JPH04279339A - 熱収縮性ポリエステル系積層フィルム - Google Patents
熱収縮性ポリエステル系積層フィルムInfo
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- JPH04279339A JPH04279339A JP4344791A JP4344791A JPH04279339A JP H04279339 A JPH04279339 A JP H04279339A JP 4344791 A JP4344791 A JP 4344791A JP 4344791 A JP4344791 A JP 4344791A JP H04279339 A JPH04279339 A JP H04279339A
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Landscapes
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮性ポリエステル
系積層フィルムに関し、さらに詳しくは低温収縮性、均
一収縮性などが良好で、特に各種容器用の収縮ラベルと
して有用な熱収縮性ポリエステル系積層フィルムに関す
る。
系積層フィルムに関し、さらに詳しくは低温収縮性、均
一収縮性などが良好で、特に各種容器用の収縮ラベルと
して有用な熱収縮性ポリエステル系積層フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、加熱によって収縮
する性質を利用して、収縮包装、収縮ラベル、キャップ
シール等の用途に広く用いられている。特に、熱収縮性
塩化ビニル系樹脂フィルムは、低温収縮性や印刷性が良
好であるため、ポリエチレンテレフタレート(PET)
容器やガラス容器などの収縮ラベルとして広く用いられ
ている。
する性質を利用して、収縮包装、収縮ラベル、キャップ
シール等の用途に広く用いられている。特に、熱収縮性
塩化ビニル系樹脂フィルムは、低温収縮性や印刷性が良
好であるため、ポリエチレンテレフタレート(PET)
容器やガラス容器などの収縮ラベルとして広く用いられ
ている。
【0003】ところが、塩化ビニル系樹脂は、耐熱性が
充分でなく、しかも焼却時に塩化水素等の有毒ガスを発
生するなどの問題を抱えている。また、熱収縮性塩化ビ
ニル系樹脂フィルムをPET容器用の収縮ラベルとして
用いた場合は、その収縮ラベルと一緒にPET容器の回
収再利用ができないという問題がある。
充分でなく、しかも焼却時に塩化水素等の有毒ガスを発
生するなどの問題を抱えている。また、熱収縮性塩化ビ
ニル系樹脂フィルムをPET容器用の収縮ラベルとして
用いた場合は、その収縮ラベルと一緒にPET容器の回
収再利用ができないという問題がある。
【0004】一方、ポリエチレンテレフタレート樹脂の
熱収縮性フィルムは、耐熱性に優れ、しかも焼却時に塩
化水素等の有毒ガスが発生しないなど、塩化ビニル系樹
脂にない特性を有しているので、熱収縮性塩化ビニル系
樹脂フィルムに代わる容器用の収縮ラベルとしての利用
が期待されている。
熱収縮性フィルムは、耐熱性に優れ、しかも焼却時に塩
化水素等の有毒ガスが発生しないなど、塩化ビニル系樹
脂にない特性を有しているので、熱収縮性塩化ビニル系
樹脂フィルムに代わる容器用の収縮ラベルとしての利用
が期待されている。
【0005】しかし、ポリエチレンテレフタレート樹脂
は高い結晶性を有しているため、その熱収縮性フィルム
は熱収縮開始温度が高く、しかも温度上昇に伴って収縮
率が急激に増大する傾向を示し、ヒートシール性も充分
でなく、各種容器の収縮ラベルとしては、熱収縮工程で
の作業性や生産性、及び均一収縮性の点で問題がある。
は高い結晶性を有しているため、その熱収縮性フィルム
は熱収縮開始温度が高く、しかも温度上昇に伴って収縮
率が急激に増大する傾向を示し、ヒートシール性も充分
でなく、各種容器の収縮ラベルとしては、熱収縮工程で
の作業性や生産性、及び均一収縮性の点で問題がある。
【0006】そこで、最近、ポリエステル系の熱収縮性
フィルムについて各種の改良提案がなされている。例え
ば、特開昭57−42726 号公報には、ジカルボン
酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分としてエチレ
ングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノール
からなる共重合ポリエステル樹脂を用た、透明でヒート
シール性のある熱収縮包装用フィルムが提案されている
。また、特開昭60−206839号公報には、イソフ
タル酸を共重合成分として含有させることにより、収縮
むらやヒートシール性を改良することが提案されている
。
フィルムについて各種の改良提案がなされている。例え
ば、特開昭57−42726 号公報には、ジカルボン
酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分としてエチレ
ングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノール
からなる共重合ポリエステル樹脂を用た、透明でヒート
シール性のある熱収縮包装用フィルムが提案されている
。また、特開昭60−206839号公報には、イソフ
タル酸を共重合成分として含有させることにより、収縮
むらやヒートシール性を改良することが提案されている
。
【0007】また、特公昭64−10332 号公報に
は、テレフタル酸もしくはその誘導体及びエチレングリ
コールとから1,4−シクロヘキサンジメタノールから
誘導される非晶質の共重合ポリエステル樹脂と、テレフ
タル酸もしくはそのその誘導体とエチレングリコールと
からなるポリエステル樹脂とから成る組成物を成膜延伸
した高収縮性ポリエステル系フィルムについて開示され
ている。
は、テレフタル酸もしくはその誘導体及びエチレングリ
コールとから1,4−シクロヘキサンジメタノールから
誘導される非晶質の共重合ポリエステル樹脂と、テレフ
タル酸もしくはそのその誘導体とエチレングリコールと
からなるポリエステル樹脂とから成る組成物を成膜延伸
した高収縮性ポリエステル系フィルムについて開示され
ている。
【0008】さらに、特開昭60−232948号公報
及び特開昭60−253545号公報には、ポリエチレ
ンテレフタレート層に、イソフタル酸で変成された共重
合ポリエステル樹脂又はこの樹脂とポリエチレンテレフ
タレートとの混合物からなるポリエステル層もしくはシ
クロヘキサンジメタノール変成共重合ポリエステル樹脂
又はこの樹脂とポリエチレンテレフタレートとの混合物
からなるポリエステル層を積層し延伸した収縮包装用ポ
リエステル積層フィルムが開示されている。
及び特開昭60−253545号公報には、ポリエチレ
ンテレフタレート層に、イソフタル酸で変成された共重
合ポリエステル樹脂又はこの樹脂とポリエチレンテレフ
タレートとの混合物からなるポリエステル層もしくはシ
クロヘキサンジメタノール変成共重合ポリエステル樹脂
又はこの樹脂とポリエチレンテレフタレートとの混合物
からなるポリエステル層を積層し延伸した収縮包装用ポ
リエステル積層フィルムが開示されている。
【0009】これ等の従来技術では、熱収縮性ポリエス
テル系フィルムの原料として、非晶質の共重合ポリエス
テル樹脂を用い、或いは非晶質の共重合ポリエステル樹
脂と結晶性のポリエステル樹脂を混合又は積層し、ポリ
エステルを結晶化を抑制することにより、ポリエチレン
テレフタレートのみを原料とする熱収縮性フィルムに比
べて、熱収縮率が大きい、収縮応力が低減される、ヒー
トシール強度が大きい、ヒートシール部が裂けにくくな
る、収縮むらがない等の改善がなされるとされている。
テル系フィルムの原料として、非晶質の共重合ポリエス
テル樹脂を用い、或いは非晶質の共重合ポリエステル樹
脂と結晶性のポリエステル樹脂を混合又は積層し、ポリ
エステルを結晶化を抑制することにより、ポリエチレン
テレフタレートのみを原料とする熱収縮性フィルムに比
べて、熱収縮率が大きい、収縮応力が低減される、ヒー
トシール強度が大きい、ヒートシール部が裂けにくくな
る、収縮むらがない等の改善がなされるとされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これ等の従
来技術にあっては、未だ充分な収縮特性をもった熱収縮
性ポリエステル系フィルムは得られない。すなわち、上
記従来技術で得られる熱収縮性ポリエステル系フィルム
は、熱収縮性塩化ビニル系樹脂フィルムに比べると、依
然として収縮温度が高く、しかも収縮を開始する温度で
急激に収縮率が増大するという欠点を有している。
来技術にあっては、未だ充分な収縮特性をもった熱収縮
性ポリエステル系フィルムは得られない。すなわち、上
記従来技術で得られる熱収縮性ポリエステル系フィルム
は、熱収縮性塩化ビニル系樹脂フィルムに比べると、依
然として収縮温度が高く、しかも収縮を開始する温度で
急激に収縮率が増大するという欠点を有している。
【0011】このため、熱収縮工程での作業性や生産性
の低下、及び収縮むらの発生といった問題は避けられな
い。特に、ボトルなどの首の部分と胴の部分の大きさが
異なる容器の収縮ラベルとして用いた場合、温度上昇に
伴う急激な収縮率の増大は、密着性の不均一や印刷の歪
みを生じ、実用上重大な問題となる。
の低下、及び収縮むらの発生といった問題は避けられな
い。特に、ボトルなどの首の部分と胴の部分の大きさが
異なる容器の収縮ラベルとして用いた場合、温度上昇に
伴う急激な収縮率の増大は、密着性の不均一や印刷の歪
みを生じ、実用上重大な問題となる。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、その目的とするところは、低温収縮性が良好で、し
かも収縮むらのない均一な収縮が達成でき、さらに実用
上の耐熱性に優れた熱収縮性ポリエステル系積層フィル
ムを提供することにある。
り、その目的とするところは、低温収縮性が良好で、し
かも収縮むらのない均一な収縮が達成でき、さらに実用
上の耐熱性に優れた熱収縮性ポリエステル系積層フィル
ムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の熱収縮性ポリエ
ステル系積層フィルムは、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸からなると共にジオール成分がエチレングリコール
及び1,4−シクロヘキサンジメタノールからなり、ジ
オール成分中の1,4−シクロヘキサンジメタノールが
1〜80モル%である共重合ポリエステル樹脂(A)よ
り成るフィルム(a)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸及びイソフタル酸からなると共にジオール成分がエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールの中から選ばれる一種以上のジオールから
なり、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸が1〜80モ
ル%である共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフィ
ルム(b)と、ポリエチレンテレフタレート樹脂(C)
より成るフィルム(c) とを、フィルム(a)、(b
) 、(c) のうち一つの層を中心にその両側に他の
二つの層を対称に積層した五層構造のポリエステル系積
層フィルムであって、上記フィルム(a)の全厚さがフ
ィルム(b) の全厚さとフィルム(c) の全厚さの
和の10〜90%であり、フィルム(c) の全厚さが
全体厚さの5〜30%であるポリエステル系積層フィル
ムを延伸してなり、それにより上記の目的が達成される
。
ステル系積層フィルムは、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸からなると共にジオール成分がエチレングリコール
及び1,4−シクロヘキサンジメタノールからなり、ジ
オール成分中の1,4−シクロヘキサンジメタノールが
1〜80モル%である共重合ポリエステル樹脂(A)よ
り成るフィルム(a)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸及びイソフタル酸からなると共にジオール成分がエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールの中から選ばれる一種以上のジオールから
なり、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸が1〜80モ
ル%である共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフィ
ルム(b)と、ポリエチレンテレフタレート樹脂(C)
より成るフィルム(c) とを、フィルム(a)、(b
) 、(c) のうち一つの層を中心にその両側に他の
二つの層を対称に積層した五層構造のポリエステル系積
層フィルムであって、上記フィルム(a)の全厚さがフ
ィルム(b) の全厚さとフィルム(c) の全厚さの
和の10〜90%であり、フィルム(c) の全厚さが
全体厚さの5〜30%であるポリエステル系積層フィル
ムを延伸してなり、それにより上記の目的が達成される
。
【0014】本発明において、共重合ポリエステル樹脂
(A)は、共重合成分として、ジオール成分中に1,4
−シクロヘキサンジメタノールが1〜80モル%含有さ
れており、これによりポリエチレンテレフタレート樹脂
よりも結晶性が低下し、ガラス転移点TgA が高くな
る。なお、ジオール成分中に1,4−シクロヘキサンジ
メタノールが5〜40モル%含有されるのが好ましい。
(A)は、共重合成分として、ジオール成分中に1,4
−シクロヘキサンジメタノールが1〜80モル%含有さ
れており、これによりポリエチレンテレフタレート樹脂
よりも結晶性が低下し、ガラス転移点TgA が高くな
る。なお、ジオール成分中に1,4−シクロヘキサンジ
メタノールが5〜40モル%含有されるのが好ましい。
【0015】また、共重合ポリエステル樹脂(B)は、
ジオール成分がエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以
上のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタ
ル酸が1〜80モル%含有されており、これによりポリ
エチレンテレフタレート樹脂よりも結晶性が低下し、ガ
ラス転移点TgB が低くなる。なお、ジカルボン酸成
分中のイソフタル酸が1〜40モル%含有されるのが好
ましい。
ジオール成分がエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以
上のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタ
ル酸が1〜80モル%含有されており、これによりポリ
エチレンテレフタレート樹脂よりも結晶性が低下し、ガ
ラス転移点TgB が低くなる。なお、ジカルボン酸成
分中のイソフタル酸が1〜40モル%含有されるのが好
ましい。
【0016】また、ポリエチレンテレフタレート樹脂(
C)は、一般にPETと呼ばれる高結晶性の樹脂で耐熱
性に優れる。本発明の積層フィルムにおいては、上記の
共重合ポリエステル樹脂(A)より成るフィルム(a)
と、共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフィルム(
b)と、ポリエチレンテレフタレート樹脂(C)より成
るフィルム(c) とを、フィルム(a)、(b) 、
(c) のうち一つの層を中心に、その両側に他の二つ
の層を対象に積層して五層構造になされている。
C)は、一般にPETと呼ばれる高結晶性の樹脂で耐熱
性に優れる。本発明の積層フィルムにおいては、上記の
共重合ポリエステル樹脂(A)より成るフィルム(a)
と、共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフィルム(
b)と、ポリエチレンテレフタレート樹脂(C)より成
るフィルム(c) とを、フィルム(a)、(b) 、
(c) のうち一つの層を中心に、その両側に他の二つ
の層を対象に積層して五層構造になされている。
【0017】その具体的な構成としては、(b) /(
c) /(a)/(c) /(b) 、(c) /(b
) /(a)/(b)/(c) 、(a) /(c)
/(b)/(c) /(a) 、(c) /(a) /
(b)/(a)/(c) 、(a) /(b) /(c
)/(b)/(a) 、(b) /(a) /(c)/
(a)/(b) の六つの組合せとされる。この場合、
最外層にフィルム(a)もしくは(b) が配置される
ように構成すると、ヒートシール性が良好となるので好
ましい。
c) /(a)/(c) /(b) 、(c) /(b
) /(a)/(b)/(c) 、(a) /(c)
/(b)/(c) /(a) 、(c) /(a) /
(b)/(a)/(c) 、(a) /(b) /(c
)/(b)/(a) 、(b) /(a) /(c)/
(a)/(b) の六つの組合せとされる。この場合、
最外層にフィルム(a)もしくは(b) が配置される
ように構成すると、ヒートシール性が良好となるので好
ましい。
【0018】それぞれの共重合ポリエステル樹脂を積層
せずに単独で用いる場合は、これを延伸加工して得られ
る熱収縮性フィルムは充分に好ましい熱収縮特性を示さ
ない。例えば、共重合ポリエステル樹脂(A)より成る
単層の熱収縮性フィルムでは、充分に低い収縮開始温度
が得難く、しかも収縮を開始する温度で急激に収縮率が
増大する。また、共重合ポリエステル樹脂(B)より成
る単層の熱収縮性フィルムでは、収縮開始温度が実用上
低すぎる傾向があり、しかも収縮を開始する温度で急激
に収縮率が増大する。また、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(C)より成る単層の熱収縮性フィルムでは、熱
収縮開始温度が高く、しかも温度上昇に伴って収縮率が
急激に増大する。
せずに単独で用いる場合は、これを延伸加工して得られ
る熱収縮性フィルムは充分に好ましい熱収縮特性を示さ
ない。例えば、共重合ポリエステル樹脂(A)より成る
単層の熱収縮性フィルムでは、充分に低い収縮開始温度
が得難く、しかも収縮を開始する温度で急激に収縮率が
増大する。また、共重合ポリエステル樹脂(B)より成
る単層の熱収縮性フィルムでは、収縮開始温度が実用上
低すぎる傾向があり、しかも収縮を開始する温度で急激
に収縮率が増大する。また、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(C)より成る単層の熱収縮性フィルムでは、熱
収縮開始温度が高く、しかも温度上昇に伴って収縮率が
急激に増大する。
【0019】さらに、本発明の五層構造の熱収縮性積層
フィルムにおいて、上記フィルム(a)の全厚さがフィ
ルム(b) の全厚さとフィルム(c) の全厚さの和
の10〜90%とされ、またフィルム(c) の全厚さ
が全体の厚さの5〜30%とされる。ここで、フィルム
の全厚さとは、フィルムが中心層の一層の場合はこの一
層の厚さを意味し、同種のフィルムが中心層の両側に対
称にある場合はこの両側の同種の層の合計の厚さを意味
する。また、フィルムの全体の厚さとは、積層された五
層の合計の厚さを意味する。この場合、中心層の両側に
対称にある同種のフィルムの厚さは同じ厚さにするのが
好ましいが、異なる厚さであってもよい。
フィルムにおいて、上記フィルム(a)の全厚さがフィ
ルム(b) の全厚さとフィルム(c) の全厚さの和
の10〜90%とされ、またフィルム(c) の全厚さ
が全体の厚さの5〜30%とされる。ここで、フィルム
の全厚さとは、フィルムが中心層の一層の場合はこの一
層の厚さを意味し、同種のフィルムが中心層の両側に対
称にある場合はこの両側の同種の層の合計の厚さを意味
する。また、フィルムの全体の厚さとは、積層された五
層の合計の厚さを意味する。この場合、中心層の両側に
対称にある同種のフィルムの厚さは同じ厚さにするのが
好ましいが、異なる厚さであってもよい。
【0020】フィルム(a)の全厚さが、フィルム(b
) の全厚さとフィルム(c) の全厚さとの和の10
%に満たない場合或いは90%を越える場合は、収縮む
らが大きくなるので好ましくない。また、フィルム(c
) の全厚さが全体の厚さの5%に満たない場合は、耐
熱性向上の効果が充分に現れない。逆に、フィルム(c
) の全厚さが全体の厚さの30%を越える場合は、耐
熱性は向上するが高温領域での収縮量が小さくなりすぎ
て、熱収縮フィルムとして充分な機能を持たなくなる。
) の全厚さとフィルム(c) の全厚さとの和の10
%に満たない場合或いは90%を越える場合は、収縮む
らが大きくなるので好ましくない。また、フィルム(c
) の全厚さが全体の厚さの5%に満たない場合は、耐
熱性向上の効果が充分に現れない。逆に、フィルム(c
) の全厚さが全体の厚さの30%を越える場合は、耐
熱性は向上するが高温領域での収縮量が小さくなりすぎ
て、熱収縮フィルムとして充分な機能を持たなくなる。
【0021】本発明の熱収縮性積層フィルムは、先ず、
未延伸の五層構造の積層フィルム(原反フィルム)を成
形し、これを分子が配向する温度で延伸加工することに
より製造される。原反フィルムは、樹脂(A)と樹脂(
B)と樹脂(C)を、公知の五層押出装置のフラットダ
イ又はサーキュラーダイより五層シート状に溶融押出し
成形するか、或いはそれぞれの樹脂を単層シート状に溶
融押出し成形し、これを公知のラミネーション装置によ
り五層に積層するか、或いは押出ラミネーション装置に
より五層に積層することにより成形される。
未延伸の五層構造の積層フィルム(原反フィルム)を成
形し、これを分子が配向する温度で延伸加工することに
より製造される。原反フィルムは、樹脂(A)と樹脂(
B)と樹脂(C)を、公知の五層押出装置のフラットダ
イ又はサーキュラーダイより五層シート状に溶融押出し
成形するか、或いはそれぞれの樹脂を単層シート状に溶
融押出し成形し、これを公知のラミネーション装置によ
り五層に積層するか、或いは押出ラミネーション装置に
より五層に積層することにより成形される。
【0022】そして、この原反フィルム、ロール延伸法
、テンター延伸法、チューブラー延伸法など公知の延伸
法により、少なくとも一軸方向に1.5 〜6倍程度に
延伸加工し、必要に応じてヒートセットすることにより
、本発明の熱収縮性積層フィルムが製造される。この場
合、延伸温度は、使用する樹脂のうち最も高いガラス転
移点(TgA )を基準とし、TgA −20℃からT
gA +40℃の範囲の温度、好ましくはTgA から
TgA +15℃の範囲の温度が適当である。また、熱
収縮性積層フィルムの全体の厚さは、外観及び収縮速度
の点から一般に10〜120 μ、好ましくは30〜7
0μのものが収縮ラベルとして適している。
、テンター延伸法、チューブラー延伸法など公知の延伸
法により、少なくとも一軸方向に1.5 〜6倍程度に
延伸加工し、必要に応じてヒートセットすることにより
、本発明の熱収縮性積層フィルムが製造される。この場
合、延伸温度は、使用する樹脂のうち最も高いガラス転
移点(TgA )を基準とし、TgA −20℃からT
gA +40℃の範囲の温度、好ましくはTgA から
TgA +15℃の範囲の温度が適当である。また、熱
収縮性積層フィルムの全体の厚さは、外観及び収縮速度
の点から一般に10〜120 μ、好ましくは30〜7
0μのものが収縮ラベルとして適している。
【0023】
【作用】本発明の熱収縮性積層フィルムを構成する共重
合ポリエステル樹脂(A)は、共重合成分として、ジオ
ール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタノールが1
〜80モル%含有されており、これによりポリエチレン
テレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス転移点が
高くなる。また、共重合ポリエステル樹脂(B)は、ジ
オール成分がエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以上
のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタル
酸が1〜80モル%含有されており、これによりポリエ
チレンテレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス転
移点が低くなる。
合ポリエステル樹脂(A)は、共重合成分として、ジオ
ール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタノールが1
〜80モル%含有されており、これによりポリエチレン
テレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス転移点が
高くなる。また、共重合ポリエステル樹脂(B)は、ジ
オール成分がエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコールの中から選ばれる一種以上
のジオールからなり、ジカルボン酸成分中のイソフタル
酸が1〜80モル%含有されており、これによりポリエ
チレンテレフタレートよりも結晶性が低下し、ガラス転
移点が低くなる。
【0024】そして、この樹脂(A)より成るフィルム
(a)と樹脂(B)より成るフィルム(b)とを、フィ
ルム(a)の厚さが10〜90%となるように積層する
と、この二層構造の熱収縮性積層フィルムは、二種の樹
脂のガラス転移点が異なることにより、徐々に収縮して
収縮むらが発生しにくくなるとともに、実用上好ましい
低温収縮性を付与することができる。しかし、この熱収
縮性積層フィルムは結晶性が無いか或いは少なく、ガラ
ス転移点も比較的低いため、レトルト殺菌処理等に対し
耐熱性が充分とはいえない。
(a)と樹脂(B)より成るフィルム(b)とを、フィ
ルム(a)の厚さが10〜90%となるように積層する
と、この二層構造の熱収縮性積層フィルムは、二種の樹
脂のガラス転移点が異なることにより、徐々に収縮して
収縮むらが発生しにくくなるとともに、実用上好ましい
低温収縮性を付与することができる。しかし、この熱収
縮性積層フィルムは結晶性が無いか或いは少なく、ガラ
ス転移点も比較的低いため、レトルト殺菌処理等に対し
耐熱性が充分とはいえない。
【0025】そこで、これにポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(C)より成るフィルム(c) を全体の厚さの
5〜30%の厚さに積層すると、この三層構造の熱収縮
性積層フィルムは、これら三層のフィルムが熱収縮特性
を異にするため、昇温に伴う収縮率の増大は一層緩やか
となり、収縮むらのない均一な収縮を示すとともに、フ
ィルム(c) の有する高い耐熱性により、全体として
耐熱性が向上する。
ト樹脂(C)より成るフィルム(c) を全体の厚さの
5〜30%の厚さに積層すると、この三層構造の熱収縮
性積層フィルムは、これら三層のフィルムが熱収縮特性
を異にするため、昇温に伴う収縮率の増大は一層緩やか
となり、収縮むらのない均一な収縮を示すとともに、フ
ィルム(c) の有する高い耐熱性により、全体として
耐熱性が向上する。
【0026】しかし、フィルム(a)とフィルム(b)
とフィルム(c) とを任意に積層した三層構造の熱収
縮性積層フィルムは、それぞれの樹脂が異なるため、カ
ールが発生しやすい。そこで、本発明のように、フィル
ム(a)、(b) 、(c) のうち一つの層を中心に
、その両側に他の二つの層を対称に積層して五層構造、
例えば(b) /(a) /(c)/(a) /(b)
のように構成すると、フィルム(c)を中心にその両側
に同種のフィルム(a)と同種のフィルム(b) とが
対称に配置され、それにより熱収縮性積層フィルムのカ
ールの発生が改善される。この場合、両側に配置される
同種のフィルム(a)の厚みを同じとし、また両側に配
置される同種のフィルム(b) の厚みを同じとすると
、カールの発生が確実に防止される。
とフィルム(c) とを任意に積層した三層構造の熱収
縮性積層フィルムは、それぞれの樹脂が異なるため、カ
ールが発生しやすい。そこで、本発明のように、フィル
ム(a)、(b) 、(c) のうち一つの層を中心に
、その両側に他の二つの層を対称に積層して五層構造、
例えば(b) /(a) /(c)/(a) /(b)
のように構成すると、フィルム(c)を中心にその両側
に同種のフィルム(a)と同種のフィルム(b) とが
対称に配置され、それにより熱収縮性積層フィルムのカ
ールの発生が改善される。この場合、両側に配置される
同種のフィルム(a)の厚みを同じとし、また両側に配
置される同種のフィルム(b) の厚みを同じとすると
、カールの発生が確実に防止される。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて具
体的に説明する。 実施例1 ジカルボン酸成分がテレフタル酸からなると共にジオー
ル成分がエチレングリコール70モル%及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール30モル%からなる共重合ポ
リエステル樹脂(A)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸90モル%及びイソフタル酸10モル%からなると
共にジオール成分がエチレングリコール80モル%及び
ジエチレングリコール20モル%からなる共重合ポリエ
ステル樹脂(B)とを用意した。
体的に説明する。 実施例1 ジカルボン酸成分がテレフタル酸からなると共にジオー
ル成分がエチレングリコール70モル%及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール30モル%からなる共重合ポ
リエステル樹脂(A)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸90モル%及びイソフタル酸10モル%からなると
共にジオール成分がエチレングリコール80モル%及び
ジエチレングリコール20モル%からなる共重合ポリエ
ステル樹脂(B)とを用意した。
【0028】また、ポリエチレンテレフタレート樹脂(
C)を用意した。この樹脂(C)は、表1では便宜的に
その成分をポリエチレンテレフタレート100モル%と
記載している。上記樹脂(A)のガラス転移点TgA
は81℃、樹脂(B)のガラス転移点TgB は55℃
、樹脂(C)のガラス転移点TgC は75℃である。 なお、このガラス転移点は示差走査熱量計(DSC)
により測定した。
C)を用意した。この樹脂(C)は、表1では便宜的に
その成分をポリエチレンテレフタレート100モル%と
記載している。上記樹脂(A)のガラス転移点TgA
は81℃、樹脂(B)のガラス転移点TgB は55℃
、樹脂(C)のガラス転移点TgC は75℃である。 なお、このガラス転移点は示差走査熱量計(DSC)
により測定した。
【0029】上記の樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C
)を、五層押出装置のフラットダイより五層シート状に
溶融押出し成形して、樹脂(A)より成るフィルム(a
1)/樹脂(B)より成るフィルム(b1)/樹脂(C
)より成るフィルム(c1)/樹脂(B)より成るフィ
ルム(b2)/樹脂(A)より成るフィルム(a2)の
配置で積層した未延伸積層フィルム(原反フィルム)を
成形した。この原反フィルムの(a1)層の厚みは15
μ、(a2)層の厚みは15μ、(b1)層の厚みは3
5μ、(b2)層の厚みは35μ、(c1)層の厚みは
20μである。この原反フィルムを85℃の温度で横方
向に3倍に延伸して熱収縮性積層フィルムを製造した。
)を、五層押出装置のフラットダイより五層シート状に
溶融押出し成形して、樹脂(A)より成るフィルム(a
1)/樹脂(B)より成るフィルム(b1)/樹脂(C
)より成るフィルム(c1)/樹脂(B)より成るフィ
ルム(b2)/樹脂(A)より成るフィルム(a2)の
配置で積層した未延伸積層フィルム(原反フィルム)を
成形した。この原反フィルムの(a1)層の厚みは15
μ、(a2)層の厚みは15μ、(b1)層の厚みは3
5μ、(b2)層の厚みは35μ、(c1)層の厚みは
20μである。この原反フィルムを85℃の温度で横方
向に3倍に延伸して熱収縮性積層フィルムを製造した。
【0030】この熱収縮性積層フィルムについて、65
〜115 ℃の温度域で10℃毎の横方向の収縮率を測
定した。 この収縮率は、熱収縮性積層フィルムを横方向に長さ1
00 mm、幅10mmに切断し、測定温度に設定した
熱風中で5分間加熱収縮させ、その長さの変化により算
出した。また、この熱収縮性積層フィルムに格子状の模
様を印刷し、これを横方向に巻いてヒートシールしてチ
ューブ状の熱収縮性ラベルを作製した。この熱収縮性ラ
ベルをPETボトルの肩部を含む胴部に被せ、120
℃のオーブン中を通し加熱収縮させて装着した後、ラベ
ルの印刷の歪や皺の発生も有無についてその外観を観察
した。
〜115 ℃の温度域で10℃毎の横方向の収縮率を測
定した。 この収縮率は、熱収縮性積層フィルムを横方向に長さ1
00 mm、幅10mmに切断し、測定温度に設定した
熱風中で5分間加熱収縮させ、その長さの変化により算
出した。また、この熱収縮性積層フィルムに格子状の模
様を印刷し、これを横方向に巻いてヒートシールしてチ
ューブ状の熱収縮性ラベルを作製した。この熱収縮性ラ
ベルをPETボトルの肩部を含む胴部に被せ、120
℃のオーブン中を通し加熱収縮させて装着した後、ラベ
ルの印刷の歪や皺の発生も有無についてその外観を観察
した。
【0031】また、この熱収縮性ラベルをPETボトル
の肩部を含む胴部に被せ、120 ℃のオーブン中を通
過させ加熱収縮させて装着した後、PETボトル内に水
を入れて密栓し、これを130 ℃で30分間レトルト
殺菌処理して、ラベルの変形や変色の有無についてその
外観を観察した。その結果をまとめて表1に示す。
の肩部を含む胴部に被せ、120 ℃のオーブン中を通
過させ加熱収縮させて装着した後、PETボトル内に水
を入れて密栓し、これを130 ℃で30分間レトルト
殺菌処理して、ラベルの変形や変色の有無についてその
外観を観察した。その結果をまとめて表1に示す。
【0032】実施例2
実施例1において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
25μ、(a2)層の厚みを25μ、(b1)層の厚み
を25μ、(b2)層の厚みを25μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
25μ、(a2)層の厚みを25μ、(b1)層の厚み
を25μ、(b2)層の厚みを25μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
【0033】実施例3
実施例1において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
35μ、(a2)層の厚みを35μ、(b1)層の厚み
を15μ、(b2)層の厚みを15μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
35μ、(a2)層の厚みを35μ、(b1)層の厚み
を15μ、(b2)層の厚みを15μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
【0034】実施例4
実施例1において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
20μ、(a2)層の厚みを30μ、(b1)層の厚み
を30μ、(b2)層の厚みを20μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
20μ、(a2)層の厚みを30μ、(b1)層の厚み
を30μ、(b2)層の厚みを20μにそれぞれ変更し
た。それ以外は実施例1と同様に行った。その結果をま
とめて表1に示す。
【0035】実施例5
ジカルボン酸成分がテレフタル酸からなると共にジオー
ル成分がエチレングリコール70モル%及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール30モル%からなる共重合ポ
リエステル樹脂(A)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸83モル%及びイソフタル酸17モル%からなると
共にジオール成分がエチレングリコール73モル%及び
ジエチレングリコール27モル%からなる共重合ポリエ
ステル樹脂(B)からなる共重合ポリエステル樹脂(B
)を用意した。
ル成分がエチレングリコール70モル%及び1,4−シ
クロヘキサンジメタノール30モル%からなる共重合ポ
リエステル樹脂(A)と、ジカルボン酸成分がテレフタ
ル酸83モル%及びイソフタル酸17モル%からなると
共にジオール成分がエチレングリコール73モル%及び
ジエチレングリコール27モル%からなる共重合ポリエ
ステル樹脂(B)からなる共重合ポリエステル樹脂(B
)を用意した。
【0036】また、ポリエチレンテレフタレート樹脂(
C)を用意した。この樹脂(C)は、表1では便宜的に
その成分をポリエチレンテレフタレート100モル%と
記載している。上記樹脂(A)のガラス転移点TgA
は81℃、樹脂(B)のガラス転移点TgB は64℃
、樹脂(C)のガラス転移点TgC は75℃である。 なお、このガラス転移点は示差走査熱量計(DSC)
により測定した。
C)を用意した。この樹脂(C)は、表1では便宜的に
その成分をポリエチレンテレフタレート100モル%と
記載している。上記樹脂(A)のガラス転移点TgA
は81℃、樹脂(B)のガラス転移点TgB は64℃
、樹脂(C)のガラス転移点TgC は75℃である。 なお、このガラス転移点は示差走査熱量計(DSC)
により測定した。
【0037】上記の樹脂(A)と樹脂(B)と樹脂(C
)を、五層押出装置のフラットダイより五層シート状に
溶融押出し成形して、樹脂(C)より成るフィルム(c
1)/樹脂(A)より成るフィルム(a1)/樹脂(B
)より成るフィルム(b1)/樹脂(A)より成るフィ
ルム(a2)/樹脂(C)より成るフィルム(c2)/
の配置で積層した未延伸積層フィルム(原反フィルム)
を成形した。この原反フィルムの(a1)層の厚みは3
0μ、(a2)層の厚みは30μ、(b1)層の厚みは
60μ、(c1)層の厚みは15μ、(c2)層の厚み
は15μである。
)を、五層押出装置のフラットダイより五層シート状に
溶融押出し成形して、樹脂(C)より成るフィルム(c
1)/樹脂(A)より成るフィルム(a1)/樹脂(B
)より成るフィルム(b1)/樹脂(A)より成るフィ
ルム(a2)/樹脂(C)より成るフィルム(c2)/
の配置で積層した未延伸積層フィルム(原反フィルム)
を成形した。この原反フィルムの(a1)層の厚みは3
0μ、(a2)層の厚みは30μ、(b1)層の厚みは
60μ、(c1)層の厚みは15μ、(c2)層の厚み
は15μである。
【0038】この原反フィルムを85℃の温度で横方向
に3倍に延伸して熱収縮性積層フィルムを製造した。こ
の熱収縮性単層フィルムについて、実施例1と同様にし
て熱収縮率及びラベルの外観を測定評価した。その結果
をまとめて表1に示す。
に3倍に延伸して熱収縮性積層フィルムを製造した。こ
の熱収縮性単層フィルムについて、実施例1と同様にし
て熱収縮率及びラベルの外観を測定評価した。その結果
をまとめて表1に示す。
【0039】実施例6
実施例1において、共重合ポリエステル樹脂(B)を、
ジカルボン酸成分がテレフタル酸83モル%及びイソフ
タル酸17モル%からなると共にジオール成分がエチレ
ングリコール55モル%とジエチレングリコール30モ
ル%とネオペンチルグリコール15モル%とからなる共
重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転移点TgB は
57℃)に変更した。
ジカルボン酸成分がテレフタル酸83モル%及びイソフ
タル酸17モル%からなると共にジオール成分がエチレ
ングリコール55モル%とジエチレングリコール30モ
ル%とネオペンチルグリコール15モル%とからなる共
重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転移点TgB は
57℃)に変更した。
【0040】また樹脂(B)より成るフィルム(b1)
/樹脂(A)より成るフィルム(a1)/樹脂(C)よ
り成るフィルム(c1)/樹脂(A)より成るフィルム
(a2)/樹脂(B)より成るフィルム(b2)の配置
で原反フィルムを成形し、この原反フィルムの(a1)
層の厚みを30μ、(a2)層の厚みを30μ、(b1
)層の厚みを25μ、(b2)層の厚みを25μ、(c
1)層の厚みを10μに変更した。それ以外は実施例1
と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
/樹脂(A)より成るフィルム(a1)/樹脂(C)よ
り成るフィルム(c1)/樹脂(A)より成るフィルム
(a2)/樹脂(B)より成るフィルム(b2)の配置
で原反フィルムを成形し、この原反フィルムの(a1)
層の厚みを30μ、(a2)層の厚みを30μ、(b1
)層の厚みを25μ、(b2)層の厚みを25μ、(c
1)層の厚みを10μに変更した。それ以外は実施例1
と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0041】実施例7
実施例6において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
25μ、(a2)層の厚みを25μ、(c1)層の厚み
を20μに変更した。それ以外は実施例6と同様に行っ
た。その結果をまとめて表1に示す。
25μ、(a2)層の厚みを25μ、(c1)層の厚み
を20μに変更した。それ以外は実施例6と同様に行っ
た。その結果をまとめて表1に示す。
【0042】実施例8
実施例6において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
20μ、(b1)層の厚みを30μ、(b2)層の厚み
を20μ、(c1)層の厚みを20μに変更した。それ
以外は実施例6と同様に行った。その結果をまとめて表
1に示す。
20μ、(b1)層の厚みを30μ、(b2)層の厚み
を20μ、(c1)層の厚みを20μに変更した。それ
以外は実施例6と同様に行った。その結果をまとめて表
1に示す。
【0043】実施例9
実施例6において、原反フィルムの(a1)層の厚みを
20μ、(a2)層の厚みを20μ、(c1)層の厚み
を30μに変更した。それ以外は実施例6と同様に行っ
た。その結果をまとめて表1に示す。
20μ、(a2)層の厚みを20μ、(c1)層の厚み
を30μに変更した。それ以外は実施例6と同様に行っ
た。その結果をまとめて表1に示す。
【0044】比較例1
実施例1において用いた共重合ポリエステル樹脂(A)
を、単層押出装置のフラットダイより単層シート状に溶
融押出し成形して、厚みが120 μの未延伸単層フィ
ルム(原反フィルム)を成形した。この原反フィルムを
85℃の温度で横方向に3倍に延伸して熱収縮性単層フ
ィルムを製造した。
を、単層押出装置のフラットダイより単層シート状に溶
融押出し成形して、厚みが120 μの未延伸単層フィ
ルム(原反フィルム)を成形した。この原反フィルムを
85℃の温度で横方向に3倍に延伸して熱収縮性単層フ
ィルムを製造した。
【0045】この熱収縮性単層フィルムについて、実施
例1と同様にして熱収縮率及びラベルの外観を測定評価
した。その結果をまとめて表1に示す。 比較例2 実施例1において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。それ以外は比較例1と同様に行った。その結
果をまとめて表1に示す。
例1と同様にして熱収縮率及びラベルの外観を測定評価
した。その結果をまとめて表1に示す。 比較例2 実施例1において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。それ以外は比較例1と同様に行った。その結
果をまとめて表1に示す。
【0046】比較例3
実施例5において用いた共重合ポリエステル樹脂(B)
を用いた。また、原反フィルムの厚みを150 μに変
更した。それ以外は比較例1と同様に行った。その結果
をまとめて表1に示す。
を用いた。また、原反フィルムの厚みを150 μに変
更した。それ以外は比較例1と同様に行った。その結果
をまとめて表1に示す。
【0047】比較例4
ジカルボン酸成分がテレフタル酸92モル%及びイソフ
タル酸8モル%からなると共にジオール成分がエチレン
グリコール75モル%及びジエチレングリコール25モ
ル%からなる共重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転
移点TgB は57℃)を用いた。それ以外は、比較例
1と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
タル酸8モル%からなると共にジオール成分がエチレン
グリコール75モル%及びジエチレングリコール25モ
ル%からなる共重合ポリエステル樹脂(B)(ガラス転
移点TgB は57℃)を用いた。それ以外は、比較例
1と同様に行った。その結果をまとめて表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】上述の通り、本発明の熱収縮性ポリエス
テル系積層フィルムは、低温収縮が可能で、熱収縮性塩
化ビニル樹脂フィルムの収縮開始温度である70℃付近
での低温収縮を行うことができ、熱収縮工程での作業性
や生産性が向上する。しかも、収縮温度上昇に伴い収縮
率が急激に増大することなく徐々に増加し、収縮むらの
ない均一な収縮を達成することができる。
テル系積層フィルムは、低温収縮が可能で、熱収縮性塩
化ビニル樹脂フィルムの収縮開始温度である70℃付近
での低温収縮を行うことができ、熱収縮工程での作業性
や生産性が向上する。しかも、収縮温度上昇に伴い収縮
率が急激に増大することなく徐々に増加し、収縮むらの
ない均一な収縮を達成することができる。
【0050】特に、この熱収縮性積層フィルムを、ボト
ルなど細い首部と太い胴部のある容器の円筒状収縮ラベ
ルとして用いると、収縮率が徐々に増大するため首部と
胴部にかけて収縮が不均一になることはなく、密着性が
良好で印刷の歪みも生じない。また、この熱収縮性積層
フィルムは充分な耐熱性を持っており、ジュース等の加
熱充填やレトルト殺菌処理などの分野で好適に使用され
る。
ルなど細い首部と太い胴部のある容器の円筒状収縮ラベ
ルとして用いると、収縮率が徐々に増大するため首部と
胴部にかけて収縮が不均一になることはなく、密着性が
良好で印刷の歪みも生じない。また、この熱収縮性積層
フィルムは充分な耐熱性を持っており、ジュース等の加
熱充填やレトルト殺菌処理などの分野で好適に使用され
る。
【0051】さらに、塩化ビニル樹脂のように焼却時に
塩化水素のような有毒ガスを発生することがなく、しか
もこの熱収縮性積層フィルムは、PET容器と同種の樹
脂からなるので、ラベルを付けたままでPET容器の回
収再利用ができるという利点がある。
塩化水素のような有毒ガスを発生することがなく、しか
もこの熱収縮性積層フィルムは、PET容器と同種の樹
脂からなるので、ラベルを付けたままでPET容器の回
収再利用ができるという利点がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジカルボン酸成分がテレフタル酸から
なると共にジオール成分がエチレングリコール及び1,
4−シクロヘキサンジメタノールからなり、ジオール成
分中の1,4−シクロヘキサンジメタノールが1〜80
モル%である共重合ポリエステル樹脂(A)より成るフ
ィルム(a)と、ジカルボン酸成分がテレフタル酸及び
イソフタル酸からなると共にジオール成分がエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ールの中から選ばれる一種以上のジオールからなり、ジ
カルボン酸成分中のイソフタル酸が1〜80モル%であ
る共重合ポリエステル樹脂(B)より成るフィルム(b
) と、ポリエチレンテレフタレート樹脂(C)より成
るフィルム(c) とを、フィルム(a)、(b) 、
(c) のうち一つの層を中心にその両側に他の二つの
層を対称に積層した五層構造のポリエステル系積層フィ
ルムであって、上記フィルム(a)の全厚さがフィルム
(b) の全厚さとフィルム(c) の全厚さの和の1
0〜90%であり、フィルム(c)の全厚さが全体の厚
さの5〜30%であるポリエステル系積層フィルムを延
伸してなる熱収縮性ポリエステル系積層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344791A JPH04279339A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 熱収縮性ポリエステル系積層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344791A JPH04279339A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 熱収縮性ポリエステル系積層フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04279339A true JPH04279339A (ja) | 1992-10-05 |
Family
ID=12663959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4344791A Pending JPH04279339A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | 熱収縮性ポリエステル系積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04279339A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999055595A1 (fr) * | 1998-04-28 | 1999-11-04 | Gunze Limited | Emballage moulant |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP4344791A patent/JPH04279339A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999055595A1 (fr) * | 1998-04-28 | 1999-11-04 | Gunze Limited | Emballage moulant |
US6513656B2 (en) | 1998-04-28 | 2003-02-04 | Gunze Limited | Shrink-wrapped package |
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