JPH04278171A - 冷蔵庫の収納部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、扉内板に設置される扉
棚にビン等の食品を有効に収納するため、扉棚の位置を
調節できる冷蔵庫の収納部構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記のような冷蔵庫の収納部構造
には、例えば図５に示すように、扉外板２１ａ、扉内板
２１ｂおよびそれらの間に断熱材２５を挟んで構成され
た扉２１において、その扉内板２１ｂの上下方向の両側
に形成された両土手部２１ｃ・２１ｃによって囲まれた
扉内板２１ｂ上に沿って、上面が水平となるように内板
凸部２２が所定の上下間隔で複数形成されており、この
内板凸部２２上に後述する扉棚２４を載置することによ
り、その扉棚２４の荷重を受けるようになっている。さ
らに、各土手部２１ｃ・２１ｃの対向面上に、後述する
扉棚２４が上方から挿入されて係止するために略直方体
形状の土手部凸部２３が前記各内板凸部２２…の上側に
所定の間隔でそれぞれ形成されている。

【０００３】一方、前述した扉棚２４は、上部に開口部
を有する略直方体箱状に形成され、各土手部２１ｃ・２
１ｃによって囲まれた扉内板２１ｂの凹部に水平方向か
ら着脱自在に嵌合すると共に、上下方向に隣合う各内板
凸部２２・２２間距離より小さい高さ寸法に設定されて
いる。また、扉棚２４の横方向両側には、前記各土手部
凸部２３・２３に対して上方から挿入した際、それぞれ
の土手部凸部２３・２３に係合するように扉棚凹部２４
ａがそれぞれ形成されている。

【０００４】このような扉棚２４を前記内板凸部２２上
に挿着するには、扉棚２４を内板凸部２２の上方から、
扉棚凹部２４ａと土手部凸部２３とが合うように挿入し
、扉棚２４の底部が内板凸部２２の上面に当接すると共
に土手部凸部２３および扉棚凹部２４ａが係合すること
により、扉棚２４の荷重が支持される一方、扉棚２４の
前後の動きが規制される。よって、開閉時に扉棚２４が
扉内板２１ｂから外れることが回避される。

【０００５】そして、上記の冷蔵庫の収納部構造では、
より多くの食品を有効に収納できるように、内板凸部２
２が、図６に示すように、所定の上下間隔で並んで扉内
板２１ｂ上に形成されている。したがって、各扉棚２４
…の挿着位置を換えることにより、収納するビン等の被
収納物２６の高さに応じて隣接する各扉棚２４・２４間
の距離を変更できるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に内板凸部２２を多段に設けた場合、例えば背の高いリ
ットルビンを収納できるように、隣合う各扉棚２４・２
４の間隔を開けて挿着すると、それら各扉棚２４・２４
間に、内板凸部２２を少なくとも一つ有することがある
。このようなとき、下段の扉棚２４に上記リットルビン
のような被収納物２６を収納すると、扉棚２４の装着さ
れていない内板凸部２２が突出していることによって、
下段の扉棚２４の上部空間が制限され、その下段の扉棚
２４に収納された被収納物２６の収納性が悪化するとい
う問題を生じている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫の収納部
構造は、上記課題を解決するために、水平方向から挿入
される扉棚に着脱自在に嵌合する凹部形状の支持部材が
、扉内板に所定の上下間隔で形成されると共に、係止部
材が上記支持部材内に形成され、上記係止部材に係合す
る係合部材が前記扉棚に形成されていることを特徴とし
ている。

【０００８】

【作用】上記の構成によれば、扉内板内において、扉棚
は、任意の支持部材に挿着されることにより、例えば収
納するビン等の食品容器の高さに応じて挿着された扉棚
の上部空間の大きさを、従来と同様に調整することがで
きる。また、背の高いビン等の食品容器を収納するため
、隣合う各扉棚の間隔を開けて挿着した場合、それら各
扉棚間に上記支持部材を挟んで有することがある。この
ようなときでも、支持部材は凹部形状を有しているため
、また、係止部材が上記支持部材内に形成されているた
め、上記支持部材および係止部材が扉内板の表面からは
突出しておらず、従来の支持部材のように扉内板の表面
より突出することに起因する扉棚の食品収納性の悪化が
回避される。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例について図１ないし図４に
基づいて説明すれば、以下の通りである。冷蔵庫の収納
部構造は、図１に示すように、例えば冷蔵室（図示せず
）を密閉する冷蔵室扉１の内側にあたる扉内板２に設け
られている。この扉内板２は、縦に長い略長方形状に形
成されており、冷蔵室扉１における扉外板１ａに取り付
けられており、防水性、断熱性、加工性および弾力性を
備える合成樹脂からなっている。このような扉内板２に
は、長手方向両端部に互いに平行に上下に延びる断面略
台形状の一対の土手部２ａ・２ａが一体形成され、各土
手部２ａ・２ａの互いに向かい合う土手部対向面２ｂは
ほぼ平行となっている。

【００１０】このような扉内板２には、上面が開口して
いる略直方体箱状に形成された扉棚３が複数、着脱自在
に挿着できるようになっており、この扉棚３は防水性や
耐候性に優れた合成樹脂などから成っている。この扉棚
３の各寸法として、幅は対向する各土手部２ａ・２ａ間
より少し長く、高さは扉棚３に載置されたビン等の食品
容器が冷蔵室扉１の開閉時に落ち難い、図においてｈで
表した程度に、奥行きは土手部２ａの手前方向に突出す
る高さより若干大きく設定されている。

【００１１】そして、上記扉棚３が挿着されて固定され
るために、各土手部２ａ・２ａにより挟まれた扉内板２
および各土手部対向面２ｂ・２ｂに沿って、幅は扉棚３
の高さであるｈで、断面略長方形溝状の内板凹部４が水
平に、上下方向から見ると断面略コの字状に形成されて
いる。また、この内板凹部４の深さは、各土手部２ａ・
２ａにおける内板凹部４の互いに向かい合う各凹部対向
面４ｂ・４ｂ間距離が、前記扉棚３の幅となるように設
定されている。したがって、扉棚３は内板凹部４に対し
て水平方向から着脱自在に挿着できるようになっている
。なお、このような内板凹部４は、扉棚３を複数挿着で
きると共に各扉棚３…の挿着位置を変更できるように、
所定の上下間隔で互いに平行に複数形成されている。

【００１２】さらに、冷蔵室扉１の開閉時に、慣性によ
り扉棚３が脱落しないように係止する係止部材として断
面略楔状の一対の係止用凸部５・５が、各凹部対向面４
ｂ・４ｂ上に内板凹部４内からはみ出さないように一体
的にそれぞれ形成されている。この係止用凸部５は、図
１のＡ−Ａ矢視断面図である図２に示すように、上下端
面が内板凹部４の両上下壁面４ａ・４ａにそれぞれ平行
に、かつ、土手部２ａ先端側にある係止用凸部５の凸部
前端辺５ｄから凸部頂部５ｂにかけて凸部傾斜面５ａが
形成され、この凸部頂部５ｂから凹部対向面４ｂ方向に
折れ曲がり、その凹部対向面４ｂに対してほぼ垂直とな
るように凸部後端面５ｃが形成されている。その上、係
止用凸部５の背面側は、扉外板１ａと扉内板２との間に
配設されている断熱材１０などの充填材が設置されてお
らず、空間となっている。

【００１３】一方、扉棚３には、挿着時に上記各係止用
凸部５・５と係合するように、両扉棚側面３ａ・３ａ上
に、断面略長方形溝状の係合部材として係合用凹部６が
それぞれ一体形成されており、その左右方向の幅は上記
係止用凸部５の前後方向の長さと等しく、かつ、深さは
前記凸部頂部５ｂの凹部対向面４ｂからの高さと等しく
なるように、また、それらの後壁面６ａをその係止用凸
部５の後端面と係合するようにほぼ垂直としてそれぞれ
一体形成されている。

【００１４】このような冷蔵庫の収納部構造において、
扉棚３の内板凹部４への挿着は次に述べるようにして行
われる。まず、扉棚３を前方よりほぼ水平に内板凹部４
に挿入する。このとき、扉棚３の各扉棚側面３ａ・３ａ
にそれぞれ当接する各係止用凸部５は、弾力性を有する
扉内板２と一体形成されていることから、弾力性を有し
、かつ背面側に空間が形成されていることにより、図中
二点鎖線で示すようにそれぞれ左右外側横方向に逃げる
ように弾性変形する。続いて、さらに扉棚３が挿入され
て、係合用凹部６の後壁面６ａが凸部頂部５ｂを過ぎる
と、各扉棚側面３ａ・３ａが各係止用凸部５・５と当接
しなくなるため、各係止用凸部５・５を変形させていた
力が無くなる。よって、各係止用凸部５・５の弾性変形
が元に戻る。

【００１５】このとき、係合用凹部６の幅は上記係止用
凸部５の前後方向の長さで、かつ、係合用凹部６の深さ
は前記凸部頂部５ｂの凹部対向面４ｂからの高さに設定
されていることから、係止用凸部５の後端面５ｃと係合
用凹部６の後壁面６ａとを当接した状態で、係止用凸部
５と係合用凹部６とが係合される。これにより、扉棚３
の前後方向の動きが規制される。一方、図３に示すよう
に、扉棚３が内板凹部４の各上下壁４ａ・４ａに挟まれ
ていることから、扉棚３の上下方向の動きが規制される
。このようにして扉棚３は、冷蔵室扉１の開閉時におい
ても、内板凹部４から外れることはなく、脱落が防止さ
れる。このように装着された扉棚３における扉棚底板３
ｂ上にビンなどの被収納物７が載置される、つまり、扉
棚３に上記被収納物７が収納される。このように上記収
納構造では、従来と同様に、複数の扉棚３を挿着できる
と共に任意の位置に挿着することで各扉棚３…の上部空
間を、収納するビン等の被収納物７の高さに応じて変化
させることができるようになっている。

【００１６】ところで、従来では、高さ調節のために扉
棚を受ける支持部材として凸部が上下方向に並んで複数
形成されており、背の高いリットルビンなどを収納する
ため上下に隣合う各扉棚の間隔を開けて挿着したとき、
それら隣合う扉棚間に、支持部材として凸部が突出する
。このとき、下段の扉棚の上部空間が制限されるため、
その上部空間に有効に利用できない空間を生じることに
より、下段の扉棚におけるビン等の被収納物の収納性が
悪化していた。

【００１７】しかしながら、上記実施例では、従来のよ
うな凸部が形成されていないことにより、上下に隣合う
扉棚３間に係合用凹部６を挟んでいても、下段の扉棚３
の上部空間には従来のような凸部はなく、下段の扉棚の
上部空間が制限されることはない。よって、その扉棚３
における食品収納性を損なわない。この結果、扉棚３に
おけるビン等の被収納物７に対する従来生じていた収納
性の悪化を回避することができる。

【００１８】その上、従来では、各内板凸部間の距離は
、扉棚を挿着するために、土手部凸部の下側の内板凸部
までの距離と扉棚の高さとを加えたものとする必要があ
った。ところが、上記実施例では、従来のような土手部
凸部の下側の内板凸部までの距離を考慮する必要がなく
、扉棚３を前方より水平方向に挿入するだけでよいため
、隣合う内板凹部４間の間隔を小さくできる。これによ
り、扉内板２に内板凹部４をより多く形成することがで
きると共により細かな扉棚３の挿着位置調節が可能とな
る。

【００１９】別に、上記実施例の一変形例を、図４に基
づいて説明する。上記実施例では、扉棚３を前方より水
平方向に挿入するだけでよいため、扉棚３の高さを小さ
くすれば、扉内板２に内板凹部４をより多く形成するこ
とができる。しかし、扉棚３における扉棚前板３ｃの高
さも低くなると、扉棚３に収納される被収納物の保持が
困難なものとなる。

【００２０】そこで、扉棚３の扉内板２に嵌合する部分
だけを薄く形成し、各土手部２ａ・２ａや扉内板２を利
用することにより、上記実施例と同様の被収納物の保持
能を維持し、かつ、内板凹部４の幅を小さくでき、さら
に、各内板凹部４…の上下間隔も小さくできる。これに
より、扉内板２に内板凹部４をより多く形成することが
でき、扉棚３の挿着できる各内板凹部４…の隣合う上下
間隔が小さくなることから、より細かな扉棚３の挿着位
置調節が可能となる。

【００２１】なお、上記実施例および一変形例では、冷
蔵室の扉内板２に収納部構造を設けた例を挙げたが、他
の例えば冷凍室や野菜室などの冷却室の扉の内板に上記
構成を適用してもよい。

【００２２】

【発明の効果】本発明の冷蔵庫の収納部構造は、以上の
ように、水平方向から挿入される扉棚に着脱自在に嵌合
する凹部形状の支持部材が、扉内板に所定の上下間隔で
形成されると共に、弾性材から成る係止部材が上記支持
部材内に形成され、上記係止部材に係合する係合部材が
前記扉棚に形成されている構成である。それゆえ、背の
高いビン等の食品容器を収納するため、隣合う各扉棚の
間隔を開けて挿着した場合、それら各扉棚間に上記支持
部材を挟んで有するときでも、支持部材は凹部形状を有
し、また、係止部材が上記支持部材内に形成されている
。したがって、上記支持部材および係止部材が扉内板の
表面からは突出しておらず、従来の支持部材のように扉
内板の表面より突出することに起因する扉棚の食品収納
性の悪化が生じない。この結果、食品容器などの被収納
物を有効に収納するため、従来と同様に扉棚の位置調整
のできる冷蔵庫の収納部構造を備えても、従来生じてい
た扉棚の食品収納性の悪化が回避されるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷蔵庫の収納部構造における分解斜視
図である。

【図２】上記収納部構造における図１のＡ−Ａ矢視断面
図である。

【図３】ビン等の被収納物が収納された上記収納部構造
における要部断面図である。

【図４】上記収納部構造における一変形例を示す収納部
構造の要部断面図である。

【図５】従来の冷蔵庫の収納部構造における要部斜視図
である。

【図６】上記冷蔵庫にビンを収納した収納部構造におけ
る要部断面図である。

【符号の説明】

２　　　　扉内板 ３　　　　扉棚 ４　　　　内板凹部（支持部材） ５　　　　係止用凸部（係止部材） ６　　　　係合用凹部（係合部材）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水平方向から挿入される扉棚に着脱自在に
   嵌合する凹部形状の支持部材が、扉内板に上下方向に所
   定の間隔で形成されると共に、係止部材が上記支持部材
   内に形成され、上記係止部材に係合する係合部材が前記
   扉棚に形成されていることを特徴とする冷蔵庫の収納部
   構造。