JPH04278348A - 熱収縮性ポリエステル系積層フィルム - Google Patents

熱収縮性ポリエステル系積層フィルム

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JPH04278348A
JPH04278348A JP3041821A JP4182191A JPH04278348A JP H04278348 A JPH04278348 A JP H04278348A JP 3041821 A JP3041821 A JP 3041821A JP 4182191 A JP4182191 A JP 4182191A JP H04278348 A JPH04278348 A JP H04278348A
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Japan
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heat
film
shrinkable
laminated film
resin
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JP3041821A
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Yoshihiro Nishiyama
西山 義博
Kiyomi Kaminomachi
清巳 上ノ町
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮性ポリエステル
系積層フィルムに関し、さらに詳しくは低温収縮性、均
一収縮性などが良好で、特に各種容器用の収縮ラベルと
して有用な熱収縮性ポリエステル系積層フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、加熱によって収縮
する性質を利用して、収縮包装、収縮ラベル、キャップ
シール等の用途に広く用いられている。特に、熱収縮性
塩化ビニル系樹脂フィルムは、低温収縮性や印刷性が良
好であるため、ポリエチレンテレフタレート(PET)
容器やガラス容器などの収縮ラベルとして広く用いられ
ている。
【0003】ところが、塩化ビニル系樹脂は、耐熱性が
充分でなく、しかも焼却時に塩化水素等の有毒ガスを発
生するなどの問題を抱えている。また、熱収縮性塩化ビ
ニル系樹脂フィルムをPET容器用の収縮ラベルとして
用いた場合は、その収縮ラベルと一緒にPET容器の回
収再利用ができないという問題がある。一方、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂の熱収縮性フィルムは、耐熱性
に優れ、しかも焼却時に塩化水素等の有毒ガスが発生し
ないなど、塩化ビニル系樹脂にない特性を有しているの
で、熱収縮性塩化ビニル系樹脂フィルムに代わる容器用
の収縮ラベルとしての利用が期待されている。
【0004】しかし、ポリエチレンテレフタレート樹脂
は高い結晶性を有しているため、その熱収縮性フィルム
は熱収縮開始温度が高く、しかも温度上昇に伴って収縮
率が急激に増大する傾向を示し、ヒートシール性も充分
でなく、各種容器の収縮ラベルとしては、熱収縮工程で
の作業性や生産性、及び均一収縮性の点で問題がある。
【0005】そこで、最近、ポリエステル系の熱収縮性
フィルムについて各種の改良提案がなされている。例え
ば、特開昭57−42726 号公報には、ジカルボン
酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分としてエチレ
ングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノール
からなる共重合ポリエステル樹脂を用た、透明でヒート
シール性のある熱収縮包装用フィルムが提案されている
。また、特開昭60−206839号公報には、イソフ
タル酸を共重合成分として含有させることにより、収縮
むらやヒートシール性を改良することが提案されている
【0006】また、特公昭64−10332 号公報に
は、テレフタル酸もしくはその誘導体及びエチレングリ
コールとから1,4−シクロヘキサンジメタノールから
誘導される非晶質の共重合ポリエステル樹脂と、テレフ
タル酸もしくはそのその誘導体とエチレングリコールと
からなるポリエステル樹脂とから成る組成物を成膜延伸
した高収縮性ポリエステル系フィルムについて開示され
ている。
【0007】さらに、特開昭60−232948号公報
及び特開昭60−253545号公報には、ポリエチレ
ンテレフタレート層に、イソフタル酸で変成された共重
合ポリエステル樹脂又はこの樹脂とポリエチレンテレフ
タレートとの混合物からなるポリエステル層もしくはシ
クロヘキサンジメタノール変成共重合ポリエステル樹脂
又はこの樹脂とポリエチレンテレフタレートとの混合物
からなるポリエステル層を積層し延伸した収縮包装用ポ
リエステル積層フィルムが開示されている。
【0008】これ等の従来技術では、熱収縮性ポリエス
テル系フィルムの原料として、非晶質の共重合ポリエス
テル樹脂を用い、或いは非晶質の共重合ポリエステル樹
脂と結晶性のポリエステル樹脂を混合又は積層し、ポリ
エステルを結晶化を抑制することにより、ポリエチレン
テレフタレートのみを原料とする熱収縮性フィルムに比
べて、熱収縮率が大きい、収縮応力が低減される、ヒー
トシール強度が大きい、ヒートシール部が裂けにくくな
る、収縮むらがない等の改善がなされるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これ等の従
来技術にあっては、未だ充分な収縮特性をもった熱収縮
性ポリエステル系フィルムは得られない。すなわち、上
記従来技術で得られる熱収縮性ポリエステル系フィルム
は、熱収縮性塩化ビニル系樹脂フィルムに比べると、依
然として収縮温度が高く、しかも収縮を開始する温度で
急激に収縮率が増大するという欠点を有している。
【0010】このため、熱収縮工程での作業性や生産性
の低下、及び収縮むらの発生といった問題は避けられな
い。特に、ボトルなどの首の部分と胴の部分の大きさが
異なる容器の収縮ラベルとして用いた場合、温度上昇に
伴う急激な収縮率の増大は、密着性の不均一や印刷の歪
みを生じ、実用上重大な問題となる。本発明は、上記の
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
低温収縮性が良好で、しかも収縮むらのない均一な収縮
が達成でき、さらに実用上の耐熱性が良好な熱収縮性ポ
リエステル系積層フィルムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の熱収縮性ポリエ
ステル系積層フィルムは、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸からなると共にジオール成分がエチレングリコール
及び1,4−シクロヘキサンジメタノールからなり、ジ
オール成分中の1,4−シクロヘキサンジメタノールが
1〜80モル%である共重合ポリエステル樹脂(A)よ
り成るフィルム(a)の表裏両面に、ジカルボン酸成分
がテレフタル酸及びイソフタル酸からなると共にジオー
ル成分がエチレングリコール、ジエチレングリコール、
ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以上のジ
オールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸が
1〜80モル%である共重合ポリエステル樹脂(B)よ
り成るフィルム(b1)及び(b2)を積層した三層構
造のポリエステル系積層フィルムであっ、共重合ポリエ
ステル樹脂(A)のガラス転移点TgA と共重合ポリ
エステル樹脂(B)のTgB とが式 10 ℃≦Tg
A −TgB ≦40℃を満足し、上記のフィルム(a
)の全厚さに占める比率が10〜90%であるポリエス
テル系積層フィルムを延伸してなり、それにより上記の
目的が達成される。
【0012】本発明において、共重合ポリエステル樹脂
(A)は、共重合成分として、ジオール成分中に1,4
−シクロヘキサンジメタノールが1〜80モル%含有さ
れており、これによりポリエチレンテレフタレートより
も結晶性が低下し、ガラス転移点TgA が高くなる。 なお、ジオール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールが5〜40モル%含有されるのが好ましい。
【0013】また、共重合ポリエステル樹脂(B)は、
ジオール成分がエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以
上のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタ
ル酸が1〜80モル%含有されており、これによりポリ
エチレンテレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス
転移点TgB が低くなる。なお、ジカルボン酸成分中
のイソフタル酸が1〜40モル%含有されるのが好まし
い。
【0014】さらに、上記の樹脂(A)のガラス転移点
TgA と上記の樹脂(B)のガラス転移点TgB と
は、式 10 ℃≦TgA −TgB ≦40℃を満足
するように選択する。TgA −TgB が10℃を下
回ると、延伸して得られる熱収縮性積層フィルムは収縮
を開始する温度で急激に収縮率が増大する。逆に、Tg
A −TgB が40℃を上回ると、適正な延伸加工が
難しくなり、好ましい熱収縮特性を有する熱収縮性積層
フィルムを得ることができない。
【0015】本発明の積層フィルムにおいては、上記共
重合ポリエステル樹脂(A)より成るフィルム(a)の
表裏両面に、上記共重合ポリエステル樹脂(B)より成
るフィルム(b1)及び(b2)が積層されて三層構造
になされている。それぞれの共重合ポリエステル樹脂を
積層せずに単独で用いる場合は、これを延伸加工して得
られる熱収縮性フィルムは充分に好ましい熱収縮特性を
示さない。
【0016】例えば、共重合ポリエステル樹脂(A)よ
り成る単層の熱収縮性フィルムでは、充分に低い収縮開
始温度が得難く、しかも収縮を開始する温度で急激に収
縮率が増大する。また、共重合ポリエステル樹脂(B)
より成る単層の熱収縮性フィルムでは、収縮開始温度が
実用上低すぎる傾向があり、しかも収縮を開始する温度
で急激に収縮率が増大する。
【0017】さらに、本発明の三層構造の熱収縮性積層
フィルムにおいて、共重合ポリエステル樹脂(A)より
成るフィルム(a)の全厚さに占める比率はが10〜9
0%、好ましくは20〜80%とされる。フィルム(a
)の全厚さに占める比率が10%に満たない場合或いは
90%を越える場合は、一方の樹脂の性質が強く現れて
収縮むらが大きくなるので好ましくない。なお、フィル
ム(b1)及び(b2)との合計厚さは全厚さに対して
10〜90%となるが、このフィルム(b1)及び(b
2)との厚さは一般にそれぞれ5〜45%とされ、特に
フィルム(b1)及び(b2)との厚さは同じであるの
が、積層フィルムのカールを防止する上で好ましい。
【0018】本発明の熱収縮性積層フィルムは、先ず、
未延伸の三層構造の積層フィルム(原反フィルム)を成
形し、これを分子が配向する温度で延伸加工することに
より製造される。原反フィルムは、それぞれの共重合ポ
リエステル樹脂を、公知の三層押出装置のフラットダイ
又はサーキュラーダイより三層シート状に溶融押出し成
形するか、或いはそれぞれの共重合ポリエステル樹脂を
単層シート状に溶融押出し成形し、これを公知のラミネ
ーション装置により三層に積層するか、或いは押出ラミ
ネーション装置により三層に積層することにより成形さ
れる。
【0019】そして、この原反フィルムを、ロール延伸
法、テンター延伸法、チューブラー延伸法など公知の延
伸法により、少なくとも一軸方向に1.5 〜6倍程度
に延伸加工し、必要に応じてヒートセットすることによ
り、本発明の熱収縮性積層フィルムが製造される。この
場合、延伸温度は、使用する樹脂のうち最も高いガラス
転移点(TgA )を基準とし、TgA −20℃から
TgA +40℃の範囲の温度、好ましくはTgA か
らTgA +15℃の範囲の温度が適当である。また、
熱収縮性積層フィルムの全体の厚さは、外観及び収縮速
度の点から一般に10〜120 μ好ましくは30〜7
0μのものが収縮ラベルとして適している。
【0020】
【作用】本発明の熱収縮性積層フィルムを構成する共重
合ポリエステル樹脂(A)は、共重合成分として、ジオ
ール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタノールが1
〜80モル%含有されており、これによりポリエチレン
テレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス転移点T
gA が高くなる。また、共重合ポリエステル樹脂(B
)は、ジオール成分がエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる
一種以上のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイ
ソフタル酸が1〜80モル%含有されており、これによ
りポリエチレンテレフタレートよりも結晶性が低下し、
ガラス転移点TgB が低くなる。
【0021】そして、本発明の熱収縮性積層フィルムは
、上記の樹脂(A)のガラス転移点TgA と樹脂(B
)のガラス転移点TgB が、式 10 ℃≦TgA 
−TgB ≦40℃を満足するように選択され、しかも
樹脂(A)より成るフィルム(a)の両面に、樹脂(B
)より成るフィルム(b1)及び(b2)が積層され、
さらにフィルム(a)の全厚さに占める比率が10〜9
0%となるように構成されており、このように内側と外
側とに積層される樹脂のガラス転移点が異なることによ
り、徐々に収縮して収縮むらが発生しにくくなる。
【0022】また、本発明の熱収縮性積層フィルムは、
ガラス転移点が高いフィルム(a)をガラス転移点が低
いフィルム(b1)及び(b2)が両側から挟む構成に
なっているので、ヒートシール性と耐熱性とを兼ね備え
たものとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて具
体的に説明する。 実施例1 ジカルボン酸成分がテレフタル酸からなると共にジオー
ル成分がエチレングリコール70モル%及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール30モル%からなる共重合ポ
リエステル樹脂(A)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸90モル%及びイソフタル酸10モル%からなると
共にジオール成分がエチレングリコール80モル%及び
ジエチレングリコール20モル%からなる共重合ポリエ
ステル樹脂(B)とを用意した。上記樹脂(A)のガラ
ス転移点TgA は81℃、樹脂(B)のガラス転移点
TgB は55℃であった。なお、このガラス転移点は
示差走査熱量計(DSC) により測定した。
【0024】上記の樹脂(A)と樹脂(B)を、三層押
出装置のフラットダイより三層シート状に溶融押出し成
形して、樹脂(A)より成るフィルム(a)の表裏両面
に、樹脂(B)り成るフィルム(b1)及び(b2)を
積層した未延伸積層フィルム(原反フィルム)を成形し
た。 この原反フィルムの(a)層の厚みは40μ、原反フィ
ルムの(b1)層及び(b2)層の厚みはそれぞれ40
μである。この原反フィルムを85℃の温度で横方向に
3倍に延伸して熱収縮性積層フィルムを製造した。
【0025】この熱収縮性積層フィルムについて、60
〜110 ℃の温度域で10℃毎の横方向の収縮率を測
定した。 この収縮率は、熱収縮性積層フィルムを横方向に長さ1
00 mm、幅10mmに切断し、測定温度に設定した
熱風中で5分間加熱収縮させ、その長さの変化により算
出した。また、この熱収縮性積層フィルムに格子状の模
様を印刷し、これを横方向に巻いてヒートシールしてチ
ューブ状の熱収縮性ラベルを作製した。この熱収縮性ラ
ベルをPETボトルの肩部を含む胴部に被せ、120 
℃のオーブン中を通過させ加熱収縮させて装着した後、
ラベルの印刷の歪や皺の発生の有無についてその外観を
観察した。その結果をまとめて表1に示す。
【0026】実施例2 実施例1において、原反フィルムの(a)層の厚みを6
0μに、原反フィルムの(b1)層及び(b2)層の厚
みをそれぞれ30μに変更した。それ以外は実施例1と
同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1において、原反フィルムの(a)層の厚みを8
0μに、原反フィルムの(b1)層及び(b2)層の厚
みをそれぞれ20μに変更した。それ以外は実施例1と
同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0028】実施例4 実施例1において、共重合ポリエステル樹脂(B)を、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸83モル%及びイソフ
タル酸17モル%からなると共にジオール成分がエチレ
ングリコール73モル%及びジエチレングリコール27
モル%からなる共重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス
転移点TgB は64℃)に変更した。また、原反フィ
ルムの(a)層の厚みを50μに、原反フィルムの(b
1)層及び(b2)層の厚みをそれぞれ50μに変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
【0029】実施例5 実施例4において、原反フィルムの(a)層の厚みを7
0μに、原反フィルムの(b1)層及び(b2)層の厚
みをそれぞれ40μに変更した。それ以外は実施例4と
同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0030】実施例6 実施例4において、原反フィルムの(a)層の厚みを1
00 μに、原反フィルムの(b1)層及び(b2)層
の厚みをそれぞれ25μに変更した。それ以外は実施例
4と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0031】実施例7 実施例1において、共重合ポリエステル樹脂(B)を、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸83モル%及びイソフ
タル酸17モル%からなると共にジオール成分がエチレ
ングリコール55モル%とジエチレングリコール30モ
ル%とネオペンチルグリコール15モル%とからなる共
重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転移点TgB は
57℃)に変更した。また、原反フィルムの(a)層の
厚みを60μに、原反フィルムの(b1)層及び(b2
)層の厚みをそれぞれ30μに変更した。それ以外は実
施例1と同様に行った。 その結果をまとめて表1に示す。
【0032】実施例8 実施例1において、共重合ポリエステル樹脂(B)を、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸92モル%及びイソフ
タル酸8モル%からなると共にジオール成分がエチレン
グリコール75モル%及びジエチレングリコール25モ
ル%からなる共重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転
移点TgB は53℃)に変更した。また、原反フィル
ムの(a)層の厚みを60μに、原反フィルムの(b1
)層の厚みを20μに、原反フィルムの(b2)層の厚
みを40μに変更した。それ以外は実施例1と同様に行
った。その結果をまとめて表1に示す。
【0033】比較例1 実施例1において用いた共重合ポリエステル樹脂(A)
を、単層押出装置のフラットダイより単層シート状に溶
融押出し成形して、厚みが120 μの未延伸単層フィ
ルム(原反フィルム)を成形した。この原反フィルムを
85℃の温度で横方向に3倍に延伸して熱収縮性単層フ
ィルムを製造した。この熱収縮性単層フィルムについて
、実施例1と同様にして熱収縮率及びラベルの外観を測
定評価した。その結果をまとめて表1に示す。
【0034】比較例2 実施例1において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。それ以外は比較例1と同様に行った。その結
果をまとめて表1に示す。
【0035】比較例3 実施例4において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。また、原反フィルムの厚みを150 μに変
更した。それ以外は比較例1と同様に行った。その結果
をまとめて表1に示す。
【0036】比較例4 実施例8において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。それ以外は比較例1と同様に行った。その結
果をまとめて表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】上述のとおり、本発明の熱収縮性ポリエ
ステル系積層フィルムは、低温収縮が可能で、熱収縮性
塩化ビニル樹脂フィルムの収縮開始温度である70℃付
近での低温収縮を行うことができ、熱収縮工程での作業
性や生産性が向上する。しかも、収縮温度上昇に伴い収
縮率が急激に増大することなく徐々に増加し、収縮むら
のない均一な収縮を達成することができる。
【0039】特に、この熱収縮性積層フィルムを、ボト
ルなど細い首部と太い胴部のある容器の円筒状収縮ラベ
ルとして用いると、収縮率が徐々に増大するため首部と
胴部にかけて収縮が不均一になることはなく、密着性が
良好で印刷の歪みも生じない。また、この熱収縮性積層
フィルムは、ガラス転移点の高いフイルム(a)をガラ
ス転移点の低いフイルム(b1)層及び(b2)層が両
側から挟む構成になっているため、ヒートシール性と耐
熱性とを兼ね備えたものとなる。特に、フイルム(b1
)層及び(b2)層層とを同じ厚さにするとカールしに
くくなり、角ばった容器等へのラベリングの作業性が向
上し、仕上がりも良好となる。
【0040】さらに、塩化ビニル樹脂のように焼却時に
塩化水素のような有毒ガスを発生することがなく、しか
もこの熱収縮性積層フィルムは、PET容器と同種の樹
脂からなるので、ラベルを付けたままでPET容器の回
収再利用ができるという利点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ジカルボン酸成分がテレフタル酸から
    なると共にジオール成分がエチレングリコール及び1,
    4−シクロヘキサンジメタノールからなり、ジオール成
    分中の1,4−シクロヘキサンジメタノールが1〜80
    モル%である共重合ポリエステル樹脂(A)より成るフ
    ィルム(a)の表裏両面に、ジカルボン酸成分がテレフ
    タル酸及びイソフタル酸からなると共にジオール成分が
    エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペン
    チルグリコールの中から選ばれる一種以上のジオールか
    らなり、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸が1〜80
    モル%である共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフ
    ィルム(b1)及び(b2)を積層した三層構造のポリ
    エステル系積層フィルムであって、共重合ポリエステル
    樹脂(A)のガラス転移点TgA と共重合ポリエステ
    ル樹脂(B)とのTgB が式 10 ℃≦TgA −
    TgB ≦40℃を満足し、上記フィルム(a)の全厚
    さに占める比率が10〜90%であるポリエステル系積
    層フィルムを延伸してなる熱収縮性ポリエステル系積層
    フィルム。
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