JPH028600Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH028600Y2
JPH028600Y2 JP5445985U JP5445985U JPH028600Y2 JP H028600 Y2 JPH028600 Y2 JP H028600Y2 JP 5445985 U JP5445985 U JP 5445985U JP 5445985 U JP5445985 U JP 5445985U JP H028600 Y2 JPH028600 Y2 JP H028600Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
brazing
temperature
cooling
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5445985U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61172653U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5445985U priority Critical patent/JPH028600Y2/ja
Publication of JPS61172653U publication Critical patent/JPS61172653U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH028600Y2 publication Critical patent/JPH028600Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えばアルミニウム製材用ろう付け炉
に好適なろう付け炉におけるシール部の冷却機構
に関する。
(従来の技術) 例えば空調用熱交換器等のアルミニウム製材用
のろう付け炉のなかには、メンテナンスの簡便を
図るために、ろう付け炉の天井部を炉本体から取
り外し可能にしたものがある。この型式の炉は、
常時は炉本体の上部に前記天井部が取り付けら
れ、そのシール部に気密保持用のOリングを装着
し、このOリングの近接位置に水または温水を送
水可能とした冷却パイプを配管して、上記Oリン
グの焼き付きを防止するようにしていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、この従来のろう付け炉では、前述のよ
うな冷却水によつてシール部が冷却され過ぎるた
め、次のような問題を生じて具合悪かつた。
すなわち、この種アルミニウム製材の炉中ろう
付けにおいては、一般にアルミニウム製材を炉内
に搬入してから、これを真空引きした加熱炉の雰
囲気の内で、通常マグネシウムを含有するろう材
によりろう付けを行なつているが、その際炉内で
蒸発したろう材中のマグネシウムと、アルミニウ
ム製材の搬出入に伴なう開扉操作により炉内に流
入する空気中の水分とが、前記天井部内壁に付着
して、炉内の雰囲気を劣化させ、ろう付けの強度
や外観に悪影響を及ぼすという問題があつた。
このため、この種のろう付けにおいては炉の開
扉後、炉内を一担高温加熱して、前記水分の脱ガ
スを促すようにした所謂ベーキング処理が行なわ
れているが、このようなベーキング処理におい
て、前記のようにシール部が過剰に冷却されてい
ると、炉内の温度上昇が鈍化してベーキング処理
に時間が掛かり、熱源の消費が増大するばかりか
ろう付け作業の生産性が低下するという不具合が
あつた。
本考案はこのような従来の問題を解消し、ろう
付け炉のベーキング処理時間を短縮し、これに要
する熱源の消費の低減を図るとともにその生産性
を高めるようにした、ろう付け炉におけるシール
部の冷却機構を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) このため、本考案のろう付け炉におけるシール
部の冷却機構は、炉本体の上端部に天井部を取り
外し可能に装着したろう付け炉において、炉本体
と天井部とが互いに接合するシール部の近接位置
に冷却パイプを配設し、この冷却パイプ内に水よ
りも沸点が高い冷却用流体を収容して、シール部
の温度を水の沸点以上の温度に設定し、その過剰
冷却を防止することにより、ろう付け炉の所謂ベ
ーキング処理時間を短縮するようにした点を特徴
としている。
(実施例) 以下、本考案をアルミニウム製材用ろう付け炉
に適用した図示実施例について説明すると、第1
図乃至第3図においては床面2上に基台3およ
び載架フレーム4を介して設置された縦長断面を
有するろう付け炉で、これは内側にろう付け室5
を備えた炉本体6と、この炉本体6の上端部に取
り外し可能に装着された天井部7とから構成され
ている。
このうち、炉本体6は上下枠8,9および側枠
10,10を介して枠組みされ、これら枠8,
9,10の内端面に仕切板11を固設して、炉内
に縦長断面の区画室12を設ける一方、該室12
内に略コ字形断面の遮熱板13,13を対向配置
し、この内周面にヒータ14,14を配設して、
その内側に真空に減圧可能なろう付け室5を設け
ている。また、炉本体6の下側過半部には前記側
枠10,10の外側に、断熱シート15と冷却水
を送水可能な給水管16,16が配設され、この
給水管16,16の上部位置に幅厚な断熱壁17
を配設して、その幅広な上端面を天井部7に対す
るシール面としている。
一方、天井部7は前記炉本体6の上端部を閉塞
可能な板体に構成され、その周囲に配設した断熱
壁18の下端部周面を前記炉本体6に対するシー
ル面とする一方、天井部7の下部中央には断熱シ
ート19が配設され、その直上の幅広な凹部20
内に冷却水を送水可能な給水管21が配管されて
いる。この天井部7は常時は例えばボルト・ナツ
ト(図示略)を介して炉本体6の上端部に接合さ
れ、必要に応じて炉本体6から取り外し可能に構
成されている。
22は炉本体6と天井部7が互いに接合するシ
ール部で、このシール部22に臨む部材、実施例
では断熱壁17の上端面に凹溝23が設けられ、
この凹溝23内に耐熱性のOリング24を装着し
て、シール部22の気密を図るようにしている。
25はシール部22の近接位置、実施例では前記
Oリング24の取り付け位置に対応する天井部7
の上面に沿つて環状に配設された冷却パイプで、
該パイプ25内には水よりも沸点の高い冷却用流
体26、例えば油が流通可能に収容されている。
27はシール部22の近接位置に設置された熱電
対等の感温センサで、シール部22の温度を所望
の温度域内に制御可能にしている。
すなわち、感温センサ27は冷却パイプ25に
介挿されたポンプ28の電源回路と、油タンク2
9内に収容された冷却用流体26である油中に投
入されたヒータ30の電源回路に接続され、その
検出温度が所定の温度域を越えた場合、その信号
を前記電源回路の何れか一方または両方に選択的
に送つて、これらの回路に介挿されたポンプ28
またはヒータ30を動作可能にしている。例え
ば、感温センサ27がシール部22の下限温度以
下の温度を検出したときは、その信号をポンプ2
8およびヒータ30の電源回路に送つて、これら
をONさせ、加温した油を冷却パイプ25に送り
込み、シール部22の昇温を促す一方、感温セン
サ27がシール部22の上限温度以上の温度を検
出した場合には、その信号をポンプ28の電源回
路に送つて、油タンク26内の常温状態の油を冷
却パイプ25に送り込み、シール部22の降温を
促すようにしている。
この場合、このような制御の他に例えばヒータ
30を感温センサ27の制御系から切り離し、油
タンク29内の油温を独自にシール部22の最適
温度に維持させ、これをポンプ28によつて冷却
パイプ25に送り込むようにしたり、感温センサ
27の信号に応じて遂次ヒータ30の発熱量を制
御し、油温制御した油26をポンプ28によつて
終始冷却パイプ25に送り込むように構成するこ
とも可能である。
その他、図中31は区画室12の上部に配設し
たガイドレール、32,32はガイドレール31
に載架したコロ33,33を回転自在に軸支した
懸架フレームで、それらの下部は一体的に連結さ
れている。34は前記懸架フレーム32,32の
連結部下面に固設された吊下杆で、その下端部に
はろう付け室5内に収容された、アルミニウム製
材を保持または収容可能なキヤリア35の主枠3
6が連結されている。37は区画室12の上部側
壁に設置したモータで、その回転軸38に固設し
た駆動スプロケツト39にはチエーン40が巻き
掛けられ、このチエーン40に固設した固定金具
41と、前記一方の懸架フレーム32の側方に突
設した掛止金具42とが適宜手段を介して連結さ
れている。図中、43,43は区画室12の側壁
に突設した支持フレームである。
(作用) このように構成したろう付け炉によつてアルミ
ニウム製材をろう付けする場合は、ろう付けすべ
き所定位置にろう材を予め配置したアルミニウム
製材をキヤリア35に収容し、これをモータ37
の駆動を介してろう付け室5内に搬入する。この
後、ろう付け炉を閉扉し、ヒータ14を加熱す
ると同時に真空ポンプ(図示略)を駆動して、ろ
う付け室5内の雰囲気を高温かつ真空状態にす
る。また、このような操作と前後してポンプ28
およびヒータ30の各回路に電源を投入し、それ
らの作動待機状態を形成させる一方、炉本体6お
よび天井部7の各給水管16,21に冷却水を送
水して、各周壁を冷却する。
この場合、ろう付け炉の加熱当初はシール部
22が常温状態に置かれているため、感温センサ
27がシール部22の下限温度以下の温度を検出
し、その信号をポンプ28およびヒータ30に送
つて、これらを動作させる。したがつて、油タン
ク29内の油26がヒータ30によつて昇温さ
れ、これがポンプ28を介して冷却パイプ25に
送り込まれ、シール部22と油タンク29の間を
循環して、冷却パイプ25に隣接する断熱壁18
を加温するとともに、高温の油26が次第に冷却
パイプ25を流通するようになつて、断熱壁18
の加温を通して炉本体6の昇温が促され、ろう付
け室5の高温度の雰囲気形成を促進する。
ヒータ14の加熱に伴なつて、ろう付け室5に
所定の雰囲気が形成されると、ろう材が溶融して
ろう付けが可能になる。このような状態の下では
シール部22が炉本体6から拡散される熱と、断
熱壁18から伝導される熱によつて昇温し、感温
センサ27の下限温度以上、すなわち制御温度域
に達する。このため、感温センサ27が動作して
ポンプ28およびヒータ30に信号を送り、これ
らの動作を停止させる。その結果、ヒータ30の
加熱が停止されて油タンク29内の油26が徐冷
される一方、ポンプ28の駆動が停止されて、冷
却パイプ25内の油26が管内に滞留され、かつ
これが徐冷されて、これらの油26が常温状態に
移行し始める。したがつて、断熱壁18は徐冷途
上の油26によつて冷却され、この断熱壁18の
降温を介してシール部22が冷却されるから、シ
ール部22に装着したOリング24の焼き付きが
防止されることとなる。
また、油26による冷却にも拘わらず、仮にシ
ール部22の温度が昇温して感温センサ27の上
限温度以上に達した場合には、感温センサ27が
動作してその信号をポンプ28に送り、油タンク
29から定温状態回復後あるいは回復途上の油2
6を冷却パイプ25に送つて、断熱壁18の冷却
を介しシール部22を冷却し、シール部22の制
御温度回復後にポンプ28の駆動が停止される。
一方、シール部22が仮に冷却され過ぎて下限温
度以下になつた場合には、感温センサ27がこれ
を検出して動作し、その信号をポンプ28および
ヒータ30に送つて、加温した油26を冷却パイ
プ25に圧送し、断熱壁18を介しシール部22
を昇温させるから、シール部22はその一定の温
度範囲を堅持する。
一方、ろう付けされたアルミニウム製材は、真
空ポンプの駆動を停止して定常圧を回復したろう
付け炉の開扉後、次段のろう付け炉に搬入さ
れるが、アルミニウム製材搬出後のろう付け炉
は、前作業のろう付け時に蒸発したろう材中のマ
グネシウムと、ろう付け炉の開扉により流入す
る空気中の水分が混和して、これらが主に区画室
12の天井部内壁に付着し、これらの気化ガスが
次作業のろう付けに悪影響を及ぼすため、その脱
ガスを促進する手段としてろう付け炉のベーキ
ング処理が不可欠となる。
このベーキング処理はアルミニウム製材の搬入
前に、ヒータ14を高温に加熱して炉内を空焼き
することによつて行なわれるが、このベーキング
処理においては前述のようにシール部22が水の
沸点よりも高温、実施例の場合には略150℃に設
定され、かつシール部22周辺の天井部7や炉本
体6の上部もシール部22に準じて高温状態を維
持しているため、炉内の高温状態が保たれ、ベー
キングに要する炉内温度に速やかに到達して迅速
なベーキング処理を行ない得ることとなる。した
がつて、従来のようなシール部の過剰冷却下での
ベーキング処理に比べて、その処理時間を短縮し
て熱源の消費を低減し得るとともに、この種ろう
付け作業の生産性を高められるものとなる。
(考案の効果) 本考案のろう付け炉におけるシール部の冷却機
構は以上のように、炉本体の上端部に天井部を取
り外し可能に装着したろう付け炉において、炉本
体と天井部とが互いに接合するシール部の近接位
置に冷却パイプを配設し、この冷却パイプ内に水
よりも沸点が高い冷却用流体を収容するようにし
たから、前記シール部の温度を水の沸点以上の温
度に維持させて、その過剰冷却を防止し得るた
め、従来のようなシール部の水冷方法に比べて、
ろう付け炉の所謂ベーキング処理に要する時間を
短縮でき、その分熱源の消費を低減できるととも
に、この種ろう付け作業の生産性を高められる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は本考案の要部を拡大して示す断面図、第3
図はシール部温度の制御系を示す回路図である。 ……ろう付け炉、6……炉本体、7……天井
部、22……シール部、25……冷却パイプ、2
6……冷却用流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 炉本体の上端部に天井部を取り外し可能に装着
    したろう付け炉において、炉本体と天井部とが互
    いに接合するシール部の近接位置に冷却パイプを
    配設し、この冷却パイプ内に水よりも沸点が高い
    冷却用流体を収容したことを特徴とするろう付け
    炉におけるシール部の冷却機構。
JP5445985U 1985-04-12 1985-04-12 Expired JPH028600Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5445985U JPH028600Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5445985U JPH028600Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61172653U JPS61172653U (ja) 1986-10-27
JPH028600Y2 true JPH028600Y2 (ja) 1990-03-01

Family

ID=30576238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5445985U Expired JPH028600Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH028600Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6077376B2 (ja) * 2013-04-19 2017-02-08 昭和電工株式会社 ろう付け方法及びろう付け装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61172653U (ja) 1986-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100471606C (zh) 间歇式气体保护钎焊炉
US3756489A (en) Furnace for the brazing in continue of parts made of aluminium mainly of heat exchangers moved in a continue motion
US5070625A (en) Oven for the curing and cooling of painted objects and method
JP4480231B2 (ja) 金属製ワークピースのコンベクション式ろう付け方法およびその装置
CA2289336A1 (en) Ventilator system and method
JPH028600Y2 (ja)
EP1029625B1 (en) Muffle convection brazing and annealing system and method
US4967487A (en) Oven for the curing and cooling of painted objects and method
GB2172990A (en) A method of cooking food in a forced circulation oven
CN201086166Y (zh) 间歇式气体保护钎焊炉
CN205576214U (zh) 自动化铸件预热装置
JP2019509176A (ja) 熱風無酸素ろう付けシステム
CN110091025B (zh) 连续钎焊设备及方法
JP2555876Y2 (ja) エアリフロー装置
JPH04281187A (ja) 真空熱処理装置
JPH0345117Y2 (ja)
CN212058313U (zh) 一种真空精密控温高温加热装置
CN219099285U (zh) 一种焊接用真空镀膜腔室
JP4423621B2 (ja) 雰囲気連続加熱炉
CN217617631U (zh) 一种铝锭模具预热装置
JPH04279275A (ja) 真空ろう付装置
JPS6333957Y2 (ja)
CN207556276U (zh) 一种保温炉门
JPH0731561Y2 (ja) 自動半田付け機
JPH0256587B2 (ja)