が使用される)に配設されている。 ヒータパネル11a、11a’、11b、11b’、1
1c、11c’は加熱室の側壁に着脱自在に取りつけら
れており、その取りつけ方は各々同じであるのでヒータ
パネル11aについてのみ説明する。
【0010】図3で示すように加熱室Aの側壁21には
L形のフック部材22が取りつけられており、ヒータパ
ネル11aの上端部が係合部としてL形のフック部材2
2に係合するように、やはりL形に屈曲して形成されて
いるので、互いに噛み合うようにしてヒータパネル11
aはフック部材22に吊掛けられる。フック部材22の
数量はヒータパネル11aではヒータパネルの両端に1
個宛であるが、ヒータパネル11bのように巾が大きい
ものについてはその巾に応じて増やすものとする。ヒー
タパネル11aには軸状部材26が複数個設けられてお
り、これには板状のレフレクター23が吊掛けられるよ
うにして取りつけられ、レフレクター23は軸状部材2
6の先端に巻つけられているヒータ3aの熱の量や炉内
の温度に応じて使用する枚数を2枚〜5枚程度の範囲で
変えて使用できるようになっているが、本実施例ではヒ
ータパネル11a、11cでは3枚、ヒータパネル11
bで2枚のレフレクター23が用いられている。また、
レフレクター23とヒータ3aとの間には絶縁材25が
設けられて絶縁処理が施されている。図3における断熱
板24はヒータパネル11aとヒータパネル11aの間
の隙間をうめるもので、これによりレフレクターのない
部分の断熱を補償することができ、又、ヒータパネルの
裏面へMgが侵入するのを防止することができる。ヒー
タ3aが加熱されて、その熱によりヒータパネル11a
が膨張するときはその伸びた量を吸収する役割も果たす
【0011】加熱ヒータ領域1についてはヒータ3a、
3a’、3b、3b’、3c、3c’が前後方向へ分割
して設けられており、図示されてはいないが外部に有す
る制御装置により、それぞれのヒータ3a、3a’、3
b、3b’、3c、3c’が温度を別個に調節できるよ
うになっている(これは例えば本出願人の先の出願であ
る特願平1−246085号に開示されている方法によ
り制御される)。
【0012】取出室C側に位置するトラップ領域2aに
は冷却媒体循環用パイプ10aにより冷却水の循環、す
なわち供給、配水が行なわれるMgトラップ機構5aが
配設され、その表面温度が400℃以下の所望の温度と
なるようにしている(これは図示していないがMgトラ
ップ機構に温度センサを取付け、冷却水の循環温度を調
節することで達成できる)。トラップ領域2aと加熱ヒ
ータ領域1との境の内壁には環状の端部レフレクター6
aがキャリアフレーム8の移動の妨げとならないように
設けられており、一方予熱室B側に位置するトラップ領
域2bにも同様に冷却媒体循環用パイプ10bにより冷
却水の循環、すなわち供給、排水が行なわれるMgトラ
ップ機構5bが配設され、加熱ヒータ領域1との境の内
壁にも同様に環状の端部レフレクター6bが設けられて
いる。
【0013】図2で示される搬送路13は図1では示さ
れていないが、真空ろう付装置内を長手方向に沿って設
けられ、キャリアフレーム8はこの搬送路13に吊下げ
られるようにして装置内を移動できるようになっている
。キャリアフレーム8の前端部と後端部にはキャリア内
レフレクター9a、9bが設けられ、このキャリアフレ
ーム8内には被ろう付物7が積載されている。なお、図
には示されていないが、加熱室Aの底面には真空ポンプ
が接続される開口が形成され、室内の気体が排気される
ようになっている。また、冷却媒体循環用パイプ10a
、10bはトラップ領域2a、2bの内壁に気密となる
ように挿通配設されている。
【0014】本発明の第1実施例による真空ろう付装置
は以上のように構成されるが、次にこの作用、効果につ
いて説明する。
【0015】予熱室Bで被ろう付物7の予熱作業が終わ
ると、仕切弁4bが開かれて搬送路13に沿って被ろう
付物7を積載したキャリアフレーム8が加熱ヒータ領域
1へと移送される。これにより、被ろう付物7が加熱ヒ
ータ領域1へと移送されたので仕切弁4bが閉じられて
加熱室Aは気密にされる。次に、図示されていない真空
装置を駆動させて加熱室Aが所定の減圧値に減圧される
と、ヒータ3a、3a’、3b、3b’、3c、3c’
が通電されてヒータ領域1は加熱される。このときに、
トラップ領域2a、2bで冷却面を有することとなるM
gトラップ機構5a、5bに冷却水が冷却媒体循環用パ
イプ10a、10bを介して循環、すなわち供給、排水
される。これにより、Mgトラップ機構5a、5bの冷
却面は400℃以下の所望の温度となる。
【0016】加熱ヒータ領域ではヒータ3a、3a’、
3b、3b’、3c、3c’が制御装置により温度を別
個に調節できるようにしているので、中央部のヒータパ
ネル11b、11b’のヒータ3b、3b’及び両端の
ヒータ3a、3a’、3c、3c’のヒータの温度を調
節することにより、すべての被ろう付物7は均一に加熱
される。更にはキャリア内レフレクター9a、9bをキ
ャリアフレーム8の両端部に設けたことで、キャリアフ
レーム8内の端部に配置された被ろう付物7にも熱の配
分が均一となるように反射させて保温性をよくし、温度
むらをなくし、すべての被ろう付物7に対しろう付に適
した状態で作業できるようにしている。一方、加熱室A
の両端部にはヒータ3a、3a’、3c、3c’に隣接
してMgトラップ機構5a、5bを設けているが、もし
端部レフレクター6a、6bを設けなければMgトラッ
プ機構5a、5bへも熱が放射されて冷却面が加熱され
、Mgの捕獲効率が悪くなる。しかしながら、本実施例
によれば、環状の端部レフレクター6a、6b及びキャ
リア内レフレクター9a、9bを設けているので、Mg
トラップ機構5a、5bへの熱の放射を殆どなくして、
ヒータ領域1からの熱の影響を少なくしている。換言す
れば循環冷却水の流量をそれほど増大しなくてもよい。
【0017】一般に被ろう付物7は真空で600℃程度
の所望の状態で加熱されると、ろう付が行なわれるが、
アルミニウムのろう付ではろう材が溶け出す直前にろう
付を促進させるためのMgが蒸発される。蒸発されたM
gは加熱室Aを飛び回るが、Mgトラップ機構5a、5
bには冷却媒体循環用パイプ10a、10bにより冷却
水が供給、排水されているので、その面はMgが捕獲で
きるように400℃以下の所望の温度(例えば380℃
)に冷却されており、またMgの発生する加熱ヒータ領
域1の近傍に設けられていることからMgは飛躍的に効
率よく捕獲される。
【0018】加熱室Aでのろう付作業が終了すると、取
出室C側の仕切弁4aは開かれ、それを積載したキャリ
アフレーム8が搬送手段により取出室Cへと移送され、
仕切弁4aが閉じた後、被ろう付物7は取出室Cで大気
置換後、室外へ移送される。
【0019】加熱室Aでのヒータ機構のメンテナンスで
は、パネル11a、11a’、11b、11b’、11
c、11c’の取りはずしが、ヒータ3a、3a’、3
b、3b’、3c、3c’の端子部と電極とのボルト結
合部以外は工具を必要とせず、フック部材22に吊掛け
式となっているので容易に着脱が可能となり、メンテナ
ンスの作業時間が大巾に短縮できる。
【0020】図4は本発明の第2実施例による真空ろう
付装置の加熱室の一部を示している。加熱室の炉壁34
には第1実施例と同様にして複数のヒータパネル30が
配設され、これに取りつけられた軸状部材35にはヒー
タ31が取り付けられ、ヒータ31とヒータパネル30
との間には図示していないが第1実施例と同様のレフレ
クターが取りつけられている。ヒータパネル30につい
ては第1実施例と同様にフック部材36により炉壁34
に吊掛けられているので説明を省略してヒータパネル3
0の上下端部や左右側端部間に充填される断熱部材につ
いて説明する。
【0021】図4において、ヒータパネル30の左右側
端部及び上下端部間には断熱部材32、33(実用新案
登録第1742593号に記載の断熱部材を使用)が介
設されている。最上段のヒータパネル30の上端部にも
断熱部材33が設けられるが、先に断熱部材33の両側
端部には上下方向の断熱部材32、32が固持されてい
るので、断熱部材33はそれらに挟持されるように固持
される。このようにして図示していないヒータパネル3
0間にも同様にして断熱部材32、33が固持されてい
る。なお、ヒータ31は本発明の第1実施例についても
同じ方法で取り付けられている。
【0022】本発明の第2実施例は以上のように構成さ
れるが、次に第2実施例の作用、効果について説明する
【0023】本実施例の真空ろう付装置の室内でも、ろ
う付が行なわれた場合、ヒータ31の加熱によりヒータ
パネル30は熱膨張するが、ヒータパネル30はフック
部材36で吊掛けられており、ボルトで固定されていな
いために自由に熱膨張することができるが、断熱部材3
2、33は柔軟な材料であるので断熱材としての役割の
他に、ヒータパネル30の熱膨張を吸収することができ
るので、ヒータパネル30自体の熱膨張を見込んだ隙間
をヒータパネル30と断熱部材32、33の間に設ける
必要もなく、又ヒータパネル30と断熱部材32、33
との間に隙間がないことから、アルミニウムのろう付作
業で蒸発したマグネシウムがヒータパネル30の背後へ
廻り込むのを防ぐことができ、熱放散によるヒートロス
を少なくすることができる。
【0024】本実施例では、メンテナンスでヒータパネ
ル30を外すときは上下、左右方向に取り付けられてい
る断熱部材32、33を取り外し、ヒータパネル30は
フック部材36で吊掛けるようにしているので、ヒータ
31の端子部の電極接合部分以外は工具を使用しないの
で容易に外すことができる。又、ヒータパネル30の背
後にマグネシウムも付着しないことから清掃にも手間を
要することがない。又、断熱部材32、33の柔軟性に
よってはこれを取り外さなくても、これらを変形させる
ことによりヒータパネル30を取り外すことができる。
【0025】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0026】例えば、以上の実施例では真空ろう付装置
を説明したがこれに限らず、加熱機構を持つ全ての熱処
理炉についても応用することができ、例えば薄膜形成装
置や本実施例における予熱室でも使用することができる
【0027】又、以上の実施例ではヒータパネルの係合
部は上端部に形成され、L形状の加工がされており、こ
の係合部が炉壁に設けたフック部材に吊掛けるようにし
て係合させたが、これに変えてヒータパネルの係合部を
上端部に形成した、例えば長方形開口とし、又炉壁に設
けられたフック部材を細い帯材をL形に屈曲形成し、上
記開口に該フック部材の垂直部を通した後、該ヒータパ
ネルをその重力作用で下降させて係合させるようにして
もよい。その他、係合、被係合を達成できる形状の部材
であればすべて本発明に適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明の真空熱処理装
置によれば、ヒータパネルの取り付け方法をボルトによ
る固定方式からフック部材に係合する取り付け方法とし
たことから、ヒータパネルの取り付け、取り外しが容易
となりメンテナンスに要する時間も大巾に短縮され、装
置の稼動率を向上させ、更にはフック部材をヒータパネ
ルの上端部の係合部に対応して設けるだけてよいので、
従来のように座を多数設ける必要はなく、生産コストも
低下させることができると共にヒータパネル自体の変形
による絶縁不良や破壊などの事故を防止することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる連続炉における真
空ろう付装置の主要部分の概略縦断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の詳細断面
図である。
【図3】炉壁にヒータパネルが取り付けられている状態
を示している拡大側面図である。
【図4】本発明の第2実施例にかかるヒータパネルを正
面から見た部分拡大図である。
【図5】従来例によるヒータパネルの取り付け方法を示
す部分側面図である。
【符号の説明】
11a    ヒータパネル 11a’  ヒータパネル 11b    ヒータパネル 11b’  ヒータパネル 11c    ヒータパネル 11c’  ヒータパネル 22      フック部材 30      ヒータパネル 32      断熱部材 33      断熱部材 36      フック部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  真空槽内で加熱機構により加熱して被
    処理物を熱処理するようにした真空熱処理装置において
    、前記加熱機構におけるヒータパネルは上端縁に係合部
    を備え、前記真空槽内の内壁に固定したフック部材に着
    脱自在に前記係合部で前記ヒータパネルを取りつけるよ
    うにしたことを特徴とする真空熱処理装置。
  2. 【請求項2】  前記ヒータパネルは複数のヒータパネ
    ル部材から成り、これらヒータパネル部材間に断熱材を
    充填させた請求項1に記載の真空熱処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010112567A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Ulvac Japan Ltd 熱処理装置
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